車高調(車高調整式サスペンション)の調整方法を検索する人の多くは、「初めて自分で調整してみたい」「どのくらいの高さが理想か分からない」「安全かつ車検対応で調整したい」といった悩みを抱えています。
しかし、検索で出てくる情報の多くは「日記形式」や「記録メモ」ばかり。必要な手順や注意点、理想的な調整方法とその理由が体系立てて説明されていないことがほとんどです。
この記事では、そんな悩める読者のために「車高調整の基本から実践まで」を、初心者でもわかるようにステップごとに徹底解説。しかも、「なぜそうするのか」まで深掘りして解説するので、“ただの作業”が“納得のDIY”に変わります。
車高調整とは?なぜ必要なのか

車について疑問を持っている人のイメージ
車高調整の目的は見た目だけじゃない
「車高=見た目のドレスアップ」と思っていませんか? 実は、車高調整は単なる見た目の話ではなく、走行性能・乗り心地・安全性・車検対応といった、車の本質に関わる大事な要素なんです。
具体的には以下のような目的があります
- スポーツ走行時の安定性向上
- 街乗りでの乗り心地の改善
- 段差や傾斜への対応(底打ち防止)
- 車検基準のクリア(最低地上高9cm)
これらをバランス良く調整するために、ただ下げる・上げるだけではなく、巻き上げ寸法、スプリングプリロード、アライメントなどを理解する必要があります。
車高調整の驚愕の5ステップ完全ガイド
ステップ①現状の車高を正確に測定する
まず最初にやるべきことは、現在の車高をミリ単位で記録することです。以下の方法が一般的です
- 地面からフェンダーアーチ(タイヤの上部)までの高さを前後左右それぞれ測定
- 測定時は空気圧が適正であること、平坦な場所であることを確認
この初期値があることで、調整後に「どれだけ変わったか」「左右差が出ていないか」をチェックできます。
ステップ②ジャッキアップと安全対策
次にジャッキアップですが、必ずウマ(リジッドラック)を併用してください。車高調整中に車が落ちてくる事故は非常に多く、命の危険もあります。
また、調整前には以下のチェックを行いましょう
- ホイールナットの締め付けトルク
- ブレーキラインやセンサー配線に無理がかからないか
ステップ③ロックナットの緩めと調整
多くの車高調は、「ブラケット側(ロア側)」と「スプリングシート側(アッパー側)」にロックナットがあります。ここで調整するポイントは2つ
- ブラケット側のナットを緩めることで、全体の車高を変える
- スプリングシート側でプリロード(ばねの初期縮み量)を調整
特にプリロードの変化は乗り心地に直結するので、巻き上げ寸法(ねじ込み長)を変える場合は慎重に。
ステップ④左右差とリアのバランス調整
車高は4輪とも調整できますが、左右差や前後バランスを整えないと、コーナリング時に挙動が不安定になります。
おすすめの方法は、調整後に再度全輪の車高を測定し、必要であれば微調整をすること。リア側はフロントほど変化が反映されにくいため、数mm単位の違いでも影響が出ます。
ステップ⑤アライメントと試走で最終確認
最後に忘れてはならないのがホイールアライメントの確認。車高を変えると、トー角やキャンバー角がずれて、タイヤの偏摩耗やハンドリングの悪化を引き起こします。
調整後は下記をチェックしましょう
- まっすぐ走るか
- ハンドルセンターはズレていないか
- 段差での突き上げ音はないか
問題がある場合は、プロにアライメント調整を依頼するのが確実です。
よくある車高調整の落とし穴とその対策
よくあるミス①最低地上高9cmを切って車検非対応に
車検基準は地上高9cm以上です。マフラーやエアロの最下部が基準を下回っていると、車検に通りません。測定位置にも注意が必要です。
よくあるミス②スプリングを締めすぎてプリロード過多に
プリロードが強すぎると、サスペンションが本来の動きをしなくなり、ゴツゴツした乗り心地になります。目安は、スプリングがわずかに遊ばず、かつ縮んでいない程度が理想です。
よくあるミス③左右の巻き上げ寸法がズレている
左右で巻き上げ寸法がズレると、直進時に車が流れたり、偏ったタイヤ摩耗が起こる原因に。調整はミリ単位で左右対称にする意識を持ちましょう。
車に関する疑問解決よくある質問に答えます
Q. 調整後、しばらく走ったら車高が変わるのはなぜ?
A. 車高調は「慣らし」が必要です。取り付け直後は馴染みが出るまで、数mm〜1cmほど下がることがあります。調整から100kmほど走った後に再測定・再調整を推奨します。
Q. 調整のたびにアライメントは必要?
A. 数mmの微調整であれば不要な場合もありますが、10mm以上の変化やサーキット走行をする場合は必須です。特にフロントは影響が大きいため注意しましょう。
Q. 自分でやるのが不安。どこまでプロに任せるべき?
A. 車高測定とジャッキアップはDIYでも可能ですが、プリロード調整やアライメントはプロの技術が必要です。初回だけは整備工場で作業し、方法を教わるのもおすすめです。
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まとめ車高調整は“作業”じゃなく“学び”になる
車高調整は、ただレンチを回すだけの作業ではありません。自分の車に対する理解を深め、走行性能や安全性に責任を持つ行為でもあります。
今回紹介した5ステップを踏めば、初心者でも安心して車高調整に挑戦でき、かつ後悔のないセッティングが可能になります。
車ともっと深く付き合いたいなら、まずは足元から。この記事があなたの「知識の足回り」を強化する第一歩になれば幸いです。
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