愛車が20万キロを超えて、ディーラーから「そろそろ限界ですね」と言われていませんか?実は、その言葉を鵜呑みにすると数十万円単位で損をする可能性があります。2026年現在、車の技術は飛躍的に進化しており、適切なメンテナンスを施せば30万キロ以上でも現役で走れる時代になっているのです。一方で、乗り換えを選択する場合でも、売却先を間違えると二束三文で手放すことになりかねません。この記事では、20万キロ超えの車をどう扱うべきか、プロの視点から具体的な判断基準と実践的なノウハウをお伝えします。
- 2026年現在の車なら、メンテナンス次第で20万キロ超えでも安全に乗り続けられる科学的根拠と具体的な整備ポイント
- 20万キロ超えの車でも数十万円で売却できる3つの業者選定基準と、ディーラー下取りで大損する理由
- 継続か買い替えかを決める5つの判断軸と、それぞれの場合の具体的な行動ステップ
20万キロ超えの車が今でも乗れる科学的理由

車について疑問を持っている人のイメージ
「車の寿命は10万キロ」という常識は、もはや過去のものになりました。2026年現在、日本車の技術革新により、平均使用年数は13.87年にまで延びています。これは10年前と比較して1.44年も長くなっているのです。
昔は10万キロでタイミングベルトをはじめとする多くの部品交換が必要でした。しかし現在は、部品の耐久性が飛躍的に向上し、塗装技術も進化したことで、10年程度では外観の劣化もほとんど見られません。実際、海外では日本車が20万キロどころか30万キロ、40万キロでも当たり前に走っているという事実があります。
タクシーが役目を終える走行距離の目安は40万キロとされていますが、これは特別なことではありません。車の機能は年々向上しているため、10万キロを超えても問題なく走れるのです。日本車は特にメンテナンスをされないまま海外で20万キロ以上走行している実績があり、適切な整備を続ければ15万キロから20万キロまで全く問題なく走行できることが証明されています。
ただし、20万キロを超えた車には独特の注意点があります。エンジンやトランスミッションといった重要部品の劣化が進みやすくなるため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。小さな異常を放置すると大きなトラブルに繋がる可能性が高いため、早めの対応が重要になります。
また、2026年1月時点では、コネクテッドカー技術の進化により、車両のセンサーが収集した走行データを基にしたメンテナンス通知が自動で届くようになっています。このような先進技術を活用すれば、予防保守の精度が格段に向上し、故障の予兆を早期に検知できるようになっているのです。
20万キロ超えでも絶対に必要な7つの重要メンテナンス
20万キロを超えた車を安全に乗り続けるためには、以下の部品とメンテナンスが欠かせません。それぞれについて、交換時期と費用の目安を詳しく解説します。
タイミングベルトは命綱!交換しないと数十万円の大損
タイミングベルトは、エンジンのクランクシャフトとカムシャフトを連結し、エンジンの規則的な回転運動を維持する重要な部品です。前触れなく切れてしまうことが多く、走行中に切れるとエンジンが突然停止し、追突事故に遭う危険性もあります。
一般的に10万キロから15万キロごとに交換するのが良いとされており、20万キロまでに交換されていない場合は、すぐに交換を検討しましょう。タイミングベルトはエンジン内部にあるため、知識と設備がなければ交換が難しく、プロに依頼することをおすすめします。
交換費用は、軽自動車で約3万円、普通自動車で約6万円です。しかし万が一切れてしまった場合は数十万円の修理費用が必要になるため、予防的な交換が絶対に必要です。なお、最近の車種にはタイミングチェーンが採用されているものもあり、こちらは半永久的に使用できると言われていますが、20万キロを目安に交換するのが安心でしょう。
バッテリーは冬場に突然死するリスク大
20万キロ超えの車に限らず、長く使ったバッテリーは急に故障するリスクが高くなります。一般的に2年から3年ごとに交換するのが良いでしょう。特に冬季はバッテリーが弱りやすいため、注意が必要です。
バッテリーが弱っていると、エンジン始動に苦労することもあります。交換費用は、ガソリン車なら1万円から3万円ほどで比較的安く済みますが、ハイブリッド車やアイドリングストップ車の場合は高額となります。出先でバッテリー上がりになってJAFを呼ぶ手間とコストを考えれば、定期交換は賢い選択です。
エンジンオイルは車の血液!交換頻度が寿命を決める
エンジンオイルはエンジンの寿命に大きな影響を与えます。通常は3000キロから5000キロごとに交換するのが理想的ですが、20万キロを超えた車ではオイルの劣化が進みやすく、エンジンの摩耗も激しくなるため、低走行車よりも早めの定期的な交換が必要です。
高品質なオイルを使うことで、エンジンの長寿命化を図れます。また、オイルフィルターも一緒に交換することで、オイルの性能を十分発揮させることができます。交換費用は、オイルのみの場合3000円から7000円ほど、フィルターと一緒に交換すると5000円から1万円ほどとなります。
メーカー推奨交換時期は、ガソリン車で走行距離15000キロあるいは1年、ターボ車で走行距離5000キロまたは6か月となっています。オイルの警告ランプが点灯した時に交換するというユーザーもいますが、ランプが点いた時にはかなりの汚れや残量不足が考えられるので、警告が出る前に対処することをおすすめします。
ウォーターポンプは冷却水漏れで即エンジンダウン
ウォーターポンプは、主にエンジン内の冷却水を循環させ、エンジンの温度を適正に保つ重要な部品です。一般的に10万キロから15万キロごとの交換が推奨されています。
20万キロを超えるとウォーターポンプの劣化により冷却水が漏れ、エンジンがオーバーヒートする可能性があります。日頃から冷却水の補充を忘れずに行い、極端に減っていないかチェックしておきましょう。交換費用は概ね1万円から2万円ですが、タイミングベルトと同時に交換する場合は10万円を超える可能性があります。
タイヤとサスペンションは安全性に直結
20万キロ以上走行すると、タイヤやサスペンションなどの足回り部品が劣化し、乗り心地や安定性が低下します。これらは安全性に直結する重要な部分なので、早めの交換を検討しましょう。
タイヤは走行中の安全性と乗り心地を大きく左右する重要な部品です。一般的には3年から5年ごと、または走行距離5万キロから6万キロごとに交換することが推奨されています。交換のタイミングは、タイヤの溝の深さやヒビ割れの有無を基準に判断すると良いでしょう。特に溝が浅くなると、雨天時や雪道でのグリップ力が低下し、スリップのリスクが高まります。
サスペンションは車の乗り心地や安定性を保つ上で欠かせない部品です。劣化が進むと、路面の衝撃を十分に吸収できなくなり、快適性が損なわれるだけでなく、ハンドリング性能が低下する可能性があります。交換のタイミングは部品によって異なりますが、特にショックアブソーバーは劣化が早いため、5万キロまたは10年を目安に交換を検討すると良いでしょう。
デフオイルはカーブ走行の快適性を左右
デフオイルは、ディファレンシャルギアを潤滑するための重要なオイルで、車がスムーズにカーブを曲がるために必要不可欠です。劣化すると異音が発生したり、駆動性能が低下することがあります。
一般的に4万キロから6万キロごとの交換が推奨されますが、カーブの多い道を多く走行する方は、さらに早めの交換をおすすめします。業者に依頼した際の交換費用は、1万円から2万円が相場となります。
継続?買い替え?後悔しない判断基準5選
20万キロを超えた車を乗り続けるか、それとも売却するかで悩んでいる方は、以下の5つのポイントから判断するのが良いでしょう。
判断基準1:安全性に問題はないか?
まず何より重要なのは安全性です。20万キロを超えた車では、エンジン、ブレーキ、タイヤなどの安全に直結する部品の点検が必要です。もし安全性に重大な問題があると感じた場合は、無理に乗り続けるよりも新しい車に買い換えたほうが賢明でしょう。
通勤や長距離移動に使う場合、あるいは家族が乗る場合は、安全性と信頼性が特に重要です。新しい車に乗り換えることで、安心して使えるようになり、安全面での不安を解消できます。
判断基準2:修理費用が車の価値を超えていないか?
車全体の状態や故障歴も見落とせません。部品の劣化が進み、修理費用が数十万円以上になる可能性がある場合は、売却を検討したほうが賢明かもしれません。高走行距離の車は、さまざまな箇所に故障リスクがあり、修理費用がかさむことがあります。
特にエンジンやトランスミッションの修理は高額になるため、特別な愛着がなければ売却し、乗り換えることを検討しましょう。症状がひどい時にはオーバーホールを行う必要があり、費用の目安は20万円から100万円程度かかります。修理する内容にもよりますが、修理や交換費用と買い替える費用を比べて、判断することが大事です。
判断基準3:使用頻度と生活スタイルの変化
車の使い方や生活スタイルの変化も考慮する必要があります。近所への買い物や趣味で使うだけなら、メンテナンスさえしっかりすれば、まだ数年は使えるかもしれません。一方で、通勤や家族の送迎などで頻繁に使う場合は、新しい車への乗り換えを検討したほうが良いでしょう。
また、家族が増えて手狭になった場合や、逆に大きな車が不要になった場合も、買い替えを検討するべきです。
判断基準4:税金の増加を許容できるか?
車は使い続けるほどに、自動車税が高くなる仕組みになっています。具体的には新車として乗り始めてから13年が経過すると、従来の自動車税から15%増税されます。自動車重量税に関しては、13年目と18年目の2回に増税のタイミングがあります。
走行距離が20万キロを超える車は、13年以上経過しているケースが多いです。たとえば、車両重量が1.5トンから2トン以下のミニバンで2年自家用区分の場合、自動車重量税は13年未満で32800円、13年以上で45600円、18年以上で50400円です。18年以上経過した車両は、13年未満の車両よりも17600円も余計に課税されます。
判断基準5:車への愛着度はどのくらいか?
車に愛着があるかどうかも、乗り続けるのか廃車にするかの大事な判断基準です。愛着がある車ほど、そう簡単に廃車に出せないでしょう。移動手段でもありますが、愛車を持つことは、生活の一部を楽しむものだからです。
修理をしてでも乗り続けたいと思うならば、乗りつぶす選択もあるでしょう。ただし定期的なメンテナンスを行わないと、部品は時間と共に劣化していきますので、注意しましょう。
20万キロ超えの車を高値で売る3つの秘訣
20万キロを超えた愛車を売却する際のポイントを解説します。最も重要なのは業者選びです。どの業者を選ぶかで、数万円から数十万円の差が生じる可能性があります。
秘訣1:ディーラー下取りは絶対に避けろ!
20万キロを超えた車を、ディーラーの下取りに出すのは最悪の選択です。ディーラーの下取りは、手元に残る金額としては損をすることが多くなります。たとえ走行距離が20万キロを超えた車であっても、そうでなかったとしても、ディーラーの下取りはできるだけ使わない方が良いでしょう。
ディーラーの下取りはあくまで、新車購入時のおまけと考えた方が良いでしょう。ディーラーは中古車買取店ではなく、あくまで新車を売るお店です。ディーラーは基本的に、下取りした車を業者間の中古車オークションに流します。
しかし、走行距離の長い車、ましてや20万キロを超えてしまったような車になってくると、一般の人は欲しがらないため、普通の中古車販売店で買い取ったとしても売れません。そのため、走行距離の長い車をディーラーが下取りしたとしても売る先がなく、結果として廃車にするしかなくなってしまいます。
ディーラーが仮に下取りしてくれたとしても、その後廃車にするために費用がかかるため、その分の費用を逆に請求される可能性があるでしょう。実際のところ、走行距離20万キロの車を下取りに出して、値段がつくことはかなり稀なケースといってよいでしょう。下取りというよりはただで引き取ってもらい、廃車のための手数料を逆に支払わなくてはいけないパターンかもしれません。
秘訣2:海外輸出ルートを持つ業者を選べ!
最もおすすめなのは、海外に販路を持つ買取業者に依頼することです。海外では日本ほど走行距離を気にせず、数年に一回の車検をクリアした日本車が人気が高いためです。
日本では一般的に、年式10年と走行距離10万キロが車を手放す目安とされています。しかし、たとえばアメリカでは、乗用車は走行距離がおよそ32万キロ、20万マイルまで乗り続けられると言われています。また、日本で作られたり使われたりした車は質が良いとされており、海外では人気があるのです。
このように、20万キロ超えの車でも海外からは需要があり、輸出ルートを持っている買取業者にとっては、値段をつけて買い取るだけの価値があります。国内だけでなく海外にも販路を持つ業者であれば、思わぬ高額査定が提示される可能性があります。
特にトヨタのハイエースやランドクルーザーは商用車やSUVとして高い人気を誇ります。特にハイエースは日本国内だけでなく、海外の輸出市場での需要が非常に強いのが特徴です。30万キロを超えていても、輸出業者が動作可能な車として高値で買い取るため、10万円以上の査定がつくこともあります。
秘訣3:廃車買取業者なら部品単位で価値を見出す!
もし中古車買取業者で0円査定をされたとしても、20万キロを越えた車は廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。廃車買取業者に査定を出すと、事故車や走行距離が長い車でも査定額がつく可能性が高く、中には買取額が数十万円を越える業者もあります。
実際に廃車買取業者では、走行距離が20万キロから25万キロの車の平均買取価格は63822円となっています。この価格はあくまで平均なので、中には走行距離36万キロでも26万円の買取価格がついた事例もあります。廃車買取業者は、中古車として再販する以外にも様々な方法で車を再利用しています。
車は鉄やアルミなど資源としての価値があり、走行距離に関係なく再利用が可能です。さらに、日本車は海外で品質評価が高く、20万キロ超えでも輸出需要があります。中古部品としてドアやライトなどを再販できる場合も多く、資源や部品販売ルートを持つ業者なら、過走行車でも買取が可能です。
もしも中古車としての再販が難しい車であったとしても、使える部品だけを取り出して再利用することもできます。また、部品のみの買取を受け付けているところも多く、故障車であっても丹念にチェックしてくれます。
査定額を最大化する5つの実践テクニック
20万キロ超えの車を高く売るには、複数業者の査定額を比較することが肝心です。一括査定サイトでは、車種、年式、走行距離などの基本情報を入力するだけで、複数の提携業者から連絡が来ます。
テクニック1:複数業者への相見積もりは必須
連絡があった業者の中から3社から5社程度に絞り、出張査定の日時を調整しましょう。過走行車は、業者によって査定額に大きな差が出やすいため、相見積もりが特に効果的です。査定当日は各業者の対応や提案内容もチェックし、最も条件の良い業者を選びましょう。
短時間で高く売却したい場合は、入札方式が適しています。入札方式とは、複数業者に同時に査定してもらい、各社に金額を書いてもらう方法です。過走行車専門の買取業者では、走行距離29万キロのミニバンを25万円で買い取った例もあります。10年落ちで10万キロ超の車も積極的に買取し、レッカー代無料サービスを提供しているところも少なくありません。
テクニック2:メンテナンス記録簿は絶対に用意せよ
走行距離20万キロ超過走行車でも、点検整備記録簿、保証書、取扱説明書、スペアキーなどをそろえると、査定額アップにつながる可能性があります。これらの書類は、車が適切に管理されてきた証拠となり、買取業者の評価を大きく左右します。
特に点検整備記録簿は重要で、定期的なメンテナンスが行われていたことを証明できれば、高走行車でも安心して再販できると判断されます。また、純正パーツの有無も評価に影響します。社外品に交換している場合でも、純正パーツを保管していれば査定額がプラスになることがあります。
テクニック3:洗車と車内清掃で印象を良くする
査定前には外装と内装のケアや必要な整備を行い、適切な書類を準備することで査定額アップにつながります。特に車内の清掃は重要で、タバコの臭いやペットの毛などが残っていると、査定額が大きく下がる可能性があります。
簡単な洗車と車内掃除機がけをするだけでも、査定員への印象が大きく変わります。査定員との商談では、丁寧で誠実な態度で接することが、査定額アップの鍵となります。高圧的な態度や横柄な言動は避け、感謝の気持ちを持って対応しましょう。
テクニック4:売却時期を戦略的に選ぶ
過走行車を売るおすすめの時期は、1月から3月です。4月は新生活をスタートさせる人が多く、中古車相場が最も高まるとされる時期なので、その直前の1月から3月に過走行車を売れば高額買取に期待できます。
また、ボーナス月である6月と12月も、車を買い替える人が多くなるため、査定価格が上がる傾向があります。逆に、年末年始やゴールデンウィークなどは業者の動きが鈍くなるため、査定価格が下がる傾向があります。タイミングをずらすだけで数万円の違いが出ることも。売却を検討しているなら、事前に問い合わせておくのがコツです。
テクニック5:自動車税の還付金を見逃すな
自動車税は4月から5月にまとめて1年分を払うので、たとえば10月に廃車をした場合、11月から3月分の税金を返してもらえるのです。買取業者によっては、還付金についての説明を充分にしてもらえないこともあります。
そのため、車を手放すときには、自動車税の還付金の扱い方について事前に業者へ確認しておきましょう。信頼できる廃車買取業者では、自動車税の還付金はすべてお客様にお渡ししています。
2026年最新!車の未来技術とメンテナンス革命
2026年現在、車業界では大きな技術革新が進んでいます。これらの最新技術は、20万キロ超えの車のメンテナンスにも影響を与えています。
コネクテッドカー技術の進化により、車両のセンサーが収集した走行データを基にしたメンテナンス通知がリアルタイムで届くようになっています。これにより、故障の予兆を検知してメンテナンスを促すサービスなど、新たなビジネスも生まれています。
また、予測保守技術の導入により、車両の修理やメンテナンス施設では、データ分析やセンサーを使用して、車両のコンポーネントが壊れる可能性がある場合に予測できるようになっています。自動車修理施設では、車輌の信頼性と安全性を高めながら、より効果的で経済的なサービスを提供するため、従来より頻繁に整備技術を利用しています。
2026年1月9日には、レクサスの新型ISがマイナーチェンジで発表され、電動パワーステアリングを刷新するなど、走りの質が向上しています。また、日産エルグランドは2026年夏に16年振りとなるフルモデルチェンジを実施予定で、第3世代e-POWERを搭載し、加速性能に不満があったユーザーも満足できる走りを手に入れることができます。
さらに、2026年8月からはすべての地域で、検査場での前照灯検査において、ロービームのみで検査が実施されるようになります。また、2026年9月には生活道路の法定速度が時速30キロに引き下げられる見込みで、安全性への配慮がますます重要になっています。
実際にあった!20万キロ超え車トラブル体験談と対処法

車のイメージ
20万キロ超えの車に乗っていると、必ず遭遇するのが予期せぬトラブルです。ここでは、実際によくある問題とその対処法を体験ベースで解説します。
朝エンジンをかけたら「キュルキュル」異音が!これってヤバイ?
エンジン始動時や走行中にキュルキュルという音が聞こえたら、ファンベルトやタイミングベルトの劣化が疑われます。これは20万キロ超えの車で最も頻繁に起こるトラブルの一つです。
特に冬の朝、エンジンをかけた直後にこの音がして、エンジンが温まると音が消える場合は、ベルトに雨水などの水分がついているか、ベルトが劣化している可能性が高いです。放置すると、ベルトが完全に切れてエンジンが停止し、走行中であれば追突事故のリスクもあります。
対処法としては、まず安全な場所に停車し、エンジンルームを開けてベルトの状態を目視確認しましょう。ヒビ割れや伸びが見られる場合は、すぐに整備工場に連絡が必要です。ファンベルトの交換であれば数千円から1万円程度で済みますが、タイミングベルトの場合は3万円から15万円程度かかります。ただし、ベルトが切れてしまうと数十万円の修理費用が発生するため、早めの対処が絶対に必要です。
アクセルを踏むと「ゴロゴロ」「カラカラ」音がする時の緊急対応
走行中にアクセルを踏み込んだ時に、ゴロゴロやカラカラという重たい金属音が聞こえる場合、エンジンオイルが不足しておりエンジンの金属部分が摩擦で溶け出している可能性があります。これは非常に危険な状態です。
この症状が出た場合、すぐに安全な場所に停車してください。油圧警告灯、チェックランプが点灯しているレベルであれば、ただちに走行を中止し、JAFまたは修理工場へ連絡しましょう。警告灯が点灯しているレベルの場合は、オイル交換だけでは回復が難しく、30万円から100万円程度の修理費用がかかってしまう可能性があります。
予防策としては、エンジンオイルを3000キロから5000キロごとに定期的に交換することです。20万キロ超えの車では、オイルの劣化が進みやすいため、低走行車よりも早めの交換が必要です。オイル交換だけなら3000円から7000円で済むため、高額修理を避けるためにも予防メンテナンスが重要です。
ブレーキを踏むと「キーキー」鳴る!すぐ修理しないとダメ?
ブレーキを踏んだ時にキーキーという音がする場合、ブレーキパッドの残りが少なくなっている可能性が高いです。ブレーキパッドは意図的に音を鳴らす仕組みになっているため、これは車からの警告サインです。
放置すると、ブレーキが効かなくなり大きな事故につながる可能性があります。シャーシャーやシャリシャリという音が聞こえる場合も、同じような症状が考えられます。対処法は、できるだけ早く整備工場でブレーキパッドを交換することです。交換費用は片輪で1万円から2万円程度ですが、ブレーキディスクまで損傷していると5万円以上かかることもあります。
安全のため、ブレーキパッドは定期的に点検し、残り3ミリ以下になったら交換するようにしましょう。20万キロ超えの車では、ブレーキパッドの交換頻度が高くなるため、車検時に必ず確認してもらうことをおすすめします。
水温計が上昇!「キーン」「ウィーン」という音がする時の対応
水温計が異常に上昇したり、キーンやウィーンという異音が聞こえた場合、ウォーターポンプの異常が考えられます。ウォーターポンプはエンジンを冷却する役割を果たしており、故障するとエンジンがオーバーヒートする危険性があります。
この症状に早期に対処することで、より大きなエンジントラブルを防ぎ、修理費用を抑えることも可能です。対処法としては、すぐに安全な場所に停車し、エンジンを停止してください。冷却水の量を確認し、極端に減っている場合は補充が必要ですが、熱い状態でラジエーターキャップを開けると熱湯が噴き出して火傷する危険があるため、必ずエンジンが冷めてから作業してください。
ウォーターポンプの交換費用は、車種によるものの3万円から5万円程度です。ただし、オーバーヒートしたまま走行するとエンジンが焼けて破損するため、レッカー車を呼んででも修理工場に運ぶことをおすすめします。
修理か売却か?プロが教える損しない判断方法
20万キロ超えの車で大きな修理が必要になった時、乗り続けるか売却するかの判断は非常に難しいものです。ここでは、実際の修理費用と車の価値を比較して、後悔しない選択をするための具体的な判断基準を解説します。
修理費用が10万円を超えたら要注意!損益分岐点の見極め方
一般的に、修理費用が車両価値の50%を超える場合は、売却を検討したほうが賢明です。例えば、20万キロ超えの車の買取価格が10万円だとすると、5万円以上の修理が必要な場合は売却を検討すべきタイミングと言えます。
ただし、これはあくまで金銭的な判断基準であり、車への愛着や生活環境によって判断は変わります。例えば、エンジンオーバーホールの場合、正規ディーラーで50万円から200万円程度、専門業者で30万円から70万円程度かかります。この金額であれば、ほとんどのケースで売却して新しい車を購入したほうが経済的です。
一方、タイミングベルトの交換であれば3万円から15万円程度なので、車の状態が良好で他に大きな問題がなければ、修理して乗り続ける選択も合理的です。判断のポイントは、今後1年から2年の間に追加で大きな修理が必要になる可能性がどのくらいあるかを整備士に確認することです。
複数の修理が重なった時が売却のベストタイミング
20万キロ超えの車では、一つの部品が壊れると連鎖的に他の部品も故障するケースが多いです。例えば、ウォーターポンプの故障を放置してエンジンがオーバーヒートすると、エンジン本体やヘッドガスケットまで損傷し、修理費用が一気に膨れ上がります。
実際の体験談として、ある20万キロ超えの車でタイミングベルトの交換が必要になり、同時にウォーターポンプ、サスペンション、ブレーキパッド、タイヤの交換も推奨された事例があります。この場合、合計で30万円以上の修理費用が見積もられましたが、車の買取価格は5万円程度でした。
このように複数の修理が同時に必要になった時が、売却を検討する最適なタイミングです。修理費用を新車または程度の良い中古車の頭金に充てることで、より安全で快適なカーライフを送ることができます。
愛着度テスト!本当に乗り続けるべきか5つのチェック項目
金銭的な判断だけでなく、以下の5つの項目をチェックして、本当に乗り続けるべきかを判断しましょう。
一つ目は、毎日の通勤や家族の送迎など、生活に不可欠な用途で使っているか?二つ目は、年間走行距離が5000キロ以下で、近所への買い物程度の使用か?三つ目は、車に特別な思い入れや愛着があるか?四つ目は、今後3年以上は乗り続ける予定があるか?五つ目は、定期的なメンテナンスを継続する意思と予算があるか?
これらの質問に3つ以上イエスと答えられる場合は、修理して乗り続ける価値があると言えます。逆に、2つ以下の場合は、売却を前向きに検討したほうが良いでしょう。特に、毎日の通勤で使う場合は、故障で立ち往生するリスクを考慮して、新しい車への買い替えを優先すべきです。
車検前に知っておくべき!20万キロ超えの車検事情
20万キロ超えの車の車検は、通常の車検とは異なる注意点があります。車検費用が予想以上に高額になるケースも多く、事前に知っておくべき情報をまとめました。
車検費用が跳ね上がる!13年超えと18年超えの税金増額
20万キロを超える車は、新車登録から13年以上経過しているケースがほとんどです。この場合、自動車税と自動車重量税が大幅に増額されます。
自動車税は、新車登録から13年が経過すると約15%増税されます。例えば、排気量2000ccの普通車の場合、通常の自動車税は39500円ですが、13年超えると45400円になります。さらに、自動車重量税は13年目と18年目の2回に増税のタイミングがあります。
車両重量が1.5トンから2トン以下のミニバンで2年自家用区分の場合、自動車重量税は13年未満で32800円、13年以上で45600円、18年以上で50400円です。18年以上経過した車両は、13年未満の車両よりも17600円も余計に課税されます。軽自動車税についても、新車登録から13年以上経過すると約20%税額がアップします。
これらの増税を考慮すると、車検前に売却したほうが経済的なケースも多いです。特に、車検費用が20万円を超える見積もりが出た場合は、その金額で程度の良い中古車の頭金にできることを考えると、買い替えを検討する価値があります。
車検を通すべきか通さずに売却すべきか?
車検切れが近い20万キロ超えの車の場合、車検を通してから売却するか、車検切れのまま売却するかで悩む方が多いです。結論から言うと、過走行車なら車検を通しても大幅なプラスにはなりにくいため、車検前の査定からすぐ売却がおすすめです。
車検を通すのに10万円かかったとしても、査定額が10万円上がることはほとんどありません。むしろ、車検費用をかけずに、その分を新しい車の購入資金に充てたほうが賢明です。ただし、車検が残っている場合は、自動車税や自賠責保険が還付対象になり、実質的に返金されることもあるため、業者に還付金の扱いについて必ず確認しましょう。
また、車検切れのまま売却する場合、業者が移動に手間をかけるため、若干の減額要因になることもあります。しかし、レッカー代無料サービスを提供している廃車買取業者も多いため、複数の業者に査定を依頼して比較することが重要です。
プロの整備士が明かす!メンテナンスの裏技
20万キロ超えの車を長く乗り続けるためには、一般的なメンテナンスだけでなく、プロだけが知っている裏技があります。ここでは、整備士が実際に行っている効果的なメンテナンス方法を紹介します。
エンジンフラッシングは本当に必要?やりすぎ注意の理由
エンジンフラッシングとは、エンジン内部に溜まったスラッジ、燃えかすを洗浄する作業です。20万キロ超えの車では、長年の使用でエンジン内部に汚れが溜まっているため、フラッシングが効果的と思われがちですが、実はやりすぎると逆効果になることがあります。
特に、長年メンテナンスをしていなかった車でいきなりエンジンフラッシングを行うと、スラッジが一気に剥がれて、オイルラインを詰まらせる危険性があります。プロの整備士は、エンジンの状態を見ながら、まずは高品質なエンジンオイルへの交換を数回繰り返し、徐々に汚れを落としていく方法を推奨しています。
どうしてもフラッシングを行う場合は、信頼できる整備工場で、エンジンの状態を確認してもらった上で実施しましょう。費用は5000円から1万円程度です。
定期洗車が車の寿命を延ばす意外な理由
意外に思われるかもしれませんが、定期的な洗車は車の寿命を延ばす重要な要素です。特に20万キロ超えの車では、ボディの錆が進行しやすくなっており、塩分や汚れが付着したまま放置すると、錆が急速に進みます。
プロの整備士が推奨するのは、月に2回程度の洗車と、年に2回のワックスがけです。特に下回りの洗浄が重要で、冬季に融雪剤が撒かれた道路を走行した後は、必ず下回りを水で流すことをおすすめします。下回りの錆が進むと、マフラーや足回りの部品が腐食し、修理費用が高額になるためです。
また、洗車の際にタイヤの溝や空気圧、ボディの傷やヘコミをチェックする習慣をつけることで、小さな異常を早期に発見できます。これにより、大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで20万キロ超えの車について色々と解説してきましたが、正直なところ、多くの人が判断を複雑にしすぎているんですよね。プロの視点から言わせてもらうと、判断基準はもっとシンプルでいいんです。
まず大前提として、毎日通勤で使っている車なら、迷わず買い替えを検討すべきです。なぜかというと、故障で立ち往生するリスクが高すぎるから。朝、会社に行く途中でエンジンが止まって、結局レッカー呼んで、会社は遅刻して、修理費用も数十万円かかって…みたいな最悪のシナリオを避けるには、多少お金がかかっても安全な車に乗り換えるのが一番賢い選択です。
逆に、週末にちょっと買い物に行く程度で、年間走行距離が3000キロ以下なら、メンテナンスさえしっかりすれば、まだまだ乗れます。ただし、ここで重要なのは「メンテナンスさえしっかりすれば」という部分。オイル交換をサボったり、異音を放置したりするなら、今すぐ売却したほうがいいです。中途半端なメンテナンスが一番危険だから。
そして売却を決めた場合、絶対にディーラー下取りには出さないでください。これはもう鉄則です。ディーラーは新車を売るのが仕事で、20万キロ超えの車なんて正直どうでもいいんです。だから0円どころか、廃車費用を請求されることもある。一方で、海外輸出ルートを持つ買取業者なら、同じ車が10万円から20万円で売れることも珍しくありません。
個人的には、まず海外輸出業者に査定してもらって、そこで値段がつかなかったら廃車買取業者に相談するのが、ぶっちゃけ一番効率的で確実な方法だと思います。複数の業者に査定してもらうのが面倒だという人もいるけど、たった1時間の手間で数万円から十数万円の差が出るなら、絶対やるべきです。
最後に、車への愛着があるから修理して乗り続けたいという人もいると思います。それ自体は全然悪いことじゃないです。ただ、その場合は年間の修理予算を最初に決めておくことが重要。例えば「年間20万円までは修理費用をかけてもいい」みたいな上限を設定しておけば、ズルズルと修理費用がかさんで後悔することもありません。
結局のところ、車は移動手段でしかないので、安全性とコストパフォーマンスを最優先に考えるべきなんです。感情で判断するのは悪くないけど、それで家計が苦しくなったり、事故のリスクが高まったりするのは本末転倒。冷静に数字を見て、自分の生活スタイルに合った選択をすることが、結果的に一番満足度の高い決断になります。
20万キロ超えの車をどうするかって、実はその人のライフスタイルそのものを見直すいい機会なんですよね。通勤距離が長いなら、もっと燃費の良い車にしたほうが経済的だし、子供が増えたなら大きい車に乗り換えるべきだし、逆に子供が独立したなら小さい車で十分だったりする。車の買い替えをきっかけに、自分の生活を見直してみるのも悪くないと思いますよ。
走行距離20万キロに関する疑問解決
20万キロ超えの車でも車検は通るの?
はい、20万キロ超えの車でも車検は通ります。ただし、年式が古い車は自動車重量税が高くなるため、車検費用が高額になる可能性があります。新車登録から13年と18年の2段階で税額がアップするため、18年以上経過した車両は、13年未満の車両よりも17600円も余計に課税されます。これだけの出費をしても構わないか、よく考えたほうがいいでしょう。
20万キロ超えの車は故障しやすい?
20万キロ超えの車は、適切なメンテナンスを施せば問題なく走行できます。ただし、部品の劣化が進んでいるため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。特にエンジン、ブレーキ、タイヤなどの安全に直結する部品の点検が必要です。小さな異常を放置すると大きなトラブルに繋がる可能性が高いため、早めの対応が重要になります。
20万キロ超えの中古車を購入するのはアリ?
20万キロ超えの中古車を購入する際は、メンテナンス記録の確認が必須です。定期的に整備されている車であれば、まだまだ走行できる可能性があります。ただし、購入後の修理費用が高額になるリスクがあるため、予算に余裕を持っておくことをおすすめします。また、海外では20万キロどころか30万キロ超えの車が当たり前に走っているという事実もあります。
軽自動車で20万キロは無理?
いいえ、軽自動車でも20万キロ以上走行できます。ただし、軽自動車はエンジンが小さいため、普通車よりも負荷がかかりやすく、メンテナンスの頻度を高める必要があります。特にターボ車の場合は、エンジンオイルの交換頻度を短くすることが重要です。軽自動車税についても、新車登録から13年以上経過すると重課税の対象となり、従来よりも約20%税額がアップします。
20万キロ超えの車で高速道路は危険?
適切なメンテナンスがされていれば、20万キロ超えの車でも高速道路を走行できます。ただし、出発前にタイヤの空気圧や溝の深さ、エンジンオイルの量などを必ず確認しましょう。高速走行中のトラブルは大事故に繋がる可能性があるため、不安がある場合は事前に整備工場で点検を受けることをおすすめします。特にタイヤは走行中の安全性を大きく左右するため、溝が浅くなっていないか、ヒビ割れがないかをしっかりチェックしましょう。
まとめ:20万キロ超えでも諦めるのは早い!
20万キロを超えた車は、もう寿命だと考えられがちですが、2026年現在の車なら適切なメンテナンスを施せば、まだまだ乗り続けられます。昔の10万キロ買い替え基準はすでに過去のものとなっており、技術の進化により30万キロ以上でも現役で走れる時代になっています。
乗り続ける場合は、タイミングベルト、バッテリー、エンジンオイル、ウォーターポンプ、タイヤ、サスペンション、デフオイルの7つの重要メンテナンスを欠かさず行うことが絶対条件です。特にタイミングベルトは前触れなく切れるため、予防的な交換が必須です。
一方、売却を選択する場合は、ディーラー下取りは絶対に避け、海外輸出ルートを持つ買取業者または廃車買取業者に依頼することで、思わぬ高額査定が期待できます。実際に走行距離36万キロでも26万円の買取価格がついた事例もあるのです。
継続か買い替えかの判断は、安全性、修理費用、使用頻度と生活スタイル、税金の増加、車への愛着度の5つの基準で行いましょう。どちらを選択するにしても、この記事で紹介した具体的なノウハウを実践すれば、後悔のない決断ができるはずです。
大切なのは、ただ手放すのではなく、しっかりと価値を見極めて査定を受けること。これまでのメンテナンス履歴や車の状態を伝えることで、買取業者も正当な評価をしやすくなります。諦める前に、一度プロに相談してみる価値は十分にあります。あなたの愛車が20万キロを超えても、まだまだ価値ある存在であることを忘れないでください。


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