「北海道を自由に旅したいけど、初めての車中泊でどこに泊まればいいの?」「道の駅って本当に車中泊していいの?」そんな不安を抱えていませんか?広大な北海道は車中泊の聖地とも呼ばれていますが、実は初心者が知らずに失敗するポイントがたくさんあります。
北海道での車中泊歴12年以上、累計200泊を超える経験を持つベテランキャンパーたちの知見と、2025年にオープンした最新施設情報を徹底調査しました。この記事を読めば、初めての北海道車中泊でも安心して最高の思い出を作れるはずです。
- 道の駅は原則車中泊NG、RVパーク併設施設なら安心して宿泊可能
- 初心者は道央エリアの花ロードえにわや阿寒丹頂の里が設備充実でおすすめ
- 夏でも朝晩は10度以下になることがあり、防寒対策と野生動物への警戒が必須
北海道が車中泊の聖地と呼ばれる5つの理由

車中泊のイメージ
北海道の面積は約83,457平方キロメートルで、2位の岩手県の約5.5倍という圧倒的な広さを誇ります。この広大な土地には手つかずの自然が残り、車中泊愛好家にとってまさに夢のような環境が整っています。
まず挙げられるのは道路の広さと走りやすさです。本州のような狭い道がほとんどなく、キャンピングカーやトレーラーでも余裕を持って走行できます。駐車場も大型車対応のところが多いため、停める場所に困ることがありません。フェリーで苫小牧や小樽に上陸したその瞬間から、ストレスフリーなドライブが始まります。
次に道の駅の数が129駅と全国トップクラスであること。24時間利用可能なトイレや駐車場が各地に点在しているため、長距離移動でも安心です。さらに近年はRVパークやキャンピングカーサイトを併設する施設が増加しており、2025年4月には白糠町の道の駅しらぬか恋問館がRVパーク機能を備えてリニューアルオープンしました。海が見えるサウナやドッグランも完備され、車中泊の新たな拠点として注目を集めています。
そして何より夏の涼しさが車中泊に最適です。本州では寝苦しい真夏の夜も、北海道では平均気温20度前後と快適に眠れます。ただし朝晩は10度を下回ることもあるため、薄手の防寒着は必須アイテムとなります。
夜には満天の星空が広がり、都会では見られない天の川を肉眼で楽しめるスポットも多数存在します。道北の初山別村にあるロマン街道しょさんべつには65cm反射天体望遠鏡を備えた展望台があり、日本最北の天文台で星空観察という贅沢な体験ができます。
初心者が絶対に知っておくべき北海道車中泊のルール
「道の駅に泊まれる」と思っている人は多いですが、実は道の駅での車中泊は原則NGです。国土交通省の公式見解では、道の駅は道路利用者の休憩施設であり、駐車場での宿泊目的の利用は遠慮してほしいとされています。許容されているのはあくまで仮眠程度の短時間滞在のみです。
では初めての北海道車中泊ではどこに泊まればいいのでしょうか?答えは明確です。RVパーク併設の道の駅、またはオートキャンプ場を利用しましょう。これらの施設では車中泊が公式に認められており、電源や水道、ゴミ処理といった設備も整っています。1泊2,000円から3,000円程度の費用で安心して宿泊できるため、初心者こそ有料施設を選ぶべきです。
ゴミ問題への対策を万全に
北海道の車中泊スポット周辺にはコンビニが少なく、ゴミの処分に困るケースが多発しています。最近ではキャンプ場やRVパークでもゴミ箱を設置せず、有料回収に移行する施設が増えてきました。「コンビニで捨てればいい」という考えは通用しません。家庭ゴミの持ち込みは断られることがほとんどです。
対策として、ゴミの量を減らす工夫をしながら、有料でもゴミ処理サービスのある施設を選びましょう。環境を守ることは、これからも北海道で車中泊を楽しむための大切なマナーです。
野生動物との遭遇に備える
北海道では平成29年以降、毎年2,000件を超えるエゾシカとの交通事故が発生しています。体重100キロを超える個体も珍しくなく、衝突すれば車が大破し廃車になるケースもあります。エゾシカは群れで行動するため、1頭見かけたら複数頭が近くにいると考えて速度を落としてください。
ヒグマへの警戒も欠かせません。食べ物やゴミを車外に放置すると野生動物を引き寄せる原因となります。山間部では夜間や早朝の行動に特に注意を払い、北海道自然環境局が発表するヒグマ注意報を確認してから出発する習慣をつけましょう。
初心者におすすめの北海道車中泊スポット7選
200泊以上の北海道車中泊経験者が厳選した、初心者でも安心して利用できるスポットを紹介します。いずれも設備が充実しており、観光拠点としても便利な立地が魅力です。
道央エリアの拠点に最適なRVパーク花ロードえにわ
札幌市と新千歳空港の中間に位置し、苫小牧のフェリーターミナルからも近いという抜群のアクセスを誇ります。24時間利用可能なコインランドリーと無料シャワーを完備しており、長旅の疲れを癒すには最適の環境です。周辺にはコンビニやスーパー、ホームセンターが揃っているため、食料や日用品の調達にも困りません。1泊2,500円で電源利用も可能となっています。
道東観光の拠点として便利な阿寒丹頂の里
道東自動車道の阿寒インターから約10分という好立地で、釧路湿原国立公園や阿寒湖への観光に最適です。併設の赤いベレー天然温泉では保湿効果の高い美肌の湯を楽しめ、RVパーク宿泊料金に温泉入浴1回分が含まれているのもうれしいポイント。目の前にある阿寒国際ツルセンターではタンチョウヅルを間近で観察できます。1泊1,500円からという良心的な価格設定も魅力です。
満天の星空を堪能できるロマン街道しょさんべつ
日本海を望む絶景ロケーションが自慢の道北エリアを代表する車中泊スポットです。晴れた日には利尻富士や天売島、焼尻島まで一望できます。施設内の温泉コズミックインでは海を眺めながら露天風呂に浸かれる贅沢な時間を過ごせます。夏には海水浴場のシャワーも無料で利用可能。子どもも楽しめるゴーカートや天文台もあり、ファミリーでの車中泊旅行にもおすすめです。
青い池に最も近い道の駅白金ビルケ
美しい丘の風景で知られる美瑛町に位置し、人気観光スポット「青い池」へのアクセス抜群のキャンピングカー対応道の駅です。専用サイトには電気、水道、汚水処理スペースが揃っており、設備面で不安を感じることはありません。道の駅内にはアウトドアブランドのノースフェイス直営店があり、キャンプギアの買い足しも可能です。近くには白金温泉があるため、観光と癒しを同時に満喫できます。
洞爺湖の絶景が楽しめる財田キャンプ場
湖畔に広がるキャンピングカー専用エリアから眺める洞爺湖の景色は格別です。場内には約3.3キロメートルの自然観察道があり、四季折々の北海道の自然を散策しながら楽しめます。フリーサイトなら駐車場維持費のみで利用でき、予約不要で立ち寄れる気軽さも魅力。札幌から車で約2時間、函館から約3時間半とアクセスも良好です。
設備充実の高規格施設オートリゾート苫小牧アルテン
四季折々の美しい景色を楽しめる本格的なアウトドアリゾートで、初心者から上級者まで満足できる設備が整っています。パークゴルフやカヌー、テニス、わかさぎ釣りなど季節に応じたアクティビティが充実。敷地内には源泉かけ流しの天然温泉「ゆのみの湯」があり、大浴場と露天風呂で旅の疲れを癒せます。通年営業しているため冬の車中泊にも対応可能です。
2025年リニューアルの注目施設しらぬか恋問館
2025年4月に移転開業した道東エリアの新しい車中泊拠点です。道の駅としては珍しいRVパーク機能を完備し、シャワーやサウナ、コインランドリーが併設されています。海の見えるサウナは全国的にも珍しく、恋問海岸の美しい景色を眺めながらリラックスできます。ドッグランもあるためペット連れの旅行者にもおすすめ。釧路市への入り口に位置し、道東観光のスタート地点として最適です。
季節別に知っておきたい北海道車中泊の注意点
北海道の気候は本州と大きく異なるため、季節ごとの準備が車中泊成功の鍵を握ります。特に初心者は夏の車中泊からスタートすることをおすすめしますが、それでも朝晩の冷え込みには注意が必要です。
夏(6月から8月)は車中泊のベストシーズンですが、真夏でも朝晩は10度を下回る日があります。8月のお盆時期でも日中15度までしか上がらないこともあり、フリースやボア付きパンツといった防寒具が活躍します。湿度が低いため過ごしやすい反面、脱水症状に注意して水分補給を心がけてください。
春(4月から5月)は3月末から4月初旬にまだ雪が残る地域も多く、夜間は氷点下まで冷え込むことがあります。融雪水による路面凍結にも注意が必要で、寒冷地用オイルの使用を検討しましょう。ゴールデンウィーク頃から桜が咲き始め、本格的な車中泊シーズンが到来します。
秋(9月から11月)は紅葉が美しい季節ですが、9月下旬から日較差が15度を超える日が増えます。断熱性の高いウインドウシェードと調整しやすいレイヤード衣類の準備が不可欠です。台風の影響を受ける可能性もあるため、気象情報の確認を怠らないようにしましょう。
冬(12月から2月)の車中泊は上級者向けです。平均気温マイナス5度からマイナス15度という厳しい環境で、一酸化炭素中毒のリスクが最も高い季節となります。エンジンをかけ続ける場合は30分から1時間ごとにマフラー部分の雪かきが必須で、一酸化炭素チェッカーの携行を強く推奨します。初心者は夏の経験を積んでから冬に挑戦してください。
初心者が必ずぶつかる北海道車中泊の「想定外」トラブルと解決法

車中泊のイメージ
北海道での車中泊は本州とは全く異なる環境で行うため、経験者でさえ「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えるシーンがあります。ここでは実際に多くのキャンパーが経験したリアルなトラブル事例と、その場で使える解決法を紹介します。事前に知っておくだけで、旅の質が格段に上がるはずです。
ガソリンスタンドが見つからない恐怖
北海道で最も多い悲鳴が「ガソリンが入れられない」という問題です。本州では当たり前のように存在するガソリンスタンドが、北海道では100キロ以上ない区間が普通に存在します。特に三国峠、石北峠、日勝峠、狩勝峠といった有名な峠を横断する際は要注意。道央と道東を隔てる日高山脈や大雪の山々周辺は、町と町の距離が極端に離れています。
さらに厄介なのが営業時間の問題です。地方のガソリンスタンドは夕方17時には閉店するところも多く、遅くても20時には閉まってしまいます。土日祝日は休業という店舗も珍しくありません。稚内市内ですら24時間営業のスタンドは1箇所しかなく、日本海側ルートでそこを逃すと、180キロ離れた留萌まで給油できないという恐ろしい状況になります。
解決策は単純明快で、ガソリンが半分を切ったらスタンドを見つけ次第給油することです。セルフか有人かにこだわらず、見つけたら入れる。北海道ではホクレン、モダ、オカモトといった道内独自のスタンドチェーンがあり、特にホクレンは郊外の集落にも店舗網が充実しています。また、町に入っても油断は禁物。バイパスを通ると町を迂回してしまい、ガソリンスタンドがない道を延々走ることになります。給油したいときは必ず町の中心部を通るルートを選んでください。
飲み物と食料が凍る問題
冬はもちろん、春や秋でも朝起きたらペットボトルの水が完全に凍っていたという経験をする人が続出します。マイナス18度を下回るような環境では、車内に置いた飲料水はすべてカチカチに凍ってしまいます。朝起きてすぐ温かいコーヒーを飲みたいのに、水が使えないというのは想像以上にストレスです。
この問題への対策は、寝る前にお湯を沸かして保温性の高い水筒に入れておくことです。朝起きてすぐ温かい飲み物が確保できるだけで、寒い朝のQOLが劇的に向上します。逆に夜のお酒は外に出しておくだけですぐにキンキンに冷えるので、冷蔵庫いらずという北海道ならではの裏技も使えます。
駐車場所の選び方で睡眠の質が決まる
車中泊で「眠れなかった」という人の多くは、実は駐車場所の選び方を間違えているケースがほとんどです。傾斜のある場所に停めてしまうと、体が一晩中ずり落ちる感覚で熟睡できません。スマホに水平器アプリを入れておき、停車前に傾斜をチェックする習慣をつけましょう。どうしても水平な場所がない場合は、頭が高くなる向きに駐車すると多少マシになります。
また、街灯の明るさと人通りのバランスも重要です。明るすぎる場所は眠りを妨げますが、人が全くいない場所は防犯上の不安があります。道の駅などでは、トイレに近すぎず遠すぎない、適度に他の車中泊車両がいる場所を選ぶのがコツです。タイヤ痕が多い場所は他の車も停めやすいと認識している証拠なので、参考になります。
除雪車に起こされる冬の悲劇
冬の北海道で道の駅に停めていると、深夜2時や3時に除雪車がやってきて起こされるという経験をする人が多くいます。除雪作業は早朝の交通に間に合わせるため深夜に行われることが多く、その轟音と振動で安眠を妨げられるのです。さらに最悪なのは、除雪の邪魔になる場所に停めていると移動を求められるケース。寝ぼけ眼で車を動かすのは危険ですし、体も冷え切ってしまいます。
対策としては、冬季は除雪車の動線を予測して駐車位置を決めることが重要です。駐車場の端や建物に近い場所は除雪範囲から外れることが多いため、そういった場所を選びましょう。また、冬季営業しているRVパークを利用すれば、除雪対応がしっかりしているため安心です。
北海道車中泊の生命線「セイコーマート」を使い倒す方法
北海道での車中泊を語る上で、セイコーマート(通称セコマ)の存在は絶対に外せません。北海道に1,091店舗を展開し、道民の99.8%をカバーするこのコンビニは、車中泊者にとってまさに救世主のような存在です。大手チェーンのコンビニが撤退した過疎地域にもセコマだけは残っていることが多く、長距離移動の強い味方となります。
ホットシェフは北海道車中泊飯の最適解
セイコーマート最大の特徴が「ホットシェフ」という店内調理のサービスです。カツ丼やおにぎり、フライドチキンなどが店内で作りたての状態で提供されます。特にカツ丼は500円台で本格的な味が楽しめ、車中泊飯としては最高のコストパフォーマンスを誇ります。調理器具を持たない車中泊初心者でも、セコマさえあれば温かい食事に困ることはありません。
ただし注意点があります。セイコーマートは24時間営業の店舗が全体の約22.8%しかないのです。多くの店舗は朝6時から夜23時までの営業となっており、特に郊外の小さな店舗は19時や20時で閉まることもあります。夕食の買い出しは早めに済ませておく習慣をつけましょう。
PB商品で旅費を大幅に節約
セイコーマートのプライベートブランド商品は、大手チェーンより明らかに安価でありながら品質が高いことで知られています。特に注目すべきは400円台から買えるワインや、北海道産の原材料を使ったお惣菜類。100%濃縮還元のりんごジュースは車中泊者の間で「セコマに来たら必ず買う」と言われるほどの人気商品です。
また、セコマでは味付きジンギスカンも販売されています。キャンプ場で焼くなら、わざわざ精肉店を探さなくてもセコマで調達できるのは大きなメリット。さらに一部店舗では新鮮な野菜も少量パックで販売されており、一人旅や少人数での車中泊では使い切れる量を買えるため重宝します。
温泉と入浴施設を制する者が北海道車中泊を制す
車中泊の快適度を大きく左右するのが入浴問題です。1泊2日なら我慢できても、1週間を超える長旅では毎日の入浴は欠かせません。北海道は温泉大国であり、道の駅の中には日帰り入浴施設を併設しているところが20箇所以上あります。これらを効率的に活用することで、車中泊旅のクオリティが格段に上がります。
日帰り温泉の営業時間に要注意
観光地の日帰り温泉は最終受付が20時や21時と意外に早いことが多く、夕食後にゆっくり入ろうと思っていたら閉まっていたというケースが頻発します。特にゴールデンウィークやお盆の繁忙期は、混雑により早めに受付終了となることもあります。入浴施設は移動の途中で立ち寄るか、宿泊予定地の近くにある場合は早めの時間に済ませておくのが鉄則です。
温泉施設を併設したRVパークなら、宿泊者限定の割引や入浴し放題といった特典があることも多く、入浴問題を一気に解決できます。峠の湯びほろやしほろ温泉プラザ緑風など、温泉とRVパークが一体となった施設を拠点にするのは非常に効率的な戦略です。
コインランドリー難民にならないために
長期の車中泊旅で見落としがちなのが洗濯問題です。北海道の田舎ではコインランドリー自体が少なく、道の駅で見つかることはほぼありません。ただし、道の駅かみしほろや花ロードえにわのRVパークには24時間利用可能なコインランドリーが併設されており、ここを拠点にすれば洗濯で困ることはありません。
コインランドリーがある施設を事前にリストアップしておき、3〜4日に1回は洗濯できるようなルート設計をすることが長旅成功の秘訣です。着替えを大量に持っていくより、効率的に洗濯できる計画を立てる方が荷物も減って快適です。
車中泊で「眠れない」を解消する7つの実践テクニック
車中泊経験者の多くが「最初は全然眠れなかった」と語ります。自宅のベッドとは全く異なる環境で眠るには、いくつかのテクニックと慣れが必要です。ここでは実際に効果があった方法を紹介します。
シートの凹凸を徹底的に埋める
キャンピングカーでない一般車両で車中泊する場合、シートを倒しても凹凸が残ります。この凹凸が腰や背中に負担をかけ、朝起きたら体がバキバキという事態を招きます。インフレーターマットやエアーマットを敷くことで凹凸を吸収し、快適な睡眠環境を作れます。衣類やタオルを丸めて隙間に詰める方法も有効ですが、滑りにくい素材でカバーしないと体がずれていきます。
窓の目隠しは防犯と快眠の両立
車中泊で窓を目隠しすることは、外からの視線を遮るだけでなく、朝日による早起きを防ぐ効果もあります。夏場は日の出が4時台と非常に早い北海道では、目隠しなしでは明るさで目が覚めてしまいます。車種専用のサンシェードやカーテンを用意するか、緊急時はタオルやブランケットで代用しましょう。断熱効果のある厚手のシェードなら、冬の寒さ対策にもなります。
耳栓とアイマスクは必携品
道の駅やパーキングエリアでは、深夜でもトラックのアイドリング音や他の車の出入りがあります。神経質な人はこれだけで眠れなくなることも。耳栓とアイマスクはコンパクトで持ち運びも簡単なので、車中泊三種の神器(マット・シェード・寝袋)に加えて常備しておくことをおすすめします。最近はノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使う人も増えています。
入浴後すぐに寝る体制を整える
温泉に入った後、買い物をしたり食事をしたりしているうちに体が冷えてしまい、布団に入っても温まらないという経験は多くの人がしています。特に北海道の夜は本州より格段に冷え込むため、湯冷めのダメージが大きいです。入浴前に車内の寝床を整えておき、お風呂から上がったらすぐに寝られる状態を作っておくことが快眠のコツです。
エコノミークラス症候群を防ぐ車中泊の正しい姿勢
車中泊で最も注意すべき健康リスクがエコノミークラス症候群です。狭い空間で同じ姿勢を続けることで血流が滞り、静脈に血栓ができやすくなります。これは飛行機内だけでなく、車中泊中にも十分起こりえる症状です。特にコンパクトな乗用車で座席を倒して寝る場合、脚を十分に伸ばせないことがリスクを高めます。
予防策として、できるだけ脚を伸ばせる寝姿勢を確保することが重要です。膝を曲げた状態で長時間寝るのは避け、足元に荷物や段ボール箱を置いて脚を水平に保てるようにしましょう。また、就寝前と起床後に軽いストレッチを行い、長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。水分をこまめに摂取することも血栓予防に効果があります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
正直なところ、北海道で初めて車中泊するなら最初から有料のRVパークを使った方が圧倒的に楽です。「道の駅で無料で泊まれる」という情報を信じて来る人が多いですが、実際には道の駅での車中泊は原則NGですし、仮に黙認されているとしても設備面では圧倒的に不便です。電源なし、ゴミ捨て場なし、シャワーなし。これで快適な旅ができるのは、相当な経験を積んだベテランだけです。
RVパークなら1泊2,000円から3,000円程度で、電源、トイレ、ゴミ処理、場所によっては温泉やシャワーまで使えます。ビジネスホテルに泊まれば1泊7,000円から10,000円はかかることを考えれば、RVパーク利用は「節約」と「快適さ」の最適解なんです。「せっかく車中泊するなら無料で」という発想は、結局トラブルや不快な経験を生んで旅そのものを台無しにすることが多い。
それから、北海道一周を最初の旅で目指すのは正直おすすめしません。総距離2,500キロ、最低でも1週間はかかる行程を、車中泊初心者がいきなり完走するのはハードルが高すぎます。まずは道央エリアか道東エリアに絞って3泊4日程度から始めるのが現実的です。花ロードえにわを拠点に札幌周辺を回るとか、阿寒丹頂の里を拠点に道東の自然を楽しむとか、拠点型の旅の方が圧倒的に効率的です。
あと、これは声を大にして言いたいのですが、ガソリンの残量管理だけは本当に気をつけてください。北海道で最も多いトラブルがガス欠で、JAFのお世話になる車中泊者が後を絶ちません。「半分切ったら給油」ではなく、「見つけたら入れる」くらいの意識でちょうどいいです。セルフが安いからと探し回っている間にガス欠なんて笑えません。
最後に、北海道の車中泊で最も大切なのは「無理をしない」ことです。天気が悪ければ予定を変更する、体調が悪ければ宿に泊まる、設備が整っていない場所は避ける。こういった判断ができる余裕を持って旅程を組むことが、結局は最高の旅を実現する近道です。完璧な計画より、柔軟に対応できる心構えの方がよっぽど価値があります。北海道の大自然は逃げません。焦らず、自分のペースで楽しんでください。
北海道車中泊に関するよくある疑問を解決
フェリーでキャンピングカーやトレーラーを運ぶときの注意点は?
フェリー会社によってキャンピングトレーラーの追加料金が大きく異なります。商船三井フェリー(大洗~苫小牧)ではトレーラー追加で10万円以上かかることもありますが、太平洋フェリー(仙台~苫小牧)なら半額以下になるケースがあります。事前に複数のルートを比較検討し、総費用を計算してから予約しましょう。また、キャンピングトレーラー牽引時は高速道路で80キロメートルの速度制限があるため、移動時間には余裕を持った計画が必要です。
北海道一周にはどれくらいの日数と費用が必要?
海岸線に沿って一周する場合、総走行距離は約2,500キロメートルになります。駆け足で回るなら5泊6日、観光を楽しみながらゆっくり回るなら10日から2週間程度を見込んでください。費用は車中泊施設の利用料が1泊2,000円から3,000円、ガソリン代が燃費10キロメートルの車で約4万円、食費や観光費を含めると10日間で15万円から20万円程度が目安です。フェリー代は往復で5万円から10万円かかります。
道の駅で仮眠するのは問題ない?
疲労回復のための短時間の仮眠は認められています。ただしテーブルやイスを広げる、車外で調理をする、寝具を広げての長時間滞在といった行為は道の駅の本来の目的から外れるため控えてください。人気の道の駅ウトロなどはシーズン中、車中泊する車で満車になることもありますが、トラブル防止のためトイレから離れた場所を選び、周囲に配慮した利用を心がけましょう。
冬の北海道で車中泊は可能?
可能ですが、命に関わるリスクがあることを理解してください。マイナス20度を下回る地域では、窓の断熱なしでは車内温度がマイナス15度まで下がり、寒さで眠れないどころか低体温症の危険があります。断熱シートやシェードによる窓の断熱、マイナス15度からマイナス25度対応の寝袋、ポータブル電源と電気毛布といった装備が必須です。また、RVパークの多くは冬季休業するため、事前に営業確認を忘れずに。
まとめ
北海道での初めての車中泊は、適切な場所選びと準備さえすれば最高の思い出になります。道の駅は原則車中泊NGですが、RVパークやオートキャンプ場を併設する施設を選べば安心して宿泊できます。
初心者には設備が充実した道央エリアの花ロードえにわや、道東観光の拠点となる阿寒丹頂の里がおすすめです。2025年にリニューアルしたしらぬか恋問館も、海の見えるサウナやドッグランを備えた注目の施設として要チェックです。
夏でも朝晩は冷え込むため防寒対策を忘れず、野生動物への警戒とゴミ処理のマナーを守りながら、広大な北海道の大自然を存分に楽しんでください。一度北海道での車中泊を経験すれば、きっとまた訪れたくなるはずです。まずは夏の車中泊から始めて、自分のペースで経験を積みながら、いつか憧れの北海道一周にも挑戦してみてはいかがでしょうか。


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