車好きなら一度は耳にする「車高調の調整」。でも実際に手を動かそうとすると、「どこからどう触ればいいの?」「やっていいこととダメなことの違いは?」といった不安がつきまといます。ネットで調べても情報は断片的。しかも間違ったやり方で愛車を壊してしまうリスクも…。
そこで今回は、車高調の調整に関する正しい知識と失敗しないための実践ポイントを、初心者にもわかりやすく、かつプロの視点で丁寧に解説します。単なる作業マニュアルではなく、「なぜこの調整が必要か」まで深掘りすることで、読者の疑問を根本から解消することを目指しています。
車高調の調整、なぜ難しい?

車について疑問を持っている人のイメージ
車高を変えることで何が変わるのか
車高を5mm落とすだけで、見た目も乗り心地も変わります。しかし、これは見た目の問題だけではありません。重心が変わることで、コーナリング性能や制動力にも影響し、サスペンションの動きも変化します。
つまり、「たかが5mm、されど5mm」。バランスを崩せば、逆に乗りにくい車になってしまう危険性もあるのです。
多くの人がやりがちな「間違った調整」
たとえば以下のようなケースは注意が必要です。
- 左右で車高がズレたまま走行してしまう
- 締め忘れたロックシートで走行中に車高がズレる
- 減衰調整を無視して見た目だけ重視する
これらのミスは、安全性や部品寿命に深刻な影響を与える可能性があるため、正しい手順と知識が不可欠です。
正しい車高調整の手順とコツ
① 調整前の準備と測定が全てを決める
車高調整は「下げるだけ」の作業ではありません。現状の車高を正確に測り、左右差がないかを確認することがスタート地点です。
- 車体をフラットな場所に止め、タイヤ中心からフェンダー上部までの高さを記録します
- 左右で1mmでも違えば調整時に吸収しておくべきです
- エア圧やタイヤの摩耗状態にも注意しましょう
② ロックシートの緩め方と注意点
多くの車高調には、2つまたは3つのロックシートが存在します。緩める順番を間違えると、ネジ山を痛めたり、誤調整の原因に。
ポイントは以下の通りです。
- 最下部のロックシートを最初に緩める
- その上のシートで実際の調整を行う
- 回す方向(時計/反時計)で上下どちらに動くかを理解する
また、1回転で何mm上下するかを事前に知っておくと微調整が圧倒的に楽になります(例1回転で2mmなど)。
③ フロントとリアで考え方は違う
リアの調整では、アクスルやショックの構造がフロントと異なるため、ジャッキの当て方や工具の使い方も変わります。
パンタジャッキを使いながらアクスルを支えて調整するなど、「持ち上げながら緩める」といったテクニックが求められることもあります。
「減衰力」の調整も忘れずに
車高調は高さだけでなく減衰力(ダンパーの硬さ)も調整可能です。これは走行フィールを大きく左右するため、用途に応じた設定が重要です。
サーキット用と街乗り用の違い
- サーキットでは硬め(高い減衰)に設定し、ロールを抑える
- 街乗りでは柔らかめ(低い減衰)にして快適性を保つ
実際には、乗ってみて調整する「経験値」が一番のカギ。自分の感覚を記録しておくことで、理想のバランスに近づけていけます。
車に関する疑問解決車検と車高調の関係
車検に通るための注意点とは?
車高調整をした車は最低地上高が9cm以上必要です。オイルパンやマフラーなどの一番低い部分で測定されるため、単純にタイヤとフェンダーの隙間だけを見ていてはNGです。
また、ヘッドライトの高さや光軸にも影響するため、車検前には必ず調整を見直すようにしましょう。
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まとめ車高調整は「感覚」ではなく「理論と検証」
車高調の調整は、見た目だけでなく安全性・性能に直結する重要な作業です。適当にやるとリスクが高いですが、正しくやれば見た目も性能も自分好みに仕上げられるという、最高のカスタム要素でもあります。
今回紹介した内容を参考に、「なぜその調整をするのか」を理解しながら、自信を持って車高調整に取り組んでみてください。自分だけの走りとスタイルを追求する楽しさが、きっと待っています。
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