90%の人が誤解!車事故の修理費と時価額の本当の話

車の知識

突然の交通事故。車が壊れた…その瞬間、頭によぎるのは「これ、いくらかかるの?」という不安。さらに加害者側の保険会社とのやり取りが始まり、「時価額までしか払えません」と言われて混乱する方も多いでしょう。

実は、多くの人が「修理費=全額補償」と思い込んでいる一方で、保険の実務はそんなに単純ではありません。本記事では、事故によって生じた車両損害の補償のリアルを、初心者でもわかりやすく徹底解説。時価額、全損の意味、対物超過特約、評価損まで網羅し、後悔のない対応をあなたに導きます。

まず押さえておくべき!車両損害の基本知識

車について疑問を持っている人のイメージ

車について疑問を持っている人のイメージ

そもそも「車両損害」とは何か?

車両損害とは、交通事故によって車に生じた損傷のこと。単に車を直す費用だけでなく、代車費用や車内にあった物の損傷も含まれる場合があります。

「全損」には2種類ある!

車が全損になると、「修理費」は必ずしも満額もらえるとは限りません。実は全損には2種類あります。

ここがポイント!
  • 物理的全損車が修理不可能なほど破損している状態。
  • 経済的全損修理可能でも、その費用が車の価値(時価額)を超えている状態。

どちらの場合も、保険会社が支払うのは「時価額」まで。修理費が高くても、それ以上は原則出ないのです。

「時価額」とは?思った以上に厳しいその現実

なぜ修理費よりも時価額が優先されるのか?

保険の世界では、被害者が事故前と同じ水準の生活を取り戻せる金額=時価額が賠償の基本。これを超える修理費用は「過剰請求」とみなされ、加害者に不当に負担させることになると考えられています。

時価額の決め方は?中古車市場がカギ

通常、保険会社は「レッドブック」と呼ばれる価格月報を使って時価を算出。ただし10年以上前の車は載っていないため、その場合は下記のような方法で代替評価します。

ここがポイント!
  • インターネット上の同型・同年式・同程度の中古車相場
  • 車両状態に応じた専門家の鑑定

意外にも、年式が古い車は1円も出ないケースも珍しくありません。

修理費用の全額が出ない?それでもできる対処法

「対物超過修理費用特約」が救いになる

もし加害者が「対物超過修理費用特約」に加入していれば、時価額を超える修理費用も補償される可能性があります。

ただし注意点もあります。

ここがポイント!
  • 加害者がその特約を使う「意思」がなければ適用されない
  • 被害者自身で確認はできず、加害者経由での交渉が必要

被害者の過失がある場合は、補償金額から差し引かれる過失相殺も考慮に入れる必要があります。

「修理する」前に知っておくべき3つのこと

請求できる修理内容には制限がある

事故と直接関係のない箇所の修理は認められません。たとえば後部をぶつけたのに、フロントガラスの修理費を請求するのは不可。

新品交換は原則不可

板金で直せるのに新品部品を使うなど、過剰な修理は相当性がないとして拒否される可能性が高いです。

保険会社はアジャスターで厳しくチェック

実際の修理費用は保険会社が依頼するアジャスター(査定人)によって検証されます。見積書を出すだけでは不十分なのです。

代車費用・レッカー費用も忘れずに!

事故によって車が使えなくなると、その間に代車を借りることになります。これは保険請求可能ですが、必ず加害者側保険会社の事前承諾を得てください。

また、レッカー代・保管料も原則として事故との因果関係があれば請求できます。ただし、保管期間が過剰に長いと費用の一部しか認められないこともあるため注意が必要です。

評価損(格落ち損)は請求できる?

修理後でも、事故歴がつくことで車の価値が下がることがあります。これを「評価損」といい、以下のような条件下で認定されることがあります。

ここがポイント!
  • 新車登録からの期間が短い
  • 走行距離が短い
  • 損傷・修理箇所が広範囲かつ高額
  • 車種の希少性がある

ただし、一般的な国産車では認められにくいという現実も押さえておきましょう。

車に関する疑問解決よくある質問と回答

Q. 修理できるけど時価より高い場合は?

A. 対物超過修理費用特約が使えるか確認しましょう。加害者が加入・承諾していれば時価超え部分も補償される可能性があります。

Q. 保険会社の時価評価が納得いかない…

A. 自身でも同型車の中古車相場を調べましょう。弁護士に依頼して交渉・再評価を求めることもできます。

Q. 弁護士を入れるメリットは?

A. 保険会社に対し論理的かつ有利に反論が可能になります。慰謝料増額や証拠提出などもプロの力で有利に運びましょう。

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まとめ修理費に泣かされないための「知識の保険」を持とう

交通事故による車の修理費は、単に「壊れたから直す」では済まされません。時価額や全損の仕組み、評価損の考え方、対物超過修理費用特約の有無など、知らなければ泣き寝入りになる制度がいくつも存在します。

あなたが正当な補償を受けるために、まず必要なのは「正しい情報」。少しでも違和感を覚えたら、専門の弁護士に相談することも選択肢のひとつです。

一度きりの示談で、後悔を残さないように。知識があなたの車と権利を守る、もうひとつの「保険」になるのです。

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