車の電装DIYを進めていく中で、「リレーの仕組み」や「逆起電圧対策」に関する疑問を持つ人は多いでしょう。特に「整流ダイオードを入れるべきか?」という問題について、悩む方も少なくありません。今回は、リレーの基本的な仕組みから、逆起電圧による問題とその対策法について、初心者でもわかりやすく解説していきます。
リレーとは?基本的な仕組みを理解しよう

車について疑問を持っている人のイメージ
まず、リレーがどんな役割を果たす部品なのか、基本を押さえておきましょう。リレーは、電気回路においてスイッチの役割を果たす「コイル」と「接点」から成り立っています。車の電装系でもよく使われる部品で、例えばライトやフォグランプ、ウィンカーの制御にも使用されています。
リレーの動作原理
リレーの仕組みはシンプルです。コイルに電流を流すと、その磁力で接点が切り替わります。この切り替えによって、電流が別の回路に流れるようになります。リレーには「オン」と「オフ」の状態があり、コイルに電気が流れるときに接点が切り替わり、電気が流れる回路が変わります。
逆起電圧とは?リレーでの問題とその原因
次に、リレーの「逆起電圧」問題について解説します。この現象が起こる原因と、それがどんな影響を及ぼすかを理解しておきましょう。
逆起電圧の発生メカニズム
リレーのコイルには、電流を流し始めたときと、止めたときで異なる特性があります。リレーのコイルに電流が流れると、コイル内に磁場が発生し、接点が切り替わります。この切り替え時、リレーがオフになる瞬間に、コイル内に溜まったエネルギーが一気に放出されます。そのため、逆方向に高い電圧がかかり、これが「逆起電圧」と呼ばれる現象です。
逆起電圧による影響とその危険性
逆起電圧が発生すると、リレーに接続されている電装品や回路に悪影響を与える可能性があります。特に、逆起電圧が強すぎると、トランジスタや他の敏感な電子部品を壊してしまうことがあります。
車の電装品には、トランジスタを使った回路が多く含まれていますが、トランジスタは逆電圧に弱いため、これが原因で壊れることがあります。これを防ぐためには、逆起電圧を抑制する方法が必要です。
整流ダイオードを使う理由とその効果
さて、リレーの逆起電圧問題を解決するために用いられるのが「整流ダイオード」です。整流ダイオードを使うことで、逆起電圧から回路を保護することができます。
整流ダイオードの役割
整流ダイオードは、電流が逆向きに流れないようにする役割を持っています。リレーのコイルがオフになった瞬間に発生する逆起電圧をダイオードが吸収し、電流を安全な方向に流れさせることで、電装品を守ります。これにより、回路が壊れるリスクを減らすことができます。
整流ダイオードを入れない場合
整流ダイオードを入れなくても、大抵の場合は大きな問題が起こることは少ないです。特に車の電装DIYでは、普通のスイッチや丈夫な部品が使われているため、逆起電圧による影響を受けることは少ないでしょう。しかし、トランジスタや敏感な電子機器を扱っている場合、整流ダイオードは非常に重要です。
車の電装DIYにおけるリレー配線のポイント
リレーの配線を正しく行うことは、車の電装品を長持ちさせるために非常に重要です。ここでは、車の電装DIYにおけるリレー配線の基本的な注意点を紹介します。
リレー配線の基本
リレーの配線を行う際は、まずリレーのコイル部分と接点部分の極性を間違えないようにしましょう。通常、リレーのコイルにはプラス側とマイナス側があり、接点の配置も重要です。間違った配線をすると、リレーが正しく動作しないだけでなく、逆起電圧などの問題が発生する可能性があります。
整流ダイオードの取り付け位置
整流ダイオードは、リレーのコイルの両端に取り付けます。これにより、リレーがオフになるときに発生する逆起電圧がダイオードを通じて安全に逃げるようになります。ダイオードは、極性を逆に接続しないように注意しながら取り付けましょう。
よくある質問
整流ダイオードは必ず入れなければならないのか?
一般的な車の電装DIYであれば、整流ダイオードは必ずしも必要ではありません。しかし、トランジスタなどの敏感な電子部品が含まれている回路の場合は、逆起電圧によるダメージを避けるために入れておくことをおすすめします。
整流ダイオードの取り付け方は簡単か?
はい、整流ダイオードの取り付けは非常に簡単です。リレーのコイル部分にダイオードを直列に接続するだけで、逆起電圧から回路を守ることができます。ただし、取り付ける場所や極性には注意が必要です。
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まとめ
車の電装DIYにおいて、リレーの逆起電圧問題は意外に見過ごされがちですが、適切な対策を取ることで、大切な電装品を守ることができます。整流ダイオードを使用することで、逆起電圧から回路を保護し、長期間安定した動作を確保できます。
リレーの基本的な仕組みを理解し、逆起電圧の影響をしっかりと把握した上で、DIYを進めていきましょう。特にトランジスタなどの精密な部品を使用する場合には、整流ダイオードの導入を検討すると良いでしょう。


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