「車中泊って思ったより大変だった…」そんな声をよく耳にしませんか?2025年のホンダアクセス調査によると、20代の約72%が「今後も車中泊をしたい」と回答する一方で、初めて車中泊に挑戦した人の多くが「想像と現実のギャップ」に驚いています。実は、車中泊経験者の約55%が「朝起きると体が痛い」と感じ、43%以上が「暑さ・寒さで目が覚めた」という経験をしているのです。
この記事では、日本全国1732市町村を車中泊で巡った経験者や、300泊以上の車中泊ベテランたちの声をもとに、初心者が必ず直面する「あるある体験」とその解決策を余すことなくお伝えします。これを読めば、あなたの初めての車中泊が「後悔」から「最高の思い出」に変わるはずです。
- 車中泊初心者が直面する「体が痛い」「眠れない」などの典型的なトラブルとその対処法
- トイレ・お風呂・駐車場所など生活面での意外な落とし穴と事前準備のコツ
- 2026年最新の車中泊マナーと安全対策、そして快適に過ごすための必須グッズ
車中泊で初心者が必ず経験する5つのあるある体験

車中泊のイメージ
車中泊を初めて経験した人の多くが、同じような「あるある」に直面します。ホンダアクセスが1000人を対象に行った調査では、車中泊経験者の約35%が何らかのトラブルを経験していることがわかりました。ここでは、特に多くの初心者が驚く体験を詳しく見ていきましょう。
朝起きたら体がバキバキで動けない
車中泊経験者の55.5%が「朝起きると体が痛い」と回答しています。これは車中泊あるあるの堂々第1位です。普段のベッドとは全く異なる環境で寝るわけですから、当然といえば当然かもしれません。後部座席をフラットにしても、シートの凸凹や段差が体に負担をかけ、翌朝には首や腰に痛みを感じることになります。
この問題を解決するためには、厚めのエアマットや車中泊専用マットを用意することが効果的です。シートの段差を吸収してくれるクッション性の高いマットがあれば、家のベッドとまではいかなくても、かなり快適に眠ることができます。
暑さ・寒さで夜中に何度も目が覚める
経験者の43.3%が「暑さ・寒さで目が覚める」と答えています。車は鉄のボディとガラス窓で囲まれているため、外気温の影響を非常に受けやすい構造になっています。JAFの実験によると、外気温がマイナス10度の状況でエアコンを停止すると、約3時間で車内温度は氷点下まで下がってしまいます。
特に冬場は、窓からの冷気侵入が最大の敵です。断熱シェードや銀マットを窓に貼り付けることで、冷気を遮断し、車内の温度を保つことができます。夏場は逆に、窓用の網戸や換気扇を活用して空気を循環させることが重要になります。
周りの音が気になって眠れない
車中泊経験者の約20%が「周りの音が気になって眠れない」と回答しています。道の駅やサービスエリアでは、夜中でもトラックのエンジン音や、他の車の出入りがあります。静かだと思って選んだ場所でも、意外な騒音に悩まされることがあるのです。
逆に、静かすぎる場所で不安になるという声も少なくありません。人気のない場所での車中泊は、防犯面での心配もあり、かえって眠れなくなることがあります。適度に人の出入りがあり、街灯もある程度明るい場所を選ぶことが、安心して眠るためのポイントです。
トイレに行きたいときに近くにない
車中泊経験者の約18%が「停めた場所の近くにトイレがない」という経験をしています。特に夜中にトイレに行きたくなったとき、車から遠く離れた場所まで歩かなければならないのは、かなりのストレスです。冬場であれば寒さで風邪を引いてしまう危険性もあります。
車中泊をする際は、必ずトイレの近くに駐車することを心がけましょう。また、緊急用に携帯トイレを車に積んでおくことも大切な準備です。特に女性の場合は、夜間のトイレ利用には防犯面での注意も必要になります。
荷物が多すぎて寝るスペースが狭い
車中泊初心者がよくやってしまうのが、荷物の持ちすぎです。経験者の約17%が「荷物が多すぎて寝るスペースが狭くなる」と回答しています。あれもこれもと詰め込んだ結果、いざ寝ようとしたときに体を伸ばせない、という事態に陥ります。
荷物は収納ケースにまとめて整理し、運転席や助手席を有効活用することが大切です。使うタイミング別にポーチを分けておくと、必要なものをすぐに取り出せて便利です。車中泊において「かさばらない」ことは非常に重要なポイントなのです。
初めての車中泊で見落としがちな事前準備
車中泊を楽しむためには、事前準備が成功の鍵を握ります。日本全国を2人で巡った車中泊旅人たちが実際に「持ってこればよかった」と後悔したものを中心に、見落としがちな準備をご紹介します。
トイレットペーパーと除菌シートは必須
道の駅や公園のトイレには、トイレットペーパーが設置されていない場所が意外とあります。普段の生活ではトイレットペーパーのないトイレに入ることはまずないため、ついつい持っていくことを忘れがちです。1ロールでいいので、常に車に積んでおくと安心です。
また、屋外のトイレは場所によっては汚れている場合があります。除菌シートやクリーナーを一緒に持っておくと、清潔に使用できます。トイレの状態は初めて訪れる場所では事前にわからないため、まず下見をしてから使用する習慣をつけましょう。
飲料水の確保方法を知っておく
人が1日に必要とする水の量は、最低でも1.5リットルといわれています。車中泊では飲み水だけでなく、調理にも水を使うため、水の確保はとても重要です。コンビニやスーパーで購入するのが手軽ですが、毎回となると費用がかさみます。
全国35都道府県に展開するマックスバリュでは、専用ボトルとイオンカードがあれば1日2リットルまで無料で水をもらえるサービスがあります。長期の車中泊旅では、こうした給水スポットを活用することで、かなりの費用節約になります。
お風呂セットは自分専用を持ち歩く
観光地の銭湯や温泉にはシャンプーやリンスが備え付けられていることが多いですが、山奥の温泉や格安の銭湯では備え付けがない場合があります。せっかくお風呂を見つけても、何も持っていないと困ってしまいます。
小さめのポンプ式容器にシャンプーやボディソープを入れ、防水加工のポーチにまとめておくと便利です。ポーチは薄くて軽いものを選べば、持ち運びや収納に困りません。チャック付きで、使用時にフックで引っ掛けられるタイプがおすすめです。
速乾性タオルで生乾き臭を防ぐ
車中泊が長期になると、使用したタオルを車内で乾かす必要が出てきます。しかし、吸水性に優れていても生地が厚く乾きにくいタオルは、生乾き臭の原因になります。車内が嫌な臭いでいっぱいになってしまうのは避けたいところです。
アウトドア用の速乾性タオルなら、翌朝にはほぼ乾いていて、生乾き臭も発生しにくくなっています。軽量でかさばらないため、車中泊には最適です。窓の上についているアシストグリップに突っ張り棒を通して干すスペースを作ると、効率よく乾かせます。
結露対策グッズで快適な朝を迎える
車中泊において結露は大敵です。特に冬場は、朝起きると窓や壁に水滴がびっしりついていることがあります。これを毎朝タオルで拭き取る作業は、かなりの手間です。
繰り返し使える除湿器が効果的です。無電源式の除湿剤は、中に入った除湿ペレットが湿気を吸い取ってくれます。USB給電式の小型除湿器もあり、朝起きると空気中の水分が容器に溜まっているのが目視で確認できます。これらを使うことで、朝の結露処理の煩わしさからかなり解放されます。
車中泊で実際にあったトラブル事例と対処法
車中泊には予期せぬトラブルがつきものです。300泊以上の車中泊経験を持つベテランたちが実際に遭遇したトラブルと、その対処法をご紹介します。これを知っておけば、同じ失敗を避けることができるでしょう。
駐車場のゲートが閉まって出られなくなった
公園の駐車場で車中泊をしたところ、夜間にゲートが閉まってしまい、翌朝ゲートが開くまで出られないという事態に陥った経験談があります。仮眠して早朝には出発する予定だったのに、計画が台無しになってしまいました。
公共の駐車場は夜間閉鎖しているところも多いため、事前にネットで情報をチェックしておくことが大切です。入り口のゲートに注意書きがある場合が多いので、車を入れる前に必ず確認しましょう。
大量の虫が車に集まってきた
真夏の夜、大自然の中のビーチで車中泊をしたところ、周囲に明かりが車だけしかなかったため、見たことのない虫が大量に集まってきたという体験談があります。車の天井にまで虫がたくさん付いてしまい、朝まで虫と一緒に過ごすことになったそうです。
暖かい時期に車中泊をする場合は、虫よけグッズを必ず準備しましょう。また、夜間の室内灯はできるだけ点けないようにするのが賢明です。虫は光に集まる習性があるため、周囲が暗いほど車内の明かりに引き寄せられてしまいます。
食事できる場所がなくて昼食難民になった
北海道を車中泊で一周した際、建物やお店が全くない道を何キロも走り続け、昼食を取れる場所が見つからないという経験をした人がいます。予定通りに移動できず、お昼を過ぎてもお店がある場所に辿り着けなかったのです。
北海道に限らず、地方では本州と同じ感覚で旅をしないよう注意が必要です。高速道路でも、サービスエリアが適度な間隔であるとは限りません。事前に食事スポットをリサーチし、非常食も車に積んでおくと安心です。
砂浜でタイヤがスタックして動けなくなった
海辺で車中泊をして、砂浜を少し走った際にタイヤがスタックしてしまい、JAFに救助要請することになった事例があります。バックした際に目視で見えなかった段差に後輪が引っかかり、どうにも抜け出せなくなったのです。
砂浜スタックは、ロードサービスの対象外となる任意保険も多いため注意が必要です。組み立て式のスコップを車に積んでおくと、タイヤ周りを掘って脱出できる可能性があります。そもそも砂浜には無理に入らないのが一番の対策です。
冬のスキー場で寒さに凍えて眠れなかった
標高1500メートルのスキー場駐車場で車中泊をした際、外は猛吹雪で断熱対策もしていなかったため、車内温度がマイナス15度まで下がり、一睡もできなかったという体験談があります。冬用の寝袋を使っていたものの、適正温度を超える寒さには耐えられませんでした。
冬の車中泊では、窓の断熱は必須です。断熱シートやシェードを窓に貼るだけで、冷気を遮断し、車内の暖かさをキープできます。電気毛布とポータブル電源の組み合わせも効果的で、これがあれば厳寒期でも快適に眠ることができます。
車中泊のマナーと絶対に守るべきルール
車中泊人口の増加に伴い、マナー違反も問題になっています。日本RV協会が定めるマナー10箇条を参考に、車中泊で守るべきルールを確認しておきましょう。マナーを守ることが、車中泊文化の発展につながります。
アイドリングは絶対にしない
車中泊中にエンジンをかけっぱなしにするのはNGです。排気ガスやエンジン音は周囲への迷惑になりますし、都道府県によっては条例で禁止されている場合もあります。何より、降雪時にマフラーが雪で塞がれると、一酸化炭素が車内に入り込み、中毒死する危険性があります。
寒いからといってエアコンをつけたまま眠ることは、命に関わる危険な行為です。冬の車中泊では、電気毛布やポータブル電源など、エンジンを使わない暖房方法を選びましょう。
長期滞在や連泊は避ける
RVパークやオートキャンプ場など認められた場所以外では、長期滞在はできません。道の駅やサービスエリアはあくまで休憩施設であり、宿泊施設ではありません。駐車場を占有して車上生活をするなどの迷惑行為は、社会問題にもなっています。
駐車場は、その施設を利用するための公共スペースであることを忘れずに。仮眠程度の利用にとどめ、施設の営業が始まったら速やかに移動しましょう。
キャンプ行為は許可された場所でのみ
駐車場はあくまでも駐車のためのスペースです。イスやテーブルを車外に出すキャンプ行為は、RVパークやオートキャンプ場など許可された場所以外では禁止です。コンロを使っての調理も、許可なく行うことはできません。
車外にオーニングを広げたり、複数台で駐車スペースを占有したりする行為も、マナー違反として問題になっています。周囲の人が気持ちよく利用できるよう、配慮を忘れないことが大切です。
ゴミは必ず持ち帰る
施設にゴミ箱があっても、車中泊で出たゴミは持ち帰るのがマナーです。トイレのゴミ箱に生ゴミを捨てていく人がいますが、これは絶対にやってはいけない行為です。訪れた地域に迷惑をかけないよう、自分で出したゴミは自分で処理しましょう。
トイレの洗面で洗濯をしたり、備品のトイレットペーパーを持ち出したりする行為も報告されています。こうしたマナー違反が続くと、車中泊自体が禁止される施設も出てきます。一人ひとりの心がけが、車中泊文化を守ることにつながります。
車中泊で「誰も教えてくれない」健康リスクと予防法

車中泊のイメージ
車中泊を何度か経験すると、単なる不快感を超えた「健康リスク」が潜んでいることに気づきます。これは初心者がほとんど意識しないポイントですが、知らないままでいると取り返しのつかない事態を招く可能性があります。実際、2016年の熊本地震では、車中泊避難による関連死が報告されており、その多くがこれから紹介するリスクに起因しています。
エコノミークラス症候群は車中泊でも起こる
飛行機だけの話だと思われがちな「エコノミークラス症候群」は、実は車中泊でも頻繁に発生するリスクです。正式名称は「深部静脈血栓症」といい、長時間同じ姿勢でいることで足の静脈に血の塊(血栓)ができ、それが肺に詰まると最悪の場合、命を落とす危険性があります。
特に危険なのは、座席を倒しきれず膝を曲げた状態で眠ってしまうケース。足が心臓より低い位置にあると、血液が足元に溜まりやすくなり、血栓ができるリスクが高まります。初期症状としては「ふくらはぎの痛み」「むくみ」「赤み」が現れますが、これらの症状が出たら速やかに医療機関を受診してください。
予防策としては、以下の5つを意識しましょう。
- できるだけフラットに寝る足を下げた状態で寝ない。クーラーボックスや荷物を足元に置いて足を上げる工夫も効果的
- 4〜5時間ごとに歩く車から出て軽く歩いたり、足首を回したりして血流を促進
- こまめに水分補給アルコールやカフェインは利尿作用があるため避け、水やお茶を選ぶ
- 着圧ソックスを着用医療用のものが理想だが、市販品でも効果あり
- ゆったりした服で眠るベルトやきつい下着は血流を阻害するため緩める
特に女性は、トイレを気にして水分摂取を控えがちですが、これは非常に危険な行為です。脱水状態は血液を固まりやすくするため、携帯トイレを活用してでも、水分はしっかり摂るようにしましょう。
一酸化炭素中毒は「冬だけ」じゃない
エンジンをかけたまま眠ることの危険性はよく知られていますが、実はこれは冬の雪に限った話ではありません。夏場のゲリラ豪雨でも、排水溝が詰まって車周辺に水が溜まり、排気口が塞がれるケースが報告されています。また、壁際に駐車して排気ガスが跳ね返り、車内に入り込む危険性もあります。
車中泊をするなら、「エンジンは絶対にかけない」を鉄則としてください。どうしても暖房が必要な冬場は、ポータブル電源と電気毛布の組み合わせが最も安全です。55Wの電気毛布なら、708Whのポータブル電源で約10時間稼働できるため、一晩は十分に乗り切れます。
車中泊の「電源問題」を根本から解決する方法
初心者が必ずぶつかる壁の一つが「電源」です。スマホの充電、夜間の照明、暑さ寒さ対策の家電。車中泊を快適にするほど電気が必要になりますが、車のバッテリーに頼ると思わぬ落とし穴が待っています。
「バッテリー上がり」で朝動けない恐怖
車中泊で最も避けたいトラブルがバッテリー上がりです。エンジンを止めた状態でシガーソケットからスマホを充電したり、室内灯をつけたりすると、バッテリーが消耗していきます。特に冬場は気温低下でバッテリー性能が落ちるため、一晩で使い切ってしまうことも珍しくありません。
朝起きていざ出発しようとしたら「キュルキュル…」とエンジンがかからない。ロードサービスを呼ぶにも、山の中や通信圏外だったら助けを呼ぶことすらできません。この事態を避けるためには、車のバッテリーには一切頼らないという考え方が重要です。
ポータブル電源は「投資」と考える
「ポータブル電源は高い」という声をよく聞きますが、これは「保険」であり「投資」だと考えるべきです。数万円の出費を惜しんで、真冬に暖房なしで凍えたり、バッテリー上がりでレッカー代を払ったりするよりも、はるかに効率的です。
ポータブル電源があれば、以下のような活用が可能になります。
- スマホ・タブレットの充電ナビや情報収集に必須のスマホを常にフル充電に
- 電気毛布・扇風機エンジンをかけずに快適な温度を維持
- LED照明車のルームライトを使わずに明るい空間を確保
- 電気ケトル・調理家電大容量タイプなら車内で温かい食事も可能
- バッテリー上がりの救援ジャンプスタート機能付きなら自分で復旧できる
容量の目安として、1泊2日なら500Wh〜700Wh、2泊3日以上なら1000Wh以上を選ぶと安心です。走行中にシガーソケットから充電できるタイプを選べば、連泊でも電力切れの心配がありません。
初心者が「本当に迷う」場所選びの判断基準
「どこで寝ればいいのか分からない」という声は、車中泊初心者から最も多く寄せられる悩みです。道の駅、サービスエリア、RVパーク、オートキャンプ場…選択肢が多すぎて、結局どこが正解なのか迷ってしまいます。ここでは、実際の体験から導き出した失敗しない場所選びの判断基準を具体的にお伝えします。
初心者は「お金を払う場所」から始めよ
結論から言うと、車中泊初心者はRVパークやオートキャンプ場から始めるのが最も安心です。「無料の道の駅で十分」と思うかもしれませんが、そこには初心者には見えないリスクが潜んでいます。
RVパークは日本RV協会が認定した車中泊専用施設で、24時間トイレ、電源設備、ゴミ処理が整っています。1泊3000〜4000円程度の費用がかかりますが、その分「堂々と泊まっていい」という安心感があります。道の駅での車中泊は本来「仮眠程度」の利用が前提なので、周囲の目が気になって落ち着かない…という初心者も多いのです。
まずはRVパークで数回経験を積み、車中泊の感覚を掴んでから、無料スポットにチャレンジする流れがおすすめです。
場所選びの「3つの鉄則」
どの場所を選ぶにしても、以下の3つは必ず確認してください。
鉄則1トイレまで歩いて1分以内
夜中にトイレに行きたくなったとき、5分も歩かなければならない場所はストレスの元です。特に冬場は寒さで風邪を引くリスクもあります。駐車場に着いたら、まずトイレの位置を確認し、できるだけ近くに車を止めましょう。
鉄則2周囲にある程度の人気(ひとけ)がある
静かすぎる場所は防犯上のリスクがあります。トラックの運転手が仮眠している、他にも車中泊の車がいる、といった場所のほうが安心です。逆に、自分の車だけポツンと孤立するような場所は避けましょう。
鉄則3傾斜のない平らな場所
意外と見落としがちなのが「地面の傾斜」です。わずかな傾斜でも、一晩寝ていると体が片側にずれていき、熟睡できません。駐車する前に、車を降りて地面の様子を確認する習慣をつけましょう。
車中泊の「食事問題」を現実的に解決する
車中泊で意外と困るのが食事です。「毎食コンビニ弁当」では味気ないし、「本格的に調理」は場所の問題もある。この「ほどほどに美味しく、現実的に準備できる」バランスが難しいのです。
調理NG場所での「温かい食事」戦略
道の駅やサービスエリアでは、基本的に車外での調理はできません。かといって、冬場に冷たいコンビニ弁当を食べ続けるのは辛いものがあります。
そこで活用したいのがカセットコンロ+車内調理の組み合わせです。ただし、車内でガスを使う場合は換気が必須です。リアゲートを少し開けた状態で、お湯を沸かす程度の使用にとどめましょう。カップラーメンやフリーズドライのスープなど、お湯さえあれば温かい食事になるものを常備しておくと、寒い夜でも心が救われます。
ポータブル電源があれば、電気ケトルを使うのがより安全です。1000Wクラスの電源があれば、数分でお湯を沸かせます。IH調理器を動かせるほどの大容量(2000W以上)なら、本格的な車中飯も楽しめます。
「昼食難民」を防ぐ事前リサーチ術
地方を旅すると、想像以上に「何もない」区間が続くことがあります。北海道や東北、山陰地方などでは、数十キロ走ってもコンビニすら見当たらないことが珍しくありません。
出発前にGoogleマップでルート上の飲食店・コンビニを確認しておくと安心です。また、非常食として以下を常に車に積んでおくと、いざというときに助かります。
- カップラーメン・カップスープ(お湯があれば食事になる)
- パン・カロリーメイト(常温保存でき、すぐ食べられる)
- レトルトカレー・パックご飯(湯煎や電子レンジで温められる環境なら)
- チョコレート・ナッツ類(小腹が空いたときのエネルギー源)
「2回目以降」に気づく細かいストレスと解消法
1回目の車中泊は「とにかく寝られた」ことで満足しがちですが、2回目、3回目と経験を重ねると、細かいストレスに気づき始めます。ここでは、ベテランたちが「もっと早く知りたかった」と口を揃える、地味だけど重要なポイントをお伝えします。
車内の「散らかり」が精神を消耗する
車中泊を始めると、驚くほど車内が散らかります。充電ケーブル、タオル、食べかけのお菓子、脱いだ上着…気がつくと足の踏み場もない状態に。この「ごちゃごちゃ感」は、思った以上に精神を消耗します。
解決策は「定位置を決める」こと。小物入れやカゴを活用して、「スマホと充電器はここ」「翌朝着る服はここ」とルールを決めておくと、車内が格段にスッキリします。天井にネットを張って収納スペースを増やすのも効果的です。
ドア開閉時の「丸見え問題」
窓にはシェードを貼っていても、ドアを開けた瞬間に車内が丸見えになる。トイレに行くたびに着替えているわけにもいかず、だらしない格好のまま外の視線にさらされる…これ、地味にストレスです。
ドア部分にもカーテンを設置するのが根本的な解決策です。マグネット式のカーテンなら、走行時は外して、停車時だけ取り付けることも簡単。また、そもそも人が来ない時間帯(深夜・早朝)に出入りするようスケジュールを工夫する手もあります。
明るすぎる駐車場の「眩しさ対策」
道の駅やサービスエリアの駐車場は、防犯のために街灯が煌々と灯っています。窓にシェードを貼っていても、隙間から光が入り込み、夜中なのに明るくて眠れない…という経験をした人は多いはずです。
対策として、アイマスクを持参するのが最も手軽です。完全に光を遮断できる立体型のアイマスクなら、周囲の明るさに関係なく熟睡できます。また、駐車場内でも街灯から離れた位置を選ぶ、建物の影になる場所に止めるといった工夫も有効です。
車中泊を「やめた人」から学ぶ教訓
車中泊人気が高まる一方で、「もう車中泊はいいや」とやめてしまう人も少なくありません。彼らの声に耳を傾けると、車中泊を長く楽しむためのヒントが見えてきます。
「毎回準備が面倒」→ 車に積みっぱなしで解決
車中泊をやめた理由で多いのが「準備の手間」です。マットを出して、寝袋を広げて、シェードを貼って…この作業を毎回ゼロからやるのは確かに面倒です。
解決策は「常時積載」の発想。折りたたみマットや圧縮できる寝袋を選び、常に車に積んでおけば、思い立ったときにすぐ出発できます。「準備がいらない」ことが、車中泊を続けられる最大のコツです。
「体が辛くなってきた」→ 無理しない選択も正解
年齢を重ねると、車中泊の「体への負担」が大きくなってきます。若い頃は平気だった硬い寝床も、40代、50代になると翌日に響く。これは仕方のないことです。
「車中泊にこだわりすぎない」のも大事な考え方です。疲れたときはビジネスホテルに泊まる、長旅の中に1泊だけホテルを挟む、といったハイブリッド型の旅行スタイルも検討してみてください。無理して体を壊すより、自分のコンディションに合わせて柔軟に対応するほうが、結果的に旅を長く楽しめます。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで車中泊の様々な知識やコツをお伝えしてきたけど、正直なところ、「全部覚えて完璧に準備してから始めよう」とすると、いつまで経ってもデビューできないんですよね。情報を集めれば集めるほど「あれも必要、これも必要」となって、結局ハードルが上がっていく。
だから、ぶっちゃけこうした方がいいと思う。
「最初の1泊は、自宅から30分以内の道の駅でいい」
なんかカッコ悪いと思うかもしれないけど、これが一番効率的。だって、何かあってもすぐ家に帰れるから。寒すぎて眠れなかったら帰ればいい。忘れ物があったら取りに帰ればいい。この「帰れる安心感」があるだけで、心理的なハードルがめちゃくちゃ下がる。
で、実際に1泊してみると、「本当に必要なもの」と「なくても大丈夫だったもの」が自分の中でハッキリする。ネットで調べた情報よりも、自分の体験から得た感覚のほうが100倍信頼できる。それを踏まえて、2回目、3回目と少しずつ遠出していけばいい。
あと、もう一つ言いたいのは、「最初から快適さを求めすぎない」こと。車中泊の本質って、不便を楽しむことでもあるんですよね。完璧な環境を整えたら、それはもうホテルと変わらない。ちょっと寒かったり、ちょっと狭かったり、そういう「サバイバル感」を味わうのも車中泊の醍醐味なわけで。
最低限、厚めのマットと窓の目隠しさえあれば、なんとかなる。あとは経験を積みながら「自分にとって必要なもの」を足していけばいい。高価なポータブル電源も、最初から買う必要はない。何度か経験して「やっぱり電気毛布がないと辛い」と感じてから買えばいい。
車中泊って、失敗してナンボなところがある。寒くて眠れなかった夜、虫に囲まれて焦った経験、朝起きたら体がバキバキだった思い出…そういう失敗が、次への学びになる。完璧を目指すより、とりあえずやってみる。それが一番の近道だと、個人的には思うんですよね。
だから、この記事を読んで「なるほど」と思ったら、次の週末、とりあえず近場の道の駅に行ってみてほしい。布団とタオルだけ持って、車の中で一晩過ごしてみてほしい。そうすれば、自分が本当に必要としているものが見えてくるから。
車中泊は、「完璧な準備」よりも「最初の一歩」のほうが、ずっと大事なんです。
車中泊であるあるな初めての経験に関する疑問解決
車中泊は本当に快適なのでしょうか?
車中泊は、準備次第で快適にも不快にもなります。何も対策をせずに挑むと、「体が痛い」「眠れない」といった不快な経験になってしまいます。しかし、マットや寝袋、断熱シェードなどの基本的なグッズを揃え、適切な場所を選べば、ホテルとは違った自由で気ままな旅を楽しめます。最初は近場のスポットから始めて、自分に必要なものを見極めてから遠出するのがおすすめです。
女性一人でも車中泊は安全にできますか?
女性の車中泊には、より慎重な準備が必要です。人気のある場所を選ぶ、防犯ブザーを携帯する、窓の目隠しを完璧にするといった対策が重要になります。RVパークや道の駅など、ある程度人の出入りがあって明るい場所を選びましょう。暗すぎる場所や人気のない場所は避け、可能な限り自衛することが大切です。軽自動車は小回りが利くため、女性の車中泊でも取り扱いやすいというメリットがあります。
車中泊に必要な最低限のグッズは何ですか?
最低限必要なのは、寝るための水平な場所を作るマット、外から車内を見えなくする目隠し、灯りを照らすLEDランタンの3つです。布団やタオルで代用することも可能ですが、快適性を求めるなら専用グッズを少しずつ揃えていくとよいでしょう。ポータブル電源があれば、スマホの充電や電気毛布の使用など、活用の幅が大きく広がります。
道の駅での車中泊は禁止されているのですか?
道の駅での車中泊は、基本的には「仮眠程度」の利用が想定されています。宿泊を公認している道の駅もありますが、車中泊禁止の看板が出ている施設も増えています。連泊や長期滞在はタブーであり、あくまでも常識の範囲内での利用が求められます。安心して車中泊をしたい場合は、RVパークやオートキャンプ場を利用することをおすすめします。
まとめ
車中泊は、事前準備と心構え次第で「最高の体験」にも「後悔の連続」にもなります。初心者が経験しがちな「体が痛い」「眠れない」「トイレがない」といったトラブルは、適切なグッズを揃え、場所を選ぶことで大部分を解決できます。
2025年の調査では、車中泊経験者の約44%が「今後も車中泊をしたい」と回答しており、20代では72%にも達しています。宿泊費を抑えられる、時間に縛られない、急な予定変更にも対応できるといったメリットは、多くの人にとって魅力的です。
しかし、車中泊文化を守るためには、マナーを守ることが何より大切です。アイドリングをしない、ゴミは持ち帰る、長期滞在はしないといった基本的なルールを守り、訪れた地域に少しでもお金を落として地域活性化に貢献する姿勢が求められます。
この記事を参考に、まずは近場の道の駅やRVパークで1泊から始めてみてください。自分に必要なものを見極め、少しずつ経験を積んでいけば、きっと車中泊の魅力にハマるはずです。自由で気ままな車旅が、あなたを待っています。


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