※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。記事内の修理費用・保険等級の扱い・車検基準・費用目安などは一般的な情報をもとにした参考値であり、保険会社・商品・ご契約条件・車種・修理業者・地域によって大きく異なります。最終確認は各保険会社・ガラス修理業者・ディーラー・陸運局にお願いします。本記事は特定の商品・保険の推奨・勧誘を目的とするものではなく、情報提供・教育コンテンツとして作成しています。記事内容は2026年6月時点の情報をもとにしています。
飛び石でガラスに傷が入ったらどうする?最初にすべき3つのこと
高速道路や工事区間を走行中、突然「パキッ」という音とともにフロントガラスに傷やヒビが入る飛び石被害。「すぐ修理しないとマズいの?」「保険は使えるの?」と焦っている方も多いはずです。
結論から言えば、飛び石傷は放置するとヒビが広がり、最終的には車検不通過や交換費用の大幅増につながります。ただし修理方法の選択(リペアか交換か)と保険の使い方を誤ると、修理費と保険料の合計が大きく変わります。この記事では「飛び石被害に遭ったら今すぐやること」から「修理費と保険の最適解」まで一本で解説します。
この記事の結論(先出し)
- 飛び石傷はすぐ応急処置(テープ養生・水を入れない)。放置するとヒビが広がり交換コストに化ける
- 修理方法は「リペア(樹脂充填)」と「ガラス交換」の2択。傷の大きさ・位置・本数によって選べる方法が変わる
- 飛び石の修理に車両保険を使うと一般的に1等級ダウン。リペア程度の少額修理なら翌年保険料増を考慮すると使わない方が有利なケースが多い
- 飛び石は車両保険の「一般型」だけでなく「エコノミー型(車対車+A)」でも補償対象になることが多い。ただし当て逃げ・単独事故・盗難はエコノミー型では対象外になることが多い点に注意
- カメラ付きガラス(ADS搭載車)は交換後にエーミング(再校正)が必要。費用がさらに増える点を事前に確認する
- DIYリペアキットは小さな傷には使えるが、運転視野部分は車検基準に影響する可能性がある。迷ったら業者確認が安全
飛び石ガラス傷の応急処置と放置リスク
飛び石でガラスに傷が入った直後の行動が、その後の修理費に大きく影響します。まず知っておくべきは「放置すると確実に状況が悪化する」という点です。
今すぐできる応急処置
修理業者に持ち込む前に、以下の応急処置でヒビの進行を少しでも抑えることができます。
- 傷口にテープを貼る:透明なセロハンテープやマスキングテープで傷口を覆い、水・ホコリ・空気が入るのを防ぐ。テープは修理の邪魔にならない
- 洗車は一時的に控える:高圧洗浄や水が傷口に入るとヒビが進行しやすい。修理前の洗車は避ける
- 温度変化を避ける:急激な温度変化(炎天下に駐車・急にエアコンを強める等)でガラスが膨張・収縮しヒビが広がりやすい
- 傷口に何もつけない:水・洗剤・市販のガラスクリーナー等を直接傷口に入れない。樹脂充填(リペア)の質が下がる
放置するとどうなるか
「小さな傷だし様子を見よう」と放置するのは、修理コストの観点から最もリスクの高い選択です。
- ヒビが広がる:飛び石の傷は走行振動・温度変化・雨水の浸入によってヒビが広がる。最初は1〜2cmの小さな傷でも、数日〜数週間でフロントガラス全体に伸びることがある
- リペアできなくなる:ヒビが広がったり傷口に水が入ったりすると、樹脂充填による修理(リペア)ができなくなる。結果としてガラス全交換になり費用が大幅に増える
- 車検に通らなくなる:道路運送車両法の保安基準では、フロントガラスは「損傷した場合においても運転者の視野を確保できるもの」であることが求められる。傷やヒビが運転者の視野を妨げると判断されると車検不合格になる可能性がある。明確な数値基準があるわけではなく、最終的には検査官の目視判断によるが、運転席正面(ワイパーが届く範囲の中央部など)の損傷は指摘されやすい
- 視界不良による事故リスク:ヒビが運転視野に入ると、逆光や夜間走行時に光が乱反射して視認性が著しく低下する。自分だけでなく同乗者・他の車や歩行者の安全にも関わる
以上の理由から、飛び石でガラスに傷が入ったらできるだけ早期に(可能なら当日〜翌日中に)修理業者に連絡・持ち込みすることを強くおすすめします。
修理方法の選択|リペア(樹脂充填)とガラス交換の違い
飛び石によるガラス傷の修理方法は大きく2つあります。「リペア(樹脂充填)」と「ガラス交換」です。どちらを選ぶかは傷の状態によって決まります。
リペア(樹脂充填)とは
リペアは、ガラスの傷口に透明な特殊樹脂(レジン)を注入して充填し、傷を目立ちにくくする修理方法です。ガラス自体は交換せずに傷を補修します。
- 修理時間:一般的に30分〜1時間程度で完了するケースが多い
- 費用目安:一般的に1〜3万円程度とされることが多いが、業者・地域・傷の状態によって異なる
- 傷の視認性:完全に消えるわけではなく、光の当たり方によっては修理後も傷跡が残ることがある
- 強度:ガラスの構造的な強度は修理後も大きく変わらないとされるが、あくまで補修であり交換と同等の強度は保証されない
ガラス交換とは
ガラス交換は、フロントガラスを丸ごと新しいガラスに取り替える修理方法です。リペアができない状況(傷が大きい・ヒビが広がった・位置が問題など)で選択されます。
- 修理時間:一般的に2〜4時間程度。交換後に接着剤が固まるまでの乗車待機時間が必要なことも
- 費用目安:一般的に5〜20万円以上の幅があり、車種・グレード・ガラスの種類(純正・社外)・地域・業者によって大きく異なる。カメラ付きガラス(ADS搭載車)はエーミング費用が別途加わるケースが多い
- 強度・品質:新品ガラスに交換するため、修理後の強度・透明度はリペアより高い

リペアかガラス交換か|比較表
| 比較項目 | リペア(樹脂充填) | ガラス交換 |
|---|---|---|
| 対象となる傷 | 小さな欠け・クラック(目安:直径約1〜2cm以内・ヒビが短い) | 大きな傷・広がったヒビ・リペア不可と判断された傷 |
| 費用目安 | 一般的に1〜3万円程度(目安) | 一般的に5〜20万円以上(車種・仕様・地域等で大きく異なる) |
| 修理時間目安 | 30分〜1時間程度 | 2〜4時間程度(接着剤乾燥待ち含む) |
| 修理後の外観 | 傷跡が残る場合がある(光の当たり方次第) | 新品ガラス交換のため視界がクリアになる |
| 強度 | 補修・完全ではない | 新品ガラスのため高い |
| 車検への影響 | 運転視野内の修理跡は車検で問題になる可能性あり | 適切な交換なら車検上の問題は生じにくい |
| ADS搭載車への対応 | リペアのみならエーミング不要のケースが多い | エーミング(再校正)が必要になる場合が多い |
※上表の費用・時間・対応可否はあくまで一般的な目安です。実際は業者・車種・傷の状態によって異なります。必ず複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
リペアできる傷の目安と「リペア不可・交換になる」ケース
リペアが可能かどうかは、傷の「大きさ」「位置」「本数」「状態」によって決まります。以下はあくまで一般的な目安であり、最終的な判断は業者の現地確認が必要です。
リペアできる傷の一般的な目安
- 大きさ:直径約1〜2cm以内(500円玉に収まる程度)の欠けや、長さ約10cm以内のヒビが目安とされることが多い(業者・工法によって異なる)
- 傷の位置:ガラスの端から数cm以上(業者により上部・左右4cm/下部8cm程度を目安とする例もある)離れた位置。端に近い傷やガラス周囲の黒い枠にかかる傷はガラス全体に負荷がかかりリペアが難しい場合がある
- 傷の数:1〜2か所程度。多数の傷がある場合は交換推奨のケースが多い
- 傷口の状態:水・泥・ホコリ・コーキング剤などが入っていない、比較的新鮮な傷
リペアできない・交換になるケース
- 傷が大きすぎる・ヒビが広がっている:一定以上の大きさ・長さを超えると、樹脂では補強しきれない
- 運転視野の中心部(運転席正面・ワイパー稼働範囲の重要部)に傷がある:車検の保安基準において、運転者の視野を妨げる損傷は不合格の原因となる可能性がある。リペア後の修理跡が視界の妨げになると判断された場合も同様
- 傷口に水・汚れが入っている:樹脂の接着が不十分になるため、リペアの品質が著しく低下する
- ガラスの端から極端に近い位置:端部は応力集中が起きやすく、リペアが難しいケースがある
- 内側のガラス(合わせガラスの内層)まで達している:フロントガラスは2枚のガラスを中間膜で接合した合わせガラス構造。内側の層まで割れが達していると交換が必要
- 傷の本数が多い・ヒビが放射状に広がっている:複数か所の修理はガラス強度を確保できないとして交換を推奨されることが多い
| 傷の状態 | リペア可否の目安 | 交換の判断目安 |
|---|---|---|
| 直径1cm程度の欠け、運転視野外 | リペア可能なことが多い | 不要(リペア推奨) |
| 直径2〜3cmの大きめの欠け | 業者判断による | 傷の深さ・位置次第 |
| ヒビが10cm以上に広がっている | リペア不可のケースが多い | 交換が必要なことが多い |
| 運転席正面(視野中心部)の傷 | 車検基準上リペアできても指摘される可能性あり | 安全・車検の観点から交換推奨 |
| 傷口に水・汚れが入っている | リペア品質が低下・不可のことも | 状態次第で交換推奨 |
| 端から極端に近い傷 | リペア困難なケースがある | 業者確認が必要 |
※上表はあくまで一般的な目安です。リペアの可否・安全性の最終判断は、専門の修理業者による現地確認が必要です。
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楽天市場で見る修理費用の目安|リペアvs交換・カメラ付きガラスの注意点
修理費用は「リペアか交換か」「車種・ガラスの種類」「地域・業者」によって大きく変わります。以下はあくまで一般的な費用感の目安です。実際の費用は必ず見積もりで確認してください。
リペア(樹脂充填)の費用目安
リペアは比較的安価に修理できる方法です。一般的には1万円〜3万円程度とされることが多いですが、業者・地域・傷の数・状態によって差があります。ディーラーより専門の板金・ガラス修理業者の方が安い場合もあります。
ガラス交換の費用目安
ガラス交換は使用するガラスの種類(純正OEM・社外品)と車種で費用が大きく変わります。一般的には5万円〜20万円程度の幅があるとされることが多いですが、輸入車・高級車・SUV等では更に高額になるケースもあります。
ADS搭載車(カメラ付きガラス)の追加費用
近年普及が進んでいる先進運転支援システム(ADAS/ADS)を搭載した車は、フロントガラスにカメラ・センサーが組み込まれているケースが多くあります。このような車のガラスを交換した場合、エーミング(カメラ・センサーの再校正)が必要になる場合があります。
エーミング費用は一般的に数千円〜数万円程度が追加されることが多く、車種・センサーの種類・作業内容によってはさらに高額になるケースもあります。カメラ付きガラスの交換総費用は、エーミング費用が加わることでカメラなしの車より割高になる傾向があります。エーミングを省略すると、自動ブレーキ・車線逸脱警告・追従クルーズコントロールなどの安全機能が正常に動作しなくなる可能性があるため、省略は禁物です。
| 修理の種類 | 費用目安(参考) | 修理時間目安 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| リペア(樹脂充填) | 1〜3万円程度 | 30分〜1時間 | 傷跡が残る場合あり。保安基準上の視界確保が前提 |
| ガラス交換(カメラなし車) | 5〜15万円程度 | 2〜4時間 | 純正・社外で費用差あり。接着剤乾燥待機が必要 |
| ガラス交換(カメラ付き車) | ガラス交換費用+エーミング数千円〜数万円程度(合計で割高になる傾向) | 半日〜1日 | エーミング(再校正)費用が別途加算されるケースが多い。車種・センサー構成で変動 |
※上表はあくまで参考費用です。実際の金額は保険会社・修理業者・ディーラーへ直接確認してください。自動車保険(車両保険)を使う場合は保険会社に連絡してから修理に入ることで、保険指定工場の手配・見積もり承認がスムーズになります。
車両保険を使うべきか|飛び石と等級の関係・判断基準
飛び石による修理で最も迷うのが「車両保険を使うべきか否か」という判断です。保険を使えば修理費の自己負担が減りますが、等級がダウンして翌年以降の保険料が上がるため、トータルでは損になるケースもあります。
飛び石は「1等級ダウン事故」が一般的
自動車保険の等級制度では、車両保険を使用した場合の等級ダウン幅が事故の種類によって異なります。
- 3等級ダウン事故:自分が車をぶつけた・擦った・他車との衝突・当て逃げなど、多くの車両損害事故
- 1等級ダウン事故:飛び石(飛来中・落下中の他物との衝突)・盗難・台風・洪水・高潮・いたずら・落書き・火災・爆発など
- ノーカウント事故(等級ダウンなし):人身傷害保険・搭乗者傷害特約・弁護士費用特約などのみを使った場合(事故扱いにならない種類。商品により異なる)
飛び石(飛来中・落下中の他物との衝突)による修理で車両保険を使った場合は、一般的に「1等級ダウン事故」として扱われます。たとえば東京海上日動の公式FAQでは「飛来中・落下中の他物との衝突によって生じた損害」は車両保険で補償され、ノンフリート契約では「1等級ダウン事故」となり翌年の等級が1つ下がると案内されています。ただし、等級の取り扱いは保険会社・商品・約款によって細部が異なる場合があるため、必ず自分の保険の約款や担当者に確認してください。
保険を使う場合の等級への影響
1等級ダウン事故の場合、保険を使うと翌年の等級が1つ下がります。例えば現在15等級なら、使用後は14等級になります。
等級が下がると「事故有係数」が適用され、翌年の保険料が上がります。1等級ダウン事故の場合、事故有係数の適用期間は一般的に1年間とされることが多いです(3等級ダウン事故は一般的に3年間が多い)。ただし、この期間・係数も保険会社・商品によって異なります。
「保険を使う・使わない」の判断早見表
| 状況 | 保険を使う場合の目安 | 保険を使わない場合の目安 | 一般的な判断の方向性 |
|---|---|---|---|
| リペア(費用1〜3万円程度) | 等級ダウン後の保険料増が翌年に発生 | 修理費は全額自己負担(1〜3万円) | 少額リペアは使わない方が有利なケースが多い |
| ガラス交換(費用10万円以上) | 自己負担は免責金額分のみ(0円〜設定額) | 修理費全額が自己負担 | 高額修理は等級ダウン・翌年増を考慮しつつ検討 |
| 免責金額が修理費より高い | 保険を使っても保険金0円(全額自己負担のまま) | 同様に全額自己負担 | この場合は保険を使う意味がない |
| 現在の等級が低い(〜12等級以下) | 等級ダウンの影響が相対的に大きい | 自己負担で修理する方が長期的に有利なことも | 等級が低いほど保険不使用が有利なケースが増える |
| 等級が20等級(最高) | 1等級下がっても影響が比較的小さい | 自己負担が重い場合は使う選択肢もあり | 費用・翌年保険料増を比較して判断 |
※上表はあくまで一般的な考え方の整理です。実際の等級ダウン額・保険料増加額は保険会社・商品・契約条件によって大きく異なります。保険を使う前に保険会社に「等級がいくつ下がるか」「翌年の保険料はいくらになるか」を必ず確認することをおすすめします。
保険を使う・使わないの判断に深く関わる「免責金額」の仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 車両保険の免責金額とは?設定の目安とメリット・デメリット
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楽天市場で見る車両保険の種類と飛び石が「対象になる・ならない」ケース
飛び石被害に車両保険が使えるかどうかは、加入している車両保険の「種類(タイプ)」によっても異なります。とはいえ、飛び石は一般型・エコノミー型のどちらでも補償されることが多い点をまず押さえておきましょう。
一般型(一般条件)とエコノミー型(車対車+A)の違い
多くの保険会社では、車両保険のタイプを大きく「一般型(一般条件)」と「エコノミー型(車対車+限定危険担保・いわゆる車対車+A)」の2種類で分けています(会社によって名称が異なります)。両者の主な違いは、当て逃げ・単独事故・盗難などを補償するかどうかにあります。
| 保険タイプ | 飛び石・飛来落下物 | 当て逃げ | 単独事故 | 盗難 | 台風・洪水 | 保険料の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 一般型(一般条件) | 対象になることが多い | 対象になることが多い | 対象になることが多い | 対象になることが多い | 対象になることが多い | 比較的高め |
| エコノミー型(車対車+A等) | 対象になることが多い | 対象外になることが多い | 対象外になることが多い | 対象外になることが多い | 対象になることが多い | 一般型より安め |
※上表は一般的な傾向の整理です。補償対象の範囲は保険会社・商品・約款の内容によって異なります。必ず自分の保険証券・約款を確認するか、保険会社に直接問い合わせてください。
飛び石(飛来中・落下中の他物との衝突)による損害は、保険料を抑えたエコノミー型(車対車+Aなど)でも補償対象になっていることが多いのが各社の一般的な扱いです。たとえば東京海上日動やSBI損保などは、エコノミー型でも飛び石・飛来落下物を補償対象としています。一方で、当て逃げ・単独事故(自損事故)・盗難はエコノミー型では対象外になることが多い点に注意が必要です。なお、ごく限定的な「車同士の事故(車対車)のみ」を補償するタイプでは飛び石が対象外となる商品もあるため、自分の契約タイプは必ず保険証券・約款で確認してください。
保険会社への連絡タイミング
車両保険を使う可能性がある場合は、修理前に必ず保険会社に連絡することが重要です。修理後に連絡すると、保険金の支払いに支障が出たり、保険会社指定の工場以外での修理が認められなかったりするケースがあります。
- 事故(飛び石被害)が発生したら、まず保険会社のロードサービス・事故受付に連絡する
- 保険担当者に「飛び石でフロントガラスに傷が入った」と状況を説明する
- 「保険を使うか自費か」の最終判断は、見積もり金額と翌年保険料を確認してから行う
- 保険会社から指定された工場・業者があれば、そちらで修理するとスムーズなことが多い
DIYリペアキットは使える?注意点と限界
ホームセンターやカー用品店では、飛び石の傷を自分で補修できる「ガラスリペアキット」が販売されています。コストを抑えたい方にとって魅力的な選択肢ですが、適切な用途を理解したうえで使う必要があります。
DIYリペアキットで対応できるケース
- 傷が小さく(直径1cm以下の欠けなど)、ヒビが広がっていない:小さな傷の進行を一時的に抑えることはできる
- 運転視野外(ガラスの端など)の傷:車検上の視界確保が求められる部分でなければ、目立ちにくくする応急補修として使える
- 業者に持ち込む前の一時的な養生:水や汚れが入るのを防ぐ目的での暫定的な使用
DIYリペアが向かないケース・注意点
- 運転視野内(運転席正面・ワイパーが届く範囲の中央部)の傷:DIYリペア後の仕上がりが車検の保安基準(運転者の視野確保)に影響する可能性がある。プロの施工でも視界部分のリペアは問題になる場合があるため、DIYでの施工は特に慎重に
- ヒビが大きい・広がっている:DIYキットでは対応できない。強引に樹脂を入れても強度・透明度が確保できない
- 保険請求を予定している場合:DIYで修理してしまうと、保険会社が損害の状態を確認できなくなり、保険金の支払いが受けられなくなる可能性がある。保険を使う場合は修理前に必ず保険会社に連絡する
- 仕上がりに限界がある:業者施工と比べると透明度・仕上がり品質は劣ることが多い。光の当たり方次第で修理跡が目立つ
DIYリペアキットは「完全な修理」ではなく、あくまで「応急処置・進行止め」として捉えるのが適切です。特に運転視野に関わる部分や、ヒビが大きい場合は業者に依頼することを強くおすすめします。

飛び石ガラス傷の予防策
飛び石による被害を完全に防ぐことは難しいですが、リスクを下げるための対策は複数あります。
走行中にできる予防
- 車間距離を十分に取る:前を走る車が跳ね上げた石・砂利がガラスに当たることが多い。特に高速道路・砂利道・工事区間では前車との距離を通常より広く取る
- 工事区間・砂利道ではスピードを落とす:速度が高いほど飛び石の衝撃が大きくなる。工事中の区間や未舗装路では特に注意
- 大型トラック・ダンプカーの直後を避ける:タイヤが大きいほど飛び石の跳ね上げ量が多くなる。後方に付くのは避け、追い越せるなら早めに追い越す
駐車・メンテナンスでできる予防
- ガラス撥水コーティング:ガラス表面を撥水コーティングしておくと、飛び石の一部から受けるダメージを若干軽減する効果が期待できる場合がある。ただし飛び石を根本的に防ぐものではない
- フロントガラス保護フィルム:透明なプロテクションフィルムをガラスに貼ることで、飛び石のダメージを受けにくくなるとされる。施工はプロに依頼するのが一般的
- ドライブレコーダーの活用:飛び石の発生源(前を走っていたトラックや落下物)を映像で記録できる。当て逃げや落下物が原因の場合、相手車両への賠償請求の証拠になる可能性がある(ただし飛び石単体での相手への請求は一般的に困難なケースが多い)
ドライブレコーダーについては車の維持費の観点からも装備を検討する価値があります。年間維持費全体の中での保険・メンテナンス費の位置づけについてはこちらの記事も参考にしてください。
→ 維持費が安い軽自動車3選【2026年版】選び方のコツも解説
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楽天市場で見るよくある質問(FAQ)
Q1. 飛び石でガラスに傷が入ったらすぐ修理しないといけない?
できるだけ早期の修理をおすすめします。飛び石の傷は走行振動・温度変化・水の浸入によってヒビが広がりやすく、放置するほど修理の選択肢が「交換のみ」に狭まります。リペア(樹脂充填)で対応できる間は修理費が抑えられますが、ヒビが広がるとガラス交換が必要になり費用が大幅に増えます。また、ヒビが運転視野に及ぶと車検不合格や視界不良による事故リスクが生じます。傷に気づいたら、まず修理業者に相談することをおすすめします。
Q2. 飛び石の傷は車両保険で修理できる?
多くの場合、車両保険で補償されます。飛び石(飛来中・落下中の他物との衝突)による損害は、一般型(一般条件)はもちろん、保険料を抑えたエコノミー型(車対車+A等)でも補償対象になっていることが多いです(東京海上日動・SBI損保などの公式案内)。一方で、当て逃げ・単独事故・盗難はエコノミー型では対象外になることが多いため、補償の有無は契約タイプで変わります。まず自分の保険証券・約款を確認するか、保険会社に問い合わせてください。また、保険を使う場合は修理前に保険会社に連絡することが重要です。
Q3. 保険を使うと翌年の保険料はどう変わる?
飛び石(飛来中・落下中の他物との衝突)での車両保険使用は、一般的に「1等級ダウン事故」として扱われます。1等級下がることで翌年の保険料が上がります。上がり幅は保険会社・現在の等級・商品によって異なります。保険使用前に「等級がいくつ下がるか」「翌年保険料はいくらになるか」を保険会社に確認し、修理費との損得を計算してから判断することをおすすめします。特にリペア(1〜3万円程度)のような少額修理では、保険を使わない方がトータルで有利なケースが多いとされています。
Q4. リペアと交換、どちらが車検に有利?
一般的に、適切に施工されたガラス交換の方が車検上は問題が起きにくいとされています。リペアは傷跡が残る場合があり、傷の位置・大きさ・仕上がりによっては車検時に指摘されることがあります。保安基準では「運転者の視野を確保できること」が求められ、明確な数値基準はなく検査官の目視判断によりますが、運転席正面(運転視野の中心)にある傷をリペアした場合、修理跡が視界を妨げると判断されると車検に影響する可能性があります。リペアをした後に車検が近い場合は、事前に車検業者・ディーラーに状態を確認しておくと安心です。
Q5. 飛び石をした相手の車に修理費を請求できる?
一般的に、飛び石の場合は相手への修理費請求が認められないケースが多いとされています。理由は、飛び石は「相手が意図的にやったのではなく、道路を走ることで不可避的に起きること」とみなされやすいためです。ただし、相手のタイヤから飛んだ石や、相手車両の積み荷が落下して当たったと明確に証明できる場合は、交渉の余地があることもあります。ドライブレコーダーの映像は証拠として役立つ可能性があります。詳細は弁護士または保険会社の担当者に相談してください。
Q6. ADS(自動ブレーキ等)搭載車でガラスを交換するとき特に注意することは?
先進運転支援システム(ADAS/ADS)搭載車は、フロントガラスにカメラ・ミリ波レーダー・赤外線センサーなどが統合されているケースがあります。ガラス交換後にこれらのセンサーを再校正する「エーミング作業」が必要になる場合があり、費用が追加でかかることがあります。エーミングを省略すると自動ブレーキ・車線逸脱警告・クルーズコントロールなどが正常に動作しなくなる恐れがあります。ADS搭載車のガラス交換は、ディーラーや認定工場で行うことを強くおすすめします。費用についても事前に見積もりを取り、保険会社にエーミング費用の対象範囲を確認してください。

飛び石ガラス傷|まとめ
飛び石によるフロントガラスの傷は、早期対応が修理費と安全の両方を守る最善策です。重要なポイントをまとめます。
- 飛び石傷はすぐ応急処置(テープ養生・水を入れない)し、早期に業者へ相談する。放置するとヒビが広がり、リペアできなくなってガラス交換になる
- 修理方法はリペア(樹脂充填)と交換の2択。傷の大きさ・位置・状態によって選べる方法が決まる。最終判断は業者の現地確認で
- 費用はリペアで1〜3万円程度、交換で5万〜20万円以上が一般的な目安。ADS搭載車はエーミング費用が別途加わることがある
- 飛び石は車両保険の一般型・エコノミー型(車対車+A)のどちらでも補償対象になることが多い。ただし車両保険使用は1等級ダウンが一般的で、少額リペアは保険を使わない方が有利なケースが多い。当て逃げ・単独事故・盗難はエコノミー型では対象外になりやすい
- 保険を使う前に保険会社への連絡が必須。修理後の連絡では対応できないケースがある
- DIYリペアキットは小さな傷の応急処置には使えるが限界がある。運転視野内・大きなヒビへの使用は業者確認を
- 予防策は車間距離・速度・大型車の直後を避けること・撥水コーティング。完全に防ぐことは難しいが、リスクは下げられる
飛び石は誰にでも起こりうるトラブルです。いざというときに慌てないよう、自分の車両保険の種類・免責金額・等級を事前に把握しておくことが大切です。保険の詳細を見直したい方は、担当代理店や保険会社のカスタマーサポートに相談してみてください。
※本記事の情報は2026年6月時点の一般的な情報をもとにしています。修理費用・保険等級の扱い・車検基準・エーミング要否等の詳細は、保険会社・修理業者・車種・お住まいの地域によって異なります。最終確認は各保険会社・ガラス修理業者・ディーラー・陸運局にお願いします。


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