冬の車中泊で最も頭を悩ませるのが、寒さ対策とそれに伴う電気代の問題です。特に電気自動車(EV)での車中泊では、暖房の消費電力が予想以上に大きく、バッテリーがあっという間に減ってしまうことがあります。そこで今回は、ホンダの軽EV『N-VAN e:』を使った実際の冬の車中泊テストを通じて、電気代を抑えつつ快適に過ごすための具体的な方法を紹介します。驚きの検証結果とともに、どんな工夫が効果的だったのかをご紹介しますので、冬の車中泊を計画している方は必見です!
車中泊 冬 電気代の課題とは?

車中泊のイメージ
冬の車中泊は、寒さによる快適さの低下やバッテリー消費が問題になります。特に暖房に必要な電力が膨大で、車の電力をどう節約するかが重要な課題です。N-VAN e:の場合、暖房の消費電力が非常に大きく、バッテリーがあっという間に減ってしまいます。これはバッテリー容量が小さいため、電力の消費が速く、長時間の暖房が困難であるからです。
実際のテスト結果から学ぶ、電気代を抑える工夫
テスト条件と検証方法
テストは、外気温-4℃〜-8℃の寒冷地で実施しました。N-VAN e:のバッテリー残量は74%からスタートし、車内温度は24℃に設定しました。この条件下で、暖房を使用し続けることでどれほどの電力消費があったのかを検証しました。
消費電力の詳細結果
テスト中、N-VAN e:は暖房によって約7時間でバッテリー残量が69%から5%まで減少しました。消費電力は推定で2.27kWh/hとなり、かなりの電力を消費していたことが分かります。特にヒートポンプシステムが搭載されていないため、長時間の暖房で消費電力が大きくなったことが影響しています。
暖房の効率を上げるための工夫
1. 車内を密閉する
暖房の効率を上げるためには、車内の暖かい空気を外に逃がさないことが重要です。パーテーションを使って運転席と後部座席を区切ることで、暖房の効率が改善されました。これにより、少ない電力で暖かさを保持できました。
2. 暖房の設定温度を調整する
設定温度を24℃から少し下げるだけでも、消費電力は大きく減少します。暖房の強さも風量3から調整することで、過剰な消費を避けました。
3. 充電器の選び方
充電中に暖房を使用すると、消費電力が大きくなり充電が遅れることがあります。テスト中、充電中に暖房を使用すると、充電器の出力が制限されてしまう現象が発生しました。このため、暖房をオフにして充電することが必要でした。
車中泊 冬 電気代に関する疑問解決
Q1. 車中泊で暖房を使うと、どのくらいの電気代がかかりますか?
暖房を使い続けると、N-VAN e:の場合、1時間あたり約2.27kWhの電力を消費します。この電力消費量に基づき、1時間の暖房使用で約500円程度の電気代がかかる計算になります。したがって、車中泊中に暖房を長時間使用すると、電気代はかなり高額になります。
Q2. 電気自動車で冬の車中泊を快適にするための最適な暖房方法は?
最適な暖房方法は、車内の密閉性を高めることと、暖房の設定温度を過剰に高くしないことです。また、ヒートポンプシステムを搭載している車両であれば、消費電力を抑えることができますが、N-VAN e:のようにヒートポンプが搭載されていない車では、暖房を効率よく使用する工夫が求められます。
Q3. 冬の車中泊に最適なEVは?
冬の車中泊に最適なEVは、バッテリー容量が大きく、ヒートポンプシステムを搭載した車です。これにより、暖房による消費電力を抑えつつ、長時間の車中泊が可能になります。ホンダN-VAN e:の場合、寒冷地での車中泊には不向きですが、他の車種ではより効率的な暖房が可能です。
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まとめ
冬の車中泊で電気代を抑えるためには、車内の暖房の使用を効率化することが鍵です。特にEVでの車中泊では、暖房の消費電力が大きいため、工夫が必要です。密閉性を高め、暖房の設定温度を調整し、充電時には暖房をオフにすることで、電気代を大きく削減できます。これから冬の車中泊を計画している方は、これらのポイントを押さえて、快適でお得な車中泊を実現してください!


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