中古で電気自動車(EV)を買おうとすると、真っ先にぶつかる疑問。それが「バッテリーの状態って大丈夫?」という問題です。電気自動車の中古購入を考えている方の多くは、価格の安さに魅力を感じる一方で、「劣化してすぐ使えなくなるのでは?」という不安も抱えています。
実は、バッテリーはEVの“心臓部”。ここがしっかりしていないと、どれだけ車体がキレイでも意味がありません。しかし、正しい知識を持っていれば優良な中古EVを見極めることは十分可能です。
この記事では、中古EVのバッテリーに関する最も実用的な知識を、「選び方」「見抜き方」「保証の落とし穴」「避けるべき使い方」まで徹底的にわかりやすく解説します。
中古EVで後悔しないために最初に知るべきバッテリーの基本知識

車について疑問を持っている人のイメージ
EVのバッテリー寿命は何年?本当に長く使える?
EVのバッテリー寿命は8~15年と言われています。ただしこれは理論上の話で、現実は「使い方次第」で大きく変わります。
・丁寧な充電管理をすれば10年以上使える場合もあります
・逆に、急速充電ばかり・高温地域での使用などが続けば、5~6年で寿命が縮むことも
走行距離ではなく「バッテリー劣化率」を見るべし
航続距離が新車時からどれくらい落ちているかが重要です。例えば新車時に400kmだった車が、今は満充電で320kmならバッテリー容量は80%。一般的に70%を下回ると実用性に問題が出てくるとされます。
搭載されている「BMS(バッテリー管理システム)」を活用する
多くのEVにはBMSがあり、車載モニターからバッテリー状態を数値で確認可能。納車前にディーラーや前オーナーに見せてもらうのがおすすめです。
見落とすと後悔!中古EV選びで重要な「バッテリー保証」の確認ポイント
バッテリー保証は「年数」と「走行距離」に注意
ほとんどのメーカーは8年または10万kmのバッテリー保証を設定しています。ただしこれには注意点があります。
- 保証は「初回登録日」からのカウントです。中古で買った時点で残りが1年未満というケースも。
- 走行距離10万kmを超えていたら保証は無効です。
「保証の継承」ができるかも確認を
意外と盲点なのが、メーカー保証が2次オーナーに継承できるかという点。一部メーカーでは初回オーナー限定保証となっており、継承不可という場合もあるため、事前に確認が必須です。
プロの診断を受けるべき3つの理由とその費用感
専門機器でバッテリーの健康状態を数値化
第三者機関の診断サービスでは、一般ユーザーでは確認できない「バッテリー内部抵抗値」や「実容量」まで測定可能。これにより、「あと何年乗れるのか?」という明確な判断材料になります。
費用は1~3万円程度、バッテリー交換の回避と比較すれば安い
新品バッテリーの交換は70~150万円が相場。診断でそのリスクを事前に回避できると考えれば、数万円の出費は十分価値があります。
実績ある店舗や整備工場を選ぼう
ネットでの格安診断サービスもありますが、信頼できる整備士やEV専門工場に依頼するのが安心です。できれば国産EVに詳しい業者を選びましょう。
バッテリーを劣化させないための正しい使い方
急速充電は「たまに」でOK、毎日はNG
急速充電を頻繁に使うとバッテリーの発熱が増え、内部劣化が進行します。普段は普通充電を基本にして、どうしても必要な時だけ急速充電を使うのがベストです。
100%充電のまま長時間放置しない
満充電での長時間放置はバッテリー内部の膨張や熱劣化の原因になります。可能であれば80%前後で充電を止める使い方が理想的です。
夏場は直射日光を避け、冷却機能のある駐車場を
高温環境下ではバッテリーの性能が一気に低下します。特に日本の真夏はリスクが高いため、屋根付き駐車場やEV専用空調施設を活用しましょう。
車に関する疑問解決中古EVで「避けるべき車」はどんな車?
中古EVの中には「買わない方がいい地雷車」も存在します。以下の特徴に当てはまる車両には要注意です。
- 満充電でも走行距離が200kmを下回っている(リーフ初期型に多い)
- バッテリー保証が完全に終了している
- BMS表示ができず、正確な残容量が不明
もしこれらに該当する場合、購入後の維持費や修理費用が高額になるリスクが高いため、他の車両を検討するのが無難です。
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結論中古EVは「正しい知識」があれば賢く選べる!
中古EV=危ない選択という印象を持っていた方も、ここまで読んでいただければ、むしろ知識があればお得に選べる選択肢だとわかったはずです。
中古EVの購入は、以下の3つを意識すれば後悔しません。
- バッテリーの健康状態(実航続距離・BMS・劣化率)をしっかり確認
- 保証内容と継承条件を事前に調査
- 診断や整備のプロの力を活用する
未来のクルマ選びは「燃費」ではなく「バッテリー劣化との付き合い方」。信頼できる情報と目利き力で、安心して中古EVのある暮らしを手に入れましょう。
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