春の陽気に誘われて、久しぶりに車でドライブ…そんな楽しい計画が一転、出発直前のバッテリー上がりで台無しになった経験はありませんか?実は4月と5月は、一年の中でも特に車のトラブルが急増する時期なんです。新生活のバタバタや、ゴールデンウィークの長距離ドライブで普段使わない車を動かす機会が増えるこの季節。JAFのロードサービス出動データを見ても、この時期のトラブル件数は驚くほど多いことが分かっています。でも安心してください。適切な知識と事前の準備さえあれば、これらのトラブルのほとんどは防ぐことができるんです。
- 4月と5月に車のトラブルが急増する3つの理由と、それぞれの対策
- バッテリー上がりからタイヤトラブルまで、頻発する7つの問題と予防法
- GW前に絶対チェックすべき車の点検項目と、トラブル時の緊急対処法
なぜ4月と5月は車のトラブルが多いのか?

車について疑問を持っている人のイメージ
春先の4月から5月にかけて車のトラブルが増加する背景には、いくつかの明確な理由があります。まず最も大きな要因は久しぶりの長距離運転です。冬の間は近場での買い物程度にしか車を使わなかった方が、暖かくなって急に遠出をする機会が増えます。特にゴールデンウィークは、2026年の場合5月2日から5月6日まで5連休となり、4月30日と5月1日を休めば8連休という大型連休になります。この期間中、普段は運転しない方がハンドルを握る機会も増え、交通量そのものが急増します。
次に見逃せないのが車の放置期間です。定期的に乗らない車は、バッテリーの自然放電やタイヤの空気圧低下など、様々な不具合が発生しやすくなります。特に一ヶ月以上車を動かしていない場合、エンジンオイルが内部の金属部品を潤滑せず、ドライスタートと呼ばれる現象が起こるリスクが高まります。さらに、この時期は気温の変化も激しく、昼夜の寒暖差がバッテリーや冷却系統に負担をかけます。
また、4月は新入学シーズンでもあります。交通安全白書によると、小学1年生の歩行中の交通事故は、入学直後の4月よりもむしろ5月中旬から下旬にかけてピークを迎えることが分かっています。これは、通学に慣れてきた頃の油断が事故につながるためです。ドライバー側も、子どもの飛び出しなどに十分注意する必要があります。
4月と5月に急増する車のトラブル7選
バッテリー上がりが圧倒的1位!
JAFのロードサービス出動理由として最も多いのがバッテリー上がりで、2024年度の救援要請の約42%を占めています。特にゴールデンウィーク期間中(2024年4月27日から5月7日の10日間)には27,298件もの出動があり、これは年間を通じても特に多い数字です。久しぶりに車を動かそうとした際、エンジンがかからないという経験をされた方も多いのではないでしょうか?
バッテリーが上がる原因は主に2つあります。1つ目は、車を長期間使用しないことによる自然放電です。車は走行していなくても、カーナビや時計などの電装品が少しずつ電力を消耗しています。通常は走行することでバッテリーに充電される仕組みですが、車を動かさずにいると充電されないまま電力だけが消費され続けます。2つ目はバッテリーの劣化です。バッテリーの寿命は一般的に2年から5年とされており、2年以上交換していない場合は特に注意が必要です。
さらに、エアコンの使用開始もバッテリーへの負担を増やします。春先は気温が上がり始め、初めてエアコンを使う方も増えますが、これが弱っているバッテリーにとどめを刺すケースも少なくありません。アイドリングストップ機能付きの車の場合、バッテリーが劣化するとアイドリングストップが作動しなくなるため、これが劣化のサインとなります。
タイヤのパンクとバーストに要注意!
GW期間中は高速道路を利用する機会が増えますが、その際に多発するのがタイヤのトラブルです。タイヤの空気圧は自然に抜けていくため、長期間放置していた車のタイヤは空気圧が大幅に低下している可能性があります。空気圧が適切でないと、タイヤの偏摩耗の原因となったり、車の自重を支えられずにタイヤやホイールが変形したりします。
特に危険なのは、タイヤ側面にひび割れやヘルニアと呼ばれる膨らみがある状態です。路面温度が高くなる4月から5月にかけては、タイヤへの負担が増大します。高速道路での走行中にバースト(破裂)すると、重大な事故につながる可能性があります。また、タイヤの溝が1.6mm以下になると法定基準を満たさないため、早めの交換が必要です。
タイヤに異物が刺さっている場合、一気に空気が抜けるわけではないため気づきにくいのですが、走行中にカチカチと一定の間隔で音がする時は要注意です。すぐに安全な場所に停車して確認しましょう。タイヤの内部まで異物が到達すると、バーストのリスクが急激に高まります。
エアコンの不調で車内が蒸し風呂状態?
春先から初夏にかけて、久しぶりにエアコンをつけたら全く冷えない、変な臭いがする、異音がするといったトラブルが頻発します。エアコンの効きが悪い主な原因は、エアコンフィルターの詰まりやエアコンガスの不足です。フィルターにほこりが詰まったり、カビが発生したりすると、その臭いがエアコンの風に乗って車内に広がります。
また、冷媒が漏れていたりコンプレッサーが故障していたりすると、エアコンの冷却能力が低下したり完全に機能しなくなったりします。ブーン、カラカラ、ギギギ、キュルキュルといった異音がする場合は、ファンやコンプレッサーの故障が疑われます。異音を放置すると状況が悪化するため、早めに点検を受けましょう。
エアコンフィルターの交換は比較的簡単で、自分で行うこともできます。定期的にフィルターを清掃し、ガスを補充することで改善します。さらに、エアコン添加剤を使用すると、吹き出し口の温度が使用前と比べて5℃も下がることもあり、冷却効果が大幅に向上します。
エンジンオイルと冷却水の劣化
見落とされがちですが、エンジンオイルと冷却水は車に乗らなくても劣化していきます。エンジン内部は完全な密閉状態ではないため、車に乗らなくても徐々にオイルが酸化していきます。見た目ではわかりづらいため劣化していないと思いがちですが、実際には劣化しているケースが多いのです。
劣化したオイルで走行し続けると、燃費の悪化や加速力の低下が起こり、最悪の場合はエンジンの故障につながります。また、冷却水も長期間車を放置すると防錆効果が薄れ、冷却水の通路に錆が発生してしまうこともあります。オイルも冷却水も循環させずにいると、その通路内で不純物が詰まってしまう可能性があります。
特に一ヶ月全く車を動かしていない状態だと、エンジンを始動した際に内部の金属部品にオイルが潤滑せず乾いた状態で動いてしまうドライスタートと呼ばれる現象が起こる危険性があります。これはエンジンに深刻なダメージを与えるため、定期的に車を動かすことが重要です。
空気圧不足でタイヤが変形!
長期的に車に乗らなくても、タイヤに影響はないとお考えの方もいると思いますが、実はタイヤは放置しているだけで空気圧が低下していきます。タイヤは適切な空気圧を維持して運用することで、走行時に本来のスペックを発揮します。しかし、空気は自然に抜けていってしまうため、長期的に車を放置していた場合、タイヤ内の空気圧が大きく低下している可能性があります。
タイヤの空気圧が適切でないと、偏摩耗の原因となったり、車の自重を支えられずにタイヤやホイールが変形してしまったりします。また、タイヤに空気を入れるゴムバルブと呼ばれる部品も、同じくゴム製品のため時間が経つにつれて劣化していきます。そのため、久しぶりに車を動かそうとしてゴムエアバルブから空気が抜けているのに気づかず走行してしまい、空気圧が下がってしまうこともあります。
空気圧の点検は、ガソリンスタンドの無料サービスで簡単にチェックできます。メーカー推奨の空気圧に調整するだけで、燃費が改善され、タイヤの寿命も延びます。月に一度の空気圧チェックを習慣化することをおすすめします。
燃料の劣化で始動不能に?
長期間乗っていなかった場合に特に気をつけたいのが燃料の劣化です。ガソリンを入れたまま車を放置してしまうと、ガソリンも酸素に触れて酸化し劣化してしまいます。劣化したガソリンは見た目がどろどろとしたものになり、時間が経つと固まっていってしまいます。また、劣化したガソリンは異臭を放ちますので、給油口を開けてみて今までに嗅いだことのないような異臭がした場合は劣化している可能性が高いです。
時間経過以外にも、ガソリンタンク内に発生した結露によって水滴がガソリンに混ざってしまうことも劣化の原因と考えられています。劣化したガソリンをタンク内に入れ続けてしまうと、ガソリンタンクや配管といった金属部品が腐食を起こしてしまう可能性があります。さらに粘性が高いと、ポンプや配管などのガソリンを通る部品が目詰まりを起こしてしまいます。
もし無理に車を始動させた場合、エンジン周辺の部品が破損し、車の故障につながります。もしも車にガソリンを入れたまま半年以上経過している場合には、ガソリンの入れ替えが必要なため、必ずガソリンスタンドなどに相談してください。
小学生の交通事故増加という隠れたリスク
4月から5月にかけて、もう1つ重要なのが交通事故リスクの増加です。内閣府の交通安全白書によると、小学生の歩行中の交通事故は3月から6月にかけて多くなっています。特に小学1年生については、入学直後の4月よりも5月中旬から下旬にかけて第1のピークを迎えます。これは、新学期を迎えた後の慣れによる油断が事故につながるという理由が有力です。
小学生の歩行中の時間帯別死者・重傷者数を見ると、7時台および15時から17時台に多く、特に小学1・2年生が多くなっています。通行目的別では、登校中が10.4%、下校中が22.2%を占めています。ドライバーとしては、朝の通学時間帯や夕方の下校時刻には、まだ通学に慣れていない子どもたちによる急な飛び出しやはみ出しが考えられますから、それを常に念頭に置きながら運転する必要があります。
特に住宅街や学校周辺を走行する際は、速度を落とし、いつでも停止できる準備をしておくことが大切です。2026年9月からは生活道路の法定速度が30km/hに引き下げられる改正道路交通法が施行される予定ですが、それを待たずとも安全運転を心がけましょう。
GW前に絶対チェックすべき車の点検項目
ゴールデンウィークの長距離ドライブ前には、以下の点検を必ず行いましょう。まずバッテリーの状態確認です。エンジンルームを開けて、バッテリーの液量が十分か(本体横についているUPPER LEVELとLOWER LEVELの間にあるか)、プラス端子やマイナス端子に腐食や金具の緩みがないかを確認してください。動くようであれば増し締めします。バッテリー上面にあるキャップの通気口に落ち葉や埃などの汚れがついていないかも、できる範囲で取り除きましょう。
次にタイヤの点検です。タイヤの溝の深さを確認し、1.6mm以下であれば交換が必要です。100円玉を溝に差し込み、1円の文字が全部見えたら交換時期です。また、タイヤ側面にひび割れや膨らみがないか、異物が刺さっていないかも確認します。空気圧はメーカー推奨値に調整し、高速道路を利用する場合は若干高めにすることも検討しましょう。
エンジンオイルと冷却水のチェックも忘れずに行います。エンジンが冷えた状態で、オイルレベルゲージを抜いて拭き、再度差し込んで引き抜き、オイルの量が適正範囲にあるか確認します。冷却水はリザーバータンクを見て、FULLとLOWの間にあるか確認しましょう。不足している場合は補充が必要です。
さらに、ライト類の動作確認も重要です。ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー、バックランプがすべて正常に点灯するか確認します。球切れがあれば交換しましょう。ワイパーの動作確認とウォッシャー液の補充、フロントガラスの清掃も行います。夜間やトンネル走行がある場合、視界確保は安全運転の基本です。
トラブルが起きた時の緊急対処法
万が一、走行中にトラブルが発生した場合の対処法を知っておくことも重要です。バッテリーが上がった場合は、ブースターケーブルを使って他の車から電気を分けてもらう方法があります。ただし、バッテリーの取り扱いには危険が伴うため、自信がない場合はJAFなどのロードサービスを利用することをおすすめします。JAFの電話番号は「#8139(シャープハイサンキュー)」です。
タイヤがパンクした場合は、まず安全な場所に車を停車させます。高速道路であれば路肩に停車し、発煙筒や三角表示板で後続車に知らせます。スペアタイヤがあれば交換、パンク修理キットがあれば応急修理を行いますが、無理せずロードサービスを呼ぶのが安全です。パンクしたまま走行を続けると、ホイールを損傷したり重大な事故につながったりする可能性があります。
オーバーヒートが発生した場合、水温計の針が異常に高い位置を示していたり、エンジンルームから蒸気が出ていたりする症状が見られます。この場合、すぐに安全な場所に停車し、エンジンを切ります。ただし、エンジンが熱い状態でラジエーターキャップを開けると、熱湯が吹き出して大やけどをする危険があるため、必ずエンジンが十分に冷えてから対処しましょう。急激な温度変化を与えるとエンジンブロックにひびが入る可能性があるため、冷やすために水をかけるような行為は推奨されません。
プロメカニックが教える!自分でできる5分メンテナンス

車について疑問を持っている人のイメージ
車のメンテナンスというと難しく感じるかもしれませんが、実は誰でもできる簡単なチェック方法があります。ディーラーに持ち込む前に、自分で確認できることを知っておくだけで、無駄な出費を防げますし、トラブルの早期発見にもつながります。
まず、エンジンオイルの状態を確認する際、多くの方が見落としているのがオイルの色と匂いです。レベルゲージを抜いた時、オイルがティッシュに垂らしてみて真っ黒で、焦げた臭いがする場合は即交換が必要です。逆に、琥珀色で透明感があれば問題ありません。ただし、オイルの量が適正でも色が黒ければ、エンジン内部で燃焼カスが混ざっている証拠なので、走行距離に関わらず交換を検討すべきです。
次に、冷却水の確認で重要なのは色の変化です。新しい冷却水は鮮やかな緑色やピンク色をしていますが、茶色く濁っていたり、錆のような浮遊物が見える場合は、冷却システム内部が腐食している可能性があります。これを放置すると、ラジエーターやウォーターポンプの故障につながり、修理費用が10万円以上かかることもあります。
バッテリーの端子を見る時は、白い粉が吹いていないかを確認してください。これは硫酸の結晶で、端子の接触不良の原因になります。もし白い粉が付いていたら、お湯をかけて溶かし、乾いた布で拭き取るだけで改善することがあります。ただし、作業する際は必ずエンジンを切り、ゴム手袋を着用してください。バッテリー液は強酸性で、素手で触ると皮膚がただれる危険があります。
知らないと損する!ディーラーとカー用品店の賢い使い分け
車のメンテナンスをどこに依頼するかで、費用が2倍以上変わることをご存知ですか?実は、作業内容によって最適な依頼先が異なります。私の経験から、最もコストパフォーマンスが良い使い分け方をお伝えします。
ディーラーに依頼すべきなのは、エンジンやトランスミッション関連の重要な修理、リコール対応、そして保証期間内のトラブルです。特に新車から3年以内であれば、保証が効く可能性が高いので、まずはディーラーに相談しましょう。また、ディーラーは純正部品のデータベースを持っているため、複雑な電子制御系のトラブルにも強いです。
一方、カー用品店やガソリンスタンドは、オイル交換、タイヤ交換、バッテリー交換といった定期メンテナンスに向いています。例えば、オイル交換の場合、ディーラーでは5,000円から8,000円かかりますが、カー用品店なら2,000円から4,000円程度で済むことが多いです。さらに、土日でも営業している店舗が多く、予約なしで対応してくれるのも大きなメリットです。
ここで重要なのは、作業後の保証内容です。ディーラーは作業に対して手厚い保証を付けてくれますが、格安店では保証が限定的なこともあります。エンジンオイル漏れなどの重要な部分に関わる作業は、多少高くてもディーラーや信頼できる整備工場に依頼する方が、結果的に安心です。
私が実際に体験した失敗談をお話しすると、ある時、格安のタイヤ交換サービスを利用したのですが、作業後にホイールナットの締め付けが甘く、走行中にガタガタと異音がしたことがあります。すぐに気づいて締め直してもらいましたが、もし高速道路でタイヤが外れていたらと思うとゾッとします。作業後は必ず100km程度走った後にナットの増し締めを確認する習慣をつけることをおすすめします。
長距離ドライブ前の最終確認!30分でできるチェックリスト
ゴールデンウィーク前日の夜、または当日の朝に行うべき最終確認事項をリストアップします。これを実践するだけで、出発後のトラブルを大幅に減らせます。
まず出発の30分前には、エンジンをかけて暖気運転を行いましょう。冬場だけでなく、春先でも朝晩の気温差が大きいため、エンジンオイルを十分に循環させることが重要です。この時、アイドリングが不安定だったり、異音がしたりする場合は、出発を見合わせて点検を受けるべきです。
次に、車内の荷物の積み方も重要です。重い荷物は床面に、軽い荷物は上に配置するのが基本ですが、急ブレーキをかけた時に荷物が飛んでこないよう、固定するかネットで覆うことを忘れずに。実際、追突事故で後部座席に置いていたスーツケースが前に飛んできて、運転席の人が怪我をした事例もあります。
タイヤの最終確認では、空気圧だけでなくホイールナットの緩みも確認してください。特にタイヤ交換直後は要注意です。レンチで軽く叩いて、カツンという高い音がすれば正常ですが、ゴツンという鈍い音がする場合は緩んでいる可能性があります。
ガソリンは満タンにしておくことをおすすめします。ゴールデンウィーク中はガソリンスタンドも混雑し、高速道路のサービスエリアでは通常より10円以上高いこともあります。また、渋滞に巻き込まれた際、燃料が少ないと不安になりますし、エアコンを控えめにして快適性を犠牲にすることになります。
雨の日特有のトラブルと対処法
4月から5月は春雨や梅雨入り前の不安定な天候に見舞われやすい時期です。雨の日の運転には晴天時とは異なる注意点があり、トラブルも発生しやすくなります。
まず、雨が降り始めてすぐの時間帯が最も危険です。乾燥した道路に雨が降ることで、路面に溜まっていた泥やホコリが水分に混ざり、通常の濡れた路面よりもさらに滑りやすくなるからです。この状態でブレーキを強く踏むと、簡単にスリップしてしまいます。特にマンホールの蓋や白線の上は要注意で、普段の半分以下の速度で通過するくらいの慎重さが必要です。
また、水たまりを高速で通過した際に起こるハイドロプレーニング現象も恐ろしいトラブルです。これは、タイヤと道路の接地面に水が入り込み、スケートのように滑ってしまう現象で、ハンドル操作もブレーキも全く効かなくなります。もしハイドロプレーニング現象が起きたら、慌てずにアクセルから足を離し、ハンドルをしっかり握って車が自然に減速するのを待つのが正解です。急ブレーキは絶対に避けてください。
雨の日にワイパーを動かしても視界が悪い場合、ワイパーゴムの劣化が原因かもしれません。ワイパーゴムは1年に1回の交換が推奨されていますが、多くの方が数年間交換していないのが実情です。拭きムラがあったり、ビビリ音がする場合は即交換しましょう。カー用品店で1,000円から2,000円程度で購入でき、自分で交換も可能です。
さらに、雨の日はフロントガラスの曇りも問題になります。曇りを取る最も効果的な方法は、エアコンを除湿モードにして、外気導入に設定することです。内気循環にすると、車内の湿気が外に出ず、ますます曇りやすくなります。また、デフロスター(前面ガラス用の送風口)に風を集中させると、数秒で曇りが取れます。
高速道路でのトラブル!実体験から学ぶ対処法
私が実際に高速道路で経験したトラブルと、その時どう対処したかを共有します。この知識が、いざという時にあなたの命を救うかもしれません。
ある年のゴールデンウィーク、東名高速を走行中に突然ハンドルが異常に重くなり、まっすぐ走れなくなった経験があります。後で分かったのですが、これはパワーステアリングのベルトが切れたためでした。この時、私は慌てて急ブレーキを踏みそうになりましたが、冷静に路肩に寄せることを優先しました。ハンドルは重くても回らないわけではないので、両手でしっかり握って、ゆっくりと路肩に停車することができました。
高速道路でトラブルが発生した際の鉄則は、まず安全な場所に停車することです。路肩に停車したら、すぐに発煙筒を焚き、三角表示板を車の50m以上後方に設置します。そして、全員が車外に出て、ガードレールの外側など安全な場所に避難することが重要です。高速道路での停車中の追突事故は非常に多く、車内に残っていると命の危険があります。
別の機会には、タイヤがパンクした瞬間も経験しました。バン!という大きな音とともに、車が左に引っ張られる感覚がありました。この時も急ブレーキは禁物で、アクセルから足を離し、ハザードランプを点けながら、ハンドルをしっかり握って路肩に寄せました。パンクした状態で走り続けるとホイールが変形し、修理費用が跳ね上がります。
高速道路での燃料切れも深刻なトラブルです。ガス欠で停車すると、道路交通法違反で反則金9,000円、違反点数2点が科されます。さらに、ロードサービスを呼んでも、高速道路では燃料の持ち込みが制限されているため、最寄りのインターチェンジまでレッカー移動が必要になり、費用が15,000円以上かかることもあります。燃料警告灯が点いたら、次のサービスエリアで必ず給油しましょう。
子連れファミリー必見!車内環境の整え方
ゴールデンウィークに家族で遠出する際、子どもの快適性と安全性を確保することが、楽しいドライブの鍵になります。特に小さな子どもがいる場合、車内環境の整え方で旅の成功が決まると言っても過言ではありません。
まず、チャイルドシートの装着を改めて確認してください。警察庁の調査によると、チャイルドシートの使用率は高いものの、正しく装着できている割合は約50%という驚くべきデータがあります。シートベルトの通し方が間違っていたり、固定が甘かったりすると、事故の際に子どもを守れません。出発前に、チャイルドシートを前後左右に強く揺すって、ぐらつきがないか確認しましょう。
車内の温度管理も重要です。大人が快適と感じる温度でも、後部座席の子どもは暑すぎることがよくあります。特に、直射日光が当たる窓際は車内温度が10度以上高くなることもあります。サンシェードを使用し、後部座席専用のエアコン吹き出し口がある車は、そこから冷気が出ているか確認してください。
長距離ドライブでは、1時間から1時間半ごとに休憩を取ることが推奨されています。子どもは大人よりも早く疲れますし、トイレの間隔も短いです。サービスエリアでは、最低でも15分は車から降りて体を動かす時間を作りましょう。私の経験では、子どもを遊ばせる時間を十分に取った方が、車内でぐずることが減り、結果的にスムーズな移動ができました。
車酔い対策も忘れずに。車酔いしやすい子どもには、出発の30分前に酔い止め薬を飲ませるのが効果的です。また、車内でゲームをしたり、下を向いて本を読んだりすると酔いやすくなるため、窓の外の景色を見せたり、しりとりなどの遊びをしたりして気を紛らわせましょう。
意外と知らない!保険でカバーできるトラブル対応
自動車保険に付帯しているロードサービスを、意外と使っていない方が多いのではないでしょうか。実は、多くの保険にはバッテリー上がりやパンク、燃料切れなどのトラブル対応が含まれています。
例えば、バッテリー上がりの場合、年1回まで無料でジャンピングサービスを受けられることが多いです。また、パンクの際のスペアタイヤ交換や、鍵の閉じ込み(キー閉じ込め)の解錠サービスも、多くの保険でカバーされています。さらに、自宅から100km以上離れた場所でトラブルが発生した場合、宿泊費用や帰宅費用を補償してくれる保険もあります。
ただし、注意点もあります。保険のロードサービスには回数制限や距離制限があることが多く、例えばレッカー移動は「50kmまで無料」といった条件が付いています。また、タイヤのパンク修理は対応してくれても、タイヤ代自体は自己負担になります。
私が実際に保険のロードサービスを使った時の体験をお話しすると、出先でバッテリーが上がってしまい、保険会社に電話したところ、わずか30分でサービス担当者が到着し、無料でジャンピングしてもらえました。その際、バッテリーの状態もチェックしてくれて、「そろそろ交換時期ですよ」とアドバイスももらえました。JAFの年会費4,000円を払い続けるより、保険付帯のサービスで十分だと感じました。
ただし、保険会社によってサービス内容が大きく異なるため、一度自分の保険証券を確認して、どこまでカバーされているか把握しておくことをおすすめします。トラブルが起きてから慌てて探すより、事前に保険会社のロードサービス専用番号を携帯電話に登録しておくと安心です。
コストを抑える!賢いメンテナンススケジュール
車のメンテナンス費用は、年間で10万円以上かかることも珍しくありません。しかし、計画的にスケジュールを組むことで、費用を半分程度に抑えることが可能です。
まず、オイル交換は走行距離5,000kmまたは半年ごとが基本ですが、これをゴールデンウィーク前の4月と、年末の12月に固定すると管理しやすくなります。カー用品店では定期的にオイル交換のセールを行っており、通常3,000円のところが1,980円になることもあります。セール時期を狙えば、年間で2,000円以上節約できます。
タイヤ交換は溝の深さが3mm以下になったら検討しますが、4本同時に交換する必要はありません。摩耗の激しい駆動輪(前輪駆動なら前タイヤ、後輪駆動なら後タイヤ)を先に交換し、半年後に残りを交換する方法もあります。ただし、4本同時に交換した方が工賃が安くなることも多いので、見積もりを比較しましょう。
バッテリー交換は、ディーラーで頼むと15,000円から25,000円かかりますが、カー用品店で自分で購入して取り付けてもらえば、7,000円から12,000円程度で済みます。さらに、ネット通販で購入すれば5,000円程度で手に入りますが、古いバッテリーの処分費用が別途かかる点には注意が必要です。
車検費用を抑えるコツは、ユーザー車検に挑戦することです。自分で陸運局に車を持ち込んで検査を受ければ、法定費用のみで済み、軽自動車なら3万円程度、普通車でも5万円程度で車検が通ります。ただし、整備に関する知識がないと難しいため、初めての方は整備工場で事前点検を受けてから挑戦することをおすすめします。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで様々な車のトラブル対策をお伝えしてきましたが、正直なところ完璧に全部やるのは無理です。私も車業界で長年働いてきましたが、毎回すべての項目をチェックしているわけではありません。
ぶっちゃけ、最も重要なのはたった3つだけです。それは、バッテリー、タイヤ、オイルです。この3つさえ押さえておけば、9割のトラブルは防げます。逆に言えば、他のことを完璧にやっても、この3つを怠ると確実にトラブルに見舞われます。
私の個人的なおすすめは、ゴールデンウィークの1週間前にガソリンスタンドに行くことです。そこで「長距離ドライブするので点検してください」と伝えれば、タイヤの空気圧、オイルの量、冷却水のチェックを無料でやってくれます。ついでに洗車もしてもらえば、ワイパーゴムやライト類の状態も見てもらえます。これで大体2,000円から3,000円。ディーラーで点検を頼むと1万円以上かかることを考えれば、かなりお得です。
もう1つ、本音を言うと保険のロードサービスを使い倒すのが最強です。バッテリーが少し弱ってきたなと感じたら、出先でわざと上げて(笑)ロードサービスを呼んで無料でジャンピングしてもらう。タイヤの空気が減ってきたら、ロードサービスで補充してもらう。保険料を払っている以上、使わなければ損です。
最後に、トラブルが起きた時に一番大切なのは慌てないことです。車が故障しても死ぬわけではありません。安全な場所に停車して、落ち着いて対処すれば、必ず解決策はあります。むしろ、慌てて無理な運転を続けた結果、大事故につながることの方が怖いんです。
ゴールデンウィークは年に一度の楽しいイベントです。車のトラブルで台無しにしないためにも、最低限のことだけはやっておく。そして、もしトラブルが起きても、それもまた旅の思い出だと笑い飛ばせるくらいの余裕を持って出発しましょう。完璧を目指すより、8割できていれば十分です。残りの2割は運とプロに任せて、楽しいドライブを満喫してください!
よくある質問
バッテリーの寿命は何年くらいですか?
一般的なバッテリーの寿命は2年から5年程度とされています。ただし、使用状況によって大きく変わります。週末しか車に乗らない方や、近距離の運転が多い方は劣化が早まる傾向にあります。アイドリングストップ機能付きの車は特にバッテリーへの負荷が大きいため、3年を目安に交換を検討すると良いでしょう。最近のバッテリーにはインジケーターが付いており、簡単に状態を確認できます。緑色であれば正常、黒色であれば充電不足、白色であれば交換時期のサインです。
タイヤの空気圧はどのくらいの頻度でチェックすべきですか?
タイヤの空気圧は月に1回程度のチェックが推奨されています。特に長距離ドライブ前や季節の変わり目には必ず確認しましょう。空気圧が不足すると燃費が悪化し、タイヤの偏摩耗やバーストのリスクが高まります。ガソリンスタンドでは無料で空気圧をチェック・調整してくれるサービスがありますので、給油の際に一緒に確認すると良いでしょう。推奨空気圧は車種によって異なり、運転席側のドアを開けたところに記載されています。
久しぶりに車を動かす時の注意点は?
一ヶ月以上車を動かしていなかった場合は、エンジンをかける前にいくつかのチェックポイントがあります。まず、タイヤの空気圧を確認し、必要に応じて補充します。次に、エンジンオイルと冷却水の量を確認し、不足していれば補充しましょう。バッテリーの端子に腐食がないかも確認します。エンジンをかけた後は、しばらくアイドリングしてエンジンオイルを循環させ、その後30分以上ゆっくりと走行させるのが理想的です。これにより、エンジンオイルが循環しエンジン自体も温まってきます。
まとめ
4月と5月は、久しぶりの長距離ドライブやゴールデンウィークの旅行で車を使う機会が増える一方、バッテリー上がりやタイヤのトラブルなど、車のトラブルが急増する時期でもあります。しかし、これらのトラブルのほとんどは、事前の点検と適切なメンテナンスによって防ぐことができます。
特に重要なのは、バッテリーの状態確認、タイヤの空気圧と溝のチェック、エンジンオイルと冷却水の量確認、そしてライト類の動作確認です。これらを出発前に必ず行うことで、トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。また、長期間車を使用していなかった場合は、エンジンオイルやガソリンが劣化している可能性もあるため、専門店での点検を受けることをおすすめします。
万が一トラブルが発生した場合でも、慌てずにロードサービスに連絡し、無理な対処は避けましょう。JAFの電話番号「#8139」は覚えておくと便利です。安全で快適なゴールデンウィークのドライブを楽しむために、事前の準備をしっかりと行いましょう。


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