「湘南で車中泊がしたい」「道の駅湘南ちがさきって泊まれるの?」そんな疑問を抱えてこの記事にたどり着いたあなたへ。2025年7月7日にオープンした湘南エリア初の道の駅は、車中泊ユーザーの間で瞬く間に話題となりました。しかし実際に行ってみると、「思っていたのと違った」「満車で停められなかった」という声も少なくありません。この記事では、道の駅湘南ちがさきで車中泊を計画しているすべての人に向けて、現地の最新状況から冬場の防寒対策、周辺の代替スポットまで、後悔しないための情報を徹底的にお伝えします。
- 道の駅湘南ちがさきは車中泊の「仮眠利用」が前提であり、がっつり泊まるスタイルには注意が必要な施設の実態
- 週末の駐車場は18時で満車になることもあるため、到着時間と代替スポットの事前確認が必須
- 冬の湘南は海風で体感温度が急降下するので、窓の断熱や電気毛布などの防寒装備が快適な車中泊を左右する
- 道の駅湘南ちがさきとはどんな場所なのか?
- 道の駅湘南ちがさきは車中泊できるのか?その実態に迫る
- 車中泊で失敗しないための7つの鉄則
- 冬の道の駅湘南ちがさきで車中泊するなら防寒対策が命
- 道の駅湘南ちがさきを拠点にした湘南観光モデルプラン
- 周辺の入浴施設と買い出しスポット
- 初めての車中泊で「これ、どうすればいいの?」と戸惑う場面を全部つぶす
- 国道134号沿いならではの騒音問題にどう対処するか
- 車中泊ビギナーが見落としがちな「電源計画」の立て方
- 雨の日の車中泊で知っておきたいサバイバル術
- 車中泊の翌朝にやりがちな3つのNG行動
- 車内で快適に眠るための「寝床づくり」を具体的に解説する
- 初心者が意外と知らない「道の駅車中泊」の暗黙のルール
- 道の駅湘南ちがさきと箱根を組み合わせるなら知っておきたいこと
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 道の駅湘南ちがさきの車中泊に関するよくある疑問を解決
- まとめ
道の駅湘南ちがさきとはどんな場所なのか?

車中泊のイメージ
道の駅湘南ちがさきは、神奈川県茅ヶ崎市柳島に位置する湘南エリアで初めての道の駅です。構想から約10年、用地買収の遅れや前市長の急逝、さらには新型コロナウイルスの影響による二度の延期を経て、令和7年(2025年)7月7日にようやくグランドオープンを迎えました。新湘南バイパスの茅ヶ崎海岸インターチェンジから車でわずか3分というアクセスの良さに加え、国道134号沿いという抜群のロケーションが最大の魅力です。
施設は2階建てで、1階には地元茅ヶ崎産の新鮮野菜や鮮魚を扱う直売所、オリジナルブランド「Choice! CHIGASAKI」の認定品を取りそろえたお土産コーナー、さらにハワイアンフードが楽しめるテイクアウトショップがあります。2階のフードコートには、地元で長年愛されてきた「田中水産ゆうまん丸」「茅ヶ崎なんどき牧場」、そして人気フレンチの姉妹店「ニコとモク」の3店舗が並び、テラス席からは天気が良ければ富士山まで望めます。小型犬用のドッグランやキッズスペースも完備されているため、家族連れやペット同伴の旅行者にも対応した、非常に充実した道の駅です。
基本情報を押さえておこう
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県茅ヶ崎市柳島1546番1号 |
| 電話番号 | 0467-33-6360 |
| 直売所の営業時間 | 9時~18時 |
| フードコートの営業時間 | 11時~19時(ラストオーダー18時30分) |
| 定休日 | 毎月第2水曜日(祝日の場合は翌営業日) |
| 駐車場 | 普通車160台、大型車28台、バイク40台 |
| 24時間トイレ | あり(ウォシュレット付き) |
| ゴミ箱 | トイレ棟内に24時間利用可能(可燃ゴミ、缶、ビン、ペットボトル) |
| EV充電設備 | あり |
2026年2月現在、公式サイトでは駐車場のリアルタイム混雑状況を営業時間内に発信しています。来駅前にチェックしておくと、到着してから満車で途方に暮れるリスクを減らせるのでおすすめです。
道の駅湘南ちがさきは車中泊できるのか?その実態に迫る
結論から言うと、道の駅湘南ちがさきでの車中泊は「仮眠」の範囲であれば可能です。ただし、ここには他の道の駅以上に注意すべきポイントがあります。
まず前提として、道の駅は国土交通省が管轄する「休憩施設」であり、宿泊施設ではありません。長距離運転の疲労回復のための仮眠は容認されていますが、テーブルや椅子を車外に広げてキャンプのように過ごす行為は認められていません。道の駅湘南ちがさきでは、施設内の至るところに「STOP迷惑駐車」の注意喚起が掲示されており、長時間の駐車に対しては監視体制が敷かれています。つまり、オートキャンプ的な「がっつり車中泊」を期待している方には向いていないのが正直なところです。
一方で、旅の途中の仮眠拠点としてはこれ以上ない環境が整っています。駐車場はほぼ平坦で車中泊に支障がなく、24時間利用可能なウォシュレット付きトイレ、ゴミ箱も完備。施設の新しさゆえの清潔感は、初めての車中泊でも安心感を与えてくれます。あくまでも「仮眠車中泊」が前提であることを心得たうえで、スマートに利用するのが賢い選択です。
車中泊で失敗しないための7つの鉄則
鉄則1到着時間は平日でも18時前を死守せよ
道の駅湘南ちがさきの人気は凄まじく、週末の土曜日は18時到着ではすでに満車になるケースが珍しくありません。平日であっても木曜の19時時点で8割近くが埋まっていたという報告があります。確実に駐車スペースを確保したいなら、曜日を問わず18時前の到着を目指しましょう。特に連休や夏休みシーズンは、さらに早い時間帯のアプローチが必要です。
鉄則2国道134号の渋滞を甘く見るな
道の駅の前を走る国道134号は湘南海岸のメインストリートです。特に夕方の時間帯は慢性的に渋滞が発生し、1時間程度のロスは日常茶飯事。西湘バイパス側からアプローチすると、道の駅が進行方向の左側にあるためスムーズに入りやすくなります。ナビの到着予想時間を鵜呑みにせず、1時間の余裕を見てスケジュールを組むのが鉄則です。
鉄則3アイドリングは絶対にしない
夜間や早朝のエンジン音は想像以上に響きます。周囲の車中泊利用者や近隣住民への配慮としてはもちろんですが、閉め切った車内でのアイドリングは一酸化炭素中毒の危険性もあります。暖房はエンジンに頼らず、ポータブル電源と電気毛布の組み合わせで対応するのが現代の車中泊のスタンダードです。
鉄則4ゴミの処理ルールを正しく理解する
道の駅湘南ちがさきにはトイレ棟内に24時間利用可能なゴミ箱が設置されており、営業時間中は売店入口のゴミ箱も使えます。旅行中に道の駅で発生したゴミ(道の駅周辺で購入した弁当の容器など)は、施設のゴミ箱に捨てても問題ありません。ただし、自宅から持ち込んだ家庭ゴミの投棄はルール違反です。節度ある利用を心がけましょう。
鉄則5翌朝は開館前にスマートに出発する
車中泊の鉄則として、「閉館後に到着し、開館前には立ち去る」というスタイルが望ましいとされています。朝になっても車中泊の痕跡を残したまま駐車場に居座っていると、施設の利用者や管理者から良い印象は持たれません。早朝に出発して近くのサザンビーチを散策したり、そのまま江の島や鎌倉方面へ向かうのが、湘南車中泊の理想的な過ごし方です。
鉄則6車内の目隠しとプライバシー対策を忘れない
湘南エリアの道の駅は夜間でも人の出入りが多い傾向があります。車内が丸見えの状態では落ち着いて休めないだけでなく、防犯上のリスクも高まります。車種専用のサンシェードや断熱シェードを全窓に装着することで、プライバシーの確保と断熱効果の両方が得られます。
鉄則7満車時の代替スポットを必ず把握しておく
道の駅湘南ちがさきが満車だった場合に慌てないよう、近隣の車中泊スポットを事前にリサーチしておくことが重要です。選択肢としては、西湘バイパスの西湘パーキングエリアなどが挙げられます。湘南エリアは海沿いの駐車場が夜間閉鎖されるケースが多いため、「行き当たりばったり」は禁物です。
冬の道の駅湘南ちがさきで車中泊するなら防寒対策が命
「湘南=暖かい」というイメージを持っている方は多いかもしれませんが、冬の海沿いは想像以上に過酷です。気温そのものはそこまで低くなくても、海風が吹くことで体感温度は実際の気温より2~3℃低くなります。特に夜間から明け方にかけては車内でも底冷えが激しく、防寒対策なしでの車中泊は体調を崩す原因になりかねません。
窓の断熱が最優先
車内の冷え込みの最大の原因は窓ガラスからの冷気の侵入です。すべての窓を断熱シェードで覆うだけで車内温度の低下を大幅に抑えることができます。車種専用に設計された製品を選べば隙間なく装着でき、遮光によるプライバシー確保にもなるので一石二鳥です。床からの冷気対策として、厚さ10cm程度のインフレーターマットやアルミシートを敷くのも効果的です。
ポータブル電源と電気毛布の組み合わせが最強
冬の車中泊で最も実用的な暖房手段は、ポータブル電源と電気敷毛布の組み合わせです。セラミックヒーターは消費電力が大きすぎてバッテリーがすぐに尽きてしまいますが、電気毛布なら「中」設定で一晩持つ製品が多くあります。ただし「強」設定にすると消費電力が跳ね上がるため、温度設定とバッテリー残量のバランスには注意が必要です。寒冷地ではリチウムイオンバッテリーの放電効率が落ちるため、ポータブル電源を毛布で包んだり保温バッグに入れるなどの工夫も忘れないでください。
結露対策も見落とさないで
暖房器具を使うと車内外の温度差で窓に大量の結露が発生します。放置すると寝袋やマットが湿り、翌朝の不快感につながるだけでなく、カビの原因にもなります。窓をわずかに(1cm程度)開けて換気するか、窓用の吸水テープを貼っておくと結露の発生を軽減できます。
道の駅湘南ちがさきを拠点にした湘南観光モデルプラン
道の駅湘南ちがさきの真価は、湘南エリアの観光拠点としてのポテンシャルにあります。ここを起点にすれば、江の島まで約12km(20分)、鎌倉まで約19km(30分)、小田原城まで約22km(25分)、箱根の芦ノ湖まで約42km(45分)と、相模湾沿岸の主要観光地をほぼ網羅できます。
たとえば首都圏から出発する場合、初日は鎌倉の鶴岡八幡宮や江の島を観光してから道の駅湘南ちがさきで仮眠し、翌朝早めに出発して箱根方面へ向かうプランが効率的です。逆に東海方面から来る場合は、箱根から小田原、そして湘南エリアを西から東へ巡りながら、最後に道の駅で休息をとるルートがスムーズでしょう。
朝の海岸散策もおすすめです。道の駅からサザンビーチ茅ヶ崎までは公園を抜けてすぐ。ビーチ沿いにはサイクリングロードが整備されており、江の島入口まで続いています。人の少ない早朝の湘南の浜辺を歩く時間は、車中泊旅ならではの贅沢なひとときになるはずです。
周辺の入浴施設と買い出しスポット
車中泊の快適さを左右するのが、入浴施設と買い出しの利便性です。道の駅湘南ちがさきの周辺には、車中泊ユーザーにありがたい施設が点在しています。
入浴については、道の駅から約3.6km(車で10分)の場所に「湘南RESORT SPA竜泉寺の湯」があります。営業時間は朝5時から深夜26時(最終受付25時30分)と非常に長く、年中無休で利用できます。平日の入館料はおとな980円、土日祝日は1,100円です。早朝から営業しているため、車中泊の翌朝にさっぱりしてから観光に出発するという使い方も可能です。
買い出しについては、最寄りのコンビニ(ファミリーマート)まで約1.7km、スーパー(ロピア平塚ユニディ店)まで約4.6kmです。道の駅の直売所でも地元の野菜や鮮魚、加工品が手に入るので、旅の食材調達にも困りません。茅ヶ崎名物の生しらすが入荷しているときは、ぜひ購入してみてください。
初めての車中泊で「これ、どうすればいいの?」と戸惑う場面を全部つぶす

車中泊のイメージ
車中泊の記事を読んでいると、「駐車場は平坦です」「トイレは24時間使えます」といった情報ばかり目に入りますが、実際に現地で夜を過ごしてみると、記事には書かれていない「地味だけど切実な問題」に次々とぶつかります。ここからは、初心者が必ずと言っていいほど直面するリアルな困りごとと、その具体的な解決策をお伝えします。
深夜にトイレに行くとき、車の鍵はどうする?
意外と誰も教えてくれないのがこの問題です。深夜2時、トイレに行きたくなった。でも車を離れるとき、鍵をかけるべきか、同乗者がいる場合は起こすべきか、スマートキーの電波で周囲に迷惑がかからないか。こうした些細な不安が、車中泊の夜をソワソワさせます。
結論としては、貴重品を身につけたうえで車をロックしてトイレに向かうのがベストです。スマートキーの場合はボタンで施錠すればクラクションが鳴らないタイプが多いですが、車種によってはロック音が鳴るものもあります。事前に自分の車のロック方法を確認しておきましょう。同乗者がいる場合は、スマートキーをひとつ渡しておくか、内側から手動でロックしてもらうのが安心です。道の駅湘南ちがさきのトイレ棟は駐車場から近い場所にあるため、往復で5分もかかりません。ただし夜間はトイレまでの足元が暗い場合もあるため、小型のヘッドライトかスマホのライトを使うことをおすすめします。サンダルに履き替えてサッと行けるよう、足元に準備しておくと深夜のトイレがぐっと楽になります。
歯磨きや洗顔はどこでやる?
車中泊で地味にストレスになるのが朝の身支度です。道の駅のトイレで歯磨きや洗顔をしていいのか、他の利用者の目が気になる、という声は本当によく聞きます。
マナーとしての正解は、道の駅のトイレの洗面台で歯磨きをするのは基本的にOKです。ただし、洗面台を長時間占拠したり、食器を洗ったりする行為は他の利用者の迷惑になるため避けるべきです。道の駅湘南ちがさきの場合、早朝の時間帯はトイレの利用者が少ないため、開館前にサッと済ませてしまうのが賢い方法です。どうしても気になる方は、ペットボトルの水とコップを使って車の横で済ませるか、近隣の竜泉寺の湯が朝5時から営業しているので、そちらで入浴ついでに身支度を整えるのも合理的です。
駐車場のどの位置に停めるのが正解なのか?
これは車中泊経験者でも意見が分かれるところですが、道の駅湘南ちがさきの場合は「建物から離れた外周寄り」が車中泊には適しています。理由は3つあります。まず、建物近くは早朝から搬入業者の車両が出入りするため、エンジン音やドアの開閉音で目が覚めてしまうこと。次に、外周寄りは隣の車両との距離が取りやすく、ドアの開閉や乗り降りで気を遣わなくて済むこと。そして、トイレに近すぎる場所は深夜もドアの音やエンジン音が断続的に聞こえるため、意外と睡眠の質が落ちることです。ただし、あまり端すぎると夜間の治安面が不安になるため、外灯の光が程よく届く範囲を選ぶのがポイントです。
国道134号沿いならではの騒音問題にどう対処するか
道の駅湘南ちがさきの立地で避けて通れないのが、国道134号からの騒音です。特に週末の夜は改造バイクや大音量の車が通過することがあり、一般的な郊外の道の駅とは事情が異なります。この騒音問題は現地に行ってみないとわからないことが多く、事前情報として知っておくだけで心構えが大きく変わるはずです。
まず物理的な対策として最も有効なのは耳栓です。100円ショップのものでも効果はありますが、長時間装着する場合はフィット感が重要になるため、ウレタン製の遮音性が高いタイプを選ぶのがおすすめです。ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンがあれば、睡眠用のホワイトノイズや自然音を流しながら眠ることもできます。
もうひとつの対策は、停める位置を工夫して国道からなるべく離れた場所を選ぶことです。道の駅湘南ちがさきのレイアウトでは、敷地の奥側(海側)に向かうほど134号からの距離が取れるため、多少歩く距離が増えても騒音を減らしたい方は奥側を狙いましょう。
車中泊ビギナーが見落としがちな「電源計画」の立て方
スマホの充電、車内の照明、冬場の電気毛布。車中泊では思った以上に電気を使います。にもかかわらず、「ポータブル電源を持っていけば大丈夫でしょ」と安易に考えて、翌朝バッテリー切れで困るのは初心者にありがちな失敗です。
一泊に必要な電力量を事前に計算しておく
たとえば冬の一泊で使う電力の目安を考えてみましょう。電気敷毛布(中設定)は1時間あたり約30~40Wh消費します。これを8時間使うと240~320Wh。スマホの充電が2台で約30Wh、LEDランタンが10Wh程度。合計すると一泊で最低でも300Wh前後の電力が必要になります。容量が300Wh未満のポータブル電源では、冬場は一晩もたない可能性が高いのです。余裕を持って400~500Wh以上のモデルを選ぶか、サブ電源としてもう一台小型のものを用意しておくと安心です。
シガーソケットからの充電を過信しない
「移動中にシガーソケットから充電すればいい」と考えている方も多いですが、シガーソケットの出力は通常12V・10A程度で、ポータブル電源の充電には時間がかかります。容量500Whのバッテリーを0から満充電にするには、走行しながらでも6~8時間かかることがあります。出発前に自宅でフル充電してから出かけるのが大前提です。予備として車のシガーソケットからの充電ケーブルを持っておくのは有効ですが、それだけに頼る計画は立てないようにしましょう。
雨の日の車中泊で知っておきたいサバイバル術
天気予報では晴れだったのに、現地に着いたら雨。車中泊あるあるのひとつです。雨の車中泊には晴れの日にはない特有の問題がいくつかあります。
まず、換気と雨の侵入のジレンマです。結露対策のために窓を少し開けたいのに、雨が入ってくる。この問題を解決するのが「ドアバイザー」(サイドバイザー)です。あらかじめ装着されている車であれば、バイザーの下の隙間から換気ができるため、雨天でも窓をわずかに開けることが可能です。バイザーがない車種の場合は、窓の上部だけを5mm程度開ける方法もありますが、風向きによっては雨が入り込むので注意が必要です。
次に、雨天時の車外活動の制限です。トイレに行くだけでびしょ濡れになるため、折りたたみ傘とサッと羽織れるレインコートは必ず車内に常備しておきましょう。特にレインコートはフードが付いているため両手が使え、暗い中でも素早く着脱できるので傘より実用的です。道の駅湘南ちがさきのトイレ棟は屋根付きですが、駐車場からトイレまでの移動中は雨にさらされます。
意外な利点もあります。雨の日は車中泊の利用者が減るため、駐車場が空いていることが多いのです。週末でも余裕を持って駐車スペースを確保できる可能性が高まるため、混雑を避けたい方にとっては実は狙い目だったりします。雨音をBGMにして眠る車中泊も、慣れてくると意外に心地よいものです。
車中泊の翌朝にやりがちな3つのNG行動
道の駅での車中泊には「来た時よりもキレイに」が鉄則ですが、具体的にどんな行動がNGなのかは案外知られていません。実際によく見かける残念な行動パターンを挙げておきます。
ひとつめは、開館後も駐車場に居座って車内で過ごし続けることです。朝9時に道の駅がオープンすると、買い物やフードコートを目当てにした一般客が続々とやってきます。その中で、明らかに車中泊の痕跡を残したまま(カーテン全開のまま寝具が見える状態など)駐車場に停まっている車は、施設側からも一般利用者からも良い印象を持たれません。開館前にはシュラフやマットを片づけ、窓のシェードを外して、普通に立ち寄った車と見分けがつかない状態にしてから過ごすのが最低限のマナーです。
ふたつめは、駐車場で車外調理をすることです。朝ごはんを作ろうとバーナーやコンロを取り出して駐車場で調理している光景は、道の駅に限らず車中泊スポットで問題視されています。車内で電気ケトルを使ってお湯を沸かしたり、前日に道の駅で買ったパンを食べるのは何ら問題ありませんが、火気を使った車外調理はオートキャンプ場で行うべきです。
みっつめは、道の駅の水道で大量の洗い物をすることです。食器やクッカーを洗面台に並べて洗う行為は、他の利用者にとって衛生的にも不快ですし、排水口が詰まる原因にもなります。洗い物は持ち帰るか、キャンプ場の炊事場で行うようにしましょう。
車内で快適に眠るための「寝床づくり」を具体的に解説する
車中泊の満足度の8割は「いかにぐっすり眠れたか」で決まります。しかし、初めて車中泊をする人の多くは、「シートを倒して寝袋に入ればなんとかなるだろう」と甘く見ています。翌朝、腰が痛い、首が痛い、全然眠れなかったという後悔は、寝床づくりの工程を省いた結果です。
シートの段差と隙間を完全にフラットにする
後部座席を倒してフラットにできる車種であっても、シートとラゲッジスペースの間には段差や隙間が生じます。この凹凸が身体に直接当たると、数時間で痛みに変わります。対策は厚さ10cm以上のインフレーターマットを敷くことです。この厚みがあれば、シートの段差をほぼ吸収してくれます。マットの下にさらに段ボールやアルミシートを1枚挟むと、底冷え防止と段差吸収の両方の効果が高まります。マットを持っていない場合は、畳んだ毛布やバスタオルを段差部分に詰めるだけでもかなり改善されます。
枕の高さを侮らない
家で使っている枕をそのまま持っていくのが実は最良の選択です。旅行用のエア枕やクッションで代用する人がいますが、高さや硬さが合わないと首を痛めます。かさばるのが嫌なら、着替えの衣類を袋に入れて枕代わりにする方法もあります。車内は意外と傾斜があるため、頭の位置が車体の前方(高い側)にくるように寝る向きを調整すると血液が頭に集中せず、より快適に眠れます。
初心者が意外と知らない「道の駅車中泊」の暗黙のルール
ネット上には「道の駅での車中泊は合法」「仮眠ならOK」という情報があふれていますが、法律やルール以前に、車中泊コミュニティの中で暗黙的に共有されている「お作法」があります。これを知っているかどうかで、周囲の車中泊利用者や施設のスタッフからの印象が大きく変わります。
たとえば、隣の車のドアの開閉音やエンジン音に腹が立つことがあったとしても、直接文句を言いに行くのは絶対に避けるべきです。深夜の駐車場でのトラブルは、最悪の場合、身の危険にもつながりかねません。どうしても気になるなら、自分が場所を移動するのが最も平和的な解決策です。
また、深夜に到着してドアを閉めるとき、半ドアにしてから最後にそっと押し込むようにすると「バンッ」という音が出ません。トランクやリアハッチも同様です。この「そっと閉め」は、経験豊富な車中泊旅行者なら誰もがやっている所作であり、こうした小さな気遣いが車中泊文化を守っています。
もうひとつ重要なのは、夜間の車外での会話は最小限にすることです。友人やパートナーとの旅行ではつい盛り上がってしまいますが、深夜の駐車場での話し声は驚くほど遠くまで響きます。会話は車内で、できれば窓を閉めた状態で行うのが大人の車中泊です。
道の駅湘南ちがさきと箱根を組み合わせるなら知っておきたいこと
道の駅湘南ちがさきから箱根方面へ向かう旅プランを検討している方は多いと思いますが、箱根での車中泊事情は湘南とはまったく異なることを事前に理解しておく必要があります。
箱根は徳川家康が「関所を置くのに最適」と判断したほど険しい地形であり、芦ノ湖周辺にも車中泊に適した平坦で静かな場所はほとんど存在しません。「道の駅箱根峠」は快適に泊まれるスペースが非常に限られていますし、「箱根エコパーキング」は大型トラックの利用が中心で夜間の環境はお世辞にも良いとは言えません。箱根ビジターセンターの無料駐車場は翌朝の大涌谷観光には便利ですが、開館後に車中泊の痕跡を残していると指摘を受ける可能性があります。
つまり、現実的なプランとしては「車中泊は道の駅湘南ちがさきで行い、箱根は日帰り観光として楽しむ」のが最も賢い選択です。湘南ちがさきから箱根の芦ノ湖までは約45分。朝早く出発すれば観光客が押し寄せる前に大涌谷や仙石原を回れますし、帰りに箱根湯本や小田原で温泉と食事を楽しんでから道の駅に戻るプランも十分に成立します。箱根で無理に車中泊場所を探すより、はるかに快適で効率的です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまでたっぷりと情報をお伝えしてきましたが、最後に車中泊歴の長い人間として、ぶっちゃけた本音を書かせてください。
道の駅湘南ちがさきで車中泊を考えている方に一番伝えたいのは、「金曜の夜ではなく、平日の火曜か水曜を狙え」ということです。週末の湘南は、車中泊どうこう以前に、国道134号の渋滞で到着するだけで消耗します。土曜の夜は駐車場争奪戦、日曜の帰り道は大渋滞。これでは「旅を楽しむ」どころの話ではありません。有給休暇を1日使って平日に行くだけで、渋滞なし、駐車場ガラガラ、静かに眠れるという三拍子が揃います。同じ道の駅なのに、平日と週末ではまるで別の場所のような体験になります。
次に、初心者ほど「あれもこれも持っていかなきゃ」と荷物が膨れ上がりがちですが、ぶっちゃけ本当に必要なのは「良いマット」「窓のシェード」「ポータブル電源と電気毛布」の3つだけです。この3つさえきちんと揃えておけば、それ以外の装備は現地で何とかなります。逆に、この3つのどれかが欠けていると、他にどれだけ装備を積んでも快適には眠れません。まず最初にこの3アイテムに投資してください。あとから必要なものは、実際に車中泊を経験する中で見えてきます。
そして、これが一番大事なことですが、道の駅での車中泊を「安く泊まれるホテルの代わり」だと思わないでほしいのです。車中泊の本質は、移動と宿泊の境目をなくして旅そのものに没入すること。朝、車の窓を開けた瞬間に潮風が入ってくる感覚、まだ誰もいないビーチを歩く早朝の静けさ、フードコートが開く前の道の駅の空気感。こういった「時間」を手に入れるための手段が車中泊です。だから、多少の不便さやトイレまでの暗い道のりも、旅のスパイスとして楽しめる心の余裕を持って出かけてほしい。道の駅湘南ちがさきは、その余裕にちゃんと応えてくれる場所だと、自信を持って言えます。
道の駅湘南ちがさきの車中泊に関するよくある疑問を解決
車中泊は本当に禁止されていないの?
道の駅での車中泊は、国土交通省の見解として「休憩のための仮眠は妨げない」とされています。ただし、これはオートキャンプ的な利用を容認するものではありません。道の駅湘南ちがさきでは長時間駐車への監視が行われているため、あくまでも仮眠の範囲にとどめ、車外での調理や椅子を広げるといった行為は避けるべきです。ルールとマナーを守った利用であれば、道の駅で車中泊すること自体に問題はありません。
キャンピングカーや車高の高い車両でも大丈夫?
駐車場は比較的フラットで広さにも余裕があるため、キャンピングカーや車高のある車両でもストレスなく駐車できます。大型車は28台分の専用スペースが用意されています。ただし、普通車スペースに大型車両を停めると他の利用者の迷惑になるため、指定区画を守りましょう。
ペット連れでも車中泊できる?
道の駅湘南ちがさきには無料の小型犬用ドッグラン(10kg未満の犬が対象)と足洗いスペースが完備されています。営業時間は3月~10月が10時~18時、11月~4月が10時~17時です。2階フードコートのテラス席はペット同伴可なので、愛犬と一緒に食事を楽しむこともできます。車中泊自体はペットと一緒に車内で過ごすことになるため、特に制限はありません。
冬場の車内温度はどのくらいまで下がる?
茅ヶ崎の冬の最低気温は平均して3~5℃程度ですが、海風の影響で体感温度はさらに下がります。断熱対策をしていない車内では、外気温とほぼ同じかそれに近い温度まで低下するため、防寒装備なしでの車中泊は現実的ではありません。窓の断熱シェード、冬用の寝袋(快適温度がマイナス5℃以下のもの)、電気毛布の3点セットが冬場の最低ラインと考えてください。
まとめ
道の駅湘南ちがさきは、2025年のオープン以来、湘南エリアの車中泊事情を大きく変えた存在です。新しく清潔な施設、24時間使えるトイレとゴミ箱、そして江の島や鎌倉、箱根へのアクセスの良さは、車中泊の旅人にとってこれ以上ない拠点といえます。ただし、あくまでも「仮眠」前提の利用であること、週末は想像以上に混み合うこと、そして冬の湘南は寒さ対策が不可欠であることを忘れないでください。事前に正しい情報を把握し、ルールを守ったスマートな車中泊を楽しめば、潮風と共に過ごす湘南の夜はきっと忘れられない旅の思い出になるはずです。さあ、準備を整えて、湘南の道の駅へ出かけましょう。


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