水素自動車に興味を持って検索したあなた。こんな疑問を感じていませんか?
「水素ステーションって、今どこにあるの?」「本当に普及するの?」「EVと何が違うの?」──
実は、水素自動車インフラの現状はまだ道半ば。しかし、その裏には静かに進む国家戦略、商用車への急拡大、そして“次世代ガソリンスタンド”という新潮流が存在しています。
この記事では、水素インフラの現在地と今後の可能性、そしてガソリンスタンドとの関係まで、他にはない「戦略的視点」で解説。読了後、あなたはEVと水素の“正しい使い分け”や、生活者としてどこを注視すべきかが明確になるでしょう。
水素自動車インフラの“いま”を冷静に把握しよう

車のイメージ
水素ステーションは180カ所。数だけでは見えない本質
2024年時点で、日本全国の水素ステーションは約180カ所。一見少ないように見えますが、これは「都市部に機能を集約」した戦略的な配置でもあります。国は2030年までに1,000カ所へ拡大を目標に掲げ、すでにENEOSなどが商用化を進行中。
一方で、EV充電が急速に拡大しているのに比べると、水素インフラはあくまで“将来の柱”として着実に整備されている段階。地方ではゼロに近い状況も多く、ガソリンスタンドとの併設型インフラが今後の鍵になります。
なぜ水素インフラは拡大しづらいのか?
水素ステーションの設置には以下の3つの大きな障壁があります。
- 初期投資が高額(1カ所で数億円かかることも)
- 安全管理が厳格(法規制に対応する専門知識が必要)
- 需要の不確実性(FCV普及のペースが遅く収益化に時間)
とはいえ、このような障壁を逆手にとり、先行投資によって市場を独占しようとする企業も出てきています。つまり、いまは「静かなるインフラ覇権争い」の時代でもあるのです。
ガソリンスタンドとの“共進化”がインフラ整備を変える
変わるガソリンスタンドの使命。給油だけでは生き残れない
1995年に約6万あったガソリンスタンドは、2023年には約2.8万カ所にまで減少。これは単なる「需要減少」ではなく、「役割の終焉と再定義」です。
現在のガソリンスタンドにはEV充電・水素供給・地域サービスの複合機能が求められており、その進化が始まっています。ENEOSなどは一部で“エネルギーハブ”化を進行中。例えば…
- EV充電待機時間を活用したカフェ併設
- 水素供給と給油の同時対応
- カーシェア・簡易整備・防災ステーション機能
これは「マルチエネルギースタンド」という新コンセプトで、どの動力源の車も受け入れられる、新しい時代の“モビリティ拠点”です。
EVと水素、どちらが勝つのか?ユーザー視点での答え
EVと水素はライバルではなく、共存する“適材適所”の存在
EVは都市部・個人利用に適し、水素は長距離・業務用に向いています。
たとえば…
通勤や買い物中心の都市生活 → EVの方が便利
高速道路を1日300km以上走る物流業務 → FCV(燃料電池車)が圧倒的に効率的
つまり「どこで」「誰が」「何に使うか」が主流を分ける要素。これは「ハイブリッド戦略」が最適解であり、インフラ整備もこの思想に沿って進化すべきです。
水素インフラが今後“激変”する3つの転換戦略
地方への浸透は「スタンド併設型」がカギ
都市中心に集中する水素インフラを地方へ広げるには、既存インフラの活用が有効。ガソリンスタンドをベースにすれば、土地・人材・ノウハウをそのまま活かせるため、初期投資が抑えられます。
商用車導入で“需要”を先に作る戦略
水素車(FCV)は特にバス・トラックでの導入が進んでいます。公共交通や物流業界の需要増が、供給側の投資を加速させる──この流れが今、日本のインフラ拡大をけん引しています。
再エネ×水素でエネルギー自立型社会へ
水素は再生可能エネルギーで生成できるため、将来的には「太陽光 → 水素 → 車・家庭」の分散型インフラ構想も進行中。災害時には非常用電源としての活用も可能となり、社会的な意義も大きいのです。
「水素車って結局どうなの?」車に関する疑問を解決!
水素自動車(FCV)に関するよくある疑問にお答えします。
Q水素って爆発の危険性があるのでは?
答え水素ステーションやFCVには厳格な安全基準と多重防護システムが導入されています。実際、20年以上の運用で重大事故はごくわずか。現行の水素車は安全性が非常に高い設計になっています。
Q充填はどこでできる?遠出は難しい?
答え充填可能場所は都市中心ですが、急速に広がりつつあります。一回の充填で約650km走行可能なので、長距離移動にも対応できます。
Q家庭や通勤用ならEVの方が便利?
答えはい、充電のしやすさや費用面ではEVに軍配が上がります。家庭充電+再エネ利用でさらに経済的です。ただし毎日長距離を走る場合は水素車が便利です。
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まとめ|水素自動車インフラは“第二の主流”として進化中
水素自動車のインフラ整備は、静かに、しかし着実に進行中です。今後はガソリンスタンドを活用したハイブリッド型のエネルギーステーションが主流となり、EVと水素が棲み分けながら共存する時代が本格化していきます。
ドライバーにとっても、「選択肢が増えること」は間違いなく歓迎すべき変化。
これからの10年で、水素は“次世代の常識”に変わるかもしれません。あなたのカーライフの未来を考えるきっかけに、この記事がなれば幸いです。
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