交通事故で車両が全損した場合、保険金をどのように計算し、適切に請求するかは非常に重要です。多くの人が全損を理解していないまま、加害者側の保険会社との交渉に臨み、損をしてしまっています。本記事では、車両全損の保険金計算方法について、知られざるポイントを踏まえて詳細に解説します。これを読めば、あなたの損害賠償請求が一歩前進すること間違いなしです。
車両全損の種類と計算方法

車について疑問を持っている人のイメージ
物理的全損とは?修理不可能な場合
交通事故で車が壊れてしまった場合、修理が不可能なほどの損傷を受けることがあります。このような状況を「物理的全損」と呼びます。物理的全損の場合、修理を試みても物理的に修復が難しいため、保険会社は時価額での賠償を行います。ここでの重要なポイントは、物理的全損の場合、車両の修理費用ではなく、事故車両の価値(時価額)が基準となることです。
経済的全損とは?修理費用が時価額を超える場合
一方、車の修理自体は可能でも、その費用が車両の時価額を超える場合は「経済的全損」となります。このケースでは、車両の修理費用が車両自体の価値を上回るため、修理する意味がなく、結局全損として扱われます。経済的全損の場合、修理費用を全額請求することはできません。車両の時価額が賠償され、残りの修理費用は実質的に支払われないのです。
車両の時価額を算出する方法
レッドブックを使った時価額の計算
車両の時価額を算出する際、一般的には「レッドブック」という中古車の相場本が使われます。レッドブックには、車両の年式や走行距離に基づいた相場が記載されており、これを参考にして時価額が決まります。ただし、レッドブックには過去10年間分のデータしか掲載されておらず、10年以上前の車両についてはデータがありません。この場合は、インターネットで中古車市場の相場を確認する必要があります。
レッドブックに載っていない車両の時価額を調べる方法
もしあなたの車が10年以上前に登録されたものであれば、レッドブックに記載されていない可能性があります。その場合、事故車両と同じ年式や型式の中古車相場をインターネットで調べることになります。できる限り走行距離やグレードが近い車両を参考にし、リアルな相場を確認することが重要です。もし情報が不確かであれば、保険会社や専門家に相談することをお勧めします。
保険金請求時に知っておくべき重要な特約
対物超過修理費用特約とは?
経済的全損の場合、修理費用が時価額を超えることがあります。その際に役立つのが「対物超過修理費用特約」です。この特約は、修理費用が時価額を超えた場合、その差額を保険金で補填してくれるものです。加害者がこの特約に加入していれば、時価額を超える修理費用を保険会社に請求することができます。
過失割合がある場合の対応
過失割合が被害者に認められると、賠償金額が減額される可能性があります。たとえば、あなたが交通事故の一因を担っていた場合、賠償金額はその割合に応じて減少します。そのため、加害者側との交渉の際には、過失割合をしっかりと確認し、自分の立場をしっかり主張することが重要です。
修理費用と代車費用の請求方法
修理費用を請求する方法
修理可能な場合、修理費用を請求することができます。修理費用は、修理工場の見積もりに基づいて請求します。重要なのは、修理が「相当な範囲で行われているかどうか」です。過剰な修理費用を請求しないように注意が必要です。例えば、修理が可能な範囲であれば、全体の交換ではなく必要最小限の修理にとどめることが求められます。
代車費用の請求
修理期間中に代車を借りた場合、その費用も請求対象となります。ただし、代車費用も必要かつ相当な範囲に限られるため、事前に加害者側の保険会社に確認を取り、レンタカーを借りる前に了承を得ることが望ましいです。
車両全損保険金計算を成功させるためのアドバイス
弁護士に相談する重要性
交通事故の賠償金請求は専門的な知識を必要とします。保険会社との交渉が一筋縄ではいかないことが多いため、交通事故の専門家である弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士に相談すれば、保険会社に対して有利な交渉を進めることができ、さらに慰謝料などの賠償金額を増額することも可能です。
全損と判断された場合の買い替え費用の請求
もし全損が認定された場合、車両の買い替え費用も請求できることがあります。この際の登録諸費用も加害者に請求することができるため、必要な手続きを早めに行いましょう。
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まとめ
車両全損保険金の計算は単純ではありませんが、知識を持って適切に請求すれば、賠償金を最大化することができます。物理的全損、経済的全損の違い、時価額の計算方法、保険金請求時に役立つ特約、そして修理費用や代車費用の請求方法などを理解することが大切です。もし不安がある場合は、専門家に相談することで、より確実に自分の権利を守ることができます。
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