災害時、特に冬の寒さが厳しい季節において、避難所や自宅が使用できない状況下で「車中泊」は、最も選ばれる避難方法の一つです。しかし、車中泊をする際には寒さ対策や安全対策が欠かせません。この記事では、車中泊防災の際に気をつけるべき具体的なポイントを7つに絞り、命を守るために必要な準備と注意事項を徹底解説します。万が一の災害時に、安心して過ごすための知識を今のうちに身につけましょう。
車中泊の重要性と準備の必要性

車中泊の法律やマナーのイメージ
災害が発生した際に、避難所や自宅が使用できない場合、車中泊は現実的な選択肢として浮かび上がります。特に日本では、過去に多くの災害で車中泊が行われ、実際にその選択が命を守る結果に繋がりました。しかし、車中泊にはさまざまなリスクが伴うため、事前の準備が欠かせません。
2016年の熊本地震や2024年の能登半島地震を見ても、多くの被災者が車中泊を選んだことがわかります。これらのケースでは、低体温症や一酸化炭素中毒、エコノミークラス症候群など、思わぬ危険に直面することもあります。車中泊を選択肢に入れる際には、どのようなリスクがあり、それに対してどのように対策を取るかをしっかりと理解しておくことが必要です。
車中泊の前に確認すべきポイント
車両の状態を確認する
車中泊を行う前に、まず最初にチェックすべきなのは車両の状態です。特に冬の場合、エンジンがすぐに使えなくなると危険な状況に陥ります。車両が正常に動くことを確認するために、以下の項目をチェックしましょう。
- バッテリーの状態バッテリーが弱っているとエンジンがかかりにくくなるため、事前に交換や充電を行っておきましょう。
- タイヤの状態冬季の車中泊では、凍結や雪道の走行も想定されるため、タイヤの溝の深さや空気圧をチェックします。
- 燃料災害時にガソリンを補給できない場合に備えて、最低でも半分以上の燃料を確保しておくことが重要です。
車内を快適に保つ準備をする
車中泊の際に最も重要なのは、車内で快適に過ごすための準備です。寒さをしのぐための防寒対策をしっかりと行い、長時間過ごしても問題がないようにします。
- 断熱シートやシェード車内の温度が急激に下がらないように、窓を断熱シートやシェードで覆いましょう。これにより外気の冷たさを防ぐことができます。
- 寝袋や毛布寝る際には、保温性の高い寝袋や毛布を使用し、体温をしっかりと守りましょう。
- ポータブルヒーター車内の暖房が弱い場合、ポータブルヒーターを用意するのも一つの方法です。ただし、使用には十分な換気が必要です。
車中泊時の具体的な防災対策
一酸化炭素中毒の防止
冬の車中泊で最も気をつけなければならないのが、一酸化炭素中毒です。エンジンをかけっぱなしにして暖房を使うと、排ガスが車内に入ってしまう可能性があります。一酸化炭素は無臭で目に見えないため、知らず知らずのうちに中毒になり、命に関わる危険が生じます。
- エンジンを切って車内の暖房を利用する際には、十分な換気を確保することが重要です。
- もし、暖房を使う場合は必ず車外にマフラーが詰まっていないか定期的に確認し、雪やゴミで塞がれていないことを確かめておきましょう。
低体温症対策
車中泊で過ごす場合、特に冬季には低体温症のリスクが高まります。寒さが厳しくなると、体温が急激に下がり、命に関わる危険が生じることがあります。車内の温度を一定に保つための対策を講じることが重要です。
- 車内に湯たんぽやカイロを用意し、寝袋に入れることで暖かさを確保しましょう。
- 寒冷地では、ネックウォーマーや手袋を使用して、体温の放出を防ぐことが大切です。
車中泊時のリスク回避と緊急時の対応
車の雪に埋もれるリスクを避ける
冬季に車中泊を行う際、雪が積もると車が埋まって動けなくなる可能性があります。特に落雪や積雪により、車が動かなくなる恐れがあるため、駐車場所にも注意を払いましょう。
- 積雪が予想される場所では、大木の下や急斜面には駐車しないようにしましょう。
- 雪が降る前に車の周囲を確認し、雪が積もる可能性のある場所に駐車しないよう心がけます。
避難所や他の避難者との距離感を大切に
車中泊をする際に重要なのは、避難所や他の避難者との距離感です。余震やさらなる災害のリスクがある場合、車内で過ごすことが選ばれることもありますが、避難所近くで車を停めることが必要な場合もあります。
- 避難所の近くに車を停める場合、避難所の指示に従い、安全な場所に駐車します。
- 他の避難者と近くに停車する場合も、できるだけ個別のプライバシーを保つよう配慮しましょう。
車中泊防災に関する疑問解決
Q1: 車中泊を行う際、どのような防災グッズを持っていくべきですか?
車中泊を行う際には、寒さ対策を含む防災グッズが必要です。特に重要なのは、断熱シート、寝袋、カイロ、ポータブル電源などです。これらのアイテムを持っていくことで、安全かつ快適に過ごすことができます。
Q2: 一酸化炭素中毒を防ぐために必要な対策は何ですか?
一酸化炭素中毒を防ぐためには、エンジンをかけっぱなしにせず、車内に換気を確保することが重要です。また、雪などでマフラーが詰まっていないか定期的に確認し、車外に排ガスが漏れないようにします。
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まとめ
車中泊防災は、特に冬の災害時に命を守るために非常に重要です。準備不足や知識の不足が命取りとなることを避けるため、事前にしっかりと準備をし、リスクに対する対策を講じることが不可欠です。車中泊を選択する際には、安全な場所に駐車し、寒さ対策や一酸化炭素中毒予防を徹底することが重要です。正しい知識を身につけ、いざという時に冷静に行動できるように備えておきましょう。


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