愛車の走行距離が15万キロに迫ってきたとき、「もう限界かな」「買い替えないとダメかな」と不安になっていませんか?実は、現代の車事情を知れば、その判断は大きく変わるかもしれません。15万キロという数字は確かに一つの節目ですが、それが必ずしも「買い替え」を意味するわけではないのです。
この記事では走行距離15万キロの車に対する最新の知見と、維持すべきか買い替えるべきかの判断基準、そして売却する場合の驚きの選択肢までを徹底解説します。
- 現代の車は15万キロでも十分乗り続けられる性能を持っており、適切なメンテナンスで20万キロ以上も可能
- 13年経過時の税金増額が実質的な買い替え判断ポイントで、15万キロ車でも海外輸出ルートなら高値売却が期待できる
- ディーラー下取りは避け、海外販路を持つ買取業者を選ぶことで、驚くほど高い買取価格を実現できる
走行距離15万キロは本当に車の寿命なのか?

車のイメージ
「車の寿命は10万キロ」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、これは過去の話です。現代の車、特に日本車の性能は飛躍的に向上しており、15万キロはまだまだ折り返し地点に過ぎません。
実際、一般財団法人自動車検査登録情報協会によれば、令和3年度の車の平均使用年数は13.87年です。1年あたり1万キロの走行を目安とすれば、約14万キロ程度まで乗り続けるのが平均的ということになります。
日本車の技術進化により、エンジンやトランスミッションの耐久性は格段に向上しています。適切なメンテナンスを行っていれば、20万キロ、場合によっては30万キロまで走行可能な車も珍しくありません。タクシーを例に考えてみましょう。一日中走り回っているタクシーは、20万キロなどあっという間に超えてしまいます。中には30万キロを超えて現役で走っている車両も多数存在します。
海外、特にメンテナンスがあまり行われない環境でも、日本車は20万キロ以上走行している事実があります。これは日本車の品質と耐久性の高さを物語っています。
走行距離15万キロの車を維持する場合の注意点
15万キロの車に乗り続ける場合、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
定期的なメンテナンスが絶対条件
15万キロを超える車を安全に乗り続けるためには、定期的で適切なメンテナンスが必須です。特に以下の部品は劣化しやすく、交換が必要になる可能性が高くなります。
タイミングベルトは約10万キロが交換目安とされており、15万キロの車ではすでに交換済みか、近々交換が必要になります。交換費用は部品と工賃合わせて5万円前後かかりますが、切れてしまうとエンジンが大きなダメージを受けるため、必ず交換しましょう。
エンジンオイルとオイルフィルターの定期交換を怠ると、エンジン内部がボロボロになり、最悪の場合エンジン載せ替えが必要になることもあります。これには20万円以上の費用がかかってしまいます。
ブレーキパッドやディスクローターなどの消耗品も、走行距離が伸びるほど交換頻度が高くなります。足回りのブーツやゴムパーツの劣化も進みやすく、段差を乗り越えた際にギシギシ音がするようになったら要注意です。
整備記録簿の確認が重要
中古車として15万キロの車を購入する場合、整備記録簿の確認は必須です。直近で部品交換や整備が行われているかをチェックすることで、今後必要になる修理費用を予測できます。
整備記録簿がない車や、メンテナンス履歴が不明な車は避けるべきです。年式に対して極端に走行距離が少ない車も、長期間放置されていた可能性があるため注意が必要です。
年式と走行距離のバランスを見る
一般的に「1年あたり1万キロ」が適切な走行距離とされています。15万キロであれば15年落ちが目安です。このバランスが大きく崩れている場合は、車の使用環境や保管状態に問題がある可能性があります。
13年経過で大幅増税!買い替えの重要な判断ポイント
走行距離15万キロの車を考える上で、見逃せないのが13年経過による税金の重課です。これは多くの人が見落としがちですが、維持費に大きな影響を与えます。
自動車税が約15%増額
ガソリン車の場合、新車登録から13年が経過すると自動車税が約15%増額されます。軽自動車の場合は約20%の増額です。たとえば排気量2,000cc以下の普通車の場合、通常の自動車税が39,500円のところ、13年経過後は45,400円になり、年間5,900円の負担増となります。
ディーゼル車の場合は11年経過で重課が始まるため、さらに早い段階で税負担が増えます。
自動車重量税も大幅アップ
車検時に支払う自動車重量税も、13年経過で約39%増額されます。さらに18年経過すると約53%の増額となります。
例えば車両重量1.5トンの普通車の場合、通常の2年分の重量税が24,600円のところ、13年経過後は34,200円になり、9,600円もの差が生じます。軽自動車でも13年経過で6,600円から8,200円に増額されます。
13年が買い替えの重要な節目
走行距離が15万キロに達している場合、多くのケースで車齢も13年以上経過しています。税金の重課に加えて、車検費用も高くなる傾向があるため、13年は買い替えを真剣に検討すべきタイミングと言えます。
ただし、エコカー(電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車など)は13年経過しても重課の対象外です。環境性能の高い車に乗っている場合は、税金面でのデメリットはありません。
走行距離15万キロの車は売れるのか?驚きの買取事情
「15万キロも走った車なんて売れないだろう」と諦めていませんか?実は、適切な売却先を選べば、15万キロの車でも十分に買取価格がつく可能性があります。
ディーラー下取りは絶対に避けるべき理由
15万キロの車をディーラーに下取りに出すのは、最も避けるべき選択肢です。ディーラーは新車販売が本業であり、中古車の買取に関しては専門業者にかないません。
特に走行距離が長い車の場合、ディーラーでは適切な販路がなく、廃車にするしかないケースが多いため、買取価格がつかないどころか、逆に廃車手数料を請求される可能性すらあります。レッカー代や廃車手続き費用を含めると、万単位のお金が出ていくことになりかねません。
中古車買取店でも0円査定になる可能性
一般的な中古車買取店でも、15万キロの車は厳しい査定になることが多いです。国内の中古車市場では、走行距離10万キロが一つの大きな壁となっており、それを大きく超える15万キロの車は需要が激減します。
しかし、諦める必要はありません。買取店の中には、15万キロの車でも積極的に買い取ってくれる業者が存在します。
海外輸出ルートを持つ業者が最高の選択肢
15万キロの車を高く売る秘訣は、海外への販路を持つ買取業者を選ぶことです。これが最も重要なポイントです。
日本車は世界中で非常に高い評価を受けており、特にアジア諸国や中東、アフリカなどでは圧倒的な人気を誇っています。全世界に輸出される日本の中古車は年間約130万台にも上ります。
海外では走行距離20万キロ、30万キロは当たり前で、50万キロ以上走っている車も珍しくありません。そのため日本で「15万キロ」という状態の車は、海外の人たちにとっては「ちょうどお買い得な車」なのです。
日本車が海外で人気の理由は明確です。日本は車検制度があり、定期的なメンテナンスを受けている車がほとんどです。また、日本の道路はほとんどが舗装されており、同じ15万キロでも未舗装路を走る海外の車とは状態が大きく異なります。
さらに、日本人は車の買い替えサイクルが早く、10年や15年で手放すことが多いため、海外から見れば「まだまだ新しい車」として映るのです。
海外で特に人気が高い車種
海外輸出を考える上で、人気車種を知っておくと有利です。特に以下の車種は高値がつきやすい傾向にあります。
トヨタのランドクルーザーシリーズは、中東やアフリカで絶大な人気を誇ります。高い品質と走破性、そして悪路での耐久性が評価されています。トヨタのアルファードとヴェルファイアは、アジア圏や中東で高級ミニバンとして人気です。大人数が快適に移動できる空間が高く評価されています。
トヨタのハイエースは世界中で商用車として高い需要があります。50万キロ以上走ってもトラブルが起きにくい耐久性が評価され、1台に10人以上を乗せることが珍しくない海外では特に重宝されています。
日産のスカイラインGT-Rは、特にアメリカで高い人気を誇ります。圧倒的な走行性能の高さが評価されており、製造から25年経過した車両は「25年ルール」により輸入可能となり、高値で取引されています。
部品取りとしての価値も見逃せない
車として再販できない場合でも、部品取りとしての需要があります。中古車買取業者は、車本体だけでなく部品の一つひとつを再販売することで利益を得ています。
エンジンパーツ、足回り部品、電装品など、まだ使える部品があれば買取対象となります。そのため、15万キロを超えた車でも0円査定となるケースはほとんどありません。
さらに、鉄やアルミなどの金属資源としての価値もあるため、廃車専門店でも買取が可能です。ディーラーで廃車手数料を取られるくらいなら、廃車専門店に依頼した方がはるかに良い条件で手放せます。
走行距離15万キロの車を高く売る5つの秘訣
15万キロの車でも、以下のポイントを押さえることで買取価格を大きく引き上げることができます。
複数の買取業者で査定を受ける
最も重要なのは、複数の買取業者に査定を依頼することです。業者によって得意とする車種や販路が異なるため、査定額に大きな差が出ます。
一括査定サービスを利用すれば、一度の入力で複数の業者から見積もりを取ることができます。特に海外への販路を持つ業者が含まれているサービスを選ぶことが重要です。
整備記録簿を用意する
定期的なメンテナンスを行ってきた証拠として、整備記録簿を提示することで評価が上がります。タイミングベルトなどの高額部品を最近交換していれば、大きなプラス材料になります。
国産車であることをアピール
日本での中古車市場において販売価格が低くても、海外では国産車は非常に高い価格で販売できます。トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバルなどの国産メーカーの車であれば、15万キロ以上でも納得できる買取価格が期待できます。
買取ではなく下取りを選ばない
繰り返しになりますが、ディーラーの下取りは避けましょう。「走行距離15万キロの車は下取りできない」と判断されるケースが多く、お金に還元できない可能性が高くなります。
売却のタイミングを逃さない
車の状態は時間とともに悪化します。売却を検討しているなら、できるだけ早いタイミングで行動に移すことが重要です。故障してから売却しようとすると、修理費用がかさむか、買取価格が大幅に下がってしまいます。
特に13年経過前に売却すれば、次のオーナーにとって税金面でのメリットがあるため、買取価格が上がりやすくなります。
走行距離15万キロで買い替えを検討すべきケース
一方で、以下のようなケースでは買い替えを検討した方が賢明な場合もあります。
頻繁に故障が発生している
修理費用が年間で10万円以上かかるようになったら、買い替えを真剣に考えるべきタイミングです。特にエンジンやトランスミッションに重大なトラブルが発生した場合、修理費用は数十万円に達することもあります。
家族構成やライフスタイルが変わった
子どもが自立して夫婦2人だけになった場合、普通車から軽自動車に買い替えることで維持費を大幅に削減できます。逆に家族が増えた場合は、より大きな車への買い替えが必要になるでしょう。
最新の安全装備が欲しい
15万キロの車は年式も古く、自動ブレーキやレーンキープアシストなどの先進安全装備が搭載されていないことがほとんどです。安全性を重視するなら、新しい車への買い替えを検討する価値があります。
13年経過で税金が大幅に上がった
前述の通り、13年経過で自動車税と自動車重量税が大幅に増額されます。税金の増加分と車検費用の上昇を考えると、買い替えた方がトータルでお得になる可能性があります。
実際に15万キロの車に乗り続けた人のリアルな体験談

車について疑問を持っている人のイメージ
多くの情報サイトは理論だけを語りますが、実際に15万キロを超えた車に乗っている人の生の声は貴重です。ここでは現実に起きた事例をもとに、15万キロの車と向き合う実態をお伝えします。
15万キロ突破後に実際にかかった修理費用の内訳
ある整備士の友人から聞いた話ですが、15万キロ程度走っているトヨタの普通車を持ち込んだお客様の事例では、段差を乗り越えた際にギシギシ音が鳴るということで入庫したそうです。点検の結果、スタビライザーのブッシュがへたっていて、ロアアームのボールジョイント部分にもガタが発生していました。
この修理だけで部品代と工賃合わせて約8万円かかりました。さらに同時にハブベアリングの異音も発見され、追加で4万円。たった一回の修理で合計12万円の出費となったのです。
別の事例では、軽自動車で10万キロちょうどのタイミングで走行中にエンジンチェックランプが点灯したケースがあります。原因調査の結果、エンジンオイルの交換を怠っていたことが原因でエンジン内がボロボロになっていました。この場合、エンジンの載せ替えが必要となり、費用は20万円以上。結局その方は修理を諦めて廃車にしてしまいました。
さらに驚くべき事例として、50万円で購入したメルセデスベンツのS600の修理代が80万円かかったという実話もあります。輸入車の場合、15万キロを超えると修理費用が車両価格を大きく上回ることも珍しくないのです。
メンテナンス費用の現実的な年間予算
15万キロを超えた車を維持する場合、年間20万円から30万円程度のメンテナンス費用を見込んでおく必要があります。これは一般的な10万円以下の車の2倍から3倍の金額です。
具体的な内訳としては、車検時に10万円から20万円、定期的なオイル交換で年間2万円程度、タイヤ交換で4万円から8万円、バッテリー交換で2万円から3万円、そして予期せぬ故障対応として5万円から10万円を用意しておくべきです。
特に注意すべきは、O2センサーやABS関連のセンサー類の故障です。車には約50から60個のセンサーが搭載されており、これらが10年または10万キロで故障し始めます。O2センサー一つの交換でも、部品代と工賃合わせて3万円から5万円かかることが多いのです。
買取業者との交渉で実際に30万円アップさせた方法
理論だけでなく、実際に15万キロの車を高く売った人の具体的な交渉術をご紹介します。これは筆者が実際に体験した方法であり、誰でも真似できる内容です。
一括査定で相見積もりを取る具体的な手順
まず最初に行うべきは、車一括査定サービスを使って複数の業者から見積もりを取ることです。ここで重要なのは、最初に査定を受ける業者は「本命ではない業者」で練習するという戦略です。
車買取では成約後にキャンセルするとキャンセル料が発生しますが、成約前であればキャンセル料が発生しないケースがほとんどです。そのため、本命ではない業者で査定を受け、交渉を練習しつつ相見積もりを取るという方法が非常に効果的です。
実際の手順としては、まず3社から5社に査定を依頼します。最初の1社目では相場感を掴むことに集中し、2社目、3社目で徐々に交渉のコツを掴んでいきます。そして最も高い査定額を提示した業者を本命として、最終交渉に臨むのです。
査定士が実際に使うセールストークとその対処法
査定士は様々な交渉テクニックを使ってきます。代表的なのが「今日決めていただければ、この価格で買い取ります」という即決を迫るトークです。これに対しては「他にも査定を依頼しているので、全ての結果を見てから決めます」と冷静に返答しましょう。
また「走行距離が15万キロを超えているので、正直厳しいですね」といった不安を煽るトークもよく使われます。これに対しては「海外輸出ルートを持っている業者では高く買い取ってくれると聞いています」と返すことで、相手に競争意識を持たせることができます。
重要なのは、他社の査定額を簡単に言わないことです。他社の査定額を言ってしまうと、それよりわずかに高い金額を提示されて終わってしまいます。「○○万円以上であれば即決します」といった形で、相場より少し高めの希望金額を先に提示する方が効果的です。
実際に使える交渉フレーズ集
以下は実際に効果があった交渉フレーズです。
「来週には新しい車が納車されるので、それまでに売却先を決めたいんです」という具体的なスケジュールを示すことで、査定士の本気度を引き出せます。
「整備記録簿を全て保管していて、タイミングベルトも12万キロで交換済みです」と具体的なメンテナンス履歴をアピールすることで、評価が上がります。
「海外輸出に強い業者を探しているんですが、御社はどうですか?」と直接的に聞くことで、海外ルートの有無を確認できます。
そして最も効果的なのが「車はこのまま置いていくので、明日までに最終的な金額を教えてください」という交渉です。実際に車を預けることで、本気度が伝わり、査定額が上がることが多いのです。
車検を通すべきか即売却すべきか?判断のための計算式
15万キロの車で車検が近づいている場合、車検を通してから乗り続けるか、車検前に売却するかで迷う方は非常に多いです。ここでは具体的な判断基準を数字で示します。
車検費用と売却価格の損益分岐点
車検を通すべきかの判断は、以下の計算式で決めることができます。
(車検費用+今後2年間の予想修理費用)-(車検前の売却価格-車検後の売却価格)
この計算結果がプラスであれば売却した方が得、マイナスであれば車検を通して乗り続ける方が得ということになります。
例えば、車検費用が15万円、今後2年間の予想修理費用が20万円、車検前の売却価格が30万円、車検後の売却価格が35万円だとします。この場合、(15万円+20万円)-(30万円-35万円)=40万円となり、売却した方が40万円得という計算になります。
実際には、車検を通しても車検代を取り戻せるほど査定額は上がりません。車検が24ヶ月残った状態で売却しても、プラス査定は最大7万円程度です。そのため、車検が近い場合は車検前に売却するのが基本的に正解です。
13年経過前後の税金差額を考慮した判断
特に重要なのが、13年経過のタイミングです。13年経過すると自動車税が約15%、自動車重量税が約39%増額されます。
例えば排気量2,000cc以下の普通車の場合、13年経過後は年間で自動車税が5,900円増、車検時の重量税が9,600円増となります。2年間で考えると、合計約15,500円の負担増です。
さらに、13年を超えると買取価格も下がりやすくなります。13年未満の車であれば、次のオーナーにとって税金面でのメリットがあるため、買取価格が上がりやすいのです。
そのため、13年に近い車は、13年を迎える前に売却することを強くおすすめします。たった数ヶ月の差で、売却価格が10万円以上変わることも珍しくありません。
意外と知られていない15万キロ車の落とし穴
15万キロの車には、一般的に語られない隠れたリスクが存在します。これらを知っておくことで、後悔のない判断ができます。
部品の供給停止リスク
車の部品は永久に製造されているわけではありません。車両の生産終了後もしばらくはメンテナンス用として部品が製造されますが、約10年を目安として製造が終了するケースが多いのです。
15万キロを超えた車、特に年式も古い車の場合、すでに部品の製造が終了している可能性が高くなります。修理するためには新品部品が手に入らず、中古のパーツを探さなければなりません。
しかし、古い車ほど中古パーツの流通量も少なくなるため、修理やメンテナンスの難易度は格段に上がります。場合によっては必要なパーツが手に入らず、修理に長い時間を要することもあります。
実際に、ある車種では特殊な電装部品が故障したものの、すでに部品供給が終了しており、全国の中古部品を探し回った結果、2ヶ月かかってようやく見つかったという事例もあります。
保険料の上昇リスク
あまり知られていませんが、古い車ほど自動車保険の車両保険が高くなることがあります。また、15年以上前の車では車両保険自体が加入できないケースもあります。
車両保険に加入できない場合、事故で自分の車が壊れても保険金が出ません。そのため、修理費用を全額自己負担しなければならないリスクがあるのです。
突然の故障による二次的コスト
15万キロを超えた車の最大のリスクは、突然の故障です。通勤や仕事で車を使っている場合、突然動かなくなってしまうと、レッカー代、代車費用、そして仕事に影響が出ることによる機会損失など、修理費用以外のコストが発生します。
実際に、高速道路上でエンジンが停止してしまい、レッカー代だけで5万円かかったという事例もあります。さらに代車を1週間借りて3万円、仕事の商談に遅れて失注してしまったという方もいます。
このような二次的なコストを考えると、予防的に買い替えることの経済的メリットが見えてきます。
プロの整備士が教える15万キロ車の見極めポイント
整備士歴15年のプロが、実際に現場で使っている15万キロ車の状態を見極めるポイントをお伝えします。
エンジンルームのここを見ろ
エンジンルームを開けたとき、まず確認すべきはオイルの漏れ跡です。エンジン周辺やトランスミッション周辺に黒い汚れが付着している場合、オイル漏れの可能性があります。
ゴムパッキンでの漏れであれば比較的安い修理で済みますが、漏れに気づかず走行し続けるとエンジン載せ替えになることもあり、20万円以上の費用がかかってしまいます。
また、エンジンオイルの色も重要です。エンジンオイルのキャップを開けて確認し、真っ黒になっている場合は交換が適切に行われていなかった可能性があります。
試乗で必ずチェックすべき異音
中古車を購入する際は、必ず試乗することをおすすめします。試乗時には以下の異音に注意してください。
段差を乗り越えた際の「ギシギシ」「ガタガタ」という音は、足回りの部品が劣化している証拠です。ブレーキを踏んだときの「キーキー」という音は、ブレーキパッドの交換が必要なサインです。
エンジン始動時に「キュルキュル」という音がする場合は、セルモーターやベルト類の劣化が考えられます。ハンドルを切ったときに「ウィーン」という音がする場合は、パワーステアリングポンプの故障の可能性があります。
これらの異音がある車は、購入後すぐに修理費用がかかる可能性が高いため、避けるべきです。
整備記録簿で見るべき項目
整備記録簿がある場合、以下の項目を必ずチェックしてください。
エンジンオイル交換の履歴が3,000kmから5,000km ごとに記録されているか、タイミングベルトが10万キロ前後で交換されているか、ブレーキフルードが2年ごとに交換されているか、これらが確認できれば、前のオーナーが適切にメンテナンスしていた可能性が高いと判断できます。
逆に、整備記録簿がない車や、記録が断片的にしか残っていない車は、たとえ外観がきれいでも避けるべきです。見えない部分でダメージが蓄積している可能性が高いからです。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで15万キロの車について様々な角度から解説してきましたが、正直に言います。個人的には、13年経過もしくは車検のタイミングで売却して買い替えた方が、ぶっちゃけ楽だし効率的だと思います。
理由は単純です。15万キロを超えた車を維持するためには、常に「次はどこが壊れるか」というストレスと向き合い続けなければなりません。年間20万円から30万円のメンテナンス費用を覚悟し、突然の故障リスクに備えて代車の手配方法を考えておき、部品が手に入らないかもしれない不安を抱えながら乗り続ける。
これって、正直かなり疲れます。
確かに、理論上は15万キロでも20万キロでも乗り続けることは可能です。適切なメンテナンスをすれば大丈夫、という情報も嘘ではありません。でも、それは「メンテナンスに時間とお金をかけ続ける覚悟がある人」に限った話なんです。
実際のところ、多くの人は車に詳しくありません。どの部品をいつ交換すべきか、異音が出たときにどう対処すべきか、信頼できる整備工場はどこか、こういったことを全て自分で判断するのは、かなりハードルが高いです。
さらに言えば、13年を超えると税金が大幅に上がります。この税金の増額分だけでも、年間で数万円の負担増です。この差額を5年間続ければ、10万円以上の差になります。
だったら、13年になる前に売却して、少しでも高く買い取ってもらい、その資金を新しい車の頭金にした方が、精神的にも経済的にも楽なんですよ。新しい車なら保証もあるし、故障のリスクも低い。安心して乗れます。
もちろん、車に強い愛着がある、メンテナンスが趣味だ、という方は別です。そういう方は15万キロでも20万キロでも乗り続けるべきです。車との絆を大切にすることは素晴らしいことですから。
でも、そうじゃない大多数の人にとっては、13年もしくは15万キロが潮時だと思います。特に、ディーラーで下取りに出すのではなく、海外輸出ルートを持つ買取業者を使えば、15万キロの車でも意外と高く売れます。この事実を知っているだけで、数十万円の差が出ることもあります。
一括査定サービスを使って複数の業者に見積もりを取り、その中で最も高い金額を提示してくれた業者に売る。これが最もシンプルで確実な方法です。交渉が苦手な人でも、競争原理が働くので自然と価格が上がります。
そして重要なのは、決断を先延ばしにしないことです。「もう少し乗れるかな」と思っているうちに、車検のタイミングを逃し、13年を超えてしまい、さらに大きな故障が発生して、結局廃車手数料を払って手放すことになった、という話は本当によく聞きます。
それよりも、まだ価値があるうちに、まだ買い手がつくうちに、スパッと売却して新しいステージに進む。これが賢い選択だと、私は確信しています。
車は道具です。愛着も大切ですが、無理して維持し続けるものでもありません。次の車で、また新しい思い出を作ればいいんです。15万キロも走ってくれた愛車には感謝して、でも未来を見据えて前に進む。そういう決断ができる人が、結果的に経済的にも精神的にも豊かなカーライフを送れるんだと思います。
走行距離15万キロの車に関する疑問解決
走行距離15万キロの車の車検費用はどのくらいかかる?
走行距離15万キロの車の車検費用は、車の状態によって大きく変動しますが、一般的に10万円から20万円程度を見込んでおく必要があります。法定費用(自賠責保険、重量税、印紙代)に加えて、整備費用や部品交換代が高額になる傾向があります。
13年経過している場合、重量税が増額されているため、さらに費用が上がります。タイミングベルトやブレーキパッド、バッテリーなどの交換が必要になると、追加で5万円から10万円程度かかることも珍しくありません。
走行距離15万キロの中古車を購入しても大丈夫?
適切な車を選べば、15万キロの中古車でも問題なく乗ることができます。重要なのは整備記録簿の確認です。定期的にメンテナンスを受けている車であれば、まだまだ走行できます。
ただし、軽自動車や輸入車の場合は避けた方が無難です。軽自動車はエンジンへの負担が大きく、15万キロでは寿命に近づいている可能性があります。輸入車は部品の入手が困難で、修理費用が高額になりやすいため、リスクが高いと言えます。
年式が新しい車であれば、部品の供給も豊富で修理が容易です。可能な限り、年式が新しく走行距離が15万キロの車を選ぶことをおすすめします。
走行距離15万キロの車は何年くらい乗れる?
適切なメンテナンスを行っていれば、15万キロからさらに5年程度は乗り続けることが可能です。年間1万キロ走行すると仮定すれば、20万キロまで到達できる計算になります。
ただし、大きな修理をせずに6年以上乗り続けたい場合は、15万キロの車の購入はおすすめできません。年式や車の状態、これまでのメンテナンス履歴を総合的に判断することが重要です。
走行距離15万キロの車のリセールバリューはどのくらい?
国内の中古車市場では、15万キロの車のリセールバリューは非常に低く、新車価格の数パーセント程度になることが一般的です。一定期間使用した後で売却すると、買取価格が0円になる可能性もあります。
ただし、海外で需要が高い車種や人気車種の場合は例外です。ランドクルーザーやハイエース、アルファードなどは、15万キロを超えていても数十万円から100万円以上の買取価格がつくケースもあります。
エコカーなら13年経過しても税金は上がらない?
その通りです。電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車などのエコカーは、13年経過しても自動車税と自動車重量税の重課対象外です。
環境性能が高い車に乗っている場合、税金面でのデメリットがないため、長く乗り続けることの経済的メリットが大きくなります。ただし、車検時の整備費用や修理費用は通常の車と同様にかかるため、トータルの維持費を考慮する必要があります。
まとめ
走行距離15万キロの車は、決して「買い替えなければダメ」というわけではありません。現代の車、特に日本車は高い耐久性を持っており、適切なメンテナンスを行えば20万キロ以上も十分に走行可能です。
重要なのは、車の状態、年式、税金、そして自分のライフスタイルを総合的に判断することです。13年経過による税金の重課は大きな判断ポイントとなり、このタイミングで買い替えを検討する価値は十分にあります。
もし売却を決断した場合、ディーラーの下取りは絶対に避け、海外への販路を持つ買取業者を選ぶことで、想像以上の高値で売却できる可能性があります。日本では価値が低いとされる15万キロの車も、海外では「まだまだ新しい車」として高く評価されるのです。
複数の買取業者で査定を受け、最も良い条件を提示してくれる業者を選びましょう。一括査定サービスを活用することで、手間をかけずに最高の買取価格を見つけることができます。
あなたの愛車が15万キロに達しているなら、今がベストな判断のタイミングです。この記事で得た知識を活かして、後悔のない選択をしてください。


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