夏の開放感と自由な旅を求めて、7月に車中泊を計画している方も多いのではないでしょうか。しかし、気軽に始められる車中泊には、想像以上に深刻なリスクが潜んでいます。特に真夏の7月は、車内温度が50度を超えることもあり、熱中症による死亡事故も実際に発生しています。安全に楽しむためには、場所選びが生死を分ける重要なポイントになるのです。
- 7月の車中泊で最も危険なのは熱がこもりやすい場所と人目につかない場所である
- コンビニや路上駐車など法的トラブルに発展する禁止エリアを正しく理解する必要がある
- 適切な場所選びと暑さ対策を組み合わせることで安全な車中泊が実現できる
なぜ7月の車中泊は特に危険なのか?

車中泊のイメージ
7月は梅雨明けとともに気温が急上昇し、日本各地で猛暑日が続く季節です。JAF(日本自動車連盟)の実験によると、外気温35度の環境下でエンジンを停止した車内は、わずか30分で45度に達し、15時頃には55度を超えるという衝撃的な結果が出ています。さらに驚くべきことに、外気温が27度と比較的過ごしやすい気候でも、日差しがある状態で窓を閉め切っていると車内温度は50度以上に達するのです。
夜間であっても油断は禁物です。日中に車体に蓄積された熱は簡単には放出されず、防犯のために窓を閉め切ることで車内の空気が循環せず、熱が滞留し続けます。睡眠中は体調の変化に気づきにくく、知らず知らずのうちに熱中症の危険領域に入ってしまうのが7月の車中泊の恐ろしさです。
2016年の熊本地震では、車中泊をしていた51歳の女性がエコノミークラス症候群で死亡するという痛ましい事故も発生しています。夏場は熱中症リスクに加え、狭い車内での長時間滞在による血流悪化のリスクも高まるため、場所選びと対策が極めて重要になります。
絶対に避けるべき危険な場所5選
アスファルトの駐車場や日当たりの良い場所
7月の車中泊で最も避けるべきなのが、アスファルトに覆われた駐車場や日当たりの良い場所です。アスファルトは太陽熱を吸収し蓄積する性質があり、夜間になっても熱を放出し続けます。そのため、車体の下部から熱が伝わり、車内温度が下がりにくくなるのです。
実際の体験談では、河川敷のアスファルト駐車場で車中泊を試みた際、車内温度が最高48度、最低でも30度を記録し、とても車中泊できる状態ではなかったというケースも報告されています。朝方に東向きの場所に駐車してしまうと、早朝から強い日差しが車内に入り込み、急激な温度上昇で目が覚めてしまうこともあります。
土や草地は地面からの照り返しが少なく、アスファルトよりも夜間の温度が下がりやすいという特性があります。できるだけアスファルトの駐車場は避け、土や草地のある場所、または午前中に日陰になるような西向きの場所を選ぶことが重要です。
人気のない山奥や暗い場所
涼しさを求めて山奥の道の駅や駐車場を選びたくなりますが、人気のない場所は犯罪被害のリスクが非常に高いため注意が必要です。街灯がなく真っ暗な場所では、人目につきにくいことから車上荒らしや覗き、女性の場合は性犯罪の危険性も高まります。
実際に2022年2月には、滋賀県草津市内のコンビニ駐車場で車中泊をしていた20代女性が、配達員の男に抱きかかえられ別の駐車場に監禁され性的暴行を受けるという事件が発生しています。人目のない場所での単独車中泊は、このような犯罪に巻き込まれるリスクを大幅に高めてしまいます。
安全な車中泊のためには、他の車中泊者がいる場所や適度に街灯がある場所を選ぶことが重要です。Google マップのストリートビューで事前に街灯の有無を確認したり、口コミ機能で車中泊スポットの情報を収集することをおすすめします。完全に人里離れた場所よりも、適度に人の気配がある場所の方が安全性は高まります。
コンビニやスーパーの駐車場
コンビニやスーパーの駐車場での車中泊は基本的に禁止されており、法的トラブルに発展する可能性があります。これらの駐車場は買い物客のために用意された私有地であり、長時間の駐車や宿泊目的での利用は営業妨害とみなされます。
実際に2018年には、大阪府茨木市内のコンビニで駐車場を約1年半にわたって車庫代わりに利用していた男性に対し、約920万円の賠償金の支払いが命じられた事例があります。たとえ1泊だけであっても、店側から注意を受けたり、警察に通報される可能性がゼロではありません。
また、24時間営業のコンビニでは定期的に警察が巡回しているため、不審者扱いされることもあります。深夜のコンビニには地元の若者グループが溜まっていることもあり、トラブルに巻き込まれるリスクも考慮する必要があります。どうしても緊急の場合以外は、コンビニやスーパーの駐車場での車中泊は避けるべきです。
路上駐車や観光地の無料駐車場
路上駐車での車中泊は道路交通法違反となり、罰金の対象になります。車通りが少ない場所でも絶対にNGです。路上に駐車していると、他の車の通行の妨げになるだけでなく、追突事故のリスクも高まります。
観光地の無料駐車場も、一見便利に見えますが、基本的には観光客の日中利用を想定した施設であり、車中泊は禁止されているケースがほとんどです。看板に明示されていなくても、地域住民や管理者とのトラブルになる可能性があります。ただし、一部の観光地駐車場にはRVパークが併設されているケースもあるため、事前に確認することが大切です。
景観が美しい観光地の近辺では、違法車中泊が社会問題化している地域もあります。地域住民の生活に支障をきたすだけでなく、車中泊全体のイメージを悪化させることにもつながるため、ルールとマナーを守った場所選びが求められます。
傾斜のある場所や不安定な地面
見落としがちですが、傾斜のある場所での車中泊は非常に危険です。就寝中にサイドブレーキが緩んだり、何かの拍子で車が動き出してしまうリスクがあります。運転席にいればすぐに対処できますが、後部座席で寝ている場合は手の打ちようがありません。
また、傾斜のある場所で寝ると、体が斜めになることで血流が滞り、エコノミークラス症候群のリスクが高まる可能性もあります。平坦な場所でも発症リスクがあるエコノミークラス症候群ですが、傾斜があるとさらにリスクが増大します。
山間部の駐車場では、雨が降ると地面がぬかるんで車がはまり込んでしまうこともあります。標高が高い場所は涼しいというメリットがありますが、地盤の状態や傾斜を事前によく確認し、できるだけ平坦で安定した場所を選ぶようにしましょう。
安全に車中泊できるおすすめの場所
RVパーク
日本RV協会が認定したRVパークは、車中泊に最適な施設です。24時間利用可能なトイレ、100V電源の確保、ゴミ処理施設などが整備されており、安心して車中泊を楽しむことができます。利用料金は1泊2000円前後と有料ですが、正式に車中泊が認められた場所なので、トラブルの心配がありません。
RVパークは道の駅、温泉施設、遊園地など様々な施設に併設されており、全国に300ヶ所以上あります。予約なしで利用できるところが多いのも魅力です。ただし、車外での調理やバーベキューは禁止されているため、キャンプのような楽しみ方はできません。
近くに入浴施設があることも多く、夏場の車中泊で汗をかいた後にすっきりできるのは大きなメリットです。事前に施設のルールを確認し、マナーを守って利用しましょう。
オートキャンプ場
電源付きサイトがあるオートキャンプ場なら、ポータブルクーラーや扇風機を長時間使用できるため、7月の暑さ対策に最適です。車外でテーブルや椅子を広げてくつろいだり、焚き火やバーベキューも楽しめます。
利用料金は場所によって1000円から10000円近くと幅がありますが、洗面所、トイレ、ゴミ処理施設などキャンプに必要な設備が整っているため、初心者でも安心して利用できます。標高の高い場所にあるキャンプ場を選べば、標高100メートルにつき気温が0.6度下がるため、涼しく快適に過ごせます。
予約が必要な施設も多いため、特に週末や連休は早めの予約をおすすめします。キャンプ場によっては直火禁止、夜間の騒音禁止などのルールがあるため、事前に確認しておきましょう。
道の駅(仮眠利用)
道の駅は基本的に「休憩・仮眠のための施設」であり、長期滞在や宿泊目的の利用は禁止されています。ただし、運転の疲れを取るための数時間程度の仮眠であれば黙認されているのが現状です。
道の駅を利用する際は、キャンピングカーや車中泊仕様の車で明らかに宿泊していると分かるような状態は避けましょう。車外にテーブルや椅子を出す、バーベキューをする、洗濯物を干すなどの行為は厳禁です。トイレの洗面所で食器を洗う、シャワー代わりに使うといった行為もマナー違反です。
一部の道の駅では車中泊を明確に禁止している施設もあるため、看板や掲示をよく確認することが大切です。施設内のゴミ箱に持ち込んだゴミを捨てる行為も問題になっているため、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
7月の車中泊を安全に楽しむための5つの必須対策
場所選びの徹底
まず最優先すべきは涼しい場所を選ぶことです。標高の高い場所、山間部、海よりも山を選ぶことで、夜間の気温低下が期待できます。標高1000メートルの場所なら、平地より約6度涼しくなる計算です。ただし、標高が高すぎると夜間は寒く感じることもあるため、薄手の毛布も用意しておくと安心です。
駐車する際は、朝日が当たらない西向きの場所や、終日日陰になる場所を選びましょう。できればアスファルトではなく、土や草地のある場所がベストです。また、適度に人の気配がある場所、街灯がある場所を選ぶことで、防犯面のリスクも軽減できます。
車内温度を下げる工夫
サンシェードやカーテンを全ての窓に取り付けることで、直射日光を遮り車内温度の上昇を抑えることができます。紫外線カット率99.8%のマグネット式サンシェードなら、着脱も簡単で便利です。カーテンは遮光性だけでなく、外から車内が見えにくくなるため防犯対策としても有効です。
車用の網戸や防虫ネットを窓に取り付けることで、換気をしながら虫の侵入を防ぐことができます。7月は蚊やハエなどの虫が多い季節なので、防虫対策は必須です。窓を完全に閉め切ると車内の二酸化炭素濃度が上昇し、1時間で基準値の4倍以上になるという実験結果もあるため、適度な換気は健康維持にも重要です。
冷却グッズの活用
ポータブル電源とUSB扇風機やポータブルクーラーを組み合わせることで、エンジンを切った状態でも車内を涼しく保つことができます。容量2048Whクラスのポータブル電源なら、ポータブルクーラーを一晩中稼働させることも可能です。
冷感シートや冷感タオル、保冷剤も効果的です。首筋、脇の下、足の付け根などの大きな血管がある場所を冷やすと、効率的に体温を下げることができます。濡れたタオルで体を拭いた後に扇風機で風を当てると、気化熱で涼しさを感じられます。
水分・塩分補給の徹底
熱中症予防のために、1日2リットルから3リットルの水分補給が必要です。のどが渇いたと感じる前にこまめに水分を摂ることが重要です。スポーツドリンクや経口補水液なら、水分と同時に塩分も補給できます。
ただし、コーヒーやお茶などカフェインを含む飲料は利尿作用があるため、水分補給としては不向きです。アルコールも体内の水分を排出してしまうため避けましょう。麦茶やルイボスティーなどのノンカフェイン飲料がおすすめです。
服装と寝具の工夫
通気性、吸水性、速乾性に優れた素材の服を選びましょう。麻、綿、シルクなどの天然素材がおすすめです。締め付けがなくゆったりしたデザインのパジャマを選ぶことで、快適な睡眠が得られます。
寝具には冷感マットや冷感敷きパッドを使用すると、体感温度を下げることができます。ただし、冷感グッズだけでは長時間の効果は期待できないため、扇風機やポータブルクーラーとの併用が効果的です。
7月の車中泊で起こりやすいトラブルと対処法
熱中症の初期症状と対処
めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、異常な発汗などが熱中症の初期症状です。これらの症状が出たら、すぐに涼しい場所に移動し、水分と塩分を補給しましょう。意識がもうろうとする、水分が摂れないという状態になったら、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
予防のためには、こまめな水分補給と適度な休憩が大切です。暑さ指数(WBGT)が31度以上の「危険」レベルでは、車中泊は避けた方が安全です。環境省の熱中症予防情報サイトで暑さ指数を確認できます。
一酸化炭素中毒の危険性
エンジンをかけたまま車中泊をするのは絶対にNGです。排気ガスが車内に流れ込み、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。一酸化炭素は無色、無臭、無刺激のため、気づかないうちに中毒症状を起こし、最悪の場合は死に至ります。
車内でガスコンロを使った調理や、灯油ストーブの使用も同様に危険です。どうしても必要な場合は、必ず換気を行い、一酸化炭素警報器を設置することを強く推奨します。数千円で購入できる警報器が命を守ることもあります。
防犯対策の重要性
就寝時は必ずドアをロックしましょう。車を離れる短時間でも必ず施錠する習慣をつけることが大切です。貴重品は外から見えないように隠し、常にカーテンやサンシェードで車内を目隠ししておくことをおすすめします。
女性の単独車中泊は特にリスクが高いため、できるだけ避けるか、他に車中泊者がいる場所を選びましょう。SNSに旅行場所や車中泊の様子をリアルタイムで投稿するのも、犯罪者に居場所を知らせることになるため避けた方が安全です。
初心者が本当に知りたい7月の車中泊リアル体験Q&A

車中泊のイメージ
車中泊当日、急に予定が変わったらどうすればいい?
これ、本当によくある悩みなんです。事前に調べた車中泊スポットに行く予定だったのに、日中の観光で予定外に時間がかかって全然違う場所にいるなんてこと、車中泊あるあるですよね。
こういう時のために、私がおすすめしているのが「drivePマップ」と「Googleマップ」の併用です。drivePマップで現在地から近い車中泊スポットを探して、そのスポットの名前をGoogleマップの航空写真で確認するんです。航空写真なら、道路からの距離、周辺環境、駐車場の広さが一目でわかります。
さらに重要なのが、お風呂の場所も同時に検索することです。7月の車中泊で汗をかいた後、お風呂に入れないのは本当にきついです。車中泊スポットとお風呂が車で15分以内にあるかをチェックしておくと、急な予定変更でもストレスなく対応できます。
どうしても良い場所が見つからない時は、無理せずビジネスホテルやカプセルホテルを探すのも立派な選択肢です。疲れた状態での無理な車中泊は、翌日の運転に支障をきたして事故のリスクを高めます。
サンシェードの取り付けが暗闇で本当に大変!どうすればいい?
これも初心者が必ずつまずくポイントです。暗い車内で真っ黒なサンシェードを8枚も取り付けるって、想像以上に手間取ります。しかも外から丸見えの状態で作業するのは防犯上も良くありません。
解決策は簡単です。お風呂に行く前に、明るいうちに運転席と助手席の窓だけ先にサンシェードを取り付けてしまうんです。そうすれば車内の電気をつけても外から見えにくくなるので、残りの窓は暗くなってからでもゆっくり作業できます。
吸盤タイプのサンシェードなら、暗闇でも手探りで取り付けやすいのでおすすめです。マグネットタイプは位置合わせが難しいので、初心者は避けた方が無難かもしれません。車種専用のサンシェードなら、サイズで迷わないのでさらに楽ちんです。
一番大事なのは、自宅で一度練習しておくことです。休日の昼間に自宅の駐車場で、実際に全部のサンシェードを取り付けてみてください。たった一回の練習で、本番での作業時間が半分以下になりますよ。
夜中にトイレに行きたくなったらどうするの?
7月は水分補給が必須なので、夜中にトイレに行きたくなるのは避けられません。でも、せっかく全部のサンシェードを取り付けて快適な空間を作ったのに、トイレのたびに全部外すのは面倒ですよね。
運転席側の窓だけは、サンシェードを少し緩めに取り付けておくのがコツです。そうすれば、サッと外して出られます。戻ってきたらまた簡単に取り付けられるので、夜中のトイレも苦になりません。
もう一つ大事なのが、トイレに行く前に必ずドアロックを確認することです。夜中にトイレから戻ったら鍵を車内に置いたままドアを閉めてしまってロックアウト、なんて悲劇も実際に起きています。スマートキーをポケットに入れて、さらに予備のキーは別の場所に保管しておくと安心です。
それと、女性の方は特に注意してほしいのですが、夜中のトイレは防犯ブザーを必ず持っていくこと。人気のない場所でなくても、深夜のトイレは犯罪のリスクがゼロではありません。
スマホの充電が切れそう!モバイルバッテリーも空っぽ!
車中泊中に電源が切れるって、本当に焦ります。特に一人での車中泊なら、スマホが使えなくなることは緊急時の連絡手段を失うことを意味しますから。
応急処置として、車のシガーソケットを使ってUSB充電器で充電する方法があります。ただし、エンジンを切った状態で長時間充電すると車のバッテリーが上がってしまうので、15分程度エンジンをかけて充電するようにしましょう。この時、必ず窓を少し開けて換気を忘れずに。
根本的な解決策は、やはりポータブル電源の導入です。最初は高いと感じるかもしれませんが、レンタルサービスもあるので、まずは一度試してみることをおすすめします。災害時にも使えるので、決して無駄な投資にはなりません。
節約したい場合は、日中の運転中にこまめにモバイルバッテリーを充電しておく習慣をつけるといいです。休憩のたびにシガーソケットで充電すれば、夜までには十分な容量が確保できます。
虫が入ってきて眠れない!窓を閉めると暑すぎる!
これが7月の車中泊で最も多い悩みかもしれません。換気と防虫の両立って、本当に難しいんですよね。窓を開けると涼しくて快適だけど蚊が入ってくるし、閉めると蒸し風呂状態になるし。
一番効果的なのは、やはり車用の防虫ネット(網戸)を準備することです。窓枠にマグネットで取り付けるタイプなら、設置も簡単で2000円前後で購入できます。前後の窓2ヶ所に取り付けるだけで、風の通り道ができて快適度が全然違います。
虫除けスプレーも効果的ですが、車内で使うと臭いがこもるので、車外のドアや窓枠の周りにスプレーしておくのがコツです。虫は光に寄ってくるので、車内の照明は必要最低限にして、明るくしたい時はランタンを足元に置くようにしましょう。
どうしても虫が入ってきてしまった場合は、虫除けリングや虫除けシールを車内に貼っておくと多少マシになります。完璧な対策はないので、ある程度は覚悟が必要です。それが嫌なら、標高の高い場所を選ぶと虫が少なくなりますよ。
実際の車中泊で起こるトラブルと即効解決法
隣の車のアイドリング音がうるさくて眠れない
道の駅やサービスエリアでよくあるトラブルです。せっかく良い場所を確保できたと思ったら、隣の車がずっとエンジンをかけっぱなしで、音と振動で眠れないなんてこと、経験者なら一度は味わったことがあるはず。
直接注意するのは危険なので避けましょう。できる対処法としては、耳栓を使うのが一番現実的です。ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなら、さらに効果的です。
それでもダメなら、思い切って駐車場所を移動するのも選択肢です。深夜1時や2時ごろになれば、アイドリングしていた車も静かになることが多いので、それまでスマホでYouTubeでも見て時間をつぶすのもありです。
今後のために覚えておいてほしいのが、トラックが多く停まっている場所は避けること。長距離トラックはアイドリングして休憩することが多いので、できれば普通車エリアの端っこに停めるようにしましょう。
車内が蒸し暑くて汗だくで目が覚めた
7月の車中泊で最も多いトラブルがこれです。夜中は涼しかったのに、明け方の4時や5時ごろから急激に車内温度が上昇して、汗だくで目が覚めるパターン。これ、本当にきついです。
すぐにできる対処法は、濡らしたタオルで首や脇の下を拭いて、扇風機で風を当てること。気化熱で一時的に涼しくなります。ペットボトルに水を入れて凍らせたものを持ってきていれば、タオルに包んで首に当てるとさらに効果的です。
根本的な対策としては、やはりUSB扇風機とモバイルバッテリーは必須です。風があるだけで体感温度が全然違います。クリップで取り付けられるタイプなら、天井付近に取り付けて車内全体に風を送ることができます。
あと、意外と見落とされがちなのが着替えの準備です。汗だくのTシャツのまま朝を迎えるより、さらっとした新しいシャツに着替えるだけで気分が全然違います。速乾性のある薄手のTシャツを2枚用意しておくといいですよ。
朝起きたら体がバキバキで動けない
車中泊初心者が必ず経験するのが、朝起きたら腰や背中が痛くて起き上がれないという事態。薄いマット1枚で寝たツケは、確実に翌日の体に出ます。
その場での対処法は、起きてすぐにストレッチをすること。車内で体を伸ばしたり、車外に出て軽く体操するだけでも、徐々に体が動くようになります。無理して急に動くと逆に痛めるので、ゆっくり時間をかけて体をほぐしましょう。
次回からの対策として、厚さ10センチ以上のキャンプ用マットレスを用意することを強くおすすめします。これだけで睡眠の質が劇的に変わります。安いものなら5000円くらいで買えるので、快適な車中泊のために投資する価値は十分あります。
エアーマットは空気を抜けばコンパクトになるので収納も楽ですし、固さも調整できます。ただし、穴が空くと使えなくなるので、予備の補修キットも一緒に持っていくと安心です。
周りの車が多すぎてプライバシーが全然ない
週末や連休の道の駅では、車中泊者が集中して隣の車との距離が1メートルもないなんてこともあります。窓を開けたら隣の人と目が合ってしまうような状況、正直落ち着きませんよね。
即効性のある対策は、サンシェードに加えてカーテンも二重で使うこと。サンシェードだけだと隙間から光が漏れて、外から人の気配がわかってしまいます。内側にカーテンを吊るすことで、プライバシーがより確保できます。
場所選びの段階で対策するなら、到着時間を早めにして良い場所を確保するのがベストです。駐車場の端っこ、できれば壁や生垣がある側に停められれば、少なくとも片側は視線を気にしなくて済みます。
それでも気になる場合は、思い切ってRVパークやオートキャンプ場に移動するのもありです。多少お金はかかりますが、適度な距離が保たれているので、ストレスなく過ごせます。
意外と知らない車中泊の時間帯別コツ
夕方(17時~19時)にすべき準備
この時間帯が車中泊の成否を分ける重要な時間です。まだ明るいうちに、車内のレイアウトを完成させてしまうのがポイント。シートをフラットにして、マットを敷いて、寝袋や枕を配置するところまで、明るいうちに済ませておきましょう。
この時間にお風呂に行くのもおすすめです。混雑する前に入浴を済ませておけば、後はゆっくり車内で過ごすだけ。お風呂から戻ったら、運転席と助手席のサンシェードだけ先に取り付けておくと、夜の作業が格段に楽になります。
夕食の調達もこの時間帯に済ませておきましょう。コンビニやスーパーで食料と翌朝の朝食、飲み物を購入しておけば、夜間に買い出しに行く手間が省けます。
夜(20時~22時)のリラックスタイム
この時間帯はスマホの充電を開始して、翌日に備えましょう。モバイルバッテリーやポータブル電源があれば、就寝前にフル充電しておくと安心です。
車内で食事をする場合は、匂いの少ないものを選ぶのがマナー。カップラーメンやカレーなど匂いの強いものは、換気が必要になるので虫が入ってくるリスクが高まります。おにぎりやサンドイッチなど、匂いが少なくゴミも出にくい食事がおすすめです。
就寝前には必ずトイレに行っておくこと。夜中に起きるのを避けるためにも、寝る直前にもう一度トイレに行く習慣をつけると良いです。この時、ついでに歯磨きも済ませておきましょう。
深夜(23時~翌朝5時)の注意点
就寝時は必ず全てのドアがロックされているか確認してから寝ましょう。サンシェードで目隠しはできていても、ドアロックを忘れると防犯上非常に危険です。
夜中に暑さで目が覚めた場合は、無理して我慢せず窓を少し開けること。ただし、開ける幅は5センチ程度にして、防虫ネットを必ず使用しましょう。完全に閉め切って熱中症になるより、多少虫が入ってくるリスクを取った方が安全です。
深夜3時や4時ごろは気温が最も下がる時間帯ですが、7月なら寒くて困ることはほとんどありません。むしろ明け方5時以降の急激な温度上昇に注意が必要です。この時間帯に目が覚めたら、すぐに扇風機を回すか、窓を開けて換気しましょう。
早朝(5時~7時)の快適な目覚め方
暑さで目が覚めたら、まず水分補給をしましょう。寝ている間にコップ1杯分の汗をかいているので、軽い脱水状態になっています。冷たい水を飲むだけで、かなり気分がすっきりします。
濡れタオルで顔や手足を拭くのも効果的です。ウェットティッシュでもOKなので、さっぱりしてから活動を始めましょう。時間があれば、近くの温泉施設で朝風呂に入るのも気持ちいいです。
車内の換気も忘れずに。前後の窓を全開にして5分間風を通すだけで、車内の空気が入れ替わります。サンシェードを外す前に換気をしておくと、外から丸見えの状態で作業する時間を短縮できます。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々と解説してきましたが、正直に言います。7月の車中泊を初めてやるなら、まず「自宅から30分以内の場所で1回試してみる」のが一番いいです。
いきなり遠出して失敗すると、暑くて眠れない、虫が入ってくる、準備不足で困るなど、トラブル続きで「もう二度と車中泊なんてやらない」ってなっちゃうんですよ。でも、近場で練習しておけば、何が必要で何が不要かが身をもってわかります。失敗しても30分で自宅に帰れるという安心感もあります。
それと、個人的には7月の車中泊は「標高1000メートル以上の場所」一択だと思っています。平地でどんなに対策しても、やっぱり暑いものは暑い。高地なら夜は20度くらいまで気温が下がるので、扇風機だけで十分快適に過ごせます。ポータブルクーラーとか高額な装備を買う前に、まず標高の高い場所を探してみてください。
あと、これは声を大にして言いたいんですが、「無理して車中泊しなくていい」んです。疲れてる時、体調が悪い時、天気が悪い時は、素直にビジネスホテルに泊まりましょう。車中泊は楽しむためにやるものであって、修行じゃありません。「今日は無理だな」って思ったら、さっさとホテルを予約する。その判断力こそが、長く車中泊を楽しむ秘訣だと思います。
最後に、車中泊で一番大事なのは「人に迷惑をかけないこと」と「自分の安全を確保すること」のバランスです。静かにする、ゴミは持ち帰る、長時間占拠しない、こういう基本的なマナーを守りつつ、自分の命と健康を最優先にする。この2つさえ守っていれば、車中泊は最高に自由で楽しい旅のスタイルになりますよ。
完璧を目指さなくていいんです。7割の準備で8割楽しめれば上出来。残りの2割は次回の課題にして、少しずつ自分なりの車中泊スタイルを作っていけばいい。そうやって続けていくうちに、気づいたら車中泊が生活の一部になっているはずです。
7月の車中泊に関する疑問解決
道の駅で車中泊は本当にダメなの?
道の駅は「休憩施設」であり、正式には宿泊目的での利用は禁止されています。ただし、数時間程度の仮眠は黙認されているのが現状です。明らかに宿泊とわかる長時間の滞在、連泊、車外でのキャンプ行為などは注意の対象となります。道の駅に併設されているRVパークを利用すれば、正式に車中泊が認められます。
エンジンをかけたまま寝てはいけない理由は?
一酸化炭素中毒のリスクに加え、全都道府県にアイドリング禁止条例があるため、法律違反になります。また、エンジン音が周囲の迷惑になり、トラブルの原因にもなります。ポータブル電源とポータブルクーラーを使えば、エンジンを切った状態でも快適に過ごせます。
7月でも高地なら車中泊は安全?
標高の高い場所は平地より涼しいため、7月の車中泊には適しています。ただし、標高が高すぎると夜間は冷え込むこともあるため、薄手の毛布や長袖の上着も用意しておきましょう。また、山間部は天候が変わりやすいため、天気予報をこまめにチェックし、大雨や雷の予報が出ている場合は避けることをおすすめします。
ポータブル電源はどのくらいの容量が必要?
7月の車中泊で扇風機やポータブルクーラーを一晩使用する場合、最低でも1000Wh以上、できれば2000Wh程度の容量があると安心です。ポータブルクーラーは消費電力が大きいため、容量が小さいとすぐにバッテリーが切れてしまいます。ソーラーパネルとセットで購入すれば、日中に充電できるため連泊にも対応できます。
車中泊中にゴミはどうすればいい?
ゴミは必ず持ち帰るのが基本マナーです。道の駅やサービスエリアのゴミ箱に持ち込んだゴミを捨てる行為は、廃棄物処理法違反になる可能性があります。施設のゴミ箱は、施設利用者が出したゴミや飲み物の容器を捨てる場所として想定されています。車中泊で出た食べ残しやペットボトルは、コンビニ袋にまとめて持ち帰りましょう。
まとめ
7月の車中泊は、正しい知識と準備があれば安全に楽しむことができます。最も重要なのは危険な場所を避け、適切な場所を選ぶことです。アスファルトの駐車場、人気のない場所、コンビニや路上駐車、傾斜のある場所は絶対に避けましょう。
安全に車中泊できる場所としては、RVパーク、オートキャンプ場、道の駅(仮眠利用)がおすすめです。これらの施設を利用する際も、ルールとマナーを守ることが大切です。
7月の暑さ対策としては、標高の高い場所を選ぶ、サンシェードやカーテンで直射日光を遮る、ポータブル電源と冷却グッズを活用する、こまめな水分補給を行う、通気性の良い服装を選ぶという5つのポイントを実践しましょう。
車中泊は自由で魅力的な旅のスタイルですが、命に関わるリスクも伴います。この記事で紹介した知識を活かして、安全で快適な7月の車中泊を実現してください。不安な点があれば、無理をせず宿泊施設を利用することも選択肢の一つです。あなたの安全な旅を心から願っています。


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