「車中泊に挑戦してみたいけど、どこに行けばいいのかわからない」「設備が整っていない場所で失敗したらどうしよう」そんな不安を抱えていませんか?実は山梨には、初心者でも安心して快適に過ごせる車中泊スポットがたくさんあるんです。富士山の絶景を眺めながら目覚める朝、温泉でゆっくり疲れを癒す至福の時間。そんな素敵な体験が、あなたを待っています。
この記事では、車中泊歴10年以上の経験をもとに、初めての方でも失敗しない山梨の車中泊スポットと必須の知識をすべてお伝えします。
- 初心者向けの設備が整った道の駅とRVパークを厳選して紹介
- 絶対に守るべきマナーと安全対策を具体的に解説
- 季節ごとの注意点と快適に過ごすための実践的なコツを伝授
- なぜ山梨が車中泊デビューに最適なのか?
- 初心者が絶対に押さえるべき山梨の車中泊スポット7選
- 初心者が絶対に守るべき車中泊の基本マナー
- 快適な車中泊のための必須アイテムと準備
- 季節別の注意点と対策
- 初心者が必ずぶつかる「トイレ問題」の現実的な解決策
- 到着時間と駐車位置選びで車中泊の快適度が8割決まる
- 食事の準備は「買う場所」と「食べるタイミング」がすべて
- 実は知らない人が多い「駐車場での過ごし方」の正解
- バッテリー上がりの恐怖と確実な予防法
- 睡眠の質を劇的に上げる「意外な」工夫
- 予算の現実初めての車中泊に実際いくらかかるのか
- 起床後の「撤収」で差がつくスマートな過ごし方
- 天候が急変した時の対処法
- 周辺住民との良好な関係を保つために
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- よくある質問
- まとめ
なぜ山梨が車中泊デビューに最適なのか?

車中泊のイメージ
山梨県は車中泊初心者にとって、これ以上ない最高の環境が揃っています。その理由は大きく分けて3つあります。
まず第一にアクセスの良さです。東京から中央自動車道を利用すれば、わずか1時間半から2時間で到着できます。愛知や静岡方面からも新東名高速道路を使えば2時間半程度。千葉方面からは東京湾アクアライン経由で約2時間という近さです。初めての車中泊で長時間運転するのは不安という方にも、この距離感は大きな安心材料になるでしょう。
第二に設備が充実した車中泊スポットが多数存在することです。山梨県内には21の道の駅があり、そのうち5カ所には温泉施設が併設または隣接しています。さらにRVパークも15カ所あり、うち4カ所には温泉施設が併設されています。24時間利用可能なトイレ、清潔な水くみ場、広々とした駐車スペースなど、初心者が安心できる設備が整っているのです。
第三に四季折々の絶景を楽しめることです。雄大な富士山、八ヶ岳連峰、南アルプスといった名峰に囲まれ、春には桜のトンネル、夏には涼しい高原、秋には鮮やかな紅葉、冬には雪景色と、どの季節に訪れても新鮮な感動が待っています。
さらに山梨は温泉の宝庫でもあります。全国に10種類ある泉質のうち、山梨には9種類の泉質が標高差1000m以上にまたがって分布するという、日本でも随一の温泉環境の多様性を誇ります。これは山梨県がフィリピン海プレート、太平洋プレート、北米プレート、ユーラシアプレートという4つのプレートが衝突する地点の中心に位置する、世界的にも珍しい地質学的構造を持っているからです。
初心者が絶対に押さえるべき山梨の車中泊スポット7選
ここからは、設備が充実していて初めての車中泊でも安心して利用できるスポットを厳選してご紹介します。すべて実際に多くの車中泊愛好家から高評価を得ている場所ばかりです。
道の駅なるさわ富士山ドーンの大絶景が待つ人気No.1スポット
標高約990mに位置する道の駅なるさわは、まさに圧巻の富士山を眺めながら車中泊ができる最高のロケーションです。263台という広大な駐車スペースがあり、混雑時でも比較的停めやすいのが特徴です。物産館では地元なるさわ産の朝採り新鮮野菜を販売しており、かもしか食堂では地元野菜を使った料理と山梨県の名物料理が楽しめます。大人気の信玄餅ソフトクリームは、車中泊の楽しみの一つになるでしょう。
標高が高いため夏は涼しく過ごせますが、冬場は積雪や凍結の可能性があるため、スタッドレスタイヤやチェーンが必須となります。初心者の方は春から秋にかけての訪問がおすすめです。24時間利用可能な天然水の水くみ場もあり、富士の恵みをたっぷり含んだ天然水を自由に汲むことができます。
近くには日帰り温泉「富士眺望の湯ゆらり」があり、富士山を眺めながら露天風呂を楽しめます。大人料金は平日1,400円、土日祝1,700円です。
道の駅にらさき天然温泉がすぐ隣の快適スポット
道の駅にらさきの最大の魅力は、道路を挟んで目の前に日帰り天然温泉「ゆ~ぷるにらさき」があることです。ヌルヌルとした泉質で、わずかに硫黄のにおいがする温泉が特徴。大浴槽のほか気泡湯、寝湯、打たせ湯、サウナ、露天風呂など多種多様なお風呂が楽しめます。料金は大人900円、小人500円、3歳以下無料です。
施設はきれいに管理されており、初めての車中泊でも安心して利用できます。駐車場も適度な広さがあり、トイレも清潔に保たれています。車中泊後の朝風呂で疲れをしっかり癒せるのは、大きな魅力です。
道の駅南きよさとドッグラン付きRVパーク併設の充実施設
八ヶ岳の南麓、清里高原の玄関口に位置する道の駅南きよさとは、312台という圧倒的な駐車スペースを誇ります。八ヶ岳南麓の新鮮で旬な野菜が勢揃いした農産物直売場、清里カレーを中心としたレストラン、家族で楽しめるバーベキュースペース、ワンちゃんとリフレッシュできるドッグランスペースなどがあります。
併設されているRVパークを利用すれば、より安心して車中泊が楽しめます。GW中は450匹ものこいのぼりが風に揺られている光景を見ることができ、圧巻の景色が広がります。標高が高く、夏でも涼しく過ごせるのも嬉しいポイントです。
道の駅はくしゅう24時間無料の天然名水が汲み放題
甲斐駒ケ岳の絶好のロケーションに恵まれた道の駅はくしゅうは、地元の方も毎日汲みに来るおいしい天然水を24時間いつでも無料で汲むことができます。ファーマーズマーケットには周辺の大自然から届く新鮮な旬の野菜が沢山並び、かもしか食堂では地物野菜を使ったお料理と山梨の名物料理が楽しめます。
近隣にはワイナリー、酒蔵、体験プログラムが楽しめる施設などがあり、観光には事欠きません。RVパークも併設されているため、より快適な車中泊を求める方にもおすすめです。
道の駅つる富士の湧水と温泉が楽しめる都心から近いスポット
都留市は東京からわずか1時間あまりのアクセスの良さながら、山々に囲まれた自然豊かな環境にあります。富士山の湧水を利用したわさび、川魚、水掛菜、豚肉など様々な名産物があり、施設内のおかいもの直売所では地元産の新鮮な野菜や加工品が販売されています。
地産地消レストラン「お勝手場」では地元食材をふんだんに使用した定食メニューを、ジェラートカフェ「炭香ふぁ~む」では野菜や炭のジェラートが楽しめます。RVパークつるも併設されており、料金は電源込みで2,552円、24時間トイレ利用可能でゴミ処理サービスもあります。
近くには「より道の湯」や「芭蕉月待ちの湯」など人気の温泉施設もあり、車中泊と温泉を組み合わせた贅沢な旅が楽しめます。
RVパークやまなみの湯美人の湯として人気の温泉施設直結
甲西ふれあい公園内にあるRVパークで、温泉施設「やまなみの湯」が併設されています。地下1500mからの自噴により沸き上がった温泉は、保湿効果と美肌効果に優れていることから美人の湯として人気があります。源泉湯や露天風呂など合計12種類のお風呂が楽しめます。
静かで環境の良い場所にあり、山梨の拠点として利用するのに最適です。予約受付時間は毎週水曜日の休館日を除く10時から21時までとなっています。
精進湖の他手合浜逆さ富士とダイアモンド富士が見られる穴場
精進湖の湖畔にある他手合浜は、逆さ富士や季節によってはダイアモンド富士も見られる絶景スポットです。河口湖のような賑わいはなく、静かに自然を楽しめます。湖畔には地域の方がきれいに掃除してくれているトイレがあり、利用の際には協力金をポストに入れる仕組みになっています。
周辺にお店はほとんどないため、食材や必要なものは事前に購入してから向かうことが重要です。コンビニも1店舗ありますが閉店時間が早いため、時間帯によっては開いていないこともあります。大型連休や年末年始は混雑することもあるので、平日の利用がおすすめです。
初心者が絶対に守るべき車中泊の基本マナー
車中泊の人気が高まる一方で、一部のマナー違反によって車中泊禁止になってしまった施設も増えています。みんなが気持ちよく車中泊を楽しめるよう、基本的なマナーを必ず守りましょう。
エンジンをかけっぱなしにしない
夏は暑いから、冬は寒いからといってエンジンをかけっぱなしにするのは絶対にNGです。騒音や排気ガスで周囲の人に迷惑をかけるだけでなく、積雪がある地域では雪でマフラーが塞がれて車内に排気ガスが逆流し、一酸化炭素中毒になる危険もあります。
暑さ寒さ対策には、ポータブル電源を使った扇風機や電気毛布、冷却シート、使い捨てカイロなどを活用しましょう。最近ではポータブルクーラーやヒーターも発売されており、快適な車中泊をサポートしてくれます。
キャンプ行為は禁止
道の駅やサービスエリアは休憩施設であり、キャンプ場ではありません。テーブルや椅子を外に出す、テントを設営する、バーベキューをするといったキャンプ行為は絶対にやめましょう。調理をしたい場合は、RVパークやオートキャンプ場など、そうした行為が許可されている施設を利用してください。
駐車スペースも1台分のみを使用し、はみ出さないように停めることが大切です。キャンピングカーのオーニングを出すのもマナー違反となります。
ゴミは持ち帰るか決められた場所に捨てる
RVパークやキャンプ場など、ゴミ処理を引き受けてくれる場所では決められた場所に捨てましょう。しかし道の駅やサービスエリアでは持ち帰りが基本です。少量のゴミであっても、ゴミ箱に入らない場合は無理に捨てず、必ず持ち帰りましょう。
車外にゴミを放置すると、カラスやイノシシなどの動物に荒らされて散乱してしまい、周りに駐車している方の大きな迷惑になります。においが漏れないよう密閉できるゴミ袋を用意し、においが出やすいお惣菜などはなるべく避けるなど、そもそもゴミの量を減らす工夫も大切です。
騒音と光に配慮する
夜間の車の開け閉めの音は、静かな空間では思った以上に響きます。ドアの開け閉めは極力静かに行い、大きな声での会話も控えましょう。車のヘッドライトは非常に明るく、夜間だとまぶしいくらいです。ルームランプも遮光カーテンやシェードなどで目隠しをしておきましょう。
テレビや動画を視聴する際も、音と光が漏れないよう対策が必要です。リモート会議などで車内を使う場合も、声の大きさには十分注意してください。
水の使用は最小限に
洗髪や歯みがきで大量の水を使うのは周りの迷惑になります。水場があっても最小限の使用に留め、できれば事前に済ませておくか、温泉施設で入浴時に済ませるのがベストです。調理で水を大量に使う場合は、RVパークなど設備が整った場所を利用しましょう。
快適な車中泊のための必須アイテムと準備
車中泊を快適に過ごすためには、適切な装備が欠かせません。ここでは初心者が最低限揃えておくべきアイテムをご紹介します。
快適な睡眠のための寝具
車中泊で最も重要なのは快適な睡眠です。シートの段差や凸凹を解消するため、厚さ8から10cmの分厚いマットを用意しましょう。インフレーターマットなら空気を入れるだけで簡単にセットでき、収納時はコンパクトになります。
寝袋や布団も必須です。季節に応じて適切な保温性のあるものを選びましょう。枕も忘れずに持参してください。普段使っている枕を持っていくと、環境が変わっても眠りやすくなります。
プライバシーを守る目隠しグッズ
遮光カーテンやサンシェードは、プライバシーを守るだけでなく、朝日で早く起きてしまうのを防ぐ効果もあります。車種専用のものがあればベストですが、汎用品でも問題ありません。吸盤タイプなら着脱も簡単です。
夏場は断熱効果のあるシェードを使えば、車内温度の上昇を抑えることもできます。冬場は逆に保温効果も期待できるため、季節を問わず必須のアイテムです。
電源確保のためのポータブル電源
エンジンをかけずに電気を使うため、ポータブル電源は非常に便利です。扇風機や電気毛布、スマートフォンの充電、電気ケトルなど、様々な電化製品が使えるようになります。容量は使用する機器に応じて選びましょう。初心者なら300から500Wh程度のものがおすすめです。
ソーラーパネルも一緒に用意しておけば、日中に充電でき、いざという時の電力確保にも使えます。災害時の備えとしても役立ちます。
照明器具とランタン
夜間の移動や車内での作業に必要です。ヘッドライトなら両手が自由に使えて便利です。ランタンはLEDタイプがおすすめで、明るさ調整ができるものなら用途に応じて使い分けられます。電池式とUSB充電式の両方があると、状況に応じて使い分けられて安心です。
食料と飲料水
道の駅周辺にコンビニや飲食店がない場合もあるため、食料は事前に準備しておきましょう。調理不要ですぐ食べられるものが便利です。飲料水も多めに用意してください。クーラーボックスがあれば、食材を新鮮に保つことができます。
非常用として、カップ麺や缶詰なども持っておくと安心です。電気ケトルがあれば、お湯を沸かしてコーヒーやカップ麺を楽しめます。
その他の便利アイテム
ゴミ袋は大小複数枚用意しましょう。ウェットティッシュやトイレットペーパー、消毒液なども必須です。救急セットも万が一に備えて準備しておいてください。スマートフォンの充電器やモバイルバッテリーも忘れずに。
冬場はブランケットや毛布を多めに持参し、夏場は冷却シートや制汗シート、虫除けスプレーがあると快適です。着替えやタオルも必要な枚数を用意しましょう。
季節別の注意点と対策
山梨は標高が高い場所も多く、季節によって気温や天候が大きく変わります。快適な車中泊のために、季節ごとの注意点を押さえておきましょう。
春は車中泊デビューに最適な季節
気温が過ごしやすく、暑さ寒さ対策が比較的簡単な春は、車中泊デビューに最適な季節です。ただし朝晩は冷え込むこともあるため、薄手のブランケットや上着は用意しておきましょう。桜のシーズンは混雑することもあるため、早めの到着がおすすめです。
夏は標高の高い場所を選ぶ
平地では暑くても、標高の高い道の駅なるさわ(約990m)や道の駅南きよさと(約826m)なら涼しく過ごせます。それでも窓を少し開けて換気し、こまめな水分補給を忘れずに。ポータブル電源で扇風機を回せば、さらに快適です。
車内は密閉空間のため、夜間でも熱中症の危険があります。遮熱効果のあるシェードを使い、車内温度の上昇を抑える工夫も大切です。冷却シートや保冷バッグもあると便利でしょう。
秋は紅葉と温泉を楽しむ絶好の季節
秋も車中泊に適した季節ですが、10月下旬以降は朝晩の冷え込みが厳しくなります。暖かい寝袋や毛布を用意し、防寒対策をしっかりしましょう。紅葉シーズンは混雑するため、人気スポットは避けるか、平日の利用がおすすめです。
冬は初心者には難易度が高い
山梨の冬は積雪や凍結の可能性が高く、初心者にはハードルが高い季節です。どうしても冬に車中泊したい場合は、スタッドレスタイヤやチェーンが必須で、十分な防寒装備も必要です。電気毛布や湯たんぽ、厚手の寝袋、使い捨てカイロなどを活用しましょう。
冬の車中泊では、窓の結露対策も重要です。結露防止シートや新聞紙を使って対策してください。また、バッテリー上がりにも注意が必要です。寒さでバッテリー性能が低下するため、予備のジャンプスターターを用意しておくと安心です。
初心者が必ずぶつかる「トイレ問題」の現実的な解決策

車中泊のイメージ
車中泊で最も切実な問題がトイレです。夜中に急にお腹が痛くなったらどうしよう?朝起きたらトイレが大行列だったらどうしよう?こんな不安を抱えている方は多いはずです。
実際の現場では、到着したらまずトイレの場所を確認しておくことが鉄則です。夜間でも使えるか、照明は付いているか、車からの距離はどれくらいかをチェックしましょう。道の駅によっては夜間は一部のトイレしか使えない場所もあります。
夜中のトイレ対策として、車内に簡易トイレを用意しておくと安心です。災害用の携帯トイレでも構いません。実際に使わなくても、あるだけで精神的な余裕が生まれます。特に女性や子供連れの方には強くおすすめします。
朝のトイレラッシュは避けられません。だいたい午前6時から8時が混雑のピークです。この時間帯を避けたいなら、少し早起きして5時半頃に済ませるか、9時過ぎまで待つのが賢明です。ただし早朝は清掃中で使えないこともあるので注意してください。
もう一つのリアルな悩みが、トイレに行く時の服装です。真冬の夜中に薄着で行くと凍えてしまいます。すぐに羽織れる上着を枕元に置いておく、スリッパではなく履きやすいシューズを用意しておくなど、準備しておくと慌てずに済みます。
到着時間と駐車位置選びで車中泊の快適度が8割決まる
何時に到着すべきか?これは初心者が最も悩むポイントです。経験から言うと、平日なら午後6時から7時、週末なら午後4時から5時の到着がベストです。
早すぎると駐車場が閉鎖されていたり、逆に日が高いうちに車内で過ごすのは退屈です。遅すぎると良い駐車位置が埋まってしまい、最悪の場合は満車で停められないこともあります。特に週末の人気スポットは午後7時を過ぎると駐車場がいっぱいになることも珍しくありません。
駐車位置選びには明確なコツがあります。トイレに近すぎる場所は人の出入りが多くて落ち着きません。遠すぎると夜中のトイレが面倒です。トイレまで歩いて30秒から1分程度の距離が理想的です。
街灯の真下も避けましょう。明るすぎて眠れません。かといって真っ暗な隅は防犯上よくありません。適度に明かりがある場所を選んでください。
大型トラックの隣も要注意です。エンジン音や振動、早朝の出発音で起こされることがあります。可能なら普通車が多いエリアを選びましょう。建物の陰になる場所は、夏は涼しくて良いのですが、冬は日が当たらず寒いままです。
風向きも重要です。トイレの風下に停めると、においが流れてくることがあります。レストランの換気扇の近くも、夜中まで調理のにおいが漂ってきます。到着したら少し歩いて周辺環境を確認してから、最終的な駐車位置を決めるのが賢明です。
食事の準備は「買う場所」と「食べるタイミング」がすべて
初心者が意外と困るのが食事の問題です。コンロを使えないならどうやって食べるの?と疑問に思う方も多いでしょう。
現実的な解決策は3つあります。一つ目は道の駅に着く前にスーパーやコンビニで買っておく方法です。おにぎり、サンドイッチ、お惣菜、カップ麺など、すぐ食べられるものを選びましょう。電気ケトルがあればカップ麺やインスタントスープも楽しめます。
二つ目は道の駅併設のレストランで食べる方法です。ただし営業時間が午後5時や6時までの場所も多いので、到着時間には注意が必要です。温かい食事を食べて、そのまま車中泊できるのは大きなメリットです。
三つ目は近くの飲食店を利用する方法です。道の駅によっては徒歩圏内に居酒屋やラーメン店がある場合もあります。ただし夜遅くまで営業している店は少ないので、事前に調べておきましょう。
朝食はどうするか?これも悩みどころです。経験上、前日の夜にパンやバナナ、ヨーグルトなどを買っておくのが一番楽です。道の駅が開く午前8時半や9時まで待って、地元の朝採れ野菜で作った朝食を食べるのも車中泊の醍醐味です。
食事で失敗しやすいのが、においの強いものを車内で食べることです。カレーやギョーザ、焼き魚などは翌日まで車内ににおいが残ります。できるだけにおいの少ない食事を選ぶか、換気をしっかりしながら食べましょう。
実は知らない人が多い「駐車場での過ごし方」の正解
到着してから寝るまでの時間、どう過ごすかも初心者には謎だらけです。ベテランの車中泊ユーザーは、この時間を実に上手に使っています。
まず到着したら、温泉に行くのが黄金パターンです。運転の疲れを癒し、体を温めてから車に戻れば、そのまま快眠できます。温泉施設の営業時間は午後9時や10時までのところが多いので、到着後すぐに向かうのがおすすめです。
温泉から戻ったら、翌日の準備をしましょう。観光ルートの確認、必要な持ち物のチェック、スマートフォンの充電などを済ませます。この時間帯にすべて準備しておけば、朝はゆっくり過ごせます。
夜の過ごし方は人それぞれですが、読書、動画視聴、日記を書くなど、車内でできる静かな活動がおすすめです。ただし午後10時を過ぎたら極力静かに過ごしましょう。他の車中泊者への配慮です。
就寝時刻は午後10時から11時がベストです。早すぎると眠れませんし、遅すぎると翌日の観光に支障が出ます。朝は午前6時から7時頃に起きる人が多いので、この時間帯から車の出入りが増えます。
朝起きたら、顔を洗いたくなりますよね。道の駅の洗面所を使う場合は、簡単に済ませましょう。長時間占拠するのはマナー違反です。ウェットティッシュで拭くだけでも十分です。
バッテリー上がりの恐怖と確実な予防法
初心者が最も恐れるトラブルの一つがバッテリー上がりです。朝起きたらエンジンがかからない、これは本当に焦ります。
バッテリーが上がる原因は主に3つあります。一つ目はルームランプやハザードランプの消し忘れです。就寝前に必ず確認しましょう。二つ目はスマートフォンの車内充電のしすぎです。エンジンを切った状態での充電は最小限にしてください。
三つ目は寒さによるバッテリー性能の低下です。特に冬場は注意が必要です。普段から車のメンテナンスをしっかりしておくことが予防になります。
万が一バッテリーが上がってしまった時のために、ジャンプスターターを車に常備しておくことを強くおすすめします。1万円前後で購入でき、これ一つあれば他の車の助けなしにエンジンを始動できます。ポータブル電源を持っている場合は、そこからジャンプスタートできる機種もあります。
もう一つの予防策は、到着したらすぐにエンジンを切るのではなく、5分程度アイドリングしてバッテリーを充電することです。長距離運転後は特に有効です。
睡眠の質を劇的に上げる「意外な」工夫
車中泊での睡眠は、自宅ほど快適ではありません。しかし、ちょっとした工夫で驚くほど眠りやすくなります。
まず車を完全に水平に停めることです。わずかな傾斜でも、一晩中寝ていると体が疲れます。駐車位置を選ぶときは、車内に入って横になり、水平かどうか確認しましょう。完全に水平な場所がない場合は、車の下にタイヤ止めや板を挟んで調整する方法もあります。
次に重要なのが換気です。完全に窓を閉め切ると、朝方に結露がひどくなり、空気も悪くなります。窓を2cm程度開けて、虫が入らないネットを挟むだけで、空気の流れができて快適です。冬場でも少しだけ開けておくことをおすすめします。
耳栓は必須アイテムです。どんなに静かな場所でも、トラックの音、他の車のドアの開閉音、トイレに行く人の足音など、気になる音はあります。100円ショップのもので十分なので、必ず用意しましょう。
アイマスクも同様に重要です。街灯の明かり、車のヘッドライト、早朝の日差しなど、光は睡眠の大敵です。遮光カーテンを完璧に設置していても、隙間から光が入ってくることはあります。
最後に、寝る前のストレッチを習慣にしましょう。長時間の運転で固まった体をほぐすと、格段に眠りやすくなります。車内でできる簡単なストレッチで十分です。
予算の現実初めての車中泊に実際いくらかかるのか
車中泊は安上がりというイメージがありますが、初期投資や実際の費用はどれくらいなのでしょうか?リアルな数字をお伝えします。
初期投資として必要な金額は、最低限の装備で3万円から5万円程度です。厚手のマット(5,000円から1万円)、寝袋(3,000円から8,000円)、遮光カーテン(3,000円から5,000円)、ポータブル電源(2万円から3万円、なくても可)などが主な出費です。
ただし、家にあるものを活用すれば、もっと安く済ませられます。布団や毛布を使えば寝袋は不要ですし、サンシェードは100円ショップのアルミシートでも代用できます。
実際の車中泊1回あたりの費用は、道の駅を利用する場合はガソリン代を除いて3,000円から5,000円程度です。温泉代(800円から1,500円)、食事代(1,000円から2,000円)、その他雑費(500円から1,000円)という内訳です。
RVパークを利用する場合は、駐車料金が2,000円から3,000円かかるため、合計で5,000円から8,000円程度になります。それでもビジネスホテルに泊まるよりは安く、温泉も楽しめるのでコスパは良いでしょう。
年間を通して車中泊を楽しむなら、季節ごとの装備も必要です。夏用の扇風機(3,000円から5,000円)、冬用の電気毛布(3,000円から5,000円)、毛布や防寒着などを追加すると、さらに1万円から2万円の投資が必要になります。
起床後の「撤収」で差がつくスマートな過ごし方
朝起きてからどうするか?これも初心者が迷うポイントです。ベテランは撤収から出発までの流れがスムーズです。
まず起きたら、換気と結露の拭き取りから始めましょう。窓が結露していたら、タオルで拭き取ります。放置すると車内がカビ臭くなります。窓を開けて新鮮な空気を入れ、寝具を少し干すと湿気が抜けます。
次に寝具の片付けですが、すぐに収納せず、しばらく広げておくのがコツです。朝食を食べたり、顔を洗ったりしている間に湿気が抜けるからです。急いで詰め込むと、カビやにおいの原因になります。
道の駅の物産館は午前8時半から9時に開くところが多いので、その時間まで待って地元の特産品や朝採れ野菜を購入するのも楽しみの一つです。前日の夜には売り切れていた人気商品も、朝なら買えることがあります。
出発前には必ずゴミの確認をしましょう。車内に残っているゴミはすべて持ち帰るか、許可されている場所に捨てます。駐車スペースに落ちているゴミがないかも確認してください。これはマナーとして非常に重要です。
天候が急変した時の対処法
山梨は山に囲まれた地域のため、天候が変わりやすいという特徴があります。車中泊中に雨や強風に見舞われることもあります。
雨の対策としては、到着時に窓の開閉具合を調整しておくことです。雨が降り始めたら窓を閉めますが、完全に閉め切ると結露がひどくなるので、ドアバイザーがあれば少しだけ開けておけます。雨音で眠れない場合は、耳栓が効果的です。
強風の日は、大きな木の下や看板の近くに停めるのは避けましょう。枝や看板が飛んでくる危険があります。建物の風下側に停めると、風の影響を受けにくくなります。
台風や大雪が予想される場合は、無理に車中泊せず、予定を変更する勇気も必要です。安全第一で判断しましょう。天気予報は必ず事前にチェックし、悪天候が予想される場合は代替プランを考えておいてください。
周辺住民との良好な関係を保つために
道の駅は地域の施設でもあります。周辺住民の方々の理解があってこそ、車中泊が許されているという意識を持ちましょう。
早朝や夜間の騒音には特に注意が必要です。車のドアの開閉、エンジン音、会話の声、音楽などは、静かな地域では想像以上に響きます。午後10時以降は極力静かに過ごし、朝も午前7時までは控えめに行動しましょう。
ゴミの不法投棄は絶対にやめてください。これが原因で車中泊禁止になった施設も実際にあります。地域の方々が大切にしている施設を、私たちも大切に使わせてもらっているという感謝の気持ちを忘れずに。
地元の方と接する機会があれば、挨拶をするのも良い関係を築くコツです。物産館で買い物をしたり、地元のレストランで食事をしたりすることで、地域経済にも貢献できます。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまでいろいろと解説してきましたが、正直に言うと、最初は完璧を目指さなくていいんです。車中泊のベテランだって、最初はみんな失敗の連続でした。
個人的な経験から言えば、初めての車中泊は「まずは道の駅で一泊してみる」これだけで十分です。高価な装備を揃える前に、家にある布団や毛布を車に積んで、近場の道の駅で試してみてください。そこで「ああ、マットがないと背中が痛いな」「もっと暗くしたいな」と実感してから、必要なものを買い足していけばいいんです。
それと、ぶっちゃけRVパークを使った方が初心者は絶対に楽です。道の駅は無料だけど、気を使うことも多い。RVパークなら多少お金はかかるけど、電源が使えたり、ゴミが捨てられたり、周りも車中泊目的の人ばかりだから気兼ねしなくていい。初回は特に、RVパークで快適な体験をして、車中泊って楽しいって思えることの方が大事だと思います。
あと、みんな言わないけど平日に行った方が100倍快適です。週末は混むし、良い場所は埋まってるし、トイレも並ぶ。平日なら駐車場もガラガラだし、温泉も空いてるし、道の駅のレストランもゆっくり食べられる。有給を一日取って平日に行く価値は、絶対にあります。
最後に、車中泊は「旅の手段」であって「目的」じゃないってことを忘れないでください。無理して車で寝ることにこだわらず、疲れたらビジネスホテルに泊まってもいいし、天候が悪ければ予定を変更してもいい。車中泊はあくまで旅を楽しむための選択肢の一つです。肩の力を抜いて、自分のペースで楽しんでくださいね。
よくある質問
車中泊は道の駅なら必ずできますか?
道の駅での車中泊は、原則として休憩や仮眠のための利用であり、長時間の宿泊を想定したものではありません。場所によって対応が異なり、一部で車中泊を歓迎している道の駅もあれば、明確に禁止している場所もあります。事前に各施設のホームページなどで確認することをおすすめします。より安心して車中泊したい場合は、RVパークやキャンプ場など、車中泊を目的とした施設を利用しましょう。
エコノミークラス症候群が心配です。対策はありますか?
エコノミークラス症候群は、同じ体勢を長時間取り続けることで血液が凝固し、血栓ができてしまう症状です。車中泊では可能な限りフラットで広いスペースを作り、足を伸ばして寝られる環境を整えましょう。運転座席をリクライニングしただけの簡易的なスペースで長時間睡眠を取るのは避けてください。こまめに休憩して水分補給を行い、軽いストレッチをすることも効果的です。
車中泊に適した車はどんな車ですか?
フルフラットになる車が理想的です。後部座席を倒して十分な長さのスペースが確保できるミニバンやSUV、軽バンなどが人気です。ただし、フルフラットと呼ばれる車でもシートの段差や凹凸があることが多いため、厚手のマットで対策しましょう。収納スペースがあると荷物を整理しやすく、車中泊スペースを広く使えます。
女性一人での車中泊は安全ですか?
女性一人での車中泊は、場所選びと防犯対策をしっかりすれば安全に楽しめます。人が多い道の駅やRVパークを選び、なるべく他の車中泊者がいる場所に停めましょう。夜間は必ず施錠し、遮光カーテンで車内が見えないようにしてください。貴重品は肌身離さず、緊急時に備えて防犯ブザーや警報装置を用意しておくと安心です。
ペットと一緒に車中泊できますか?
多くの道の駅やRVパークではペット同伴可能ですが、施設のルールを確認しましょう。道の駅南きよさとにはドッグランもあり、ペット連れに人気です。車内では温度管理に十分注意し、暑すぎたり寒すぎたりしないよう配慮してください。鳴き声で周囲に迷惑をかけないよう、普段からしつけをしておくことも大切です。
まとめ
山梨での初めての車中泊は、適切な場所選びと基本マナーを守れば、誰でも安全に楽しめる素晴らしい体験になります。東京から2時間以内というアクセスの良さ、設備が整った道の駅やRVパーク、温泉施設の充実、そして富士山をはじめとする絶景。これらすべてが、山梨を車中泊デビューに最適な場所にしています。
道の駅なるさわ、道の駅にらさき、道の駅南きよさとなど、初心者でも安心して利用できるスポットから始めてみましょう。エンジンを切る、キャンプ行為をしない、ゴミは持ち帰る、騒音や光に配慮するといった基本マナーを守ることで、みんなが気持ちよく車中泊を楽しめる環境が保たれます。
必要な装備をしっかり準備し、季節に応じた対策をすれば、快適な車中泊が実現します。まずは春や秋の過ごしやすい季節から始めて、徐々に経験を積んでいきましょう。山梨の大自然の中で目覚める朝、温泉で疲れを癒す至福の時間、星空を眺めながら過ごす夜。そんな特別な体験が、あなたを待っています。


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