車に乗っていると「エアコンの効きが悪いな」と感じたことはありませんか?特に夏場や冷凍車を扱う方にとって、エアコンや冷凍機の性能低下は業務効率や快適性に直結する深刻な問題です。
「ガスが減ってるのかも」と思っても、ただガスを補充すればいいわけではありません。実は、間違った方法でガスを充填すると車両や冷凍機に致命的なダメージを与えるリスクもあるのです。
この記事では、「車 エアコン ガス充填」に関する悩みを持つ方に向けて、絶対に知っておくべき知識とプロだけがやっている正しい方法をわかりやすく解説します。
なぜ車のエアコンガスは減るのか?

車について疑問を持っている人のイメージ
エアコンは「密閉系」でも完全密閉ではない
冷媒ガスは本来密閉されたルートで循環していますが、配管やバルブのわずかな隙間から年数と共に微量ずつ漏れていくのが一般的です。とくに商用冷凍車などは稼働頻度も高く、漏れやすい環境にあるといえます。
新車でもガスが不足することがある理由
「え?新車なのにガス充填が必要?」と思われるかもしれませんが、架装車(冷凍機付き軽トラックなど)では出荷後に冷媒系統を組むため、初回の真空引きと充填が必要になるのです。
プロが教える!正しい車エアコンガス充填の手順
① 真空引きで内部の湿気・不純物を取り除く
配管内に空気や水分が残っていると、冷却効率の低下やコンプレッサー故障の原因になります。まずは30分以上の真空引きでしっかり除去します。
② 高精度の機器で規定量の冷媒を充填
当社のようなプロ整備工場では±1gの精度でガスを充填する機器を使用。これにより冷凍機の最大性能を引き出し、燃費や効率も向上します。
③ 蛍光剤による初期漏れチェック
配管や接続部が新しいと初期不良によるガス漏れが起こることも。蛍光剤を使って早期発見し、再作業のリスクを大幅に減らせます。
車に関する疑問解決よくある3つの質問
Q1. ガスが減ってるかどうか自分で確認できますか?
冷たい風が出ない・風量が弱い・窓が曇りやすいといった症状がある場合は、ガス不足の可能性大です。ただし正確な診断には専用ゲージや冷媒圧力の測定が必要です。
Q2. 自分で充填しても大丈夫?
DIYキットも市販されていますが、真空引きや漏れ検知ができないまま充填すると不具合を悪化させるリスクがあります。特に冷凍車の場合は専門業者への依頼がベストです。
Q3. 費用はどのくらいかかりますか?
車種や作業内容により異なりますが、一般車で8,000~15,000円前後、冷凍車の場合は20,000~30,000円前後が目安です。
冷凍軽トラックユーザー必見!2コンプレッサー仕様で注意すべきこと
冷凍車は通常の車両と違い、「走行用コンプレッサー」と「冷凍機専用コンプレッサー」の2基構成になっていることがあります。この場合、それぞれの系統に異なる管理とメンテナンスが必要になります。
たとえば
- 走行用エアコンはドライバーの快適性に直結し、作動頻度が高い。
- 冷凍機用コンプレッサーは荷室の温度管理が命。食品や医薬品輸送に欠かせません。
- 両方の配管・圧力・冷媒量を正確に区別して管理しないと、故障の原因になります。
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まとめ車エアコンのガス充填は「早め」「正確に」が鉄則!
エアコンの効きが悪いと感じたら、ガス不足や配管の詰まりが原因かもしれません。ただし、ガスの補充だけでは根本解決にはなりません。
真空引き・精密な規定量充填・蛍光剤による漏れ確認など、すべての工程を正しく行うことで、車両や冷凍機の本来の性能を最大限に発揮できます。
特に冷凍車を使う事業者にとって、エアコンや冷凍機の安定稼働は「信用」に直結します。わずかな不調を見逃さず、定期的な点検と専門家への相談を欠かさないようにしましょう。
最後にもう一度だけ。このページで得た知識を忘れずに、「え?知らないの?」とならないよう備えを万全にしてください。あなたの車も、業務も、きっと長持ちします。
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