懐かしい給食を食べながら、小学生時代の思い出に浸りたい。そんなノスタルジックな体験ができる場所が、千葉県鋸南町にあるのをご存知ですか?
廃校となった小学校を道の駅として再生した「道の駅保田小学校」は、全国1213駅の中から堂々の第2位に輝いた話題のスポットです。教室で泊まれる、体育館でお土産を買える、黒板の前で給食を食べられる。そんな他では体験できない非日常が、ここにはあります。
この記事では、2026年2月最新の情報をもとに、道の駅保田小学校の魅力を余すところなくお伝えします。
- 全国2位に選ばれた理由と126年の歴史を持つ校舎の魅力
- 懐かしの給食メニューから本格ピザまで楽しめる8つの飲食店
- 教室に泊まれる宿泊施設と温浴施設の詳細情報
廃校から全国2位の道の駅へ!保田小学校の歴史と魅力

車の前で困っている人のイメージ
2014年3月、少子化により126年の歴史に幕を閉じた保田小学校。しかし、その物語はここで終わりませんでした。地域活性化の起爆剤として、わずか1年9ヶ月後の2015年12月、「都市交流施設・道の駅保田小学校」として華々しく生まれ変わったのです。
晋遊舎ムック発行「道の駅最強ランキング」で全国1213駅の中から第2位に輝いた実績は、単なる偶然ではありません。小学校をリノベーションした先駆的な事例であること、道の駅でありながらアミューズメントパークのような充実した施設、そして教室に泊まれるという珍しさが高く評価されました。
初年度目標の年商2億7,000万円を半年で達成したという驚異的な記録は、この施設がいかに多くの人々の心を掴んだかを物語っています。オープン以来、年間約100万人もの来場者が訪れる人気スポットとなっており、休日には駐車場が満車になることも珍しくありません。
小学校の面影を色濃く残す空間演出
保田小学校の最大の魅力は、懐かしい学校の雰囲気を徹底的に残している点です。黒板、ロッカー、教室の机と椅子、廊下の掲示板など、訪れる人々を小学生時代へとタイムスリップさせる仕掛けが随所に施されています。
さらに驚くべきは、小学校で使われていたものを巧みに再利用している点です。バスケットゴールが飲食店のテーブルに、体育館の床が壁の装飾に、跳び箱が商品台に変身しています。こうした遊び心あふれる空間演出を探しながら館内を散策するのも、保田小学校ならではの楽しみ方です。
運営スタッフの多くが保田小学校の卒業生であることも特筆すべき点です。20代から70代まで、126年の歴史の中で学び舎を共にした人々が、今度は訪れる人々を温かくもてなしています。校長(駅長)も卒業生というこだわりが、この施設に特別な温かみを与えています。
懐かしの給食から本格グルメまで!充実の飲食施設
道の駅保田小学校の魅力は、なんといっても多彩な飲食店の充実ぶりです。教室を改装した8つの店舗では、懐かしの給食メニューから本格的なピザや中華料理まで、幅広いジャンルの料理を楽しめます。
里山食堂で味わう懐かしの給食体験
黒板やロッカー、アルミ製の食器、先割れスプーンなど、小学校時代を思い出させるアイテムに囲まれた「里山食堂」。ここでは、まさに給食の時間を再現した特別な食事体験ができます。
人気ナンバーワンメニューの「房州アジフライ給食」は、当日市場で仕入れた新鮮なアジを使用しており、衣はサクッと揚がり、身はふっくらふわふわの絶品です。土日祝限定の「わんぱく給食」は、ソフト麺のナポリタン、ハンバーグ、唐揚げ、揚げパン、コーンスープなどがセットになった、給食の人気メニューが一堂に会した豪華版です。
営業時間は平日11時から14時30分、土日祝は11時から15時まで。テイクアウトは土日祝の15時から17時に限定で利用可能です。定休日は火曜日ですが、臨時休業する場合もあるため、事前に公式サイトでの確認をおすすめします。
cafe金次郎で楽しむスイーツタイム
二宮金次郎をモチーフにした「cafe金次郎」では、地元食材をふんだんに使ったメニューが楽しめます。看板メニューの「金次郎給食」は、ソフト麺、揚げパン、牛乳など、懐かしの給食を再現した人気商品です。
千葉県産の房州びわを使った「びわパフェ」は、シロップ漬けのびわと自家製ソースをトッピングしたソフトクリームが主役で、下層にはふわふわのチーズケーキやホイップクリームが詰まっています。地元のアジを使ったハンバーガーや、びわソフトクリームなど、千葉の味覚を存分に堪能できます。
営業時間は平日11時から16時、土日祝は10時から17時まで。定休日は水曜日です。
廃校ピッツェリアDa Pe GONZOの本格ナポリピッツァ
地元・鋸山から切り出された房州石で作られた薪窯で焼く本格ナポリピッツァ専門店です。教室だった場所にオーナーが手作りで設置した石窯が目を引きます。
房州石を使った石窯で焼き上げるピッツァは、外はカリッと、中はもちもちとした食感が特徴です。地元のタコを贅沢に使った「ハマカナーヤ」や「しらすのピザ」、定番の「マルゲリータ」や「クワトロフォルマッジ」が大人気で、月替わりのピッツァも見逃せません。
営業時間は11時から15時まで、定休日は水曜日です。焼き上がる様子を間近で見られるのも、この店ならではの楽しみです。
中国料理3年B組で味わう本格町中華
40年以上続く地元の名店「住吉飯店」がプロデュースする、理科室を改装したボリューム満点の町中華です。バスケットボールのゴールを利用したテーブルや、保田小学校に残っていたトロフィーが飾られた店内は、懐かしい雰囲気に包まれています。
おすすめは「ピーナツ担々麺」で、ラーメンや炒飯など定番メニューのほか、平日限定・週替りメニューが楽しめる「B組給食」も人気です。営業時間は11時から14時まで、定休日は木曜日です。
体育館が巨大マルシェに!きょなん楽市でお土産探し
かつて子どもたちが体育の授業や運動会で汗を流した体育館は、今やアイテム数地域ナンバーワンを誇る巨大マルシェ「きょなん楽市」として生まれ変わりました。
新鮮な地元野菜や花、南房総のお土産品、保田小学校オリジナルグッズ、昔懐かしの給食カレーなど、多様な商品が所狭しと並んでいます。特に新鮮な野菜や花は午後には売り切れてしまう商品が多いため、午前中の来店がおすすめです。
人気のお土産トップ5をスタッフに聞きました
実際に働いているスタッフに聞いた、おすすめのお土産をご紹介します。
第1位は「保田小ピーナッツクリームサンド」。地元の特産品である落花生を使用したクリームをサンドしたロングセラー商品で、保田小の校章や校舎のイラストがパッケージにプリントされています。
第2位は「鋸南町産地すべり米で作った日本酒」。大量生産が難しい地すべり地域で作られた希少価値の高いブランド米を、上総の酒蔵で醸した貴重な逸品です。
第3位は「鋸南町産ブルーベリークッキー」。甘さの中に程よい酸味があり、中にはブルーベリーペーストが入って味と食感の違いを楽しめます。見た目は綺麗な薄紫色で、まるで宝石のようです。
その他、千葉県産いちごを使った「いちごポップコーン」や、数量限定で復刻販売される「びわシフォンケーキ」も人気商品です。びわシフォンケーキのパッケージには金ピカの二宮金次郎がデザインされていて、見た目にも楽しい逸品となっています。
教室に泊まる非日常体験!学びの宿の魅力
「学校に泊まってみたい」という子どもの頃の夢を叶えられる、それが保田小学校の「学びの宿」です。教室だったスペースを前後で仕切った客室には、大きな黒板やランドセルロッカーなど、部屋によって異なる懐かしいアイテムが配置されています。
宿泊施設の詳細情報
個室は2〜4名用で、大人(中学生以上)4,200円、小学生3,200円、幼児(3歳〜未就学児)2,000円とリーズナブルな料金設定です。大部屋は5〜15名用で、さらにお得な価格で利用できます。
各部屋には畳ベッド、テレビ、冷蔵庫、湯沸かしポット、スリッパが備え付けられており、フェイスタオルとスリッパは各部屋に用意されています。ただし、歯ブラシ、パジャマ、髭剃り、バスタオルなどは持参が必要です(レンタルや販売も有り、バスタオル・パジャマは各300円、歯ブラシ・髭剃りは100円)。
黒板に思いっきりお絵描きをすることも許可されているので、黒板アートに挑戦してみるのも楽しい思い出になります。
予約方法と注意事項
宿泊予約は専用電話(0470-29-5531)で、受付時間は9時から17時まで。予約は宿泊当日を含めて4日前までに行う必要があります。チェックインは15時から、チェックアウトは10時、門限時間と消灯時間は22時です。
食事は付いていないため、持ち込みもしくは外食となります。宿泊日4日前までに予約すれば、地元の食材を使った「房州いろどり弁当」または「鯛めしと郷のめぐみ弁当」を部屋で食べることができます。宿泊棟には電子レンジも完備されているので、持ち込んだ食事を温めることも可能です。
なお、チェックイン時に宿泊料金の支払いが必要で、17時以降はクレジットカード決済が利用できないため注意が必要です。到着が17時を過ぎる場合は、必ずフロントまで連絡しましょう。
温浴施設「里の小湯」でドライブの疲れを癒す
大きな窓から気持ちよく日差しが降り注ぐ温浴施設「里の小湯」は、宿泊者はもちろん、日帰り入浴でも利用できる貴重な施設です。
屋外にはシャワーが設置され、自然の豊かさを全身で感じながら入浴できます。入り口付近にはベンチと「牛乳」の自動販売機が設置されており、ひと風呂浴びてコーヒー牛乳で一息つけば、ドライブの疲れも吹き飛びます。
利用時間と料金
日帰り入浴の受付時間は、平日10時30分から16時まで、土日祝日は10時30分から14時までです。宿泊者向けの入浴時間は15時から23時まで、翌朝は5時30分から9時まで利用できます。定休日は木曜日です。
入浴料金は大人500円、子ども250円で、小学生未満は無料です(町外料金)。洗い場は男性4ヶ所、女性5ヶ所、シャワーブース1ヶ所(男性・女性ともに)があり、ドライヤー、リンスインシャンプー、ボディーソープが完備されています。
なお、冬場や外気が低温の場合は、屋外シャワーは使用禁止となることがあります。
2023年オープン!保田小附属ようちえんの新施設
2023年10月14日にグランドオープンした「道の駅保田小附属ようちえん」は、旧鋸南幼稚園の園舎を再利用した都市交流施設です。保田小学校と合わせると、その広さはなんと約23,000平方メートルにも及びます。
みまもりひろばとドッグラン
広い芝生の上に滑り台や砂場、遊具が設置された「みまもりひろば」は、子どもたちが青空の下でのびのびと遊べる空間です。特徴的なのは、「わっか」と呼ばれる円形の屋根付き歩道に囲まれており、子どもたちの遊ぶ様子を360度どこからでも見守ることができる安心設計です。
ドッグランは全面芝生で、どなたでも無料で利用可能です。当日申し込みで利用でき、ドッグシャワーも完備されています。広さも十分で、山の麓にあるロケーションが魅力的です。
プレイカフェとあかちゃんひろば
旧幼稚園の遊戯室を改修して作られたプレイカフェには、滑り台、ハンモック、サンドバッグなどがあり、雨天時でも子どもが安全に遊べる室内スペースとなっています。利用時間は9時から17時まで、利用料金は無料です。
あかちゃんひろばにはおむつ替えスペースやミルク用のお湯も完備されており、子育て中の家族に配慮された施設となっています。キッズスペースではペットロボットaiboと遊ぶこともできます。
保田食堂で味わう漁師飯
附属ようちえん内にある「保田食堂」では、漁協直送の朝獲れ地魚を使った料理が人気です。おすすめメニューは「地魚刺となめろうのぶっかけ丼」(2,178円)で、その日に獲れた4種の地魚となめろうが入った海鮮丼です。最初はそのまま食べ進め、最後にだしをかけてお茶漬け風に締めるのが通の食べ方です。
「黄金アジフライと房総フライセット」も人気で、名物の黄金アジフライは大きく厚みがあり、ホクホクとした食感と脂の乗りが最高です。営業時間は9時から17時(土日祝日は18時まで)、定休日は木曜日(祝日の場合は翌日)です。
RVパークで快適な車中泊
附属ようちえんの一角には、車中泊ができるRVパークが2枠用意されています。料金は1泊1枠3,500円で、車室の枠内であればテントの設営も可能です。電気や水道も利用でき、道の駅には温浴施設や8店舗の飲食店もあるため、快適な車中泊を楽しむことができます。
受付時間は9時から17時までで、当日予約も可能です。
アクセス情報と駐車場の詳細
道の駅保田小学校へのアクセスは非常に便利です。富津館山道路の鋸南保田ICを降りてすぐという好立地で、都心からはアクアライン経由で約1時間15分の距離にあります。
車でのアクセス
富津館山道路の鋸南保田IC出口の信号を左折してすぐに到着します。東京都心からアクアラインを通れば約1時間15分、横浜方面からもアクセスしやすい立地です。
駐車場は普通車197台(附属ようちえんを含む)、大型バス5台、身障者用4台を収容可能で、24時間利用できます。EV用の普通充電器も2台設置されており、こちらも24時間利用可能です。駐車場は無料です。
電車でのアクセス
JR内房線の保田駅から徒歩約15〜16分です。電車の本数が限られているため、時刻表を事前に確認することをおすすめします。
フェリーでのアクセス
神奈川県の横須賀方面からは、久里浜港から東京湾フェリーを利用するルートもあります。久里浜港から金谷港まで約40分、金谷港から富津金谷ICを経由して富津館山道路で鋸南保田ICまで、所要時間は約1時間です。
営業時間と混雑を避けるコツ
道の駅保田小学校の基本営業時間は9時から17時まで、年中無休です。ただし、テナントごとに営業時間や定休日が異なるため、お目当ての店舗がある場合は公式サイトで事前に確認することをおすすめします。
トイレと駐車場は24時間利用可能です。多目的トイレは2器、優先駐車場は2台用意されています。乳幼児スペースではおむつ替え(3台)、授乳室(2名)が完備されており、プレイカフェ内にも授乣室があります。
混雑を避けるベストな時間帯
保田小学校は平日・土日を問わず混雑していることが多い人気施設です。特に午前中からお昼までは混雑しやすいため、混雑を避けたい方は午後に訪れるのがおすすめです。
ただし、新鮮な野菜や花などは午後には売り切れになってしまう商品が多いため、お土産購入が目的の場合は午前中の来店がベストです。飲食店も昼食時間帯(11時〜13時)は混雑するため、時間をずらすとスムーズに入店できます。
レンタサイクルで鋸南町を満喫
保田小学校では、電動アシスト付きのレンタサイクルを借りることができます。車では感じることのできない町の雰囲気を体感したり、海沿いを駆け抜ける疾走感を味わったりできます。
車種は2種類あり、どちらもeBike(電動アシスト)です。クロスタイプ(マウンテンバイク)は推奨身長155cm以上で、本格的なサイクリングや山道も気楽に走れます。折り畳みタイプ(小径車)は推奨身長150cm以上で、ママチャリに近い感覚で気楽に乗れ、多少の山道でも十分に走れます。
料金は1台1日3,000円、貸出時間は9時30分から16時までです。予約はまちのコンシェルジュもしくは電話(0470-29-5531)で可能です。貸出・返却場所は保田小学校で、乗り捨ては不可です。車でお越しの際は、第二駐車場に停めるようにしてください。支払い方法は当日払い(現金またはカード払いのみ)です。
周辺の観光スポット
道の駅保田小学校の周辺には、魅力的な観光スポットが数多くあります。
鋸山(のこぎりやま)
標高329メートルの鋸山は、南房総国定公園に指定されており、夏は涼しく冬は暖かい温暖な気候に恵まれています。海、山、遠くには富士山、天城山、伊豆大島が見渡せ、360度のパノラマが楽しめます。
鋸山ロープウェイ(往復1,200円)を利用すれば約4分で山頂駅に到着します。頂上まで登山を楽しめるハイキングコースは自然の景観を満喫できるコースとなっており、元日は初日の出スポットとして人気があります。
保田川の頼朝桜(河津桜)
鋸南町では河津桜を「頼朝桜」の愛称で呼んでおり、日本一の桜の名所を目指しています。保田川沿い3.5kmにわたって植えられた約600本の河津桜は、毎年2月中旬から3月中旬にかけて見頃を迎えます。
2026年は2月7日から3月14日まで「保田川頼朝桜の里 竹灯篭まつり」が開催される予定です。早咲きの頼朝桜で早春の南房総を感じることができます。
水仙ロード
鋸南町の水仙は、越前、淡路島とともに日本三大水仙群生地に挙げられています。江月水仙ロードでは、町道の両側約3kmにわたって水仙が咲き乱れます。毎年12月下旬から2月初旬が見頃で、約800万本近い水仙が市場に出荷されています。
保田漁協直営ばんやの湯
保田小学校から目安距離1.4km(徒歩約18分)の場所にある、漁協直営の温浴施設です。炭酸人工温泉は驚くべき効果があるといわれる癒しの湯で、24時間入浴可能です。漁協直営ならではの新鮮な地魚をふんだんに使った料理も自慢の逸品です。
絶対に外せない!周辺の注目観光スポット5選

車の前で困っている人のイメージ
道の駅保田小学校を訪れたなら、周辺の魅力的な観光スポットも合わせて楽しむことで、より充実した旅になります。ここでは、地元民もおすすめする必見スポットをご紹介します。
漁協直営食堂ばんやで味わう本場の海鮮丼
保田小学校から車でわずか5分、徒歩でも約18分の距離にある「保田漁協直営食堂ばんや」は、鋸南町を訪れたら絶対に立ち寄りたい海鮮グルメの聖地です。
漁協が直営しているため、朝獲れの新鮮な魚介類をふんだんに盛り込んだボリューム満点の漁師料理を、漁協価格でいただけるのが最大の魅力です。本館と新館を合わせると数え切れないほどの席数がありますが、それでも週末や観光シーズンには長蛇の列ができる超人気店となっています。
看板メニューは器からはみ出るほどの大きさを誇る「イカのかき揚げ丼」です。3段にも積み重なったボリューム満点のかき揚げは、写真映えも抜群で、食べごたえも十分。刺身定食は3点盛り、6点盛りがあり、アジとマグロは必ず入り、その他は日替わりの地魚が入ります。ばんやの刺身は一切れ一切れが大きくて分厚いのが特徴で、東京で食べれば2倍以上の価格になる贅沢さです。
営業時間は平日9時30分から17時45分(ラストオーダー17時)、土日祝日は9時30分から19時30分(ラストオーダー18時45分)まで。本館は年中無休で営業しているので、思い立ったらいつでも訪れることができます。ただし、混雑時には入口右側の受付用紙に名前と人数を記入して待つシステムとなっているため、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
併設されている「ばんやの湯」は24時間営業の高濃度炭酸温泉で、大人600円、子ども300円とリーズナブル。海鮮料理を堪能した後に温泉でゆっくりするという贅沢なひとときを過ごせます。
鋸山日本寺でスリル満点の「地獄のぞき」体験
道の駅保田小学校から車で約15分の距離にある鋸山(標高329m)は、千葉県を代表する絶景スポットです。約1300年前、聖武天皇の勅詔を受けた行基菩薩によって開山された関東最古の勅願所「日本寺」があり、見どころが満載です。
最大の見どころは、山頂エリアにある「地獄のぞき」です。房州石を切り出した跡の絶壁から突き出た岩の先端に立つと、まるで空中に浮いているかのよう。足元を見ると約100メートル下の断崖絶壁が広がり、まさに地獄を覗き込むような恐怖を味わえます。しかし、その先に広がる景色は東京湾を一望でき、晴れた日には富士山や三浦半島まで見渡せる絶景で、まさに天国と地獄を同時に体験できる唯一無二のスポットです。
日本寺には他にも見どころがたくさんあります。高さ31メートルの日本最大の磨崖仏「薬師瑠璃光如来」は、奈良や鎌倉の大仏を超える大きさを誇り、その迫力は圧巻です。約30メートルの「百尺観音」は、石切の跡に彫刻された航海・航空・陸上交通の安全を守る観音様で、その美しさに心が洗われます。
「千五百羅漢道」では、様々な表情をした石仏がずらりと並び、それぞれ異なる姿を見て回るだけでも飽きることがありません。また、採石によって垂直に彫られた最大約96メートルの絶壁「ラピュタの壁」は、スタジオジブリの『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせる壮観な景色で、写真スポットとしても人気です。
山頂へのアクセスは、鋸山ロープウェイ(往復1,200円)を利用すれば約4分で到着します。登山自動車道(有料道路)を使えば車でも山頂付近まで行けます。ハイキングコースもあるので、体力に自信がある方は季節の花々を愛でながら歩くのもおすすめです。ただし、境内は非常に広く、石段が多いため、歩きやすい靴での参拝が必須です。
拝観時間は9時から16時まで(最終入場15時)、拝観料は大人700円、小人(4〜12歳)400円です。
佐久間ダムで頼朝桜と竹あかりの絶景
道の駅保田小学校から車で約15分の場所にある佐久間ダムは、127万トンの貯水量を誇る農業用ダムです。ダムを囲う約2.4kmの散策路沿いには、頼朝桜(河津桜)に八重桜、ソメイヨシノ、枝垂れ桜といった約400本の桜が植えられており、早春の南房総を彩ります。
2026年は2月7日から3月14日まで「佐久間ダム頼朝桜と竹あかり」イベントが開催される予定です。日中は早咲きの桜を楽しみ、夕暮れからは竹あかりの幻想的な光景が広がります。湖面に映る桜と竹あかりのコラボレーションは、鋸南町ならではの贅沢な景色です。
保田海岸で房州海水浴発祥の地を散策
道の駅保田小学校から徒歩約10分の距離にある保田海岸は、実は房州海水浴発祥の地として知られています。明治22年、夏目漱石が保田海岸で遊泳したのが房州の海水浴の始まりとされ、日本芸術院会員谷川徹三先生の揮毫により記念碑が建立されています。
無料駐車場があり、トイレも駐車場に隣接しているため、ちょっと車から降りたいときに立ち寄るのに最適です。季節はずれは人も少なく静かで、のんびりと海岸散策を楽しめます。
ファミリーファーム保田でいちご狩り体験
道の駅保田小学校から徒歩約2分という至近距離にある「ファミリーファーム保田」では、7種類のいちご狩りが楽しめます。やよいひめ、章姫、かおり野、おいCベリー、恋みのり、紅ほっぺ、スターナイトと、それぞれに特徴があり甘くて美味しいいちごを堪能できます。
手作り肥料で育った土の恵みたっぷりのいちごは、時間制限なくゆっくり楽しめるのが嬉しいポイントです。直売いちごは当日完熟収穫で当園のみで販売しているので、お土産にもおすすめです。
鋸南町で絶対に食べたいご当地グルメ
鋸南町を訪れたら、地元ならではのグルメを堪能したいもの。ここでは、地元民が愛する本当に美味しいご当地グルメをご紹介します。
黄金アジ(保田漁港の名物)
保田漁港で水揚げされる「黄金アジ」は、鋸南町のブランド魚です。脂の乗りが素晴らしく、身がふっくらとしていて、刺身でもフライでも絶品です。道の駅保田小学校の里山食堂で提供される「房州アジフライ給食」や、保田食堂の「黄金アジフライ」、ばんやの刺身定食で味わうことができます。
特に旬の時期(5月〜7月頃)は脂が乗って最高の味わいとなります。大きく厚みがあり、ホクホクとした食感は一度食べたら忘れられない美味しさです。
ピーみそ(千葉県の給食定番)
千葉県の給食に登場し、長年愛されている「ピーみそ」は、ピーナッツと味噌を絶妙なバランスで配合した珍味です。そのまま食べても、ご飯にのせて食べても美味しく、お酒のおつまみにも最適です。
道の駅保田小学校のきょなん楽市で購入できるので、お土産として持ち帰る人も多い人気商品です。千葉県ならではの味を自宅でも楽しめます。
地すべり米を使った甘酒と日本酒
大量生産が難しい地すべり地域で作られた希少価値の高い鋸南町のブランド米「地すべり米」。ミネラルが豊富で、このお米を使った甘酒と日本酒は鋸南町の特産品です。
甘酒はノンアルコールで無加糖、さらっとした飲み口で温めても冷やしても美味しいと評判です。日本酒は上総の酒蔵で醸した貴重な逸品で、米の旨味がしっかりと感じられます。どちらもきょなん楽市で購入できます。
房州びわを使ったスイーツ
千葉県は房州びわの名産地です。道の駅保田小学校のcafe金次郎では、地元産の房州びわをふんだんに使った「びわパフェ」や「びわソフトクリーム」が楽しめます。
きょなん楽市では「びわシフォンケーキ」も販売されており(数量限定)、金ピカの二宮金次郎がデザインされたパッケージも可愛らしく、お土産として人気です。びわの爽やかな甘みが口いっぱいに広がる、鋸南町ならではの味わいです。
旅のプロが教える!道の駅保田小学校を起点にした1日満喫モデルコース
せっかく道の駅保田小学校を訪れるなら、周辺の観光スポットも効率よく回りたいもの。ここでは、旅のプロが考えた充実の1日モデルコースをご紹介します。
日帰りドライブコース(東京から)
8:00 東京湾アクアライン経由で出発(所要時間約1時間15分)
9:30 道の駅保田小学校に到着。まずは附属ようちえんの「ぞうさんすむーじー」で鋸南町の旬のフルーツスムージーを味わいながら、プレイカフェやみまもりひろばを散策。子ども連れなら、この時間帯は比較的空いているので遊具でたっぷり遊べます。
10:30 きょなん楽市で新鮮な野菜や花をチェック。午前中は品揃えが豊富なので、お土産選びに最適です。保田小学校オリジナルグッズも忘れずにチェックしましょう。
11:30 ファミリーファーム保田でいちご狩り体験(要予約)。7種類のいちごを食べ比べながら、季節の味覚を堪能します。
13:00 保田漁協直営食堂ばんやで海鮮ランチ。イカのかき揚げ丼や刺身定食で、朝獲れの新鮮な海の幸を味わいます。混雑する時間帯ですが、回転が早いので思ったほど待たずに入店できます。
15:00 鋸山日本寺へ移動(車で約15分)。ロープウェイで山頂へ向かい、地獄のぞきからの絶景を堪能。日本最大の磨崖仏や百尺観音、千五百羅漢道を巡ります。時間に余裕があればラピュタの壁も訪れたいところです。
17:30 道の駅保田小学校に戻り、里の小湯で日帰り温浴。鋸山登山の疲れを癒します。
18:30 夕食は保田小学校内のレストランで。廃校ピッツェリアDa Pe GONZOの本格ピザや、3年B組の町中華で締めくくります。
20:00 帰路へ。アクアライン経由で東京へ(所要時間約1時間15分)
宿泊プラン(1泊2日コース)
【1日目】
13:00 道の駅保田小学校に到着後、学びの宿にチェックイン。荷物を置いて身軽になります。
14:00 保田海岸を散策。房州海水浴発祥の地の記念碑を見学し、海岸沿いをゆっくりと歩きます。
15:30 ファミリーファーム保田でいちご狩り、または保田漁協ばんやで早めの夕食。
17:00 宿に戻り、里の小湯で温浴。宿泊者は23時まで利用可能なので、ゆっくりと疲れを癒せます。
18:30 夕食(持ち込みまたは事前予約の弁当)を部屋で。黒板にお絵描きしたり、懐かしい雰囲気を楽しみながら過ごします。
22:00 消灯時間。アナウンスが流れるのも学校ならではの体験です。
【2日目】
5:30 早朝の温浴を楽しむ(宿泊者は5時30分から9時まで利用可能)
7:00 朝食(持ち込み)を部屋で
8:00 ラジオ体操のアナウンスが流れます
10:00 チェックアウト
10:30 鋸山日本寺へ。午前中は比較的空いているので、じっくりと見て回れます。地獄のぞき、日本最大の磨崖仏、百尺観音、千五百羅漢道を巡り、ラピュタの壁まで足を延ばします。
13:30 道の駅保田小学校に戻り、里山食堂で懐かしの給食ランチ。土日祝なら数量限定の「わんぱく給食」がおすすめです。
15:00 きょなん楽市で最後のお土産選び。鋸南町の特産品をたっぷり購入します。
16:00 帰路へ
春の桜シーズン限定コース(2月中旬〜3月中旬)
9:00 保田川沿いの頼朝桜(河津桜)を鑑賞。約3.5kmにわたって約600本の早咲き桜が咲き誇る絶景を楽しみます。
11:00 佐久間ダムへ移動。約2.4kmの散策路を歩きながら、ダム湖に映る桜を堪能します。
13:00 道の駅保田小学校でランチとお土産選び
15:00 鋸山日本寺で桜と絶景のコラボレーション
17:30 佐久間ダムに戻り、竹あかりイベントを鑑賞(期間中の夕暮れから)
19:00 保田漁協ばんやで夕食後、帰路へ
知って得する!道の駅保田小学校活用術
混雑を避ける裏ワザ
道の駅保田小学校は人気施設のため、週末や連休は混雑必至です。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、快適に過ごせます。
まず、飲食店は開店直後の11時前後と14時以降が比較的空いています。特に里山食堂は11時30分から13時が最も混雑するため、11時の開店と同時に入店するか、14時過ぎに訪れるのがおすすめです。
きょなん楽市の新鮮野菜や花は午前中で売り切れることが多いため、買い物目的なら9時の開店直後が狙い目です。一方、お土産グッズだけなら午後でも品揃えは十分です。
宿泊施設「学びの宿」は週末や連休、桜のシーズンは早めに満室になるため、2週間前までの予約がおすすめです。平日なら比較的予約が取りやすく、ゆっくりと懐かしい雰囲気を満喫できます。
レンタサイクルで巡る鋸南町
道の駅保田小学校のレンタサイクル(1日3,000円)は、電動アシスト付きなので坂道も楽々です。保田海岸沿いのサイクリングロードは景色が素晴らしく、海風を感じながらのサイクリングは格別です。
おすすめルートは、保田小学校→保田海岸→保田漁協ばんや→水仙ロード(冬季)→保田小学校の約10kmコース。所要時間は休憩込みで2〜3時間です。電動アシストのおかげで、普段運動不足の方でも無理なく楽しめます。
四季折々の楽しみ方
鋸南町は四季を通じて違った魅力があります。
冬(12月下旬〜2月初旬)は日本三大水仙群生地の一つとして、約800万本の水仙が咲き誇ります。水仙ロードでは約3kmにわたって水仙が山野斜面を埋め尽くし、ハイキングを楽しみながら鑑賞できます。水仙まつりも開催され、鋸南町が最も華やぐ季節です。
早春(2月中旬〜3月中旬)は頼朝桜(河津桜)の季節です。保田川沿い、佐久間ダム、佐久間川など町内各所で約15,000本の早咲き桜が咲き誇ります。竹灯篭まつりでは夜のライトアップも楽しめ、幻想的な雰囲気に包まれます。
春から夏にかけては、いちご狩りやびわ狩りなど、果物狩りのシーズンです。秋には鋸山の紅葉が美しく、ハイキングに最適な季節となります。
私の個人的な感想!
道の駅保田小学校を何度も訪れて感じるのは、ここは単なる道の駅じゃなく、地域の記憶と未来をつなぐ特別な場所だということです。
正直に言うと、初めて訪れたときは「廃校を道の駅にするなんて面白いアイデアだな」程度の軽い気持ちでした。でも、実際に足を運んでみると、126年の歴史を持つ小学校への地域の愛情が随所に感じられて、想像以上に心が温かくなったんです。
個人的にはこうしたほうが、ぶっちゃけ楽しいし旅を満喫できると思います。まず、保田小学校だけで完結させないことです。多くの人が保田小学校で給食を食べてお土産を買って終わりにしてしまいますが、それだけじゃもったいない。
私のおすすめは、午前中に保田漁協ばんやで朝獲れの魚介を堪能してから保田小学校へ向かい、午後は鋸山の地獄のぞきでスリルを味わって、最後に保田小学校の温浴施設で疲れを癒すという流れです。この順番だと、海の幸→懐かしさ→絶景→癒しという完璧なストーリーが完成します。
それと、宿泊は絶対にしたほうがいい。日帰りと宿泊では体験の深さが全然違います。夜22時の消灯アナウンス、朝のラジオ体操、黒板に好きなだけお絵描きできる自由さ。これらは宿泊者だけが味わえる特別な体験です。大人4,200円という価格で、これだけ濃密な思い出が作れるのは、他ではまず考えられません。
あと、地元の人と話すことを恐れないでください。きょなん楽市のスタッフや、保田小学校の卒業生でもあるスタッフの方々は、本当に親切で、地元の隠れた名店や、今が旬の食材について教えてくれます。旅行ガイドには載っていない、生の情報こそが旅を何倍も豊かにしてくれるんです。
最後に、季節選びについて。多くのガイドでは春の桜シーズンを推していますが、私は冬の水仙シーズンもかなりおすすめです。観光客が桜ほど多くなく、ゆっくりと散策できるし、冬の澄んだ空気の中で見る鋸山からの富士山は格別です。そして何より、冬の新鮮な魚介は脂が乗って最高に美味しい。
道の駅保田小学校は、ノスタルジーだけじゃなく、地域の底力と、過去を大切にしながら未来を切り開く姿勢を感じられる場所です。だからこそ、全国2位に選ばれたんだと思います。単なる観光地として消費するんじゃなく、この場所が持つストーリーを感じながら、ゆっくりと時間を過ごしてほしい。そうすれば、きっとあなたにとっても特別な場所になるはずです。
よくある質問
ペット同伴は可能ですか?
室内へのペット同伴はできませんが、飲食店のテラス席では利用可能です。また、附属ようちえんには無料で利用できるドッグランが併設されており、ドッグシャワーも完備されています。愛犬と一緒に訪れる際は、ぜひ活用してください。
宿泊施設に食事は付いていますか?
学びの宿には食事付プランがありません。お食事は持ち込みもしくは外食となります。ただし、宿泊日4日前までに予約すれば、地元の食材を使った「房州いろどり弁当」または「鯛めしと郷のめぐみ弁当」をお部屋で食べることができます。持ち込みの場合、宿泊棟に電子レンジがあり温めることも可能です。
給食メニューは誰でも食べられますか?
はい、里山食堂の給食メニューは誰でも利用できます。ただし、人気メニューのため混雑時には待ち時間が発生することがあります。また、土日祝限定のメニューや数量限定のメニューもあるため、確実に食べたい場合は早めの来店をおすすめします。
車中泊は可能ですか?
道の駅保田小附属ようちえんの一角にRVパークが2枠あり、そちらで車中泊ができます。料金は1泊1枠3,500円で、車室の枠内であればテントの設営も可能です。電気や水道も利用でき、受付時間は9時から17時まで(当日予約可能)です。
雨の日でも楽しめますか?
はい、雨の日でも十分楽しめます。室内には複数の飲食店やマルシェ、プレイカフェなどがあり、子どもが遊べる屋内スペースも充実しています。温浴施設もあるため、雨天時のドライブ休憩にも最適です。附属ようちえんのプレイカフェには滑り台、ハンモック、サンドバッグなどがあり、雨天時でも子どもが安全に遊べます。
クレジットカードは使えますか?
多くの店舗でクレジットカードが利用可能です。ただし、宿泊施設の場合、17時以降はクレジットカード決済が利用できないため注意が必要です。また、一部のテナントでは現金のみの対応となる場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
まとめ
道の駅保田小学校は、単なる休憩スポットを超えた、特別な体験ができる場所です。懐かしの給食を味わい、教室に泊まり、体育館でお土産を選ぶ。そんな他では絶対にできない非日常体験が、ここには詰まっています。
全国1213駅の中から第2位に選ばれたのは、126年の歴史を大切にしながら、新しい価値を生み出し続けているからこそです。卒業生がスタッフとして働き、訪れる人々を温かく迎える姿勢も、この施設の大きな魅力となっています。
2023年にオープンした附属ようちえんにより、さらに充実した施設となった道の駅保田小学校。東京からアクアライン経由で約1時間15分という好アクセスも魅力です。週末のドライブ、家族旅行、友人との思い出作りに、ぜひ訪れてみてください。
きっと、あなたの心に残る特別な時間が過ごせるはずです。


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