「道の駅が満車だった」「深夜に着いて宿が取れない」「できるだけ旅費を節約したい」……そんなとき、ふと目に入るコインパーキング。料金さえ払えば車中泊できそうな気がしますよね。実は、この疑問を持つ人は想像以上に多いのです。結論から言うと、コインパーキングでの車中泊は法律で禁止されていませんが、大半の駐車場では推奨されておらず、知識なく利用するとトラブルや通報リスクを抱えることになります。
2026年1月時点で全国のRVパーク認定施設は600件を突破し、車中泊環境は年々整備されています。しかし、都市部やRVパークがない地域では依然としてコインパーキングを検討せざるを得ない場面もあるでしょう。この記事では、車中泊歴25年以上の知見と最新情報を徹底分析し、コインパーキングで安全かつ快適に過ごすための実践的なノウハウをお伝えします。
- コインパーキングでの車中泊は違法ではないが、利用規約で禁止されているケースが大半であり、事前確認が必須
- 職務質問や近隣トラブルを避けるには、場所選び・アイドリング禁止・目隠し方法など具体的なテクニックが存在する
- 草津温泉の湯畑観光駐車場など車中泊を想定したコインパーキングや、全国600施設以上のRVパークという選択肢も活用すべき
コインパーキングで車中泊は違法なのか?法的根拠と現実を解説

車中泊のイメージ
まず押さえておきたいのは、日本の法律には「車中泊」そのものを直接禁止する規定は存在しないという事実です。道路交通法は公道上の駐停車を規制していますが、コインパーキングは私有地であるため、この法律の直接的な適用対象外となります。つまり、駐車料金を正しく支払っている限り、車内で仮眠や休憩をとる行為自体が即座に違法となることはありません。
しかし、これは「何をしても許される」という意味ではありません。コインパーキングはあくまで「駐車」を目的とした施設であり、宿泊や長期滞在を想定して設計されていないのです。多くの運営会社は利用規約で「車中泊禁止」「宿泊目的の利用禁止」と明記しており、これに違反した場合は契約不履行として対応を求められる可能性があります。
タイムズやリパークなど大手の規約はどうなっている?
タイムズパーキング、三井のリパーク、NPCといった全国展開する大手コインパーキングでは、車中泊を前提とした利用は基本的に想定されていません。各社の約款には駐車可能な車両のサイズや重量の基準が定められており、たとえば車両総重量2.5トン以下、全長5メートル以下などの制限が設けられています。キャブコン型のキャンピングカーはこれらの基準を超えることが多く、そもそも利用自体が難しいケースも少なくありません。
現状では、短時間の仮眠や休憩としての車中泊は多くの場所で「黙認」されている状態ですが、連泊や明らかに生活していると見なされる行為は注意や通報の対象となります。利用前には必ず現地の看板や精算機周辺に掲示されている利用規約を確認し、禁止事項がないかチェックする習慣をつけましょう。
コインパーキングで車中泊する際に絶対守るべき7つの注意点
コインパーキングでの車中泊を検討する場合、トラブルを避けるために知っておくべきポイントがあります。これらを守ることで、通報リスクを下げ、他の利用者や近隣住民との摩擦を最小限に抑えることができます。
アイドリングは絶対禁止
夜間のアイドリングは車中泊トラブルの最大の原因です。エンジン音は静かな夜間に想像以上に響き渡り、住宅街に近いコインパーキングでは即座に通報につながります。排気ガスによる悪臭や環境汚染も問題視されており、自治体によっては条例でアイドリングを禁止している地域もあります。夏場の暑さや冬場の寒さはポータブル電源と扇風機、電気毛布などエンジンをかけない方法で対処するのが鉄則です。
窓の目隠しは適度に行う
プライバシー確保のためにサンシェードやカーテンで窓を覆うことは必要ですが、すべての窓を完全に覆ってしまうと不審車両として見られやすくなります。おすすめは、運転席と助手席は外から見える状態にしておき、後部座席以降だけを目隠しする方法です。これにより正面から見たときに他の車と変わらない外観を保て、職務質問や通報のリスクを下げられます。
騒音と光漏れに配慮する
夜間のドアの開閉音、話し声、車内の照明漏れは近隣住民にとって大きなストレスとなります。LEDライトを使用する際は遮光カーテンでしっかり光を遮り、外から「何をしているんだろう」と不審に思われないよう注意しましょう。深夜の会話は車内でも声を抑え、静かに過ごすことがトラブル回避の基本です。
キャンプ行為は厳禁
コインパーキングはキャンプ場ではありません。車外にテーブルや椅子を広げる、調理をする、オーニングを展開するといった行為は即座にマナー違反と見なされます。駐車場の駐車区画外にはみ出す行為も他の利用者の迷惑となるため、あくまで「車を駐車しているだけ」という意識を常に持ちましょう。
ゴミは必ず持ち帰る
車中泊で出たゴミを駐車場に放置することは不法投棄にあたります。最近は防犯カメラを設置しているコインパーキングも増えており、発見されて通報される可能性が高いです。ゴミは必ずすべて持ち帰り、次の利用者が気持ちよく使える状態を保つことが、車中泊文化を守ることにもつながります。
防犯対策を怠らない
夜間の駐車場は車上荒らしのリスクがあります。貴重品は外から見えない場所に保管し、就寝時も必ずドアをロックしましょう。できれば照明が明るく、防犯カメラが設置されている駐車場を選ぶことで安全性を高められます。暗すぎる場所や人通りがまったくない場所は避けるのが賢明です。
職務質問には誠実に対応する
巡回中の警察官に職務質問を受ける可能性は常にあります。しかし、これは防犯上の確認であり、やましいことがなければ恐れる必要はありません。「長距離運転で疲れたので仮眠をとっていました」「ホテルが取れなかったので休憩しています」と正直に状況を説明し、協力的な姿勢を見せれば、ほとんどの場合はスムーズに解放されます。
車中泊に適したコインパーキングの選び方
すべてのコインパーキングが車中泊に向いているわけではありません。快適かつ安全に過ごすためには、場所選びが非常に重要です。ここでは、車中泊に適した駐車場を見つけるための具体的なポイントを解説します。
夜間最大料金の設定を確認する
長時間駐車する車中泊では、「夜間最大〇〇円」や「24時間最大〇〇円」といった上限料金の設定がある駐車場を選ぶことが必須です。時間料金だけの駐車場を利用すると、翌朝に想定外の高額請求を受けることになりかねません。また、最大料金が「1回限り」なのか「繰り返し適用」なのかも確認しておくと、連泊を考えている場合に安心です。
トイレへのアクセスを確保する
コインパーキング自体にトイレが併設されていることは稀です。そのため、徒歩圏内に24時間利用可能なコンビニや公衆トイレがあるかを事前にチェックしておくことが重要です。夜間にトイレのために車を移動させなければならない状況は避けたいもの。緊急用に携帯トイレを車内に常備しておくとさらに安心です。
立地環境で選ぶなら工業地帯やオフィス街
住宅街に近いコインパーキングは、わずかな物音でも苦情につながりやすい環境です。一方、工業地帯やオフィス街は夜間の人通りが少なく、騒音や光への許容度が比較的高い傾向があります。多少の物音を立てても迷惑になりにくいため、車中泊には向いている立地といえるでしょう。
車中泊を想定したコインパーキングも存在する
実は、車中泊客を対象として料金設定されているコインパーキングも存在します。代表例が群馬県草津温泉の「湯畑観光駐車場」です。立体駐車場で180台を収容でき、草津温泉のシンボル「湯畑」まで徒歩5分という好立地。15時から翌10時まで800円という夜間料金設定は明らかに車中泊を想定しており、24時間利用可能なトイレも完備されています。こうした車中泊フレンドリーな施設を事前にリサーチしておくと、旅の選択肢が広がります。
コインパーキング以外の車中泊スポットという選択肢
コインパーキングでの車中泊にはどうしてもグレーゾーンの要素が残ります。より安心して車中泊を楽しみたいなら、専用施設の利用を検討することをおすすめします。
RVパークは2026年1月時点で全国600施設以上
RVパークは日本RV協会が認定する車中泊専用施設で、「快適に安心して車中泊ができる場所」として一定の基準を満たしています。24時間利用可能なトイレ、100V電源、広い駐車区画が整備されており、ゴミ処理にも対応。連泊が許可されている施設も多く、ワーケーションや長距離旅行の拠点としても活用できます。2026年1月15日時点で全国の認定施設数は600件を超え、温泉地や観光スポット近くにも続々と開設されています。利用料金は1泊1,000円から3,000円程度と、ホテルに比べて圧倒的にリーズナブルです。
道の駅での車中泊は「仮眠・休憩」の範囲で
道の駅は本来休憩施設であり、宿泊施設ではありません。しかし国土交通省の見解では、「宿泊目的での利用はNGだが、道路利用者の休憩としての仮眠・1泊のみの車中泊はOK」とされています。つまり、翌朝には出発する前提であれば黙認されているのが現状です。ただし、数日にわたる駐車場の占有や、テーブル・調理器具を広げるキャンプ行為は禁止されています。近年はマナー違反の増加により「車中泊禁止」を明示する道の駅も増えているため、利用前に確認することが大切です。
オートキャンプ場やシェアリングサービスも活用
車外でのアウトドア活動も楽しみたいなら、オートキャンプ場が最適です。テーブルや椅子を広げての食事、焚き火やバーベキューも許可されており、設備も整っています。また、最近では空き地や使われていない駐車場を車中泊スポットとして貸し出すシェアリングサービスも登場しています。「Carstay」などのアプリを活用すれば、全国の車中泊可能スポットを簡単に検索・予約できます。
初心者が陥りやすい「想定外トラブル」と現場での対処法

車中泊のイメージ
ネットの情報を見て「これならできそう」と思って車中泊デビューしたものの、実際の現場で想定外の事態に直面して困ったという経験は、多くの初心者が通る道です。ここでは、筆者自身の体験や車中泊コミュニティで頻繁に報告されるトラブルと、その具体的な対処法を解説します。
深夜にゲートが閉まって出られなくなった
「仮眠のつもりで入ったコインパーキングのゲートが、夜中に閉鎖されて出られなくなった」というトラブルは意外と多いです。公園や商業施設に隣接した駐車場では、夜間閉鎖時間が設定されていることがあります。入庫時にゲート周辺の案内板を確認する人は少ないため、朝まで閉じ込められてしまうケースが後を絶ちません。対処法としては、入庫前に必ず「24時間出入庫可能」の表記を確認すること。ゲート式の場合は営業時間の記載がないかチェックする習慣をつけましょう。万が一閉じ込められた場合は、精算機や看板に記載されている緊急連絡先に電話して指示を仰いでください。
雨音と雨だれで一睡もできなかった
車中泊に慣れていないと、雨の日の「音問題」を甘く見がちです。特に雨上がりの雨だれは不規則なリズムで落下するため、静かな車内では思った以上に気になります。木の下に停めれば雨よけになると考える人も多いですが、逆効果になることがほとんど。葉っぱに溜まった水が大粒になって落ちてくるため、騒音はむしろ悪化します。対処法は、建物の軒下や屋根付きの立体駐車場を選ぶか、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを常備しておくこと。また、雨天時は無理せず移動日に充てて、晴れている地域を目指すという柔軟な判断も大切です。
室内灯をつけた瞬間に虫が大量侵入した
夏場の車中泊で最もよくある失敗が「虫の侵入」です。涼しいからと窓を開けたまま室内灯を点灯すると、光に引き寄せられた虫が一斉に車内に入ってきます。蚊やブヨ程度なら不快で済みますが、アブやハチが入ってくると睡眠どころではなくなります。対処法は、夜間は極力室内灯を使わず、必要な場合は赤色LEDライトを使用すること。赤い光は虫を引き寄せにくいという特性があります。また、窓を開ける際は必ずウィンドウネット(車用網戸)を装着し、虫よけスプレーを車外に吹きかけておくのも効果的です。
荷物が崩れて身動きが取れなくなった
車中泊初心者は「あれもこれも必要かも」と荷物を詰め込みがちです。問題は、走行中のカーブや停車時の衝撃で後部座席の荷物が崩れ、就寝スペースを占領してしまうこと。夜中に荷物の雪崩が起きて目が覚めたという体験談は枚挙にいとまがありません。対処法としては、荷物は収納ボックスにまとめて固定バンドで固定する、重いものは下に軽いものは上にという基本を守る、就寝前に荷物の配置を整理する習慣をつけることが大切です。
「職務質問されたらどうする?」実際の体験から学ぶ対応術
コインパーキングでの車中泊を検討する人が最も気にするのが「職務質問」ではないでしょうか。結論から言うと、職務質問を受けること自体は問題ではありません。警察官は防犯上の確認として声をかけているだけであり、やましいことがなければ恐れる必要はまったくないのです。
職務質問されやすい状況とは
実際に職質を受けやすいのは、以下のような状況です。すべての窓を完全に覆い隠している車両、深夜に何度もドアを開閉している車両、長時間アイドリングしている車両、住宅街のコインパーキングに夜間停車している車両。つまり、「何をしているかわからない」「不審に見える」状態が職質の引き金になります。逆に言えば、運転席や助手席が外から見える状態を保ち、静かに過ごしていれば声をかけられる確率はグッと下がります。
職質を受けたときの正しい対応
もし職務質問を受けた場合は、窓を開けて誠実に対応するのが最善策です。「長距離運転で疲れたので仮眠をとっていました」「深夜に到着してホテルが取れなかったので休憩しています」と正直に状況を説明しましょう。運転免許証の提示を求められたら速やかに見せ、質問には明確に答えます。この対応で、大多数のケースは数分で解放されます。
逆にやってはいけないのは、ドアを開けない、質問に答えない、威圧的な態度を取るといった行動です。これらは「何か隠しているのでは」という疑念を強め、対応が長引く原因になります。駐車料金を支払っている正当な利用者であれば、堂々としていて構いません。
命に関わる危険を知っておこう
車中泊は手軽で自由な旅のスタイルですが、知識不足が命取りになるリスクも存在します。楽しい旅を続けるためにも、以下の危険性をしっかり理解しておきましょう。
一酸化炭素中毒の恐ろしさ
毎年のように報告される車中泊中の死亡事故の原因、それが一酸化炭素中毒です。特に冬場、暖房のためにエンジンをかけたまま就寝し、夜間の降雪でマフラーが塞がれると、排気ガスが車内に逆流して一酸化炭素中毒を引き起こします。一酸化炭素は無色無臭のため、異変に気づいたときにはすでに意識を失っている場合がほとんど。初期症状は頭痛や吐き気で風邪と似ているため、見逃されやすいのも厄介です。
対処法は単純明快、就寝時はエンジンを切ること。これだけで一酸化炭素中毒のリスクはほぼゼロになります。冬場の寒さ対策はポータブル電源と電気毛布、高機能寝袋で対応し、どうしても寒さに耐えられない場合は車中泊を諦めて宿泊施設を利用する判断も必要です。また、車内でガスストーブや練炭を使用することも絶対にNGです。
エコノミークラス症候群のリスク
長時間同じ姿勢で過ごすことで血流が滞り、血栓ができてしまうエコノミークラス症候群も車中泊で起こりやすい症状です。2016年の熊本地震では、車中泊を続けていた被災者が複数発症し、死亡例も報告されています。特に座った姿勢での就寝は危険度が高く、足のむくみ、だるさ、最悪の場合は肺に血栓が詰まって呼吸困難を引き起こします。
予防策は、可能な限り足を伸ばして横になれるスペースを確保すること。シートをフルフラットにしてマットを敷き、段差を解消しましょう。また、こまめな水分補給、就寝前と起床後の軽いストレッチ、弾性着圧ソックスの着用も効果的です。足首を回す、つま先を上下に動かすといった簡単な運動を習慣づけてください。
季節ごとの温度リスク
夏場はエンジンを切った車内温度が急上昇し、熱中症のリスクがあります。直射日光下では車内温度は50度を超えることもあり、「窓を少し開けておけば大丈夫」という油断は禁物です。サンシェードで日差しを遮り、標高の高い涼しい場所を選び、USB扇風機やサーキュレーターで空気を循環させましょう。
逆に冬場は、エンジンを切った状態では車内温度は外気温とほぼ同じまで下がります。装備が不十分な状態で真冬に車中泊すると、低体温症から凍死に至る危険性があります。電気毛布、断熱マット、ダウンの高機能寝袋など、エンジンなしで暖を取れる装備を必ず用意してください。
ベストな入庫タイミングと出発時間の考え方
コインパーキングでの車中泊を快適に過ごすには、入庫と出発のタイミングが非常に重要です。この感覚は経験を積まないとわからない部分ですが、ここでは効率的なスケジュール感覚をお伝えします。
入庫は夜21時以降がおすすめ
早い時間に入庫して長時間停めていると、夜間最大料金の恩恵を受けられないケースがあります。多くのコインパーキングでは夜間最大料金の適用が「18時〜翌8時」「20時〜翌8時」などと設定されているため、21時以降に入庫すれば確実に夜間料金が適用されます。また、あまりに早い時間から駐車していると他の利用者や近隣住民の目につきやすく、不審に思われる可能性も高まります。
出発は朝7時前後が理想
朝になると周囲の人の活動が始まります。7時頃までに出発することで、近隣住民や通勤者の目に触れる時間を最小限に抑えられます。また、日の出とともに車内温度が上昇し始めるため、夏場は特に早めの出発がおすすめ。朝食やトイレは近くのコンビニや道の駅で済ませ、スマートに撤収することを心がけましょう。
滞在時間は「1泊」が鉄則
コインパーキングでの連泊は絶対に避けるべきです。多くの運営会社は利用時間の上限を24時間または48時間に設定しており、これを超えると長期駐車として管理会社から連絡が入ったり、最悪の場合はレッカー移動される可能性があります。また、同じ場所に何日も停まっていると「住み着いているのでは」と不審がられ、通報リスクが格段に高まります。同じコインパーキングは1泊限りと決めておきましょう。
季節別・快適に過ごすための具体的テクニック
車中泊の快適さは季節によって大きく左右されます。ベストシーズンは気温が穏やかな春と秋ですが、どの季節でも工夫次第で過ごしやすくなります。
春秋シーズンのポイント
気温15〜25度程度の春秋は、車中泊に最も適した季節です。日中は快適ですが、朝晩の冷え込みには注意が必要。薄手のフリースやブランケットを1枚多めに用意しておくと安心です。この時期は窓を少し開けて換気しても虫や暑さの心配が少ないため、車内の空気を循環させやすいメリットがあります。
夏シーズンの暑さ対策
夏の車中泊最大の敵は「暑さ」です。エンジンを切るとエアコンが使えないため、別の方法で車内温度を下げる必要があります。断熱サンシェードは全窓に装着し、直射日光を遮断。窓にはウィンドウネット(車用網戸)を取り付け、虫の侵入を防ぎながら換気します。ポータブル電源でUSB扇風機やサーキュレーターを稼働させ、空気の循環を促しましょう。また、標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がるため、山間部のスポットを選ぶのも有効な戦略です。
冬シーズンの防寒対策
冬はエンジンを切った瞬間から車内温度が下がり始めます。防寒装備の準備が不十分だと命に関わるため、しっかり対策しましょう。最重要アイテムは快適温度が氷点下に対応した高機能寝袋。車内の冷気は床面から伝わってくるため、厚手の断熱マットを敷くことで保温効果が格段に上がります。電気毛布とポータブル電源の組み合わせは最強ですが、電池切れに備えて湯たんぽやカイロも用意しておくと安心です。また、冬場は結露が発生しやすいため、除湿シートや吸湿素材のタオルを窓際に置いておきましょう。
「料金を払っているのになぜダメなの?」という疑問への答え
「駐車料金をちゃんと払っているんだから、車の中で何をしようと自由じゃないか」——この考え方は、実は大きな誤解を含んでいます。コインパーキングは「駐車サービス」を提供する施設であり、「宿泊サービス」を提供しているわけではないのです。
契約内容を正しく理解する
コインパーキングを利用する際、入庫した時点で利用規約に同意したとみなされます。多くの駐車場では「駐車以外の目的での利用禁止」「長時間の車内滞在禁止」といった条項が設けられており、車中泊はこれらに抵触する可能性があります。つまり、料金を支払っていても規約違反は規約違反。「お金を払えば何でも許される」という考えは通用しません。
周辺環境への影響を考える
コインパーキングは往々にして住宅街の中や、商業施設の近くに設置されています。夜間にエンジン音や話し声、ドアの開閉音が響けば、近隣住民の安眠を妨げることになります。苦情が入れば駐車場運営会社は対応を迫られ、最終的には「車中泊全面禁止」という結果を招きかねません。自分一人の行動が、車中泊愛好家全体の首を絞めることになるという意識を持つべきです。
グレーゾーンで過ごす心構え
コインパーキングでの車中泊は、法的に明確に禁止されているわけではありませんが、積極的に認められているわけでもない「グレーゾーン」の行為です。このことを常に意識し、「利用させてもらっている」という謙虚な姿勢を持つことが大切。駐車場を出るときは来たときよりも綺麗な状態にして去る、これが車中泊を長く楽しむための心得です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々と解説してきたけど、正直な話をするね。コインパーキングでの車中泊って、頑張ってやるほどのものじゃないんだよ。
だって考えてみてよ。アイドリング禁止、静かにしなきゃいけない、目隠しも全部覆うとダメ、職質のリスクもある、近所から通報されるかもしれない、そもそも利用規約で禁止されてるかもしれない……。こんなに気を遣いながら、本当にリラックスできる?翌日の運転に影響しない?正直、精神的な疲労で全然休まらないことも多いんだ。
で、ぶっちゃけどうした方がいいかって言うと、最初からRVパークか車中泊OKの施設を目的地に組み込んでおくのが圧倒的に楽。2026年の今、全国に600施設以上あるんだから、よほどの僻地でない限り見つかるよ。1泊1,000円から3,000円で電源もトイレも使えて、堂々と泊まれる安心感。コインパーキングで1,000円払ってヒヤヒヤしながら過ごすのと、どっちがコスパいいかは明白でしょ。
それでも「どうしても今夜泊まる場所がない」という緊急事態はあるかもしれない。そういうときだけコインパーキングを「緊急避難的に」使うって考え方が正解。最初から「コインパーキングで車中泊しよう」と計画するんじゃなくて、「いざというときの選択肢として知っておく」程度のスタンスが丁度いい。
あと、これは経験者として本気で言いたいんだけど、コインパーキングで連泊は絶対にやめとけ。1泊なら「仮眠です」で通るけど、2泊以上すると「住み着いてる」と見られて確実に通報されるか、管理会社から連絡が来る。どうしても連泊が必要な旅程なら、素直にRVパークやオートキャンプ場を使おう。
最後に、車中泊って本来は「自由で楽しい旅のスタイル」のはずなんだよね。それなのに、場所のことばかり気にして、周りの目を気にして、ビクビクしながら過ごすのは本末転倒。「堂々と泊まれる場所で、堂々と楽しむ」——これが車中泊を長く続けるための、ぶっちゃけ一番の秘訣だと思う。コインパーキングでの車中泊テクニックを磨くより、全国のRVパークや車中泊スポットを開拓することにエネルギーを使った方が、絶対に旅は楽しくなるよ。
コインパーキングでの車中泊に関するよくある質問
コインパーキングに24時間以上停めたらどうなる?
ほとんどのコインパーキングでは利用時間の上限が24時間または48時間に設定されています。これを超えると長期駐車として取り締まりの対象となり、管理会社から連絡が入ったり、場合によってはレッカー移動される可能性があります。連泊を考えている場合は、一度出庫して再入庫するか、連泊可能なRVパークや予約制駐車場を利用することをおすすめします。
キャンピングカーでもコインパーキングは利用できる?
コインパーキングの1台分のスペースは、一般的に車幅2.4〜2.5メートル、全長4.8〜5メートル程度で設計されています。ハイエースのワイドロングまでなら問題ありませんが、スーパーロングやキャブコンは駐車枠からはみ出す可能性が高いです。また、ロック板が上がるタイプの駐車場では、車両重量が大きいとロック板を破損するリスクもあります。キャンピングカーでの利用は基本的に避け、RVパークなど専用施設を選ぶのが賢明です。
夏や冬の温度対策はどうすればいい?
アイドリングができないコインパーキングでは、ポータブル電源の活用がカギとなります。夏場は窓に断熱サンシェードを取り付けて車内温度の上昇を抑え、USB扇風機やサーキュレーターで空気を循環させましょう。窓を少し開けてウィンドウネット(網戸)を取り付ければ、虫の侵入を防ぎながら換気できます。冬場は保温性の高い寝袋が最重要で、マットで地面からの冷気を遮断することも効果的です。電気毛布があればさらに快適に過ごせます。
まとめ
コインパーキングでの車中泊は、法律で明確に禁止されているわけではありませんが、本来の利用目的とは異なるグレーゾーンの行為であることを忘れてはいけません。利用する際は必ず現地の利用規約を確認し、アイドリング禁止、騒音・光漏れへの配慮、ゴミの持ち帰りといった基本マナーを徹底することが大前提です。
場所選びでは、夜間最大料金の設定があるか、トイレへのアクセスは確保できるか、住宅街から離れた静かな環境かどうかをチェックしましょう。草津温泉の湯畑観光駐車場のように、車中泊を想定した料金設定のコインパーキングも存在するため、事前リサーチが旅の快適さを大きく左右します。
より安心して車中泊を楽しみたいなら、全国600施設以上に拡大したRVパークの活用がおすすめです。電源、トイレ、ゴミ処理などの設備が整い、連泊も許可されている施設が多いため、心置きなく車旅を満喫できます。「休憩・仮眠させてもらっている」という謙虚な気持ちを持ち、ルールとマナーを守って、安全で楽しい車中泊を実現してください。


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