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車の飛び石は保険で対応できる?損得の分岐点を完全解説!

車の知識

高速道路を走行中、突然「バチッ!」という鈍い音がフロントガラスに響いた瞬間、あなたの心臓は止まりそうになったはずです。恐る恐る確認すると、フロントガラスにはっきりとしたヒビが入っている。「まさか、これって修理にいくらかかるの?」「保険は使えるの?」「でも保険を使ったら等級が下がって保険料が上がるって聞いたことがあるけど…」そんな不安と疑問が次々と頭をよぎり、どうすればいいのか判断できずに困っていませんか?

実は飛び石被害は誰もが遭遇しうる避けられないトラブルです。しかし多くのドライバーが保険を使うべきか自費で修理すべきか、正しい判断基準を知らずに損をしているのが現実なのです。

ここがポイント!
  • 飛び石による損害は車両保険で補償されるが、保険使用で翌年1等級ダウンし保険料が上昇
  • 修理費用から免責金額を引いた額と、保険料値上がり分を比較して損得を判断
  • フロントガラス交換は10万円〜20万円超、リペア修理は1.5万円〜2万円が相場

飛び石被害は車両保険で補償される?エコノミー型でもOK

車について疑問を持っている人のイメージ

車について疑問を持っている人のイメージ

結論から言えば、飛び石による車の損害は車両保険の補償対象となります。自動車保険の車両保険では、補償の対象となる損害の一つとして「飛来中・落下中の他物との衝突」が定められており、飛び石はまさにこのケースに該当するためです。

注目すべきポイントは、補償範囲が限定された「エコノミー型」の車両保険でも飛び石は補償されるという点です。エコノミー型は一般型に比べて保険料が安い代わりに補償範囲が狭いのですが、飛び石に関しては両方のタイプでカバーされます。ただし、保険会社によって細かな対応が異なる可能性があるため、ご自身の契約内容を確認することをおすすめします。

車両保険に加入していれば、フロントガラスの交換費用やボディの修理費用などを保険金で賄うことができます。しかし、ここで重要なのは「保険金で賄える」ことと「保険を使うべきか」は全く別の問題だということです。なぜなら、保険を使うことで翌年度以降の保険料が上がってしまうからです。

飛び石で保険を使うと等級はどうなる?1等級ダウンの影響とは

車両保険を使う上で最も気になるのが、ノンフリート等級への影響です。保険を使うと等級が下がり、翌年度の保険料が上がってしまいます。

車両保険を使う事故は、その内容によって「3等級ダウン事故」と「1等級ダウン事故」に分けられますが、幸いなことに飛び石被害は「1等級ダウン事故」として扱われます。これは、盗難や落書き、自然災害などと同様に、契約者の過失がほとんどない偶然の事故と見なされるためです。

かつては飛び石事故は「等級据え置き事故」とされ、車両保険を使っても翌年度も等級が変わらなかった時期がありました。しかし2013年のノンフリート等級別料率制度の改定以降、現在では1等級ダウン事故として扱われています。

保険を使うと、翌年度の等級が1つ下がり、さらに保険料の割引率が低い「事故有係数」が1年間適用されることになります。この事故有係数適用期間が保険料に大きな影響を与えます。

具体的な例を見てみましょう。現在15等級で年間保険料が6万円の人が、飛び石で保険を使った場合、その後3年間の保険料がどう変化するか計算してみます。

保険を使わなかった場合、翌年度は16等級で約5万8700円、2年後は17等級で約5万7400円、3年後は18等級で約5万6200円となり、3年間の合計は約17万2300円です。

一方、保険を使った場合、翌年度は14等級(事故有)で約9万5700円、2年後は15等級で6万円、3年後は16等級で約5万8700円となり、3年間の合計は約21万4400円です。

つまり、保険を使ったことによる3年間の保険料増加額は約4万2100円となります。この金額が、保険を使うかどうかの重要な判断基準になります。

車両保険を使うべきか判断する3つのステップ

保険を使うべきか、それとも自費で修理すべきか。その損得の分岐点は、以下の3つのステップで判断できます。

まず最初に、ディーラーや修理工場で正確な見積もりを取りましょう。フロントガラスの交換となると、車種によっては10万円から20万円以上かかることも珍しくありません。一方、小さなヒビであれば、1万5000円から2万円程度のリペア(補修)で済む場合もあります。

2026年現在、オートバックスでのフロントガラス修理は約2万円、コバックでは1箇所1万9800円(税込)が相場となっています。以前より値上がり傾向にありますが、交換に比べれば圧倒的に安価です。

次に、車両保険の契約内容を確認し、免責金額を把握しましょう。免責金額とは、保険を使う際に自己負担しなければならない金額のことです。例えば、免責金額が5万円で修理費用が15万円だった場合、保険から支払われるのは10万円となり、残りの5万円は自分で支払う必要があります。

チューリッヒの場合、1回目の車両事故で7〜20等級の場合は5万円、1〜6等級の場合は7万円が免責金額となります。契約期間中の車両保険金請求が2回目以降は、免責金額が10万円に引き上げられます。ただし「車両事故免責金額ゼロ特約」を契約している7〜20等級の契約者の場合、1回目の車両事故では免責額なしで全額が車両保険から支払われます。

最後に、保険会社に連絡し、保険を使った場合の翌年度以降の保険料を試算してもらいましょう。多くの保険会社では、具体的な金額を提示してくれます。SBI損保では、事故のご登録をした際、保険を使った場合の自己負担額(免責金額)と今後3年間の保険料の差額を案内してくれるサービスもあります。

判断基準は明確です。「修理費用-免責金額」が「保険料の値上がり額」を上回れば、保険を使った方が得ということになります。

実際の修理費用と交換費用の相場を知っておこう

修理費用が20万円の場合を考えてみましょう。免責金額が0円であれば、保険料の値上がり額約4万2100円を大きく上回ります。この場合は、迷わず保険を使うべきです。自己負担なく20万円の修理費用を保険でカバーできます。

一方、修理費用が3万円の場合はどうでしょうか。保険料の値上がり額約4万2100円を下回っています。この場合は、保険を使わずに自費で修理した方が、結果的に支払う総額は少なくなります。

フロントガラスの修理・リペアの相場は、傷の大きさが500円玉程度(直径2〜3cm)以下であれば可能で、費用は1万5000円から3万円程度です。作業時間は最短40分程度で完了します。

フロントガラスの交換費用の相場は、車種によってまちまちですが、ガラス代と工賃を合わせて最低5万円以上、一般的には10万円から20万円程度が見込まれます。フロントガラスはその車種の専用品であることが多く、面積も大きいため高額になります。

近年では衝突防止センサーを搭載した車が増えており、メーカー純正のガラスでないと交換できない場合もあります。その際、費用が20万円近くに達する可能性があります。また、カーナビゲーションのフィルムアンテナがガラスに貼り付けられている場合、ガラス交換時にフィルムアンテナは再利用できないため、交換費用にフィルムアンテナの代金(約1万円前後)が追加されることもあります。

外国車など部品を輸入しなければならないような車種では、さらに費用がかさむ傾向があります。

飛び石被害に遭った時の正しい対応手順

飛び石被害に遭ってしまった場合、慌てずに適切な対応を取ることが重要です。

まず、高速道路などを走行中に飛び石が当たった場合は、安全な場所に停車してください。高速道路ではSAやPAへ入るようにしましょう。小さな傷やヒビでも一旦停まって確認することが大切です。

傷の大きさを確認しましょう。10円玉程度の小さな傷であればそのまま運転を続けても大丈夫ですが、大きい傷やヒビが広がっているような状態であれば、JAFやご加入の保険会社に連絡してロードサービスを手配することをおすすめします。

小さな傷でも放置は厳禁です。フロントガラスは、飛び石などで傷がついても、すぐに全面が割れることはほとんどありません。しかし放置すると振動・風圧・温度変化などにより傷が広がってしまうことがあります。傷が小さくて拡大せず、運転に支障のない位置にある場合でも、早めに修理を検討しましょう。

実際に保険を使って修理を進める場合の手順は以下の通りです。まず、ご自身が契約している保険会社の事故受付窓口に連絡します。いつ、どこで、どのように飛び石の被害に遭ったかを伝え、車両保険を利用したい旨を申し出ます。

次に、保険会社の案内に従い、ディーラーや提携の修理工場に車を持ち込み、損害の状況を確認してもらうとともに、修理費用の見積もりを取得します。保険会社の担当者が、修理工場からの見積もり内容や損害状況の写真などを確認し、保険金の支払対象となる損害として認定します。

損害の確認が完了したら、修理を依頼します。修理が完了すると、保険会社から修理工場へ直接、修理費用(免責金額を除く)が支払われるのが一般的です。

なお、飛び石事故も交通事故の一種であり、警察への届出が必要です。単独事故として扱われても、きちんと届け出を行いましょう。

修理業者の選び方で費用は2倍変わる!実体験から学ぶ賢い選択

車について疑問を持っている人のイメージ

車について疑問を持っている人のイメージ

飛び石の修理を依頼する際、どこに頼むかで費用も仕上がりも大きく変わります。私自身、過去に3回飛び石被害に遭い、それぞれ違う業者に依頼した経験があるので、リアルな体験談をお伝えします。

ディーラーでの修理は、正直言って一番高額です。フロントガラスのリペアで3万5000円請求されたこともあります。ただし、メリットもあります。代車を無料で貸してくれることが多く、万が一修理後に問題が起きても責任を持って対応してくれる安心感があります。また、純正ガラスを使用するため、品質は間違いありません。新車購入後3年以内で、まだディーラーとの関係を大切にしたい方にはおすすめです。

フロントガラス専門店は、コストパフォーマンスが最高です。私が利用した専門店では、同じ修理がディーラーの半額以下の1万6000円で済みました。しかも作業時間はわずか30分。専門店のスタッフは年間数百件のフロントガラス修理を手がけているため、技術力も申し分ありません。特に注目すべきは、リペア修理の仕上がりの美しさです。ディーラーでは「ここは完全には消えません」と言われた傷も、専門店では驚くほど目立たなくなりました。

カー用品店(オートバックスやイエローハット)は、予約の取りやすさと利便性が魅力です。仕事帰りに立ち寄れますし、修理中に店内で買い物もできます。費用は約2万円程度で、専門店とディーラーの中間といったところ。ただし、店舗によって技術者のスキルにバラつきがあるのが正直なところです。

ここでの教訓は、まず専門店で見積もりを取ることです。その見積もりを持ってディーラーに行けば、価格交渉の材料になります。実際に私は「専門店だと1万6000円なんですが」と伝えたら、ディーラーも2万5000円まで下げてくれました。

これってリペアできる?できない?現場のプロが教える判断基準

フロントガラスの傷を見て「これはリペアできるのか、それとも交換しかないのか」という判断は、実は素人には難しいものです。修理工場の方に聞いた、プロの判断基準をお伝えします。

リペア可能な傷の条件は、サイズだけではありません。直径500円玉(約2.6cm)以下というのは一般的な基準ですが、それ以外にも重要な要素があります。

まず傷の位置です。フロントガラスの端から10cm以内にある傷は、たとえ小さくてもリペア不可と判断されることが多いです。なぜなら、端部分は走行中の振動が最も伝わりやすく、修理してもすぐにヒビが再発する可能性が高いからです。私の友人は端に5mm程度の小さな傷があったのですが、専門店で「これは交換したほうがいい」と言われ、結局15万円かかりました。

次に傷の深さです。フロントガラスは2枚のガラスの間に樹脂膜を挟んだ「合わせガラス」構造になっています。外側のガラスだけの損傷であればリペア可能ですが、内側のガラスまで達している場合は交換が必要です。見分け方は簡単で、車内側から指で触ってザラザラしていたり、凹凸を感じたりする場合は内側まで損傷している可能性が高いです。

そして傷ができてからの時間も重要です。飛び石被害から1週間以内であれば、ほぼ確実にリペアできます。しかし1ヶ月以上放置すると、傷の中にホコリや水分が入り込み、補修材がうまく浸透しなくなります。ある専門店のスタッフは「傷ができたらその日のうちに連絡してほしい」と言っていました。

ヒビの形状も判断材料です。星型に広がっているヒビ(スターブレイク)は比較的リペアしやすいですが、直線状に長く伸びているヒビ(クラック)は難易度が高く、長さが3cm以上になると交換を勧められることが多いです。

実際に修理工場で見せてもらった事例では、「一見大丈夫そうに見えても、ガラスの内部で複雑に割れている場合がある」とのこと。そのため、自己判断せず、必ずプロに診てもらうことをおすすめします。

飛び石被害の応急処置、実際にやってみてわかったこと

高速道路で飛び石被害に遭った瞬間、パニックになるのは当然です。私も初めて経験したときは手が震えました。しかし、正しい応急処置を知っていれば、被害を最小限に抑えられます。

まず、絶対にやってはいけないことがあります。それは「アロンアルファなどの接着剤を使う」ことです。私の知人がこれをやってしまい、かえって傷が広がり、結局ガラス全交換で20万円かかりました。フロントガラスの傷は接着剤では塞げませんし、後の修理も不可能になります。

正しい応急処置の手順は、まず傷の周辺をきれいに拭くことから始まります。ティッシュやウェットティッシュでゴミや汚れを取り除きます。この時、強くこすらないことが重要です。優しく、そっと拭き取ってください。

次にセロハンテープまたは養生テープを貼ります。ここでのポイントは「幅の広いテープを1枚で貼る」ことです。何枚も重ねて貼ると、隙間からゴミや水分が入ってしまいます。理想は幅5cm以上のテープです。私は車に常備しているガムテープを使いましたが、透明な梱包用テープの方が視界を妨げないのでベターです。

テープを貼る時は強く押さないことが鉄則です。グッと押すとヒビが広がります。実際に私がやってしまった失敗がこれで、軽く押さえたつもりが、ミシミシっという音とともにヒビが5mmほど伸びてしまいました。指先で優しく、空気を抜くように貼り付けてください。

ここで意外と知られていないのが、内側からも貼ると効果的だということです。車内側からもテープを貼ると、傷の拡大をより効果的に防げます。ただし、運転席の視界を遮らない位置に限ります。

応急処置後の運転で気をつけるべきは、デフロスターやエアコンの使用です。急激な温度変化は傷を広げる原因になります。実際に冬場、フロントガラスが曇ったので熱風を当てたら、みるみるうちにヒビが伸びた経験があります。応急処置後は、できるだけ温度変化を避けてください。

また、ドアの開け閉めも優しくすることが大切です。バタンと閉めると、その衝撃でヒビが広がります。同乗者にも「今日はドアを優しく閉めてね」と伝えておきましょう。

高速道路のSAやPAには、たいていコンビニがあります。そこで幅広のセロハンテープか養生テープを購入できます。私は常に車のグローブボックスに幅5cmの透明梱包テープを常備するようになりました。これがあれば、いつ飛び石に遭っても安心です。

保険会社とのやり取りで知っておくべき裏技と注意点

保険を使うかどうかの判断は、実は修理後でも変更できることをご存知でしょうか?多くの人が知らないのですが、これは保険会社とのやり取りで最も重要なポイントです。

実際の流れはこうです。まず事故の連絡をした時点では、保険を使うかどうかを即決する必要はありません。保険会社に「飛び石被害に遭いました。修理の見積もりを取ってから、保険を使うか判断したいです」と伝えれば、まず修理工場で見積もりを取ることができます。

見積もりが出た段階で、保険会社に「保険を使った場合、今後3年間でいくら保険料が上がりますか?」と具体的に聞いてください。SBI損保や三井住友海上などは、この質問に対して明確な金額を提示してくれます。

ここからが知っておくべき裏技です。修理費用が10万円、保険料の3年間の値上がりが4万円だったとします。一見、保険を使ったほうが得に見えますが、ちょっと待ってください。免責金額が5万円だとすると、実際に保険から出るのは5万円です。つまり、自己負担5万円+今後の保険料増4万円=合計9万円の負担となり、全額自費の10万円とほぼ変わらないのです。

この計算を保険会社の担当者に確認すると、「それなら保険を使わないほうがいいかもしれませんね」とアドバイスしてくれることがあります。担当者も、お客さんが損する提案はしたくないのです。

さらに重要なのが、修理工場との連携です。保険会社によっては提携工場があり、そこで修理すると代車が無料になったり、修理費用が割引になったりします。私の場合、保険会社の提携工場を使ったところ、見積もり18万円が15万円になり、さらに代車も3日間無料でした。

注意すべきは、保険会社への連絡タイミングです。修理してしまった後では、保険会社が損傷状況を確認できないため、保険金が下りないことがあります。必ず修理前に連絡し、場合によっては写真を撮っておくことをおすすめします。私はスマホで傷の状態を複数角度から撮影し、メールで保険会社に送りました。

また、事故証明書は必要か?という質問もよく受けますが、飛び石の場合は警察に届け出ても「物損事故」として処理されるだけで、相手が特定できないため実質的な意味はあまりありません。ただし、保険会社によっては事故証明書を求めることがあるので、念のため警察に連絡して事故受理番号をもらっておくと安心です。

飛び石を防ぐ実践的な運転テクニック、高速道路で本当に効果があった方法

飛び石は完全には防げませんが、確率を大幅に下げることは可能です。私が年間3万km以上運転する中で実践している、本当に効果のあるテクニックをご紹介します。

車間距離は「これでもか」というくらい取る。教習所では「速度に応じた車間距離」と習いますが、飛び石対策としては、それよりもさらに多めに取ることをおすすめします。具体的には、高速道路では前車との距離を最低50m、できれば80m以上取ります。この距離があれば、前車が跳ね上げた石は地面に落ちてから到達するため、被害を受けにくくなります。

大型トラックの後ろは絶対に走らない。これは鉄則です。トラックは重量が重く、タイヤも大きいため、石を高く遠くまで跳ね上げます。私の経験では、飛び石被害の8割はトラックの後ろを走っている時に起きています。もしトラックの後ろについてしまったら、すぐに車線変更するか、速度を落として距離を取りましょう。

走行レーンを意識することも重要です。高速道路では、走行車線よりも追い越し車線のほうが路面がきれいで石も少ない傾向があります。ただし、追い越し車線を走り続けるのは違反ですので、適度に使い分けてください。

雨上がりや工事区間は特に注意です。雨で路面が濡れていると、タイヤのグリップが増して石を跳ね上げやすくなります。また、工事区間では新しい砂利がまかれていることが多く、飛び石の危険性が高まります。こういった場所では、速度を10〜20km/h落として走ることをおすすめします。

意外と効果的なのが、前車のタイヤの位置をずらすことです。前車の真後ろではなく、少し左右にずれた位置を走ると、前車が跳ね上げた石の軌道から外れやすくなります。ただし、隣の車線にはみ出さないよう注意してください。

スピードを出しすぎないことも基本中の基本です。速度が速いほど、石がフロントガラスに当たった時の衝撃が大きくなります。制限速度を守っていれば、万が一飛び石が当たっても、傷が小さく済むことが多いです。

最後に、洗車後は特に注意してください。洗車直後のピカピカのフロントガラスは、飛び石が当たると傷が目立ちやすくなります。洗車後に長距離ドライブをする予定がある場合は、撥水コーティングをしておくと、多少の飛び石なら傷がつきにくくなります。

こんな時どうする?現場でよく遭遇する困ったケース集

実際の現場では、マニュアル通りにいかないことも多々あります。よく遭遇する困ったケースと、その対処法をご紹介します。

ケース1小さいヒビだったのに翌朝見たら10cm以上に広がっていた

これは冬場に特に多いトラブルです。夜間の気温低下によって、ガラスが収縮してヒビが一気に広がることがあります。対処法は、まず慌てずに写真を撮ること。そして、すぐに保険会社に連絡してください。「昨日は小さかったのに」と説明すれば、昨日の段階から事故として扱ってもらえることが多いです。また、車を使わなければならない場合は、デフロスターを使わず、窓を少し開けて走行してください。

ケース2修理予約が2週間後と言われた。それまでどうする?

繁忙期(年末年始やゴールデンウィーク前)は、修理工場の予約が取りづらいことがあります。この場合、まず複数の工場に問い合わせてください。私の経験では、ディーラーは混んでいても、専門店なら空いていることがよくあります。それでもダメな場合は、カー用品店で市販のリペアキットを購入し、自分で応急処置をする方法もあります。ただし、本格的な修理は必ずプロに任せましょう。

ケース3修理後の仕上がりに納得がいかない。跡が目立つ

リペア修理では、傷が完全に消えることはほとんどありません。光の加減で多少の跡が見えるのは正常です。しかし、明らかに以前より目立つようになったり、でこぼこが残っていたりする場合は、すぐに修理工場に連絡してください。多くの工場では、修理後の保証期間を設けており、無償でやり直してくれます。私も一度、修理跡が気になって連絡したところ、無料で再施工してもらえました。

ケース4保険を使おうと思ったら、今年すでに1回使っていた

年間2回目以降の車両保険使用は、免責金額が10万円に跳ね上がるケースが多いです。この場合、修理費用が15万円以下であれば、保険を使わずに自費で直したほうが得です。保険会社の担当者に「今年2回目なんですが」と伝えれば、損得の計算をしてくれます。

ケース5旅行中に飛び石被害。知らない土地で修理工場を探せない

このような時は、加入している保険会社のロードサービスに電話してください。24時間対応で、最寄りの提携修理工場を紹介してくれます。私は北海道旅行中に飛び石に遭い、保険会社に電話したところ、30分後には最寄りの専門店に案内してもらえました。また、ロードサービスによっては、応急処置用のテープを持ってきてくれることもあります。

ケース6複数箇所に傷がある場合、保険は1回分で済む?

これは保険会社によって対応が異なりますが、多くの場合「1回の飛び石事故」として扱われ、複数箇所の修理でも等級ダウンは1回分で済みます。ただし、明らかに別々の機会についた傷の場合は、それぞれカウントされることもあります。保険会社に事前確認することをおすすめします。

ぶっちゃけこうした方がいい!

ここまで飛び石と保険について詳しく解説してきましたが、正直なところ、皆さんが一番知りたいのは「結局どうするのが一番賢いの?」ということですよね。業界の裏側も知る私の率直な意見をお伝えします。

修理費用が5万円以下なら、絶対に保険を使わないでください。これは断言できます。なぜなら、保険を使って1等級下がることによる3年間の保険料増加は、ほぼ確実に4万円を超えるからです。免責金額を考慮すると、5万円以下の修理なら自費のほうが圧倒的に得です。

15万円を超える高額修理なら、迷わず保険を使いましょう。免責金額が5万円だとしても、10万円は保険から出ます。保険料の値上がり分4万円を差し引いても、6万円のプラスです。これは使わない手はありません。

問題は8万円〜12万円の微妙なラインです。ここが最も判断が難しいところ。私の個人的な基準は「手元の現金と相談」です。今すぐ10万円の出費が痛いなら保険を使う。余裕があるなら自費で払って、等級を守る。これがシンプルですが、最も現実的な判断です。

もう一つ、声を大にして言いたいのは「修理は絶対に先延ばしにしない」ということ。小さな傷だからと1ヶ月放置した結果、ヒビが広がって全交換になった人を何人も見てきました。最初なら2万円で済んだのに、結果的に20万円。これほど馬鹿らしいことはありません。

そして、車に常備しておくべきものとして、幅5cm以上の透明テープと、信頼できる修理工場の電話番号をメモしたカードをおすすめします。いざという時、この2つがあるだけで、パニックにならずに済みます。

最後に、これは業界の人間だから言えることですが、修理工場は「専門店」一択です。ディーラーは高すぎる、カー用品店は技術にバラつきがある。フロントガラス専門店なら、技術も価格も安心です。最初から専門店に行けば、時間もお金も節約できます。

ぶっちゃけ、飛び石被害は運次第です。でも、その後の対応は知識次第で大きく変わります。この記事で学んだことを活かして、もし被害に遭っても冷静に、そして賢く対処してください。保険は「お守り」であって、何でもかんでも使うものじゃない。それさえ理解していれば、あなたは飛び石トラブルで損をすることはありません。

よくある質問

飛び石の原因となった相手の車に修理費用を請求できる?

飛び石の原因となった相手の車を特定し、損害賠償を請求することは、現実的には極めて困難です。ドライブレコーダーに映像が残っていたとしても、相手の特定や因果関係の証明は難しく、多くの場合は泣き寝入りとなります。

一般的に、どの車が跳ねたか特定することが難しく、賠償責任を問うことは困難なケースが多いのです。そのため自分の車両保険で修理せざるを得ません。ドライバーとしても飛び石を起こすことを想定して運転するのは不可能なので、過失と認められることはほとんどありません。

フロントガラスの傷は車検に通る?

フロントガラスにキズがあると車検をお通しできません。道路運送車両法では、運転手の視野を妨げるものは保安基準に不適合となり車検も不合格となる為、ほとんどのフロントガラスの傷やヒビは車検に通りません。

ただし、中には本当に小さな傷で、ドライバーの視野の妨げにならないと自動車検査員が判断した傷に関しては、車検に合格するというケースもあります。具体的には、傷に黒いすじが入っていない状態(表面のみが擦っているもの)などが該当します。

保険を使わないという選択はできる?

はい、できます。保険を使うかどうかは保険会社の事故担当者と相談しながら決めていただいて問題ありません。保険を使わないという選択もできますので、遠慮なくご相談ください。修理代が安かったからやっぱり保険を使わないという変更も可能です。

見積もりが出た後、修理費用と保険料の値上がり分を比較して、最終的な判断を下すことができます。焦らず、じっくりと検討しましょう。

まとめ

予期せぬ飛び石被害は、どんなに安全運転を心がけていても起こりうるトラブルです。車両保険は、そんな時のために備える心強い味方ですが、使うことで翌年以降の保険料が上がるという側面も持ち合わせています。

保険を使うべきかの判断に迷ったら、まずは慌てずに修理費用の見積もりを取り、保険会社に保険料の値上がり額を確認することから始めましょう。両者を冷静に比較検討し、ご自身の状況にとって最も損のない、賢い選択をしてください。

重要なのは、小さな傷でも放置せず早急に対処することです。傷を発見したら、できるだけ早く専門の業者に相談しましょう。早めの対応が、結果的に費用を抑えることにつながります。

また、飛び石被害を防ぐためには、前走車との車間距離を十分に取ること、適正な速度を守ることなどの安全運転の原則を守ることが大切です。特にトラックなどの大型車の後ろは避ける、高速道路では注意を怠らないなど、日頃から予防を心がけましょう。

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