車が突然動かなくなったとき、最も頼りになるのは「けん引ロープ」です。普段はあまり見かけない光景ですが、もしものときに備えて、正しい使い方を知っておくと安心です。しかし、適当なロープでけん引をすることは、予期せぬ事故やトラブルを引き起こす原因にもなりかねません。今回は、車のけん引ロープの正しい使い方や選び方、さらに安全な牽引方法について、あなたが知らない「重要なポイント」を詳しく解説します。
車牽引ロープとは?なぜ必要なのか

車について疑問を持っている人のイメージ
車が故障して動けなくなった場合、レッカー車がすぐに来てくれるとは限りません。そんなとき、持っていると役立つのが「けん引ロープ」です。けん引ロープは、一時的な移動や脱出時に車両同士を繋げて牽引するための道具です。しかし、誰でも簡単に使えるわけではなく、正しい使い方を知らないと、車両を壊してしまうこともあります。
けん引ロープを使用する状況とは
車の故障や事故後の緊急時に、ロープを使って車を移動させる場面が想定されます。以下のようなシチュエーションでは、けん引ロープが有効です。
- 雪道や泥道で車がスタックしたとき
- 側溝に脱輪してしまった場合
- エンジンがかからなくなり、車を修理工場まで運ぶ必要がある場合
このようなとき、もしロードサービスを呼べない状況にある場合や、車が近くにあれば、けん引ロープを使うことで一時的に問題を解決できます。
車牽引ロープの選び方と注意点
「どんなロープを使えばいいのか?」という疑問に答えるため、けん引ロープの選び方を解説します。普段から車載しておくと、いざというときに安心です。
重要!ロープの種類と選ぶ基準
けん引ロープには、伸縮するタイプとしないタイプがあります。用途に応じて選ぶべきですが、一般的には「伸縮タイプ」の方が安全で便利です。
- 伸縮タイプけん引時のショックを吸収し、車両にかかる負担を減らす。
- ワイヤーロープタイプ頑丈で、重い車両の脱輪救助に適しているが、ショックを吸収しないためリスクが大きい。
また、ロープを選ぶ際には、必ず「対応トン数」を確認してください。自分の車の車両総重量に合ったものを選ばないと、ロープが切れてしまう恐れがあります。
けん引ロープの長さと強度の重要性
ロープの長さも重要な要素です。一般的に、けん引時の車間距離は
5m以内
を保つことが推奨されていますが、ロープが短すぎても引っ張りきれません。逆に長すぎると、ロープが地面に接触してしまい、切れてしまうことがあります。適切な長さと強度のロープを選ぶことが安全です。
ロープに付ける白い布について
法律で定められているのが、けん引ロープには必ず
白い布(30cm四方以上)
をつけることです。この布は、ロープの可視性を高め、他の車両に牽引中であることを知らせるために必要です。
正しい車牽引ロープの使い方
いざけん引をする場面になったとき、正しい手順を踏まなければ、事故やトラブルを引き起こす原因になりかねません。以下は、正しいけん引手順です。
けん引車の準備
まず、けん引車がしっかりと停止していることを確認してください。エンジンをかけ、ギアをニュートラルに入れた状態で、けん引ロープをフックに取り付けます。
けん引される車の準備
けん引される車の運転者は、必ず免許を持っていることが条件です。エンジンが動く場合はエンジンをかけておき、ギアはニュートラルにしておきます。エンジンがかからない場合でも、キーはONにしておくことを忘れないでください。
けん引時の注意点
- ゆっくりとアクセルを開け、車間距離を一定に保つようにします。
- 急発進や急ブレーキは絶対に避けてください。
- カーブの際、ロープが障害物に引っかからないように慎重に運転します。
- 後続車はブレーキを使い、常に一定のスピードを保ちます。
けん引中は、ロープがたるまないように注意し、ゆっくりとした速度で進みます。スピードを出し過ぎると、ロープが切れてしまうことがあります。
車牽引ロープに関するよくある質問
Q1: 車牽引ロープを使うために免許は必要ですか?
基本的には、けん引免許は不要です。ただし、牽引する車両の総重量が750kgを超える場合は、免許が必要になることがあります。緊急時であれば、免許なしでも牽引は可能ですが、適切な手順を守ることが重要です。
Q2: ハイブリッド車をけん引する場合はどうしたらいいですか?
ハイブリッド車をけん引する際は、駆動輪が接地しないようにしなければなりません。ハイブリッド車はモーターとエンジンが連携しているため、駆動輪が動いてしまうと、バッテリーやモーターが故障する危険性があります。最適なのは、ロードサービスを利用してレッカー車に載せて移動させることです。
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まとめ
車牽引ロープの使い方を正しく知っておくことは、いざというときに非常に重要です。けん引ロープは、適切に選び、正しい手順で使用すれば、安全に車両を移動させることができます。しかし、無理にけん引をしようとすると車両にダメージを与える可能性もあるので、慎重に行動しましょう。何より、緊急時に冷静に対処するために、あらかじめけん引ロープを車に常備しておくことをお勧めします。


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