車のエアフィルター掃除に関して、意外にも多くの人が誤った方法を取っていることをご存じでしょうか?
「とりあえず掃除機で吸えばいい」「目に見える汚れがなければOK」…。
そんな考えでは、逆に車の性能を下げてしまうこともあります。
本記事では、車のエアフィルター掃除に対する正しい知識と交換タイミングの見極め、さらに初心者でも失敗しない実践的な掃除法までを網羅的にご紹介。
整備士のように専門的で、だけど初心者にわかりやすい言葉で、エアフィルターの悩みをズバッと解決します。
なぜエアフィルター掃除が重要なのか?

車について疑問を持っている人のイメージ
エアフィルターは車の「肺」
車のエンジンやエアコンがきちんと機能するためには、きれいな空気が必要です。
この空気をろ過しているのがエアフィルター。つまり、車にとっての「肺」にあたる大事な部品です。
汚れたまま放置すると何が起きる?
以下のような症状が出始めたら、エアフィルターのメンテナンスを疑ってください。
- 加速が鈍くなる
- エンジン音が大きくなる
- 燃費が悪化する
- エアコンの風量が弱くなる
これらはすべて、エアフィルターが汚れによって空気の通り道を塞いでしまった結果です。
「掃除すれば寿命が延びる」という考えは一理ありますが、やり方を間違えると逆効果にもなりかねません。
【基本】車のエアフィルターの種類と違い
乾式フィルターと湿式フィルターの違い
エアフィルターには主に2つの種類があります。
種類 | 特徴 | 掃除の可否 |
---|---|---|
乾式フィルター | スポンジや紙のような素材。大衆車によく使われる | 掃除可能(ただし性能の過信は禁物) |
湿式フィルター | オイルが染み込んでおり、高性能だが掃除不可 | 掃除厳禁。必ず交換が必要 |
乾式は掃除して再利用できるように見えますが、性能が完全に回復するわけではありません。湿式は、掃除するとろ過性能が低下するためNGです。
自分でできる!失敗しないエアフィルター掃除の手順
乾式フィルター掃除の流れ
掃除手順の一例は以下の通りです。
- エンジンを切り、バッテリーを外して安全を確保します。
- エアフィルターカバーのネジを外して、フィルターを取り出します。
- 掃除機(強モード)で埃を吸い取る、またはフィルターを軽く叩いてゴミを落とします。
- 可能であればエアダスターで奥の細かいホコリも吹き飛ばします。
- 元に戻し、ネジを締め直して完了です。
注意点として、水洗いや濡れ布で拭くのはNG。フィルターが破損し、性能が低下します。
交換時期の目安は?掃除では限界がある!
エンジン用エアフィルターの交換タイミング
一般的には3万~5万kmが目安。ただし以下の場合は早めの交換が推奨されます。
- 走行が多い(年間2万km以上)
- 都市部・砂埃の多い場所を走る
- 加速が悪くなった、エンジン音が大きくなった
見た目で「汚れていないから大丈夫」と判断するのは危険です。性能低下は目に見えにくいため、距離や年数での管理が大切です。
エアコンフィルターは1年または1万kmごとに
エアコン用のフィルターは空気の臭いや花粉対策にも関係するため、年1回の交換が推奨されます。内気循環をメインに使うと多少寿命が延びますが、基本的には定期的な交換が必要です。
よくある疑問をスッキリ解決!
Q掃除より交換の方がいいですか?
乾式フィルターであれば掃除は可能ですが、完璧には汚れを取りきれません。掃除はあくまで応急処置であり、定期的な交換が理想です。
Q純正品じゃなくても大丈夫?
価格が安い社外品も多く出回っていますが、中には性能が著しく劣る粗悪品もあります。信頼できるメーカーの純正同等品を選ぶのが安心です。
Qフィルターが湿式か乾式かわからない
車の整備手帳や説明書、車種名で検索すると簡単に調べられます。分からない場合はディーラーに聞くのが確実です。
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本記事では、車の知識的なお話しさせていただきました。
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まとめ正しい掃除と交換で、車も空気も長持ち!
エアフィルター掃除は、自分でできる手軽なメンテナンスのひとつ。
しかし、掃除してはいけないフィルターも存在し、誤った方法では逆に性能を損なうリスクがあります。
「掃除すれば長持ち」は半分正解、半分間違いです。
正しくメンテナンスすれば、燃費やエンジン性能を維持し、車の寿命を延ばすことが可能です。
ぜひ今回紹介したポイントを参考に、あなたの愛車もより快適に、長く付き合える一台に育ててください。
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