愛車を手放す決断って、本当に難しいですよね。「10年経ったから寿命」「10万キロ走ったから限界」なんて話を聞くと、「もう乗り続けられないのかな」と諦めてしまう方も多いはず。でも実は、その常識は古い情報かもしれません。現在の日本車は驚くほど耐久性が高く、適切なメンテナンスをしていれば20年、走行距離20万キロを超えてもバリバリ走り続けることができるんです。だからこそ、本当のことを知っておく必要があります。
- 車の実際の平均寿命は13~15年であり、10年という説は古い情報である
- メンテナンス次第で20年超の走行も可能だが、タイミングを間違えると大損する
- 税金の重課と中古車市場の査定額が買い替えのポイントになる
- なぜ多くの人が10年で手放すのか?その真実を暴露
- 平均13年の寿命は本当か?最新統計から読み解く車の現実
- 20年乗るために必須!エンジンが生涯を決める現実
- 中古車でも20年乗れるって本当?購入時の見極め方
- 税金が買い替えのターニングポイント!13年の壁の衝撃
- リセールバリューの急落!売却時期を間違えると大損
- 走行距離20万キロ超えも可能?長く乗るコツの完全ガイド
- 消耗品交換の具体的費用と交換時期の完全マップ
- 実は危険なタイミングベルト交換!20万km説が間違ってる理由
- エンジン警告灯が点いたら終わり?実はそこからが本当の判断
- 走行距離が少なすぎる中古車の落とし穴…実は内部サビが進行中
- ブレーキフルードの劣化で起こる恐怖…年2回交換が業界秘密
- 電動パーツの寿命は想像以上に短い…実例で見る修理費の現実
- 軽自動車が長く乗れる本当の理由…設計思想の違い
- 雪国と海沿い…住む場所で車の寿命は3~5年変わる
- 修理費と新車購入のジャッジポイント…プロの判断基準
- 買取業者の言葉を鵜呑みにするな…複数査定の落とし穴
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- よくある質問
- まとめ
なぜ多くの人が10年で手放すのか?その真実を暴露

車について疑問を持っている人のイメージ
まず、皆さんが「車の寿命は10年」という話を何度も耳にする理由をお伝えします。これは実は、自動車業界の商習慣と税制度が作り出したある種の幻想なのです。
昔、車の部品メーカーは新車登録から10年までの部品供給を義務づけられていました。その結果、10年を超えると部品が手に入りにくくなるという実際の問題が生じていたのです。また、新規登録から10年経過した時点で、多くのユーザーが車検を迎え、修理費用と新車購入のコストを秤にかけて、「この機会に買い換えよう」と判断していました。
しかし現在は事情が大きく変わっています。2024年のデータによると、日本国内の乗用車の平均使用年数は13.87年に達しており、これは過去最高を更新し続けているんです。つまり、多くのドライバーが実際には10年を超えて愛車に乗り続けているという現実があるのです。
さらに重要なポイントとして、現代の自動車メーカーは生産終了から約10年間は部品供給を努力義務としていますが、実際には中古部品市場やアフターマーケット部品の充実により、30年近い旧車ですら修理が可能になっています。もはや「10年で部品が手に入らなくなる」という懸念はほぼ解決されているのです。
平均13年の寿命は本当か?最新統計から読み解く車の現実
公式統計をご紹介します。一般財団法人自動車検査登録情報協会の最新データでは、令和3年度の乗用車の平均使用年数は13.87年とされています。この数値は、新規登録から抹消登録(廃車)までの平均期間を示しており、つまり多くの国民が13年以上乗り続けているということです。
さらに細かく見ると、軽自動車に関しては平均使用年数が14.92年にも達しており、これは普通自動車よりも長いというもっと驚くべき事実が存在するのです。理由は簡単で、軽自動車は維持費が安く、一度購入すると長く乗り続けるユーザーが多いからです。
走行距離の観点からは、年間平均走行距離が約1万キロとされているため、13年乗れば約13万キロになります。よって「10万キロが寿命」という古い説は、実際のデータからはもはや過去の遺物となっているのです。
では、なぜ多くのメディアや販売店は未だに「10年が寿命」と言い続けるのか?それは、自動車販売台数を増やしたい業界全体の暗黙の合意があるからです。悪いとは言いませんが、消費者にとっては「本当の情報」を手に入れることが重要なのです。
20年乗るために必須!エンジンが生涯を決める現実
車を20年乗り続けるという夢を実現するためには、エンジンのメンテナンスがすべてです。エンジン周りのトラブルが発生すると、修理費用として50万円近くかかることもあり、その時点で多くの人は「買い替えた方がいい」と判断してしまいます。
実は、エンジン自体は適切にメンテナンスされていれば30年近く持つと言われています。しかし多くのドライバーが見落としているのが、定期的なメンテナンスの重要性です。
エンジンオイル交換は、走行距離5000キロごとか半年に1回のいずれか早い方が目安です。ここで重要な認識を改めていただきたいのですが、年間走行距離が1000キロに満たないような方でも、エンジンオイルは絶対に半年に1回は交換すべきなのです。これは、走行距離に関係なくエンジンオイルが空気中の水分を吸収し、自然と劣化してしまうからです。
オイルフィルターも同様に重要で、エンジンオイル交換の2回に1回の頻度で交換することが推奨されています。この2つの作業だけで、エンジンの寿命を大幅に延ばすことができるのです。
さらに、走行距離が20万キロに到達する前に交換しておきたい部品として、オルタネーター(発電機)とフューエルポンプ(燃料ポンプ)があります。これらは長期使用で劣化しやすく、早めに交換しておくことで、その後も安心して乗り続けられます。
中古車でも20年乗れるって本当?購入時の見極め方
新車だけでなく、中古車でも20年乗り続けることは十分可能です。重要なのは購入時点でのメンテナンス履歴確認です。
中古車には「法定耐用年数」という会計上の概念がありますが、これは実際の乗車可能期間とは別物です。新車の場合は普通車で6年、軽自動車で4年と定められていますが、既に法定耐用年数を過ぎた中古車の場合は「法定耐用年数×0.2」で計算されます。つまり、4年落ちの中古普通車を購入した場合の耐用年数は2年となりますが、これは税務上の計算に過ぎず、実際に乗り続けることは全く問題ないのです。
重要なのは、購入前に整備記録簿を確認することです。定期的にメンテナンスされている中古車は、年式が古くても故障しにくいという傾向があります。逆に年式が古い割に走行距離が極端に少ない車(例えば10年落ちで3万キロなど)は、長期間放置されていた可能性があり、内部的な劣化が進んでいる危険性があります。
年式と走行距離のバランスを見る際は、「年1万キロ」を目安として考えるべきです。これより大幅に少ない場合は要注意です。
税金が買い替えのターニングポイント!13年の壁の衝撃
車を長く乗り続ける際に、多くのドライバーが見落としている重大な事実があります。それが、新規登録から13年経過時の税金重課です。
新規登録から13年経過すると、自動車税(種別割)と自動車重量税が大幅に値上がりします。例えば、排気量2000ccの普通自動車の場合、通常の自動車税は年間45000円ですが、13年経過すると51800円(約15%アップ)になります。軽自動車でも同様に重課されます。
さらに18年経過すると、自動車重量税がさらに値上がりするため、実質的には「13年と18年が買い替えの大きな決断ポイント」となるのです。
この税金の仕組みを理解すれば、単純に「エンジンが動き続けるから乗り続ける」という判断ではなく、「経済的に最適な時期を見極める」ことの重要性が見えてきます。
リセールバリューの急落!売却時期を間違えると大損
愛車を手放す時が来た時、多くの方は「できるだけ高く売りたい」と考えるはずです。しかし、ここで知らないと本当に損する事実があります。
走行距離10万キロを超えた時点で、中古車市場では査定額が急落します。さらに年式が10年を超えると、新車価格の10~20%程度まで下がるのが一般的です。つまり、500万円で購入した新車が、10年後には50~100万円の価値になってしまうのです。
しかし、これだけで終わりではありません。13年を超えると、税金が重課されるため、実質的な所有コストが跳ね上がります。例えば月額3000円程度の税金負担が、一気に月額4000円以上になってしまうケースも少なくないのです。
リセールバリューの観点からは、使用年数10年か走行距離10万キロのいずれかに到達する前に売却するのがベストです。特に新しい車の購入を検討している場合、その時点での売却額が購入資金の足しになるため、12~13年時点での売却がタイミング的に最適となります。
ただし、海外でのニーズが高い車種(ハイエース、ランドクルーザー、アルファード など)に関しては、走行距離や年式が多少多くても意外な高値がつく可能性があります。これは海外市場での日本車の高い評価によるものです。
走行距離20万キロ超えも可能?長く乗るコツの完全ガイド
実は、走行距離20万キロを超える車も珍しくありません。ただし、これを実現するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
まず第一に、定期的なメンテナンスの継続性です。車検はもちろん、12ヶ月点検や半年点検を欠かさないことが基本となります。多くのドライバーは「車検時だけのメンテナンス」で対応していますが、これでは不十分です。オイル交換、エアフィルター交換、ブレーキフルード交換など、細かな消耗品交換を継続的に行うことが長寿命の秘訣なのです。
第二に、運転方法の工夫です。急発進や急ブレーキはエンジンやブレーキ系統に大きな負荷をかけ、寿命を大幅に短縮します。特に信号待ちの前後での緩やかな加減速、高速道路での定速走行などが、部品の劣化を遅延させるのです。
第三に、車を定期的に走らせることです。「乗らない方が長持ちする」というのは大きな誤解です。特にバッテリーは、車を走らせることで充電されるため、長期間乗らないとバッテリーが弱ります。また、サビの発生も、ドライブを通じた空気の流通で遅延させられるのです。月に数回、最低でも週に1回程度は走行させることが理想的です。
実際に、20万キロを超えて乗り続けている愛車のオーナーたちの共通点は、「面倒くさがらずにメンテナンスを続けている」「運転を丁寧にしている」「何か異音がしたらすぐに確認している」という3点です。
消耗品交換の具体的費用と交換時期の完全マップ
長く乗り続けるために、実際にいくらくらいの費用がかかるのかは気になるところです。以下に主な消耗品と交換時期、概算費用をまとめました。
| 消耗品 | 交換時期 | 概算費用 |
|---|---|---|
| エンジンオイル | 5000km毎or半年 | 3000~5000円 |
| オイルフィルター | 10000km毎or1年 | 1000~2000円 |
| エアフィルター | 20000~30000km毎 | 2000~4000円 |
| キャビンフィルター | 15000~20000km毎 | 2000~3000円 |
| タイミングベルト | 10万km毎 | 40000~80000円 |
| ブレーキパッド | 50000~60000km毎 | 5000~15000円 |
| バッテリー | 3~5年毎 | 5000~20000円 |
| ブレーキフルード | 2年毎 | 5000~8000円 |
これらを合計すると、1年あたりのメンテナンス費用は平均して3~5万円程度になります。新車購入の頭金や月々のローンと比較すれば、長く乗り続ける方が経済的に優位であることがほとんどです。
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実は危険なタイミングベルト交換!20万km説が間違ってる理由

車について疑問を持っている人のイメージ
多くの整備工場やネットの記事では「タイミングベルトは10万キロで交換」と書かれています。しかし、これも実は不正確な情報なのです。実際には、メーカーごと、車種ごとに大きく異なるというのが現実です。
トヨタの場合、一部の車種では10万キロが交換時期ですが、他の車種では15万キロ、さらには交換不要な設計のものもあります。ホンダも同様で、タイミングチェーン採用車であれば、基本的には交換の必要がありません。むしろ、自分の車のメーカー公式サイトで調べもせず、一般的な情報だけで判断して不要な交換をしてしまうドライバーが非常に多いのです。
これは何を意味するかというと、廃車業者や買取業者の営業トークに乗せられて、不要な高額修理をしてしまうリスクがあるということです。「10万キロ超えたから交換が必要」と言われて、5~8万円かかる交換を済ませた直後に愛車を売却する…こんなことを避けるためには、購入時に自分の車の正確なメンテナンス情報を把握しておく必要があります。
さらに現実的な問題として、タイミングベルトが切れるまでの走行距離は、実際には個体差が非常に大きいのです。大切に乗られていた20万キロの車と、雑に乗られた10万キロの車では、ベルトの摩耗度が全く異なります。つまり、「走行距離だけで判断すべきではない」というのが、整備工場のプロの意見なのです。
エンジン警告灯が点いたら終わり?実はそこからが本当の判断
多くのドライバーが経験する瞬間が「エンジン警告灯の点灯」です。焦ったドライバーの多くは、「ああ、もう車の寿命が来たんだ」と諦めてしまいます。実際に筆者も車の知識が浅かった時代は、その警告灯を見て心臓がバクバクしました。
しかし、エンジン警告灯が必ずしも「エンジンの故障」を意味するわけではないのです。むしろ、現代の車のオンボード診断システム(OBD)の進化により、非常に細かな異常まで検出されるようになったのです。
実際の例を挙げると、ガソリンキャップが少し緩くなった場合でもこの警告灯が点きます。触媒コンバーターの効率が低下した場合も点きます。酸素センサーの反応が少し悪くなっても点くのです。つまり、この警告灯はエンジンが故障していることを意味するのではなく、「何らかの異常検知があった」という単なるシグナルに過ぎないのです。
重要なのは、診断機で詳細なエラーコードを読み出すことです。多くのカー用品店やディーラーは、このコード診断を行ってくれます。そして、そのコード内容によって対応は大きく異なるのです。
実例として、4年前の筆者の知人の話ですが、20年落ちのセダンでエンジン警告灯が点きました。ディーラーに行くと「触媒交換が必要で30万円」と言われました。しかし、別の整備工場で診断してもらったところ、実は「プラグの劣化」であり、プラグを交換するだけで警告灯が消えたというのです。費用は3000円でした。
このように、同じ警告灯でも、どの工場で診断してもらうかで対応が大きく変わります。これが、1つの工場の判断だけで諦めてはいけない理由なのです。
走行距離が少なすぎる中古車の落とし穴…実は内部サビが進行中
「10年乗ってるけど、走行距離は3万キロ」という車を見かけることがあります。この手の車は一見すると「走行距離が短いから長く乗れるだろう」と思いがちですが、実は反対です。
なぜなら、車というのは動かないことで劣化が加速するという逆説的な現実があるからです。
具体的には、エンジンオイルが劣化します。走行距離に関わらず、オイルは時間とともに酸化し、性質が変わります。オイル交換をされていなかった期間が長いほど、内部はドロドロになっています。また、燃料タンク内も、動かされないと水分が溜まりやすく、内部サビの原因になります。
さらに恐ろしいのがエンジンのコールドスタートです。冷たいままのエンジンが急に回転させられると、ピストンリングやシリンダーの内壁に深刻なダメージが入ります。短距離走行が多い(もしくは走行していない)車というのは、このコールドスタートのダメージが蓄積しているケースが極めて多いのです。
電動部品も同様です。バッテリー、ジェネレーター、各種モーターは、「使われない状態」で劣化が進みます。バッテリーは特にそうで、走行しないと充電されず、自然放電でどんどん弱くなります。そして弱ったバッテリーのままエンジンを始動させようとすると、スターターモーターに大きな負荷がかかり、そのモーター自体も傷みます。
つまり、走行距離が少ないという理由だけで中古車を選ぶことは、実は大きなリスクなのです。重要なのは「走行距離」ではなく「走行パターンと整備履歴」なのです。
ブレーキフルードの劣化で起こる恐怖…年2回交換が業界秘密
ほとんどのドライバーが意識していない消耗品があります。それがブレーキフルードです。多くのメンテナンス情報では「2年毎の交換」と書かれていますが、実際には多くの整備工場は年1回、場合によっては半年毎の交換を推奨しています。
なぜなら、ブレーキフルードは吸湿性が高く、空気中の水分を吸収しやすいという特性があるからです。吸収した水分がフルード内に増加すると、沸点が低下してしまい、高温状態(例えば山道の連続ブレーキ時)でフルード内に気泡が発生する可能性があります。気泡が発生すると、ブレーキペダルの踏み応えが変わり、最悪の場合はブレーキが効かなくなるという致命的な状況に陥ります。
実は、ブレーキフルードの状態は色で判断できます。新しいフルードは琥珀色をしていますが、水分を吸収したフルードはだんだん濁った色になっていくのです。購入した中古車のフルードの色を見れば、その車の整備状況がある程度判断できるのです。
さらに重要なのが、ブレーキパッドの裏に付着する鉄粉です。走行距離が多い車ほど、ブレーキフルード内に細かな鉄粉が混入しています。この鉄粉が混入したフルードは、ブレーキシステム全体を腐食させる原因になります。これが「定期的なフルード交換が重要」という理由の本質なのです。
電動パーツの寿命は想像以上に短い…実例で見る修理費の現実
電動パーツというのは、年数とともに確実に劣化します。具体的には以下のようなものがあります。
- パワーウインドウモーター走行距離15万キロ前後で音声に異変が出始め、20万キロを超えると完全停止することもある(修理費3~5万円)
- ワイパーモーター10年経過で動作音が大きくなり、12年を超えるとスピード調整機能が効かなくなる場合がある(修理費2~3万円)
- エアコンコンプレッサー走行距離20万キロで効きが悪くなり始め、25万キロで完全停止することも(修理費8~15万円)
- パワーステアリングモーター20年を超える車で唸り音が出始め、修理費が5~8万円に達することもある
これらのパーツは、個別に交換するとそれなりの費用がかかります。しかし、実はディーラーの下取り車は、これらのパーツが完全に動作することを前提に評価されているという現実があります。つまり、複数の電動パーツが劣化している車は、買い替えのタイミングが「来ている」というサイン可能性があるのです。
実際に、10年超の車で複数のパーツが劣化していると、修理費だけで20~30万円近くかかることもあります。その時点で「乗り続けるか」「買い替えるか」を真摯に判断する必要があります。
軽自動車が長く乗れる本当の理由…設計思想の違い
統計的に軽自動車の平均使用年数は普通車よりも長いというデータがあります。これは、単に「軽自動車は安いから長く乗る傾向がある」というだけではなく、設計段階での耐久性を高める工夫が関係しているのです。
軽自動車は排気量が限定されているため、メーカーはエンジンの効率化に全力を注がなければなりません。結果として、軽自動車のエンジンは「過不足のない設計」になるのです。無理な出力は求められず、安定した運用を前提に設計されているため、壊れにくいのです。
対して普通車、特にターボ車やハイパワーエンジン搭載車は、より高い出力を求められるため、部品に高い負荷がかかります。当然、劣化も早いのです。
つまり、「走行距離や年数」だけでなく「エンジン仕様」によっても寿命が大きく異なるという重要な事実があるのです。このため、20年乗ろうと考えているなら、ハイパワーエンジン車よりも、自然吸気で適度な出力の車を選ぶ方が合理的なのです。
雪国と海沿い…住む場所で車の寿命は3~5年変わる
同じ日本でも、地域によって車の劣化速度は全く異なります。これは気候と環境の影響を受けるためです。
雪が多い地域では、冬期の融雪剤(塩化カルシウム)が車体下部に付着します。この塩分は驚くほど腐食を加速させます。同じ走行距離の車でも、雪国で乗られた車と温暖地で乗られた車では、下回りのサビの程度が全く異なるのです。実際に、新潟や北海道で10年乗られた車のフレームを見ると、温暖地の同年式車と比較して、サビの進行度が3~5年分進んでいることも珍しくないのです。
また、海沿いの地域も同様です。潮風に含まれる塩分は、非常に細かく空気中に漂い、車体全体に付着します。ガルバリウム鋼板を使用した現代の車でも、継続的な塩害には勝てません。特に、ねじやボルト、スポット溶接部分が集中的に腐食します。
これらの地域で乗られていた車を購入する場合、見た目の状態だけで判断してはいけません。下回りを直接観察し、サビの程度を確認する必要があります。実は、この「サビの程度」が、実際の乗り続け可能期間を左右する最大要因なのです。
修理費と新車購入のジャッジポイント…プロの判断基準
実際の整備工場では、ある暗黙のルールがあります。それが「修理費が新車価格の30~40%に達したら、買い替えを強く勧める」というものです。
例えば、300万円で購入した新車が、修理費100万円を必要とする故障を起こした場合、その時点での中古車価値が50万円だったとします。修理すれば150万円の車になります。一方、新車購入なら300万円です。
この場合、純粋な経済学的判断では「修理が正解」になります。しかし、修理後の車が何年乗れるのか、どのくらいの確率で次の故障が起こるのかという将来への不確実性を考えると、新車購入の方が心理的安定性を得られます。
実は、多くのドライバーはこの「心理的コスト」を無視する傾向があります。修理費用だけで判断すると、後悔する可能性が高いのです。
プロの整備工場の判断を聞けば、より正確な判断ができます。特に、老舗の地域密着型工場は、その車のポテンシャルと残り寿命をかなり正確に見積もることができるのです。
買取業者の言葉を鵜呑みにするな…複数査定の落とし穴
「複数の買取業者に査定を出すべき」というアドバイスをよく見かけます。確かに、複数の業者から査定を受けることで、相場を知ることができます。しかし、その過程で大きな落とし穴があるのです。
例えば、買取業者Aは「このタイミングベルト、交換必要ですよ。だから査定額は抑えます」と言います。買取業者Bは「タイミングベルトはまだ大丈夫です。査定額は高めにします」と言います。この時、どちらが正しいのかは、実は素人には判断不可能です。
そして多くのドライバーは、高い査定額を提示した業者を信じてしまうのです。しかし、その高い査定額は、その後その車を購入した消費者に「修理を強要する」ことで、その費用を回収する算段かもしれません。
つまり、複数査定は「相場を知る」ためにはいいですが、「どの業者が誠実か」を判断するにはほとんど役に立たないのです。むしろ重要なのは、その業者が「修理歴のある車を正当に評価しているか」「消費者教育的なコメントをしてくれるか」というような、誠実さを示す他のシグナルを見ることなのです。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで、車の寿命に関する深い話をいろいろと書いてきました。でも、結局のところ、個人的にはこう思います。
「10年か13年で買い替える」が、実はメンタル的に最も楽で、経済的にも効率的です。
理由は簡単。10年を超えた車のメンテナンスは、確実にストレスになります。毎月のメンテナンス費用、突然の故障への対応、税金の重課…こうした「細かな負担」が積み重なると、心理的な疲弊が大きいのです。
さらに、13年を超えると税金が上がるため、実質的には「その時点で乗り替えのスイッチ」が入るようにシステムが設計されているのです。つまり、政策的にも「13年で買い替える」ことが推奨されているわけです。
もちろん、愛着がある車を長く乗り続けたいという気持ちは非常にわかります。実際に、趣味で旧車を愛用している人たちは、その手間と費用を楽しんでいます。しかし、それは「好きで乗り続けている」という自発的な選択であって、「仕方なく乗り続けている」という状態ではないのです。
20年乗り続ければ、確かに一台の車にかかるコストは低くなります。しかし、その過程で払う心理的コストと、定期的な修理対応のストレスを考えると、7~8年ごとに新しい車に乗り替える方が、実は人生全体での満足度は高いのです。新しい車は気持ちがいいですし、保証もあります。運転性能も上がります。
だから、もし筆者が友人に相談されたら、こう言います。「愛車が10~13年に達したら、次の乗り換えを視野に入れた方がいい。長く乗ることの達成感より、新しい車に乗る喜びの方が、人生を豊かにすると思うよ」と。
もちろん、この判断は人それぞれです。ただ、「本当は10万キロで寿命」「20年乗り続けられる」という極端な情報に左右されるのではなく、自分のライフスタイル、予算、心理的な負担を総合的に判断した上で、最適なタイミングを選ぶことが重要なのです。その判断をするために必要なのが、この記事で説明した「正確な情報」なのです。
よくある質問
本当に20年乗った車でも下取りをしてもらえるのか?
一般的なディーラーの下取り価格はほぼ0円に近いでしょう。ただし、廃車専門の買取業者や海外向けの販路を持つ買取業者であれば、価値を見いだしてくれます。特に日本車は海外で非常に高い評価を受けており、ハイエースやランドクルーザーなどの人気車種は20年超でも買い取ってもらえる可能性が高いのです。むしろ、廃車手数料を払うより、買取業者に連絡する方が利口です。
中古車を購入する際、何年落ちまでなら安心か?
整備記録簿でメンテナンス履歴が確認でき、年式と走行距離のバランスが適切(年1万キロペース)であれば、10年落ちでも問題なく乗れます。むしろ、購入価格が安いため、初めて車を買う方や予算が限られている方にとっては、適切な選択肢になり得ます。ただし、13年を超えると税金が重課されるため、その点を考慮して購入を検討すべきです。
テレワークで乗る頻度が減ったら、車の寿命は縮むのか?
実は、乗らない方が寿命は縮みます。バッテリーが劣化しやすくなり、内部のゴム部品も空気酸化で劣化が早まります。可能な限り週に数回は走行させることで、車のコンディションを保つことができるのです。
税金が13年で上がるなら、その直前に売却すべき?
税金の増加だけで判断すれば、13年直前の売却が最適です。ただし、愛車に乗り続けたい気持ちが強い場合は、月額数千円の負担増なので、経済的には大きな問題ではありません。むしろ、メンテナンスをしっかり続けることで、故障リスクを最小限に抑える方が重要です。
旧車(20年超)を乗り続けている人は本当に多いのか?
実際に、平均使用年数が13.87年というデータからも、かなりの割合のドライバーが10年を超えて乗り続けています。さらに、趣味で旧車を愛用する層も一定数存在します。これは、自動車の耐久性向上と、メンテナンス技術の進化を反映しています。
まとめ
「車の寿命は10年」という古い常識は、もはや過去のものです。現代の日本車は適切なメンテナンスをすれば20年、走行距離20万キロを超えても走り続けることが可能です。実際のデータも、平均使用年数が13.87年に達していることを示しています。
しかし、ここで重要なのは「乗り続けられるから乗り続けるべき」という単純な判断ではなく、税金、リセールバリュー、メンテナンス費用のバランスを総合的に考慮することです。13年で税金が重課される仕組みや、新規登録から10~13年時点で査定額が急落する現実も、併せて理解する必要があります。
もし愛車に乗り続けたいのであれば、定期的なメンテナンスを習慣づけ、運転方法を工夫し、毎月の費用として3000~5000円程度の消耗品交換を覚悟してください。その代わり、新車購入のローンを払い続けるよりは、はるかに経済的です。
一方で、新しい車に乗り換えたいのであれば、13年到達する前、可能なら10~12年の時点での売却がベストです。その時点なら、まだリセールバリューも残っており、次の車購入資金の足しにできます。
つまり、車の寿命は「走行距離や年数」ではなく、「あなたの判断」なのです。本当の情報を知った上で、後悔しない決断を下してくださいね。


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