「富士山五合目の紅葉をクルマで見に行きたい。でも駐車場はどこ?何時に行けば停められる?混雑や規制は?」――こんな不安、ありますよね。実は、紅葉の富士山は「見る場所」と「停める場所」が標高で変わるうえ、時間帯の読みが外れると、絶景の前に渋滞で心が折れます。本稿は、東京発・日帰り/1泊どちらにも使える“実戦マニュアル”。現地の動線、マイカー規制の季節差、標高ごとの色づき方、時間割まで一気通貫で解決します。読み終えたらそのまま出発準備が整うはずです。
まずは即答最短で結論が知りたい人へ

車の前で困っている人のイメージ
平日なら8時前に五合目到着が最もスムーズ。土日祝と三連休は6時台に到着を目安にすると、五合目の短時間枠にも停めやすくなります。紅葉の見ごろは道中の標高帯(カラマツの黄葉が美しい2,000m前後)がピーク。五合目そのものは樹林が少ないため、奥庭(おくにわ)周辺に寄り道できる時間を必ず確保しましょう。帰路は15時前に下山が渋滞回避の黄金パターン。これが基本線です。
富士山×紅葉×駐車のキホン失敗しない“標高思考”
富士山の紅葉は「いつ」より「どこ(何m)」で色づくかがカギ。2,000m前後ではカラマツの黄葉が最盛、1,500m以下ではモミジやブナが主役です。つまり、五合目だけで完結しない動線が勝ち筋。行きで中腹の見所に立ち寄るか、帰りに寄るかまで設計すると満足度が跳ね上がります。また、夏の登山期に比べ秋はマイカー規制が緩いのが通例ですが、早朝の冷え込みや一時的な通行止めは起こり得ます。前日の天気・路面情報をチェックし、“開通しているうちに早めに上がる”が鉄則です。
どこに停める?五合目と“勝てる代替”の考え方
五合目の駐車枠は台数に限りがあり、連休の昼前後は満車→入替待ちが定番。ここで時間を溶かさないために、Plan A/B/Cを用意します。Plan Aは朝イチに五合目へ直行して短時間で核心を押さえる動き。Plan Bは奥庭駐車場や展望 lay-by(退避スペース)を活用し、黄葉の密度が高いエリアを歩いて楽しむ作戦。Plan Cはふもと側の無料・大規模駐車を拠点に、時間をずらして再アタックする柔軟戦略です。いずれも“停められる場所から見どころへ歩く”発想が強い味方になります。
時間で勝つ混雑ピークと回避のコツ
混雑の山は10〜13時。観光バスとマイカーが重なるため、駐車回転も鈍ります。逆に日の出〜9時は狙い目です。霧が出ても9時すぎに切れることが多く、先に上がって待つのが正解。また下山は15時前を目安に。夕方の逆行渋滞と薄暮の安全リスクを避けられます。写真目的なら、往路で逆光に強い黄葉、復路で順光の富士を狙う“午前・午後の役割分担”が効きます。
ここが核心!標高×見頃×駐車のベストマッチ
以下の表で、どの高さで何が見頃か、そして車はどこに置くと動線が短いかをまとめます。迷ったらこの組み合わせに寄せれば外しにくいです。
標高帯の目安 | 紅葉・黄葉の見頃傾向 | 主な見どころ | 駐車のコツ |
---|---|---|---|
1,000〜1,500m | 10月下旬〜11月中旬に色づきが安定します。 | 広葉樹の赤が主体で湖畔や渓谷が映えます。 | 大規模駐車に停めて徒歩や短距離移動で回遊します。 |
1,500〜2,000m | 10月中旬〜下旬にピークを迎えることが多いです。 | 林道沿いの色づきが濃く、寄り道の価値が高いです。 | 路側の退避スペースは短時間利用に徹し安全確保を優先します。 |
2,000〜2,300m(奥庭〜五合目) | 10月下旬にカラマツの黄葉が見事です。 | 奥庭自然公園や展望デッキからの富士と黄葉の競演です。 | 早朝に五合目へ入り、奥庭を歩いて周回して戻る動線が効率的です。 |
撮れる人がやっている“寄り道術”
五合目だけでなく奥庭自然公園に短い周回路があり、黄葉越しの富士が狙えます。風が強くてもカラマツは揺れが小さく、シャッター速度を稼ぎやすいのが利点。曇天でも黄葉は映えるので、空を入れずに絞り気味で撮ると質感が出ます。帰路に山中湖方面へ抜ければ、湖面に富士を配したスケールの違う一枚が撮れます。「上で近景」「下で遠景」の二段構えにするとアルバムが一気に締まります。
車に関する疑問解決
スタッドレスタイヤは必要ですか?
秋は通常不要ですが、朝晩は0〜5℃まで冷え込み、橋や日陰は凍結することがあります。最低気温と路面情報を前夜に確認し、気温次第ではチェーン携行や出発時刻の前倒しを検討しましょう。
EVでも問題ありませんか?
問題なく登れますが、五合目周辺に充電器は基本的にありません。ふもとで満充電にし、下りはBレンジ/低速ギアで回生を活かすと安心です。急坂の連続でブレーキに負担がかかるため、エンジンブレーキ優先はEV/ICE問わず有効です。
大型ミニバンやSUVでも停めやすいですか?
五合目は回転スペースが限られる区画もあり、朝イチの広い枠が取りやすい時間帯に到着するのがコツ。混雑時間帯は誘導員の指示に従い、短時間での入替に協力しましょう。
トイレや支払いはどうなっていますか?
五合目には公衆トイレがあり、協力金方式のことが多いです。少額の現金を用意するとスムーズ。道路や施設の料金や支払い方法は年により変わることがあるため、出発前日に最新情報を確認しましょう。
子連れや高齢の同行者でも大丈夫?
五合目は約2,300mの高地。到着直後の坂道ダッシュは避け、まずは10〜15分の順応時間を。階段の少ない短距離の遊歩道を選び、こまめに水分補給を。体が冷えやすいので一枚多めの防寒が安心です。
当日の動き方混雑ゼロを実現する8ステップ
出発前に流れを頭に入れておくと、現地判断が速くなります。以下の順で動けば、渋滞・満車リスクを大幅に下げられます。
- 前夜に天気と路面情報を確認し、開通時間・気温・風をメモにまとめます。
- 給油または充電をふもとで完了させ、現金少額と小銭を用意します。
- 未明〜早朝に出発し、8時前(休日は6時台)に五合目到着を目指します。
- 五合目では先に展望と神社周辺を短時間で押さえ、回転の良い時間に切り上げます。
- 奥庭に移動して周回路をゆっくり散策し、黄葉と富士の構図を確保します。
- 11時台にふもとへ下山し、湖畔や渓谷で広葉樹の赤を追加撮影します。
- 14時台までに観光・食事を終え、15時前に主要道路から離脱します。
- 帰路は温泉で休憩し、夜間運転の集中力を回復させます。
持ち物と装備快適さは準備で9割決まる
忘れ物があると寒さや乾燥に負けます。ここを満たせば一気に快適になります。
- 薄手の防風ジャケットと手袋は、朝夕の冷え込み対策として必携です。
- 歩きやすいローカットの防水スニーカーかトレッキングシューズが安心です。
- モバイルバッテリーと使い捨てカイロが、撮影・待機時間の快適度を上げます。
満車でも諦めない即リカバリー動線
満車の表示でも数分〜15分で回転することはあります。ただし列が長いときは粘りすぎず、「五合目→奥庭→中腹」の順で再配分を。“見頃の密度が高い中腹”で時間を稼ぎ、ピークを外したタイミングで再チャレンジするのが賢い動きです。
安全とマナー絶景はみんなで守る
路肩駐停車の長居は危険です。退避スペースは撮影・景色の確認だけの短時間に。野生動物への餌やりは厳禁。遊歩道から外れず、落葉の堆積を踏み荒らさないように歩きましょう。ゴミは必ず持ち帰り、トイレの協力金は積極的に。
よくある誤解を正す“3つの真実”
① 五合目=紅葉の最前線ではない見頃の主戦場は多くの場合2,000m前後のカラマツ帯です。
② お昼に着けば何とかなるは外れやすい昼は回転が悪く、撮影条件も厳しいことが多いです。
③ 秋は規制がないから遅出でOKではない通行止めや濃霧は秋でも起きます。早出が最強です。
迷ったらこの“ケース別ベスト”
家族連れで歩きを控えたいなら、五合目直行→展望→奥庭短周回。写真に全振りなら、夜明けの上部→午前の奥庭→午後は湖畔。帰りに土産や食事を入れたいなら、午前中に山エリア、午後早めにふもとへ。どのケースでも15時前下山を共通ルールに。
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近場の駐車場が満車だったらどうする?
車で行くときは、駐車場をどこにするか問題が常に付きまといます。
特に観光地や有名な場所ほど目的地に近い駐車場が限られています。なので、大体「満車」になっています。
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最後にあなたの“紅葉時間”を最大化しよう
紅葉の富士山は、早い到着と標高の使い分け、そして柔軟な駐車戦略で結果が決まります。五合目で核心を押さえ、中腹で黄葉の密度を拾い、湖畔で遠景を仕上げる――この三段構えなら、混雑に邪魔されず「見たい景色」をきっちり回収できます。準備はシンプル。前夜の情報チェック、朝の一歩、そして15時前の下山。この3点さえ守れば、あなたの車旅は圧倒的に快適になります。さあ、最短ルートで“今年いちばんの黄葉”を撮りに行きましょう。
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