富士吉田の夏のクライマックス、富士吉田火祭り。クルマで行くと「どこに停める?何時に動く?帰りはハマらない?」という悩みが一気に押し寄せます。しかも当日は広範囲で交通規制と歩行者天国が入り、例年より観光客も多い。結果、会場周辺のコインパーキングは昼過ぎから満車、裏道も詰まり、路上駐車は即アウト。——そんな“あるある”を、今回は駐車戦略×時間戦術×ルート設計の3点セットで根こそぎ解消します。さらに、近年人気の新倉山浅間公園(忠霊塔)は駐車場が有料化・運用厳格化されており、火祭り当日に「ついで撮影」のつもりで行くと動線が破綻しがち。そこで本記事では、会場最優先で“勝ち筋だけ”に絞った実務ガイドをお届けします。
全体像まずは“勝ち筋”を一枚で理解する

車の前で困っている人のイメージ
前提会場最寄りに停めるほど帰りが地獄になる
火祭りは北口本宮冨士浅間神社〜本町通り一帯が核。最寄り駐車は確かに楽ですが、点火直後〜終了直後は歩行者と交差規制で車が動かない時間が生まれます。だからこそ、会場“外周1.5〜4km”のパーク&ウォーク/ライドが総合的には最強です。
新倉山浅間公園は“目的地”にしない
写真映えの名所ですが、当日は駐車台数が限られ有料運用、かつ会場動線から外れるため、時間と体力を失いやすい。火祭りを主目的に据えるなら回避が賢明です。
混雑のリアル到着・鑑賞・撤収の時間設計
狙うべき“ずらし”の2本柱
ひとつは到着の前倒し(昼到着→外周駐車→会場へは歩き)、もうひとつは撤収の後ろ倒し(終了直後に出庫せず30〜60分滞在)。このたった2手で体感混雑は半減します。昼に入って外で停めると徒歩15〜40分は歩きますが、帰路が“動く”のでトータルで早いのです。
駐車戦略の比較あなたはどれを選ぶ?
3タイプのメリデメを一目で
以下の表は、当日に使える代表的な駐車アプローチの比較です。自分の同行者・体力・滞在目的に合うものを選んでください。
戦略 | 停める場所の例 | 会場までの移動 | 費用目安 | 難易度 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|---|
①外周パーク&ウォーク | 会場から1.5〜4km圏のコインPや公共P | 徒歩15〜40分で安定移動が可能です | 最大料金のあるコインPなら安心です | 中 | 渋滞を避けたい・帰路優先の人に最適です |
②パーク&ライド | 郊外の大規模Pや商業エリアの時間貸し | 鉄道やバスで数駅・数区間移動します | 駐車+運賃でやや高めになることがあります | 中〜高 | 子連れの歩数を抑えたい人に向きます |
③最寄り突撃 | 会場近距離の小規模コインP | 徒歩5〜15分だが出庫が混みます | 割高かつ時間帯料金に注意が必要です | 高 | 短時間滞在・体力が厳しい人の保険です |
ルート設計ナビの“思考”を上書きする
ICと進入方向の考え方
多くの車は最短のICから最短道路で突っ込もうとします。結果、同じ筋に車が集中。ここで効くのが「ICは1つ手前/先で降りる」「目的地を会場ではなく“駐車エリア中心”に設定」の2技。ナビは“会場”を目指すと混む道を提案しがちですが、駐車予定エリアを直接ゴールにすると候補ルートがガラリと変わります。
到着時刻を“半端の時間”にずらす
14:00や16:00などキリの良い時刻は集中しがち。13:35や15:20着のように半端を狙うと、信号群の波や駐車場の入替と噛み合うことが多いです。
駐車場を確保するテクニック実践編
満空情報×徒歩許容距離で“面”を押さえる
アプリやカーナビの満空情報はあくまで“点”の情報。これを徒歩許容距離(例25分までOK)と掛け合わせ、外周に半径2kmの“面”を決めておきます。到着時は“面”の中を時計回りに走査し、空きを見つけたら即決。迷って戻ると次は埋まります。
最大料金・時間帯課金の読み方
「当日最大」か「入庫後◯時間最大」かで総額が激変します。夕方〜夜間は夜間最大のある駐車場が救世主。料金看板は入庫前に写真を撮っておくと安心です。
新倉山浅間公園は“日中観光日”に回す
忠霊塔の撮影は朝・午前が順光で人も少なめ。火祭り当日に無理にねじ込まず、別日・別時間に切り分けると旅の満足度が跳ね上がります。
当日の動き5ステップで時短と体力温存
以下は、渋滞と満車に巻き込まれないための行動順です。各ステップは短く、迷いが出やすいポイントだけ事前に決めておくのがコツです。
- 到着2〜3時間前には外周の駐車“面”へ入り、空きを見つけたら迷わず駐車します。
- 料金看板を確認し、最大料金や夜間最大の条件をスマホに記録します。
- 歩行者天国の境界を把握し、明るいうちに会場導線を一度歩いて確認します。
- 終了直後は出庫を急がず、屋台の片付けを眺める・水分補給をするなど30〜60分過ごします。
- 帰路はナビ任せにせず、到着時とは別方向へ“面”の外へ抜ける裏ルートを使います。
車に関する疑問解決よくあるQ&A
Q. ベビーカーやご高齢の方がいる場合は?
徒歩時間を短縮したいなら、外周でもバス停や駅近に停め、公共交通と併用すると負担が激減します。会場直近の突撃は帰りが動かず逆に疲れます。
Q. 雨天や気温対策はどうする?
舗装路でも足元は濡れます。防水の歩きやすい靴と薄手のレインウェアは必携。夏夜は蒸しますが、待機中は体温が下がるので軽い羽織りもあると安心です。
Q. 路上駐車は本当に取り締まりされる?
火と人が密集する行事の性格上、違法駐車は厳格に対象になります。通行の妨害・緊急車両の支障は絶対に避けましょう。
Q. コインパーキングの連続駐車は何時間まで?
「当日最大」か「入庫◯時間最大」の違いで滞在可能時間が変わります。表示の注意書きに「特別日・イベント日」条件がある場合もあるので、必ず確認しましょう。
Q. 渋滞を減らす給油&トイレ戦術は?
到着直前に給油すると帰りに空くルートを選べないことがあります。到着1〜2時間前の郊外で給油・休憩を済ませ、“面”に入ったら駐車一択に集中しましょう。
モデルプランタイプ別の最適解
家族連れ(歩数を抑えたい)
外周の駅近パーキングに入庫→電車で最寄り駅へ→会場へは徒歩短距離。帰りは駅で小休止して波をずらすのが効きます。
カメラ好き(撮影ポジ重視)
昼前到着で外周駐車→明るいうちに構図の下見→終了直後は片付け風景まで粘って帰路渋滞を回避します。
短時間滞在(所用で長居不可)
最大料金に縛られない最寄り突撃も選択肢。ただし出庫渋滞は織り込み、終了30分前に離脱する計画を持ちます。
持ち物最適化軽装が最後に効いてくる
持ち物は少ないほど徒歩と人混みで身軽になり、駐車選択の幅が広がります。以下のチェックを手早く通して、荷を圧縮しましょう。
- 折りたたみレインウェアとタオルは必ず携行し、冷えと突然の雨に備えます。
- 小型ボトルの飲料と塩分タブレットを用意し、待機列での脱水を防ぎます。
- 小銭と交通系ICを分けて持ち、屋台と公共交通をスムーズに使います。
注意とマナー安全第一が最短経路
歩行者優先は大前提。点火時は人の流れが波のように変わります。横断禁止エリアでの無理な横断、私有地やコンビニへの無断駐車は絶対にやめましょう。火の粉・煙で視界が悪くなる場面もあり、ライトの点灯・速度抑制を徹底してください。
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近場の駐車場が満車だったらどうする?
車で行くときは、駐車場をどこにするか問題が常に付きまといます。
特に観光地や有名な場所ほど目的地に近い駐車場が限られています。なので、大体「満車」になっています。
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最後にあなたの“正解”は会場からの距離で決まる
結論はシンプルです。「近くに停めるほど早く帰れない」。火祭りは“歩く時間を先払い”するだけで、渋滞もストレスも一気に小さくなります。外周1.5〜4kmの面を先に決める、到着は前倒し・撤収は後ろ倒し、目的地は会場ではなく駐車面。この3つをやれば、来年以降もずっと使える“勝ちパターン”になります。準備は今日から。あなたの火祭りが、記憶に残る圧倒的に快適な体験になりますように。
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