事故や盗難で愛車が全損した場合、どれだけの保険金が支払われるのか、そしてその金額を最大限に活用するためにはどうすれば良いのか。多くのドライバーが抱えるこの疑問に、業界の最新情報と実践的なアドバイスを交えてお答えします。
全損とは?物理的と経済的全損の違いを理解しよう

車について疑問を持っている人のイメージ
事故や盗難で車両が全損となる場合、まず「物理的全損」と「経済的全損」の違いを理解することが重要です。
物理的全損
車両が事故により修理不可能な状態となった場合を指します。例えば、車体が大破し、修理しても走行が不可能な場合です。
経済的全損
修理費用が車両の時価額を上回る場合を指します。例えば、車の時価額が50万円で修理費用が70万円かかる場合、修理可能でも経済的全損と判断されます。
保険金の計算方法と支払い基準
車両保険で支払われる保険金は、契約時に設定した「車両保険金額(協定保険価額)」が上限となります。これは、契約時に車両の時価額を基に設定されることが一般的です。
新車購入から1年以内の場合
新車購入時の車両本体価格、付属品、消費税を含めた金額が目安となります。
1年以上経過した場合
減価償却により、車両の時価額は下がります。例えば、1年で約1割程度の減価が一般的です。
全損時に利用できる特約とその活用法
全損時には、基本の車両保険金額に加えて、以下の特約を利用することで、追加の保険金を受け取ることが可能です。
車両新価特約
新車購入から一定期間内(一般的には3年以内)の車両が全損となった場合、新車購入価格相当額を補償します。
車両全損時復旧費用特約
全損となった場合、車両保険金額の2倍相当額、または車両保険金額に100万円を加えた額のいずれか低い方を限度に、買い替え費用等を補償します。
車両全損時諸費用特約
全損車の廃車手続きにかかる費用や新たに車を買う際の諸費用として、車両保険金額の10%相当額が支払われます。
過失割合と保険金の関係
事故の際、過失割合がある場合、受け取る保険金は減額されることがあります。例えば、過失割合が10対0であれば、保険金は全額支払われますが、過失割合が50対50であれば、受け取る保険金は半額となります。
全損時の保険金受け取りの流れ
1. 事故発生後、速やかに保険会社に連絡し、事故の報告を行います。
2. 保険会社の指示に従い、必要な書類や証拠を提出します。
3. 保険会社が損害調査を行い、全損と認定されると、保険金の支払い手続きが開始されます。
4. 支払い金額は、契約内容や特約の有無、過失割合などを考慮して決定されます。
よくある疑問とその回答
Q1: 全損時に車両保険を使うと等級はどうなるのか?
一般的に、車両保険を使用するとノンフリート等級が下がり、翌年度以降の保険料が上がる可能性があります。
Q2: 車両保険金額はどのように設定すれば良いか?
車両の購入価格や市場価値を参考にし、無理のない範囲で設定することが推奨されます。
Q3: 特約を付けることでどれだけ保険金が増えるのか?
特約により、車両保険金額に上乗せして支払われる場合があります。例えば、車両全損時復旧費用特約では、車両保険金額の2倍相当額、または車両保険金額に100万円を加えた額のいずれか低い方が限度となります。
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まとめ
車両全損時の保険金計算は、契約内容や特約の有無、過失割合など多くの要素によって決定されます。事故に備えて、契約時に適切な保険金額や特約を選択し、万が一の際に備えることが重要です。また、事故後は速やかに保険会社に連絡し、必要な手続きを行うことで、スムーズな保険金の受け取りが可能となります。
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