自動車保険の補償範囲が拡大される中、私たち消費者はその恩恵を享受する一方で、見過ごしがちなリスクや選択肢の違いに直面しています。特に、マイカー共済と民間の自動車保険との違いは、保険料だけでなく、補償内容や契約者保護制度においても大きな差があります。本記事では、これらの違いを明確にし、あなたのカーライフに最適な保険選びをサポートします。
マイカー共済と民間自動車保険の基本的な違い

車について疑問を持っている人のイメージ
マイカー共済は、生活協同組合が運営する非営利の共済制度であり、民間の損害保険会社とは異なる仕組みで運営されています。以下に、両者の主な違いを示します。
運営主体と目的
- マイカー共済生活協同組合が組合員の相互扶助を目的として運営。
- 民間自動車保険営利法人が利益追求を目的として運営。
契約者保護制度
- マイカー共済契約者保護機構がなく、共済組合の財務状況に依存。
- 民間自動車保険保険契約者保護機構があり、破綻時の保護が受けられる。
補償内容と選択肢
- マイカー共済補償内容の組み合わせパターンが限定的で、個人のリスクプロファイルに応じた細かな調整が困難。
- 民間自動車保険多様な補償内容と特約があり、個々のニーズに応じた柔軟な選択が可能。
2025年4月以降のマイカー共済の補償内容の改定
2025年4月1日以降、マイカー共済の補償内容に以下のような改定が行われました。
補償範囲の拡大
- 車両搬送費用限度額15万円/1事故。
- 車両引取費用限度額10万円/1事故。
- 代替交通費用限度額5万円/1事故。
事故対応体制の強化
- 24時間365日の事故受付全国74カ所のサービスセンターを拠点とした対応。
- 現場急行サービス出動拠点を拡充し、迅速な対応を実現。
- 事故対応満足度92.8%(電通共済生協、2020年度調査結果)。
ロードサービスの充実
- レッカー車で100kmまでのけん引・搬送が無料全国約1,200ヵ所の指定整備工場ネットワーク。
- 現場での作業バッテリー上がりやスペアタイヤの交換作業など、30分以内の作業も無料。
- ロードサービスのみの利用翌年の等級に影響なし。
民間自動車保険の補償範囲の拡大と特徴
近年、民間自動車保険でも補償範囲の拡大が進んでいます。以下に、主要な改定内容と特徴を示します。
補償内容の拡大
- 対物全損時修理差額費用特約相手方が古い車との事故で修理費が時価額を上回る場合、基本補償としてセット。
- 前年走行距離区分の細分化7区分に細分化し、より合理的な保険料設定を実現。
- 型式別料率クラス制度の拡大自家用軽四輪乗用車のクラス数を3クラスから7クラスに拡大し、リスクに応じた保険料設定。
事故対応サービスの強化
- 相手方との電話交代サービス事故現場での負担軽減。
- 土・日・祝日・夜間の事故相談平日以外の時間帯でも対応。
保険料の見直し
- 保険料水準の見直し物価上昇や修理費の増加を反映し、保険料の引き上げ。
- 長期契約の保険料引き上げ長期契約における2年度目以降の保険料の引き上げ。
- 特約保険料の見直し各種特約の保険料を見直し。
保険選びのポイントと注意点
保険選びでは、以下のポイントと注意点を考慮することが重要です。
等級制度の違い
- マイカー共済最大22等級・65%割引。
- 民間自動車保険20等級制度が一般的。
等級引継ぎの注意点
- 空白期間7日を超える空白期間があると等級がリセットされる可能性。
- 手続きのタイミング解約日から7日以内に新契約を開始する必要。
補償内容の比較
- マイカー共済補償内容の組み合わせパターンが限定的。
- 民間自動車保険多様な補償内容と特約があり、個々のニーズに応じた柔軟な選択が可能。
契約者保護制度の有無
- マイカー共済契約者保護機構がなく、共済組合の財務状況に依存。
- 民間自動車保険保険契約者保護機構があり、破綻時の保護が受けられる。
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まとめ最適な保険選びのために
保険選びは、単に保険料の安さだけでなく、補償内容や契約者保護制度、事故対応体制など、多角的に比較検討することが重要です。マイカー共済と民間自動車保険の特徴を理解し、あなたのカーライフに最適な保険を選択してください。特に、等級引継ぎや補償内容の違い、契約者保護制度の有無など、見過ごしがちなポイントに注意を払い、後悔のない選択を心がけましょう。
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