車中泊で「なんだか腰が痛い」「朝起きると体がバキバキ」という経験はありませんか?実は、そのつらい思いをしているのはマットの厚みが原因かもしれません。車のシートをフラットにしても段差や凹凸があり、薄いマットでは底つき感が残ってしまうんです。
でも、適切な厚みのマットを選べば話は別です。実際に8cm以上の厚みがあるマットを使った人からは「まるで自宅のベッドみたい」「翌朝の疲労感がまったく違う」という声が続出しています。
この記事では、車中泊のマットの厚みが睡眠の質にどれほど影響するのか、科学的根拠と実体験を交えながら詳しく解説していきます。
- マットの厚みが5cmと10cmでは睡眠の質が天と地ほど違うという衝撃の事実
- エコノミークラス症候群を防ぐために必要な体圧分散の仕組みと厚みの関係
- 2026年最新のおすすめマット情報と失敗しない選び方の完全ガイド
車中泊でマットの厚みが睡眠の質を左右する科学的理由

車中泊のイメージ
車中泊における睡眠の質は、マットの厚みに大きく左右されます。なぜなら、厚みは単なるクッション性だけでなく、体圧分散、断熱性、段差解消といった複数の要素に直結しているからです。
車のシートは本来座ることを前提に設計されており、倒して寝る場合には必ず段差や凹凸が生じます。この段差が睡眠中に体の一部を圧迫し続けると、血流が阻害されてエコノミークラス症候群のリスクが高まるという重大な問題があります。
厚生労働省の調査でも、長時間同じ姿勢を続けることで下肢の静脈に血栓ができやすくなることが指摘されています。2016年の熊本地震では、車中泊避難者の中からエコノミークラス症候群の発症者が相次ぎ、その半数が死亡するという痛ましい事例も報告されました。
マットの厚みが5cm以上あれば、シートの段差をある程度吸収できますが、本当に快適な睡眠を得るには8cm以上が理想的です。実際の検証データでは、8cmのインフレーターマットは段差をしっかり解消し、布団やエアーマットと比べても断然寝心地が良かったという結果が出ています。
さらに、マットの厚みは断熱性にも関係しています。冬の車内は思っている以上に冷え込み、地面や車体からの冷気が直接体に伝わります。10cm以上の厚みがあるマットなら、この底冷えをシャットアウトする効果も期待できるのです。
厚み別で見るマットの特性と体への影響
3cm〜5cm:入門編だが物足りない厚み
3cmから5cmのマットは、持ち運びやすく価格も手頃ですが、車中泊での使用には正直物足りません。地面の凹凸や車のシートの段差を完全には吸収できず、長時間寝ていると腰や肩に負担がかかります。
この厚みのマットは、キャンプでテントの下に敷く補助的な使い方や、短時間の仮眠には適していますが、一晩しっかり眠るには不十分です。特に横向きで寝る人は、腰や肩が底つきしやすく、夜中に何度も目が覚めてしまう可能性が高いでしょう。
ただし、銀マットタイプの3cm程度のマットを他のマットと重ね敷きする使い方は有効です。マットの断熱性能を示すR値は足し算ができるため、既に持っているマットにプラスすることで保温効果を高められます。
5cm〜8cm:快適さと携帯性のバランスがとれた厚み
5cmから8cmの厚みは、車中泊マットとして最もバランスが取れたゾーンです。特に8cmのインフレーターマットは、実際の検証でも「サイズ・段差解消・寝心地の3拍子が揃っていた」と高評価を得ています。
この厚みがあれば、車のシート段差をしっかりと解消でき、体圧を分散して正しい姿勢を保つことができます。円柱形のエアホールを採用したマットなら、体のラインに合わせて変形し、さらに快適な寝心地を実現できます。
収納時もそれほどかさばらず、車に常備しておくのにちょうどいいサイズ感です。春から秋にかけての3シーズンなら、8cmのマットだけで十分快適に眠れるでしょう。冬場に使う場合は、下に銀マットを敷くなどの工夫で断熱性を高めることをおすすめします。
8cm〜10cm以上:自宅ベッド並みの快適さを実現する厚み
8cmを超える厚みのマットは、車中泊の睡眠環境を劇的に向上させます。10cmの厚みがあれば、まるで自宅のベッドで寝ているような感覚を味わえると、多くのユーザーが証言しています。
コールマンの「キャンパーインフレーターマットハイピーク」など、10cm厚のマットは高密度ウレタンフォームを採用しており、シートの段差や地面のデコボコを完全に解消します。冬場の底冷えもしっかりシャットアウトしてくれるため、一年中快適に使えるのが大きな魅力です。
ただし、10cm以上のマットには注意点もあります。収納時のサイズがやや大きくなることと、空気を抜いて片付ける際に少し手間がかかることです。しかし、この手間を上回る快適さがあるため、頻繁に車中泊をする人や、長期間の旅を計画している人には絶対におすすめです。
キャンピングカーの場合は、室内で座って過ごすことも多いため、天井の高さを考慮すると5cmが限界という意見もあります。自分の車種と使い方に合わせて、最適な厚みを選ぶことが重要です。
マットの素材とタイプによる寝心地の違い
エアマット:軽量コンパクトだが安定感に欠ける
エアマットは空気だけで膨らむタイプで、収納時は非常にコンパクトになるのが最大の魅力です。登山やバイクパッキングなど、荷物を極力減らしたい場合には重宝します。
しかし、車中泊での使用には注意が必要です。中身が空気だけなので弾力がありすぎて、体が安定しづらいという欠点があります。実際の使用者からは「浮き輪のような感じで、ちょっと動くだけでボヨンボヨンと揺れる」「腰に重心がかかり、腰が落ちてしまう」という声が上がっています。
また、穴が開いて空気が漏れるリスクもあり、夜中に少しずつ空気が抜けて朝には地面で寝ている状態になっていた、という悲惨な経験談も珍しくありません。息を吹き込んで膨らませるタイプは、水分が内部に溜まって劣化しやすく、3〜4年ごとに買い替えが必要になることもあります。
ただし、最近ではアルミ反射層や中綿素材を用いてR値5以上を実現している高断熱エアマットも登場しており、冬キャンプや高山での使用に適したモデルもあります。
インフレーターマット:車中泊に最適なバランス型
インフレーターマットは、内部にウレタンフォームを入れ、バルブを開くと自動的に空気が入る構造です。ウレタンフォームと空気の層で断熱性能を確保しつつ、適度な厚みで寝心地も良いのが特徴です。
車中泊での使用において、インフレーターマットは最もおすすめできるタイプです。自動で膨らむため設営が簡単で、エアマットのような不安定さもありません。8cmのインフレーターマットなら、段差をしっかり解消し、体圧を分散して快適な睡眠をサポートしてくれます。
多くのインフレーターマットはR値3〜4程度で、春から秋にかけての3シーズンに対応しています。収納時にある程度コンパクトになり、車に常備しておくのにも適しています。唯一の欠点は、エアを抜く手間がかかることですが、使い慣れれば数分で片付けられます。
クローズドセルマット:耐久性は抜群だが寝心地は犠牲
クローズドセルマットは、発泡素材を圧縮して作られた構造で、軽量かつ丈夫で価格も比較的手頃です。穴が開く心配がなく、メンテナンスフリーなのが最大のメリットです。
しかし、厚みが薄いモデルが多いため、単体でのR値はあまり高くありません。車中泊で使う場合は、岩だらけの地面に寝なきゃいけない状況では底つき感が強く、快適とは言えません。
ただし、クローズドセルマットは重ね敷きに最適です。エアマットやインフレーターマットの下に敷くことで、断熱性を大幅に向上させることができます。また、寝ていない時に座れるという利点もあり、キャンプ場で地面にゴロンとしたい時にいつでも使える便利さがあります。
マットの厚み選びで失敗しないための実践ガイド
車種別のマットサイズと厚みの選び方
車中泊マットを選ぶ際は、まず自分の車のサイズを正確に把握することが重要です。サイズが合わないと、車内に入りきらなかったり、隙間ができて寝心地が悪くなったりします。
軽自動車やコンパクトカーの場合、車内スペースが限られるため、8cmのマットが現実的です。N-BOXなどの軽自動車でも、8cmのインフレーターマットなら十分フィットし、快適な睡眠空間を作れます。
ミニバンやSUVの場合は、広々とした車内を活かして10cmの極厚マットを選ぶのも良いでしょう。アルファードやヴェルファイアなど大型ミニバンなら、ダブルサイズの10cmマットでも問題なく設置できます。家族で並んで寝ても圧迫感を感じない快適性を実現できます。
事前にシートを倒した状態で、車内の長さ、幅、段差の位置を測っておくことをおすすめします。メーカーの公称値は参考程度にとどめ、実際に自分で計測すると確実です。
季節と気温で変わる最適な厚みとR値
マットの断熱性能を示すR値は、季節や気温によって必要な数値が変わります。夏場はR値1〜2程度でも十分なことが多く、むしろ通気性の良いマットを選んで暑さ対策をする方が重要です。
春から秋にかけては、R値2〜4あたりが快適性の目安です。寒暖差の大きい高地や標高の高い場所なら、R値4以上を選んでおくと安心です。冬は少なくともR値4〜6程度、厳冬期の山間部など気温が氷点下を下回る環境ではR値6以上を検討したいところです。
女性や子供は体感温度が低めと言われるため、R値を0.5〜1.0ほど上乗せして選ぶと底冷えしづらくなります。夜間気温が5℃程度の場所ならR値3以上、0℃近くまで下がる場合はR値4以上が目安です。
近年では「ASTM F3340-18」という国際規格が普及しつつあり、同じ規格で測ったR値であればブランド間の比較がしやすくなっています。購入時には可能な限りASTM準拠のR値かどうかをチェックしてみると信頼性が高まります。
複数枚の重ね敷きで断熱性を強化する裏技
マットのR値は足し算ができるという特性を活かせば、コストを抑えながら防寒対策の幅を広げることができます。たとえば、エアマットのR値2.0にクローズドセルマットのR値2.0を重ねれば、合計R値4.0相当になります。
すでに低〜中R値のマットを持っている場合は、高R値を持つ銀マットやインフレータブルマットを追加で組み合わせるだけで、防寒効果は大きく変わります。1枚の高R値マットを新しく買うよりも予算を抑えられることも多いため、シーズンに合わせて組み合わせを変えてみるのも合理的な方法です。
ただし、重ね敷きする場合は収納時のかさばりも考慮する必要があります。車に常備しておくスペースがあるかどうか、事前に確認しておきましょう。
2026年最新!おすすめの車中泊マット厳選紹介
8cm〜10cmの厚みで快適性抜群のモデル
2026年1月現在、車中泊マットの市場には数多くの製品がありますが、特に注目すべきは8cm以上の厚みを持つインフレーターマットです。
コールマンの「キャンパーインフレーターマットハイピーク/ダブル」は、厚さ10cmでダブルサイズ(200cm×128cm)という贅沢な仕様です。高密度ウレタンフォームを採用し、バルブを開くだけで自動的に膨らみます。付属のバッグが空気入れになるため、最後の仕上げも簡単です。
WAQのリラクシングキャンプマットも10cmの厚みで人気です。ひし形から横方向に打ち抜く独自設計により、体圧を効果的に分散させる工夫が施されています。シングルサイズはワイド設計で、1人でゆとりを持って使用できます。
GDREAMTのエアーマットは13cmという驚異的な厚さが特徴で、まるで自宅のベッドのような寝心地を実現しています。地面からの熱や冷気をしっかりシャットアウトする断熱効果も高く、通年での使用に適しています。
軽量コンパクトで持ち運びやすいモデル
ソロキャンプや徒歩移動が多い場合は、軽量かつコンパクト性が重要です。モンベルのU.L. コンフォートシステム エアパッド ワイド 180は、小さくて軽いのに十分な厚さを確保しており、車中泊でも快適に使用できます。
サーマレストのZライト ソルは、折りたたみ式のクローズドセルマットで、設営・撤収が一瞬で完了します。単体では寝心地が劣りますが、エアマットやインフレーターマットとの重ね敷きに最適で、断熱性を大幅に向上させることができます。
専用設計で車種にフィットするモデル
2026年1月に紹介された「CAR BED」と専用マット「yado cozy」の組み合わせは、軽自動車の車中泊を革命的に変えるシステムです。折りたたみ式のベッドと厚み3.5cmのマットを組み合わせることで、シートの凹みを抑えながら自宅のベッドのような快適さを実現します。
「yado cozy」は車中泊ブランド「yadocari」と寝具メーカーが共同開発した専用マットで、縦方向の固わたが身体をしっかりと支えてくれます。袋から出してサッと展開するだけで寝床が完成する手軽さも魅力です。
マットの厚みを活かす車中泊の睡眠環境づくり
段差解消とフラットな寝床の作り方
どんなに良いマットを用意しても、寝床がフラットでなければ効果は半減します。車のシートを倒した際の段差を埋めるために、タオルやクッションを活用しましょう。
特に前席と後席の間にできる大きな段差は、そのままにしておくと腰に負担がかかります。丸めたタオルやバスタオルを段差に詰め込むことで、マットがより効果的に機能します。
また、マットの裏面に滑り止め加工があると、寝返りをうった際にズレるのを防ぎ、快適な睡眠をサポートします。普段から寝返りをうつことが多い人は、滑り止め加工の有無を事前にチェックするのがおすすめです。
エコノミークラス症候群を防ぐ正しい姿勢
車中泊で最も注意すべきは、エコノミークラス症候群の予防です。足を水平に伸ばせる環境を作り、体をまっすぐにして寝ることが最も重要です。
足が心臓より低い位置にあって長時間動かさないと、ふくらはぎの静脈に血栓ができやすくなります。マットの厚みが十分であれば、段差が解消されて自然と水平な姿勢を保てますが、それでも4〜5時間に一度は車から降りて歩くことをおすすめします。
車から降りるのが難しい場合は、座ったまま足首を回したり、つま先を上下させたり、ふくらはぎを軽く揉んだりする運動を行いましょう。水分をこまめに補給することも重要です。トイレを控えるために水分を取らないのは危険なので、簡易トイレを車内に備えておくと安心です。
冬の底冷え対策と保温効果を高める工夫
冬の車中泊では、マットの厚みだけでなく断熱性と保温性の両方を意識する必要があります。10cm以上の厚みがあるマットなら底冷えをしっかりシャットアウトできますが、さらに銀マットを下に敷くことで断熱効果を高められます。
冬用寝袋も重要なアイテムです。寝袋は夜寝るだけでなく、運転の合間の短時間休憩や仮眠時にも活躍します。エンジンを切った車内では体温が一気に奪われるため、厚手の上着だけでは不十分です。
寝袋を選ぶ際は、耐寒温度だけでなく、ファスナーの開閉や腕を出せる構造など、微調整が可能なものを選びましょう。夜間と明け方で気温差が大きい場合でも、柔軟に対応できます。
初心者が陥りがちな車中泊マット選びの落とし穴

車中泊のイメージ
「とりあえず安いやつでいいや」が大失敗につながる理由
車中泊初心者が最もやってしまう失敗が、価格だけを見て2000円〜3000円の激安マットを買ってしまうことです。私も最初はホームセンターで売っている薄いレジャーマットで十分だろうと思っていました。
しかし、実際に使ってみると地獄でした。厚みが2cm程度しかないため、車のシートの段差がモロに背中に食い込んできます。夜中に何度も目が覚め、朝起きたら腰が痛くて起き上がれない状態になりました。
結局、翌週には8cmのインフレーターマットを買い直す羽目になり、最初からそれを買っておけば無駄な出費をせずに済んだわけです。車中泊マットは「安物買いの銭失い」が最も当てはまるアイテムの一つです。
初期投資として1万円〜2万円は覚悟した方が、結果的にコスパが良いです。安いマットを買って後悔してから買い直すより、最初から質の良いものを選ぶことを強くおすすめします。
ネット通販で買う前に必ずチェックすべき実寸問題
多くの人が見落としがちなのが、マットの実際のサイズと車内スペースの微妙なズレです。商品説明に「軽自動車対応」と書いてあっても、実際に自分の車に合うかは別問題です。
私の友人は、ネットで「N-BOX対応」と書かれたマットを購入したのですが、届いてみると幅が5cm足りず、両サイドに隙間ができてしまいました。寝返りを打つたびにその隙間に腕が落ち込んで、結局快適に眠れなかったそうです。
購入前には必ず自分の車のシートを倒した状態で、メジャーで長さと幅を実測してください。特に注意すべきは「使用時サイズ」と「実際に使える面積」の違いです。マットの縁が盛り上がっているタイプは、その分だけ実際に寝られる面積が狭くなります。
また、車種専用設計のマットでも、年式やグレードによって微妙にサイズが異なることがあります。購入前に販売店に問い合わせて、自分の車の年式とグレードで問題ないか確認すると確実です。
実際に車中泊してみて気づいた盲点と対処法
マットを敷く前の下準備が睡眠の質を左右する
いきなりマットを敷いて寝ればいいと思っていませんか?実はマットを敷く前の車内の整備が、睡眠の質を大きく左右します。
まず、シートを倒す前に必ずやるべきことがあります。それは、シートのヘッドレストを外すことです。ヘッドレストがついたままだと、シートを完全にフラットにできず、微妙な段差が残ります。この段差が首や肩に負担をかけ、翌朝の肩こりの原因になります。
次に、シートの隙間や段差部分を確認してください。前席と後席の間にできる段差は、バスタオルを筒状に丸めて詰め込むと効果的です。クッションや枕でも代用できますが、バスタオルの方が高さ調整がしやすく、車中泊後は普通に洗濯できるので便利です。
シートベルトのバックルも意外な盲点です。背中に当たると痛いだけでなく、マットに穴が開く原因にもなります。厚手のタオルでバックル部分を覆うか、マットの下に薄いクッションを敷いてバックルの突起を吸収しましょう。
膨らませ方ひとつで寝心地が激変する真実
インフレーターマットやエアマットは、空気の入れ具合で寝心地が驚くほど変わります。これ、本当に重要なのに誰も教えてくれないんですよね。
最初の頃、私はマットをパンパンに膨らませるのが正解だと思っていました。しかし、実際に寝てみると硬すぎて体が浮いている感じがして、逆に寝心地が悪かったんです。腰や肩に圧力が集中して、夜中に何度も目が覚めました。
試行錯誤の末にたどり着いた答えは、完全に膨らませた状態から少しだけ空気を抜くことです。具体的には、バルブを開いて「シュー」っと1〜2秒だけ空気を逃がす程度です。
これによってマットが適度に沈み込み、体のラインにフィットします。特に横向きで寝る人は、肩と腰の出っ張り部分が程よく沈むことで、背骨がまっすぐに保たれて快適に眠れます。
ただし、空気を抜きすぎると底つき感が出るので、実際に寝転んで微調整するのがコツです。最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度自分にとってのベストな硬さを見つければ、その感覚を覚えておいて次回から同じように調整できます。
夜中の結露問題と朝のベタつきを防ぐ方法
車中泊を何度かすると必ず遭遇するのが、朝起きたらマットの表面がしっとり濡れているという現象です。これは結露ではなく、寝ている間にかいた汗が原因です。
特にエアマットやインフレーターマットは、表面が防水素材でコーティングされているため、通気性が悪く汗が蒸発しません。そのまま放置すると、マット内部にカビが生える原因にもなります。
対策として最も効果的なのが、マットの上に薄手の敷きパッドやタオルケットを敷くことです。寝袋を使う場合でも、マットと体の間に1枚布を挟むだけで、朝のベタつきが劇的に改善されます。
100円ショップで売っている薄手のレジャーシートを敷くのもありですが、肌触りが悪いので個人的にはおすすめしません。ニトリやユニクロで売っている安い敷きパッドで十分です。
使用後は必ずマットを広げて乾燥させることも忘れずに。車内で半日くらい広げておくか、天気が良ければ外で陰干しします。直射日光に当てると素材が劣化するので注意してください。
車種別・体格別の実践的なマット選びの極意
身長が高い人は絶対にケチってはいけない長さ問題
身長が175cm以上ある人は、マットの長さに特に注意が必要です。一般的な車中泊マットは190cm〜195cm程度の長さですが、実際に寝転ぶと足がはみ出してしまうケースがあります。
これは、マットの両端が盛り上がっているデザインが多く、実際に体を置ける有効長が表記より5cm〜10cm短くなるためです。身長180cmの私の場合、195cmのマットでギリギリ足が収まる程度でした。
身長が高い人は、最低でも200cm以上のマットを選ぶか、連結可能なマットを2枚繋げて使うことをおすすめします。足がはみ出して車のシート部分に直接乗ると、段差が当たって足首が痛くなり、まともに眠れません。
逆に、身長が160cm以下の人は、マットの余った部分を折り曲げて枕代わりにできるメリットがあります。体格に合わせたマット選びは、カタログスペックだけでは判断できない部分なので、実物を見られるなら店頭で確認するのがベストです。
女性や子供連れのファミリーが見落としがちな安全性
ファミリーで車中泊をする場合、マットの安全性も重要なポイントです。特に小さな子供がいる家庭では、エアマット特有の「ふにゃふにゃ感」が転落の危険を高めることがあります。
子供は寝相が悪いため、エアマットの上で激しく動き回ります。すると、マットがズレて車のシートの隙間に子供が落ち込んでしまうことがあるんです。実際、私の友人家族が経験した話ですが、夜中に子供が「痛い!」と泣いて起き、見たらシートの隙間に腕が挟まっていたそうです。
ファミリーで車中泊する場合は、滑り止め機能が強力なマットを選び、さらにマットの下にヨガマットや滑り止めシートを敷くことをおすすめします。また、連結機能付きのマットを複数枚繋げる場合は、連結部分が外れないようにガムテープで補強しておくと安心です。
女性の場合、力が弱いため10cm以上の極厚マットの空気抜きや収納が大変という問題もあります。電動ポンプ付きのモデルを選ぶか、8cm程度の扱いやすいサイズにするのが現実的です。
プロが教える車中泊マットの寿命を延ばすメンテナンス術
やってしまいがちな間違った保管方法とその悪影響
車中泊マットを長持ちさせるには、使った後の保管方法が超重要なのですが、多くの人が間違った方法で保管して寿命を縮めています。
最もやってはいけないのが、使用後すぐに丸めて収納袋に入れたまま車のトランクに放置することです。マット表面についた汗や湿気がそのまま密閉されて、内部にカビが生えます。特に夏場の高温になる車内に放置すると、カビだけでなく接着剤が劣化して、ウレタンフォームが剥がれる原因にもなります。
正しい保管方法は、使用後に必ず風通しの良い場所で半日以上乾燥させてから収納することです。可能であれば、収納袋に入れずに広げた状態で保管するのが理想的です。
私は自宅のクローゼットの上段に、マットを軽く折りたたんだ状態で保管しています。完全に圧縮しないことで、ウレタンフォームが固着せず、次に使うときもすぐに膨らんでくれます。
また、インフレーターマットのバルブ部分は、ホコリが入らないようにキャップをしっかり閉めるのを忘れずに。バルブ内部にゴミが詰まると、空気の出し入れがスムーズにできなくなります。
穴が開いた時の応急処置と予防策の実践知識
エアマットやインフレーターマットを使っていると、いつか必ず直面するのが小さな穴からの空気漏れです。夜中に徐々に空気が抜けて、朝起きたら地面で寝ているという悲劇は避けたいですよね。
まず、穴の発見方法ですが、マットを膨らませた状態で耳を近づけて「シュー」という音を探すのが基本です。音が聞こえない場合は、マット表面に薄めた食器用洗剤を塗って、泡が出る場所を探します。
穴が見つかったら、付属の補修キットで修理できます。ほとんどのマットには補修用のパッチとゴム系接着剤が付属していますが、ない場合は自転車のパンク修理キットで代用可能です。
ポイントは、穴の周囲をアルコールでしっかり脱脂してから接着することです。汚れや油分が残っていると、パッチがすぐに剥がれてしまいます。パッチを貼ったら、重しを乗せて24時間以上置いて完全に接着させましょう。
予防策としては、マットの下に銀マットやクローズドセルマットを敷くことが効果的です。車のシートベルトのバックルや、車内の金属部品から直接的なダメージを防げます。
季節と用途で変わるマットの使い分け戦略
春夏の暑さ対策と蒸れを防ぐマット運用術
夏場の車中泊で多くの人が悩むのが、マット表面の蒸れと背中の不快感です。厚みのあるマットほど保温性が高いため、夏には逆効果になることがあります。
私が実践している方法は、夏場は8cm〜10cmの極厚マットではなく、5cm程度の薄手のマットに切り替えることです。断熱性は落ちますが、夏は底冷えの心配がないので問題ありません。むしろ通気性が良くなって快適です。
さらに、マットの上に接触冷感素材の敷きパッドや竹シーツを敷くと、背中のベタつきが劇的に改善されます。100円ショップで売っている簡易的なものでも十分効果があります。
夏の車中泊では、窓を少し開けて換気することも重要ですが、虫の侵入が心配ですよね。車用の網戸や、窓に挟むタイプの防虫ネットを使えば、安心して換気できます。
真冬の車中泊で本当に必要な装備の優先順位
冬の車中泊は寒さとの戦いです。マットだけでなく、寝袋、湯たんぽ、防寒着など様々な装備が必要になりますが、予算が限られている場合の優先順位を知っておくと無駄な出費を避けられます。
私の経験から言うと、優先順位第1位はマットの断熱性です。どんなに高性能な寝袋を使っても、マットの断熱性が不足していると背中から冷気が伝わってきて寒くて眠れません。R値4以上のマットか、マットの重ね敷きで断熱性を確保することが最優先です。
第2位は寝袋の選択です。冬用寝袋は高価ですが、ケチると後悔します。耐寒温度が氷点下10℃以上のものを選びましょう。ただし、寝袋は高いので、最初は厚手の毛布を2枚重ねて代用するのもありです。
第3位は湯たんぽです。寝る前に沸かしたお湯を湯たんぽに入れて寝袋の中に入れておくと、足元が温かくてぐっすり眠れます。朝になってもほんのり温かさが残っているので、起きるときも寒くありません。
逆に、電気毛布やポータブルヒーターは優先順位が低いです。バッテリーの消費が激しく、一晩持たないことが多いためです。電源確保ができる環境なら便利ですが、なくても他の装備で十分対応できます。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々と解説してきましたが、正直なところ最初から完璧を目指す必要はないと私は思います。
車中泊初心者の方に声を大にして言いたいのは、「まずは8cmのインフレーターマット1枚を買って、実際に1泊してみろ」ということです。ネットで情報収集しすぎて、結局何も行動しない人が本当に多いんですよ。
R値がどうとか、体圧分散がどうとか、そういう細かいスペックは正直、実際に寝てみないと自分に合うかどうか分かりません。私も最初は色々調べまくって、「完璧な装備」を揃えようとしましたが、実際に使ってみたら「あれ?思ってたのと違う」ってことの連続でした。
個人的には、Amazonで8000円〜12000円くらいの8cm厚インフレーターマットを買って、とりあえず近場で1泊してみることをおすすめします。そこで初めて「もうちょっと厚い方がいいな」とか「冬は寒すぎるから銀マット追加しよう」とか、自分の体感として必要なものが見えてきます。
それと、車中泊って「完璧な睡眠環境」を求めすぎると疲れるんですよ。自宅のベッドと同じ寝心地を求めるなら、ホテルに泊まった方が早いです。車中泊の魅力は、多少の不便さも含めて「今日はここで寝よう」っていう自由さにあると私は思います。
だから、マットは8cm以上の厚みがあれば十分。あとは実際に使いながら自分なりのベストを見つけていくのが、結局一番コスパが良くて楽しい方法です。失敗を恐れずに、まずは行動してみてください。その方が絶対に成長が早いですから。
車中泊マットの厚みに関する疑問解決
マットの厚みは何cmあれば十分ですか?
一般的には8cm以上の厚みがあれば、車のシート段差を解消して快適に眠れます。実際の検証でも、8cmのインフレーターマットはサイズ・段差解消・寝心地の3拍子が揃っていたという結果が出ています。
5cmでもある程度快適ですが、横向きで寝る人や体格の大きい人には物足りないことがあります。10cm以上あれば自宅のベッドのような寝心地を実現できますが、収納時のサイズがやや大きくなる点に注意が必要です。
エアマットとインフレーターマット、どちらがおすすめですか?
車中泊にはインフレーターマットが断然おすすめです。エアマットは軽量コンパクトですが、中身が空気だけなので弾力がありすぎて体が安定しづらく、穴が開くリスクもあります。
インフレーターマットは内部にウレタンフォームが入っているため、適度な硬さと安定感があり、自動で膨らむため設営も簡単です。断熱性にも優れており、春から秋の3シーズンに対応できます。
マットは何年くらい使えますか?
使用頻度や保管方法によりますが、一般的には3〜5年程度が目安です。クローズドセルマットは発泡素材がへたったり、アルミ蒸着面が劣化したりします。インフレーターマットやエアマットも、小さな傷や劣化で空気が漏れやすくなります。
常に圧縮したまま保管するとフォームがつぶれた状態で固着しやすいため、使用後はしっかり乾燥させてから、なるべく広げた状態で保管するのが長持ちのコツです。「以前と比べて寝心地が悪い」「冷えを強く感じるようになった」などの変化があれば、買い替えを検討しましょう。
冬の車中泊にはどれくらいの厚みが必要ですか?
冬の車中泊では、厚みだけでなくR値も重要です。10cm以上の厚みがあり、R値が4〜6程度のマットが理想的です。さらに銀マットを下に敷いたり、冬用寝袋を併用したりすることで、氷点下でも快適に眠れます。
厳冬期の山間部などではR値6以上を検討し、マットの重ね敷きで断熱性を強化しましょう。車内は思っている以上に冷え込むため、「これでもか」というくらい準備しても損はありません。
マットの滑り止めは本当に必要ですか?
普段から寝返りをうつことが多い人には、滑り止め加工は必須です。寝返りをうった際にマットがズレると、せっかくフラットにした寝床が台無しになり、夜中に目が覚めてしまいます。
裏面にノンスリップ仕様のポリエステル素材を使用したマットなら、体を動かしてもズレにくく、安心して眠れます。特に車中泊では傾斜のある駐車場に停めることもあるため、滑り止めがあると安定性が格段に向上します。
まとめ
車中泊マットの厚みは、睡眠の質を左右する最重要ポイントです。8cm以上の厚みがあれば、車のシート段差を解消し、体圧を分散して快適な睡眠環境を実現できます。
エコノミークラス症候群を防ぐためにも、体をまっすぐに伸ばせるフラットな寝床を作ることが重要です。マットの厚みが十分であれば、段差が解消されて自然と健康的な姿勢を保てます。
季節や気温、車種に合わせて最適な厚みとR値を選び、必要に応じて複数枚の重ね敷きで断熱性を強化しましょう。2026年現在は、10cm以上の極厚マットや、車種専用設計のマットなど、選択肢が豊富になっています。
薄いマットで我慢していた人も、適切な厚みのマットに変えるだけで「まるで自宅のベッドみたい」という感動を味わえます。快適な車中泊ライフを実現するために、ぜひマットの厚みにこだわってみてください。


コメント