2025年3月からスタートしたマイナ免許証。運用開始から約1年が経過し、すでに178万人以上が取得していますが、「手続きはどこでやるの?」「費用はいくらかかるの?」「本当にお得なの?」と疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。実は、マイナ免許証への切り替えは想像よりもずっとシンプルで、タイミングさえ間違えなければ余計な費用をかけずに済みます。この記事では、2026年2月現在の最新情報をもとに、実際の手続き手順から知っておくべき注意点まで、初心者でもわかるよう丁寧に解説していきます。
- マイナ免許証への切り替えは運転免許センターや一部警察署で可能、更新時なら追加費用なし
- 住所変更が市区町村だけで完結、オンライン講習で時間と費用を大幅削減できる
- 3つの持ち方から選べる自由度、紛失リスクや海外運転時の注意点も理解が必要
マイナ免許証とは?従来の運転免許証との決定的な違い

車について疑問を持っている人のイメージ
マイナ免許証とは、マイナンバーカードのICチップに運転免許証情報を記録したものです。外見は普通のマイナンバーカードと変わりませんが、ICチップ内に免許の種類、有効期限、AT限定などの条件、顔写真といった免許情報がすべて格納されています。
従来の運転免許証との最大の違いは、カード表面には免許情報が一切記載されない点です。免許の有効期限や種別を確認したい場合は、マイナポータルアプリまたはマイナ免許証読み取りアプリを使ってICチップから情報を読み取る必要があります。
2025年3月24日の運用開始以降、運転免許証の持ち方は次の3パターンから選べるようになりました。
| 持ち方のタイプ | 特徴 |
|---|---|
| マイナ免許証のみ | 従来の免許証を返納し、マイナンバーカード1枚で運転が可能。住所変更ワンストップなど最大のメリットを享受 |
| 両方持ち(ダブル免許) | マイナ免許証と従来の免許証を両方保有。海外運転や紛失時のリスクヘッジに有効 |
| 従来の免許証のみ | 今まで通りプラスチック製の免許証だけを保有。マイナンバーカードを持っていない方も選択可能 |
この選択は更新時期以外でもいつでも変更できるため、ライフスタイルに合わせて柔軟に対応できます。
マイナ免許証の手続き方法を5ステップで完全解説
マイナ免許証への切り替え手続きは、免許更新のタイミングで行うのが最も効率的です。ここでは実際の手続きを5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:必要なものを事前に準備する
手続きに行く前に、以下のものを必ず準備してください。
まずマイナンバーカード本体が必要です。当然ですが、マイナ免許証を作るにはマイナンバーカードを持っていることが大前提となります。次に署名用電子証明書の暗証番号(6〜16桁の英数字)を用意します。これは市区町村でマイナンバーカードを受け取った際に設定した暗証番号です。忘れた場合は市区町村の窓口で再設定が必要になるため、事前に確認しておきましょう。
また、免許更新のタイミングで手続きする場合は更新連絡のハガキと現在の運転免許証も持参します。更新時以外に切り替える場合は、別途1,500円の免許情報記録手数料がかかる点に注意してください。
ステップ2:手続き場所と予約方法を確認する
マイナ免許証の手続きができる場所は限られています。運転免許センターでは即日で手続きが完了しますが、一部の警察署では対応していない場合や、2回来署が必要になるケースもあります。
各都道府県によって対応が異なるため、必ず事前に管轄の警察のホームページで確認してください。東京都の場合は「警視庁運転免許手続予約サイト」から、大阪府では「大阪府警察オンライン予約」から予約が可能です。
2026年1月現在、多くの都道府県では完全予約制を導入しているため、事前予約なしでは受付できない場合があります。特に日曜日や混雑時期は予約が取りにくいので、余裕を持って手続きの計画を立てることをおすすめします。
ステップ3:運転免許センターまたは警察署で署名用電子証明書を提出
手続き当日は、まず窓口で署名用電子証明書の提出手続きを行います。この手続きにより、マイナンバーカードと運転免許情報が紐づけられます。
窓口では、住所変更ワンストップサービスやマイナポータル連携を利用するかどうかの確認があります。これらのサービスを利用することで、将来的に引っ越しをした際の住所変更手続きが市区町村だけで完結するようになります。
署名用電子証明書の暗証番号入力を求められるので、準備した6〜16桁の英数字を正確に入力してください。暗証番号を3回間違えるとロックがかかり、市区町村での再設定が必要になるため慎重に入力しましょう。
ステップ4:マイナンバーカードのICチップに免許情報を記録
署名用電子証明書の提出が完了したら、次はマイナンバーカードのICチップへの免許情報記録が行われます。この作業は専用の端末を使って数分で完了します。
この時点で、マイナンバーカードに免許番号、有効期限、免許の種類、条件、顔写真などの情報がすべて記録されます。記録が完了すると、そのマイナンバーカードがマイナ免許証として機能するようになります。
ステップ5:従来の免許証の取り扱いを決定する
最後に、従来の運転免許証をどうするか決めます。「マイナ免許証のみ」を選択する場合は従来の免許証を返納します。「両方持ち」を選択する場合は従来の免許証も継続して保有できます。
両方持ちを選択した場合でも、手数料やその後の更新手続きには違いが生じるため、自分のライフスタイルに合わせて慎重に選択してください。海外で運転する予定がある方や、マイナンバーカード紛失時のリスクを避けたい方は両方持ちを選ぶ傾向があります。
手数料はいくら?更新時と更新時以外の費用比較
マイナ免許証への切り替えにかかる費用は、いつ手続きをするかによって大きく変わります。
免許更新のタイミングで切り替える場合、追加費用は一切かかりません。更新手数料と講習手数料だけで済みます。優良運転者でマイナ免許証のみを選択し、オンライン講習を受講した場合の費用は合計2,300円(更新手数料2,100円+オンライン講習手数料200円)です。
一方、従来の免許証のみを保有し続ける場合は、優良運転者で合計3,350円(更新手数料3,050円+対面講習手数料500円)となり、マイナ免許証の方が1,050円安くなります。
免許更新時以外のタイミングでマイナ免許証に切り替えたい場合は、免許情報記録手数料として別途1,500円が必要になります。そのため、費用面で考えるなら更新のタイミングで切り替えるのが最もお得です。
| 保有パターン | 優良運転者の更新費用(オンライン講習) | 優良運転者の更新費用(対面講習) |
|---|---|---|
| マイナ免許証のみ | 2,300円 | 2,600円 |
| 両方持ち | 2,800円 | 3,100円 |
| 従来の免許証のみ | 対象外 | 3,350円 |
更新時以外に切り替える場合は、上記に加えて1,500円の免許情報記録手数料がかかります。
マイナ免許証のメリット:本当に便利になるのか?
マイナ免許証には具体的にどんなメリットがあるのか、実務的な視点で見ていきましょう。
住所変更がワンストップで完結する
最大のメリットは住所変更手続きの簡素化です。従来は引っ越しをすると、市区町村役場で住民票の住所変更をした後、さらに警察署や運転免許センターで免許証の住所変更手続きをする必要がありました。
マイナ免許証のみを保有している場合、事前に署名用電子証明書を提出し住所変更ワンストップサービスの利用手続きを済ませておけば、市区町村での手続きだけで免許証の住所も自動的に変更されます。警察署や免許センターに行く手間が完全になくなるため、引っ越しが多い方や単身赴任の方には大きな時間節約になります。
ただし、本籍の変更については別途マイナポータル上で手続きが必要な点に注意してください。
免許更新講習がオンラインで受講できる
優良運転者と一般運転者は、免許更新時の講習をオンラインで受講できます。これまで免許センターで1〜2時間かけて受けていた講習を、自宅のスマホやパソコンで24時間いつでも好きな時間に受講できるようになりました。
オンライン講習の手数料はわずか200円で、対面講習の500円(優良運転者)や800円(一般運転者)と比べて大幅に安くなっています。仕事や育児で忙しい方にとって、時間的にも経済的にも大きなメリットです。
ただし、視力検査や写真撮影、免許証の受け取りは免許センター等で行う必要があるため、完全にオンラインだけで更新が完結するわけではありません。
他県での免許更新が迅速化される
住所地以外の都道府県で免許更新をする「経由地更新」が大幅に迅速化されます。マイナ免許証のみを保有している場合、経由地更新でも即日で手続きが完了します。
さらに、経由地更新の申請期間も延長され、従来は「更新期間初日から誕生日まで」だったのが、「更新期間初日から免許証有効期間の末日まで」に拡大されました。帰省や出張のタイミングで免許更新ができるため、柔軟性が大きく向上しています。
カードを1枚に集約できる
日常的にマイナンバーカードを持ち歩いている方にとっては、免許証とマイナンバーカードの両方を携帯する必要がなくなるのも地味に便利です。財布の中のカードを減らせるため、身軽に行動できます。
ただし、運転時はマイナ免許証または従来の免許証のどちらかの携帯が法律で義務付けられているため、マイナンバーカードを忘れると免許証不携帯になる点には注意が必要です。
デメリットと注意点:知らないと後悔すること
メリットばかりが強調されがちなマイナ免許証ですが、実際には注意すべき点もいくつかあります。
紛失時のリスクが増大する
マイナ免許証のみを選択した場合、マイナンバーカードを紛失すると運転ができなくなるだけでなく、個人番号や各種証明書機能も同時に失われます。
紛失した場合は、まずマイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に24時間365日対応の一時利用停止を申請してください。その後、市区町村でマイナンバーカードの再交付申請を行い、さらに免許センター等で免許情報を再記録する必要があります。
2024年12月から始まった「特急発行・交付制度」により、対象者は申請から約1週間で自宅にマイナンバーカードが届くようになりましたが、それでも複数の手続きが必要なため、紛失には十分注意が必要です。
海外での運転には使えない
マイナ免許証は日本国内でのみ有効です。マイナンバーカードの券面には免許情報が記載されていないため、海外で自動車を運転する際には従来の運転免許証または国際運転免許証が必要になります。
海外赴任や海外旅行で運転する予定がある方は、「両方持ち」を選択するか、従来の免許証のみを保有し続けることをおすすめします。
有効期限の確認に手間がかかる
マイナ免許証の有効期限は券面に表記されないため、アプリを使わないと確認できません。マイナポータルアプリまたはマイナ免許証読み取りアプリをインストールし、ICチップを読み取る必要があります。
従来の免許証のように一目で有効期限が分かるわけではないため、うっかり更新を忘れる可能性があります。更新時期が近づくとハガキで通知は来ますが、日頃から有効期限を把握しておきたい方には不便に感じるかもしれません。
スマホ搭載型はまだ先の話
「スマホだけで免許証として使える」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは2026年度以降の導入予定であり、現時点ではまだ実現していません。
現在のマイナ免許証は物理的なマイナンバーカードが必要であり、Androidスマートフォンに電子証明書を搭載してもマイナ免許証としては使えません。スマホ搭載型の運転免許証が実現するのはもう少し先の話です。
実際にあった!マイナ免許証のトラブル体験談と解決策

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マイナ免許証の運用開始から約1年が経過し、様々なトラブル事例が報告されています。ここでは実際に起きた問題と、その場でどう対処すべきかを具体的に解説します。
暗証番号を忘れて手続きできなかった!
最も多いトラブルが署名用電子証明書の暗証番号忘れです。運用開始当日、ある40代男性は免許センターまで来たものの、マイナンバーカード取得時に設定した6〜16桁の暗証番号を思い出せず、その場で手続きができませんでした。
この場合の解決策は、一旦帰宅して市区町村役場で暗証番号を再設定してから、改めて免許センターに行くしかありません。しかし、多くの方が気づいていないのは、暗証番号には数字4桁の「利用者証明用電子証明書暗証番号」と、英数字6〜16桁の「署名用電子証明書暗証番号」の2種類があるという点です。
マイナ免許証の手続きに必要なのは英数字6〜16桁の方です。コンビニで住民票を取得する際に使う4桁の暗証番号とは異なるため、混同しないよう注意してください。事前にマイナポータルアプリにログインして、暗証番号が正しく機能するか確認しておくことを強くおすすめします。
ICチップが読み取れない!まさかのカード不良
価格コムの掲示板に投稿された体験談では、マイナ免許証と従来の免許証の両方持ちにした方が、数ヶ月後にマイナンバーカードのICチップが読み取れなくなるという事態に遭遇しました。
役所に持ち込んだところICチップ不良と判明し、再発行が必要になりました。ここで重要なのは、破損や紛失による再発行の場合、免許情報は新しいカードに自動的に引き継がれないという点です。新しいマイナンバーカードを受け取った後、再度免許センター等で有料(1,500円)で免許情報を記録し直す必要があります。
さらに恐ろしいのは、ICチップが読み取れないマイナ免許証のみで運転すると免許証不携帯になるということです。警察に確認したところ、反則金3,000円が課され、その場で運転を継続できなくなる可能性があります。
この経験から学ぶべき教訓は、マイナ免許証だけに頼らず両方持ちにしておくことです。マイナンバーカードのICチップは意外と壊れやすく、財布の中で他のカードと擦れたり、磁気の影響を受けたりすると読み取れなくなることがあります。
マイナンバーカード更新と免許更新が被って詰んだ話
2026年2月に実際に起きた事例として、2016年にマイナンバーカードを作った「最速組」の方が、マイナンバーカードの10年更新と免許更新が同じタイミングで来てしまい、大混乱に陥ったケースがあります。
この方は「マイナ免許証を作れば、新しいマイナンバーカードが届いた時も自動的にデータが引き継がれる」と思っていましたが、実際には引き継がれません。マイナンバーカードを更新すると内蔵されている電子証明書がリセットされ、免許情報も消滅してしまいます。
正しい手順は以下の通りです。マイナンバーカードの更新手続きを先に行い、新しいカードを受け取ってから、免許センターで免許更新とマイナ免許証の登録を同時に行う必要があります。または、2025年9月1日以降は「マイナ免許証等継続利用」の手続きをオンライン申請時に行えば自動引き継ぎが可能になりましたが、これも有効期限満了による更新のみが対象で、破損や紛失による再発行は対象外です。
レンタカーで使えない?現場で困る実例と対処法
マイナ免許証の導入で最も混乱が生じているのがレンタカー業界です。実際にどんな問題が起きているのか、具体的に見ていきましょう。
格安レンタカーは使えないことが多い
大手レンタカー会社(トヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、オリックスレンタカーなど)はマイナ免許証に対応していますが、格安レンタカー会社の多くは未対応です。
2026年2月現在でも、タイムズカーシェア、ニコニコレンタカー(※2025年8月から一部対応)などでは利用できないケースが報告されています。特に地方の小規模なレンタカー会社では、システム対応が遅れており、従来の免許証がないと借りられません。
旅行好きなシニア層が費用節約のために格安レンタカーを利用する場合、マイナ免許証のみでは借りられず、結局従来の免許証との両方持ちが必須になっています。せっかく更新手数料が数百円安くなっても、格安レンタカーと大手レンタカーの料金差(数千円)を考えると、本末転倒な状況です。
レンタカー受付時の手間が増大
マイナ免許証でレンタカーを借りる際の手順は、従来よりも格段に複雑です。まず、自分のスマホに「マイナ免許証読み取りアプリ」をインストールしておく必要があります。当日スマホを忘れたら詰みます。
受付時には以下の手順を踏む必要があります。アプリを起動し、4桁の暗証番号(マイナ免許証専用)と照会番号Bを入力します。次にマイナンバーカードをスマホにかざして免許情報を読み取り、表示された画面をスタッフに見せます。
ここで注意すべきは、スクリーンショットでの提示は不可という点です。その場でリアルタイムに読み取った情報でなければ受け付けてもらえません。また、レンタカー会社によってはスタッフがあなたのスマホを一時的に預かる場合もあり、プライバシーが気になる方には心理的抵抗があります。
さらに厄介なのは、暗証番号を忘れた場合や、アプリの不具合で読み取れない場合、その場でレンタカーを借りられないという事実です。せっかく予約して来店したのに、手ぶらで帰らざるを得なくなります。
現金払いの場合は補助書類が必要
多くのレンタカー会社では、現金払いの場合に本人確認を強化しています。マイナ免許証のみの保有者は、マイナンバーカードの他に住所もしくは本人確認できる補助書類(健康保険証、公共料金の領収書など)の提示を求められることがあります。
従来の免許証には住所が券面に記載されているため不要でしたが、マイナ免許証は券面に住所が表示されないため、この追加確認が必要になるのです。
銀行や本人確認で困る意外な落とし穴
運転以外の場面でも、マイナ免許証には思わぬ不便があります。
免許証番号が確認できず口座開設で苦労
銀行で新規に口座を開設する際、従来は運転免許証を提示すれば本人確認が完了していました。しかし、マイナ免許証の場合、券面には免許証番号が記載されていません。
銀行側は運転免許証番号を本人確認の一要素として記録する必要があるため、あなた自身がアプリで免許情報を表示して、番号を伝える手間が発生します。窓口で暗証番号を入力する心理的抵抗や、アプリの操作に不慣れな高齢者にとっては大きな負担です。
さらに、従来は運転免許証の末尾の数字(再発行回数)を銀行が信用情報の一種として参照していましたが、マイナ免許証ではこの確認も難しくなり、追加の本人確認書類を求められるケースが増えています。
職場や各種手続きで免許証番号が必要な場面
運転を伴う仕事(営業職、配送業、タクシー運転手など)では、会社が社員の運転免許証番号を管理しているケースが多くあります。マイナ免許証のみの場合、番号を確認するたびにアプリを起動する必要があり、業務効率が著しく低下します。
また、駐車場の月極契約、自動車保険の加入、レンタカー以外のカーシェア登録など、免許証番号の記入が必要な場面は意外と多く、そのたびにスマホでアプリを開いて番号を確認する手間がかかります。
こんな時どうする?実践的トラブルシューティング
アプリが起動しない、読み取れない場合
マイナ免許証読み取りアプリは運用開始当日に不具合が発生し、多くのユーザーが免許情報を表示できませんでした。このようなシステムトラブルが起きた場合、マイナポータル経由での確認を試してください。
マイナポータルにログインできれば、アプリ経由でなくても免許情報を表示できます。ただし、事前に免許センター等で署名用電子証明書を提出し、マイナポータル連携の手続きを済ませている必要があります。
それでも表示できない場合は、潔く従来の運転免許証を使うしかありません。これがまさに、両方持ちを推奨する最大の理由です。
スマホを忘れた、充電が切れた場合
マイナ免許証のみで運転中にスマホを忘れたり充電が切れたりすると、免許情報を提示できなくなります。警察の検問でこの状態になった場合、免許証不携帯として扱われる可能性があります。
厳密には、マイナンバーカード自体を携帯していれば、警察署の専用端末で読み取ることは可能ですが、路上での検問ではそのような設備がないため、その場で確認できません。結果的に、反則金3,000円が課される恐れがあります。
対策としては、スマホの充電を常に確保しておくか、やはり従来の免許証も携帯しておくことです。
海外でレンタカーを借りる場合
マイナ免許証は日本国内でのみ有効です。海外でレンタカーを借りる際は、国際運転免許証に加えて従来の日本の運転免許証の提示を求められることがほとんどです。
マイナンバーカードを海外のレンタカー会社に見せても、「これは何?」と困惑されるだけです。海外旅行や海外出張が多い方は、必ず従来の免許証も保持しておきましょう。
知っておくべき車と免許にまつわる裏知識
免許証番号の末尾の数字の意味
従来の運転免許証の番号は12桁で構成されており、末尾の1桁は再交付回数を示しています。0なら一度も再交付していない、1なら1回再交付したことがあるという意味です。
銀行や信販会社は、この数字が大きい(何度も紛失や破損で再交付している)人を「管理能力に問題がある可能性」として、信用評価に影響させることがありました。マイナ免許証ではこの番号が見えなくなるため、今後この慣行がどう変わるか注目されています。
免許証の色は何で決まるのか
運転免許証の色は、過去5年間の違反歴で決まります。ゴールド(優良運転者)は無事故無違反、ブルー(一般運転者)は軽微な違反1回、ブルー(違反運転者)は違反2回以上または重大違反、グリーン(初回更新者)は免許取得後初めての更新です。
マイナ免許証の場合、この色区分情報はICチップに記録されていますが、券面上には表示されません。つまり、ゴールド免許であることを一目で示せないため、自動車保険の割引を受ける際などに、わざわざアプリで証明する必要があります。
AT限定解除はマイナ免許証でもできる
AT限定免許からMT免許への限定解除は、マイナ免許証でも可能です。試験に合格後、免許センターで手続きをすると、ICチップ内の条件情報が更新されます。
従来の免許証の場合は、券面の条件欄に記載された「AT限定」の文字が二重線で消されましたが、マイナ免許証では電子データが書き換わるだけです。視覚的に確認しにくくなった分、アプリでの確認が重要になります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで詳しく見てきて、正直に言います。2026年2月現在、マイナ免許証に関しては「両方持ち」一択です。マイナ免許証のみにするメリットは、更新手数料が数百円安くなることとカードが1枚減ることくらいで、デメリットがあまりにも多すぎます。
特に以下の条件に当てはまる方は、絶対に両方持ちにしてください。レンタカーやカーシェアを使う機会がある方、海外で運転する可能性がある方、スマホの操作に不慣れな方、紛失や故障のリスクを避けたい方です。
個人的には、マイナ免許証のシステムがもう少し成熟し、レンタカー業界が完全対応し、銀行や各種手続きでの運用が安定してから「マイナ免許証のみ」に切り替えても全く遅くないと思います。焦って切り替えて、レンタカーが借りられない、ICチップが壊れて運転できないといったトラブルに見舞われるくらいなら、数百円の節約は諦めて安全策を取るべきです。
また、マイナンバーカード自体の10年更新と免許の更新が近い方は、更新時期のタイミングを事前に確認してください。両方が同時期に来ると手続きが二度手間になります。マイナンバーカードを先に更新してから、免許更新時にマイナ免許証を作るのがスムーズです。
そして最も重要なのは、暗証番号を絶対に忘れないことです。署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16桁)は、パスワード管理アプリなどで厳重に保管し、定期的にマイナポータルにログインして正しく機能するか確認しておきましょう。
ぶっちゃけ、マイナ免許証は便利そうに見えて、現時点では「不便の方が多い」というのが実情です。制度としては面白いですが、完全にインフラが整うまでは、従来の免許証を手放さない方が賢明だと断言します。
よくある質問
マイナンバーカードを持っていないとマイナ免許証は作れませんか?
はい、マイナンバーカードを持っていることが前提条件です。マイナンバーカードをまだ取得していない方は、まず市区町村でマイナンバーカードの交付申請を行う必要があります。申請から受け取りまで通常1ヶ月程度かかるため、免許更新が近い方は早めに申請することをおすすめします。
マイナ免許証にすると従来の免許証は使えなくなりますか?
持ち方のタイプによって異なります。「マイナ免許証のみ」を選択すると従来の免許証は返納するため使えなくなりますが、「両方持ち」を選択すれば従来の免許証も引き続き有効です。どちらを選択しても運転免許の効力自体に違いはありません。
マイナンバーカードの有効期限が切れたらマイナ免許証も使えなくなりますか?
マイナンバーカード本体の有効期限が切れても、マイナ免許証の免許情報は有効です。ただし、電子証明書の有効期限が切れると住所変更ワンストップサービスなどが利用できなくなります。
重要なのは、マイナンバーカードとマイナ免許証の有効期限は別々に管理されているという点です。それぞれ独立して更新する必要があるため、両方の有効期限をしっかり把握しておきましょう。
免許更新時以外でもマイナ免許証に切り替えられますか?
はい、いつでも切り替え可能です。ただし、免許更新時以外に切り替える場合は免許情報記録手数料として1,500円がかかります。費用面では免許更新のタイミングで切り替える方が断然お得なので、急ぎでなければ更新時まで待つことをおすすめします。
マイナンバーカードを更新したらマイナ免許証も再度手続きが必要ですか?
2025年9月1日から、マイナンバーカードを更新する際に「マイナ免許証等継続利用」の手続きを行えば、新しいマイナンバーカードに自動的に免許情報が引き継がれるようになりました。
ただし、これは「個人番号カードオンライン申請サイト」でマイナンバーカードの交付申請をする際に継続利用の手続きを忘れずに行った場合に限ります。紛失や破損による再交付の場合は対象外となるため、再度免許センター等で免許情報の記録が必要です。
まとめ
マイナ免許証は、手続き自体は決して難しくありません。事前にマイナンバーカードと署名用電子証明書の暗証番号を準備し、免許更新のタイミングで運転免許センターに行けば、追加費用なしで切り替えられます。
住所変更のワンストップ化やオンライン講習による時間と費用の削減は、引っ越しが多い方や忙しい方にとって大きなメリットです。一方で、紛失リスクの増大や海外での運転に使えない点には注意が必要です。
2026年2月現在、すでに178万人以上がマイナ免許証を取得していますが、従来の免許証も引き続き使えるため、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に選択できます。免許更新が近づいている方は、この機会にマイナ免許証への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。


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