「三重県って伊勢神宮以外に何があるの?」と思っていませんか。実はこの県、海・山・川・森のすべてが一本の道でつながっていて、ハンドルを握るだけで息を呑むような絶景に次々と出会える、日本屈指の”ドライブ天国”なんです。名古屋から約2時間、大阪からは1時間半という好アクセスなのに、都会の喧騒とは無縁の景色が広がっています。
この記事では、パールロードや伊勢志摩スカイラインといった王道ルートだけでなく、地元の写真家やドライブ好きが通い詰める穴場まで、三重県の絶景ドライブスポットを徹底的に掘り下げます。2026年2月時点の最新情報として、NEMU RESORTが2026年4月にリニューアルオープンを控えていることや、NEXCO中日本の「みえ周遊ドライブプラン」が2月15日まで申込可能であることも踏まえ、今まさに使える情報をお届けします。
- パールロードや伊勢志摩スカイラインなど王道から穴場まで16スポットを網羅した三重県ドライブ完全ガイド
- 季節別の見どころやおすすめ立ち寄りグルメ、冬季通行止め情報など実用的なドライブ計画に役立つ情報
- 2026年最新のリニューアル情報やお得な高速道路周遊プランなど、今すぐ使えるタイムリーな話題
三重県がドライブ旅に最適な理由とは?

車の前で困っている人のイメージ
三重県は紀伊半島の東側に位置し、南北に長い地形がそのまま多彩な景色のバリエーションを生み出しています。北部の桑名・四日市エリアでは工場夜景やナガシマリゾートが楽しめ、中部の伊勢・鳥羽・志摩エリアではリアス式海岸の複雑な海岸美が広がり、南部の東紀州エリアでは世界遺産・熊野古道を擁する神秘的な原生林が迫ります。つまり、一日のドライブで海岸線のパノラマから山岳の渓谷美まで味わえるのが三重県の圧倒的な強みです。
しかも、パールロードや鈴鹿スカイラインのようにドライブコースとして整備された無料の絶景道路が複数あり、走ること自体が観光になるという贅沢さ。途中には地元の海鮮料理を味わえる食堂や、足湯付きの展望台なども点在しているため、目的地を決めずに気ままに走るだけでも大満足の一日になります。
海沿いの絶景を堪能できるドライブコース
パールロードで味わうリアス式海岸の迫力
鳥羽から志摩を結ぶ全長23.8kmのパールロードは、三重ドライブの大定番です。2006年に無料開放されて以来、「日本の道50選」にも選ばれたこの海岸道路は、カーブを曲がるたびに英虞湾や太平洋のまったく異なる表情が飛び込んできます。入口の真っ白な麻生の浦大橋をくぐった瞬間から、非日常のドライブが始まります。
コースの中間地点にある鳥羽展望台は海抜163mに位置し、2022年12月にオープンした「海女テラス」でカフェタイムを楽しみながら太平洋を一望できます。あおさフラッペや伊勢海老コロッケサンドなど、ここでしか味わえないメニューも魅力的。冬の晴れた日には空気が澄んで富士山が見えることもあるので、ぜひ双眼鏡を持参してください。パールロード沿いの春雨展望台には「常永久の鐘」が設置されており、カップルでドライブするなら立ち寄りたいロマンチックなスポットです。
伊勢志摩スカイラインで天空ドライブを体験
伊勢と鳥羽を結ぶ全長16.3kmの伊勢志摩スカイラインは、標高555mの朝熊山を縦走する有料ドライブウェイです。中間地点の展望台からは伊勢湾の雄大なパノラマが広がり、天候に恵まれれば日本アルプスの稜線や富士山までが視界に入ります。山頂の広場では足湯に浸かりながら360度の絶景を眺めるという贅沢な時間を過ごせます。
山頂のシンボルといえば、SNSで話題の「天空のポスト」。戦後から昭和30年代にかけて使われた「1号丸型ポスト」を復活させたもので、日曜を除く毎日集配が行われています。NPO法人地域活性化支援センターから「恋人の聖地」にも選定されており、ここから大切な人へ手紙を出すのがちょっとした人気儀式になっています。山頂近くには伊勢神宮の鬼門を守る古刹金剛證寺もあり、重要文化財の本堂や日本三大虚空蔵菩薩を拝観できます。
七里御浜海岸の果てしない砂礫の道
熊野市から紀宝町にかけて約22kmにわたって続く七里御浜海岸は、日本で最も長い砂礫海岸です。「日本の渚百選」「21世紀に残したい自然百選」にも選ばれたこの浜辺を車窓から眺めるドライブは、黒潮に磨かれた色とりどりの小石と荒々しい太平洋の波が織りなすワイルドな絶景が続きます。地元では「みはま小石」と呼ばれる美しい石を拾い集めてアクセサリーに加工する文化があり、道の駅パーク七里御浜にはその作品が並んでいます。また、アカウミガメの上陸地としても知られる自然豊かな海岸です。
山と高原の大パノラマを走る爽快ルート
青山高原の風車群を間近に感じるドライブ
伊賀市と津市にまたがる標高700~800mの青山高原は、「関西の軽井沢」とも称される爽快なドライブスポットです。北端の笠取山から青山峠までを結ぶ約12kmの青山高原公園線を走ると、青い空と深い緑の森林、そして数十基もの巨大風車が視界を埋め尽くします。風車の全長は50m以上と国内最大級で、すぐ近くまで寄れるため迫力満点です。
昼間のパノラマも壮観ですが、ぜひ狙ってほしいのが夕暮れ時。オレンジ色に染まる空をバックに風車のシルエットが並ぶ光景は、まるで異国の風景画のよう。春にはアセビやツツジの群生が斜面を彩り、秋はススキの白い穂が風になびき、冬は樹氷が幻想的な世界を作り出します。運がよければ野生のキツネに出会えることもあるそうですが、くれぐれも触らないように気をつけましょう。
鈴鹿スカイラインで山岳ドライブの醍醐味を味わう
三重県と滋賀県を結ぶ全長11.9kmの鈴鹿スカイラインは、鈴鹿国定公園を横断する国道477号線の一部です。かつては有料道路でしたが現在は無料で通行可能。カーブが連続する山岳道路は運転好きにはたまらないルートで、ところどころにある駐車場から鈴鹿の山々を見渡せます。
鈴鹿スカイラインと湯の山温泉街をつなぐ全長269mのかもしか大橋も見どころのひとつ。新名神高速・菰野ICからのアクセスが格段に良くなりました。ただし、冬季は積雪により通行止めになる区間があるので、2月に訪れる場合は事前に道路情報を確認してください。ドライブの締めくくりには、麓の湯の山温泉で1200年以上の歴史を持つ名湯に浸かるのがおすすめです。
御在所岳とロープウェイの空中散歩
標高1,212mの御在所岳は三重県きっての山岳スポットで、山麓から山上を結ぶ御在所ロープウェイは鉄塔の高さ日本一、高低差780mという圧巻のスケールを誇ります。片道約15分のゴンドラからは奇岩や渓谷美が眼下に広がり、条件がよければ伊勢湾から名古屋市街まで一望できます。2月の時期は山上に樹氷が広がる幻想的な冬景色を楽しめるため、あえて冬に訪れる価値があるスポットです。
渓谷と清流に癒されるネイチャードライブ
赤目四十八滝でマイナスイオンに包まれる
名張市の滝川渓谷に約4kmにわたって連なる赤目四十八滝は、「平成の名水百選」「日本の滝百選」「森林浴の森百選」「遊歩百選」の四冠に輝く日本屈指の渓谷美スポットです。23の滝が織り成す水と岩と緑のハーモニーは、何度訪れても新鮮な感動を与えてくれます。
なかでも必見なのが、2つの滝に挟まれた岩がまるで荷物を担いでいるように見える「荷担滝」。エメラルドグリーンの流水が作り出す光景は「渓谷随一の景観」と称され、多くのカメラマンが三脚を構える定番撮影ポイントです。散策コースはゆったり散策、渓谷ハイキング、長坂山トレッキングの3種類が用意されており、体力に合わせて選べます。入口付近には伊賀流忍者の修行体験ができる「忍者の森」もあるので、お子さん連れの家族ドライブにもぴったりです。
銚子川・魚飛渓の奇跡的な透明度
NHKスペシャルで「見えないものが見える川」として紹介され全国的に話題になった銚子川の魚飛渓は、紀北町にある”奇跡の清流”です。水の透明度がきわめて高く、川底の石や泳ぐ魚がくっきりと見えるほど。清流に浸蝕された巨岩・奇石が約1kmにわたって渓谷美を織りなし、テニスコートほどの大きさの岩もあります。アユやアマゴなどの川魚が飛び跳ねることからその名がつきました。夏の川遊びシーズンは大人気ですが、冬場は人も少なく、静寂のなかで清流の音に耳を澄ます贅沢な時間を過ごせます。
大杉谷で日本三大渓谷のスケールを体感
宮川上流に残る秘境大杉谷は、日本三大渓谷のひとつであり日本の秘境百選にも選ばれています。渓谷には7つの滝と11本の吊り橋があり、原始林の密生する中をダイナミックな自然が出迎えてくれます。ただし、全コース踏破には宿泊が必要な本格的な登山道となるため中級者以上向け。ドライブで行ける範囲では入口付近の景観を楽しむことになりますが、登山道入口から眺めるシシ淵のエメラルドグリーンの水面は、それだけでも訪れる価値のある絶景です。
歴史と文化を感じる絶景ドライブスポット
世界遺産・熊野古道伊勢路の馬越峠を歩く
紀北町と尾鷲市の境界にある馬越峠は、熊野古道伊勢路のなかでも随一と称される美しい石畳が続くルートです。尾鷲ヒノキの美林のなかに自然石で敷き詰められた石畳が延び、夜泣き地蔵などの史跡も多く残っています。ドライブの途中に車を停めて、世界でも珍しい「道の世界遺産」を肌で感じてみてください。
体力に余裕があれば、峠の頂上から天狗倉山への登山もおすすめです。急斜面を約200m登ると山頂の巨岩にたどり着き、はしごで岩の上に立つと尾鷲市内を一望できるパノラマビューが広がります。峠を下った馬越公園は桜の名所でもあり、春には花見客で賑わいます。
丸山千枚田の日本一の棚田景観
熊野市丸山地区に広がる丸山千枚田は、約1,340枚もの小さな水田が幾重にも重なり合う日本一の棚田景観です。「一枚足りないと思ったら笠の下に隠れていた」という言い伝えがあるほど、ひとつひとつの田が小さいのが特徴。山間のワインディングロードをドライブしながら突然現れるこの光景は、日本の原風景そのものです。夏に行われる害虫駆除の伝統行事「虫おくり」では、千本以上の松明に火が灯され、棚田一面が神秘的なオレンジ色に染まる幻想的な風景を見ることができます。
鬼ヶ城で自然が創った岩の彫刻を巡る
熊野市にある鬼ヶ城は、荒波の浸食と大地震の隆起によって生まれた国の名勝天然記念物であり世界遺産の一部でもあります。約1.2kmにわたる遊歩道を歩くと、自然が何万年もかけて彫り上げた巨大な海食洞が次々と現れ、まさに岩の彫刻芸術。千畳敷と呼ばれる上下二段の大岩窟や、「鬼の見晴台」からの太平洋の眺望は圧巻です。駐車場から往復約1時間半で探勝でき、隣接する鬼ヶ城センターには熊野灘を見渡せるカフェもあります。
冬の三重ドライブで見逃せない季節限定の絶景
2月の三重ドライブには、この時期ならではの楽しみ方があります。なばなの里では10月から5月にかけて国内最大級のイルミネーションが開催中で、毎年テーマが変わる光のショーは圧巻の一言。2026年シーズンも壮大なスケールで光の世界が繰り広げられています。また、御在所岳の山上では樹氷が見られ、ロープウェイで手軽に冬山の絶景を味わえます。
南伊勢町のあづり浜では、11月から2月下旬にかけて海に浮かぶ雀島の背後に夕陽が沈み、まるでゴジラが火を吹いているように見えるユニークな光景が出現します。この期間限定の自然現象を狙って訪れるドライブ好きも少なくありません。さらに、四日市コンビナートの工場夜景は冬の澄んだ空気のなかでひときわ輝きを増し、大正橋からの眺めはまるで巨大要塞のような迫力です。
三重ドライブをもっと楽しむためのお役立ち情報
ドライブ計画を立てる際に知っておくと便利な情報をまとめます。まず、高速道路を使うならNEXCO中日本の「まるごとお得!みえ周遊ドライブプラン」を活用しましょう。高速道路の周遊パスとプレミアム付きお買い物券がセットになっており、2026年2月15日まで申込可能です。お買い物券は県内154カ所の観光施設で使えるので、かなりお得に三重ドライブを楽しめます。
また、伊勢志摩エリアに宿泊するなら注目したいのが、2026年4月18日にリニューアルオープンを予定している「NEMU RESORT」です。英虞湾の絶景を望むリゾートが生まれ変わるこのタイミングに合わせて、春のドライブ旅を計画するのも良いでしょう。
| エリア | おすすめスポット | 所要時間の目安 | ベストシーズン |
|---|---|---|---|
| 北勢エリア | 鈴鹿スカイライン・御在所岳・なばなの里 | 半日~1日 | 春(新緑)・冬(樹氷・イルミ) |
| 中南勢エリア | 青山高原・VISON・伊勢神宮周辺 | 1日 | 通年(夕暮れ時がおすすめ) |
| 伊勢志摩エリア | パールロード・伊勢志摩スカイライン・横山展望台 | 1日~1泊2日 | 通年(冬は富士山が見える確率UP) |
| 伊賀エリア | 赤目四十八滝・香落渓・青蓮寺湖 | 半日~1日 | 秋(紅葉)・夏(避暑) |
| 東紀州エリア | 熊野古道・鬼ヶ城・丸山千枚田・七里御浜 | 1泊2日推奨 | 春~秋(冬も穴場として◎) |
ドライブの途中に寄りたい!三重県のご当地グルメ完全ガイド

車の前で困っている人のイメージ
三重県は古くから「美し国(うましくに)」と呼ばれてきた食の宝庫だ。ドライブの最中にわざわざ寄り道してでも食べる価値のあるグルメが、エリアごとにゴロゴロ転がっている。ここでは、実際にドライブルートに組み込みやすい「走りながら食べる三重グルメ」を、エリア別に一気に紹介していく。
北勢エリアで食べるべき名物とは?
桑名・四日市方面をドライブするなら、まず外せないのが桑名の蛤(はまぐり)料理だ。「その手は桑名の焼き蛤」ということわざがあるくらい、桑名と蛤の関係は深い。特に冬から春先にかけて身がふっくらする時期は、焼き蛤の旨みが別格になる。桑名市内には蛤を出す料亭や食堂がいくつもあるので、なばなの里やナガシマスパーランドとセットで計画するとちょうどいい。
そしてもうひとつ、亀山みそ焼きうどん。これは亀山市のB級グルメで、赤味噌ベースの甘辛いタレが太麺のうどんに絡む、ガッツリ系の一品だ。東名阪や名阪国道沿いでドライブの休憩がてら食べるのにぴったりで、お腹にしっかり溜まるから午後の長距離ドライブの燃料としても最適。亀山PA周辺にも提供店があるので、伊賀方面へ向かう途中に立ち寄ってほしい。
松阪・中南勢エリアはやっぱり肉が主役
このエリアを通るなら松阪牛を素通りするのはもったいない。「松阪牛なんて高くて手が出ないよ」と思うかもしれないが、実は松阪市内には比較的リーズナブルに松阪牛を楽しめるお店がある。たとえば地元で有名な「一升びん」では、ホルモンなら1,000円前後から松阪牛を味わえるし、焼肉のランチセットも用意されている。回転焼肉というスタイルで、回転寿司のように肉が回ってくるユニークな店舗もあるから、家族連れでも気軽に入れるのが嬉しい。
さらに、松阪から少し南へ走ると多気町のVISON(ヴィソン)がある。ここは東京ドーム24個分という圧倒的な広さを誇る日本最大級の商業リゾートで、産直市場「マルシェヴィソン」では三重県産の新鮮な海の幸・山の幸が大集合している。伊勢自動車道の勢和多気ICから直結しているスマートICがあるので、ドライブのアクセスも抜群だ。ここの薬草湯「本草湯」で旅の疲れを癒やしつつ、辻口博啓氏プロデュースのスイーツを味わうという贅沢な過ごし方もできる。伊勢方面と東紀州方面のちょうど中間地点にあるから、ルートの中継地として計画に入れると旅全体の満足度がグッと上がる。
伊勢志摩エリアは海鮮の宝石箱
伊勢志摩エリアでのドライブグルメは、とにかく海鮮の選択肢が豊富すぎて迷うレベルだ。まず冬のドライブなら、鳥羽市浦村町の浦村牡蠣の食べ放題は絶対にルートに入れてほしい。パールロードを走るならすぐ近くに牡蠣小屋が17軒以上も点在していて、だいたい2,500円〜3,500円前後で焼き牡蠣が食べ放題になる。浦村牡蠣は1年物なので、一般的な牡蠣よりもクセや臭みが少なく、牡蠣が苦手な人でもペロッといけたという声が多い。シーズンは例年10月下旬〜3月頃で、2月〜3月が身が最もぷっくり太って旨みが最高潮になる。今まさにベストシーズンだ。
そして伊勢市内では、やはり伊勢うどん。あの極太のもっちり麺に、たまり醤油ベースの真っ黒なタレが絡む独特の一杯は、一度食べたら忘れられない。おかげ横丁の「ふくすけ」や、外宮近くの老舗などで気軽に食べられる。あと忘れちゃいけないのがてこね寿司。カツオの漬けがご飯の上にたっぷり乗った志摩地方の郷土料理で、これがまた醤油だれの染みた赤身と酢飯の相性が抜群にいい。
東紀州エリアの知られざるソウルフード
尾鷲〜熊野方面まで足を伸ばすドライブなら、さんま寿司を食べずには帰れない。サンマを酢で締めてシャリに乗せた、この地域ならではの押し寿司で、道の駅「海山(みやま)」では「さんまドッグ」というサンマの竜田揚げをホットドッグ風にアレンジしたテイクアウトグルメも人気だ。熊野古道を歩いた後に食べると沁みる。
さらに、紀宝町ではめはり寿司が定番。高菜の葉でご飯を包んだ、素朴だけど味わい深い郷土料理で、ドライブ中の軽食にもぴったりのサイズ感。道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で買えるほか、ウミガメの形をした焼き菓子「かめっこ」もお土産として喜ばれる。ちなみにこの道の駅ではウミガメに実際に会えるので、子連れドライブなら必ず寄りたいポイントだ。
ドライブの途中で立ち寄れる穴場観光スポット
三重県の絶景ドライブをさらに充実させるなら、メインのルートからちょっと足を伸ばすだけでアクセスできる穴場スポットを知っておくと、旅の満足度が何段階も上がる。
志摩地中海村でパスポート不要の異国体験
パールロードや賢島方面をドライブするなら、志摩地中海村は絶対にチェックしておくべきだ。英虞湾を見下ろす丘にスペインやイタリアの地中海沿岸の街並みをそっくり再現したリゾートで、本場から取り寄せたタイルやレンガで造られた白壁の建物は、写真を撮ればどこを切り取っても海外にいるようにしか見えない。
日帰り入村も可能で、クラフト体験工房でモザイクタイル作りを楽しんだり、英虞湾クルーズに乗ったり、カフェでまったりしたりと過ごし方は自由自在。スペイン・サンセバスチャンの1つ星レストランと提携したレストラン「リアス・バイ・ココチャ」での新バスク料理ランチも評判が高い。アラビックスタイルの天然温泉「スパ・アルハンブラ」も見逃せないポイントで、日帰りデイユースプランを利用すれば温泉付きで非日常を満喫できる。伊勢西ICから車で約50分というアクセスだ。
東海道関宿で江戸時代にタイムスリップ
亀山IC周辺をドライブするなら、東海道関宿(せきじゅく)に立ち寄らない手はない。東海道五十三次の47番目の宿場町で、約1.8kmにわたって江戸時代の町家が200軒以上も連なる、東海道随一の歴史的な街並みが今も残っている。国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されていて、電柱が地中化されているから、本当にタイムスリップしたかのような空気感がある。
散策のあとは、名物の関の戸(和菓子)をお土産にするのがお決まり。江戸時代から続く銘菓で、赤小豆のこし餡を求肥で包んだ上品な味わいだ。鈴鹿スカイラインへ向かうルートの途中にあるので、山岳ドライブとセットで組み込みやすい立地にある。
おやつタウンで家族の思い出を作る
津市にあるおやつタウンは、あの「ベビースターラーメン」のテーマパーク。巨大なネット型ジャングルジムやスライダーといったアスレチックに加えて、自分だけのオリジナルベビースターラーメンを作れる体験コーナーが子どもたちに大人気だ。伊勢自動車道の久居ICから約5分というアクセスの良さなので、伊勢志摩方面へのドライブの行きか帰りに組み込むとちょうどいい。大人もけっこう楽しめるので、「子どもの付き添い」のつもりが気づいたら自分が一番はしゃいでた、なんてことになるかもしれない。
伊勢河崎商人館で知る”もうひとつの伊勢”
伊勢神宮やおかげ横丁は多くの人が訪れるけれど、伊勢河崎商人館を知っている人は意外と少ない。伊勢市駅から歩いて20分ほどの場所にある、川沿いに古い蔵が並ぶレトロな街並みで、江戸時代に伊勢参りの物資を運ぶ問屋街として栄えた歴史がある。酒蔵をリノベーションしたカフェや雑貨屋もあって、おかげ横丁の賑やかさとはまた違う、しっとりとした大人の伊勢を味わえる。観光客でごった返すことがほとんどないので、混雑を避けたいドライバーにはうってつけの穴場だ。
泊まりで行くなら!三重ドライブ1泊2日モデルプラン
日帰りドライブも十分楽しめる三重県だけど、正直に言うと1泊2日あると旅のクオリティが段違いになる。ここでは、実際に使える具体的なモデルプランを2パターン提案する。
プランA伊勢志摩ぐるり海絶景コース
このプランは、海の絶景・グルメ・異国体験をギュッと詰め込んだ欲張りコースだ。
【1日目】
- 伊勢西ICを出発 → 伊勢神宮外宮・内宮を参拝(午前中がおすすめ。混雑を避けたいなら朝8時台には到着しておきたい)
- おかげ横丁で伊勢うどん&食べ歩きランチ(豚捨のコロッケ、赤福餅は鉄板)
- 伊勢志摩スカイラインで天空ドライブ → 朝熊山頂展望台で伊勢湾の絶景を堪能
- パールロードを南下 → 鳥羽展望台で休憩
- 浦村の牡蠣小屋で焼き牡蠣食べ放題(冬季限定。事前予約必須)
- 志摩地中海村にチェックイン → 英虞湾の夕暮れと天然温泉で1日の疲れを癒やす
【2日目】
- 朝食後、志摩地中海村の街並みを散策(朝の光が白壁に映えて最高の写真が撮れる)
- 横山展望台でリアス式海岸の大パノラマを一望
- 賢島エスパーニャクルーズで英虞湾遊覧(所要約50分)
- 南伊勢方面へ足を伸ばして見江島展望台のハート型入江を見に行く
- 帰路はVISON(ヴィソン)に立ち寄り → マルシェで三重の特産品をお土産に購入&薬草湯でリフレッシュして帰宅
プランB山と渓谷の秘境リフレッシュコース
こちらは海よりも山派の人や、とにかく自然に浸りたい人向けのプランだ。
【1日目】
- 名阪国道・上野ICを降りて伊賀方面へ → モクモク手づくりファームで地ビールとソーセージ作り体験(午前中)
- 青山高原ドライブ → 風車群と360度パノラマを堪能
- 名張市方面に下って赤目四十八滝で渓谷ハイキング(片道約90分、往復3時間程度)
- 赤目温泉または香落渓周辺の温泉宿で1泊(紅葉シーズンなら香落渓は燃えるような錦秋)
【2日目】
- 早朝に宿を出発 → 亀山方面へ移動し東海道関宿を朝の静けさのなかで散策
- 鈴鹿スカイライン(冬季は閉鎖のため4月中旬〜11月下旬限定)で山岳ドライブ → 御在所岳ロープウェイで空中散歩
- 下山後は菰野町の湯の山温泉で日帰り入浴 → 三重県産の食材を使った蕎麦ランチ
- 帰路になばなの里に立ち寄り(冬〜春はイルミネーション、春はチューリップ)
三重ドライブで使える道の駅と休憩スポット
長距離ドライブで地味に大事なのが「どこで休憩するか」だ。三重県には個性豊かな道の駅が点在していて、単なるトイレ休憩では終わらない、立派な観光スポットとして成り立っている道の駅が多い。
押さえておきたい三重の道の駅ベスト5
| 道の駅名 | 所在地 | 注目ポイント | 名物グルメ |
|---|---|---|---|
| 紀宝町ウミガメ公園 | 紀宝町 | 本物のウミガメに会える。ドッグランも併設 | かめっこ(ウミガメ型焼き菓子) |
| 海山(みやま) | 紀北町 | 熊野古道馬越峠の入口に近く、登山前後の拠点に最適 | さんまドッグ、干物定食 |
| 奥伊勢木つつき館 | 大紀町 | パワースポット瀧原宮のすぐ隣。木のぬくもり溢れる建物 | 大内山牛乳ソフトクリーム |
| 飯高駅 | 松阪市 | 道の駅なのに天然温泉「いいたかの湯」がある | 飯高茶、でんがら(郷土菓子) |
| 熊野きのくに | 熊野市 | 熊野地鶏や新姫(にいひめ)など特産品が充実 | 熊野地鶏の焼き鳥、新姫サイダー |
特に道の駅「飯高駅」は、全国でも珍しい温泉併設の道の駅で、松阪牛で有名な松阪市の山間部に位置している。香肌峡(かはだきょう)温泉の天然湯に浸かりながらドライブの疲れをリセットできるので、青山高原や大台町方面のドライブ帰りに立ち寄るには最高のロケーションだ。
知っておくと差がつく!三重ドライブの裏ワザ
最後に、三重県のドライブをもっとスマートに楽しむための実践的なコツをいくつか紹介しておく。
ガソリン代が安いエリアを把握しておく
実は三重県、特に津市〜伊勢市にかけてのエリアはガソリン価格が全国的に見ても安い傾向がある。これはガソリンスタンドの競争が激しいことに加えて、四日市の石油コンビナートから比較的近い立地条件が影響している。ドライブ前にこのエリアで満タンにしておくだけで、けっこうな節約になる。逆に、東紀州エリア(尾鷲〜熊野〜紀宝町)まで南下するとスタンドの数がかなり少なくなるので、半分を切る前に給油を済ませておくのが鉄則だ。
高速道路のお得なプランを活用する
NEXCO中日本が展開している速旅(はやたび)ドライブプランには、三重県のドライブに使えるお得な周遊プランがある。事前にETCカードを登録するだけで対象区間が定額で乗り放題になるもので、伊勢志摩方面や東紀州方面を広範囲にドライブするなら通常料金よりもかなりお得になるケースが多い。出発前に公式サイトで最新のプランを必ずチェックしておこう。
混雑を避けるゴールデンタイムを知る
伊勢神宮やおかげ横丁周辺は、土日祝の10時〜15時がピークで、駐車場に入るだけで30分以上かかることもある。朝8時台に到着する早朝プランか、15時以降に参拝する夕方プランがドライバーにはおすすめだ。特に早朝の伊勢神宮は空気が澄んでいて、参道を歩くだけで身が引き締まるような清々しさがある。「早起きは三文の徳」が本当の意味で実感できる場所だ。
パールロードも同様で、土日の昼前後は鳥羽展望台周辺の駐車場が混みやすい。平日ドライブが難しい場合は、午前中の早い時間帯か、逆に夕方の時間帯を狙うとスムーズに走れる。
ペットと一緒にドライブするなら
愛犬家にとって嬉しい情報として、三重県はペット同伴OKのスポットが意外と充実している。志摩地中海村はペット同伴可の客室があり、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」にはドッグランが併設されている。VISONにもペットと入れるエリアがあるし、青山高原や赤目四十八滝の駐車場周辺も犬の散歩には最適だ。ただし、伊勢神宮の境内はペットNGなので、参拝する場合はペット預かりサービスを事前に調べておくといい。
私の個人的な感想!
ここまで三重県のドライブスポットをかなり細かく掘り下げてきたけれど、正直に言うと、ぶっちゃけ一番大事なのは「欲張りすぎない」ことだと思っている。
三重県って、北の桑名から南の紀宝町まで車で走ると片道だけで3時間以上かかる。しかもそのあいだに、海の絶景・山の絶景・渓谷の秘境・歴史街道・テーマパーク・温泉・グルメと、とにかく詰め込める要素が多すぎるんだよね。それで「せっかく来たんだから全部回ろう」って計画を立てると、結局ほとんどの時間を車の中で過ごすことになって、「きれいだったけど、なんか疲れた」で終わっちゃう。これが一番もったいないパターンだ。
個人的におすすめしたいのは、1回の旅で「海か山か」どちらか一方にテーマを絞ること。たとえば「今回は伊勢志摩の海を徹底的に味わう旅にしよう」と決めたら、パールロードと浦村牡蠣と志摩地中海村だけに集中する。「山と渓谷の旅にしよう」と決めたら、青山高原と赤目四十八滝と御在所岳だけをじっくり楽しむ。そうすると、ひとつひとつの場所で過ごす時間に余裕が生まれて、景色をちゃんと目に焼き付けられるし、地元の人と会話する時間もできるし、「あ、この場所好きだな」っていう感覚が心に残るんだよね。
それから、これは旅のプロ的な視点で言うと、三重県のドライブは「道中そのものが目的地」だという意識を持つと化ける。パールロードを走っている最中のリアス式海岸の眺め、青山高原の風車の間を抜ける瞬間、銚子川の橋の上からふと見下ろした水の透明度。そういう「移動中のふとした瞬間」にこそ、三重ドライブの本当の魅力がある。だから、カーナビの到着予定時間ばかり気にしてアクセルを踏み続けるんじゃなくて、気になった場所があったら迷わず車を停めて、5分でもいいから外に出て深呼吸してみてほしい。
あとね、グルメに関して言えば、「有名店」よりも「地元の人が普段使いしている店」のほうが当たりが多い。松阪牛の超高級店もいいけれど、地元のおばちゃんがやってるホルモン屋のほうが「あ、これが三重か」って腑に落ちる味だったりする。浦村の牡蠣小屋だって、テレビで話題の人気店よりも、ちょっと奥まった場所にある養殖場直営の小さな小屋のほうが、牡蠣の鮮度もホスピタリティも一段上だったりする。そういう店を見つけるコツは簡単で、道の駅や地元のコンビニで店員さんに「このへんで美味しいところあります?」って聞くだけでいい。三重の人は基本的に親切だから、観光ガイドには載っていない本物の情報を教えてくれることが多い。
最後にひとつだけ。三重県は「何度来ても新しい発見がある場所」だということを覚えておいてほしい。季節が変われば景色が変わるし、同じパールロードでも朝と夕方では海の色がまるで違う。1回の旅で完結させようとするんじゃなくて、「次はあの季節に来よう」「今度はあのエリアを攻めよう」と、リピートする前提で計画するのが三重ドライブの一番賢い楽しみ方だと、これだけは自信を持って断言できる。
三重県の絶景ドライブスポットに関するよくある質問
三重県で日帰りドライブするならどのコースがおすすめですか?
名古屋方面から日帰りなら、伊勢志摩スカイライン→パールロード→横山展望台を巡る伊勢志摩周遊コースが王道です。走行距離は約110kmで、途中におかげ横丁や鳥羽マルシェでのグルメ休憩を挟めばちょうど一日で楽しめます。大阪方面からなら、名阪国道経由で青山高原→赤目四十八滝→香落渓を巡る伊賀コースが、高速料金を抑えつつ自然を満喫できるルートです。
冬に三重県をドライブする際の注意点はありますか?
鈴鹿スカイラインは例年12月頃から4月頃まで冬季通行止めになります。また、かもしか大橋も積雪時は規制がかかることがあるので、北勢エリアの山間部を走る場合は事前に通行情報を確認してください。一方で、パールロードや伊勢志摩スカイラインは冬でも通行可能です。冬の三重ドライブでは、空気が澄んで遠望がきくというメリットがあり、鳥羽展望台から富士山を望めるチャンスも高まります。
子ども連れの家族でも楽しめるドライブスポットはどこですか?
ファミリーには赤目四十八滝の「忍者の森」での忍者修行体験がおすすめです。忍者衣装を着て壁登りやロープ渡り、本物の手裏剣投げまで体験できます。また、伊賀市のモクモク手づくりファームではウインナー作りやパン作り、動物とのふれあい体験ができ、天然温泉も併設されているので一日中遊べます。ドライブの途中に多気町のVISONに立ち寄れば、産直市場や木育エリアなど子どもも大人も楽しめるスポットが充実しています。
三重ドライブで外せないご当地グルメは何ですか?
伊勢うどん、てこね寿司、松阪牛はもちろん定番ですが、ドライブ途中にぜひ試してほしいのが亀山市発祥の亀山みそ焼きうどんと津市のソウルフード津ぎょうざです。津ぎょうざは直径15cmもある揚げぎょうざで、パリパリの皮と具沢山の中身がクセになります。海沿いをドライブするなら、パールロード沿いの海鮮食堂で獲れたての牡蠣や伊勢海老を味わうのが最高の贅沢です。
まとめ
三重県は海岸線から山岳地帯、渓谷から棚田まで、驚くほど多彩な絶景がひとつの県に凝縮されたドライブパラダイスです。パールロードで太平洋の大パノラマに感動し、青山高原で巨大風車と夕焼けに息を呑み、赤目四十八滝のエメラルドグリーンの清流に心を洗われる。そんなドラマチックな一日が、名古屋や大阪からわずか数時間で手に入ります。
2026年2月の今なら、NEXCO中日本のお得な周遊プランを使ってコストを抑えつつ、冬ならではの澄んだ空気のなかで遠望絶景を楽しめるベストタイミングです。この記事で紹介したスポットの中から気になる場所をいくつかピックアップして、あなただけのオリジナルドライブルートを組み立ててみてください。きっと、何度でも走りたくなる三重県の魅力に出会えるはずです。


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