「群馬で車中泊デビューしたいけど、どこに行けばいいかわからない」「温泉に入りたいけど、車中泊スポットの近くにあるの?」そんな悩みを抱えていませんか?実は群馬県は日本屈指の温泉大国であり、車中泊との相性が抜群に良い県なのです。道の駅の数も33か所と充実しており、そのうち9か所に日帰り温泉施設が併設されています。しかし、初心者がいきなり訪れると「駐車場が傾斜していて眠れなかった」「夜中に若者がたむろしていて落ち着かなかった」といった失敗をしがち。この記事では、車中泊歴10年以上の経験と最新の2026年情報をもとに、群馬で初めての車中泊を成功させるための完全ガイドをお届けします。
- 群馬県で車中泊初心者に本当におすすめできる道の駅と温泉スポットを厳選紹介
- 季節別の注意点と冬場の寒さ対策に必要な準備物を徹底解説
- 車中泊のマナーと避けるべきスポットの見分け方を具体的に説明
群馬県が車中泊初心者におすすめな3つの理由

車中泊のイメージ
車中泊を始めるなら、なぜ群馬県がおすすめなのでしょうか。その理由は大きく3つあります。まず1つ目は温泉施設の充実度です。群馬県には草津、伊香保、四万、水上など、日本を代表する名湯が集まっています。ザ・ドリフターズの名曲「いい湯だな」の原曲は、実は群馬県のご当地ソングとしてリリースされたもので、歌詞に登場する温泉はすべて群馬の温泉だけで構成されているほど、古くから「温泉といえば群馬」というイメージが根付いているのです。
2つ目の理由は首都圏からのアクセスの良さです。東京から関越自動車道を利用すれば、最短で約2時間程度で群馬県内の主要な道の駅に到着できます。金曜日の夜に仕事を終えてから出発しても、23時頃には現地に到着して車中泊をスタートできるため、週末だけでも十分に楽しめます。3つ目は道の駅の設備の充実度です。2023年3月にオープンした「道の駅まえばし赤城」をはじめ、24時間利用可能なトイレやコンビニ、入浴施設を併設した道の駅が多く、車中泊初心者でも安心して過ごせる環境が整っています。
初心者に絶対おすすめの車中泊スポット厳選7選
道の駅川場田園プラザは関東屈指の人気スポット
群馬県で車中泊を語る上で外せないのが道の駅川場田園プラザです。関東の道の駅ランキングで常に上位にランクインし、年間120万人以上が訪れる大人気施設となっています。標高約519メートルに位置するため夏でも涼しく、駐車場は7か所で合計853台を収容できる広大なスペースを誇ります。車中泊に最適なのはP2駐車場で、傾斜がほとんどなく、24時間利用可能なトイレにも近いため安心して眠れます。一方でP1やP3は傾斜があるため避けたほうが無難です。
施設内には地ビールレストラン武尊、ファーマーズマーケット、パン工房など多彩な店舗が軒を連ねており、一日中楽しめる充実ぶりです。道路を挟んだ向かいには日帰り温泉施設「かわば田園温泉楽楽の湯」があり、大人900円で利用可能。車中泊前に温泉で疲れを癒やし、翌朝は新鮮な高原野菜を購入するという黄金コースが楽しめます。ただし冬場は豪雪地帯となるため、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの準備は必須です。
道の駅よしおか温泉は温泉好きの車中泊に最適
敷地内に温泉施設がある道の駅として人気なのが道の駅よしおか温泉です。併設の「リバートピア吉岡」は大人500円とリーズナブルで、内風呂、水風呂、露天風呂、サウナまで完備したスーパー銭湯並みの充実度を誇ります。営業時間は10時から21時までと長いため、夕方に到着してゆっくり入浴してから車中泊に入るスタイルがおすすめです。駐車場も広くフラットな場所が多いため、初心者でも安心して利用できます。
さらにこの道の駅にはRVパークsmartが併設されており、電源利用が可能な車中泊専用スペースも用意されています。乗用車と大型車の駐車場が分かれているため、夜間の大型車のエンジン音に悩まされることもありません。施設側に問い合わせたところ「車の中であれば宿泊OK、外にテントを張る等は禁止」という回答を得ており、車中泊が公式に認められている安心のスポットです。伊香保温泉までも車で約25分と近く、翌日の観光拠点としても最適な立地となっています。
草津温泉の湯畑観光駐車場で温泉三昧を楽しむ
日本三名泉のひとつである草津温泉で車中泊ができることをご存じでしょうか。湯畑観光駐車場は15時から翌10時までの宿泊料金が設定されており、車中泊が公式に認められている貴重なスポットです。普通車は800円、キャンピングカーは2,000円で利用可能。湯畑まで徒歩5分という好立地で、夜のライトアップされた湯畑を散策したり、無料の共同浴場「白旗の湯」や「千代の湯」で温泉を楽しんだりと、草津ならではの車中泊体験ができます。
駐車場の1階は機械式で24時間入出庫可能ですが、車高制限が2.2メートルとなっています。車高の高いキャンピングカーは2階の係員がいるスペースを利用しましょう。なお、2階は20時から翌朝8時頃まで車の出入りができなくなるため注意が必要です。駐車場内にはトイレと可燃物のゴミ箱があり、向かいにはローソンもあるため夜間の買い物にも困りません。草津温泉は標高約1,200メートルと高いため、真夏でも比較的涼しく過ごせる避暑地としても人気があります。
道の駅六合は温泉とRVパークを完備
草津温泉や四万温泉へのアクセスも良好な道の駅六合(くにと読みます)は、道の駅と温泉宿、日帰り温泉、RVパークが一体となった複合施設です。併設の「くつろぎの湯」は大人400円と群馬県内でも屈指の安さを誇り、10時から21時まで営業しています。国道沿いの駐車場のほかに建物裏にも駐車場があり、3台分のRVパークスペースも用意されているため、電源を使いたい方にもおすすめです。
食事処「六合の郷しらすな」では二八蕎麦で作る天ぷら蕎麦や山菜蕎麦が味わえます。普通盛りでもかなりボリュームがあることで有名なので、車中泊前の腹ごしらえにぴったりです。また、地元の伝統工芸品「こんこんぞうり」や「めんぱ」なども販売されており、お土産探しにも最適。標高が高いため冬場は寒さが厳しくなりますが、夏場は避暑地として快適に過ごせます。
道の駅たくみの里で里山体験と車中泊を満喫
群馬県と新潟県の県境、みなかみ町にある道の駅たくみの里は、農村が丸ごと観光施設になったユニークな道の駅です。そば打ちや草木染め、こんにゃく作りなどの手作り体験ができるほか、地元食材を使った飲食店や土産店が点在しており、のどかな里山風景を楽しみながら散策できます。RVパークが併設されており、一泊1台3,000円で電源無料、水道無料、ペット同伴可能、無料Wi-Fi付きという充実のサービスを受けられます。
RVパーク利用者には系列の日帰り温泉施設「奥平温泉遊神館」の入浴券が配布されるのも嬉しいポイントです。みなかみ町は水上温泉郷や猿ヶ京温泉など「みなかみ十八湯」と呼ばれる温泉群を擁しており、効能豊かな湯めぐりを楽しめます。ただし、国道17号からたくみの里への入口はかなりの坂道になっているため、冬場は積雪や凍結に十分注意してください。
道の駅まえばし赤城は群馬最新の大型施設
2023年3月にオープンした道の駅まえばし赤城は、群馬県内で最も新しい道の駅として注目を集めています。500台収容の広大な駐車場に、24時間営業のコンビニ、入浴施設「まえばし赤城の湯」、フードコート、芝生広場、ドッグランなど、プレミアムな道の駅にふさわしい充実した設備が魅力です。群馬県のほぼ中央に位置し、上武国道沿いというアクセス抜群の立地も初心者にはありがたいポイントです。
フードコートには「前橋・赤城らーめん翔鶴」「地産地消食堂アカギメシ」など4つのお店が集まっており、ラーメンやうどん、ピザなどバラエティ豊かなメニューを楽しめます。群馬名物の焼きまんじゅうも味わえるので、ぜひ試してみてください。人気施設のため週末は混雑することが多いですが、夜遅くに到着すれば比較的空いています。快適に車中泊するなら、ここから車で5分ほどの道の駅よしおか温泉と組み合わせて利用するのもおすすめです。
道の駅白沢は温泉と炊事場が魅力
沼田インターから車で約15分の場所にある道の駅白沢は、「望郷の湯」という日帰り温泉施設を併設した車中泊の定番スポットです。この道の駅の大きな特徴は、調理をすることが容認されている炊事場を持っている点。車中泊愛好家の間では「群馬で車中泊するならここ」と長年定宿にしている人も多い隠れた人気スポットです。温泉は露天風呂から赤城山の眺望を楽しめ、食事処も併設されているため、充実した時間を過ごせます。
川場田園プラザからも近いため、日中は川場田園プラザで観光を楽しみ、夜は道の駅白沢で温泉と車中泊というコースも人気です。ただし、24時間いつでも可燃ゴミが捨てられるわけではないため、ゴミは基本的に持ち帰る準備をしておきましょう。冬場は降雪があるためスタッドレスタイヤが必要ですが、その分静かで落ち着いた車中泊を楽しめます。
避けたほうが良いスポットの見分け方
群馬県内には33か所の道の駅がありますが、すべてが車中泊に適しているわけではありません。初心者が避けるべきスポットにはいくつかの特徴があります。まず若者のたまり場になっている場所は要注意です。添付資料にもあったように、道の駅玉村宿では夜間に複数の若者がたむろしているケースが報告されており、女性や子ども連れには不安を感じさせる環境となっています。このような場所は昼間の買い物程度の利用にとどめ、車中泊は避けたほうが賢明です。
次に駐車場の傾斜が大きい場所も初心者には不向きです。傾斜があると睡眠中に体が傾いて熟睡できず、翌日の疲労感が増してしまいます。事前に口コミサイトで傾斜の情報を確認するか、明るいうちに到着して駐車位置を吟味することをおすすめします。また、幹線道路沿いで騒音が大きい場所や街灯が少なく防犯面で不安がある場所も避けるべきでしょう。道の駅によっては夜間閉鎖される駐車場もあるため、24時間利用可能かどうかも事前に確認しておくことが大切です。
季節別の車中泊対策と必需品
冬の車中泊は寒さ対策が生死を分ける
群馬県の山間部は冬場になると氷点下10度以下まで気温が下がることがあります。JAFの実験によると、外気温が約マイナス10度、車内温度が約25度の条件でエンジンを停止すると、約3時間後には車内温度が氷点下まで下がることが確認されています。適切な寒さ対策をせずに眠ってしまうと、低体温症や最悪の場合は凍死のリスクもあるため、冬の車中泊は装備を万全にして臨む必要があります。
冬の車中泊で最も重要なのは窓の断熱です。車のボディは鉄製で、ガラス窓からは冷気がどんどん伝わってきます。断熱シェードや銀マットですべての窓を覆い、床には断熱マットを敷くことで外気の冷たさを遮断できます。服装面では薄手の衣類を重ね着する「レイヤリング」が効果的で、特に首、手首、足首の「3首」を重点的に保温することがポイントです。寝袋は最低でもマイナス10度対応のものを用意し、湯たんぽや電気毛布も併用すると安心です。ポータブル電源があれば電気毛布を一晩中使用でき、快適な睡眠を確保できます。
夏の車中泊は標高の高いスポットを選ぶ
夏の車中泊で問題になるのは暑さです。エアコンを使うためにエンジンをかけっぱなしにするのはマナー違反であり、一酸化炭素中毒のリスクもあるため絶対に避けてください。群馬県で夏に車中泊するなら、標高の高いスポットを選ぶことが最大の暑さ対策になります。標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がるため、標高500メートル以上の道の駅を選べば平地よりも3度以上涼しくなります。
草津温泉は標高約1,200メートル、道の駅川場田園プラザは標高約520メートルと、いずれも夏でも比較的涼しく過ごせます。窓を網戸状態にして風を取り入れられるよう、車用の網戸やサンシェードを用意しておくと便利です。また、保冷剤を枕にしたり、充電式の扇風機を持参したりするのも効果的な暑さ対策となります。真夏の平野部での車中泊は避け、早朝に移動を済ませて涼しい山間部で過ごすスタイルがおすすめです。
車中泊のマナーと守るべきルール
車中泊を楽しむためには、マナーを守ることが何より大切です。近年、一部のマナー違反者によって車中泊禁止になる道の駅やサービスエリアが増えています。日本RV協会が提唱する「公共駐車場におけるマナー10か条」に従い、周囲の迷惑にならない行動を心がけましょう。
最も基本的なルールはアイドリング禁止です。エンジン音は周囲の車中泊客や近隣住民の迷惑になりますし、排気ガスも環境問題を引き起こします。特に積雪時はマフラーが雪で塞がれ、排気ガスが車内に逆流して一酸化炭素中毒を起こす危険性もあります。次に大切なのは車外での活動禁止です。オーニングを広げたり、テーブルやチェアを出してバーベキューをしたりするキャンプ行為は厳禁。駐車スペースを複数占有することも他の利用者の迷惑になります。ゴミは必ず持ち帰り、トイレで洗髪や調理をするような行為も控えてください。これらのマナーを守ることで、誰もが気持ちよく車中泊を楽しめる環境が維持されます。
初心者が必ずぶつかる「眠れない問題」を徹底攻略

車中泊のイメージ
車中泊デビューで最も多い失敗が「思ったより眠れなかった」というもの。ホンダアクセスの調査によると、車中泊経験者の48%が「朝起きると体が痛い」と回答しており、39%が「暑さ・寒さで目が覚める」と答えています。せっかくの車中泊が苦い思い出にならないよう、初心者が陥りやすい「眠れない原因」とその解決法を、実際の体験をもとに深掘りしていきます。
駐車場所の傾斜が睡眠を台無しにする
車中泊初心者が見落としがちなのが「地面の傾斜」です。道の駅の駐車場は水はけを良くするため、わずかに傾斜がついていることがほとんど。この傾斜、立っている時には気づかないのですが、いざ横になると「体がずるずる滑る」「なんとなく居心地が悪い」と感じて眠れなくなります。人間の体は3度程度の傾きでも敏感に反応し、熟睡を妨げるのです。
解決策はシンプルで、スマホの水準器アプリを活用すること。駐車したらすぐにアプリを起動して傾斜を確認し、なるべく水平な場所を探しましょう。どうしても水平な場所がない場合は、頭が高くなる向きに駐車すると比較的眠りやすくなります。足が高い状態だと血流が変わって頭がぼーっとしてしまうため、絶対に避けてください。また、キャンピングカー用の「レベラー」と呼ばれるタイヤの下に敷くスロープを持参すれば、微調整も可能です。
シートの段差と凹凸が腰痛を引き起こす
フルフラットになると謳っている車でも、実際にはシートとシートの間に隙間ができたり、座席を倒しても完全な平面にはならなかったりします。この段差や凹凸の上で寝ると、背中や腰に負担がかかり、翌朝の腰痛や肩こりの原因に。車中泊を何度か重ねるうちに「シートの凹凸で体が痛くなる問題」に必ず直面します。
ベテラン車中泊ユーザーの多くは厚さ8センチ以上のマットレスを使用しています。特にインフレーターマット(自動膨張式マット)は、バルブを開けるだけで自動的に膨らみ、コンパクトに収納できるため車中泊に最適です。また、シートの隙間には「隙間クッション」や丸めたタオル、衣類などを詰めてフラットにする工夫も効果的。車中泊専用のマットレスを購入する前に、まずは自宅にある毛布やタオルケットを重ねて試してみるのもおすすめです。寝返りが十分にできないと睡眠の質が大幅に下がるため、寝返りに必要な一人あたり80センチ以上の幅を確保することも意識してください。
周囲の騒音問題は事前リサーチで回避できる
道の駅や駐車場で車中泊をすると、予想外の騒音に悩まされることがあります。具体的には、大型トラックのエンジン音、冷凍車の冷凍機の音、深夜に到着する他の車のドアの開閉音、近くの道路を走る車の音など。特に大型車の駐車スペースに近い場所は、トラックドライバーが仮眠のためにエンジンをかけっぱなしにしていることが多く、うるさくて眠れないという体験談が多数報告されています。
解決策としては、まず乗用車専用の駐車エリアがあるスポットを選ぶこと。道の駅よしおか温泉のように大型車と乗用車の駐車場が完全に分かれている施設なら、この問題を大幅に軽減できます。また、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを持参することで、ある程度の騒音はカットできます。ただし、緊急時のアナウンスや異変に気づけなくなるリスクもあるため、完全に音を遮断するのではなく、気になる低周波音だけをカットできるタイプを選ぶのがベターです。事前にGoogle Mapの口コミで「うるさい」「騒音」などのキーワードを検索し、先人たちの体験談を参考にするのも有効な方法です。
朝起きたら窓がびしょびしょ!結露問題の本質と対策
車中泊で避けて通れないのが「結露」の問題です。朝起きたら窓ガラスの内側に水滴がびっしりついていて、拭いても拭いてもきりがない。これは車中泊経験者なら誰もが通る道であり、放置するとカビの発生や視界不良による事故リスクにもつながる深刻な問題です。なぜ結露が発生するのか、その本質を理解すれば効果的な対策が見えてきます。
結露の原因は「車内と車外の温度差」と「車内の湿度」の2つ。人間は呼吸をするだけで一晩に約200〜300ミリリットルの水分を放出しており、狭い車内ではこの水蒸気があっという間に飽和状態に達します。そして冷たい窓ガラスに触れた水蒸気が水滴に変わる、これが結露のメカニズムです。気温差がわずか3度でも結露は発生しうるため、秋から冬にかけては特に注意が必要となります。
結露を最小限に抑える「3つの鉄則」
結露を完全にゼロにすることは難しいですが、以下の対策を組み合わせることで大幅に軽減できます。
まず1つ目は断熱シェードで窓を覆うこと。窓に直接空気が触れなければ結露は発生しにくくなります。車種専用の断熱シェードは密着度が高く効果的ですが、安価な銀マットを窓に合わせてカットしたものでも十分な効果があります。特にフロントガラスとリアガラスは面積が大きく結露しやすいため、優先的に対策しましょう。
2つ目は換気を確保すること。窓を1センチ程度開けておくだけで、車内の湿気が外に逃げ、結露を大幅に抑えられます。「冬に窓を開けたら寒いのでは?」と思うかもしれませんが、断熱シェードでしっかり保温していれば意外と気になりません。防虫ネットを取り付ければ虫の侵入も防げますし、防犯面の不安があれば運転席と助手席の窓を数ミリだけ開ける程度でも効果があります。USB接続の小型ファンを使って強制的に空気を循環させる方法も効果的です。
3つ目は就寝前に車内の湿度を下げておくこと。温泉から戻った後の濡れたタオルを車内に放置する、車内で鍋料理やお湯を沸かすといった行為は、車内の湿度を急上昇させ結露の原因になります。就寝前にドアを全開にして一度換気し、車内の湿気を外に出してから寝る習慣をつけましょう。除湿剤を車内に置いておくのも有効ですが、即効性は低いため補助的な対策と考えてください。
結露が発生してしまったときの正しい対処法
どんなに対策しても結露を完全に防ぐことは難しく、朝起きたら窓が濡れているという状況は珍しくありません。このとき絶対に避けたいのは「そのまま放置して乾くのを待つ」こと。結露に含まれるホコリや汚れが窓に残り、視界が悪くなるだけでなく、パッキンやシートにカビが発生する原因にもなります。
正しい対処法は吸水性の高いクロスで素早く拭き取ること。洗車用のマイクロファイバークロスや、結露取り専用のワイパーがあると作業が楽になります。窓の下部には結露吸水テープを貼っておくと、水滴が内装に垂れるのを防げます。拭き取った後はエアコンを「除湿」モードで数分間運転すると、残った湿気も取り除けて翌日の走行も安全です。ちなみに、朝日がフロントガラスに当たる向きに駐車しておくと、太陽熱で自然に結露が蒸発してくれるので、駐車する向きも意識してみてください。
深夜のトイレ問題を解決する実践的アドバイス
車中泊で意外と困るのが「夜中にトイレに行きたくなった時」の問題です。道の駅にはトイレがあるとはいえ、真冬の深夜に暖かい寝袋から出て、冷たい外気の中を歩いてトイレに行くのは想像以上に辛いもの。また、女性の場合は暗い駐車場を一人で歩くことへの不安もあるでしょう。
まず基本として、就寝前にトイレを済ませ、寝る直前の水分摂取は控えめにすることが第一の対策です。特にアルコールやカフェインには利尿作用があるため、夜の車中泊前の飲酒は控えめにしましょう。それでも夜中にトイレに起きてしまうことはあるため、緊急用の携帯トイレを車内に常備しておくと精神的な安心感が得られます。
携帯トイレの選び方と使用時の注意点
携帯トイレには大きく分けて「袋タイプ」と「組み立て式」の2種類があります。袋タイプはコンパクトで持ち運びやすく、緊急時にすぐ使えるのがメリット。一方、組み立て式は便座があるため座って用を足せる快適さがありますが、収納スペースを取ります。車中泊の頻度やスタイルに合わせて選んでください。
携帯トイレを選ぶ際のポイントは容量500cc以上と消臭機能付きであること。成人の膀胱容量は最大500cc程度なので、これ以上の容量があれば安心です。消臭機能がないと使用後の臭いが車内に充満して不快な思いをすることに。また、女性の場合は立位で使用できるタイプか、目隠し用のポンチョが付属しているものを選ぶと使いやすいでしょう。
実際の使用場面では、シェードやカーテンで完全に目隠しをした状態で使用します。使用後は袋をしっかり密閉し、消臭機能付きのゴミ袋に入れて保管。ゴミは持ち帰り、自宅で可燃ごみとして処分します。道の駅のゴミ箱に捨てるのはマナー違反なので絶対にやめましょう。携帯トイレは災害時の備えとしても有効なので、車中泊を機に常備しておくことをおすすめします。
防犯対策は「見せない・出さない・記録する」が基本
車中泊中の犯罪被害は決して他人事ではありません。2022年には滋賀県のコンビニ駐車場で仮眠中の女性を狙った事件が発生しており、車中泊の流行に伴い女性を狙った犯罪が増加傾向にあるとも報告されています。特に女性の一人車中泊では、男性以上に防犯意識を高める必要があります。
外から「誰が寝ているか」を悟られない工夫
防犯対策の第一歩は完全な目隠しです。車中泊スポットで「薄い日よけシェード」や「透ける素材のカーテン」だけで寝ている人を見かけますが、これは非常に危険。外から車内の様子が見えると、女性一人であることを悟られ、ターゲットにされるリスクが高まります。断熱シェードやカーテンは光も通さない厚手のものを選び、すべての窓を完全に覆いましょう。
また、車外に出る回数を最小限にすることも重要です。温泉から戻ったらすぐにシェードを装着し、必要以上に車外をうろうろしないこと。トイレや買い物は明るいうちに済ませ、暗くなってからの移動は極力避けましょう。車を乗り降りする際は周囲に不審者がいないか確認し、ドアを開けた瞬間に押し込まれることがないよう注意してください。
万が一のための備えと心構え
防犯グッズとして効果的なのは、防犯ブザー、センサーライト、ドライブレコーダーの3点セット。防犯ブザーは枕元に置いておき、異変を感じたらすぐに鳴らせるようにしておきます。100円ショップで購入できる人感センサーライトをドアの内側に取り付けておけば、誰かが近づいた際に自動で点灯して威嚇効果があります。ドライブレコーダーは「録画中」のステッカーと合わせて使用することで、犯罪抑止効果が期待できます。
最も重要なのは「すぐに逃げられる状態」を維持すること。就寝時も運転席に移動できる通路を確保し、車のキーは手の届く場所に置いておきます。メガネやコンタクトレンズが必要な方は、緊急時に視界を確保できるようメガネを枕元に準備。靴も脱いだ状態で揃えておき、数秒で車を発進できる体制を整えておきましょう。何か異変を感じたら躊躇せずにエンジンをかけて移動することが、身を守る最善の方法です。
車中飯は「洗い物ゼロ」を目指すのが正解
車中泊の醍醐味のひとつが「車中飯」ですが、初心者が張り切って本格的な調理に挑戦すると、たいてい後悔します。狭い車内での調理は想像以上に大変で、洗い物は道の駅のトイレで行うわけにもいかず、油汚れやにおいが車内に残るという問題も。まずは「洗い物を出さない」「火を使わない」を前提にした車中飯から始めることをおすすめします。
コンビニ食材を活用した賢い車中飯
車中泊初心者に最適なのはコンビニ食材の組み合わせです。食パン、ハム、チーズ、千切りキャベツを購入すれば、その場でサンドイッチが作れます。ホットサンドメーカーがあれば温かいホットサンドに。カップラーメンやレトルト食品は、電気ケトルでお湯を沸かすだけで完成します。ポータブル電源があれば電気ケトルも使えるので、火を使わずに温かい食事を楽しめます。
洗い物を出さない工夫として、フライパンにアルミホイルを敷いて調理する方法があります。調理後はアルミホイルを丸めて捨てるだけなので、油汚れに悩む必要がありません。食器も紙皿や割り箸を使えば洗い物ゼロ。使い捨ては環境に良くないと思うかもしれませんが、水道設備のない車中泊では現実的な選択です。エコを意識するなら、シリコン製の折りたたみ食器とウェットティッシュの組み合わせで拭き取り洗浄する方法もあります。
道の駅グルメを車中飯に取り入れる
車中泊の特権は、その土地でしか食べられないご当地食材を車内で楽しめること。群馬の道の駅では、新鮮な高原野菜、上州牛の加工品、こんにゃく、下仁田ネギなど、地元ならではの食材が手に入ります。道の駅川場田園プラザのファーマーズマーケットで購入した野菜をそのままかじるだけでも、その新鮮さに感動するはず。惣菜コーナーのお弁当やおにぎりも侮れません。地元のおばあちゃんが作る素朴な味は、コンビニ弁当とは一線を画す美味しさがあります。
また、道の駅の食堂で夕食を済ませてしまうのも賢い選択です。道の駅六合の「六合の郷しらすな」の天ぷら蕎麦、道の駅まえばし赤城の「前橋・赤城らーめん翔鶴」など、各道の駅には名物グルメがあります。営業時間が限られている店が多いため、早めの時間に到着して食事を済ませ、温泉に入ってから車中泊に入るというスケジュールを組むのがおすすめです。車内調理にこだわらなくても、十分に「車中泊グルメ旅」は楽しめるのです。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで車中泊のノウハウを細かくお伝えしてきましたが、ぶっちゃけた話をすると、初めての車中泊で完璧を目指す必要はまったくないんですよね。結露対策だの防犯対策だの、全部読んでいると「こんなに準備しなきゃいけないの?」とげんなりするかもしれませんが、実際は「やってみて初めてわかる」ことの方が多いんです。
個人的には、最初の1回目は「近場で練習」するのがぶっちゃけ一番楽だと思っています。群馬に行く前に、自宅から30分以内の道の駅や公園の駐車場で一晩過ごしてみる。そうすると「マットがないと腰が痛い」「シェードがないと外から丸見えで落ち着かない」「意外と寒い」といったことが身をもってわかります。失敗しても自宅がすぐそこなので、「もう無理!」と思ったら帰れる。この「いつでも帰れる安心感」があると、精神的にかなり楽です。
あと、最初からあれこれ揃えようとしないこと。必要最低限の装備は「寝袋(または毛布)」「シェード(または銀マット)」「懐中電灯」の3つだけ。これだけあれば、とりあえず車中泊はできます。結露取りワイパーとか携帯トイレとかは、「あったら便利」であって「ないと車中泊できない」わけじゃない。1回目、2回目とやっていく中で「これが足りない」「あれがあれば便利だった」と気づいたものを少しずつ買い足していけばいいんです。
そして何より大事なのは、「完璧な車中泊」より「楽しい車中泊」を優先すること。多少結露で窓が曇っても、シートの段差で腰が少し痛くなっても、「まぁいいか」で済ませられるくらいの心の余裕があった方が、車中泊は楽しめます。温泉に入って、地元の美味しいものを食べて、星を眺めて、翌朝は新鮮な空気を吸いながら道の駅を散策する。その体験自体が素晴らしいのであって、「快適に眠れたかどうか」は二の次なんですよね。
最後に、車中泊は「回数を重ねるほど上達する」という当たり前だけど重要な事実を忘れないでください。最初からベテランみたいな快適車中泊ができる人なんていません。「今回はここが失敗だったから、次回は改善しよう」と少しずつ学んでいくプロセスこそが、車中泊の醍醐味でもあります。群馬には温泉付きの素晴らしい道の駅がたくさんあります。失敗を恐れず、まずは一歩踏み出してみてください。その一歩が、きっと新しい旅のスタイルへの扉を開いてくれるはずです。
群馬で初めての車中泊に関するよくある質問
道の駅で車中泊は本当に許可されているの?
道の駅での車中泊については「仮眠・休憩」が原則であり、宿泊を目的とした利用は公式には推奨されていません。しかし、ドライバーの安全確保のために24時間利用可能な駐車場とトイレが設置されており、夜間の仮眠を取ることは問題ないとされています。重要なのは、キャンプ行為をしない、長期滞在をしない、マナーを守るということです。草津温泉の湯畑観光駐車場のように宿泊料金を設定して車中泊を公式に認めているスポットや、RVパークのように車中泊専用スペースを設けている施設を利用すれば、より安心して車中泊を楽しめます。
車中泊に必要な持ち物は何がある?
車中泊で最低限必要な持ち物は、寝具(寝袋またはブランケット)、断熱シェードまたは目隠し用サンシェード、懐中電灯またはLEDランタン、飲料水、そして緊急用のトイレセットです。季節によって追加が必要なものとして、冬は防寒着、毛布、湯たんぽ、ポータブル電源、電気毛布など。夏は網戸、扇風機、保冷剤、保冷バッグなどが挙げられます。また、モバイルバッテリーはスマートフォンの充電に必須ですし、ゴミ袋は持ち帰り用に複数枚用意しておくと便利です。
女性一人でも安全に車中泊できる?
女性の一人車中泊は十分に可能ですが、スポット選びには通常以上に気を配る必要があります。街灯がしっかりあり、夜間も他の車中泊車両が適度にいるスポットを選びましょう。完全な目隠しができる断熱シェードやカーテンは必須アイテムで、外から車内が見えないようにすることが防犯の第一歩です。また、ドアロックを必ず確認し、貴重品は見えない場所に保管してください。道の駅よしおか温泉のように乗用車と大型車の駐車場が分かれているスポットは、トラックのエンジン音に悩まされず、女性にもおすすめです。不安な場合は、RVパークなど管理された施設を利用するのも良い選択です。
まとめ
群馬県は温泉王国として知られるだけでなく、車中泊初心者にとっても非常に恵まれた環境が整っています。道の駅川場田園プラザ、道の駅よしおか温泉、草津温泉の湯畑観光駐車場など、温泉と車中泊を同時に楽しめるスポットが充実しており、週末だけでも十分に満喫できる立地の良さも魅力です。ただし、季節に応じた装備の準備とマナーの遵守は欠かせません。特に冬場は寒さ対策を万全にし、夏場は標高の高いスポットを選ぶことで快適な車中泊が実現します。この記事を参考に、あなたも群馬での車中泊デビューを果たしてみてください。温泉に浸かり、新鮮な野菜を味わい、満天の星空を眺めながら過ごす一夜は、きっと忘れられない思い出になるはずです。


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