白浜や熊野古道といった王道の観光地ばかりが注目される和歌山県。でも実は、そんな有名どころを差し置いて「こんな場所があるの!?」と驚かされる個性的でユニークな穴場スポットが山ほど存在します。観光ガイドには載っていない、SNSでバズる前に訪れたい、ちょっと変わった和歌山の魅力をお届けします。
この記事の見どころ
- 王道観光地では味わえない和歌山のディープな魅力を発見
- 人混みを避けて楽しめる個性派スポット15選を厳選紹介
- 地元民しか知らない隠れた名所とその楽しみ方を伝授
和歌山にB級マイナースポットが多い理由とは?

車の前で困っている人のイメージ
和歌山県は紀伊半島の南部に位置し、豊かな自然と深い歴史が交錯する地域です。高野山や熊野三山といった世界遺産級の観光地が注目を集める一方で、その影にはあまり知られていない個性的なスポットが数多く存在しています。
なぜ和歌山にはこれほど多くのB級でマイナーな観光地があるのでしょうか。その理由は、広大な県土と多様な地形にあります。山間部から海岸部まで変化に富んだ地形が、それぞれの地域に独自の文化や歴史を育んできました。また、紀州藩の時代から続く独自の文化や、昭和の観光ブームの名残など、時代とともに忘れられつつある場所が数多く残されています。
さらに、観光PR予算が有名スポットに集中してしまうため、地元の人しか知らない魅力的な場所が埋もれてしまっているのです。しかし、そうした場所こそが、本当の和歌山の個性と魅力を感じられる穴場なのです。
誰も知らない!思わず写真を撮りたくなる奇抜スポット
人面ハウス(印南町)
和歌山県印南町に突如現れる、まるで顔のような見た目をした住宅があります。これが人面ハウスです。建物の正面が人の顔にしか見えない不思議なデザインで、SNSで話題沸騰中のスポットとなっています。
このユニークな建物は個人の住宅であり、元々の所有者の顔をモデルにしたという説もあるそうです。訪れる際は、建物が個人宅であることを忘れずに、マナーを守って外観を楽しみましょう。湯浅御坊道路印南ICから車で約5分とアクセスも良好です。
見れば見るほど不思議な魅力に引き込まれる人面ハウス。まさに和歌山が誇るB級観光スポットの代表格といえるでしょう。
犬の墓バス停(紀の川市)
和歌山県紀の川市ののどかな風景の中に、1日わずか6本しかバスが停車しない、インパクト抜群の名前のバス停があります。その名も犬の墓バス停です。
名前の由来には諸説あり、一つは人助けをした忠犬がこの地で亡くなったという説。もう一つは高貴な人がかつて住んでいて、それを他の人に知られないよう、当時の地名の発音が似ていたことから名付けられたという説です。その名前のユニークさから、テレビやSNSで話題となっています。
周りはとてものどかな風景で、大きな道路沿いにあるスポットです。バスを待つというよりも、ドライブの途中に立ち寄って写真撮影を楽しむのがおすすめです。JR和歌山線下井阪駅発の紀の川市コミュニティバスで約25分でアクセス可能です。
クエモニュメント(日高町)
和歌山県日高町の中心部に、地元特産の高級魚クエを象った巨大でリアルな造形のモニュメントが設置されています。クエは「幻の魚」とも呼ばれる高級魚で、その存在感を讃えるこのモニュメントは、地元の誇りを象徴しています。
町のシンボルとして設置されたクエモニュメントは、現在フォトスポットとしても人気です。ロケーションは町内中心部で、アクセスが良く、旅行の合間に立ち寄りやすいのも魅力。近隣にはクエ料理を楽しめるお店も点在しており、本物のクエを味わう体験もおすすめです。阪和自動車道湯浅御坊道路川辺ICから車で約15分です。
レトロでディープ!昭和の香り漂う穴場スポット
七曲商店街(和歌山市)
和歌山市にある七曲商店街は、全国に数多く残る昭和感のある商店街の中でも、群を抜いて昭和感が強いと評判のスポットです。この商店街のピーク時代はなんと昭和30年代。当時の面影をそのまま残す街並みは、タイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
和歌山駅前の平和通り商店街から1本路地に入ったところにあり、石積みの建物や古い看板が立ち並ぶ風景は、まさに昭和レトロの宝庫です。観光客はほとんどおらず、地元の生活に溶け込んだ静かな雰囲気が漂っています。
撮影スポットとしても魅力的で、懐かしい昭和の空気感を写真に収めることができます。ただし、地元の方の生活の場でもあるため、マナーを守って訪問しましょう。
湯浅町の甚風呂(湯浅町)
全国的にも珍しい、昭和レトロな銭湯を見学できる施設が、湯浅町にある甚風呂です。醤油発祥の地として知られる湯浅町の歴史情緒あふれる街並みの中に位置し、昭和の銭湯文化を今に伝える貴重なスポットとなっています。
建物の外観から内装まで、当時のままの姿を保存しており、タイル張りの浴槽や木製のロッカーなど、細部にわたって昭和の銭湯の雰囲気を堪能できます。実際に入浴できるわけではありませんが、見学することで昭和の生活文化を肌で感じることができます。
湯浅町は重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、甚風呂を訪れた後は、醤油蔵が建ち並ぶ歴史的な街並みを散策するのもおすすめです。
自然が生み出した驚きの絶景マイナースポット
白崎海洋公園(由良町)
和歌山県由良町にある白崎海洋公園は、日本のエーゲ海と呼ばれるほど風光明媚な場所です。岬全体が白い石灰岩でできており、青い海とのコントラストが美しい景観を作り出しています。
この白崎海岸は2億5000万年以上も前にできたもので、古代生物の化石がいたるところで発見されています。公園内にはのんびりと散策できる遊歩道があり、古くは万葉集にも詠まれた美しい景色を見ながら散歩を楽しむことができます。
また、設備の整ったキャンプ場も併設されているので、アウトドア派の方は宿泊してみてはいかがでしょうか。エアコン、冷蔵庫、ユニットバスのあるログハウスも人気です。真っ白な岩と青い海が織りなす絶景は、まさに隠れた絶景スポットといえます。
フェニックス褶曲(串本町)
干潮時にだけ立ち入ることができる南紀熊野の隠れた名所がフェニックス褶曲です。折れ曲がった地層がミルフィーユのように重なり合う様子は圧巻で、世界的にも珍しいとされています。
この地層は長い年月をかけて地殻変動により形成されたもので、地球の力を間近に感じられる貴重なスポットです。見学はガイドツアーへの参加が必須で、干潮時にしか訪れることはできません。足元が岩場になっているので、滑りにくい靴を履いて行くのが安心です。
和歌山旅行が決まったら、まずは潮見表で干潮時間を確認しておきましょう。利用希望日の3日前までに予約サイトから申し込みが可能です。自然が作り出した芸術作品を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
粟生の巌(有田町)
有田町の山間部に佇む粟生の巌は、知る人ぞ知る自然の造形美です。巨大な岩が重なり合い、不思議なバランスで立っている様子は、自然の神秘を感じさせます。
周辺は美しい山並みと里山の景色が広がり、グラデーションのように連なる峰々が絶景を作り出しています。有田といえば有田みかんが有名ですが、この自然の造形美も見逃せないスポットです。
観光客がほとんど訪れない静かな場所なので、ゆっくりと自然を満喫したい方におすすめです。バイクツーリングや車でのドライブの途中に立ち寄るのにも最適な場所です。
知られざる温泉とレトロ施設の宝庫
神通温泉(泉佐野市)
大阪府と和歌山県の県境近くにある神通温泉は、犬鳴温泉ほどメジャーではありませんが、温泉好きには古くから知られる日帰り温泉スポットです。大阪府道・和歌山県道62号泉佐野打田線を約3km進むと見えてくる隠れた名湯です。
犬鳴温泉を通り過ぎた先にあるため、観光客はあまり多くなく、地元の人が愛用する静かな温泉として知られています。自然に囲まれた環境でゆっくりと温泉を楽しめるのが魅力です。
泉質も良好で、日帰り入浴でリフレッシュするのに最適です。都会の喧騒から離れて、穴場の温泉でのんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
花山温泉(和歌山市)
現在の温泉は昭和40年に湧出した比較的新しい温泉ですが、日本有数の薬効高い赤褐色の温泉として知られています。関西最強の温泉成分を誇り、大谷翔平選手も温浴療法で訪れたことで話題になりました。
温泉の色は独特の赤褐色で、鉄分を多く含んでいることが特徴です。花山温泉オリジナルのミネラル水と源泉をブレンドした飲泉もでき、体の内側からも健康効果を期待できます。
遠方から訪れるファンも多く、その効能の高さから温泉マニアの間では有名なスポットです。和歌山市内からのアクセスも良好で、日帰り温泉として気軽に訪れることができます。
倉谷温泉跡(紀の川市)
和歌山県紀の川市にある廃墟の温泉宿、倉谷温泉跡は、車では行けない心霊スポットとしても知られています。大正期に開かれた湯治場で、山の中にひっそりと佇む廃墟は、独特の雰囲気を醸し出しています。
京奈和自動車道沿いの広域農道の近くにあり、バイクツーリングの途中に立ち寄る人もいます。ただし、廃墟探索には危険が伴うため、安全に配慮して訪問することが重要です。
昭和の温泉文化の名残を感じられる場所として、廃墟好きや歴史好きには興味深いスポットですが、訪問する際は十分な注意が必要です。
地元民も驚く!ユニークすぎる施設とモニュメント
小原洞窟恐竜ランド(かつらぎ町)
和歌山県かつらぎ町にある小原洞窟恐竜ランドは、洞窟を利用した昭和テイスト満載のテーマパークです。昭和の時代に整備された洞窟には恐竜の模型が点在し、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。
洞窟内は天然の地形を活かした作りで、スリルとワクワク感が満載です。また、夏でも涼しい洞窟内は、自然を感じながらリラックスするのに最適。子どもから大人まで楽しめる冒険気分が味わえる人気のおもしろスポットです。
営業時間は9時から17時(最終入場は16時)で、10月から2月末の期間は木曜日休館(祝日は除く)となります。大人900円、小人(3歳から中学生)600円で入場できます。JR和歌山線笠田駅からかつらぎ町コミュニティバスで約1時間、京奈和自動車道かつらぎ西ICから車で約50分です。
淡嶋神社の人形供養(和歌山市)
和歌山市加太地区に位置する淡嶋神社は、創建が古く、神功皇后が航海中に安全を祈願したことが起源とされる由緒ある神社です。特に、不要になった人形やぬいぐるみを供養する人形供養が有名で、境内には多くの人形が並ぶ独特な光景が広がります。
数万体もの人形が奉納されている様子は圧巻で、その光景は他では見られない不思議な雰囲気を醸し出しています。淡嶋神社の祭神が薬の神様であることから、婦人病や安産祈願、恋愛成就の女性のためのパワースポットとしても信仰を集めています。
毎年行われる針供養祭や雛流し神事は特に見応えがあり、伝統文化を感じられます。女子旅での訪問もおすすめで、加太の海沿いにある静かなロケーションは、穏やかな雰囲気を楽しむのに最適です。南海電鉄加太線加太駅から徒歩約20分、和歌山ICから車で約40分でアクセスできます。
紀州鉄道(御坊市)
和歌山県御坊市にある紀州鉄道は、日本一短い単独路線として知られています。JR御坊駅から西御坊駅までの全長わずか2.7kmという短さながら、地元の人々の生活の足として今も活躍しています。
昭和レトロな雰囲気の車両に乗って、のんびりとした旅を楽しむことができます。沿線には道の駅「くしがきの里」などもあり、ローカル鉄道の魅力を存分に味わえます。
鉄道ファンはもちろん、ちょっと変わった旅を楽しみたい方におすすめのスポットです。大阪から国道480号線で和歌山へ抜けてアクセスすることができます。
アートと歴史が融合する個性派スポット
川久ミュージアム(白浜町)
和歌山県白浜町にある川久ミュージアムは、豪華な建築美とアートが融合したミュージアムです。もともと高級ホテルとして建設され、1993年には優れた建築物に授与される村野藤吾賞を受賞しました。
壮大な大理石のエントランスやゴールドをふんだんに使った内装は、今の時代でも通用する美しさで、ぜいたくな空間を体験できます。展示品には絵画や彫刻など多彩なアート作品がそろい、見どころが多数で1日楽しめるスポットです。
白浜のリゾートエリアに位置しているため、観光地や温泉街へのアクセスも良好です。ミュージアムショップではここでしか手に入らないレアなお土産も販売されています。一般1,000円、高校生・大学生800円(学生証の提示が必要)で、中学生以下は入場無料です。アドベンチャーワールドから車で10分、南紀白浜空港から車で10分でアクセスできます。
日米修好記念館(串本町)
和歌山県串本町にある日米修好記念館は、ペリーの黒船来航より62年前の1791年に、アメリカ商船が紀伊大島と古座川沖の九龍島との間に来航したことを記念して建てられた施設です。
この事実は、多くの人が知らない歴史の真実であり、江戸幕府の事なかれ主義によって「開国」ではなく「漂着」として処理されてしまった経緯があります。館内にはアメリカとの初めての交流に関する文献や資料が展示されており、日米交流の隠れた歴史を学ぶことができます。
入場料は250円(小学生以下120円)で、営業時間は9時から16時、年中無休です。JR紀勢本線串本駅よりバス35分「樫野」下車、タクシーで20分でアクセスできます。観光客が少ない穴場スポットなので、静かに歴史を学びたい方におすすめです。
トルコ記念館(串本町)
日米修好記念館のすぐ近くにあるトルコ記念館は、1890年にエルトゥールル号が遭難した際、地元大島村の人々がトルコ人を献身的に救助した歴史を伝える施設です。この救助活動が、現在も続く日本とトルコの友好関係の原点となっています。
トルコでは子どもたちでさえこの歴史を学んでおり、イラン・イラク戦争の際には、この恩返しとしてトルコ航空が日本人216名を救出したエピソードも残されています。
現在はリニューアル工事中の期間がありますが、外観は見学可能です。近くにはトルコアイスを販売するお店もあり、日本語ペラペラのトルコ人店主と会話を楽しむこともできます。入場料は250円(小学生以下120円)で、営業時間は9時から17時、年中無休です。
食と体験を楽しむB級グルメスポット
井出商店(和歌山市)
和歌山ラーメンの代表格として知られる井出商店は、日本一のラーメンと称されたこともある名店です。地元では「中華そば」として親しまれ、豚骨醤油ベースのスープとかまぼこがのっているのが特徴です。
こってりとしたスープは一度食べたら忘れられない味で、和歌山を訪れたら必ず立ち寄りたいB級グルメスポットです。地元の人から観光客まで幅広く愛される味を、ぜひ体験してみてください。
めっけもん広場(紀の里市)
JA紀の里が運営する直売所で、年間27億円を売り上げる日本屈指の直売所として知られています。旬の新鮮野菜と果物を豊富に取り揃えており、都会からの旅行者は見てわかる新鮮さと価格に驚かれています。
地元の農産物を手頃な価格で購入できるため、お土産探しにも最適なスポットです。和歌山の豊かな農業の恵みを肌で感じることができます。
黒潮市場(和歌山マリーナシティ)
和歌山マリーナシティ内にある黒潮市場は、地元の新鮮な海の幸を堪能できる市場です。和歌山の豊かな海が育んだ魚介類を中心に、バーベキューや寿司、丼ものなど多彩なグルメが楽しめます。
特に、毎日行われる迫力満点のまぐろ解体ショーは必見で、子どもを中心に観光客にも人気のイベントです。解体ショーの後にはさばきたての生マグロをいただけるのも魅力です。
営業時間は10時から17時、不定休です。阪和自動車道海南ICから車で約10分、JR和歌山駅または南海和歌山市駅から和歌山バスで約30から40分、マリーナシティ下車すぐでアクセスできます。
秘境と自然体験の穴場スポット
瀧の拝(古座川町)
和歌山県東牟婁郡古座川にある瀧の拝は、人の気配のない峠道を2時間走った先にある秘境スポットです。GoogleMapを頼りに国道168号線で吉野を超え、十津川を超え、熊野本宮を超え、そこから県道44号線を進むと到達できます。
途中、野生のイノシシに遭遇することもあるという本格的な秘境で、冒険心をくすぐられる体験ができます。到着した先には美しい滝と自然が待っており、苦労して辿り着いた者だけが味わえる絶景が広がっています。
アクセスは難易度が高いため、十分な準備と時間の余裕を持って訪問することをおすすめします。
生石高原(紀美野町)
撮影スポットとしておすすめの生石高原は、標高約870mの高原で、360度のパノラマビューが楽しめます。春は新緑、秋はススキの絨毯が広がり、季節ごとに異なる美しい景色を堪能できます。
晴れた日には遠く淡路島や四国まで見渡せることもあり、関西屈指の絶景スポットとして知られています。キャンプ場も併設されており、自然の中でのんびり過ごすことができます。
ハイキングやピクニックにも最適で、家族連れやカップルにおすすめの穴場スポットです。
紀伊神谷駅(橋本市)
和歌山県の秘境駅として知られる紀伊神谷駅は、周辺に民家がほとんどない静かな駅です。駅舎は無人で、ホームに立つと山々に囲まれた静寂な風景が広がります。
秘境駅ファンや鉄道ファンにとっては訪れたい聖地の一つで、日常から完全に離れた時間を過ごすことができます。近くには真田幸村ゆかりの地である九度山町があり、合わせて観光するのもおすすめです。
B級スポット巡りで絶対に食べたいご当地グルメ7選

車の前で困っている人のイメージ
和歌山のB級でマイナーな観光地を巡るなら、その土地ならではのグルメも一緒に楽しまないともったいないです。実は和歌山には、観光地と同じくらいB級感満載の個性的なグルメが存在します。ここでは、マイナースポット巡りと合わせて味わいたいご当地グルメを厳選してご紹介します。
せち焼き(御坊市)
紀州鉄道で有名な御坊市で生まれたせち焼きは、焼きそばを卵だけで固めてお好み焼き風に仕上げた驚きの料理です。1955年頃に「元祖せち焼きやました」の初代店主が考案し、「せちがう(むちゃくちゃにする)」という和歌山の方言が名前の由来となっています。
小麦粉を一切使わず、焼きそばと卵のみで作るシンプルながら奥深い味わいが特徴です。ふんわりとした食感と香ばしさが絶妙で、ビールのお供にも白飯との相性も抜群。御坊市の江川地区には複数のお店があり、各店舗で微妙に味付けが異なるため、食べ比べを楽しむのもおすすめです。
紀州鉄道に乗った後は、ぜひ本場のせち焼きを体験してみてください。B級グルメの王道を行く一品です。
てんかけラーメン(和歌山市)
和歌山ラーメンとは一線を画すB級グルメがてんかけラーメンです。製茶メーカー「玉林園」が運営するグリーンコーナーで提供される人気の一杯で、和風醤油ベースのあっさりとしたスープに、たっぷりの天かすがトッピングされています。
鶏ガラやかつお節を使ったスープはうどんだしに近い優しい味わいで、わかめ、紅ショウガ、ネギといったシンプルなトッピングと細めのストレート麺が特徴です。価格は370円から390円と非常にリーズナブルで、誕生から50年以上の歴史を持つロングセラー商品となっています。
天かすがスープに溶け出すことで、徐々に旨味とコクが増していくのが最大の魅力。七曲商店街を散策した後に立ち寄れば、昭和レトロな雰囲気とともに楽しめます。同店の「グリーンソフト」という抹茶ソフトクリームも和歌山名物なので、合わせて味わってみてください。
紀州梅バーガー(湯浅町)
和歌山の名産品である梅干しを丸ごと1個、チキンカツバーガーにサンドした斬新なグルメが紀州梅バーガーです。全国ご当地バーガーグランプリで2年連続優勝を果たし殿堂入りした実力派で、湯浅町のパン工房Kawaが発祥です。
紀州南高梅の塩分を通常の3分の1に抑え、紀の国みかんどりのムネ肉を使ったヘルシーなチキンカツに、トマト、レタス、大葉を香ばしい八穀バンズでサンド。梅ピクルス入りタルタルソースと梅肉で作った特製黒ソースが絶妙なアクセントになっています。
梅干しとバーガーという一見ミスマッチな組み合わせですが、梅の酸味がこってりしたソースやチキンカツを優しく包み込み、さっぱりとした後味を実現しています。醤油発祥の地である湯浅町の歴史的な街並みを散策した後、甚風呂を見学してから味わえば、和歌山のB級観光を完全制覇できます。
しらす丼(湯浅町・加太)
海に囲まれた和歌山ならではのB級グルメがしらす丼です。特に湯浅町の「かどや食堂」では、新鮮な生しらすと釜揚げしらすの両方を楽しめます。湯浅駅から徒歩1分とアクセスも良好で、観光客にも人気のスポットです。
生しらすは鮮度を保つため温かいご飯とは別のお皿で提供され、食べる直前にご飯に乗せて地元の醤油と生姜を混ぜて食べます。釜揚げしらすは、獲れたてを茹で揚げているためふんわりとした食感が楽しめ、特製のタレがかかった白いご飯との相性が抜群です。
加太エリアでも新鮮なしらす丼が味わえるので、淡嶋神社を訪れた際には海鮮グルメも一緒に堪能しましょう。
クエ料理(日高町)
クエモニュメントを見た後は、やはり本物のクエ料理を味わいたいところです。クエは「幻の魚」とも呼ばれる高級魚で、特に冬の時期が旬となります。日高町周辺にはクエ鍋を提供するお店が点在しており、プリプリとした身とコラーゲンたっぷりのスープが絶品です。
クエは見た目は不気味ですが、その味わいは淡白ながらも深い旨味があり、鍋にすることで骨からも出汁が出て極上のスープになります。高級魚ではありますが、日高町では比較的リーズナブルに楽しめるお店もあるので、ちょっとした贅沢として味わってみてはいかがでしょうか。
めはり寿司(熊野地方)
和歌山県熊野地方の郷土料理めはり寿司は、炊き立てのご飯を塩漬けの高菜で包んだシンプルな料理です。名前の由来は「大きく口を開けて食べる」「おいしさに目を見張る」など諸説あり、もともとは山仕事の弁当として親しまれてきました。
かつては子どもの頭ほどの大きさだったといわれていますが、現在は食べやすいサイズになっています。最近では鰹節やじゃこを混ぜたり、醤油やごま油で風味を加えたりと、多彩なアレンジのものも登場しています。
冷めてもおいしく食べられる工夫がされているため、ドライブのお供や観光の途中で食べるのに最適です。瀧の拝や生石高原など、山間部のマイナースポットを巡る際の携行食としてもおすすめです。
江川ちゃんぽん(田辺市)
長崎ちゃんぽんとは全く異なる料理が、田辺市江川地区の江川ちゃんぽんです。これはうどんと中華そばを一緒に焼き上げた焼うどんのような鉄板料理で、独特の食感が楽しめます。
麺の種類が混在することで生まれる独特の食感と、ソースの味付けが特徴的。江川地区に点在するお好み焼き店で提供されており、各店ごとに麺やソースの味付けが異なるため、食べ歩きでさまざまな風味を楽しめます。
田辺市周辺のマイナースポットを巡る際は、ぜひこのローカルグルメにも挑戦してみてください。
効率よく巡る!エリア別モデルコース3選
和歌山県は南北に長く、B級でマイナーな観光地も広範囲に点在しています。ここでは、エリアごとに効率よく巡れるモデルコースをご提案します。車での移動が基本となりますが、1日から2日でB級スポットを満喫できるプランです。
紀北エリア周遊コース(日帰り)
和歌山市を中心とした紀北エリアは、大阪からのアクセスも良好で日帰りで楽しめます。
午前中は和歌山城から徒歩圏内の七曲商店街を散策し、昭和レトロな雰囲気を堪能。その後、てんかけラーメンで早めのランチを楽しみます。午後は淡嶋神社へ移動し、数万体の人形が並ぶ独特な光景を見学。加太の海岸線をドライブしながら白崎海洋公園へ向かい、日本のエーゲ海と呼ばれる絶景を満喫します。
帰路は花山温泉に立ち寄って、関西最強の温泉成分を誇る赤褐色の湯で旅の疲れを癒やしましょう。夕方には大阪方面に戻れる、充実の日帰りコースです。
走行距離は約100kmで、朝9時出発、夜7時帰着を想定しています。
紀中エリアB級満喫コース(1泊2日)
紀中エリアは、印南町、御坊市、湯浅町、日高町など、個性的なスポットが集中しています。
1日目は印南町の人面ハウスからスタートし、写真撮影を楽しんだ後、日高町のクエモニュメントへ。近くのお店でクエ料理のランチを堪能します。午後は御坊市で紀州鉄道に乗車し、せち焼きを味わいます。夕方は湯浅町へ移動し、重要伝統的建造物群保存地区の街並みを散策。甚風呂を見学した後、湯浅温泉に宿泊します。
2日目は朝から紀州梅バーガーで朝食を済ませ、かどや食堂でしらす丼のランチ。午後は由良町の白崎海洋公園と戸津井鍾乳洞を巡り、自然と歴史を体感します。
この1泊2日コースなら、紀中エリアのB級スポットとグルメをたっぷり楽しめます。走行距離は2日間で約150kmです。
山間部秘境探訪コース(1泊2日)
和歌山の奥深い魅力を感じたいなら、山間部の秘境スポットを巡るコースがおすすめです。
1日目は紀の川市の犬の墓バス停からスタートし、倉谷温泉跡を探索。午後はかつらぎ町の小原洞窟恐竜ランドで洞窟探検を楽しみます。夕方は高野山方面へ移動し、世界遺産の雰囲気も味わいつつ、龍神温泉で宿泊。化粧水のような美肌の湯を堪能します。
2日目は早朝から生石高原へ向かい、360度のパノラマビューを楽しみます。その後、有田町の粟生の巌を訪れ、自然の造形美に感動。午後は紀美野町周辺の滝巡りをして、秘境感たっぷりの1日を過ごします。
このコースは走行距離が2日間で約200kmと長めですが、秘境好きには堪らないルートです。
B級スポット周辺の意外な名所も要チェック
B級でマイナーな観光地を訪れる際、その周辺にも実は見逃せないスポットが存在します。せっかく足を運んだなら、周辺の名所も一緒に巡ってより充実した旅にしましょう。
人面ハウス周辺なら印南町のかえる橋
印南町には人面ハウス以外にも、かえる橋というユニークなスポットがあります。橋の欄干にカエルの石像が並んでおり、「無事にかえる」という縁起の良い意味が込められています。人面ハウスから車で5分程度の距離なので、セットで訪問するのがおすすめです。
淡嶋神社周辺なら友ヶ島
淡嶋神社のある加太からは、定期船で友ヶ島へ渡ることができます。旧日本軍の砲台跡が残る無人島で、「ラピュタの島」とも呼ばれる神秘的な雰囲気が魅力です。苔むした廃墟とレンガ造りの建物が織りなす景観は、まさにジブリ映画の世界そのもの。淡嶋神社と合わせて訪れれば、1日で2つのマイナースポットを制覇できます。
湯浅町周辺なら醤油蔵見学
湯浅町は醤油発祥の地として知られ、今も伝統的な醤油蔵が街並みに点在しています。甚風呂や紀州梅バーガーを楽しんだ後は、醤油蔵の見学もおすすめです。角長や湯浅醤油といった老舗では、伝統的な醤油作りの工程を学べます。試食や購入もできるため、お土産探しにも最適です。
小原洞窟恐竜ランド周辺なら高野山
かつらぎ町から車で約30分の距離には、世界遺産の高野山があります。B級スポット巡りと世界遺産を組み合わせることで、旅のバランスが取れます。小原洞窟恐竜ランドで昭和レトロを楽しんだ後、高野山で厳かな雰囲気を味わえば、コントラストが面白い1日になります。
白崎海洋公園周辺なら由良町の興国寺
白崎海洋公園のある由良町には、臨済宗の名刹興国寺があります。鎌倉時代に創建された歴史ある寺院で、国の重要文化財に指定されている本堂や山門が見どころです。白崎海洋公園で絶景を楽しんだ後、興国寺で歴史と文化に触れれば、より深い和歌山体験ができます。
B級スポット巡りをもっと楽しむための豆知識
訪問時期によって楽しみ方が変わる
和歌山のB級でマイナーな観光地は、季節によって異なる魅力があります。春は生石高原の新緑や桜が美しく、夏は洞窟スポットが涼しくて快適です。秋は山間部の紅葉が見事で、冬はクエ料理が旬を迎えます。
特に、梅の季節(2月から3月)は南部梅林が見頃を迎え、紀州梅バーガーの美味しさもより引き立ちます。また、みかんの季節(11月から1月)は、有田みかんの収穫時期と重なり、めっけもん広場でお得な農産物が手に入ります。
地元の人との交流を楽しむ
B級でマイナーな観光地の魅力は、地元の人とのふれあいにもあります。特に小規模な施設や商店街では、地元の方が気さくに話しかけてくれることも多く、観光ガイドには載っていない情報を教えてもらえることがあります。
例えば、七曲商店街では昔の和歌山の話を聞けたり、御坊市のせち焼き店では店主との会話が楽しめたりします。ぜひ積極的にコミュニケーションを取って、生の和歌山を体験してください。
SNS映えを意識した撮影テクニック
B級スポットは個性的な被写体が多いため、SNS映えする写真が撮りやすいです。人面ハウスは正面から全体を収めるのが基本ですが、斜めからのアングルで撮ると表情が変わって面白い写真になります。
クエモニュメントは、モニュメントと一緒に自分も写り込むことで、そのスケール感を表現できます。淡嶋神社の人形は、逆光を利用して撮影するとより幻想的な雰囲気が出ます。
白崎海洋公園では、青い海と白い岩のコントラストを活かすため、晴れた日の午前中がベストタイミングです。
お土産選びのコツ
B級スポット巡りのお土産は、その土地ならではのものを選ぶのがポイントです。湯浅町なら醤油や梅干し、有田町ならみかんやみかんを使った加工品、日高町ならクエの干物や缶詰がおすすめです。
めっけもん広場では、地元の新鮮野菜や果物が驚くほど安く手に入ります。黒潮市場では、マグロの加工品やしらすの佃煮などが人気です。また、グリーンコーナーのグリーンソフトは、コンビニでも買えるので、帰りの車中で楽しむこともできます。
私の個人的な感想!
ここまで和歌山のB級でマイナーな観光地をたっぷり紹介してきましたが、正直に言うと、有名観光地を巡るよりもB級スポット巡りの方が圧倒的に面白いと思います。
なぜかというと、有名観光地は確かに素晴らしいんですが、混雑していて写真を撮るのも一苦労だし、お土産屋さんも観光地価格で高いですよね。でもB級スポットは違います。人が少ないから自分のペースでゆっくり見られるし、地元の人との距離も近くて生の情報が手に入ります。
個人的には、1日目にB級スポット巡り、2日目に有名観光地という組み合わせが最強だと思います。なぜなら、B級スポットで和歌山のディープな魅力を知った後に有名観光地を訪れると、その土地への理解が深まって、同じ景色でも感じ方が全然変わってくるんです。
例えば、湯浅町の甚風呂や醤油蔵を見学してから高野山を訪れると、「ああ、この地域の人々はこうやって生活してきたんだな」という実感が湧いて、世界遺産の重みがより感じられます。人面ハウスや犬の墓バス停のような珍スポットを巡った後に熊野古道を歩けば、「和歌山って本当に面白い県だな」という愛着が湧いてくるんです。
それから、グルメは絶対に外せません。せち焼きやてんかけラーメン、紀州梅バーガーといったB級グルメは、その土地の文化そのものです。井出商店の和歌山ラーメンも確かに美味しいんですが、地元の人しか知らないような小さなお店で食べるせち焼きの方が、旅の思い出としては強く残ります。
あと、車での移動は必須ですが、道中のドライブも楽しみの一つです。国道沿いの昭和感漂う看板や、山間部の絶景ポイントなど、移動中にも発見があります。GoogleMapだけに頼らず、時には脇道に入ってみるのもおすすめです。そこで偶然見つけた風景や出会いが、一番の思い出になったりします。
最後に、B級スポット巡りで大切なのは「完璧を求めないこと」です。閉まっていたらそれはそれで笑い話になるし、思っていたのと違っても「こんなもんか」と楽しめる心の余裕が大事です。計画通りにいかないことも含めて、それが旅の醍醐味だと思います。
ぶっちゃけ、インスタ映えを狙うなら白浜や熊野古道の方がいいかもしれません。でも、本当の和歌山を知りたい、地元の人と同じ目線で旅を楽しみたいなら、絶対にB級でマイナーな観光地を巡るべきです。そして、有名観光地も一緒に楽しめば、和歌山の奥深さが何倍にも感じられるはずです。
次の週末、人混みを避けて、のんびり和歌山のB級スポットを巡ってみませんか?きっと、誰にも教えたくない特別な場所が見つかりますよ。
和歌山県のB級でマイナーな観光地に関する疑問解決
B級観光地を巡るのに最適な移動手段は?
和歌山県のB級でマイナーな観光地は、公共交通機関でアクセスしにくい場所が多いため、車での移動が最適です。レンタカーを借りて、自分のペースで複数のスポットを巡るのがおすすめです。
ただし、紀州鉄道など一部の鉄道スポットは、あえて電車で訪れることで、その魅力を最大限に楽しむことができます。また、バイクツーリングも人気で、山間部の景色を楽しみながらマイナースポット巡りができます。
B級観光地を巡るのにおすすめの時期は?
和歌山県のB級でマイナーな観光地を巡るのにおすすめの時期は、春(3月から5月)と秋(9月から11月)です。この時期は気候が穏やかで、山間部や海岸部を問わず快適に観光できます。
夏は海岸部のスポットが楽しめますが、山間部は暑さが厳しくなることがあります。冬は温泉スポットや洞窟など、屋内施設が中心のスポットがおすすめです。また、観光客が少ない平日に訪れると、よりゆっくりと楽しむことができます。
B級観光地巡りで注意すべきことは?
B級でマイナーな観光地を巡る際は、いくつか注意すべき点があります。まず、営業時間や定休日を事前に確認することが重要です。小規模な施設は不定休のことも多く、訪れた際に閉まっていることがあります。
また、個人宅や廃墟などは、マナーを守って訪問しましょう。特に人面ハウスのような個人宅は、敷地内に立ち入らず、外観を楽しむにとどめることが大切です。さらに、山間部や秘境スポットを訪れる際は、十分な準備と安全対策を行ってください。
スマートフォンの電波が届かない場所もあるため、紙の地図を持参したり、事前にルートを確認しておくことをおすすめします。
まとめ
和歌山県には、高野山や白浜温泉といった有名観光地だけでなく、個性的でユニークなB級でマイナーな観光地が数多く存在します。人面ハウスやクエモニュメントといった奇抜なスポットから、七曲商店街や甚風呂のような昭和レトロを感じられる場所、白崎海洋公園やフェニックス褶曲といった自然が生み出した絶景まで、その魅力は多岐にわたります。
これらのスポットは、観光ガイドにはあまり載っていませんが、だからこそ人混みを避けてゆっくりと楽しむことができます。地元の人しか知らない隠れた魅力を発見できるのも、B級でマイナーな観光地巡りの醍醐味です。
次回の和歌山旅行では、定番の観光地だけでなく、ぜひこれらの個性派スポットにも足を運んでみてください。きっと新しい和歌山の魅力に出会えるはずです。車での移動が基本となりますが、その分自由度の高い旅を楽しめます。春や秋の穏やかな気候の時期に、のんびりとマイナースポット巡りの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。


コメント