伊勢神宮への参拝、熊野古道の散策、鈴鹿サーキットの観戦……三重県は「もう一泊したい」と思わせる魅力にあふれた土地です。でも、宿泊費が気になって日帰りで済ませていませんか? 実は今、三重県では温泉に浸かってからそのまま車内で眠れる車中泊スポットが急増しており、旅のスタイルそのものが大きく変わりつつあります。2025年のCarstay予約ランキングでは三重県内の施設が西日本エリアで上位を独占し、全国的にも注目度が急上昇しました。この記事では、実際のランキングデータや現地の最新情報をもとに、三重県で人気の車中泊スポットTOP3を深掘りしつつ、初心者でも安心して車中泊デビューできる知識をまるごとお届けします。
- 2025年の予約データに基づく三重県の車中泊スポット人気TOP3の紹介と各施設の詳しい魅力
- 温泉併設型・高速道路直結型・大型リゾート型という三重県ならではの車中泊スタイルの解説
- 冬場の防寒対策やマナーまで網羅した、初心者が失敗しないための実践ノウハウ
- なぜ今、三重県の車中泊がこんなに熱いのか?
- 第1位新名神鈴鹿PA(上り)RVステーション鈴鹿
- 第2位天然温泉おふろcafe湯守座
- 第3位RVパークVISON(ヴィソン)
- 三重県の車中泊スポットを比較してみよう
- TOP3以外にも見逃せない三重県の注目スポット
- 冬の三重県で車中泊するときのポイント
- 車中泊で守るべきマナーと注意事項
- 車中泊の「リアルな費用」を知っておこう
- 初心者が最初にぶつかる「結露問題」の正体と対策
- 真夜中のトイレ問題をどうするか
- 車内での食事は「割り切り」が快適さの鍵
- スマホのバッテリーが命綱という現実
- 「到着が夜遅くなった」ときの立ち回り方
- 連泊するなら知っておきたい「洗濯と衛生」のリアル
- 三重県の車中泊でありがちなルートミスと時間配分の落とし穴
- 雨の日の車中泊を快適に乗り切るテクニック
- 一人車中泊の防犯対策と「怖さ」の乗り越え方
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 三重県で人気の車中泊スポットTOP3に関するよくある質問
- まとめ
なぜ今、三重県の車中泊がこんなに熱いのか?

車中泊のイメージ
2026年1月末に幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2026には、出展社数185社、出展車両452台が集結し、車中泊ブームの勢いがまったく衰えていないことが証明されました。日本RV協会の調査ではキャンピングカーの保有世帯数がすでに20万台を超えており、軽自動車をベースにした手軽な車中泊仕様車も年々充実しています。
そんな中で三重県が車中泊先として選ばれる理由は明確です。まず、伊勢志摩・熊野・北勢・伊賀という4つの個性的なエリアを持ち、一度の旅ではとても回りきれないほど見どころが多いこと。次に、東名阪自動車道や新名神高速道路といった大動脈が走っており、名古屋・大阪の両方面からアクセスが抜群であること。そして何より、温泉施設と車中泊スポットがセットになった「お風呂付きステーション」が県内各地に点在していることが、他県にはない大きなアドバンテージになっています。
Carstayが2026年2月3日に発表した2025年の予約ランキングでも、西日本エリアの上位10件中、三重県のスポットが4件もランクインしました。全国約350か所のCarstayステーションの中で、これだけ一つの県に人気が集中しているのは珍しいことです。それでは、そのランキングデータと現地の声をもとに、三重県で最も支持されている車中泊スポットTOP3を詳しく見ていきましょう。
第1位新名神鈴鹿PA(上り)RVステーション鈴鹿
日本初の高速道路直結型車中泊スポットという革新性
西日本エリアの予約ランキングで堂々の1位、全国ランキングでも4位に入ったのが、三重県鈴鹿市にあるRVステーション鈴鹿です。新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリア(上り線)内に設置されたこの施設は、高速道路の駐車場から直結で利用できる日本初の本格的な車中泊スポットとして、2022年の試行運用から大きな注目を集め続けています。
最大の魅力は、高速道路を降りずに車中泊ができるという圧倒的な利便性です。長距離ドライブの途中で「ちょっと仮眠」ではなく、しっかりと一晩休んで翌朝リフレッシュした状態で旅を再開できます。1台あたりの駐車スペースは全長8メートルまでのキャンピングカーに対応する広さが確保されていて、隣の車との距離感にも余裕があるため、プライベート感もしっかり保たれています。
設備とサービスの充実度がリピーターを生む
鈴鹿PAは上下線集約型のパーキングエリアということもあり、施設自体が非常に賑わっています。24時間営業のコンビニ、フードコート、シャワー室、コインランドリーが揃っており、車中泊に必要なものがほぼすべてPA内で完結します。女性用シャワー室にはカードキーによるセキュリティが導入されていて、女性の一人旅でも安心です。さらに無料のドッグランも併設されているため、愛犬と一緒に旅をするキャンパーからも高い支持を得ています。
予約はCarstayアプリから事前に行う完全予約制で、電源設備も完備。地域連携スペースでは伊勢型紙や鈴鹿墨の伝統工芸品の展示、F1日本グランプリの歴代優勝ドライバーの手形なども見ることができ、鈴鹿ならではの文化に触れられる点も見逃せません。口コミ評価は109件で平均4.36と安定しており、「騒音が心配だったけど問題なく休めた」「シャワー室の清潔さに感動した」という声が多く見られます。
注意点としては、上り線(東京方面)のみに設置されているため、下り線(大阪方面)から来る場合は一度鈴鹿スマートICまたは最寄りのICで降りてから乗り直す必要があります。また、高速道路の距離計算がリセットされてしまう点もあらかじめ把握しておきましょう。
第2位天然温泉おふろcafe湯守座
四日市の街なかで温泉と車中泊を同時に楽しめる贅沢
西日本エリア3位、全国ランキング8位にランクインしたのが、三重県四日市市にある天然温泉おふろcafe湯守座です。「おふろcafe」という名前の通り、温泉とカフェが融合したユニークな施設で、入浴後にそのまま駐車場で車中泊ができるというスタイルが、多くの利用者に支持されています。
おふろcafeの魅力は、単なる温泉施設にとどまらない「くつろぎの空間」としての完成度にあります。館内にはコミックコーナーやハンモック、暖炉のあるラウンジなどが用意されていて、お風呂上がりにゆっくりと過ごしてから車に戻るという、ホテルとも旅館とも違う新しい旅のかたちを体験できます。食事メニューも充実しており、地元の食材を使った料理を楽しめるレストランが併設されています。
Carstayの口コミでわかるリアルな満足度
Carstayでの評価は94件で平均4.11。口コミの中でも特に多いのが「温泉の質が良い」「館内でゆっくり過ごせるので車中泊との相性が最高」という声です。四日市市の市街地に位置しているため、コンビニや飲食店へのアクセスにも困りません。また、東名阪自動車道の四日市ICからも近く、名古屋方面からのアクセスが良好な点も、平日の仕事帰りにふらっと訪れるリピーターが多い理由のひとつです。
全国の「おふろcafe」ブランドの中でも湯守座は「芝居小屋」をコンセプトにした独自の世界観を持っていて、施設の雰囲気自体が旅の思い出になります。車中泊は「ただ寝るだけの場所」ではなく、滞在そのものを楽しめるかどうかが評価のカギになっているという最近のトレンドを、まさに体現している施設といえるでしょう。
第3位RVパークVISON(ヴィソン)
日本最大級のRVパークで過ごす非日常の車中泊体験
2023年12月に開業し、瞬く間に三重県を代表する車中泊スポットとなったのが、多気郡多気町にあるRVパークVISONです。VISONは産直市場、飲食店、ホテルなど約70以上の施設が集まる国内有数の商業リゾートで、その敷地内に日本最大級のRVパークが整備されています。プライベートサイト19区画、オープンサイト20区画、フリーサイト21区画と、合計60区画というスケールは圧巻です。
RVパークVISONの最大の特徴は、車中泊でありながらリゾート施設の恩恵をフルに受けられることです。24時間利用可能なトイレ、ダンプステーション、電源設備、フリーWi-Fiを完備しているのはもちろん、プライベートサイトではサイドオーニングの展開や焚き火、BBQまで楽しめます。車中泊でありながらグランピングに近い体験ができる、まさにハイブリッドな施設です。
薬草湯「本草湯」で身体の芯から温まる
VISON内の温浴施設「本草湯」は、三重大学とロート製薬が共同研究した季節の薬草湯を楽しめるという、他にはないユニークな温泉です。薬草湯は5日ごとに変わり、年間を通じて72種類もの湯が提供されます。大人の入浴料は平日1,000円、土日祝1,200円で、車中泊の宿泊費と合わせても一般的なビジネスホテルよりリーズナブルです。
食事面でも、VISON内には和食、洋食、パン、スイーツなどジャンルの異なる飲食店が多数入っているため、連泊しても飽きることがありません。伊勢志摩や熊野古道へのアクセスも良好で、三重県観光の拠点として最適な立地にあります。2024年7月からは予約システムがリニューアルされ、セルフチェックイン・チェックアウトに対応。スマートフォンひとつで手続きが完結するため、到着後すぐにリラックスモードに入れます。
三重県の車中泊スポットを比較してみよう
それぞれの施設にはまったく異なる個性があります。自分の旅のスタイルに合ったスポットを選ぶために、主要な情報を一覧で確認しておきましょう。
| 施設名 | 所在地 | タイプ | 温泉 | 電源 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| RVステーション鈴鹿 | 鈴鹿市 | 高速PA直結 | なし(シャワーあり) | あり | 高速を降りずに車中泊できる日本初の施設 |
| おふろcafe湯守座 | 四日市市 | 温泉施設併設 | あり | 要確認 | 温泉とカフェ空間で滞在そのものを楽しめる |
| RVパークVISON | 多気郡多気町 | 商業リゾート内 | あり(本草湯) | あり | 日本最大級の60区画、焚き火やBBQも可能 |
長距離移動の中継地として使いたいならRVステーション鈴鹿、温泉でゆったり過ごしたいならおふろcafe湯守座、リゾート気分で贅沢な車中泊を味わいたいならRVパークVISONと、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
TOP3以外にも見逃せない三重県の注目スポット
三重県の車中泊スポットの魅力はTOP3だけにとどまりません。Carstayの西日本ランキングでは9位にいなべ阿下喜ベースがランクインしており、評価も4.5と高水準です。いなべ市は鈴鹿山脈の麓に広がる自然豊かなエリアで、登山やサイクリングの拠点としても人気があります。
また、Carstayで評価4.6を獲得している極楽湯津店は、全国チェーンの温泉施設ならではの安定したサービスと、手ごろな価格が魅力です。津市の白塚町に位置しており、伊勢神宮へ向かう旅の前泊地として利用する人が多く見られます。
RVパークに目を向けると、松阪市の道の駅飯高駅には天然温泉「香肌峡温泉いいたかの湯」が併設されており、松阪牛グルメとセットで楽しめるスポットとして根強い人気があります。伊賀市には2024年にオープンしたMORIMORI PARK伊賀という焚き火もできるRVパークもあり、忍者の里での車中泊という一風変わった体験が可能です。鳥羽市の鳥羽シーサイドホテルの敷地内にもRVパークがあり、ホテル自慢の3つの大浴場を特別料金で利用できます。
冬の三重県で車中泊するときのポイント
防寒対策は「寝袋選び」がすべてを左右する
2月の三重県は、北勢エリア(鈴鹿・四日市周辺)で最低気温が0度前後まで下がることがあります。車内はエンジンを切ると急速に冷え込むため、快適使用温度がマイナス5度以下のマミー型寝袋を用意しておくと安心です。封筒型よりもマミー型のほうが体にフィットして隙間からの冷気を防げるため、冬場は特におすすめです。ダウン素材の寝袋は高価ですが、コンパクトに収納できるうえ保温力も抜群なので、車中泊を続けるなら投資する価値があります。
寝袋に加えて、銀マットや断熱シートを窓に貼るだけでも車内の保温効果は劇的に変わります。窓からの放射冷却が車内温度低下の最大の原因なので、100円ショップのアルミシートでも効果を実感できるはずです。また、湯たんぽや電気毛布(ポータブル電源使用時)を併用すれば、真冬でも快適に朝を迎えることができます。
エンジンのかけっぱなしは絶対にやめよう
暖房のためにエンジンをかけたまま就寝する行為は、一酸化炭素中毒のリスクがあるため絶対に避けてください。特に雪が積もった状態では排気口が塞がれやすく、車内に排ガスが逆流する危険があります。防寒グッズを万全に準備して、エンジンを切った状態で安全に過ごすことが車中泊の鉄則です。
車中泊で守るべきマナーと注意事項
車中泊人口の増加に伴い、マナー問題がクローズアップされる場面も増えてきました。三重県で気持ちよく車中泊を楽しむために、以下のルールを必ず守りましょう。
まず、道の駅やサービスエリアでの車中泊は、本来は休憩や仮眠を目的とした利用であり、宿泊施設ではないという点を忘れてはいけません。キャンプ行為(車外での調理、テーブルやイスの展開、タープの設営など)は原則禁止されています。車中泊を宿泊目的で利用したい場合は、RVパークやCarstayステーションなど、車中泊が正式に認められている施設を予約して利用するのが正しい選択です。
ゴミは必ず持ち帰ること、深夜の騒音(ドアの開閉やアイドリング)に配慮すること、駐車スペースを長時間にわたって占有しないことも基本中の基本です。こうしたマナーを一人ひとりが守ることで、車中泊文化が健全に発展し、新しいスポットの開設にもつながります。
車中泊の「リアルな費用」を知っておこう

車中泊のイメージ
一泊あたり実際にいくらかかるのか?
車中泊というと「タダで泊まれる」というイメージを持つ人がいますが、これは半分正解で半分間違いです。道の駅での仮眠であれば駐車場代は無料ですが、RVパークやCarstayステーションを利用する場合は一泊あたり1,500円〜5,000円程度の利用料がかかります。たとえばRVステーション鈴鹿は1台2,200円前後、RVパークVISONはサイトの種類によって3,000円〜6,000円台と幅があります。これに温泉の入浴料や食事代を加えると、一泊の総コストはだいたい5,000円〜10,000円くらいが現実的な目安です。
「それならビジネスホテルと変わらないじゃないか」と思うかもしれません。でも、車中泊の本当のコストメリットは「連泊したときのトータルコスト」に現れます。たとえば三重県を2泊3日で巡る旅を想定してみてください。ビジネスホテルなら2泊で15,000円〜20,000円、旅館なら30,000円以上になることもあります。一方、車中泊なら2泊で10,000円〜15,000円程度に収まり、しかも宿のチェックイン・チェックアウトの時間に縛られずに自由に行動できます。金額だけでなく、時間の自由度を含めたコストパフォーマンスが車中泊の真の強みなのです。
見落としがちな「隠れコスト」にも注意
初心者が意外と見落とすのが、車中泊を始めるにあたっての初期投資です。寝袋、マット、カーテン、ポータブル電源などを一通り揃えると、安く済ませても2万円前後、快適さを求めると5万円〜10万円くらいの出費になります。ただし、これらは一度買えば何年も使えるものなので、年間5回以上車中泊をするなら十分に元が取れる計算です。最初からすべてを揃えようとせず、まずは寝袋とマットだけで一度試してみて、「次はこれが欲しい」と感じたものから順に買い足していくのが、お財布にも精神にも優しいアプローチです。
初心者が最初にぶつかる「結露問題」の正体と対策
車中泊を初めて体験した人のほぼ全員が「こんなに結露するとは思わなかった」と驚きます。朝起きたら窓がびしょびしょで、天井から水滴が落ちてきて寝袋が濡れている――これは車中泊あるあるの第一位と言ってもいいくらい、誰もが通る道です。
結露の原因はシンプルで、人間の呼吸や体から出る水分が、冷えた窓ガラスに触れて水滴に変わるというメカニズムです。車の窓は住宅の窓と違って断熱性が低いため、外気温との差が大きくなる冬場は特に激しく結露します。放置すると車内にカビが発生する原因にもなるので、きちんと対策しておくことが大切です。
最も効果的な対策は「換気」です。窓を完全に閉め切ると結露は悪化する一方なので、窓を1〜2センチだけ開けて空気の通り道を作るのが基本です。「防犯が心配」という人には、窓の隙間にはめ込むタイプの換気用パーツ(ウインドウバイザーやメッシュ付きの換気グッズ)が市販されています。1,000円〜3,000円程度で手に入るので、車中泊を2回以上するなら買っておいて損はありません。
もうひとつのポイントは除湿です。ホームセンターで売っている除湿剤(タンクタイプやシートタイプ)を車内に2〜3個置いておくだけで、翌朝の結露量がかなり違ってきます。さらに、朝起きたらすぐにタオルで窓を拭き取り、可能であれば全ドアを開けて換気する習慣をつけましょう。この「朝イチ換気」をやるかやらないかで、車内の衛生状態が大きく変わります。
真夜中のトイレ問題をどうするか
車中泊で地味にストレスになるのが、夜中にトイレに行きたくなったときの対処です。RVパークやCarstayステーションなら24時間利用可能なトイレが近くにありますが、道の駅の駐車場で仮眠している場合、トイレまでの距離が意外と遠かったり、暗い中を歩くのが怖かったりします。
ベテランの車中泊旅行者がよくやっているのは、携帯トイレを車内に常備しておくことです。「そこまでする必要ある?」と思うかもしれませんが、真冬の深夜2時に寝袋から出て、靴を履いて、上着を羽織って、暗い駐車場を歩いてトイレに行く……という一連の動作は、想像以上に億劫です。携帯トイレは凝固剤で液体を固めるタイプのものがドラッグストアやアウトドアショップで1回分100円程度から手に入ります。使わずに済めばそれでいいので、お守り感覚で3〜5回分くらい積んでおくのが賢明です。
また、就寝前にトイレに行く習慣をつけることと、夕方以降のカフェイン摂取を控えることも地味ながら効果があります。冬場は特に冷えるとトイレが近くなるので、足元や腰まわりの防寒を徹底しておくと、夜中の覚醒頻度がぐっと下がります。
車内での食事は「割り切り」が快適さの鍵
車中飯に正解はないが「失敗パターン」はある
SNSやYouTubeでは車内で本格的な料理を作る動画がたくさんアップされていますが、初心者がいきなりあれを真似しようとすると、だいたい失敗します。最も多いのが「調理中の匂いが車内に染みついて取れない」というパターンです。特に焼き物や揚げ物は油煙が車内のファブリックに吸収されてしまい、翌日以降もずっと匂いが残ります。焼き肉の匂いが染みついた車で通勤したくないですよね。
車中泊の食事で重要なのは、「何を作るか」よりも「何を作らないか」を決めることです。車内で調理するなら、お湯を沸かすだけで食べられるカップ麺やフリーズドライ、レトルト食品が鉄板です。電気ケトルとポータブル電源の組み合わせなら火を使わずに済むので安全性も高く、匂いの心配もほとんどありません。
三重県で車中泊するなら、もっとおすすめしたいのが「現地で買って車内で食べる」スタイルです。道の駅紀伊長島マンボウの名物「マンボウの串焼き」、松阪市内の精肉店で買った松阪牛のコロッケ、伊勢のおかげ横丁で仕入れた赤福やてこね寿司。こうしたご当地グルメをテイクアウトして車内でのんびり食べる時間は、下手なレストランでの食事より記憶に残ります。車中泊の食事は「ちょっとした不便さを楽しむ」くらいのマインドセットがちょうどいいのです。
スマホのバッテリーが命綱という現実
車中泊においてスマートフォンは、地図アプリ、予約確認、天気チェック、緊急連絡手段と、まさに命綱です。にもかかわらず、充電切れで困った経験がある人は驚くほど多いのが実情です。
車のシガーソケットから充電すれば良いと考えがちですが、エンジンを切った状態でシガーソケットを使い続けると車のバッテリーが上がるリスクがあります。特に寒冷時はバッテリーの性能が落ちるため、朝エンジンがかからないという最悪のシナリオも現実に起こり得ます。
対策としては、最低でも10,000mAh以上のモバイルバッテリーを2個持っていくのが安心です。スマホの充電だけでなく、LEDランタンやワイヤレスイヤホンなどの小物も充電できます。さらに一歩進めるなら、容量300Wh〜500Wh程度のポータブル電源があると世界が変わります。電気ケトルや扇風機、電気毛布まで動かせるので、車中泊の快適度が一気に跳ね上がります。初期投資は3万円〜8万円程度ですが、災害時の非常用電源としても使えることを考えれば、決して無駄な買い物ではありません。
「到着が夜遅くなった」ときの立ち回り方
仕事終わりに出発して三重県に着いたのが夜の10時過ぎ――車中泊ではこういうシチュエーションがよくあります。このとき初心者がやりがちな失敗が、暗い中で初めてのスポットに到着して、どこに停めていいかわからずパニックになるというものです。
これを防ぐためのコツは3つあります。ひとつめは、明るい時間帯にGoogleマップのストリートビューで現地の様子を確認しておくこと。駐車場の入口の位置、トイレの場所、周辺の明るさなどを事前に把握しておくだけで、夜到着したときの不安が大幅に軽減されます。
ふたつめは、到着後にやることを3ステップに絞って決めておくことです。たとえば「駐車してエンジンを切る→カーテンを閉める→寝袋に入る」だけ。到着が遅い日は無理に温泉に入ったり食事を作ったりしようとせず、とにかく早く寝ることを最優先にしましょう。翌朝ゆっくり施設を楽しめばいいのです。
みっつめは、到着前にコンビニに寄って翌朝の朝食と飲み物を買っておくこと。朝起きてすぐに飲み物と軽食があるだけで、目覚めの良さがまったく違います。特に冬場は温かいコーヒーや味噌汁が体と心を一気に温めてくれます。
連泊するなら知っておきたい「洗濯と衛生」のリアル
1泊の車中泊なら着替えを多めに持っていけば済みますが、2泊以上になると洗濯の問題が浮上します。三重県の車中泊スポットの中で、コインランドリーが使える施設は限られています。RVステーション鈴鹿のシャワー棟にはコインランドリーが併設されていますし、RVパークVISON近隣にもコインランドリーがあります。連泊の計画を立てる際は、ルート上のどこで洗濯できるかをあらかじめチェックしておくと、荷物を最小限に抑えられます。
また、車内の衛生管理も見落とされがちなポイントです。2日以上同じ車内で過ごすと、汗や体臭、食べ物の匂いが蓄積していきます。ファブリーズなどの消臭スプレーも一時的には有効ですが、根本的な解決は「毎朝の全ドア開放換気」と「使用済みのタオルや衣類を密閉袋に入れる」ことです。ジップロックの大型サイズを5〜6枚持っておくと、湿ったタオルや汚れた衣類の匂い漏れを防げて重宝します。
三重県の車中泊でありがちなルートミスと時間配分の落とし穴
三重県は南北に細長い地形をしており、北部の桑名市から南端の紀宝町まで車で3時間以上かかります。初めて三重県を車中泊で巡る人が陥りがちなのが、「伊勢神宮も熊野古道もナガシマスパーランドも全部回ろう」として移動だけで疲弊するパターンです。
現実的な計画としては、2泊3日なら「北勢+中勢」か「中勢+南勢」のどちらかに絞るのが正解です。たとえば「1日目鈴鹿PA泊→2日目伊勢神宮参拝→VISON泊→3日目VISONでのんびり朝を過ごして帰路」というルートなら、移動時間に追われることなく各地をじっくり楽しめます。熊野古道まで足を延ばすなら最低でも3泊は確保しておきたいところです。
見落としがちなのが、伊勢神宮周辺の駐車場事情です。外宮・内宮ともに無料駐車場がありますが、土日祝や連休は午前9時を過ぎるとほぼ満車になります。車中泊の最大の武器は「早朝から動ける」ことなので、朝6時台に到着して静かな神域を参拝し、混雑が始まる前におかげ横丁で朝食をとるのが最高のプランです。これはホテル泊ではなかなか真似できない、車中泊ならではの特権です。
雨の日の車中泊を快適に乗り切るテクニック
天気予報をチェックして晴れの日に出発しても、旅先で急に雨に降られることはよくあります。雨の日の車中泊で最も困るのは、「外に出るたびに車内が濡れる」という問題です。靴についた水、傘から滴る雫、ドアを開閉するたびに入り込む雨粒。放っておくと車内の湿度が急上昇し、結露がさらに悪化するという悪循環に陥ります。
対処法として効果的なのが、大きめのゴミ袋を「靴入れ」として使うことです。車外で脱いだ濡れた靴をゴミ袋に入れてから車内に持ち込めば、フロアマットが水浸しになるのを防げます。また、吸水性の高いマイクロファイバータオルを2〜3枚多めに持っておくと、ちょっとした水濡れをすぐに拭き取れて便利です。
さらに、雨の日こそ屋根付き施設の恩恵を最大限に活かしましょう。おふろcafe湯守座なら館内で何時間でも過ごせますし、RVパークVISONなら施設内に70以上の店舗があるので、雨でも一日飽きずに楽しめます。「雨だから車中泊をキャンセルする」のではなく、「雨の日に強いスポットを選ぶ」という発想の転換が、車中泊上級者への第一歩です。
一人車中泊の防犯対策と「怖さ」の乗り越え方
特に女性の一人旅や、初めての車中泊で多くの人が感じるのが「夜、知らない場所で一人で寝るのが怖い」という不安です。これは正直な感覚であり、無視してはいけません。ただ、適切な対策を取ることで不安はかなり軽減できます。
まず最も大切なのは、車中泊が公式に認められている管理された施設を利用することです。RVパークやCarstayステーションは管理者がいる(または監視体制がある)施設なので、人気のない場所で一人きりになるリスクが低いです。逆に、管理されていない河川敷や山間部の空き地は、車中泊経験が浅いうちは避けたほうが賢明です。
次に、カーテンやサンシェードで車内が外から見えないようにすることが重要です。車内の様子が丸見えだと、一人で寝ていることが外から把握されてしまいます。全窓を覆うタイプの車種専用シェードが最も効果的ですが、なければ100円ショップの銀マットをカットして窓に吸盤で貼るだけでも十分です。
そして意外と見落とされがちなのが、「隣に他の車中泊の車がいる場所を選ぶ」という点です。到着時に駐車場に他のキャンピングカーや車中泊仕様の車が停まっていたら、その近くに停めましょう。車中泊仲間が近くにいるだけで安心感はまったく違います。逆に、駐車場に自分一台だけという状況は、たとえ有名なスポットであっても落ち着かないものです。そういうときは無理せず別のスポットに移動する判断力も大切です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで読んでくださった方は、三重県の車中泊スポットの情報だけでなく、実際に車の中で一晩過ごすときに何が起きるのか、かなりリアルにイメージできるようになったのではないでしょうか。最後に、車中泊歴の長い目線からぶっちゃけた話をします。
正直なところ、初めての車中泊は「温泉施設併設のCarstayステーション」一択でいいと思っています。理由は単純で、最も失敗しにくいからです。温泉に入って体を温め、リラックスした状態で車に戻って寝る。翌朝もう一度温泉に入って、さっぱりした状態で出発する。このシンプルなルーティンが、車中泊の楽しさを最も純粋に味わえるパターンだからです。
三重県でいうなら、最初の一泊はおふろcafe湯守座がベストだと個人的には思います。市街地にあるからコンビニにも困らないし、館内で時間を潰せるから「車の中で何していいかわからない」という初心者の不安も解消されます。それでいて車中泊ならではの非日常感はしっかり味わえる。いきなり山奥の道の駅やキャンプ場に行って「寒い、暗い、トイレ遠い」の三重苦を味わうより、よほど健全なスタートが切れます。
もう一つぶっちゃけると、完璧な準備をしてから出発しようとすると、いつまでも出発できません。車中泊グッズの沼にハマって情報収集だけで何か月も過ぎていく人を何人も見てきました。寝袋とスマホの充電器があればとりあえず一晩は越せます。足りないものは「あ、これ必要だったな」と現地で気づいてから買えばいい。その「気づき」こそが車中泊の経験値になるし、自分だけの快適スタイルを見つける最短ルートです。
そして何より伝えたいのは、車中泊は「節約のための手段」ではなく「旅の選択肢を広げるライフスタイル」だということです。朝5時に誰もいない伊勢神宮の参道を歩く静謐な体験、夜明け前の鳥羽湾に昇る朝日を車の中から独り占めする贅沢、深夜に着いた道の駅で地元のおじいちゃんと交わす何気ない会話。こうした「宿泊施設に泊まっていたら絶対に出会えなかった瞬間」が、車中泊の本当の価値です。三重県にはその瞬間が待っている場所が、まだまだたくさんあります。まずは一歩、ドアを開けて出かけてみてください。
三重県で人気の車中泊スポットTOP3に関するよくある質問
予約なしでも車中泊できるスポットはありますか?
RVステーション鈴鹿やRVパークVISONは完全予約制です。おふろcafe湯守座も含め、Carstayステーションは基本的にアプリからの事前予約が必要です。一方、道の駅の駐車場での仮眠は予約不要ですが、あくまでも休憩が目的であり、長時間の滞在やキャンプ行為はマナー違反になります。三重県を安心して楽しむなら、事前に予約できる施設を利用することを強くおすすめします。特に伊勢神宮周辺は通年で観光客が多く、ノープランで行くと車中泊場所の確保に苦労することがあります。
軽自動車やコンパクトカーでも車中泊はできますか?
もちろん可能です。ホンダのN-VANやダイハツのハイゼットカーゴなど、軽バンをベースにした車中泊仕様車は年々人気が高まっています。後部座席をフルフラットにできる車種であれば、一人から二人の車中泊は十分に快適です。2026年1月末のジャパンキャンピングカーショーでも、ホンダのフリードやN-VANをベースにした車中泊仕様車が多数展示され、大きな注目を集めました。三重県のRVパークやCarstayステーションは車種を問わず利用できるため、大型のキャンピングカーを持っていなくても問題ありません。
ペットと一緒に車中泊できるスポットはどこですか?
RVステーション鈴鹿には無料のドッグランが併設されており、ペット連れのキャンパーから特に人気があります。RVパークVISONでもペット同伴での利用が可能です。ただし、施設によって利用条件が異なるため、予約時に必ずペット可かどうかを確認してから訪れるようにしましょう。
車中泊に必要な持ち物の最低限リストを教えてください
初めての車中泊なら、寝袋、マット(車内の凹凸を解消するため)、カーテンまたはサンシェード(目隠しと断熱を兼ねる)、モバイルバッテリーまたはポータブル電源、懐中電灯、ゴミ袋、この6つがあれば最低限のスタートは切れます。冬場は前述した防寒グッズに加えて、温かい飲み物を入れた保温ボトルがあると、夜中に目が覚めたときにほっとできます。慣れてきたら、ポータブル電源や車載用クーラーなど快適性を高めるアイテムを徐々に揃えていくのが賢い楽しみ方です。
まとめ
三重県で人気の車中泊スポットTOP3は、高速道路を降りずに利用できるRVステーション鈴鹿、温泉とカフェの融合で滞在そのものが楽しいおふろcafe湯守座、そして日本最大級のリゾート型RVパークVISONという、三者三様の魅力を持つ施設でした。どのスポットにも共通しているのは、「ただ車を停めて寝るだけ」ではなく、その場所で過ごす時間そのものに価値があるという点です。
2025年のCarstay予約ランキングで三重県のスポットが西日本上位を席巻した背景には、温泉文化と車中泊の親和性の高さ、そしてアクセスの良さという地の利があります。2026年も車中泊市場はさらに拡大が見込まれており、三重県内では新たなRVパークやCarstayステーションの開設も続いています。まだ車中泊を体験したことがない人も、温泉付きの快適な施設が充実している三重県なら、きっと満足のいくデビューができるはずです。次の週末、まずはアプリで空き状況をチェックしてみてはいかがでしょうか。


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