ハイエースでキャンピングカーライフを始めたいと思っているあなた。でも「一体いくらかかるの?」という不安で一歩踏み出せないでいませんか?実は車両本体だけでなく、架装費用や維持費を含めたトータルコストを知らずに購入して後悔する人が後を絶ちません。
この記事では、2026年最新のハイエースキャンピングカー仕様の価格相場から、8ナンバー登録のメリット・デメリット、年間維持費の実例まで、購入前に絶対知っておくべき情報を徹底解説します。
- 新車コンプリート価格は約300万円から700万円、中古なら100万円台から選択可能
- 8ナンバー登録で税金は2割安くなるが、任意保険が割高になるケースも
- 年間維持費は車検のある年で25万円、ない年で13万円が実例ベース
ハイエースキャンピングカー仕様の価格相場を徹底解説!

車について疑問を持っている人のイメージ
ハイエースをキャンピングカー仕様にする場合、大きく分けて新車コンプリート購入と中古車カスタムの2つの選択肢があります。それぞれの価格帯を見ていきましょう。
新車コンプリートカーの価格帯
2026年1月現在、ハイエースベースの新車キャンピングカーの価格相場は以下の通りです。
バンコンタイプ(標準ボディ)では、車両本体価格315万円に架装価格387万円を加えた、合計約600万円から700万円が一般的な価格帯となっています。人気のトイファクトリー製モデルでは、ベース車両にトヨタセーフティセンスやリヤクーラーなどの装備が含まれており、40L冷蔵庫やFFヒーターなどの快適装備も標準装備されています。
より手頃な価格帯では、FLEXオリジナルのVariousシリーズが新車で約540万円から580万円で購入可能です。こちらは8ナンバー登録が可能で、基本的なキャンピング装備を備えながらもコストパフォーマンスに優れています。
ワイドボディやスーパーロングになると、価格はさらに上昇し、700万円から800万円台が相場となります。室内空間が広く取れる分、就寝人数も増やせますが、駐車場の確保が課題となることもあります。
中古車カスタムの価格帯
予算を抑えたい方には、中古のハイエースにキャンピング架装を施す選択肢があります。
中古ハイエースベース車両は、年式や走行距離によって150万円から400万円程度で購入可能です。2018年式で走行距離3万km程度の車両であれば、約400万円から450万円が相場となっています。
これに架装費用を加えると、シンプルなベッドキット+床張り施工で約50万円から、本格的な8ナンバー登録可能な架装で150万円から250万円程度が必要です。つまり、トータルで200万円から650万円程度で中古ベースのキャンピングカーを手に入れることができます。
軽キャンパーという選択肢
さらに予算を抑えたい方には、タウンエースバンベースのコンパクトモデルもあります。これらは約250万円から300万円で購入可能で、大人2名での車中泊に最適です。軽キャン以上、ハイエース未満というサイズ感で、運転のしやすさと快適性のバランスが取れています。
8ナンバー登録のメリットとデメリットを知らないと損する!
ハイエースキャンピングカーを購入する際、多くの人が悩むのが8ナンバー(特種用途自動車)登録にするかどうかです。2022年の構造要件改正により、8ナンバー取得のハードルが下がり、注目度が高まっています。
8ナンバー登録の3つのメリット
まず最大のメリットは自動車税が約2割安くなる点です。例えば排気量2リットル以下のエンジンを搭載した場合、普通乗用車(3ナンバー)の年間自動車税が36,000円なのに対し、8ナンバーのキャンピング車は28,800円と、年間7,200円の差が生まれます。長期間所有すればするほど、この差は大きくなります。
次に自動車重量税も普通乗用車の約半分です。車両総重量3トン以下の8ナンバー車の場合、2年間で24,600円なのに対し、普通乗用車は49,200円となります。これは車検のたびに約2万円以上の差となって現れます。
さらに、高速道路料金が普通車扱いになる点も見逃せません。1ナンバーのハイエースバンは中型車扱いで割増料金となりますが、8ナンバーなら普通車料金が適用されます。頻繁に遠出をする方にとっては、年間で数万円の節約になることもあります。
知っておくべき8ナンバーのデメリット
一方でデメリットも存在します。最も大きいのが任意保険の選択肢が限られ、保険料が割高になるケースがあることです。ネット型自動車保険の多くは8ナンバー車を受け付けておらず、代理店型の保険に加入する必要があります。実例では年間55,000円程度の保険料がかかり、車両保険をフルカバーにすると1.5倍から2倍になることもあります。
また、初回車検が2年後となり、普通乗用車の3年より1年早くなります。車検費用自体は法定費用が安いものの、頻度が増えることで総合的なコストは変わらない場合もあります。
さらに、各種サービスの適用外になることも。ディーラーのメンテナンスパックや割引サービスが8ナンバー車は対象外となっているケースが多く、割高になる可能性があります。
2022年構造要件改正で何が変わった?
朗報として、2022年4月にキャンピングカーの構造要件が大幅に改正されました。
最も大きな変更点は室内高の要件緩和です。調理台の高さが850mm以下の場合、天井の高さは1,200mmでよくなりました。これにより、標準ルーフのハイエースでも8ナンバー登録が可能になり、選択肢が大幅に広がりました。
さらに就寝設備の要件も緩和され、乗車定員5名以下なら最低1名分のベッドがあればよくなりました。以前は2名分必要だったため、レイアウトの自由度が大きく向上しています。
年間維持費の実例!ガソリン代を除いて年間13万円から25万円
キャンピングカーは購入がゴールではありません。実際に所有すると、どれくらいの維持費がかかるのでしょうか?
8ナンバーバンコンの実例データ
特種用途自動車(8ナンバー)かつバンコンタイプのハイエースキャンピングカーを所有する実例では、車検のある年には年間250,000円ほど、車検のない年には年間130,000円ほど(ガソリン代を除く)かかっています。
内訳を詳しく見ていきましょう。
毎年必ず発生する法定費用
自動車税は総排気量2501ccから3000ccのキャンピング車の場合、年間40,800円です。これは同排気量の普通車より約2割安い金額です。
自動車重量税は車検時に2年分を納付しますが、自家用キャンピング車(13年未満、3トン以下)の場合24,600円で、1年換算すると12,300円です。
自賠責保険料も車検時に2年分を支払い、22,450円(1年換算で11,225円)となります。
これらを合計すると、法定費用だけで年平均約65,000円が必要になります。
車検と整備にかかる費用
トヨタの正規ディーラーで車検を受ける場合、法定費用を除いた車検費用は60,000円から90,000円程度です。高品質な作業が期待できる反面、やや割高になる傾向があります。
車検のない年の12か月点検では、エンジンオイルやフィルターなどの消耗品の交換を含めて20,000円程度。さらに任意で行う6か月点検(6か月目、18か月目)では12,000円ほど支払っている実例があります。
任意保険と駐車場代
任意保険料は加入プランや年齢、事故歴によって大きく異なりますが、限定的な車両保険が含まれているプランで年間55,000円程度が相場です。自損事故などをフルカバーする車両保険を含めると、この1.5倍から2倍ほどになります。
駐車場代は自宅に駐車スペースがあれば不要ですが、月極駐車場を借りる場合は月額10,000円から30,000円が相場です。ハイエースのスーパーロングサイズやワイドボディの場合、高さ制限や広さの問題で2区画分必要になることもあります。
キャンピングカー専門店のモータープール制度を利用する場合、月額数千円から30,000円以上まで幅があり、洗車場利用やタイヤ保管といった付随サービスが含まれることもあります。
その他の変動費
寒冷地に住んでいる場合、スタッドレスタイヤが必要です。ハイエースの場合、LTタイヤ4本で60,000円から80,000円ほどかかり、劣化が進むと危険なため走行距離にかかわらず数年おきに交換が必要です。
ディーゼル車の場合はAdBlue(尿素水)の定期的な補充も必要で、これも維持費に含める必要があります。
FFヒーターや冷蔵庫などの車載用設備の故障も想定しておくべきです。これらは汎用品では代替できず、専門店での修理が必要になるため、故障時には大きな出費となる可能性があります。
ハイエースキャンピングカーを賢く選ぶ5つのポイント
予算と維持費を理解した上で、自分に最適なハイエースキャンピングカーを選ぶポイントを解説します。
使用人数と用途を明確にする
まず重要なのが実際に使用する人数です。大人2名なら標準ボディで十分ですが、家族4名以上で使うならワイドボディやスーパーロングを検討する必要があります。ただし、車体が大きくなれば駐車場の確保が難しくなり、運転の難易度も上がります。
また、週末のキャンプ専用なのか、普段使いも兼ねるのかで選ぶべき仕様が変わります。普段使いも考えるなら、外観は普通のバンのままで内装だけをカスタムしたバンコンタイプがおすすめです。
新車か中古か、自分でカスタムか
新車コンプリートのメリットは、メーカー保証が受けられることと、最新の安全装備が標準搭載されていることです。トヨタセーフティセンスなどの予防安全装備は、長距離運転が多いキャンピングカーでは特に重要です。
中古車ベースなら初期費用を大幅に抑えられますが、年式が古いと修理費用がかさむリスクがあります。購入前に車両の状態をしっかり確認することが重要です。
DIYでカスタムすれば最も安く仕上げられますが、8ナンバー登録の構造要件を満たすには専門知識が必要です。自信がない場合は、専門店に依頼する方が安全で確実です。
8ナンバー登録するかどうかの判断基準
年間の高速道路利用距離が長い方は、8ナンバー登録のメリットが大きくなります。1ナンバーと8ナンバーの高速料金の差は、長距離を頻繁に移動する方にとって年間で数万円の差になります。
一方、ほとんど高速道路を使わず、近場でのキャンプが中心なら、1ナンバーや4ナンバーのままでも問題ありません。任意保険の選択肢も広く、トータルコストで有利になることもあります。
維持費込みの総額で考える
購入時の価格だけでなく、5年間や10年間の総保有コストで比較することが重要です。安い車両を選んでも、維持費が高ければトータルでは割高になります。
例えば、新車で600万円のキャンピングカーを10年間所有した場合、年間維持費が20万円なら総額は800万円です。一方、中古で300万円の車両でも、修理費用が多くかかれば最終的なコストは変わらないこともあります。
リセールバリューも考慮する
ハイエースはリセールバリューが非常に高い車種として知られています。特にディーゼル4WDモデルは、10年落ちでも高値で売却できることが多いです。
購入時に将来の売却も視野に入れて、人気のグレードやカラー、装備を選んでおくと、買い替え時に有利になります。カスタムも、やりすぎると逆にリセールバリューを下げることがあるので注意が必要です。
実際の購入プロセスで陥りがちな3つの落とし穴

車のイメージ
ハイエースキャンピングカーの購入を検討する際、多くの人が同じような失敗をしています。ここでは、実際の購入者が後悔した事例をもとに、事前に知っておくべきポイントを解説します。
見積もりに含まれない隠れたコストの存在
キャンピングカー専門店で見積もりを取ると、車両本体と架装費用の合計額が提示されますが、これだけでは実際に走り出すことはできません。登録諸費用として、車庫証明取得費用(約15,000円から30,000円)、ナンバープレート代(約1,500円)、登録代行手数料(約30,000円から50,000円)が別途必要になります。
さらに見落としがちなのが納車時の装備品です。FFヒーターは冬の車中泊に必須ですが、オプション扱いで15万円から25万円かかります。サブバッテリーシステムも標準装備でない場合、リチウムイオンバッテリーなら20万円以上、鉛バッテリーでも10万円前後の追加費用が発生します。
実際の購入者の声として「見積もりは550万円だったのに、最終的に650万円になった」というケースは珍しくありません。特に8ナンバー登録の構造変更手数料が別途3万円から5万円かかることを知らずに契約してしまい、後から驚く方が多いのです。
納期の長さを甘く見てはいけない理由
新車のハイエースキャンピングカーは、注文から納車まで最短でも3か月、長ければ6か月以上かかります。これはベース車両の生産待ちに加え、架装作業に時間がかかるためです。
特に春から初夏にかけての繁忙期に注文すると、夏のキャンプシーズンに間に合わないことも。ある購入者は「GWに注文して夏休みに使えると思ったら、納車が9月になってしまった」と語っています。
さらに問題なのが、納車時期が曖昧なままローンが先に始まるケースです。ローン契約を先に結んでしまうと、まだ車が手元にないのに支払いだけが始まってしまいます。契約時には必ず「納車予定日」を明確にしてもらい、遅延時のペナルティについても確認しておくべきです。
試乗せずに購入して後悔する人が7割
キャンピングカーを試乗せずに購入する人は意外と多く、その約7割が「もっと試乗しておけばよかった」と後悔しています。特に問題になるのが運転時の死角の多さです。
ハイエースのスーパーロングは全長5.4mもあり、バックミラーの視界が通常のミニバンとまったく異なります。「駐車場でバックするのが怖くて、結局あまり使わなくなった」という声も聞かれます。
また、横風の影響も試乗しないと分かりません。高速道路で大型トラックに追い越される際、キャブコンほどではないものの、ハイエースのハイルーフやワイドボディは結構揺れます。この感覚は実際に運転してみないと分からないため、購入前に必ず高速道路を含めた試乗をおすすめします。
車庫証明と駐車場問題の現実的な解決策
ハイエースキャンピングカーの購入で最も頭を悩ませるのが駐車場問題です。特にスーパーロングやハイルーフの場合、通常の駐車場では収まらないケースが多発しています。
自宅駐車場の拡張工事という選択肢
意外と知られていないのが、自宅の駐車場を拡張するという選択肢です。月極駐車場を10年間借りると、月額2万円として240万円かかります。この金額があれば、カーポートの拡張や隣地の一部買い取りも視野に入ります。
実際に自宅の庭を一部舗装してキャンピングカー用の駐車スペースを確保した購入者は「工事費100万円かかったけど、月極駐車場代を考えたら5年でペイできる計算。しかも自宅にあるから出発準備が楽」と満足しています。
複数区画借りるより効率的な専用駐車場
都市部ではキャンピングカー専用の駐車場サービスが増えています。通常の月極駐車場で2区画借りると月額4万円から6万円かかりますが、専用駐車場なら月額2万円から3万円で大型車両に対応しています。
さらに、洗車設備や電源供給、タイヤ保管サービスが含まれている施設もあり、トータルで考えると割安になることも。「自宅から車で15分の専用駐車場を借りたら、月額25,000円で洗車し放題。近所の有人洗車が1回3,000円だから、月に3回洗えば元が取れる」という利用者の声もあります。
車庫証明が取れない場合の裏技
実は実家や親族の駐車場で車庫証明を取ることも可能です。ただし、使用の本拠地から直線距離で2km以内という制限があります。自宅では車庫証明が取れないが、実家なら駐車スペースがあるという場合、この方法が使えます。
注意点として、車庫証明の住所と実際の使用場所が大きく異なる場合、保険会社から指摘される可能性があります。任意保険の契約時には「主な使用地」を正確に伝え、保険料が変わる可能性があることを理解しておきましょう。
ローンと残価設定の賢い使い分け
キャンピングカーの購入資金として、現金一括で払える人は少数派です。多くの人がローンを組みますが、その選択次第で総支払額が大きく変わります。
銀行マイカーローンとディーラーローンの実際の差額
キャンピングカー専門店が提携しているディーラーローンは、金利が年率4%から8%と高めです。500万円を5年ローンで組むと、金利7%の場合、総支払額は約575万円になり、75万円も多く払うことになります。
一方、銀行のマイカーローンなら金利2%から3%程度で借りられることが多く、同じ500万円を金利2.5%で借りた場合、総支払額は約532万円で済みます。つまり43万円も節約できる計算です。
ただし、銀行ローンは審査が厳しく、年収や勤続年数の条件があります。審査に2週間から1か月かかることもあるため、納車時期に合わせて早めに動く必要があります。
残価設定ローンのメリットとデメリット
最近増えているのが残価設定型ローンです。これは3年後や5年後の下取り価格を設定し、その分を差し引いた金額でローンを組む方法です。
例えば600万円のキャンピングカーで、5年後の残価を200万円と設定すると、実質400万円のローンを組むことになります。月々の支払いが抑えられる一方、5年後には「返却」「残価を支払って買い取り」「乗り換え」の3択を迫られます。
注意すべきは走行距離制限と車両状態の規定です。年間走行距離が10,000km以内、内装の傷や改造は不可といった制限があり、これを超えると残価が下がって追加請求される可能性があります。キャンピングカーで年に数回長距離旅行をする方には向いていないかもしれません。
頭金をいくら入れるべきか
一般的には車両価格の2割から3割の頭金を入れるのが理想とされます。600万円の車なら120万円から180万円です。頭金が多いほど借入額が減り、金利負担も軽くなります。
しかし現実には、頭金を貯めている間に欲しいモデルが売り切れてしまうことも。特に人気の中古車は早い者勝ちなので、「頭金50万円で残りはローン」という選択をする人も多いです。
重要なのは月々の支払額が収入の20%以内に収まるかどうかです。手取り月収30万円なら、車のローンとその他の固定費を合わせて月6万円以内が安全圏とされています。
実際に使って分かった不便な点と対処法
カタログやショールームでは分からない、実際に使ってみて初めて分かる不便さがあります。購入前に知っておくことで対策が立てられます。
真夏と真冬の温度管理の現実
夏場の車内温度は50度を超えることも珍しくありません。断熱材が施工されていても、直射日光が当たる駐車場に停めておくと、サウナ状態になります。エアコンをつけっぱなしにするとバッテリーが上がるため、実際には使えません。
対策として有効なのがサンシェードと換気扇の併用です。前後のウィンドウに遮光性の高いサンシェードを設置し、天井のベンチレーター(マックスファン)で強制換気すると、10度から15度は下がります。さらに、日陰を探して駐車する習慣をつけることも重要です。
逆に冬場は結露との戦いになります。車内で呼吸するだけで窓ガラスに大量の結露が発生し、朝起きたら窓が凍っていることも。FFヒーターを使っても、窓際は冷えるため結露は避けられません。
実際のユーザーは「窓全体に貼る結露防止フィルムを使ったら、かなり改善された。あとは寝る前に除湿剤を置いておくだけでも違う」と工夫しています。
水回りのメンテナンスが想像以上に大変
シンクや給排水タンクは便利ですが、定期的な清掃を怠ると悪臭の原因になります。特に夏場は2週間も放置すると、排水タンクから異臭が漂います。
多くの購入者が後悔しているのが「水回りは使わないからタンク容量は小さくていい」と判断したことです。実際には、手を洗ったり簡単な調理をしたりで意外と水を使うため、給水タンクは最低20リットル、できれば40リットルあると安心です。
メンテナンスのコツは、使用後すぐに排水タンクを空にして水洗いすることです。「旅行から帰ったらすぐにタンクを洗う」というルーティンを作れば、悪臭問題はかなり防げます。
トイレ問題のリアルな話
ポータブルトイレを積んでいる人は多いですが、実際に車内で使う機会は年に数回程度というのが現実です。多くの場合、道の駅やサービスエリアのトイレを利用するため、車内トイレは「緊急時用」という位置づけになります。
問題は、使わなくても定期的に消臭剤や凝固剤を交換する必要があることです。ラップポンタイプなら50回分で5,000円程度かかり、年に1回は交換が推奨されています。
「最初は必要だと思って高価なカセットトイレを設置したけど、結局ほとんど使わない。その分、収納スペースにすればよかった」という後悔の声も聞かれます。自分の使い方をよく考えて、本当に必要かどうか判断しましょう。
リセールバリューを最大化する7つのテクニック
ハイエースは中古市場でも人気が高く、適切に維持すれば高値で売却できます。購入時から売却を見据えた選択をすることで、次の車への買い替えがスムーズになります。
ボディカラーは白か黒が鉄則
ハイエースの中古市場で最も人気があるのはホワイトパールとブラックです。これらの色は商用車としても人気があり、買い手が多いため査定額が10万円から30万円高くなります。
逆に、レッドやブルーなどの個性的なカラーは好みが分かれるため、査定額が下がりやすい傾向にあります。「自分の好きな色を選びたい」気持ちは分かりますが、リセールを考えるなら無難な色が正解です。
改造しすぎないことが高額査定のコツ
キャンピングカーとしての架装は問題ありませんが、過度なエアロパーツやローダウンは査定額を下げる要因になります。特にキャブコンへの改造や、ボディに穴を開けるような加工は、元に戻せないため大幅減額の対象です。
一方、取り外し可能なベッドキットや家具類は、査定にプラスに働くこともあります。「純正状態に戻せる範囲でのカスタム」が、高額査定の鉄則です。
定期メンテナンス記録が査定額を左右する
ディーラーやキャンピングカー専門店での整備記録簿をきちんと保管しておくと、査定時に大きなプラスになります。特にエンジンオイル交換やタイミングベルト交換の記録は、次のオーナーにとって安心材料となるため、査定士も高く評価します。
「記録簿があるとないとでは、30万円以上差がついた」という事例もあります。メンテナンスを受けたら、必ず整備記録簿を受け取って大切に保管しましょう。
売却のタイミングは3年目か5年目がベスト
新車から3年目の車検前または5年目の車検前が、最も高く売れるタイミングです。車検費用を負担する前に売却すれば、その分を新しい車の頭金に回せます。
ハイエースの場合、10年落ちでも値段がつきますが、やはり5年以内の方が高額査定が期待できます。「次の車検までに売る」という計画を立てておくと、無駄な出費を抑えられます。
複数の買取店で相見積もりを取る
ディーラー下取りだけで決めてしまうと、50万円以上損をすることも珍しくありません。キャンピングカー専門の買取店、ハイエース専門店、一括査定サービスなど、最低でも3社以上から見積もりを取りましょう。
実際に「ディーラー下取り250万円と言われたのに、専門店では320万円で買い取ってくれた」という事例があります。面倒でも相見積もりを取る価値は十分にあります。
海外輸出ルートを持つ業者が狙い目
ハイエースは海外で非常に人気が高く、東南アジアやアフリカでは新車同様の価格で取引されています。海外輸出ルートを持つ買取業者なら、国内相場より高く買い取ってくれる可能性があります。
「走行距離15万kmで国内では50万円の査定だったのに、輸出業者では120万円で買い取ってくれた」という驚きの事例も。年式が古くても走行距離が多くても、諦めずに輸出業者にも相談してみる価値があります。
事故歴は絶対に隠さない
修復歴がある場合、正直に申告することが結果的に高額査定につながります。隠して売却しても、プロの査定士は見抜きますし、後からバレると契約解除や損害賠償請求される可能性もあります。
「軽い事故歴があることを正直に伝えたら、減額は20万円で済んだ。隠していたら後でトラブルになっていたかも」という体験談もあります。誠実な対応が信頼を生み、結果的に納得のいく取引につながります。
保険選びで失敗しないための実践的アドバイス
8ナンバーのキャンピングカーは、通常の自動車保険では加入できないケースが多く、保険選びで苦労する人が後を絶ちません。
ネット型保険が使えない場合の次善策
ソニー損保やチューリッヒなどのネット型自動車保険は、8ナンバー車を受け付けていない場合がほとんどです。そのため代理店型の保険に加入することになりますが、保険料は1.5倍から2倍になることも。
おすすめはキャンピングカー専門の保険代理店に相談することです。複数の保険会社を扱っているため、最も条件の良いプランを提案してくれます。「普通の代理店では年間12万円と言われたのに、キャンピング専門店では8万円で契約できた」という事例もあります。
車両保険は本当に必要か
キャンピングカーの車両保険は、保険料が非常に高額です。車両価格600万円の場合、一般車両保険(フルカバー)で年間15万円から20万円かかることも。
多くのベテランオーナーは車両保険には入らず、その分を貯金しています。「年間20万円の車両保険を10年払うと200万円。その分を貯金しておけば、万が一の修理にも対応できる」という考え方です。
ただし、ローンを組んでいる場合は金融機関から車両保険の加入を求められることもあります。その場合は、エコノミー型(車対車の事故のみ補償)にすることで保険料を半額程度に抑えられます。
弁護士特約と個人賠償責任保険は必須
逆に絶対に入っておくべきなのが弁護士特約です。キャンピングカーは車体が大きいため、もらい事故でも「そちらにも責任がある」と言われるケースがあります。弁護士特約があれば、専門家に交渉を任せられます。
また、個人賠償責任保険もおすすめです。キャンプ場で他人の車を傷つけてしまった、子供が遊んでいて他人の物を壊してしまったといったケースをカバーできます。月額数百円で家族全員が補償対象になるため、コストパフォーマンスが非常に高い保険です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々と解説してきましたが、正直に言うと最初から完璧を目指さない方が楽しめます。
多くの人が「すべての装備を揃えてから」「十分な予算が貯まってから」と考えて、結局購入に踏み切れずに終わってしまいます。でも実際は、最低限のベッドキットがあれば車中泊はできるんです。シンクもトイレも、なくても何とかなります。道の駅やサービスエリアの設備を使えばいいだけですから。
個人的には中古のハイエースバン(4ナンバー)に50万円程度のベッドキットを組み込むところから始めるのが、一番現実的だと思います。総額200万円から250万円で始められて、実際に使ってみて「もっとこうしたい」という部分を後から追加していく。このアプローチなら失敗も少ないし、何より早くキャンピングカーライフを始められます。
8ナンバー登録も、最初は不要です。実際に年間何回遠出するか、高速道路をどれくらい使うか、データが出てから判断すれば十分。最初の1年間は4ナンバーのまま使ってみて、「これは本格的にハマった、もっと快適にしたい」と思ったら8ナンバー化を検討すればいいんです。
保険も、最初はエコノミー型の車両保険で様子を見て、1年事故なく過ごせたら翌年から外すという選択もあります。完璧主義になりすぎると、結局何も始められません。まず一歩踏み出して、使いながら改善していくというスタンスが、キャンピングカーライフを長く楽しむコツだと、多くのベテランオーナーが口を揃えて言っています。
大事なのは「完璧な装備」じゃなくて「実際に旅に出る回数」です。最低限の装備で年10回旅に出る人と、完璧な装備で年1回しか使わない人、どちらが幸せかは明白ですよね。
よくある質問
ハイエースキャンピングカーの最安値はいくらですか?
中古のハイエースバンにシンプルなベッドキットを装着する場合、車両代150万円+架装費50万円で合計200万円程度から可能です。新車なら軽キャンパーの方が安く、タウンエースバンベースで約250万円から購入できます。ただし、安全装備や快適装備は限定的になります。
8ナンバー登録にするための追加費用はどれくらいですか?
すでにベース車両を持っている場合、8ナンバー登録に必要な架装(シンク、コンロ台、ベッドなど)と構造変更手続きで100万円から200万円程度が相場です。専門店に依頼する場合、設計から施工、登録手続きまで含めた総額になります。DIYなら材料費と手数料で数十万円に抑えることも可能ですが、構造要件を満たすには専門知識が必要です。
ガソリン車とディーゼル車、どちらがおすすめですか?
年間走行距離が多い方はディーゼル車がおすすめです。燃費が良く(WLTC約11km/L)、軽油はガソリンより安いため、ランニングコストで有利です。ただし、車両本体価格は約50万円高く、AdBlueの定期補充も必要です。近場での使用が中心ならガソリン車で十分で、初期費用を抑えられます。
車検は1年ごとですか、2年ごとですか?
8ナンバー登録なら初回から2年ごとです。1ナンバーや4ナンバーのハイエースバンは、初回2年、2回目以降は1年ごとになります。普通乗用車は初回3年、2回目以降2年ごとなので、8ナンバーは初回車検が1年早くなりますが、その後は2年サイクルで安定します。
駐車場が狭いのですが、ハイエースキャンピングカーは停められますか?
標準ボディ(5ナンバーサイズ)なら全長約4.7m、全幅約1.7mで一般的な駐車場に収まります。スーパーロングは全長約5.4mになるため、駐車場の確保が課題になります。購入前に自宅や職場の駐車場サイズを確認し、試乗時に実際の取り回しを体験することをおすすめします。高さは標準ルーフで約2.3m、ハイルーフで約2.6mです。
まとめ
ハイエースをキャンピングカー仕様にする総額は、新車コンプリートで約300万円から700万円、中古車ベースなら200万円から650万円が相場です。年間維持費はガソリン代を除いて13万円から25万円程度が実例ベースの数値となっています。
8ナンバー登録すれば自動車税が約2割、重量税が約半分になり、高速道路も普通車料金が適用されますが、任意保険の選択肢が限られ割高になる可能性があります。2022年の構造要件改正により、標準ルーフでも8ナンバー取得が可能になり、選択肢は大幅に広がりました。
重要なのは、購入価格だけでなく維持費を含めた総保有コストで判断することです。使用人数、用途、高速道路の利用頻度などを考慮し、自分のライフスタイルに合った選択をすることで、後悔のないキャンピングカーライフを送ることができます。
まずは実際にディーラーやキャンピングカー専門店で実車を見て、試乗してみることをおすすめします。カタログスペックだけでは分からない使い勝手や運転のしやすさを体感することで、最適な1台が見えてくるはずです。


コメント