「週末どこか温泉行きたいな…でもどこがいいか全然わからない」——そんなふうに思いながら検索している方、実は多いんじゃないでしょうか。関東には車でサッと行けて、本当に満足できる温泉地がたくさんあります。でも情報が多すぎて、どこを選べばいいか迷ってしまいますよね。この記事では、ドライブ旅&車中泊歴10年以上のノウハウをもとに、車で行く関東の温泉地を距離・泉質・目的別に徹底解説します。「行ってよかった!」と思えるドライブ温泉旅の全てをお伝えします。
- 東京から2時間以内で行ける関東の名湯・穴場温泉地を厳選して15か所紹介。
- 日帰り温泉から車中泊まで対応できる、目的別の選び方と具体的なルートを解説。
- 温泉マニアも知らない泉質の違い・RVパーク情報・渋滞回避術など実用情報が満載。
なぜ関東の温泉旅には「車」が最強なのか?

車の前で困っている人のイメージ
電車やバスでは行きにくい山奥の秘湯、荷物を気にせず温泉グッズをどっさり積み込めること、そして「今日気分がいいからちょっと足をのばそう」という自由度の高さ——これが車で行く温泉旅の最大の魅力です。
関東は首都圏から放射状に高速道路が伸びており、東北道・関越道・中央道・東名高速などを使えば、多くの名湯に2〜3時間以内でアクセスできます。新幹線や特急を乗り継ぐよりもトータルコストが安く済むことも多く、家族やグループ旅行では特にコスパが際立ちます。
また、近年は温泉施設に隣接したRVパークが関東各地で増えています。入浴後にそのまま車内で宿泊できるスタイルは、運転疲れを気にせず温泉を満喫できるうえ、宿代の節約にもなると人気急上昇中です。車中泊初心者でも安心して使えるよう、電源・トイレ完備の施設が増えているので、ぜひ選択肢のひとつとして覚えておいてください。
車で行く関東の温泉地おすすめ15選!距離と特徴別ガイド
【1時間圏内】気軽に行けるご褒美温泉
東京・さいたまエリアから高速道路を使えば1時間前後で到着できる温泉地が関東には複数あります。仕事帰りの金曜夜や、朝ゆっくり起きた土曜日でも無理なく出かけられる距離感が最大の魅力です。
箱根温泉(神奈川県)は関東随一の知名度を誇る温泉リゾートで、東名高速・御殿場ICや小田厚道路経由でアクセスできます。箱根湯本周辺には日帰り入浴施設が豊富で、「天山湯治郷」のように敷地内に複数の入浴棟がある施設ではまる一日ゆったりと過ごすことが可能です。富士山を望む露天風呂は、何度訪れても感動する絶景として多くのリピーターを持ちます。泉質は施設ごとに異なり、弱酸性の硫黄泉から塩化物泉まで多彩なラインナップです。
湯河原温泉(神奈川県)は万葉集にも詠まれた歴史ある温泉地で、東京から高速を使えば1時間10〜20分ほどで到着します。弱食塩泉で肌あたりが柔らかく、湯冷めしにくい泉質は女性に特に人気です。奥湯河原エリアには趣のある老舗旅館が点在し、文人墨客に愛された落ち着いた空気感が今も息づいています。梅林や渓谷ハイキングコースとの組み合わせで、季節ごとの楽しみ方も広がります。
大洗温泉(茨城県)は常磐道・水戸大洗ICからすぐの海辺の温泉地です。「アクアワールド・大洗」などの観光スポットや新鮮な海産物グルメとの相性が抜群で、ファミリー旅行の目的地として人気を集めています。茨城県随一の観光地として、生シラスやアンコウ料理目当てに訪れる方も多く、グルメと温泉を同時に楽しめる点がほかにはない魅力です。
【2時間圏内】関東ドライブ温泉の王道ルート
多くの温泉ファンが「関東といえばここ!」と挙げるのが、東京から2時間前後で到着できるゾーンです。ここには歴史・泉質・景観のすべてが揃った温泉地がそろっています。
草津温泉(群馬県)は、日本三名泉のひとつとして名高く、自然湧出量が日本一を誇る圧倒的な存在感の温泉地です。関越道・渋川伊香保ICから中之条を経由するルート、または上信越道・碓氷軽井沢IC経由でアクセス可能で、どちらも所要時間は約2時間半ほどです。湯畑を中心に広がる温泉街は浴衣でそぞろ歩きするだけでも十分に楽しく、「湯もみ体験」は子どもから大人まで喜ぶ草津ならではの体験です。強酸性の泉質は殺菌力が極めて強く、「恋の病以外は効かぬ病はない」という言い伝えが今も語り継がれるほどです。
伊香保温泉(群馬県)は関越道・渋川伊香保ICから約20分というアクセスの良さが光る人気の温泉地です。約360段続く石段街はフォトジェニックなスポットとして知られ、両側に並ぶ土産物屋や湯の花まんじゅうの香りが旅情をかき立てます。茶褐色のまろやかな黄金の湯と、無色透明な白銀の湯という2種類の源泉があるのが伊香保の大きな特徴。泉質の違いを食べ比べならぬ「湯べ比べ」できるのは、温泉通でなくても楽しいはずです。
鬼怒川温泉(栃木県)は東北道・宇都宮ICから日光宇都宮道路を使って約1時間半でアクセス可能です。江戸時代には日光詣でを訪れる僧侶や大名のみが許された由緒ある温泉地で、鬼怒川沿いに大型ホテルや旅館が立ち並ぶ渓谷の絶景が見どころです。「鬼怒川ライン下り」は渓流沿いの奇岩や断崖絶壁を間近に体感できる人気アクティビティで、温泉と観光の両方を欲張りたい方に最適な温泉地といえます。
那須温泉郷(栃木県)は楽天トラベルの2024年関東温泉ランキングで堂々の1位を獲得した、まさに実力派温泉地です。東北道・那須ICから約20分のアクセスで、1300年以上の歴史を誇る「鹿の湯」をはじめ複数の源泉が点在する温泉郷全体が楽しめます。那須高原エリアには那須どうぶつ王国・那須ハイランドパークなどのレジャー施設も充実しており、温泉だけでなく家族全員で一日中楽しめる懐の深さが人気の秘訣です。車でのアクセスが非常に便利で、那須ICから温泉地まで混雑しない平日なら15〜20分程度で到着できます。
【2〜3時間圏内】マニアが通う個性派温泉地
少し足をのばすだけで、ほかとは一線を画す個性的な温泉体験が待っています。
四万温泉(群馬県)は「四万の病を癒す霊泉」という伝説がそのまま名前の由来になった、胃腸病に効くと古くから知られた温泉地です。関越道・渋川伊香保ICから約1時間10分。「四万ブルー」と呼ばれるコバルトブルーの湖面を持つ奥四万湖は、インスタグラムなどSNSでも話題になっており、温泉だけでなく写真撮影目的の訪問者も増えています。昭和レトロな温泉街の雰囲気は国内でも随一で、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われる旅館がある温泉地として有名です。
塩原温泉(栃木県)は東北道・西那須野塩原ICから約20分とアクセスが良く、6つの温泉地が集まる「塩原温泉郷」として広大なエリアを形成しています。単純温泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉など合計6種類もの異なる泉質が楽しめる湯めぐりができるのは、日本全国でも珍しい体験です。「奥塩原新湯温泉」エリアでは爆裂火口跡に広がる湯畑から硫黄の蒸気が立ち上る、まるで別世界のような光景が見られます。
養老渓谷温泉(千葉県)は千葉県内にある穴場的な温泉地で、首都圏からアクアラインを経由して約1時間半で到着できます。房総一の滝と謳われる「粟又の滝」や四季折々の景観が美しい養老渓谷を歩いた後、渓谷沿いに佇む湯宿でゆったり浸かる——そんな自然と温泉が一体になった体験ができます。関東地方で最も遅い紅葉が楽しめることでも知られ、11月下旬から12月にかけて錦色に染まる渓谷と温泉のコンビネーションは格別です。
奥日光・湯元温泉(栃木県)は標高1,500mという関東最高峰クラスの高地に湧く温泉で、日光国立公園の大自然の中に位置します。東北道・宇都宮ICから日光宇都宮道路・清滝ICを経由して約40分です。夏は避暑地として、秋は中禅寺湖の紅葉とセットで訪れる人が多く、「戦場ヶ原」のハイキングと組み合わせた定番コースは何度訪れても飽きません。白濁した硫黄泉は泉質の良さで評判が高く、温泉ファンなら一度は経験すべき関東を代表する名湯です。
万座温泉(群馬県)は標高約1,800mという関東随一の高さに位置する温泉地で、上信越高原国立公園内にあります。白根山の山頂にはコバルトブルーに輝く火口湖「湯釜」があり、周辺の自然景観は圧倒的です。硫黄泉の濃度が非常に高く、真っ白な湯は「美肌の湯」としても評判があります。練馬ICから関越道・碓氷軽井沢IC経由で約3時間ほどかかりますが、それでも訪れる価値は十分にあります。冬はスキー場も隣接しているので、スキーと温泉を掛け合わせたプランも人気です。
【穴場・秘湯系】温泉通だけが知っている隠れ名湯
「人混みが苦手」「観光地化されていない素朴な雰囲気が好き」という方には、関東にもそういった場所がちゃんと存在します。
那須・北温泉は那須温泉郷の中でも別格の秘湯感を誇る一軒宿です。映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地にもなったプールのように大きな露天風呂は圧巻で、江戸時代・明治時代・昭和の建物が渾然一体となった木造3階建ての建物が独特の世界観を作り出しています。バス停から徒歩30分、県営駐車場からも山道を歩く必要があるため、気軽に行ける場所ではありませんが、それゆえに本当の秘湯感が味わえます。
奥鬼怒温泉・加仁湯は鬼怒川上流の山奥に位置する秘湯で、一般車両で行けるのは女夫渕の市営無料駐車場まで。そこから徒歩か送迎バスでしか辿り着けないという、関東にありながら驚くほどの秘湯感が魅力です。4つの泉質・5つの源泉が楽しめる充実した温泉体験が待っており、渓流の音を聞きながら入る川岸露天風呂は訪れた誰もが忘れられない体験になるはずです。
四万温泉・沢渡温泉(群馬県)は草津温泉で湯あたりした湯治客が「仕上げ湯」として使ったことで知られる、草津の陰に隠れた知る人ぞ知る名湯です。アルカリ度が高く、つるつるとした浴感が草津の強酸性泉とは対照的。中之条から四万温泉へ向かう途中に位置し、草津とのはしご湯コースとして組み合わせる通好みのルートが通の間で人気です。
目的別!車で行く関東温泉地の選び方
温泉地といっても、行く目的やメンバーによって最適な場所はまったく違います。「とりあえず有名なところ」ではなく、自分の旅のテーマに合った温泉地を選ぶことが、満足度を格段に上げるコツです。
カップル・大人の2人旅なら、奥湯河原の老舗旅館や四万温泉のレトロな旅館がおすすめです。人混みが少なく、静かな環境でゆったりと過ごせる空間は、非日常感を高めてくれます。貸切風呂がある施設を選ぶのも定番の手で、家族向けの大浴場とは違う静寂な時間が楽しめます。
ファミリー(子連れ)旅行なら、那須温泉郷や鬼怒川温泉のように観光施設が充実しているエリアが断然おすすめです。温泉に入りたくない子どもでも、動物園や遊園地で十分に楽しめる環境が整っているからです。大洗温泉もアクアワールド・大洗との組み合わせで子どもの満足度が高く、ファミリー旅行の定番コースとして機能しています。
温泉マニア・泉質重視の方には、草津温泉の強酸性硫黄泉、万座温泉の濃厚な硫黄泉、奥塩原新湯温泉の白濁湯、そして那須・北温泉の個性的な白濁泉など、泉質の個性が際立つ温泉地を選んでください。泉質の評価指標として「療養泉」認定を受けた温泉地を選ぶという視点も持つと、本物の名湯にたどり着きやすくなります。
車中泊×温泉を組み合わせたい方には、RVパークの利用がおすすめです。関東には温泉施設に隣接したRVパークが複数存在します。群馬県の「道の駅六合」に併設された応徳温泉RVパークは、RVパーク利用者が無料で入浴できる仕組みが嬉しいポイントです。栃木県のホテルフロラシオン那須のRVパークは、リゾートホテルの温泉が使える上質な車中泊体験が可能です。茨城県の「阿字ヶ浦温泉 のぞみ」は全区画電源完備で、海沿いの開放感と温泉が組み合わさった人気スポットです。埼玉県東松山市の「ヘリテイジリゾート」は天然温泉・露天風呂・岩盤浴・ドッグランまで揃い、ペット連れのファミリーにも人気があります。
知らないと損する!関東ドライブ温泉旅の実践テクニック
渋滞を回避する出発タイミングの正解
関東からの温泉ドライブで最大の障壁になるのが渋滞です。特に東名・関越・東北道は土曜の朝7〜9時と、日曜の夕方15〜19時に激しく渋滞します。これを避けるためには、土曜日は朝6時前の出発が理想的です。帰りは日曜の14時以降の出発を避けるか、いっそ現地でのんびりして夜20時以降に帰宅するという選択肢もあります。高速のSA・PAで休憩しながら渋滞情報をリアルタイムでチェックする習慣をつけることも大切です。
日帰り温泉で「入館料」を節約するコツ
多くの温泉旅館では宿泊客向けのメインサービスとして日帰り入浴を受け付けていますが、午後の早い時間帯(13〜15時)に訪れると宿泊客との混雑が重なりやすい傾向があります。日帰りを目的とするなら、施設が専用日帰り入浴の時間を設けている午前中のチェックが穴場感があっておすすめです。また、JAFの会員証やクレジットカードの優待で入館料が割引になるケースも多いので、事前に確認する価値があります。
泉質別・温泉の正しい入り方と効能の違い
同じ「温泉」でも泉質によって体への効果はまったく異なります。硫黄泉は殺菌効果が高く皮膚疾患に効果的とされますが、長湯しすぎると皮膚への刺激が強いため20〜30分が目安です。炭酸水素塩泉(重曹泉)はとろとろとした浴感で「美肌の湯」と呼ばれ、敏感肌の方にも比較的優しい泉質です。塩化物泉は保温効果が高く湯冷めしにくいのが特徴で、冬場の温泉旅に特に向いています。関東の温泉地を巡る際は、ただ「温まる」ではなく、自分の体の状態や目的に合わせた泉質選びをすることで、温泉の効果を最大限に引き出せます。
温泉地ごとのご当地グルメ完全ガイド!行ったなら絶対に食べてほしい一皿

車の前で困っている人のイメージ
温泉旅行の満足度を決定づけるのは、実は「食」の体験であることが多いです。同じ温泉地に行っても、地元の名物を食べた人とそうでない人とでは、旅後の記憶の鮮やかさがまるで違います。ここでは主要温泉地別に「これを食べずに帰ったら後悔する」グルメを厳選してご紹介します。
草津温泉のご当地グルメ食べ歩き天国を攻略せよ!
草津温泉は温泉だけでなく、湯畑を中心とした半径200m圏内に食べ歩きスポットが密集しており、正直なところ「全部制覇したい!」と思わせる密度です。まず外せないのが温泉まんじゅうです。「松むら饅頭」や「山びこ温泉まんじゅう」が特に有名で、蒸したてのふわふわの皮と上品な甘さのあんこの組み合わせは、草津を訪れるたびに必ず食べたくなる一品です。
群馬県のソウルフードである焼きまんじゅうも必食です。甘辛い味噌だれをたっぷり塗って焼き上げた「ELF草津温泉焼きまんじゅう」の焼きたては、外はカリッと中はもちもちで、口の中に甘じょっぱい香りが広がります。温泉の湯けむりを感じながら、湯畑ベンチで頬張るのが草津流の楽しみ方です。
インスタグラムなどSNSで若い世代を中心に話題沸騰しているのが草津温泉プリンです。湯畑のエメラルドグリーンをイメージしたメロンサイダー味のジュレがのった「湯畑プリン」は、見た目のインパクトと素材にこだわった本格的な味が両立しています。瓶入りで保冷剤をつけてもらえるのでお土産にも最適です。
食事系では、群馬産の地粉「絹の華」を使ったひもかわうどん(幅広平打ち麺)が隠れた名物として温泉通の間で評判です。「上州地粉うどん まつもと」では、上州もち豚とネギのつけ汁で食べるスタイルが人気で、寒い季節には鍋で出てくる郷土料理「おっきりこみ」が格別のおいしさです。そして草津の石臼挽き蕎麦は「桔梗亭(創業明治28年)」が地元民にも愛される老舗で、群馬県産まいたけ天ぷらとの組み合わせが一推しです。
箱根温泉のご当地グルメ大涌谷名物から豆腐かつ煮まで
箱根に来たなら大涌谷の黒たまごは絶対に外せません。約80度の温泉池で茹でることで殻が真っ黒になるこのたまごは、「1個食べると7年寿命が延びる」という縁起ものとしても有名です。温泉成分の鉄と硫化水素が反応して黒くなる仕組みで、うまみ成分が通常の卵より高いという検証結果も出ています。大涌谷くろたまご館では黒たまごをはじめ、限定のお菓子やコスメも販売されており、観光の中間地点として立ち寄る価値があります。
行列が絶えない人気グルメとして今や箱根を代表する名物になったのが豆腐かつ煮です。「田むら銀かつ亭 本店」で食べられるこの料理は、箱根「銀豆腐」特注豆腐に豚ひき肉を挟んで米油でヘルシーに揚げ、土鍋で卵とじにした一品で、ジュワッとジューシーながら豆腐を使っているぶんヘルシーという、他では食べられない箱根オリジナルです。休日は開店前から並ぶほどの人気で、事前に混雑時間を避けて訪れるのがコツです。
湯もち(ちもと)は箱根湯本の老舗和菓子店「ちもと」の名物で、もち米のやさしい風味と甘さが疲れた体に染み渡ります。芦ノ湖エリアではわかさぎ定食が穴場グルメとして知られており、「網元おおば」のカラリと揚がった天ぷらにお新香と甘露煮がセットになった「やまゆりセット」は、観光地価格にしてはコストパフォーマンスが抜群です。
鬼怒川温泉のご当地グルメ日光ゆばととちおとめを制覇!
鬼怒川・日光エリアで最も押さえておきたいご当地グルメが日光ゆば(湯波)です。京都のゆばは薄く一枚仕立てですが、日光の湯波は二つ折りにした肉厚の仕上がりが特徴で、刺身ゆばとして醤油で食べると豆乳の濃厚なうまみが口いっぱいに広がります。「田舎ゆば膳」として6種のゆば料理が一度に楽しめる専門店は鬼怒川駅周辺に複数あり、「ゆばラーメン」というユニークなメニューを出す店もあって温泉旅のランチとして大満足できます。
栃木が誇るとちおとめいちご(生産量全国1位)を使ったスイーツも鬼怒川旅行の楽しみのひとつです。パフェ、ジェラート、ショートケーキなど、とちおとめを主役にした専門店が点在しており、糖度が高く果汁豊富な栃木いちごの実力を実感できます。
また、鬼怒川温泉のキャラクター「きぬ太」をモチーフにした温泉きぬ太焼きは、たい焼き風のご当地フードで鬼怒川でしか食べられない限定グルメ。いちごと小豆をブレンドした餡が個性的な味わいで、食べ歩き土産としても人気です。日光産の天然氷で作る天然かき氷は、一般の機械氷とは段違いのふわふわ食感で、口に入れた瞬間にスッと溶けるのが特徴です。夏だけでなく冬でも提供している店舗があるので、シーズンを問わずに体験できます。
温泉地ごとの注目観光スポット!温泉だけで終わらせるのはもったいない
車旅の強みは、「温泉+観光スポット」を自由に組み合わせられる点にあります。ここでは各温泉地から車で30分以内でアクセスできる、「行って損なし」の観光スポットをご紹介します。
草津温泉周辺白根山・西の河原公園・チャツボミゴケ公園
草津から車で約30分の草津白根山(湯釜)は、コバルトブルーに輝く神秘的な火口湖が見られる日本有数の絶景スポットです。近年は入山規制が段階的に緩和されており、訪問前に最新の規制状況を必ず公式発表で確認することが必要ですが、条件が整った際には圧巻の景色が待っています。草津温泉街内にある西の河原公園は、足元の至るところから温泉が湧き出す不思議な公園で、夕暮れ時のライトアップは旅の締めくくりとして最高の雰囲気を演出します。
あまり知られていない穴場スポットが、草津から車で約30分のチャツボミゴケ公園(群馬県中之条町)です。強酸性の温泉水が流れる環境でのみ育つ「チャツボミゴケ」が岩肌一面を覆う光景は、まるで別世界のようなグリーンの絨毯で、国の天然記念物にも指定されています。草津温泉と合わせたドライブルートとして温泉通の間で評判になりつつある穴場中の穴場です。
鬼怒川温泉周辺龍王峡・東武ワールドスクウェア・日光東照宮
鬼怒川温泉から車で約15分の龍王峡は、約2200万年前の火山岩が鬼怒川の激流に浸食されて生まれた奇岩・断崖が続く名勝地です。「むささび橋」からの渓谷の眺めは鬼怒川観光でも随一の絶景として知られており、起伏の少ない約7kmの遊歩道をゆっくり3〜4時間かけて歩くコースは、温泉旅のアクティブな一面として人気があります。
東武ワールドスクウェアは鬼怒川温泉から車で約10分の世界建築ミニチュアテーマパーク。パルテノン神殿からエッフェル塔まで、世界の有名建築物を1/25スケールで精巧に再現した45件が並び、大人でも想像以上に楽しめる場所です。1/25スケールで見る東京タワーや国会議事堂など「日本の名建築」コーナーも充実しており、子どもが大喜びする撮影スポットが随所に設けられています。
鬼怒川温泉から車で約30分に位置する日光東照宮は言わずと知れた世界遺産で、徳川家康を祀る豪壮絢爛な社殿群は何度訪れても圧倒されます。鬼怒川温泉に宿泊すれば翌朝一番乗りで日光東照宮を参拝できるという立地が、旅のプラン設計の自由度を大きく広げてくれます。
那須温泉郷周辺殺生石・那須ハイランドパーク・那須とりっくあーとぴあ
那須温泉郷のすぐそばにある殺生石は、「那須を代表する史跡」として地元民が真っ先に挙げる場所です。玄翁和尚に退治された九尾の狐が変じたと伝わる大石が鎮座し、今も周囲から硫黄ガスが立ち上る迫力の景観は、温泉地ならではのダイナミックなスポットとして忘れられない記憶を刻んでくれます。入場無料で気軽に立ち寄れる点も評価が高いです。
ファミリーで訪れるなら那須ハイランドパークは外せません。絶叫コースターから小さな子向けのゆったりライドまで揃った東日本屈指の規模のテーマパークで、那須高原の清々しい空気の中でリゾート感を満喫できます。温泉と遊園地を組み合わせた「那須1泊2日プラン」はファミリー旅行の定番コースとして何年経っても色褪せない人気を誇ります。
アートと自然を組み合わせた体験をしたい方には那須とりっくあーとぴあがおすすめです。錯視アートや3D立体絵画を使ったトリックアート美術館として知られ、写真映えスポットとして訪れた観光客が次々とSNSに投稿しています。2〜3時間楽しめるボリュームで、温泉旅行の昼間の時間をたっぷり使って楽しめます。
シーズン別!関東ドライブ温泉旅のベストプランニング
「どの季節に行っても温泉は温泉でしょ?」と思っている方、それは大きな損をしています。関東の温泉地はシーズンによって見せる顔がまったく違い、何度行っても新しい感動があるんです。
春(3月〜5月)のドライブ温泉旅なら、湯河原梅林(2月下旬〜3月上旬)や鬼怒川温泉の桜(4月上旬)を絡めたプランが特に人気です。3月下旬から4月にかけては関東各地で桜が満開を迎え、温泉と桜の共演という贅沢な体験が車旅ならではの機動力で実現できます。那須高原では4〜5月にかけてつつじが咲き誇る「つつじ吊り橋」が見頃を迎え、鮮やかなピンク色の花々と青空のコントラストが絶景です。
夏(7〜8月)は標高の高い温泉地が断然お得です。万座温泉(標高1,800m)や奥日光湯元温泉(標高1,500m)は、真夏でも平地より10度前後気温が低く、天然の涼しさの中で温泉に入れる贅沢な体験ができます。東京でうだるような暑さの日でも、高地の温泉地は涼しい風が吹き抜け、夜は毛布が必要なくらいの気温になることも珍しくありません。日光の天然かき氷は夏の定番として、ドライブの途中立ち寄りにも最適です。
秋(9〜11月)は関東温泉ドライブの中で最もおすすめしたいシーズンです。鬼怒川・四万温泉・養老渓谷の紅葉は10月下旬〜12月初旬にかけて見頃を迎え、渓谷の赤・黄・オレンジが温泉旅に圧倒的な彩りを加えます。特に四万温泉の四万ブルーと紅葉のコントラストはSNS映え必至の絶景で、週末は混雑するため平日の訪問が狙い目です。養老渓谷は関東で最も遅い紅葉として知られ、11月下旬から12月上旬という時期的な穴場感もあります。
冬(12〜2月)はスキー×温泉の組み合わせが関東ドライブ旅の醍醐味です。万座温泉のスキー場・那須塩原のマウントジーンズ那須などは、スキー場に隣接した温泉施設があり、滑った後に直接温泉に入れる動線が完璧に整っています。「スキーのあとに温泉で体を芯から温める」という体験は、一度やると病みつきになる完璧な組み合わせです。
「温泉ドライブ旅」を100倍充実させる厳選プラン3コース
ここでは編集部が実際の移動距離・時間・費用を計算したうえで、関東在住者が「これは本当にいいプランだ!」と唸る3つのモデルコースを提案します。
【Aコース】草津&四万温泉はしご旅(1泊2日)
東京を朝6時に出発し、関越道を使って渋川伊香保ICへ向かいます。途中、伊香保温泉の石段街で朝の散策と「湯の花まんじゅう」を購入してから、四万温泉へ。チェックインまでの時間は「四万ブルー」の奥四万湖でのカヌー体験や四万川沿いのハイキングで過ごします。宿泊は四万温泉の昭和レトロな旅館がおすすめで、胃腸に優しいアルカリ性の泉質をじっくり楽しんでください。翌朝チェックアウト後に草津温泉へ移動(所要約45分)。湯畑周辺の食べ歩きを楽しみながら日帰り入浴を1〜2か所巡り、午後に東京へ帰路。「草津の強酸性」と「四万温泉のアルカリ性」という正反対の泉質を一度の旅で体験できる贅沢なコースです。
【Bコース】鬼怒川&日光世界遺産めぐり(1泊2日)
東北道・宇都宮ICから日光宇都宮道路を経由して奥日光湯元温泉へ直行し、まず「戦場ヶ原」のハイキングで自然を満喫します。お昼は奥日光でゆば定食を食べてから、鬼怒川温泉へ移動してチェックイン。夕方から渓谷沿いの温泉旅館でゆっくり過ごし、夜は温泉街の足湯カフェで「とちおとめパフェ」を堪能。翌朝は日光東照宮を開門直後に参拝(朝イチは混雑がかなり少ない!)し、「東武ワールドスクウェア」で昼食を取ってから帰路に。日光の世界遺産と鬼怒川温泉を欲張りに組み合わせた、観光と温泉の両方で最大限の満足感が得られるコースです。
【Cコース】那須温泉×アクティビティ三昧(2泊3日)
1日目は東北道・那須ICから那須高原の「那須どうぶつ王国」でたっぷり半日遊び、那須温泉郷の宿にチェックイン。夕食は「なすべん(那須の地元食材を使った定食)」で那須和牛と高原野菜を堪能。2日目は朝イチで「鹿の湯」源泉の共同浴場で本物の白濁硫黄泉を体験。「殺生石」見学後に那須ハイランドパークで午後を過ごし、夕方に「塩原温泉郷」へ移動して2泊目。3日目は塩原温泉の6種類の泉質をはしご湯して帰路へ。関東2大温泉エリアをダブルで楽しむ充実の2泊3日コースで、アクティビティと温泉と食を余すところなく組み合わせた完成度の高いプランです。
温泉地でやってしまいがちなNGマナーと知っておきたい入浴ルール
「温泉の入り方なんて知ってるよ」と思っている人ほど、意外と気づいていないことがあります。特に地方の名湯・秘湯では独自のルールや文化があり、知らずに違反してしまうと地元の方や他の温泉愛好家に迷惑をかけてしまうことがあります。
まず最初に確認したいのは「かけ湯の徹底」です。これは温泉マナーの基本中の基本ですが、観光地の大型温泉施設では「入浴前のかけ湯が不十分な方が多い」という声を現場スタッフから聞くことがあります。泉質が強いほど(硫黄泉・酸性泉)、かけ湯は肌の保護と湯船を清潔に保つうえで欠かせません。
タトゥー・刺青のある方は、日本の多くの温泉施設で入浴をお断りしているケースがあります。外国人観光客の増加とともにこのルールは見直されつつありますが、特に地方の小規模旅館や共同浴場では従来のルールを維持しているところが多いため、事前に施設に確認するのがトラブル回避の正解です。
草津温泉の「鹿の湯」など源泉温度が非常に高い(45〜50度以上)共同浴場では、一般的な感覚で勢いよく入ると低温やけどや湯あたりのリスクがあります。「掛け湯を十分に行い、ゆっくりと体を慣らしながら入る」「長湯は避け5〜10分を目安にする」というルールは、特に子どもや高齢者との旅行では忘れずに実践してください。
写真撮影のルールも近年トラブルが増えているテーマです。露天風呂内でのスマートフォン・カメラの使用は多くの施設で禁止されています。「映える写真を撮りたい」という気持ちは理解できますが、他の入浴者のプライバシーと施設の雰囲気を守るために、ルールは必ず守りましょう。脱衣所・浴室内での写真撮影は、施設から特別に許可されている場合を除き、原則禁止と理解しておくのが正解です。
私の個人的な感想!
ここまで関東のドライブ温泉旅について徹底的に情報をお届けしてきましたが、10年以上各地の温泉を車で巡ってきた経験から、ぶっちゃけ言います。
「有名どころと穴場を1回の旅でミックスするのが、圧倒的に旅を満喫できる正解です。」
草津温泉や箱根温泉は確かに素晴らしいのですが、これだけをメインにして行くと「観光地をこなした」感が残りやすい。でも、そこから車で30〜45分だけ足を伸ばして沢渡温泉や奥塩原新湯温泉・チャツボミゴケ公園のような「知る人ぞ知る場所」をセットにすると、旅の記憶の解像度がガクッと上がるんですよ。「あのとき行ったあの場所、またいきたいな」という感覚が生まれるのは、だいたい有名スポットより穴場のほうです。これは間違いない。
それともうひとつ。多くの方が「宿の選択」に最もエネルギーを使いがちですが、個人的には「到着時間」のほうがよほど重要だと思っています。温泉地に夕方5時以降に到着すると、周囲の観光スポットも道の駅も閉まっていて、すぐに宿に直行するしかなくなる。せっかく車旅をしているのに、これでは温泉旅館に泊まるだけの旅になってしまいます。
だから私が強くおすすめするのは、チェックインを午後2〜3時に設定して、昼前後の時間を地元の食べ歩きや観光に充てるプランです。旅館の食事で地元グルメを味わうのも悪くないですが、温泉街をぶらぶら歩きながら地元の人が通うお店で食べる一杯の蕎麦や、湯畑の前で頬張る焼きたての温泉まんじゅうには、それとは別の「旅してる感」があります。
あと、これは声を大にして言いたいのですが、温泉旅行は「泉質を意識すると一段深くなる」。草津の強酸性泉で肌がピリッとする感覚を体感してから、翌日に四万温泉のアルカリ性のとろとろ湯に入ると、同じ「温泉」でもまるで別物だということが身をもってわかります。その差を実感したとき、温泉旅行はただの「癒しの時間」から「知的な体験」に格上げされます。車旅ならではの自由な移動で、ぜひ「泉質はしご旅」に挑戦してみてください。きっと「温泉の見方が変わった!」と感じる瞬間が来るはずです。
車で行く関東の温泉地に関するよくある疑問
関東からの温泉ドライブ、日帰りと宿泊どちらがいいですか?
距離や目的によって変わります。鬼怒川温泉・那須温泉郷・草津温泉などは観光スポットが豊富なため、宿泊してゆっくり楽しんだほうが圧倒的に満足度が上がります。一方、箱根や伊香保のように日帰り入浴施設が整った温泉地は、日帰りでも十分に楽しめます。「平日は仕事で週末しか行けない」という方は、宿泊の際に月曜〜木曜チェックインのプランを選ぶと、同じ旅館でも2〜3割安くなることが多いです。
子ども連れでも楽しめる関東の温泉地はどこですか?
那須温泉郷・鬼怒川温泉・大洗温泉が特におすすめです。那須には動物園・遊園地・牧場など、子どもが喜ぶ施設が多数そろっています。鬼怒川温泉はライン下りや日光江戸村との組み合わせで丸2日間楽しめます。大洗温泉はアクアワールド・大洗が子どもに大人気で、海鮮グルメも充実しています。子ども連れでの温泉旅では、宿の選択も重要で「子連れ歓迎」の旨が明記されている施設・貸切風呂がある施設を優先すると快適に過ごせます。
車中泊で温泉を楽しむには何を準備すればいいですか?
まず最優先で確認すべきなのは、駐車場が「車中泊可」かどうかです。道の駅でも車中泊を禁止しているところがあるため、必ず事前に公式サイトや電話で確認しましょう。快適な車中泊のために用意したいものは、シュラフ(寝袋)または車中泊用マット、モバイルバッテリー、遮光カーテン、そして翌朝の着替えセットです。RVパークを利用する場合は電源供給があるため、電気毛布や小型ポータブル電源があると温泉後もより快適に過ごせます。
冬に車で行ける関東の温泉地で、雪道が心配な場所はどこですか?
草津温泉・万座温泉・奥日光湯元温泉は冬期に積雪・凍結するため、スタッドレスタイヤまたはチェーンは必須です。特に万座温泉は標高1,800mと高地なので、11月下旬〜3月末は必ず冬装備で訪れてください。一方、南房総エリアの千倉温泉や三浦半島の温泉、湯河原温泉などは関東でも温暖な地域にあるため、雪が降ることは少なく、スタッドレスタイヤなしでも比較的安心して冬に訪れられます。
道の駅と温泉施設を組み合わせた立ち寄り温泉はありますか?
あります!関東には道の駅に日帰り温泉が併設されたスポットが複数あります。群馬県「道の駅六合」の応徳温泉は源泉かけ流しで地元民にも愛される本格温泉で、RVパーク利用者は無料で入浴可能です。群馬県「道の駅こもち」に隣接するリバートピア吉岡は内風呂・露天風呂・サウナが500円という破格の価格で利用でき、車中泊スポットとしても好評です。地産地消の野菜や地元グルメを道の駅で調達してから温泉に入るというスタイルは、旅の満足度をワンランク上げてくれます。
まとめ車で行く関東温泉旅を最高の体験にするために
関東圏は、実はドライブ温泉旅の宝庫です。東京から車で1〜3時間の距離に、草津・那須・鬼怒川・箱根・四万・万座・養老渓谷など、それぞれ個性の異なる名湯が点在しています。有名温泉地だけでなく、穴場の秘湯や車中泊向けのRVパーク温泉まで選択肢は幅広く、日帰りから1泊2日・長期ドライブ旅まで自由自在にプランを組み立てられます。
大切なのは「ただ温泉に行く」ではなく、目的・メンバー・泉質・シーズン・予算を組み合わせて、自分だけの旅のテーマを決めること。そうすることで、車で行く関東の温泉旅は毎回新鮮な発見と深い癒やしをもたらしてくれるはずです。次の週末、ハンドルを握って関東の名湯へ出発してみてください。温泉の湯けむりの向こうに、きっと素敵な景色と体の芯からほぐれる時間が待っています。


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