冬になると「寒いし路面も心配だし、どこに行けばいいか分からない…」と、せっかくの休日も家でゴロゴロしがちですよね。でも実は、東京から車で2~3時間圏内には、今の季節だからこそ見られる雪景色・氷瀑・雲海・花畑がぎゅっと詰まっています。
しかも、上手にルートを組めば日帰りでも温泉・グルメ・絶景を全部欲張れるのが冬ドライブのおいしいところ。この記事では、元の情報をただ並べるのではなく、「じゃあ実際、どこに・どんな順番で・どう走れば失敗しないの?」というリアルな悩みに答える形で、東京 冬 ドライブの決定版ガイドとして再構築しました。
「雪道が不安」「カップルで雰囲気重視のドライブがしたい」「子連れでさくっと行ける場所が知りたい」など、さまざまなパターンに触れていくので、読み終わる頃にはあなた専用の冬ドライブプランが頭の中にできているはずです。
東京発冬ドライブの魅力と基本戦略

車の前で困っている人のイメージ
まずは、「どこに行くか」の前に、冬ドライブそのものの楽しみ方と押さえておきたいポイントを整理しておきましょう。ここを理解しておくと、行き先選びも失敗しづらくなります。
冬にあえて東京発ドライブをするメリット
冬は寒くて路面も心配…というイメージとは裏腹に、実は冬こそ東京発ドライブの穴場シーズンでもあります。
なぜなら、次のようなメリットがあるからです。
空気が澄んで絶景の見え方が段違いです。富士山や湖、夜景などは、夏よりもくっきり見える日が多くなります。 人気観光地でも人が少なめなことが多く、写真撮影や散策がゆったり楽しめます。 温泉の気持ちよさがMAXになる季節で、露天風呂×雪景色は冬ならではのご褒美時間です。
つまり、賢くルートと時間帯を選べば、「渋滞少なめ」「絶景きれい」「温泉最高」の三拍子が揃うのが冬ドライブ。東京を起点に考えると、「北へ向かう雪景色ルート」と「南・西へ向かう温暖絶景ルート」の2方向を押さえておくのがコツです。
出発前に必ずやっておきたい冬ドライブ準備
冬ドライブの不安の多くは事前準備でかなり消せます。最低限、次の流れでチェックしておくと安心です。
- 出発前に自分の車がスタッドレスタイヤか、またはチェーンをすぐ装着できる状態かを確認してください。
- 行き先の標高やエリアを調べ、山間部や峠を通るかどうかを地図アプリでざっくり把握してください。
- 寒波予報やライブカメラなどを参考にして現地の路面状況と気温をチェックし、無理そうなら「雪の少ない代替ルート」を用意してください。
この3ステップだけでも、「行ってから怖くて走れなかった…」という失敗はかなり防げます。
さらに、モバイルバッテリー・ブランケット・カイロ・飲み物など、もしもの時に体温を守れるアイテムを積んでおくと安心感が全然違います。
雪道初心者はどのエリアから攻めるべき?
雪道運転にまだ自信がないなら、いきなり豪雪エリアに突っ込むのはNGです。まずは「基本的には路面ドライだけど、ちょっとだけ冬の表情を楽しめるエリア」から選ぶのがおすすめです。
例えば、 箱根・芦ノ湖エリアは標高は高いものの、メイン道路の除雪・融雪が比較的しっかりしていて、路面状況も情報が出やすいエリアです。 房総半島は東京より温暖で雪が少なく、冬でも花畑や海沿いドライブが楽しめる「ほぼノーマル路面」エリアです。
「雪景色が見たいけど運転は怖い」という人は、午前中に標高の高いエリアに入り、夕方前に山を下りておくと、凍結リスクを抑えやすくなります。
東京発北方面雪と氷の絶景ルート(日光・鬼怒川・奥日光)
ここからは、東京からの向き別に具体的な冬ドライブルートを紹介していきます。まずは、冬らしさ全開の北方面・栃木エリアから。
華厳滝のブルーアイスと中禅寺湖の静寂
日本三大名瀑のひとつ、栃木県日光市の華厳滝は、冬になると一気に表情を変えます。落差約97mの大瀑布が一部凍りつき、十二滝と呼ばれる小滝がブルーアイスのように染まる氷瀑は圧巻。例年1~2月が見応えのピークです。
すぐ近くの中禅寺湖は、冬になると人が少なくなり、湖面の静けさと雪をかぶった男体山のコントラストが美しいスポット。湖畔の駐車スペースに車を停めて、短時間だけ散策するだけでも「来てよかった」と感じるはずです。
竜頭滝・戦場ヶ原で雪の森ハイキング
中禅寺湖に流れ込む湯川沿いの上流にある竜頭滝は、男体山の噴火で流れ出た溶岩の上を約210mにわたり流れ落ちる渓流瀑。滝壺付近の大きな岩で流れが二手に分かれる姿が竜の頭のように見えることから、その名がついたと言われています。
近くの戦場ヶ原は標高約1400mの広大な湿原で、冬は一面の雪野原に変身します。よく整備された自然研究路を歩けば、2~3時間のスノーハイク感覚で楽しむことができます。雪の上を歩くので、防水性の高い靴と簡単な防寒装備は必須ですが、その分だけ得られる静けさと景色は格別です。
龍王峡と鬼怒川温泉で締めるほっこりルート
日光から少し移動すれば、鬼怒川沿いの龍王峡にも立ち寄れます。約2200万年前の海底火山活動で噴出した火山岩が鬼怒川の流れに浸食されてできたとされる渓谷で、龍がのたうつように見える川の流れと冬木立のコントラストが印象的です。
寒い中で歩いた後は、鬼怒川温泉の立ち寄り湯で体を温めてから帰路へ。
「朝に華厳滝~中禅寺湖」「昼に戦場ヶ原」「夕方前に龍王峡と温泉」という流れにすれば、日帰りでも濃厚な冬体験が詰め込めます。
東京発北西方面温泉天国・群馬と神秘のブルー
次に紹介するのは、東京から北西に向かう群馬エリア。山と湖、そして温泉がセットで楽しめるのが魅力です。
榛名山・榛名湖で雪化粧のカルデラ風景を楽しむ
榛名山(榛名富士)は、群馬県の上毛三山のひとつ。榛名湖を取り囲むように外輪山が並び、中央に榛名富士がぽっかりと浮かぶように立っています。冬は山肌や湖畔が白く染まり、穏やかな雪景色のカルデラ風景を眺めながら湖畔をドライブできます。
湖畔には駐車しやすいスポットも多く、写真撮影がしやすいエリア。雪の量や路面状況が日によって違うので、日中の明るい時間帯に訪れるのがおすすめです。
赤城神社で湖上の神社と雪景色を満喫
同じく上毛三山の赤城山には、大沼湖・小鳥ヶ島に鎮座する赤城神社があります。湖の上に浮かぶように建つ社殿は、冬になると周囲の山々とともに雪化粧し、幻想的な冬の参拝スポットに。
ご祭神である赤城大明神は山と湖の神として信仰され、特に女性の願いを叶えてくれる赤城姫としても人気。ドライブデートで訪れれば、ちょっとした開運デートにもなります。
「四万ブルー」の四万湖で冬だけの濃い青に出会う
群馬で外せないのが、四万湖の「四万ブルー」。もともと青く澄んだ湖ですが、冬はさらに透明度が増し、より深く濃いブルーに見える日が多くなります。凍結した湖面を雪が薄く覆う姿は、冬だけの特別な表情。
湖畔から眺めるだけでも十分ですが、時間があれば周辺の温泉街で足湯や日帰り入浴を楽しめば、体の芯から温まる癒やしドライブになります。
東京発西・南方面雪が少なめの安心絶景ルート
「雪道は極力避けたい」「ノーマルタイヤで行ける範囲が知りたい」という人には、西の箱根エリアと南の房総エリアがおすすめです。
箱根・芦ノ湖と箱根ロープウェイで富士山パノラマ
標高724mに位置する芦ノ湖は、周囲約19km、最大水深43.5mのカルデラ湖。晴れて波のない日には水面に富士山が映る逆さ富士が見られることもあり、冬は空気が澄んでいる分そのチャンスも増えます。
箱根ロープウェイに乗れば、早雲山駅から大涌谷駅を経て桃源台駅までの約4kmを約20分で空中散歩。大涌谷の噴煙地帯や芦ノ湖、コンディションが良ければ富士山まで見渡せるパノラマビューは、車でのドライブと組み合わせると満足度が一気に上がります。
房総フラワーラインと冬の花畑ドライブ
「雪景色よりも、寒い時期にあえて花と海を見に行きたい」という人には、千葉・房総半島がぴったりです。
館山市下町交差点から南房総市和田町まで約46km続く房総フラワーラインは、特に平砂浦海岸沿いの約6km区間で、1月~2月中旬ごろにかけて菜の花が道路の両脇を彩る絶景ロード。「日本の道100選」にも選ばれたこの道を、海を横目にゆっくり流すだけでも心がほどけていきます。
さらに、1月ごろからはストックやポピー、キンセンカなどの春の花々が一面に咲く花畑スポットも登場し、真冬とは思えない華やかな景色に出会えます。
鹿野山九十九谷で雲海と水墨画のような山並み
千葉県君津市の鹿野山九十九谷展望公園は、標高379mの鹿野山にある展望スポット。房総半島中央部に東西にのびる山々を一望でき、夜明け前から日の出直後、あるいは夕暮れどきにはまるで水墨画のような景色が広がります。
冬の雨上がりの早朝など条件がそろうと、山々の間に霧がたまり、雲海のような光景が見られることも。東京湾アクアラインを使えば、東京からのアクセスも良好な穴場です。
東京冬ドライブ目的別おすすめエリア早見表
ここまで紹介してきたエリアを、「どんな目的の人に向いているか」でざっくり整理しました。行き先に迷ったら、まずはこの表を眺めてから決めてみてください。
| エリア | こんな人におすすめの理由 |
|---|---|
| 日光・奥日光・鬼怒川 | 氷瀑や雪景色をしっかり楽しみたい人や、スノーハイクと温泉をセットで味わいたい人におすすめです。 |
| 群馬(榛名山・赤城・四万湖) | 雪景色は見たいけれど、温泉もじっくり楽しみたいカップルや友人グループに向いています。 |
| 箱根・芦ノ湖 | 雪が降っても道路管理が比較的しっかりしており、富士山ビューと温泉を一度に楽しみたい人向けです。 |
| 房総半島(フラワーライン・鹿野山) | 雪道運転を避けたい初心者ドライバーや、冬でも花と海を楽しみたい家族連れにぴったりです。 |
| 秩父(氷柱スポット) | ライトアップされた氷柱など幻想的な夜の絶景を見たい人や、都心から比較的近場で冬らしさを味わいたい人におすすめです。 |
東京発冬ドライブモデルコース2選
「結局どんな時間配分で回ればいいの?」という疑問に答えるために、日帰りで現実的な2つのモデルコースを用意しました。あくまで一例なので、出発地や好みに合わせてアレンジしてみてください。
モデルコース1王道・日光氷瀑と温泉欲張りルート
テーマ氷瀑+雪原+温泉を1日で制覇する王道ルートです。
- 朝早めに東京を出発して、午前中のうちに華厳滝と中禅寺湖エリアに到着するように移動してください。
- 昼前後に竜頭滝と戦場ヶ原周辺を散策し、様子を見ながら無理のない範囲で雪道ハイキングを楽しんでください。
- 午後は龍王峡方面へ移動して渓谷を少し歩き、その後に鬼怒川温泉の立ち寄り湯で温まってから早めの時間に帰路につくようにしてください。
日光エリアは標高差が大きいので、山奥に入る時間はできるだけ午前~昼過ぎまでにし、夕方以降は標高の低いエリアを走るようにすると安心です。
モデルコース2ノーマルタイヤOKの房総まったりルート
テーマ雪を避けつつ、海・花・絶景をゆるく楽しむ癒やしドライブです。
午前中は東京からアクアライン経由で館山方面へ向かい、房総フラワーラインで菜の花や海沿いの景色を楽しみます。その後、花畑スポットで写真撮影や軽い散策をしつつ、お昼は地元の魚介ランチでゆっくり。
午後は鹿野山九十九谷展望公園に向かい、晴れていれば山並みと夕景をのんびり堪能。そのまま東京湾アクアラインで戻れば、夜遅くなりすぎずに帰宅できる安全プランになります。
東京 冬 ドライブに関する疑問解決
ここからは、東京 冬 ドライブで多くの人が抱きがちな疑問を、実用的な目線でまとめて解決していきます。
Q1雪道運転が不安です。どこなら安心して行けますか?
雪道初心者なら、まずは箱根か房総エリアがおすすめです。
箱根は山間部ですが、主要道路の情報が出やすく、積雪時も通行止めやチェーン規制などの案内が比較的分かりやすいエリアです。房総はそもそも雪が少ないため、「冬の空気を感じたいけど路面の心配は減らしたい」人には最適です。
どうしても日光や群馬の雪景色を見たい場合は、スタッドレス装着+日中だけ山間部を走ることを徹底し、無理だと感じたら早めに引き返す判断も大事です。
Q2冬の東京発ドライブは何時ごろに出るのがベストですか?
冬は日没が早く、山間部の路面凍結が夕方以降に増えやすいため、「朝早く出て、現地の山エリアは昼過ぎまで」を目安にしましょう。
特に日光・赤城・榛名など標高の高いエリアでは、午後の遅い時間になると日陰が増えて路面状況が変わりやすくなります。
逆に、房総や首都圏近郊の夜景スポットを狙う場合は、日没に合わせて移動し、遅くなりすぎる前に帰路につくイメージで計画すると安全です。
Q3東京 冬 ドライブで最低限持っていくべき装備は?
普段のドライブに加えて、冬は「もし止まってしまっても、しばらく車内で耐えられるか」を基準に考えると必要な物が見えてきます。代表的なものをまとめると、次のようなイメージです。
- 毛布やブランケットなど体を包める防寒グッズを人数分に近い数だけ用意してください。
- カイロや保温ボトルの飲み物など体を温められるアイテムを準備してください。
- スマホの充電用にモバイルバッテリーを用意して、万一の連絡手段を確保してください。
これに加えて、雪が多いエリアに向かうなら簡易スコップ・軍手・長靴や防水シューズなどを積んでおくと、いざという時の身動きが取りやすくなります。
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近場の駐車場が満車だったらどうする?
車で行くときは、駐車場をどこにするか問題が常に付きまといます。
特に観光地や有名な場所ほど目的地に近い駐車場が限られています。なので、大体「満車」になっています。
せっかく来たのに、駐車場探すだけで20分や30分も時間を費やすのは時間がもったいないですよね?
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また、インスタやYOUTUBEなんかもやってますので、そちらも合わせてご覧いただいて、面白いなとかもっと知りたいななんて思ったらフォローやチャンネル登録してもらえると嬉しいです。
まとめ
東京 冬 ドライブは、「寒いし危なそう」というイメージさえ乗り越えれば、一年の中でもっともコスパよく絶景と温泉を楽しめる季節の遊び方です。
北へ向かえば、日光の氷瀑や雪原と温泉。群馬では雪をまとった山と湖、そして四万ブルー。西の箱根では芦ノ湖と富士山ビュー、南の房総では花畑と海沿いの爽快ドライブと、方向ごとにまったく違う世界が広がっています。
大事なのは、自分と同乗者の運転スキル・装備・好みに合わせてエリアを選ぶこと。そして、朝早めに出発して日没前後には山を下りる、路面情報をこまめにチェックする、といった基本を押さえておくことです。
この記事を参考に、まずは一つ、気になるルートを現実的な時間配分で組んでみてください。そうすれば、「冬こそドライブに出かけたくなる」感覚がきっと分かるはず。次の休日は、ぜひ東京発の冬ドライブで、あなたにとっての驚愕の絶景と温泉時間を味わいに行きましょう。


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