日光を代表するドライブスポット「いろは坂」。48のカーブを数えながら標高差440メートルを駆け上がる瞬間、車窓から広がる絶景に思わず息を呑む。紅葉シーズンには2〜6時間の大渋滞になるこの道を、どうすれば快適に楽しめるのか?地元民だけが知る裏技から、2026年2月の最新雪道情報まで、あなたのドライブを成功させるすべてをお届けする。
- 48カーブの正体と由来、上り下り専用道路の賢い使い分け方を完全解説
- 紅葉シーズンの渋滞を避ける具体的な時間帯と、冬季のスタッドレスタイヤ必須情報
- 明智平ロープウェイ2027年8月まで休業中!代替絶景スポットも紹介
いろは坂とは?48カーブに秘められた歴史と魅力

車の前で困っている人のイメージ
日光市街と中禅寺湖を結ぶ国道120号線の一部である「いろは坂」は、全長15.8キロメートルにわたる山岳道路だ。上り専用の第二いろは坂(「い」〜「ね」の20カーブ)と、下り専用の第一いろは坂(「な」〜「ん」の28カーブ)を合わせて48カ所のカーブがあることから、「いろは48音」になぞらえて命名された。
ふもとの馬返が標高約800メートル、中禅寺湖が標高約1,260メートル。この約440メートルの標高差が生み出す景観の変化こそが、いろは坂最大の魅力である。カーブごとに立つ「い」「ろ」「は」の看板を数えながら進む楽しみは、子どもから大人まで夢中にさせる。
奈良時代から続く神聖な道の歴史
いろは坂の歴史は古く、奈良時代から男体山をご神体とする山岳信仰に由来する。男体山参拝のために登る神聖な道だったため、明治初期までは女性と牛馬の立ち入りが禁止されていた。昭和になってから男体山と日光市街を結ぶ道路として開発整備され、1954年に第一いろは坂が、1965年に第二いろは坂が開通。現在の形になった。
1987年には「日本の道100選」に選定され、日本を代表するドライブコースとして全国的な知名度を獲得している。
シーズン別の楽しみ方と最適な訪問時期
紅葉シーズン10月中旬〜下旬が見頃のピーク
いろは坂のベストシーズンといえば、やはり紅葉の季節だ。奥日光の紅葉は例年9月下旬に標高1,350メートルの竜頭の滝付近から始まり、約2カ月かけて日光市街へと降りてくる。いろは坂で鮮やかな紅葉を楽しむベストシーズンは例年10月中旬から下旬である。
標高差があるため、同じいろは坂でも標高によって紅葉の時期が異なる。昼夜の寒暖差や標高による気温差で紅葉が美しく色づき、紅葉の色合いも異なるので、紅葉シーズン中は何回訪れても来るたびに様々な表情を楽しむことができる。
カエデ、ナナカマド、ツツジ、カツラなど多彩な樹木が織りなす色彩のグラデーション。赤、黄色、オレンジに染まった山々を車窓から眺めるドライブは、まさに絶景だ。
新緑シーズン5月〜6月の爽快ドライブ
新緑の季節も見逃せない。5月から6月にかけてのいろは坂は、淡い緑が眩しく、紅葉シーズンとは異なる爽やかな美しさを見せてくれる。何より、この時期は渋滞がほとんどないため、純粋にドライブを楽しみたい方には最適だ。
窓を開けて颯爽と風を感じながら走る快感は、新緑シーズンならではの贅沢である。
冬季2026年2月の最新情報と雪道対策
2026年2月9日の最新実走レポートによると、冬のいろは坂は雪景色の中を走る特別な体験ができる。ただし、冬季に訪れる場合はスタッドレスタイヤまたはチェーンの装備が必須である。
日光市街に雪がなくても、いろは坂を上がった奥日光地区は積雪や路面凍結していることが多い。降雪がなく晴れている場合でも路面が凍結していることがあるため、秋の終わりから春先までの間に日光市に車で訪れる方は必ず冬用タイヤを装着すること。
特に注意すべきは、夜明け前の暗い時間帯のブラックアイスバーン。路肩の雪が溶けて路面が微妙に濡れ、夜間に凍りつくと非常に危険だ。また、下りの第一いろは坂の終盤(40番カーブ付近から)は、午後になると道路が凍っていることがあるため、エンジンブレーキをかけてゆっくりと車間を空けて走行しよう。
清滝インターからいろは坂、中禅寺湖、奥日光を結ぶ国道120号線は観光道路であると同時に生活道路でもあり、冬期間の除雪は完璧に行われている。スタッドレスタイヤを装着していれば難なく上り下りが可能だが、急発進、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁である。
渋滞を避ける!完全攻略タイムテーブル
平日の渋滞回避戦略
都心からいろは坂へは車で通常約2.5時間。日光宇都宮道路の清滝ICから約15分の距離だ。しかし、紅葉シーズン中は通常20分で走行できる9.5キロメートルの道のりが2〜3時間、場合によっては6時間かかることもある。
平日でも紅葉ツアーバスなどで混み合うため、渋滞を避けるには早朝からの移動がおすすめだ。平日であれば朝7時にはいろは坂を上り始められるようにプランニングし、家を出る時間を逆算しよう。帰りも渋滞に巻き込まれないように、遅くとも15時までにはいろは坂を下るといい。
週末の完全攻略タイムスケジュール
渋滞予測情報によると、紅葉シーズン中の週末の渋滞予想時間はいろは坂の上りで朝7時〜8時、下りは15時から19時と見込まれている。渋滞にはまると「動かない」と言っても過言ではない。
渋滞を避けるには朝6時にはいろは坂を上り、14時前には下るようにすることを強くおすすめする。2025年11月の3連休中日には、朝5時30分の時点ですでに50台以上が並んでいたという実例もある。
紅葉シーズンにスムーズに観光したい方は、かなり朝早く到着することを覚悟しよう。また、日光市内でのイベントがあるとさらなる渋滞が予想されるので合わせてチェックし、よく調べてから移動計画を立てることが重要だ。
渋滞対策の奇策2025年11月の事例
2025年11月1〜3日の3連休には、栃木県が渋滞解消のため、いろは坂の途中にある県営駐車場を閉鎖するという奇策に出た。しかし、渋滞解消の効果は限定的で「特効薬」にはならなかったという報告がある。このことからも、時間帯を工夫することが最も確実な渋滞回避策であることがわかる。
必見スポット!明智平と周辺の絶景ポイント
明智平ロープウェイ2027年8月まで休業中
第二いろは坂の終盤、「ね」のカーブを過ぎたところにある明智平は、上りの第二いろは坂からしか行けない重要なスポットだ。下りルートからは入れないため、行きに必ず立ち寄りたい。
明智平からロープウェイで約3分上がった先にある展望台からは、中禅寺湖、華厳の滝、男体山が一枚の画角に収まる栃木県屈指の絶景が見られる。
ただし、重要なお知らせがある。明智平ロープウェイは2026年1月16日から2027年8月31日まで、リニューアル工事のため約1年7カ月間運休となる。リニューアルオープンは2027年9月を予定している。
この期間中は、ロープウェイに乗れないため、展望台からの絶景を楽しむことはできない。ただし、明智平駐車場からは目の前に男体山が大きな山容を広げており、ロープウェイに乗らなくても十分に景観を楽しむことができる。
華厳の滝日本三名瀑の迫力を体感
いろは坂を登りきった直後にある華厳の滝は、高さ97メートルの断崖から豪快に流れ落ちる日本三名瀑のひとつだ。観瀑台へはエレベーター(往復550円)で行くことができ、水しぶきがかかるほどの近距離で滝壺の轟音と大自然のエネルギーを全身で感じることができる。
早朝に訪れると、大量の水しぶきによってつくられた虹が現れることもある。紅葉シーズンには周囲の山々が赤や黄色に染まり、滝とのコントラストが見事だ。冬季には滝が凍結して氷瀑となる姿も見られる。
竜頭の滝龍に似た二股の滝つぼ
中禅寺湖から華厳の滝まで数百メートルほど。湖畔を離れて少し坂を上ったところにあるのが日光三名瀑のひとつ、竜頭の滝だ。男体山の噴火でできた溶岩の上を幅10メートル、長さ210メートルに渡って流れ落ちる。
ぼこぼことした階段状の流れと、岩によって2つに分かれた滝つぼが龍に似ていることからこの名が付いた。滝の上下4カ所に無料駐車場があり、アクセスも良好だ。
ドライブ前の準備と立ち寄りグルメ
市街地での事前準備が成功の鍵
いろは坂に入ると、中禅寺湖畔までガソリンスタンドやコンビニはない。日光ICを降りて市街地を抜ける前に、給油とトイレ休憩を済ませておくのが鉄則だ。
東武日光駅前の絶品テイクアウトグルメ
東武日光駅前では、ドライバーに大人気のテイクアウトグルメがある。日光名物の「湯波」と豆乳を練り込んだお饅頭をカラッと揚げて粗塩をパラリとかけた一品は、「あんこの甘さ」×「衣の塩気」×「サクサク食感」が絶妙だ。運転で疲れる前の糖分補給に最適で、アツアツを頬張って峠へ向かうのがおすすめである。
中禅寺湖畔でのランチと休憩
中禅寺湖畔には食事処や土産店が点在している。湖を眺めながら、とちぎ牛やマスを使った料理を楽しめるレストランがある。手ごねハンバーグやビーフシチューが人気で、ドライブの疲れを癒すのに最適だ。
いろは坂を楽しむための重要な注意事項
野生のサルに注意!
道路脇に野生のサルが出没することがよくある。非常に可愛いが、食べ物を狙っていることもあるため注意が必要だ。窓を開けたままの徐行は避け、路駐してのエサやりは厳禁である(条例で禁止されている)。
車酔い対策も忘れずに
ヘアピンカーブが連続するため、車酔いしやすい人は酔い止めを準備しておくことをおすすめする。上りの第二いろは坂は比較的カーブが緩やかだが、下りの第一いろは坂は古くからある道路でカーブがきつく、運転する人も乗っている人も辛いことがある。
カーブごとに「い」「ろ」「は」の看板を大きな声で読み上げながら進むと、車酔い防止にもなり、ドライブがより楽しくなる。
対向車を気にせず走れる一方通行の利点
いろは坂最大の特徴は、第二いろは坂(上り)と第一いろは坂(下り)が完全に分かれていること。全線一方通行のため対向車を気にする必要がなく、自分の走行ラインに集中してコーナリングを楽しめるのは大きな利点だ。
ただし、一方通行であるがゆえに、明智平は上りからしか立ち寄れないなど、ルート選択には注意が必要である。
公共交通機関を利用する選択肢
バスでゆったり紅葉鑑賞
JR日光駅や東武鉄道東武日光駅から出る、中禅寺湖温泉または湯元温泉行きのバスに乗ると、通常時は約40分で明智平に到着する。紅葉シーズン中にいろは坂をドライブする場合、渋滞や駐車場確保に神経を使うことになり、運転する人は紅葉を楽しむ余裕がなくなってしまう。
ゆったりとした気持ちで紅葉を楽しむ方法として、公共交通機関を利用することを検討してほしい。休日は通常35分程度のところ2時間以上かかる日もあるが、バスであれば渋滞中も景色を楽しむことができる。
冬季のパークアンドライド
雪道の運転に不安がある方には「パークアンドライド」がおすすめだ。日光駅まで車で行き、そこから路線バスを利用する方法である。12月1日からは湯元地区に宿泊する客は路線バスのフリーパスが半額になるなど、お得なサービスもある。
セットで訪れたい周辺の観光スポット
日光東照宮世界遺産の絢爛豪華な美
いろは坂へ向かう手前に位置する日光東照宮は、言わずと知れた世界遺産だ。国宝「陽明門」の豪華絢爛な彫刻美は必見である。「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿や眠り猫など、動物の彫刻も見逃せない。
早朝に参拝して心を整えてから、いろは坂へ向かうルートも粋である。見学の所要時間は日光東照宮だけなら1時間ほど、輪王寺など周辺の寺院も見学するなら2〜3時間ほど見ておきたい。
中禅寺湖標高1,269メートルの高原リゾート
男体山の火山活動によって生まれた標高1,269メートルの美しい湖。かつて各国の外交官が愛した避暑地で、特に英国大使館別荘の広縁から眺める中禅寺湖は、まるで一枚の絵画のようだ。
遊覧船やスワンボートなども楽しめ、ドライブの休憩に湖を眺めながらスコーンや紅茶を楽しむ大人な時間を過ごせる。
戦場ヶ原日本有数の湿原でハイキング
戦場ヶ原の名前の由来は、男体山の神と赤城山の神が戦った場所だったからだという。湖が湿原になったもので面積は400ヘクタール、湿原としては日本有数の規模を誇る。
湿原を取り囲むように自然研究路が設けられており、時間があれば2時間ほどのハイキングを楽しむのもおすすめだ。雰囲気を楽しむだけなら、三本松園地からすぐの戦場ヶ原展望台からの眺望を楽しもう。
二荒山神社中宮祠交通安全のご利益
男体山の麓、中禅寺湖の北岸に鎮座する神社。古くからの山岳信仰の地だが、実は「交通安全」のご利益でも有名だ。境内の「黄金の鳥居」越しに見る男体山も絶景である。いろは坂を無事に走り終えた感謝を込めて参拝するのもいい。
絶対に食べておきたい!日光のご当地グルメ完全ガイド

車の前で困っている人のイメージ
日光湯波(ゆば)1000年の歴史が育んだ名物
日光を訪れたなら、絶対に外せないのが日光湯波だ。京都の「湯葉」と書き方が異なるのには理由がある。豆乳を煮詰めて表面に出た膜を、京都では一重で引き上げるのに対し、日光では二つ折りにして二重に引き上げるのが特徴だ。
その歴史は奈良時代にまで遡る。輪王寺などで修行する僧侶や修験者の精進食として持ち込まれた湯波は、男体山で厳しい修行を行う修験者にとって、栄養豊かで消化吸収の良い欠かせない食べ物となった。やがて寺社への供物や精進料理の食材として広まり、現在では多彩な料理の主役として日光グルメに欠かせない存在となっている。
予算別!湯波料理の名店セレクション
高級懐石コース(3,000円〜5,000円)
「元祖 日光ゆば料理 割烹 恵比寿家」は、精進料理だった湯波を日光の名産として広めた老舗だ。Aコース5,000円では、柚子風味の白味噌で味わう揚巻湯波の田楽や、たぐり湯波のじゃがいもあんなど、それぞれの湯波の特徴を生かした料理が楽しめる。創業100年の歴史ある料理店で、ランチタイム(11時〜14時30分)のみの営業となっている。
「本格懐石湯波料理 与多呂」では、特上質大豆を原料にした湯波を、刺身や引き上げ湯波などでシンプルに味わえる。湯波上ランチ4,320円は、引き上げ湯波、生湯波入り海老しんじょう、たぐり湯波などの湯波料理に天ぷらが付き、先附けで出される湯波滝川豆腐が秀逸だ。
お手頃価格で本格派(2,000円〜3,000円)
「Fudan懐石 和み茶屋」は、元薬屋をリノベーションしたレトロで小粋な空間が魅力だ。月替わりの「生湯波懐石」3,000円は、老舗「海老屋」の湯波を使用し、季節の野菜と共に美しく美味しい湯波の懐石料理を気軽に楽しめる。材料がなくなり次第終了してしまうため、早めの訪問がおすすめだ。
「さん・フィールド」では、日光湯波の二大老舗「海老屋」と「ふじや」のいろいろな種類の湯波が楽しめる。ゆば御膳2,200円は、福ゆばと呼ばれる甘く煮た湯波が食べ応え満点で、リピーターが非常に多い人気店だ。
創作湯波料理の新星(2,000円〜3,000円)
金谷ホテルベーカリーそばにある「全(ZEN)」は、古民家をリノベーションしたシックな店内で創作料理がいただける。ランチの1番人気「全の日光湯波巻き御膳」は、とちぎ和牛と山葵を湯波で巻いた独創的な一品。出汁の効いた特製のゆば白ダレと天然山葵で大人の味わいが楽しめる。注文はスマホのみなので注意が必要だ。
コスパ最強!1,000円台(1,000円〜2,000円)
予算を抑えたい方には、1,000円台でもしっかりと日光湯波の魅力を味わえる店がある。「油源」の湯波づくし膳2,130円や、「ゆばちらし」1,590円は、湯波や栃木県自慢の食材をふんだんに使ったランチをリーズナブルに楽しめる。
食べ歩きなら、東武日光駅前にある「さかえや」のあげゆばまんじゅう300円が絶対におすすめだ。常に行列ができており、揚げたてのカリッとした食感と、あまじょっぱい味が堪らない。駅前なので、ドライブ前の腹ごしらえに最適である。
湯波以外の日光グルメ
「日光金谷ホテル」のクラムチャウダーINロイヤルブレッド1,430円は、ボリューム満点で日光で食べるからこそ美味しい逸品だ。昭和天皇も宿泊された歴史ある老舗ホテルで、特別な時間を過ごせる。
また、奥日光の湯滝レストハウスでは、炭火で香ばしく焼かれたあゆの塩焼きが絶品だ。頭から尻尾まで骨ごと食べられ、滝の景観と共に楽しめる。焼だんごは柚子の香りがする甘辛い味噌がもちもちの団子に絶妙にマッチする。
目的別!日光いろは坂ドライブ1泊2日モデルプラン
王道コース世界遺産と絶景を制覇する1泊2日
1日目日光東照宮と奥日光の自然を満喫
- 8:00 東京出発、東北自動車道で日光へ
- 10:30 日光東照宮到着、国宝陽明門や三猿、眠り猫を見学(所要時間1〜2時間)
- 12:30 門前町で湯波ランチ(「さん・フィールド」や「和み茶屋」がおすすめ)
- 14:00 いろは坂ドライブスタート、明智平で休憩(2027年8月までロープウェイ休業中)
- 15:00 華厳の滝で絶景鑑賞、観瀑台へ下りて迫力の滝を体感
- 16:00 中禅寺湖畔を散策、湖を眺めながらカフェで休憩
- 17:00 奥日光湯元温泉にチェックイン、白濁の硫黄泉で疲れを癒す
2日目奥日光の大自然ハイキングと下山
- 8:00 宿を出発、湯滝へ(高さ70メートルの豪快な滝を観賞)
- 9:00 戦場ヶ原を散策、広大な湿原の中を2時間ほどハイキング
- 12:00 中禅寺湖畔でランチ、遊覧船にも乗船可能
- 14:00 第一いろは坂を下山、渋滞前に出発
- 15:00 憾満ヶ淵で化け地蔵を見学
- 16:00 帰路へ、18:00頃東京着
紅葉シーズン特化コース渋滞を制する早朝スタート
紅葉シーズン(10月中旬〜下旬)に訪れるなら、渋滞対策が最重要課題だ。このプランは早朝出発を前提とした、渋滞を避けつつ最高の紅葉を楽しむコースである。
1日目超早朝スタートで絶景独り占め
- 4:00 東京出発(これだけ早ければ道も空いている)
- 6:00 いろは坂到着、第二いろは坂を上り始める(この時間なら渋滞なし)
- 6:30 明智平到着、朝日に照らされた紅葉を独占
- 7:00 華厳の滝、早朝の澄んだ空気の中で滝を鑑賞
- 8:00 中禅寺湖畔でモーニング、湖面に映る紅葉が絶景
- 9:30 戦場ヶ原を散策、草紅葉と周囲の山々の紅葉が美しい
- 12:00 湯元温泉でランチと温泉、日帰り入浴も可能
- 14:00 第一いろは坂を下山開始(15時前には完全下山を目指す)
- 15:00 日光市街で湯波料理ディナー
- 17:00 鬼怒川温泉にチェックイン
2日目鬼怒川エリアでゆったり観光
- 9:00 宿を出発、鬼怒川ライン下りでスリリングな体験
- 11:00 龍王峡で渓谷美を堪能
- 12:30 旬彩蔵せんやで湯波そばランチ
- 14:00 日光江戸村または東武ワールドスクエアで遊ぶ
- 17:00 帰路へ
グルメ重視コース日光の美味を食べ尽くす
1日目市街地グルメと温泉
- 10:00 日光到着、駅前で「あげゆばまんじゅう」を食べ歩き
- 11:00 日光東照宮参拝
- 12:30 「全(ZEN)」で創作湯波料理ランチ
- 14:30 「日光金谷ホテル」でティータイム、クラムチャウダーINロイヤルブレッド
- 16:00 いろは坂をドライブ、中禅寺湖へ
- 18:00 中禅寺湖畔の宿でとちぎ牛ディナー
2日目奥日光グルメ探訪
- 9:00 湯滝レストハウスであゆの塩焼きと焼だんご
- 11:00 戦場ヶ原散策
- 13:00 中禅寺湖畔でビーフシチューランチ
- 15:00 下山後、門前町で湯波土産購入
- 16:00 「恵比寿家」で早めのディナー(老舗の本格懐石)
家族向けコース子どもと一緒に楽しむ日光
1日目自然体験と温泉
- 10:00 日光到着、東照宮で三猿や眠り猫探し
- 12:00 子ども向けメニューがある「さん・フィールド」でランチ
- 14:00 いろは坂ドライブ、カーブごとの「いろは」看板を子どもと一緒に数える
- 15:00 華厳の滝エレベーターで迫力の滝体験
- 16:00 中禅寺湖でスワンボート
- 17:30 温泉宿で家族風呂
2日目アクティビティ満載
- 9:00 戦場ヶ原で自然観察ハイキング
- 12:00 湯滝で滝見学とランチ
- 14:00 日光江戸村で江戸時代体験
- 17:00 帰路へ
知っておくと差がつく!プロの裏ワザ集
駐車場戦略知る人ぞ知る穴場パーキング
紅葉シーズンの明智平駐車場は朝5時30分で50台以上の行列ができることもある。そこで、少し手前の「黒髪平」で車を停め、徒歩で明智平まで行くという裏技がある。約10分の徒歩で渋滞を回避できる。
また、中禅寺湖畔では県営駐車場よりも、各施設の駐車場(英国大使館別荘記念公園など)の方が空いていることが多い。施設利用者は駐車料金が割引になることもあるため、一石二鳥だ。
湯波料理店の予約必勝法
人気の湯波料理店は材料がなくなり次第終了してしまう。特に「和み茶屋」や「さん・フィールド」は12時過ぎには満席になることも。開店時間の11時には到着するか、事前予約を強くおすすめする。
また、ランチタイムのみ営業の店が多いため、「昼食は14時でいいや」と考えていると、ほとんどの店が閉まっている事態になる。ランチは11時〜13時の間に済ませる計画を立てよう。
撮影スポットベスト3
1位明智平からの眺望(2027年9月まで地上のみ)
ロープウェイは休業中だが、明智平駐車場からでも男体山の雄大な姿を撮影できる。特に早朝の朝日に照らされた男体山は神々しい。
2位華厳の滝観瀑台
エレベーターで下りた観瀑台からの迫力ショットは必見。早朝に訪れると大量の水しぶきで虹が現れることもあり、奇跡の一枚が撮れる可能性がある。
3位第一いろは坂「ん」のカーブ
下りの最後のカーブ「ん」の看板と共に、日光の山々を背景に撮影するのが通の楽しみ方だ。達成感のある一枚が撮れる。
お土産選びの極意
湯波の老舗「海老屋長造」は明治5年創業で、元根御湯波所の看板を受継いだ名店だ。さしみ湯波(2本入り)1,250円〜や、巻湯波のふくませ煮(2個入り)760円〜は、消泡剤を使わず手作りで製造された逸品で、お土産に最適である。
賞味期限が短い生湯波は旅行最終日に購入し、すぐに食べるのがベスト。日持ちする揚巻湯波や乾燥湯波は旅行初日でも問題ない。
季節別の楽しみ方と注意点
春(4月〜5月)桜と新緑の饗宴
日光の桜は4月上旬〜5月上旬にかけて緩やかに盛りを迎える。標高差があるため、市街地で桜が散った後も、いろは坂を上がれば満開の桜に出会えることもある。
明智平展望台付近では、例年4月下旬から5月上旬頃にアカヤシオが見頃を迎え、ピンク色の花が山を彩る。5月下旬以降は新緑の景色が絶景で、窓を全開にして爽やかな風を感じながらのドライブが最高だ。
夏(6月〜8月)避暑地としての日光
下界が酷暑でも、中禅寺湖周辺は涼しく快適だ。標高1,269メートルの高原リゾートは、明治時代に世界各国の大使が愛した避暑地である。英国大使館別荘記念公園の広縁から眺める中禅寺湖は、まるで一枚の絵画のようだ。
ただし、6月から10月の雨天時やその翌日はヤマビルの目撃情報が多い。憾満ヶ淵周辺のハイキングコースでは特に注意が必要で、長袖長ズボン、虫除けスプレーを持参しよう。
秋(9月〜11月)紅葉の王道シーズン
既に詳しく解説したが、改めて強調したいのは渋滞の凄まじさだ。通常20分の道のりが2〜6時間かかることを忘れてはいけない。朝6時到着、14時下山を厳守すること。
冬(12月〜3月)氷瀑と雪景色の幻想世界
冬の華厳の滝は凍結して氷瀑となることがある。高さ97メートルの巨大な氷の柱は圧巻の美しさだ。また、湯滝や竜頭の滝も凍結し、冬ならではの絶景が楽しめる。
ただし、繰り返しになるがスタッドレスタイヤは絶対必須である。2026年2月の実走レポートでも、積雪・凍結路面での走行が確認されている。特にブラックアイスバーンは見た目で判断できないため、夜明け前や夕方以降の走行は避けるのが賢明だ。
非常時の対応マニュアル
渋滞で身動きが取れなくなったら
紅葉シーズンの渋滞では、トイレ問題が深刻だ。いろは坂にはトイレがないため、上り始める前に必ず済ませておくこと。万が一のために、簡易トイレを車に常備しておくと安心だ。
また、長時間の渋滞に備えて、水分と軽食を用意しておこう。ただし、水分を取りすぎるとトイレに行きたくなるジレンマがある。バランスが重要だ。
雪道で立ち往生したら
スタッドレスタイヤを装着していても、大雪では立ち往生することがある。日光市公式の道路通行情報や、日光湯元ビジターセンターのウェブサイトで最新の道路状況を確認できる。
万が一立ち往生したら、車内で長時間待機することになる。毛布、携帯食料、スマホ充電器、スコップを車に常備しておくと良い。また、排気ガスによる一酸化炭素中毒を防ぐため、定期的にマフラー周りの雪を取り除くことが重要だ。
体調不良になったら
車酔いしやすい人は、酔い止めを事前に服用しておこう。特に下りの第一いろは坂はカーブがきつく、酔いやすい。もし気分が悪くなったら、無理せず駐車場で休憩を取ること。
また、標高が高いため、高山病のような症状が出ることもある。頭痛や吐き気を感じたら、標高の低い場所へ下りることをおすすめする。
私の個人的な感想!
正直に言おう。いろは坂ドライブを本当に楽しみたいなら、紅葉シーズンを避けるべきだと個人的には思っている。
確かに紅葉の美しさは格別だ。赤や黄色、オレンジに染まった山々を車窓から眺める光景は、まさに絶景である。しかし、その代償として払う「2〜6時間の渋滞」と「駐車場確保のストレス」は、ドライブの楽しさを大きく損なう。運転する人は紅葉を楽しむ余裕がなく、同乗者も渋滞でイライラし、せっかくの旅行が台無しになりかねない。
私が本当におすすめするのは、5月下旬から6月の新緑シーズンだ。この時期のいろは坂は、淡い緑が眩しく、爽やかな風が心地よい。何より、渋滞がほとんどない。通常20分で駆け抜けられるいろは坂を、自分のペースで楽しめる贅沢。窓を全開にして、48のカーブを数えながら、大自然の中を颯爽と走る快感。これこそが、いろは坂ドライブの真髄だと思う。
もちろん、「どうしても紅葉が見たい」という気持ちも理解できる。その場合は、平日の超早朝スタートを徹底してほしい。朝6時にいろは坂を上り始めれば、まだ観光バスも動き出していない。朝日に照らされた紅葉を独占できる特別な時間だ。そして14時前には必ず下山する。この鉄則を守れば、紅葉シーズンでも快適なドライブができる。
湯波料理についても一言。高級懐石も素晴らしいが、「さかえや」のあげゆばまんじゅう300円を食べ歩きしながら、「さん・フィールド」のゆば御膳2,200円でしっかり食事という組み合わせが、個人的にはコスパ最強だと思う。高級店で5,000円使うより、2,500円程度で日光湯波の魅力を十分に味わえる。残った予算は温泉やお土産に回せば、より充実した旅になる。
最後に、明智平ロープウェイが2027年8月まで休業中なのは確かに残念だが、これをチャンスと捉えるべきだ。通常なら混雑する明智平が、今は比較的空いている。駐車場からでも男体山の雄大な姿を十分に楽しめる。ロープウェイの行列待ちがない分、他のスポットをゆっくり回れるとも言える。リニューアルオープン後はさらに快適な施設になるだろうから、2027年9月以降の再訪を今から計画するのも良いだろう。
ぶっちゃけ、いろは坂ドライブを満喫するコツは、「混雑を避ける」「時間に余裕を持つ」「無理をしない」の3つに尽きる。渋滞にはまって後悔するより、空いている時期に何度も訪れて、四季折々の表情を楽しむ方が、はるかに日光の魅力を味わえる。そして何より、安全運転を心がけること。48のカーブを無事に走り終えてこそ、素晴らしい思い出になるのだから。
日光いろは坂は、間違いなく日本屈指のドライブコースだ。しかし、その魅力を最大限に引き出すには、賢い計画と準備が不可欠である。この記事で紹介した情報を参考に、あなただけの最高のいろは坂体験を創り出してほしい。48のカーブを数えながら、絶景の中を駆け抜ける瞬間。それは、一生の宝物になるはずだ。
よくある質問
いろは坂は初心者でも運転できますか?
はい、初心者でも運転可能だ。上りと下りが完全に分かれた一方通行のため、対向車を気にする必要がない。ただし、カーブが連続するため、スピードは控えめに、カーブの手前でしっかり減速することが重要である。また、紅葉シーズンの渋滞時は低速走行になるため、むしろ運転しやすいとも言える。冬季はスタッドレスタイヤが必須で、雪道運転の経験がない場合は公共交通機関の利用を推奨する。
紅葉シーズン以外でもいろは坂は楽しめますか?
もちろんだ。新緑の季節(5月〜6月)は淡い緑が美しく、渋滞もほとんどないため純粋にドライブを楽しめるベストシーズンである。冬の雪景色も幻想的で、凍結した華厳の滝など冬ならではの絶景が楽しめる。ただし、冬季はスタッドレスタイヤまたはチェーンが必須だ。春には新芽が芽吹く様子、夏には涼しい高原の風を感じられるなど、四季折々の魅力がある。
いろは坂の所要時間はどのくらいですか?
通常時は上りの第二いろは坂を20分程度で走行できる。しかし、紅葉シーズン(10月中旬〜下旬)は2〜3時間、混雑がひどい日には6時間かかることもある。明智平でロープウェイに乗る場合は、乗車待ちの時間も含めて1〜2時間程度の余裕を見ておきたい。華厳の滝の観瀑も含めると、いろは坂エリア全体で通常時は1〜2時間、紅葉シーズンは半日以上を見込んでおくと安心だ。
明智平ロープウェイが休業中でも楽しめますか?
はい、十分に楽しめる。明智平ロープウェイは2026年1月16日から2027年8月31日まで休業中だが、明智平駐車場からも目の前に男体山が大きく見え、十分に景観を楽しむことができる。また、華厳の滝、中禅寺湖、竜頭の滝など、他の絶景スポットは通常通り楽しめる。むしろ、ロープウェイでの混雑待ちがない分、他のスポットをゆっくり回れるとも言える。2027年9月のリニューアルオープン後は、さらに快適な施設になることが期待される。
冬にいろは坂を訪れる際の注意点は?
スタッドレスタイヤまたはチェーンの装備が絶対に必要だ。日光市街に雪がなくても、いろは坂を上がった奥日光地区は積雪や路面凍結していることが多い。特に夜明け前の暗い時間帯はブラックアイスバーンの危険があり、下りの第一いろは坂の終盤(40番カーブ付近から)は午後になると凍結しやすい。急発進、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁で、エンジンブレーキを活用しながらゆっくり走行することが重要だ。雪道運転に不安がある場合は、パークアンドライドなど公共交通機関の利用を強く推奨する。
まとめいろは坂ドライブを最高の思い出にするために
日光いろは坂は、48のカーブと標高差440メートルが生み出す絶景ドライブコースだ。紅葉シーズンの色彩豊かな山々、新緑の爽やかな風、冬の雪景色など、四季折々の魅力がある。
成功の鍵は事前の綿密な計画と準備にある。紅葉シーズンに訪れるなら、朝6時到着を目指し、14時前には下山する計画を立てよう。冬季はスタッドレスタイヤを必ず装着し、急のつく運転を避けること。明智平ロープウェイは2027年8月まで休業中だが、他の絶景スポットは健在だ。
渋滞や駐車場の心配をしたくない方は、公共交通機関の利用も検討する価値がある。どの季節に、どの方法で訪れるにしても、安全運転を心がけ、日光いろは坂の絶景を存分に楽しんでほしい。
「日本の道100選」に選ばれた名道を、あなた自身の目で確かめる旅へ。48のカーブを数えながら駆け上がる瞬間、車窓から広がる絶景が、きっと一生の思い出になるはずだ。


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