カタログに書かれた「荷室容量350L」という数字、あなたは本当にその意味を理解していますか?実は、この数値だけを見て車を選んでしまうと、購入後に「思っていたより狭い」という後悔をする可能性があるんです。車内スペースの測定方法には知られざる秘密があり、同じリットル数でも実際の使い勝手は大きく異なります。この記事では、カタログの数字に隠された真実と、本当に使える車内スペースの見極め方をお伝えします。
- VDA方式とDIN方式の測定方法の違いと、なぜメーカーによって採用基準が異なるのか
- カタログ数値と実際の使い勝手に差が生まれる理由と、購入前に確認すべき3つのポイント
- 車中泊やアウトドアに最適な車を選ぶための、プロが使う実測テクニック
- カタログに書かれた荷室容量の数字、本当に信じていいの?
- VDA方式って何?テトリスのように箱を詰め込む測定法
- DIN方式との決定的な違いとは?
- JIS規格とISO規格も存在する!世界の測定方法の関係性
- なぜメーカーは測定方式を使い分けるのか?
- カタログ数値と実際の使い勝手の差を生む3つの要因
- 車中泊やアウトドアに使える本当のスペースの見極め方
- 実際にVDA方式で測定してみた!素人がやってみた結果
- 購入前に絶対チェックすべき!後悔しない車の荷室確認リスト
- 実体験から学ぶ!こんな時どうする?荷室トラブル解決法
- プロが教える!絶対に失敗しない車選びの実測テクニック
- これ知らないと損する!見落としがちな重要ポイント5選
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 車内スペース測定方法に関する疑問解決
- まとめ
カタログに書かれた荷室容量の数字、本当に信じていいの?

車について疑問を持っている人のイメージ
新車のカタログやWebサイトを見ると、必ずと言っていいほど記載されている「荷室容量○○L」という表記。でも、よく見ると小さな文字で「VDA方式による」とか「DIN方式」という注釈が付いているのに気づいたことはありますか?
実は、この測定方式の違いを理解していないと、同じ350Lという数値でも実際に荷物を積んでみるとまったく異なる体感になってしまうことがあるんです。特に車中泊やキャンプ、大型家電の購入時など、車内スペースをフル活用したい場面では、この知識が非常に重要になります。
2026年現在、日本の自動車メーカーの多くがVDA方式を採用していますが、一部のメーカーや車種ではDIN方式を使っていたり、両方の数値を併記していることもあります。トヨタ、日産、ホンダ、スバルなどの主要メーカーは基本的にVDA方式を採用していますが、マツダは車種によってVDA方式とDIN方式を使い分けているという興味深い事実があります。
VDA方式って何?テトリスのように箱を詰め込む測定法
VDA方式の「VDA」とは、Verband der Automobilindustrie、つまりドイツ自動車工業会のことです。ドイツの自動車メーカーや関連部品メーカーが会員となっている団体で、自動車に関するさまざまな規格を定めています。日本でいえば、一般社団法人の自動車工業会のようなものですね。
VDA方式の測定方法は意外とシンプルで、200mm×100mm×50mmの直方体の箱を荷室に詰め込んで、何個入るかを数えるというものです。この箱1個の容積が1リットルなので、100個入れば100リットル、350個入れば350リットルという計算になります。
ティッシュボックスよりひと回り小さいくらいのサイズの箱を、まるでテトリスのように隙間なく詰め込んでいく作業を想像してみてください。測定時には、できるだけ多くの箱を入れるために、プロの技術者が慎重に配置を考えながら詰めていきます。ある意味、「箱詰めの達人」がカタログ数値を作っているとも言えるんです。
重要なのは、箱が入らないような狭い隙間はカウントされないという点です。つまりVDA方式は、実際の容積というよりも「実用的に使える範囲」を示しているという考え方なんですね。タイヤハウスの出っ張りやピラーの傾斜などで生まれる小さな空間は、測定値には含まれません。
DIN方式との決定的な違いとは?
では、DIN方式とはどう違うのでしょうか?DINはDeutsche Industrie Normen、つまりドイツ工業規格のことで、カーオーディオやナビの「1DINサイズ」などでも聞いたことがあるかもしれません。
DIN方式で使用する測定用の箱のサイズは400mm×200mm×100mmで、容量は8リットルになります。VDA方式の箱の8倍の大きさということですね。この箱が何個入るかを数えて、その数に8を掛けた数値が荷室容量となります。
ここで興味深いのは、同じ車をVDA方式とDIN方式の両方で測定すると、VDA方式の方が数リットルから数十リットル大きい数値になることです。これは単純に、VDA方式の方が小さな箱を使うため、細かい隙間にも詰め込めるからなんです。
実は、VDAとDINは組織的に非常に密接な関係にあります。DINを策定する機関はVDA傘下の組織であることが分かっており、マツダの公式見解では「DINとVDA方式は一緒」とされているほどです。ただし、測定具のサイズが異なるため、実際の測定結果には差が出るという複雑な状況になっています。
JIS規格とISO規格も存在する!世界の測定方法の関係性
実は、荷室容量の測定方法にはVDAとDIN以外にも、JIS(日本工業規格)とISO(国際規格)が存在します。
JISの規格名称は「D 03031998 乗用車-荷室-標準容積の測定方法」というもので、実はこれ、ISOを翻訳したものなんです。ISOは1990年代に定められた規格で、当時世界で主流だったVDAとDINの両方の測定具を採用しています。つまり、タイプA(DINサイズ)とタイプB(VDAサイズ)の両方が使えるようになっているんですね。
測定条件としては以下のような規定があります。
- 荷室には製造業者があらかじめ設定したすべての備品(スペアタイヤ、ジャッキなど)を収めること
- 測定具のタイプAまたはタイプBを適宜用いて、容積が最大となるよう積み込むこと
- 測定具を積んだ状態で、荷室のトランクリッドは正規に閉じなければならないこと
興味深いのは、測定具同士の間隔や壁面との隙間、測定具の材質などについては明確に規定されていないという点です。これが、メーカーや測定者によって微妙に数値が異なる理由の一つとなっています。
なぜメーカーは測定方式を使い分けるのか?
ここで疑問に思うのが、「なぜメーカーや車種によって測定方式が異なるのか?」という点ですよね。特にマツダは、同じメーカー内でもVDA方式とDIN方式を混在させていることが分かっています。
調査によると、マツダのDJデミオはVDA方式で280L、CX-3はDIN方式で350Lと表記されています。測定基準が異なるため単純比較はできませんが、実車を見ると70Lもの差があるようには見えないという指摘もあります。また、興味深いことに、英国のサイトではBOSE搭載のCX-3の荷室容量が287Lと表記されており、これは実感により近い数値だと評価されています。
なぜこのような使い分けが行われているのか、明確な理由は公表されていませんが、いくつかの推測ができます。
まず、車種のポジショニングです。SUVやクロスオーバーなど、荷物をたくさん積むことが想定される車種では、より大きな数値を出せるDIN方式を使いたいという意図があるかもしれません。一方で、スポーツカーやコンパクトカーなど、積載性よりも他の性能を重視する車種では、測定方式にこだわらない傾向があります。
次に、発売時期や開発部門の違いも影響している可能性があります。長年の社内慣習や、開発を担当した部門の判断によって、測定方式が選ばれているのかもしれません。
カタログ数値と実際の使い勝手の差を生む3つの要因
カタログに記載された荷室容量と、実際に使ってみた時の体感には差があることが多いです。その主な理由を3つ紹介します。
要因1測定条件の曖昧さ
前述したように、JIS規格では測定具の配置方法や材質について明確な規定がありません。そのため、測定者の技術や判断によって数値が変わる可能性があります。「箱詰めの達人」と「素人」が測定すれば、当然結果は異なるでしょう。
また、後席を倒した状態での測定なのか、サブトランクを含めた数値なのか、グレードによる違いはどうなのかなど、測定条件が明記されていないケースも多いです。日本のカタログでは特定のグレード(多くの場合、最下位グレード)の数値しか掲載されていないことが一般的です。
要因2形状による使い勝手の違い
同じ容量でも、荷室の形状によって実用性は大きく異なります。例えば、開口部が狭い車は大きな荷物を入れにくいですし、タイヤハウスの張り出しが大きい車は、カタログ数値ほどの荷物は積めません。
また、床面の段差や傾斜、側壁の傾き具合なども重要です。VDA方式で測定された容量が同じでも、床面がフラットな車とそうでない車では、実際に使える空間の質が全く違うんです。
要因3グレードや装備による違い
同じ車種でも、グレードやオプション装備によって荷室容量は変わります。例えば、BOSE製オーディオシステムを搭載すると、サブウーファーが荷室スペースを占有するため、容量が減少します。
実際、英国サイトでCX-3のBOSE搭載車は287Lと表記されているのに対し、日本のカタログでは350L(おそらく最下位グレード)と記載されています。この63Lの差は、オプション装備の有無によるものと考えられます。
車中泊やアウトドアに使える本当のスペースの見極め方
カタログ数値だけでは分からない、実際に使える荷室スペースを見極めるためのポイントをお伝えします。
実測が最も確実!自分で測ってみよう
購入を検討している車があれば、ディーラーで実車を見る際にメジャーやレーザー距離計で実測してみることをお勧めします。特に確認したいのは以下の寸法です。
- 荷室長後席を倒した状態で、テールゲートから前席シート背もたれまでの長さ
- 荷室幅タイヤハウス間の最小幅(ここが実質的に使える幅になります)
- 荷室高床面から天井までの高さ
- 段差の有無後席を倒した時の床面の段差や傾斜
車中泊を考えているなら、快適に寝るには身長+100mm程度のベッドスペースが理想とされています。身長170cmの人なら、最低でも1,800mm程度の長さが必要です。
シートアレンジの柔軟性をチェック
荷室容量と同じくらい重要なのが、シートアレンジの柔軟性です。後席を倒した時に完全にフラットになるのか、段差ができるのか、倒し方は簡単かなど、実際に操作してみることが大切です。
例えば、ホンダのN-BOXやフリードは、多彩なシートアレンジが可能で、用途に応じて空間を自由に変えられます。一方、一部のSUVでは後席を倒しても大きな段差ができてしまい、車中泊には工夫が必要な場合があります。
開口部の広さと高さを確認
どんなに荷室が広くても、開口部が狭ければ大きな荷物は入りません。特に、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を運ぶ予定がある場合は、開口部の幅と高さを必ず確認しましょう。
また、床面の高さも重要です。地上から床面までが低ければ、重い荷物の積み下ろしが楽になります。トヨタのシエンタFUNBASEは荷室フロア高が530mmと低めに設定されており、ハードクーラーなどの重い荷物を積む際に便利です。
実際にVDA方式で測定してみた!素人がやってみた結果
VDA方式の測定がどれだけ大変なのか、実際に体験した事例があります。ある実験では、VDA測定具に近いサイズの210mm×100mm×60mmの発泡スチレン製ブロックを使って、トヨタ ヤリスのラゲッジスペース容量を測定しました。
ヤリスの公式発表では、デッキボードを下段にした状態で容量は270リットルとされています。実験では、後席バックレストの高さまでで179個のブロックが積めました。天井やリアウインドウすれすれまで積み、バックレストや側壁との隙間にもブロックを詰め込めば、発表どおりの270個が積めそうだという結論になりました。
この実験から分かることは、カタログ数値は最大限に詰め込んだ場合の理論値だということです。実際の使用では、荷物の形状や積み方の工夫によって、使える容量は変わってきます。
購入前に絶対チェックすべき!後悔しない車の荷室確認リスト

車について疑問を持っている人のイメージ
カタログ数値だけで車を選んで、納車後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が本当に多いんです。私が車業界で見てきた中で、特に多いのが「思ったより荷物が積めない」という失敗例。実は、ディーラーで実車を見る時にチェックすべき重要なポイントがあります。
グレードとオプションで荷室が激変する現実
これ、意外と知られていないんですが、同じ車種でもグレードやオプション装備で荷室容量が全然違うんです。例えば、BOSE製のプレミアムオーディオシステムを付けると、サブウーファーが荷室スペースを占領して、カタログ値より60L以上小さくなることもあります。
さらに厄介なのが、4WDとFFの違い。4WD車は駆動系の部品が追加されるため、床下収納が狭くなったり、荷室の床が高くなったりします。カタログでFF(2WD)のモデルを見て「これなら大丈夫」と思っても、実際に購入するのが4WDだと全然違うという話はよくあります。
ハイブリッド車も要注意です。バッテリーを搭載するスペースが必要なため、ガソリン車に比べて荷室の奥行きが10cm以上短くなる車種もあります。カローラツーリングのように、先代より荷室が小さくなってしまった例もあるんです。
後席を倒した時の「段差問題」は試して確認必須
カタログには「後席を倒せば最大○○L」と書いてありますよね。でも、実際に後席を倒してみると、シート背面と荷室の間に大きな段差ができる車が意外と多いんです。
この段差、写真では分かりにくいので、必ず実車で確認してください。段差が15cm以上あると、車中泊用のマットを敷いても平らにならず、寝心地が最悪になります。カローラクロスやRAV4は、荷室側が低くなっているため、段差を埋めるためのクッションが大量に必要です。
逆に、ホンダのN-BOXやフリードは、シートの格納機構が工夫されていて、比較的フラットになります。この違いは実際に見ないと分かりません。ディーラーで「後席を倒させてください」とお願いして、必ず確認しましょう。
シートスライド機能の落とし穴
最近の車は、後席がスライドする機能が付いていることが多いです。「シートスライド量320mm」なんて数値を見ると、すごく便利そうに思えますよね。でも、これにも罠があります。
後席を前にスライドさせると、元の場所に大きな隙間ができてしまう車種があるんです。この隙間に荷物が落ちたり、挟まったりして、めちゃくちゃ使いにくい。スズキのハスラーは、この隙間を埋めるボードが標準装備されていて、使い勝手が良いんですが、そうじゃない車種も多いです。
また、シートスライド機能が「分割式」なのか「一体式」なのかも重要です。一体式だと、3人乗車の時に荷室を広げられません。家族3人以上で乗ることがあるなら、絶対に分割式を選んでください。
実体験から学ぶ!こんな時どうする?荷室トラブル解決法
ここからは、実際によくある「困った」を解決する方法を紹介します。私の経験と、多くのユーザーの声をもとにした、実践的なアドバイスです。
ケース1引っ越しで大型家電を運びたいが入らない!
新生活で冷蔵庫や洗濯機を運ぼうとしたら、入らなかったという話、めちゃくちゃ多いです。荷室容量は十分あるのに、なぜ入らないのか?
答えは簡単。開口部が狭いからです。開口部の高さが120cm未満だと、一般的な冷蔵庫は入りません。また、開口部の形状も重要で、リアピラーが寝ている車種は、実際より狭く感じます。
解決策は、購入前に実測することです。メジャーを持参して、開口部の幅と高さを測りましょう。冷蔵庫なら最低でも幅80cm×高さ130cm、洗濯機なら幅70cm×高さ100cmは欲しいところです。
それでもダメなら、助手席を倒して、前から積み込む方法もあります。ハスラーやN-BOXなど、助手席が前倒しできる車種なら、意外と長いものが積めます。
ケース2キャンプ道具が全然入らない!
4人家族でキャンプに行こうとしたら、テントもタープもクーラーボックスも積めない。これも「荷室容量400L」とか書いてあるのに、なんで?という典型的な失敗例です。
理由は、荷物の形状と荷室の形状が合っていないからです。特にSUVは、タイヤハウスの張り出しが大きくて、幅が狭い部分が多いんです。カタログスペックでは幅1,200mmあっても、実際に使える幅は900mm程度しかない、なんてこともあります。
解決策は、積み方の工夫です。プロのキャンパーは、まず床下収納に細かいものを詰め込みます。次に、底面に銀マットなど軽くて嵩張るものを敷いて、重いものでぎゅっと押し潰す。そして、デッドスペースには寝袋など柔らかいものをギュウギュウに詰める。
この「層状積載法」を使えば、同じ荷室容量でも1.5倍くらい積めるようになります。ルーフキャリアやヒッチキャリアを使う前に、まずこの積み方を試してみてください。
ケース3ベビーカーとチャイルドシートで荷室が埋まる
子育て世代の悩みですよね。ベビーカーを積んだら、もう他の荷物が入らない。さらにチャイルドシートを2つ付けたら、後席が実質2人乗りになってしまう。
まず知っておいてほしいのは、ベビーカーのサイズは意外とバカにならないということです。大型のベビーカーだと、折りたたんでも長さ100cm×幅60cm×高さ40cmくらいあります。これだけで約24Lも占領します。
解決策は、車選びの段階から考えることです。スライドドアのミニバンなら、ベビーカーを畳まずに横向きで積めることもあります。また、床下収納が深い車種(ホンダのN-BOXなど)なら、そこにベビーカーを収納できます。
チャイルドシートについては、コンパクトなタイプを選ぶのも手です。最近は、軽量でスリムなチャイルドシートも増えているので、車に合わせて選びましょう。
プロが教える!絶対に失敗しない車選びの実測テクニック
ここからは、ディーラーに行った時に使える、プロレベルの確認方法を紹介します。これをやるだけで、購入後の後悔が激減します。
持ち込みアイテムで実物確認
ディーラーに行く時は、実際に積みたい荷物を持っていくのが最強です。ゴルフバッグ、釣り竿、楽器ケースなど、「これが入るかどうか」が購入の決め手になるなら、絶対に持ち込んで確認してください。
営業さんは嫌な顔しません。むしろ、真剣に検討していることが伝わって、良い条件を引き出しやすくなります。私が見た中で一番すごかったのは、折りたたみ自転車を3台持ってきたお客さんですね。結果、N-BOXに全部積めて、即決で購入されました。
荷物が大きすぎて持っていけない場合は、段ボール箱で代用してください。冷蔵庫を買う予定なら、同じサイズの段ボール箱を作って持っていくんです。これなら軽いし、処分も簡単です。
レーザー距離計があると超便利
メジャーでも測れますが、レーザー距離計があると作業が10倍速くなります。Amazonで3,000円くらいで買えるので、車を買う予定があるなら、1台持っておくと便利です。
測るべきポイントは以下の7つです。
- 開口部の幅(最小部分と最大部分の両方)
- 開口部の高さ(地面からバックドアの下端まで)
- 荷室の長さ(後席を立てた状態と倒した状態)
- 荷室の幅(タイヤハウス間の最小幅)
- 荷室の高さ(床面から天井まで)
- 床面から地面までの高さ(積み下ろしのしやすさに影響)
- 後席を倒した時の段差の大きさ
これらの数値をスマホにメモしておけば、後で家具屋さんやホームセンターで「これ入るかな?」と悩んだ時に、すぐに確認できます。
試乗で荷物の出し入れを必ず体験
試乗というと、走行性能ばかりチェックしがちですが、荷物の出し入れも必ず試してください。特に、後席を倒す操作と元に戻す操作は、実際にやってみないと分かりません。
女性や高齢者の場合、力が必要なシート格納機構だと、実際には使えないことがあります。電動シートなら楽ですが、手動の場合は「自分でできるか」を確認しましょう。
また、バックドアの開閉も重要です。パワーバックドアがあると便利ですが、開くのに時間がかかるので、急いでいる時はイライラします。手動でも楽に開け閉めできるかどうか、実際に試してください。
これ知らないと損する!見落としがちな重要ポイント5選
ここまで読んでくれた人には、さらに一歩踏み込んだ情報をお伝えします。これを知っているかどうかで、満足度が大きく変わります。
床下収納の有無と深さが超重要
カタログにはほとんど載っていませんが、床下収納があるかどうかは、実用性に大きく影響します。床下に30L以上の収納があると、工具やジャッキ、タイヤチェーンなど、普段は使わないけど必要なものを隠せます。
さらに、床下が深い車種なら、ベビーカーやスノーボードブーツなど、汚れ物を隔離できます。これ、めちゃくちゃ便利です。
ただし、スペアタイヤを装着すると床下収納が使えなくなる車種もあるので、確認が必要です。アルファードやヴェルファイアは、スペアタイヤなしなら148Lの床下収納がありますが、スペアタイヤ装着車だと66Lに減ります。
荷室のフック・アンカーの位置と数
荷物を固定するためのフックやアンカーが、どこに何個付いているかを確認してください。これが適切な位置にないと、荷物が走行中に動いて危険です。
理想は、荷室の四隅と中央に計6個以上のアンカーポイントがあること。また、天井にフックがあると、ネットを張って小物を収納できるので便利です。
軽自動車やコンパクトカーだと、アンカーポイントが2個しかない車種もあります。これだと、大きな荷物を固定するのが難しいので、後付けのフックを追加する必要があります。
荷室の照明の明るさと位置
夜間に荷物を積み下ろしする機会が多い人は、荷室の照明も重要です。LEDが標準装備されている車種は明るくて便利ですが、古いタイプの電球だと、暗くて荷物が見えません。
また、照明の位置も重要です。天井の中央にあると、自分の影で暗くなってしまいます。理想は、左右に2つ、または後方の壁面にあることです。
防水・汚れ対策の有無
アウトドアやペットとのお出かけが多い人は、荷室の防水性能をチェックしてください。最近の一部車種では、荷室の床がビニール素材になっていて、水拭きできるようになっています。
ジープ・ラングラーのように、車内を水洗いできる車種もありますが、そこまでじゃなくても、汚れを簡単に拭き取れる素材かどうかは重要です。
布製のカーペットだと、泥や砂が入り込んで掃除が大変です。オプションで防水マットを買うこともできますが、最初から防水仕様の車種を選ぶ方がコスパが良いです。
電源・USB端子の配置
車中泊や長距離移動をする人は、荷室にAC電源やUSB端子があるかを確認してください。ハイブリッド車だと、1500Wの高出力コンセントが荷室に付いている車種もあります。
これがあると、電気毛布やポータブル冷蔵庫を使えるので、車中泊の快適性が段違いです。また、ノートパソコンを使ったワーケーションにも便利です。
USB端子も、Type-Cの急速充電に対応しているかどうかで使い勝手が変わります。古い車種だと、充電速度が遅くて実用的じゃないこともあります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々と説明してきましたけど、正直に言います。カタログの荷室容量なんて、ほとんど当てにならないんです。
VDA方式だろうがDIN方式だろうが、結局は「測定のプロが最大限に詰め込んだ理論値」でしかありません。あなたが実際に使う時は、そんなテトリスみたいな詰め方しないでしょ?
だから、本当に賢い車選びをしたいなら、カタログ数値は完全に無視して、実測と実体験だけで判断してください。
具体的には、週末にディーラーを3店舗くらい回って、候補の車すべてに実際の荷物を積んでみる。それだけです。たったこれだけで、購入後の後悔はほぼゼロになります。
「でも、そんな時間ないよ」という人もいるでしょう。分かります。でも考えてみてください。車って、数百万円する買い物ですよ?しかも5年から10年は使うんです。その判断を、たった数時間の確認作業をサボったせいで失敗するって、めちゃくちゃもったいなくないですか?
私が見てきた「買って後悔した人」の共通点は、ネットの情報だけで決めて、実車を見ずに契約したことです。逆に、満足している人は全員、最低でも2回以上ディーラーに足を運んで、しつこいくらい確認してます。
あと、もう1つ重要なアドバイス。車は「今の生活」じゃなくて、「3年後の生活」に合わせて選んでください。子どもが生まれる予定があるなら、ベビーカーとチャイルドシート2個分のスペースを確保する。趣味でキャンプを始めたいなら、その道具が全部積める車を選ぶ。
「今はそんなに荷物ないし」と思って小さい車を選ぶと、1年後に「やっぱり大きい車にすれば良かった」と後悔します。車の買い替えって、めちゃくちゃお金かかりますからね。最初から大きめを選んでおく方が、長期的には絶対に得です。
最後に、一番大事なこと言います。ディーラーの営業さんを味方につけてください。「荷物を積んでみたい」「後席を倒して寝てみたい」「色々測らせてください」って、正直に言えば、絶対に協力してくれます。
むしろ、そういう真剣なお客さんの方が、営業さんも本気でサポートしてくれるんです。変に遠慮して、後で後悔する方がよっぽど損です。
カタログの数字に踊らされず、自分の目と手で確かめる。これが、車選びで失敗しない唯一の方法です。ぶっちゃけ、これだけ覚えておけば大丈夫です。
車内スペース測定方法に関する疑問解決
VDA方式とDIN方式、どちらが信頼できるの?
どちらも国際的に認められた測定方式なので、信頼性に大きな差はありません。ただし、VDA方式の方が小さな箱を使うため、より細かい空間まで測定できる反面、実際には使いにくい隙間もカウントされている可能性があります。重要なのは、同じ測定方式で比較することです。異なる方式の数値を直接比較することは避けましょう。
北米での測定方式は違うの?
はい、北米にはSAE J1100という独自のスタンダードがあります。測定方法の基本は同じですが、測定ブロックのサイズが異なるため、VDAやDINとは違う数値になります。そのため、北米仕様車のカタログ数値を日本仕様と比較する際は注意が必要です。
ゴルフバッグ何個分という表記は正確なの?
ゴルフバッグの積載本数は、リットル表記よりも直感的に分かりやすいというメリットがあります。ただし、ゴルフバッグにも様々なサイズがあり、積み方によっても変わるため、これも目安として考えるべきです。マツダでは、リットル表示とともに9インチゴルフバッグの積載個数も明記していますが、これにも細かな注記が付いていることが多いです。
軽自動車とコンパクトカー、荷室容量はどれくらい違うの?
車種によって大きく異なりますが、一般的に軽自動車は200~350L程度、コンパクトカーは300~500L程度の荷室容量があります。ただし、最近の軽自動車は驚くほど広くなっており、スズキのジムニーは後席を倒せば352Lもの容量を確保できます。一方で、全高の高いスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車は、荷室の床面積は小さくても、高さがあるため容量的には有利です。
車中泊に最適な荷室容量はどれくらい?
車中泊の快適さは容量だけでは決まりません。重要なのは荷室の長さと幅です。一般的に、大人2人が快適に寝るには、最低でも荷室長1,800mm以上、幅1,200mm以上が望ましいとされています。容量で言えば、300L以上あれば車中泊は可能ですが、シートアレンジで完全にフラットになるかどうかも重要な要素です。
まとめ
車内スペースの測定方法について、VDA方式とDIN方式の違いから、カタログ数値の見方、実際の車選びのポイントまで詳しく解説してきました。
最も重要なのは、カタログの数値は目安に過ぎないということです。同じ測定方式で同じ容量でも、荷室の形状や開口部の広さ、シートアレンジの柔軟性によって、実際の使い勝手は大きく異なります。
車を選ぶ際は、カタログ数値だけに頼らず、必ず実車を見て、実際に後席を倒してみたり、荷物を載せるスペースを確認したりすることが大切です。可能であれば、メジャーを持参して実測してみることをお勧めします。
また、車中泊やアウトドアでの使用を考えているなら、荷室容量だけでなく、床面の段差の有無、天井高、AC電源の有無なども重要なチェックポイントになります。
賢い車選びのために、この記事で紹介した知識を活用して、カタログの数字に惑わされない、本当に自分に合った車を見つけてください。実際の使用シーンを具体的にイメージしながら、じっくりと検討することが、後悔しない車選びの秘訣です。


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