本文へ
当サイトの記事にはプロモーションが含まれています
トンさんの
車中泊日記
トンさんの車中泊日記
記事を検索
クルマ旅 4DX / /約13分 /トンさん

ヤバイくらいマブイやつらに狂わされた1日。横浜赤レンガ倉庫の朝並びから木更津4DXまで「あぶない刑事」漬けで駆け抜けた

あぶない刑事ポップアップイベント
スポンサーリンク

「大人が少年に戻る瞬間って、一体いつ訪れると思いますか?」

ある人は、昔遊んだゲームのスイッチを入れたときかもしれない。
ある人は、引き出しの奥からボロボロのプラモデルを見つけたときかもしれない。

でも、西暦2026年・秋の私の場合は違いました。

「朝8時に横浜の赤レンガ倉庫へ突撃し、整理券をもぎ取り、4時間ブラブラした後にグッズを買い、その勢いのまま海を渡って木更津の映画館へ駆け込む」

これです。完全に頭のネジが外れた、あぶない大人による「あぶない刑事(デカ)漬けの1日」。

あまりの熱気とフットワークの軽さに、自分でも「俺、中学生の頃から精神年齢がミリも進化してないんじゃないか……?」と震え上がった、最高にバカバカしくて最高に熱い1日の全記録をここにお届けします。

横浜赤レンガ倉庫の「あぶない刑事 POPUP SHOP」に行くなら必ず知っておきたいこと5選

1. 【朝8:00】ジリジリ照りつける秋晴れ! 赤レンガ倉庫の整理券争奪戦

ジリジリ照りつける秋晴れ!ピーカンで絶好な整理券争奪戦日和
ジリジリ照りつける秋晴れ!ピーカンで絶好な整理券争奪戦日和

戦いの始まりは、まだ街が眠りから覚めきっていない朝の8時でした。

愛車を走らせてたどり着いたのは、港町・横浜のシンボル「横浜赤レンガ倉庫」。
見上げる空は雲ひとつないド快晴。秋晴れというには日差しが強烈で、ジリジリと肌を焼くような熱気がアスファルトから立ち上っています。

「まだ8時だし、いくらなんでも早すぎたか……?」

そんな私の甘い予想は、赤レンガの赤茶けた壁の前に着いた瞬間、木っ端微塵に吹き飛びました。

「うわっ、もうめっちゃ並んでるじゃん!!」

あぶない刑事のPOPUP SHOP整理券配布で並んでいる時の風景1
あぶない刑事のPOPUP SHOP整理券配布で並んでいる時の風景1

そこには、すでに長蛇の待機列。
しかも、並んでいる人たちの気合いが半端じゃない。自前の折りたたみ椅子をスマートに広げて腰掛けている猛者や、この強い日差しの中でビシッと黒いサングラスを装着して佇んでいる人までいる。

そう、今年で放送開始から40周年を迎えた伝説のドラマ『あぶない刑事』のポップアップショップが、ここ横浜赤レンガ倉庫に期間限定でオープンしたのです!

「おいおいマジかよ……頼む、整理券終了しないでくれよ……!?」
「というか、もしもらえたとしても、一体何時の回になるんだ……!?」

心臓がドクン、ドクンと嫌なリズムで跳ね上がります。
冷や汗を拭いながら列の後ろに接続し、待つことしばし。スタッフさんからスッと手渡されたのは、待ちに待ったプラチナチケット(整理券)でした。

券面に印字された文字を凝視する私。

『指定時間:13時00分』

「……やった! 整理券ゲットン!!!」
心の中で大きくガッツポーズ!

あぶない刑事のPOPUP SHOP整理券を無事にゲット
あぶない刑事のPOPUP SHOP整理券を無事にゲット

……と同時に、全身から「ふぅーーーーーっ!!!」と深い息が抜けました。
ひとまず第一ミッション、無事に完了です!

スポンサーリンク

2. 【9:00〜12:30】指定時間は13時!? おいもとワンちゃんに囲まれて「港署の刑事気取り」

しかし、ここで冷静な計算が脳内を駆け巡ります。

「……ん? 今、何時だ?」
時計の針は、9時00分を少し回ったところ。

「集合の13時まで、4時間もあるじゃねえか!!!」

そう、手に入れた栄光のチケットは、まさかの「4時間待ち」という試練を私に突きつけてきたのです。
普通の人間なら「4時間もどうやって時間を潰すんだよ……」と途方に暮れるところでしょう。しかし、ここは港町・横浜。そして男は『あぶない刑事』に魂を奪われたばかり。退屈している暇なんて1秒もありません。

赤レンガ倉庫の広場へ向かうと、なんだかものすごい数の人々でごった返していました。
調べてみると、なんとこの日はイベントのダブルヘッダー!

広場では、全国から絶品のさつまいもグルメが集まる「横浜おいも万博2026」が開催されており、辺り一面に焼き芋の甘〜い蜜の香りがふわわ〜んと漂っています。
さらに海沿いのプロムナードへ歩を進めると、今度は「BAY WALK MARKET(ハロウィンドッグパーティー)」が開催中! ハロウィンの可愛い衣装を着せられたワンちゃんたちが100頭以上も集まり、愛犬家のみなさんが笑顔でワンワン、キャッキャと大賑わい。

BAY WALK MARKET 2026 赤レンガ倉庫公式HPから引用
BAY WALK MARKET 2026 赤レンガ倉庫公式HPから引用

「おいも美味そうだな……」「あのワンちゃん、かぼちゃの服着ててめちゃくちゃ可愛いな……」

甘い誘惑とモフモフの癒やしに包まれながら、私は海沿いの手すりに寄りかかりました。
目の前に広がる青い海。秋のカラッとした潮風がスーーッと鼻を抜けていきます。見上げれば、真っ青な青空を背に堂々とそびえ立つ横浜ベイブリッジ。

その瞬間、私の脳内スイッチがカチッと音を立てて切り替わりました。

(……待てよ。この海、この風、この赤レンガ。これ、完全に『横浜港署』の空気じゃないか……?)

頭の中で勝手に流れ出す、あのアップテンポでジャジーな劇伴BGM。
さっきまで「待ち時間ながっ!」と愚痴っていた男が、次の瞬間には背筋を伸ばし、鋭い眼光で横浜港を見つめる「港署の敏腕刑事(デカ)」へと完全変身を遂げていたのです。気分だけは完全にタカ&ユージ。すれ違う観光客を「怪しい密輸組織の売人じゃないだろうな……」と心の中で無駄にプロファイリングする始末です。

歩き疲れたところで、赤レンガ倉庫内にあるアップルパイとコーヒーの名店「グラニースミス(GRANNY SMITH)横浜店」へピットイン。

レシートくしゃってされてバンって置かれたのは嫌だったな。何か気になる事したのかなぁ?
レシートくしゃってされてバンって置かれたのは嫌だったな。何か気になる事したのかなぁ?
アイスコーヒーで一息
アイスコーヒーで一息

アイスコーヒーをゴクッと喉に流し込み、ほっと一息つきます。

優雅なカフェタイム……のはずなのに、頭の中は全然落ち着きません。

「13時までグッズ残ってるかな……」
「限定のTシャツ、俺の前の回で売り切れたりしないよな……!?」

スマホの時計をチラチラ見つめながら、心臓をソワソワと波打たせて過ごすこと4時間。
ついに、運命の13時がやってきました!

スポンサーリンク

3. 【13:15】いざ横浜赤レンガ倉庫署へ突入! 物欲の爆発…と思いきや!?

POPUP SHOP再整列の列
POPUP SHOP再整列の列

13時15分。ようやっと入店できる番に。
整理券を持つ猛者たちが建物の外にズラリと整列し、スタッフさんの誘導に従って、いざショップの店内へと足を踏み入れました!

「うおおおおおお……!!!」

店内に足を踏み入れた瞬間、視界に飛び込んできたのは、 40周年を記念する限定グッズの山、山、山!
ファンの熱気がムンムンと渦巻き、みんな獲物を狙う鷹のような目で棚を見つめています。店内にBGMが流れていたのかどうかすら、興奮のあまり全く耳に入ってきません。

ストア内にいる人たち
ストア内にいる人たち

「よし、まずは絶対に欲しかった黒の40周年記念Tシャツだ!!」

鼻息荒くTシャツコーナーへ突撃した私。
しかし、そこで無情な現実が突き刺さります。

「……サイズが、ない……!?」

私が狙っていた黒色Tシャツ、なんと目の前でマイサイズが完売!
「うそだろ……!?」と膝から崩れ落ちそうになりましたが、ここは戦場。立ち止まっている暇はありません。

「Tシャツがダメなら、クリアファイルだ! ガチャガチャだ!!」

物欲の赴くままに店内を駆け巡り、記念のクリアファイルとガチャガチャのカプセルをしっかりキープ。
レジに並びながら、「おいおい、40周年記念だし、俺今日いくら使っちゃうんだ……? 財布の中身足りるか……?」と冷や汗をかいていたのですが――。

お会計を済ませてレシートを見た瞬間、私は自分の目を疑いました。

(……あれ? 思ったより全然買ってない自分がいる……!?)

黒Tシャツを断念した結果、お会計は拍子抜けするほど平和な金額。
「もっと爆買いして破産するはずだったのに、俺ってばなんて堅実で冷静な大人なんだ……!」と、嬉しいようなちょっぴり寂しいような、不思議なツッコミが脳内を駆け巡ります。

それでも、手に入れた戦利品をショッパーに詰め込み、心はホクホク!
「最高の買い物だったぜ!」と足取りも軽く、車を停めてある駐車場へと戻りました。

スポンサーリンク

4. 【14:00】「近場は全滅…ならば木更津だ!」気分はレパードで東京湾を激走

車に乗り込み、ひと息つきながら何気なくスマホを眺めていた時のことです。
公式の情報をスクロールしていた私の指が、ピタッと止まりました。

『あぶない刑事40周年記念! 1987年公開の劇場版第1作が期間限定で4K&4DXリバイバル上映! 数量限定の入場者プレゼントあり!』

「な、なんだってえええええええ!!??」

車内に響き渡る私の叫び声。
40年前、日本中を熱狂させたあの記念すべき映画第1作が、座席が揺れて風が吹く最新鋭の「4DX」で蘇っているというのです。しかも今日(10月10日)は、その上映期間の真っ只中!

「観たい! 絶対に観たい!!」

私の血が一瞬で沸騰しました。すぐさま神奈川県内や都内の映画館の予約状況をチェック!
……しかし、現実は非情でした。

「満席……ここも満席……全部埋まってるじゃねえか!!」

さすがは40周年。近場の映画館の4DXシートは、すでに熱狂的なファンによって軒並み狩り尽くされていました。
普通ならここで「まあ、今日はポップアップに行けたし諦めるか」となるところです。

でも、今日の私はすでに「港署の刑事」。あきらめるという文字は辞書にありません。
上映スケジュールを血眼になって検索し続けたその時、奇跡的にひとつの劇場がヒットしました。

『イオンシネマ木更津:空席あり』

「木更津……千葉県!?」
一瞬、脳裏に地図が浮かびます。ここは神奈川県の横浜。目的地は東京湾を挟んだ向こう側の千葉県・木更津。

「……行ける。今から東京湾アクアラインをかっ飛ばせば、余裕で間に合う!!」

迷いは1ミリもありませんでした。
私は車のエンジンをブルルンッ!と始動させ、ギアをドライブへ叩き込みました。(オートマだけど気分的な話でね)

ベイブリッジ ドライブレコーダーの映像
ベイブリッジ ドライブレコーダーの映像

気分は完全に、劇中でタカとユージが駆るゴールドの日産レパード(港303)!
まぶしい西陽がフロントガラスをギラギラと照りつける中、横浜の街を抜けて首都高へ合流。海底トンネルを抜け、東京湾のど真ん中を突っ切るアクアラインを一直線に疾走します!

夕日が目に染みる
夕日が目に染みる

途中の「海ほたるパーキングエリア」で東京湾の潮風を浴びながら小休止を挟みつつ、車は一路、房総半島へ。
上映開始の30分前、私は無事に「イオンシネマ木更津」の駐車場へと滑り込んだのでした。

横浜から海を越えて木更津へ。自分でも惚れ惚れするほどのフットワークの軽さです。

5. 【17:30】木更津の映画館で4DXの洗礼! 1987年のスクリーンに魂を撃ち抜かれた話

木更津のイオンシネマは、都心の映画館のような殺伐とした混雑がなく、新しさの中にもどこかホッとするような懐かしさが漂う素晴らしい空間でした。

ロビーにいるお客さんたちを見渡すと、同世代や少し上の世代の方々が、どこか誇らしげな笑顔で開場を待っています。
言葉は交わさなくても分かります。「あんたも、あぶ刑事に狂わされてここに来たんだな……」という、熱い同志の絆のようなものが空間全体に満ちていました。

売店で大きなカップのコーラを買い、いざ4DXシアターへ入場!
(※ちなみにこの時、私はまだ気づいていませんでした。4DXの座席がどれほど暴れ回るのかを。後で激しく揺れながら「……これ、フタ付きカップじゃなくてペットボトルにしておくべきだったんじゃねえか!?」と大汗をかくことになります)

やがて照明が落ち、場内が完全な暗闇に包まれました。

スピーカーから鳴り響く、あの重厚でキレのあるドラムとサックスの旋律。
大スクリーンに映し出されたのは、1987年当時の、若き日の舘ひろしと柴田恭兵――タカとユージの姿でした。

「ドッギャーーン!!」

スクリーンの中で銃声が轟いた瞬間、私の背中のシートにドスッ!と強烈な衝撃が走り、耳元をビュッ!とリアルな風がかすめていきました!
カーチェイスが始まれば、座席がまるで本物の車に乗っているかのようにグワングワンと前後左右にシェイク!

「うおっ、うおっ、揺れる揺れる! コーラが、コーラが跳ねる!!」

心の中で必死にツッコミを入れながらも、私の視線はスクリーンに釘付けでした。
40年前の映像とは思えないほど瑞々しく、破天荒で、スタイリッシュで、どこまでも洒落ている2人の掛け合い。撃ちまくる銃弾、横浜の街を駆け抜けるレパード、そして飛び散る火花。

気がつけば、4DXのアトラクションとしての激しさも忘れ、私はただただスクリーンに吸い込まれていました。

「……ああ、やっぱり本当に、いい作品だなあ……。」

心の中に、じんわりと温かく熱いものが込み上げてきます。
エンドロールが流れ、劇場の明かりがパッと灯ったとき、館内には言葉にならない深い余韻と、観客全員の満足げな空気が満ち満ちていました。

ちなみに、POPUP SHOPでも買えるグッズは映画館で売ってるんですよね。もし売り切れてたら、ものによっては映画館で購入できます。

劇場でも購入可能なあぶない刑事グッズ
劇場でも購入可能なあぶない刑事グッズ

6. 【夜】足はパンパン、心は満タン! 「俺、中学生の頃と全く変わってねぇな!」

夜の木更津
夜の木更津

映画館を出て劇場の自動ドアを一歩くぐると、外の世界はすっかり深い夜の闇に包まれていました。

朝8時に横浜赤レンガ倉庫に立ってから、実に半日以上。
朝の整理券並びに始まり、4時間のおいも&ワンちゃん徘徊、ポップアップでの物欲との戦い、アクアラインの爆走、そして木更津での4DX激闘――。

さすがに身体は正直です。
ふくらはぎはパンパンに張り、まぶたの裏には強烈な眠気がズシッとのしかかってきています。

でもね。
不思議なことに、心の中は信じられないくらい澄み渡っていて、まるで新品のバッテリーをフル充電したかのようにエネルギーがメラメラと満ちあふれていたのです。

駐車場に停めた車に乗り込み、シートに深く身体を沈めました。
助手席には、赤レンガで手に入れた限定クリアファイルとガチャの景品、そして映画館でもらった4DXの限定特典。

思わず、ニヤリと口元が緩みます。

この最高の1日にキャッチコピーをつけるとしたら、これしかありません。

「ヤバイくらいマブイやつら。」

40年の歳月が流れても、スクリーンの中のタカとユージの格好良さは1ミリも色褪せていませんでした。それどころか、年を重ねるごとに凄みと色気が増し、ますます磨きがかかっている。

……それに比べて、自分はどうだ?
大人になっても朝から整理券に並び、海を越えて映画を観に行き、好きなことだけに全力で突っ走っている。

ハンドルを握りしめながら、私は夜の空に向かって吹き出すように呟きました。

「……あの2人はどんどん渋くカッコよくなってるのに、それに比べて俺はやってることが中学生の頃と全く変わってねぇな!!!」

でも、そんな自分がなんだかちょっと誇らしくて、愛おしい。
大人が全力で少年に戻った秋の夜、私は満面の笑みでアクセルを踏み込み、愛する我が家への帰路についたのでした。

スポンサーリンク
トンさん
トンさん

車中泊とクルマ旅の現場で、傾斜・電波・トイレ・夜の静けさ・コストを同じ基準で測って公開しています。

プロフィール