車を運転する際、特に夏場は気温の上昇が激しく、車内の温度も想像以上に高くなります。しかし、その影響を受けるのは私たちの体だけではありません。身近にあるモバイルバッテリーや電子機器が、熱によって危険な状態になることをご存じでしょうか?この記事では、車内の温度がモバイルバッテリーに与える影響について深く掘り下げ、事故を未然に防ぐための対策をご紹介します。
車内温度が引き起こすリチウムイオン電池の危険性

車について疑問を持っている人のイメージ
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、熱に弱い性質があります。特に車内という密閉された空間では、外気温が少し高いだけでも内部の温度が急激に上昇します。実際、外気温が35℃でも、車内はサウナのように暑くなり、温度は1時間で80℃を超えることもあります。この高温状態は、リチウムイオン電池に大きなダメージを与え、最悪の場合、発火や爆発を引き起こす可能性があります。
実際に起こった事故とは?
例えば、2024年に長野県で発生した火災事故では、駐車中の車内に置かれたモバイルバッテリーが原因で火災が発生しました。外気温は17℃であったにも関わらず、車内の温度は急上昇し、モバイルバッテリーが高温にさらされて発火に至ったのです。このように、夏だけでなく春や秋の気温でも注意が必要です。
モバイルバッテリーが高温にさらされるとどうなるのか?
リチウムイオン電池は、45℃以上の高温にさらされることで、以下のような症状を引き起こすことが知られています。
- 電池内部の電解液が揮発し、バッテリーの劣化を引き起こします。
- セルの変形が起こり、物理的な損傷が進行します。
- 電気ショートにより火花が発生し、最終的に発火や爆発を引き起こすことがあります。
- 発煙や異臭が発生し、使用中の不具合が顕著になります。
特に、ソーラーパネル付きのモバイルバッテリーは、太陽光によるダブル加熱を受けることが多く、通常のバッテリーよりも危険度が増します。
車内温度を測定してみよう!リスクを可視化する重要性
車内温度の上昇を実際に測定することは、危険を避けるための第一歩です。JAF(日本自動車連盟)の調査によると、外気温が35℃の場合、車内の温度は90分で80℃近くに達することがあります。こんなにも急激に温度が上がることを知っておくと、モバイルバッテリーや他の電子機器を車内に放置することがいかに危険かを実感できるでしょう。
温度センサーで温度管理をしよう
最近では、車内の温度を測定できる温度センサー付きのモバイルバッテリーも登場しています。こうした製品を使うことで、高温によるバッテリーの劣化や発火リスクを低減できます。
モバイルバッテリーの車内保管方法とNG行動
車内でモバイルバッテリーを安全に保管するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
避けるべき場所
まず、車内で避けるべき場所はダッシュボードの上です。ここは直射日光が直接当たり、温度が急激に上昇します。さらに、通気性の悪い密閉されたグローブボックスも要注意です。熱がこもりやすく、バッテリーに負荷をかけることになります。
正しい保管場所と対策
車内での保管場所を選ぶ際には、以下の点を守りましょう。
- できるだけ車外に持ち出すこと。
- 車内に保管する場合は、サンシェードや断熱フィルムを活用して車内温度の上昇を防ぐ。
- 通気性の良い場所に保管し、直射日光を避ける。
また、温度管理が難しい場合は、温度センサー付きのバッテリーを選ぶことも一つの方法です。
車内温度を測定する実践的な対策
車内温度の上昇を抑えるために、日常的にできる対策は数多くあります。
サンシェードを使って車内温度を下げる
サンシェードは車内の温度上昇を効果的に防ぐアイテムです。JAFの検証によると、サンシェードを使うことで、ダッシュボードの温度が最大で27℃も下がったことが確認されています。これにより、車内の温度を安全な範囲に保つことができます。
車から降りる時にモバイルバッテリーを持ち出す習慣をつける
最も確実な対策は、車から降りる際にモバイルバッテリーを車内に置きっぱなしにせず、必ず持ち出すことです。たった数分の停車でも、車内温度は急激に上昇します。このちょっとした心がけが、火災を防ぐための第一歩となります。
車 夏場 車内温度 測定に関する疑問解決
Q: 車内の温度はどのくらい上昇するのか?
外気温が35℃の場合、車内の温度は1時間で80℃を超えることがあります。外気温が少し低くても、車内温度は急上昇するため、油断は禁物です。
Q: ソーラーパネル付きのモバイルバッテリーは特に危険なのか?
はい、ソーラーパネル付きのバッテリーは太陽光でさらに加熱されるため、通常のバッテリーよりもリスクが高いとされています。
Q: 車内温度を測定するための便利なアイテムはありますか?
車内温度を測定するためには、温度センサー付きのモバイルバッテリーや、車内温度計を使用するのが便利です。
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まとめ
車内温度の上昇は、思っている以上に危険な状況を引き起こします。特にリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーは、高温によって発火や爆発のリスクが高まります。これを防ぐためには、車内温度の測定や、適切な保管方法を実践することが重要です。車内での温度管理やモバイルバッテリーの持ち出し習慣を意識することで、事故を未然に防ぐことができます。安心して車を運転するためには、ちょっとした心がけが大切です。
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