「オートキャンプ場なら車中泊できるでしょ?」そう思って予約したのに、現地で「車中泊禁止」と言われた経験はありませんか?実は、車中泊ブームの裏側で、マナー違反によって車中泊を禁止するキャンプ場が増えているという衝撃の事実があります。テント設営の手間がなく、天候にも左右されにくい車中泊キャンプは、2026年も人気上昇中。しかし、正しい知識がないままでは、せっかくの旅が台無しになってしまうことも。この記事では、オートキャンプ場で車中泊を楽しむための準備からマナー、おすすめの場所選びまで、初心者が絶対に押さえておくべきポイントを徹底解説します。
- オートキャンプ場で車中泊するために必要な事前確認と準備のすべて
- 禁止になる原因となる「音」と「光」のマナー違反を防ぐ具体的な対策
- RVパークやCarstayなど車中泊OKな施設の選び方と最新情報
オートキャンプ場と車中泊の意外な関係とは

車中泊のイメージ
オートキャンプ場という名前を聞くと、「車で乗り入れできるからテントでも車中泊でも自由に泊まれる」と思いがちですよね。しかし、ここに大きな落とし穴があります。オートキャンプ場とは本来、テントサイトまで車で乗り入れできるキャンプ場のことを指しており、必ずしも車の中で寝ることを前提としているわけではないのです。
実際に、車中泊を禁止しているオートキャンプ場も存在します。その理由として最も多く挙げられるのが、車中泊利用者によるマナー違反です。エンジンをかけっぱなしにする、深夜まで大声で騒ぐ、車のライトで周囲のサイトを照らしてしまうといった行為が、テント泊のキャンパーとのトラブルの原因となっています。
一方で、車中泊キャンプには多くのメリットがあります。テントの設営と撤収に合わせて約1時間の時間を節約でき、雨が降っても慌てる必要がありません。野生動物や虫の心配も少なく、防犯面でも優れています。また、テントよりも防音性が高いため、周囲の物音を気にせず眠れるという利点もあるのです。
車中泊キャンプを始める前に必ず確認すべきこと
キャンプ場への事前問い合わせが必須
オートキャンプ場で車中泊を計画する際、最も重要なステップが事前の問い合わせです。予約時に「車中泊で利用したい」と伝え、許可されているかどうかを必ず確認してください。禁止されている場所で車中泊をしてしまうと、他の利用者とのトラブルだけでなく、キャンプ場から退場を命じられる可能性もあります。
確認すべき項目としては、車中泊の可否に加えて、電源サイトの有無、チェックインとチェックアウトの時間、ゴミの処理方法、焚き火や調理に関するルールなどがあります。特に電源サイトが利用できる場合は、ポータブル電源の充電や電気製品の使用が可能となり、快適度が大きく向上します。
車内の就寝スペースを確保しよう
車中泊で最も大切なのは、快適に眠れる寝床を作ることです。座席を倒してフルフラットにできる車種であれば問題ありませんが、完全なフラットにならない場合は段差や隙間を埋める工夫が必要になります。エアマットやインフレータブルマットを使用すれば、凹凸を吸収して快適な寝心地を実現できます。
また、目隠しとなるシェードやカーテンの準備も欠かせません。車は四方に窓があるため、何も対策をしないと外から丸見えの状態で落ち着いて休むことができません。断熱効果のあるシェードを選べば、夏の暑さや冬の寒さ対策にもなり一石二鳥です。
絶対にやってはいけないマナー違反6選
オートキャンプ場で車中泊が禁止される原因の多くは、「音」と「光」に関するトラブルです。テント泊のキャンパーと快適に共存するために、以下の行為は絶対に避けてください。
エンジンのかけっぱなし
暑さや寒さをしのぐためにエアコンを使いたい気持ちはわかりますが、長時間のアイドリングは最大のマナー違反です。騒音だけでなく、排気ガスによる環境汚染や一酸化炭素中毒の危険性もあります。ほとんどのキャンプ場ではアイドリング禁止がルールとして明記されているため、電気毛布やポータブルクーラーなど、エンジンを使わない温度調整の手段を準備しておきましょう。
ドアの開閉音と盗難防止アラーム
車のドアを閉める「バンッ」という音は、静かなキャンプ場では想像以上に響きます。就寝準備の間やトイレに行くときなど、何度も開閉を繰り返すことで周囲の迷惑になりがちです。ドアを閉めるときはギリギリまで近づけてから素早く押し込む、用事はまとめて済ませるといった配慮が大切です。
特に注意が必要なのが盗難防止アラームの誤作動です。リモコンキーで外から施錠するとオートアラームがセットされ、車内で人やペットが動いたり、内側からドアを開けようとすると大音量のアラームが鳴り響くことがあります。自分の車のアラームの作動条件を事前に把握しておくことをおすすめします。
車内からの音漏れと話し声
車内にいると、つい気が緩んで音楽の音量や話し声が大きくなりがちです。テレビやラジオの音、YouTubeを見る音声なども、車外に漏れると周囲の迷惑になります。キャンピングカーのFFヒーターの動作音や冷蔵庫の音なども、テント泊の人には気になるものです。
多くのキャンプ場では21時や22時にサイレントタイム(消灯時間)が設定されています。「まさかその時間に寝る人はいないだろう」と軽視してはいけません。キャンプ場に来る人の大多数は、日常を忘れて静かに過ごしたいと思っているのです。
ヘッドライトやオートライト機能
車のヘッドライトの照射距離はロービームで40m、ハイビームでは100mにも及びます。夜間に車を動かすとき、この強力な光が他のサイトを直撃してしまう可能性があります。特に最近の車に搭載されているオートライト機能は、ユーザーの意図しないタイミングで点灯することがあり、新たなトラブルの原因となっています。
基本的な対策としては、日が暮れたら車を動かさないことが原則です。明るいうちにキャンプ場に到着し、買い出しや入浴は事前に済ませておくという心がけが求められます。
車内から漏れる室内照明
キャンピングカーの室内照明は住宅並みの明るさがあり、夜には車内の様子がくっきりと外から見えています。「まぶしい」「雰囲気が壊れる」という声もあるため、サンシェードや遮光カーテンを活用して光漏れを防ぐ工夫が必要です。
ゴミの放置と公共スペースの占有
キャンプで出たゴミは必ず持ち帰るか、施設のルールに従って処理してください。また、イスやテーブルを駐車スペースに広げて占有する行為も、オートキャンプ場であっても他の利用者の迷惑になる場合があります。あくまでも決められた区画内で過ごすことを心がけましょう。
車中泊に最適な場所の選び方と最新施設情報
オートキャンプ場を選ぶポイント
車中泊を楽しむためのオートキャンプ場選びでは、いくつかのポイントを押さえておくと失敗を防げます。まず、サイトが平坦であることが重要です。傾斜があると車が傾いた状態で就寝することになり、寝苦しさの原因となります。
電源付きサイトを選べば、ポータブル電源の充電や電気毛布、小型扇風機などの使用が可能です。また、トイレや炊事場が近いサイトを選ぶと、夜間の移動が楽になります。24時間利用可能なシャワーや入浴施設があるキャンプ場なら、さらに快適度がアップするでしょう。
RVパークという選択肢
RVパークは、日本RV協会が認定した車中泊専用スポットです。24時間利用可能なトイレ、100V電源、ゴミ処理対応、近隣の入浴施設といった条件を満たした施設のみが認定されており、2026年現在、全国に500か所以上が開設されています。
RVパークの利用料金は2,000円から3,500円程度が相場で、オートキャンプ場よりも手軽に利用できます。ただし、RVパークは基本的に「駐車場施設」という位置づけのため、車外でテーブルを広げたり、焚き火やBBQを楽しむことはできない施設がほとんどです。キャンプ気分を味わいたいならオートキャンプ場、純粋に車中泊を楽しみたいならRVパークという使い分けがおすすめです。
2026年1月に開催された東京オートサロン2026では、三菱が新型「デリカミニ」の車中泊仕様カスタムカー「ACTIVE CAMPER」を発表し、日産も「エクストレイル ROCK CREEK マルチベッド」という車中泊仕様車を披露するなど、自動車メーカーも車中泊市場に力を入れていることがわかります。
Carstayなどのシェアリングサービス
Carstayは、車中泊やテント泊をしたい人と、駐車場や空き地を提供したい人をつなぐシェアリングサービスです。全国に点在する施設を予約でき、施設ごとに異なる条件(焚き火OK、ペット可など)を事前に確認できます。スマートフォンアプリから簡単に検索・予約ができるため、急な旅行計画にも対応しやすいのが特徴です。
快適な車中泊キャンプに必要な持ち物リスト
車中泊キャンプを成功させるためには、適切な装備の準備が欠かせません。以下に、必需品と季節別に用意すべきアイテムをまとめました。
| カテゴリー | アイテム | ポイント |
|---|---|---|
| 寝具 | マット・シュラフ | 厚さ5cm以上のマット推奨。シュラフは季節に合った対応温度を選ぶ |
| 目隠し | シェード・カーテン | 断熱効果のあるものを選ぶと暑さ寒さ対策にもなる |
| 照明 | LEDランタン | 車のルームランプはバッテリー上がりの原因に。電池式LEDが安心 |
| 電源 | ポータブル電源 | 1000Wh以上がおすすめ。スマホ充電から電気毛布まで対応可能 |
| 冬季 | 電気毛布・湯たんぽ | エンジンを切っても暖かく過ごすための必需品 |
| 夏季 | ポータブル扇風機・冷却スプレー | 標高の高いキャンプ場を選ぶのも効果的 |
荷物が多すぎると車内で邪魔になり、寝るスペースが減ってしまいます。必要なものに絞ってコンパクトにまとめることを意識してください。
初心者が最初の車中泊で必ずぶつかる3つの壁とその乗り越え方

車中泊のイメージ
ここまでの内容で「よし、車中泊デビューするぞ!」と意気込んだあなた。でも、ちょっと待ってください。実は、どんなに準備を完璧にしても、初めての車中泊では必ずぶつかる壁があります。事前に知っておけば対策もできるので、経験者のリアルな失敗談をもとに、その乗り越え方をお伝えします。
壁その1「思ったより全然眠れない問題」
正直に言うと、初めての車中泊で熟睡できる人はほとんどいません。これは装備の問題だけではなく、慣れない環境への心理的な緊張感が大きな原因です。「外から誰かに見られているんじゃないか」「ドアをガチャガチャされたらどうしよう」「隣の車がエンジンかけたらうるさいな」といった無意識の警戒心が、深い眠りを妨げます。
ベテランの車中泊愛好家が口を揃えて言うのは、「慣れるしかない」ということ。とはいえ、少しでも快眠に近づけるコツがあります。まず、寝る場所の傾斜は想像以上に大事です。たった2〜3度の傾斜でも、頭が下がった状態では頭に血が上って眠れません。逆に頭が高すぎても不自然な姿勢になります。スマホの水平器アプリを使って、必ず水平な場所を選んでください。
また、初心者が見落としがちなのが駐車位置の選び方。トイレや自販機の近くは便利そうに見えますが、深夜も人の往来があって音が気になります。かといって人気がなさすぎる場所は防犯上不安です。「適度に人の気配があるけど、直接的な往来は少ない場所」が理想的。具体的には、トイレから3〜4台分離れた、照明が程よく届く範囲がベストポジションです。
壁その2「結露で朝起きたら車内がビショビショ」
春や秋の気持ちいい季節に車中泊デビューしたのに、朝起きたら窓が結露でびっしり、シートまで濡れていたという経験は、ほぼ全員が通る道です。人間は一晩で約300mlの水蒸気を呼吸から放出すると言われています。密閉された車内では、この水蒸気が冷たい窓ガラスに触れて水滴になるのです。
結露を完全に防ぐのは難しいですが、軽減する方法はあります。まず、窓を1〜2cm開けて換気すること。防犯が心配なら網戸付きのウインドーネットを使いましょう。次に、断熱性のあるシェードを使うこと。窓と車内の空気が直接触れなければ結露しにくくなります。そして、100円ショップで売っている除湿剤を車内に置いておくのも地味に効果があります。
それでも結露したら?吸水性の高いセームタオルか結露取りワイパーを常備しておくことをおすすめします。普通のタオルで拭くと水滴が残って曇りガラスになりますが、セームタオルなら一発で綺麗に拭き取れます。これを知っているかどうかで、朝の出発準備の快適さが全然違います。
壁その3「夜中のトイレ問題が地味にストレス」
これ、あまり声高には語られませんが、車中泊の最大のストレス要因と言っても過言ではありません。寝る前にトイレを済ませても、夜中にどうしても行きたくなることがあります。特に冬は寒さでトイレが近くなりがちです。
深夜2時、真っ暗な駐車場を歩いてトイレに向かう不安感は想像以上です。特に女性にとっては防犯上の心配もあります。ここで経験者からのアドバイスとして、携帯トイレを必ず1つは車内に常備しておくことを強くおすすめします。使うかどうかは別として、「いざとなったら車内で済ませられる」という安心感があるだけで、精神的な余裕が全然違うのです。
携帯トイレに抵抗がある場合は、夜間トイレに行くときのルールを決めておきましょう。スマホは必ず持っていく(懐中電灯代わりになるし、緊急連絡もできる)、防犯ブザーを携帯する、できれば同行者がいれば一緒に行く。女性のソロ車中泊の場合は、そもそも管理人がいるキャンプ場やRVパークを選ぶことを第一優先にしてください。
車中泊の食事問題を現実的に解決する
YouTubeで見る車中泊動画では、おしゃれなキッチン用品を使って本格的な料理を作っていますよね。でも、初心者がいきなりあれを目指すのは正直ハードルが高すぎます。狭い車内での調理は想像以上に大変で、洗い物をする場所もない。そこで、現実的な食事の選択肢を段階別に整理しておきます。
レベル1買ってきたものをそのまま食べる
最初の車中泊では、コンビニやスーパーで購入したものをそのまま食べるのが一番楽です。お弁当、おにぎり、サンドイッチ、お惣菜パック。これで十分です。むしろ、車中泊の食事は「その土地のスーパーで地元のお惣菜を買う」という楽しみ方もあります。道の駅の農産物直売所で買った地元の漬物やおこわが、意外と最高の車中飯になることも。
レベル2お湯を沸かすだけ料理
カセットコンロとケトルがあれば、カップ麺やインスタント味噌汁が作れます。たったこれだけで、車中での食事は一気に特別感が増します。お湯を沸かすだけなら換気も最小限で済みますし、後片付けもほぼ不要。冬の寒い車中泊では、熱々のカップ麺がとんでもなく美味しく感じるものです。
レベル3簡単な加熱調理
慣れてきたら、レトルト食品の湯煎から始めましょう。レトルトカレーにサトウのごはん、缶詰のサバ味噌煮。これらは包丁も使わず、洗い物もほぼ出ません。ホットサンドメーカーがあれば、コンビニで買った食パンとハムとチーズで絶品ホットサンドが作れます。網の上でおにぎりを焼くだけの「焼きおにぎり」も、なぜか車中で食べると最高に美味いです。
大事なのは、最初から完璧を目指さないこと。調理のハードルを上げすぎると、準備も後片付けも大変で、車中泊自体が億劫になってしまいます。回数を重ねながら、少しずつレベルアップしていけばいいのです。
季節別リアル体験から学ぶ対策のポイント
車中泊は季節によって難易度が大きく変わります。ベストシーズンは春(4〜5月)と秋(9〜11月)。気温が穏やかで、エアコンなしでも快適に過ごせます。逆に夏と冬は、本気の対策なしには厳しい季節です。
真夏の車中泊想像の3倍暑い
「夜になれば涼しくなるだろう」と思っていたら大間違い。真夏の車内は、夜でも30度を超えることがザラにあります。車は四方が窓=温室と同じ構造なので、熱がこもりやすいのです。扇風機だけでは全く太刀打ちできません。
現実的な対策は、標高の高い場所を選ぶこと。標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がります。標高1000mのキャンプ場なら、平地より6度涼しい。これだけで全然違います。また、木陰になる駐車位置を選ぶのも効果的です。
それでも暑い場合は、窓を開けて網戸をつけ、USB扇風機で風を送るのが基本対策。ポータブルクーラーがあれば理想的ですが、電力消費が大きいので大容量のポータブル電源が必要になります。真夏に無理して平地で車中泊するくらいなら、素直にホテルに泊まるという選択も賢明です。
真冬の車中泊寒さより結露と一酸化炭素
冬の車中泊で最も怖いのは一酸化炭素中毒です。「エンジンかけてヒーターつけておけばいいでしょ」という発想は絶対にNGです。雪でマフラーが塞がれると、排気ガスが車内に充満する危険があります。実際に命を落とした事故も報告されています。
冬の車中泊の正解は、エンジンを切っても暖かく過ごせる装備を整えること。具体的には、-5度対応以上のシュラフ、電気毛布(ポータブル電源必須)、湯たんぽ、そして断熱性の高いシェード。特にシェードの断熱効果は侮れません。窓から逃げる熱を防ぐだけで、車内温度が5度以上変わることもあります。
また、冬は夏よりも結露がひどくなります。車内外の温度差が大きいほど結露しやすいため、寝る前に少し換気して車内の湿度を下げておくこと、そして朝はすぐに換気して結露を乾かすことが大切です。
よくある「現場で困った!」を解決するTips集
ここからは、実際に車中泊をしていてよく起こる困りごとと、その場でできる解決策を紹介します。事前に知っておくだけで、慌てずに対処できるはずです。
車内が暗すぎて何も見えない
車のルームランプを長時間使うとバッテリー上がりの原因になります。かといって、スマホのライトでは明るさが足りない。100円ショップのLEDランタンを1つ車に積んでおくだけで解決します。最近の100均LEDは驚くほど明るく、単三電池2〜3本で何時間も持ちます。
スマホの充電がなくなりそう
車中泊では、地図アプリやSNS、音楽再生などでスマホの電池消費が激しくなります。モバイルバッテリーは必須アイテム。10,000mAh以上のものがあれば、スマホを2〜3回フル充電できます。また、就寝中は機内モードにしておくと電池の減りを抑えられます。
朝、窓が曇って前が見えない
結露した状態で走り出すのは危険です。エンジンをかけてエアコンをデフロスターモード(フロントガラスに風を送るモード)にすれば、数分で曇りが取れます。急いでいる場合は、セームタオルで拭き取ってから出発しましょう。
隣の車がうるさくて眠れない
深夜に隣にやってきた車がアイドリングを続けている、大声で話している…。残念ながら、他人の行動は変えられません。耳栓を持っておくことで、ある程度はシャットアウトできます。それでもダメなら、安全を確認したうえで駐車位置を変えるという選択肢もあります。
急に雨が降ってきた
車中泊なら雨は関係ない…と思いきや、窓を開けて寝ていると雨が吹き込んで大惨事になります。天気予報は必ずチェックし、雨が予想される日は窓を閉めて寝る前提で対策を立てましょう。雨音が気になる人は、逆に「雨音のBGM」として楽しむくらいの気持ちで。車内に雨音が響く夜は、独特の情緒があります。
女性やファミリーが安心して車中泊するための追加ポイント
車中泊愛好家は男性が多いイメージがありますが、最近は女性のソロ車中泊や、子連れファミリーの車中泊も増えています。それぞれが安心して楽しむための追加ポイントをお伝えします。
女性ソロの場合
場所選びが9割です。管理人が常駐しているキャンプ場、または利用者が多いRVパークを選んでください。道の駅の駐車場での車中泊は、女性ソロにはおすすめしません。また、車内には男性物の靴やジャケットを見える場所に置いておく、ぬいぐるみを窓際に置いて「複数人で乗っているように見せる」といった工夫も効果的です。
シェードやカーテンで完全に車内を見えなくすることは必須。着替えのときはもちろん、就寝中も外から「女性が一人で寝ている」とわからないようにすることが重要です。夜間にトイレに行く際は、必ずスマホを持ち、できれば防犯ブザーも携帯してください。
子連れファミリーの場合
子どもと一緒の車中泊は、遊びの延長として楽しむのがコツ。「車の中で寝るなんて嫌だ」と言われないよう、秘密基地感を演出しましょう。お気に入りのぬいぐるみや絵本を持ち込む、車中泊用の特別なお菓子を用意する、といった工夫で子どものテンションを上げられます。
ただし、子どもは夜中にトイレに行く確率が高いので、トイレが近い場所を選ぶのは必須条件。また、夏場は熱中症のリスクが大人より高いため、無理して暑い時期に車中泊するのは避けた方が無難です。初めてなら、気候が穏やかな季節に、設備が整ったオートキャンプ場からスタートすることをおすすめします。
車中泊を続けていくための心構え
最後に、車中泊を長く楽しむための心構えについて。これは装備やテクニックより大切なことかもしれません。
完璧を求めないこと
初めての車中泊で「全然眠れなかった」「思ったより大変だった」と感じても、それは普通のことです。最初から快適に眠れる人なんていません。回数を重ねるごとに、自分に合った装備がわかり、寝やすい姿勢が見つかり、場所選びのコツが身についていきます。1回目でうまくいかなくても、「次はこうしよう」と改善していけばいいのです。
他のキャンパーへのリスペクト
オートキャンプ場では、テント泊の人と車中泊の人が同じ空間を共有します。お互いがお互いを尊重し、マナーを守ることで、全員が快適に過ごせます。「自分さえよければいい」という考えは捨てて、「もし自分がテント泊だったら」と想像する習慣をつけましょう。
安全は何よりも優先
車中泊は自由で楽しい反面、何かあっても自己責任です。体調が悪いときは無理をしない、天候が危険なときは中止する判断も大切。特にエンジンをかけたままの就寝は、どんな理由があっても絶対にやめてください。楽しい車中泊の思い出を作るために、安全を最優先にすることを忘れないでください。
ぶっちゃけこうした方がいい!
さて、ここまでいろいろと細かいことを書いてきましたが、最後にぶっちゃけた話をさせてください。正直なところ、初心者が最初からオートキャンプ場で車中泊にチャレンジするのは、ハードルがちょっと高いんですよね。
なぜかというと、オートキャンプ場はテント泊がメインの場所だから。周りはキャンプのベテランが多いし、マナーの目も厳しい。初心者がそこでいきなり車中泊をすると、知らず知らずのうちにマナー違反をしてしまったり、周囲の目が気になって落ち着かなかったりするわけです。
だからぶっちゃけ、最初はRVパークから始めた方が絶対に楽です。RVパークは車中泊専用の施設だから、周りも全員車中泊の人。アイドリングがダメなのは同じだけど、車の出入りや多少の物音に対して、みんな理解があります。「初めてなんです」と言っても温かく見守ってもらえる雰囲気があるんですよね。
利用料金も1泊2,000〜3,000円程度で、電源も使えて、トイレも24時間使える。近くに温泉がある施設も多い。初心者にとってはこれ以上ない条件が揃っています。まずRVパークで3回くらい車中泊を経験して、自分の車の特性や必要な装備を把握してから、オートキャンプ場にステップアップする。これが一番効率的なルートだと思います。
もう一つ、これは個人的な意見ですが、最初から完璧な装備を揃えようとしないでください。高いポータブル電源、高性能なマット、本格的なシェード…全部買ってから車中泊デビューしようとすると、初期費用だけで10万円を超えます。で、いざやってみたら「自分には合わなかった」なんてこともあり得るわけです。
だから最初は、100均とホームセンターで揃えられるものから始めればいい。銀マット、LED懐中電灯、タオル数枚、ゴミ袋。これだけあれば、とりあえず一晩は過ごせます。何が足りないかは、実際にやってみないとわからないんです。「ああ、マットがもう少し厚い方がいいな」「やっぱりシェードは必要だな」って、体験して初めて気づくことがたくさんある。そうやって少しずつ装備を足していく過程も、車中泊の楽しみの一つなんですよ。
最後に一つだけ。車中泊って、「不便を楽しむ」という側面があるんです。ホテルみたいに快適じゃないのは当たり前。でも、その不便さの中で工夫して、自分なりの快適さを見つけていく。それが車中泊の醍醐味なんですよね。だから、最初から完璧を求めすぎず、「まあ、なんとかなるでしょ」くらいの気持ちで飛び込んでみてください。案外、その一歩目が一番楽しかったりしますから。
オートキャンプ場で車中泊したい人によくある質問
道の駅やサービスエリアで車中泊はできますか?
道の駅やサービスエリアは休憩施設であり、宿泊目的の利用は原則として禁止されています。国土交通省も「仮眠は許容されるが宿泊はご遠慮いただきたい」という見解を示しています。一部黙認されている施設もありますが、マナー違反が原因で明確に禁止される施設も増えているため、安心して車中泊を楽しむならRVパークやオートキャンプ場を利用することをおすすめします。
車中泊とオートキャンプの違いは何ですか?
オートキャンプは「車でキャンプ場に乗り入れ、荷物を降ろしてテントを設営する」スタイルを指します。一方、車中泊キャンプは「車をテント代わりにして、車内で就寝する」スタイルです。車中泊キャンプでは、タープだけを張って日中は屋外で過ごし、寝るときだけ車内に戻るという過ごし方が一般的です。テント設営の手間が省け、撤収も早いため、アウトドア初心者にも始めやすいスタイルといえます。
エコノミークラス症候群が心配です。対策はありますか?
座席をリクライニングした状態で長時間過ごすと、血流が悪くなりエコノミークラス症候群のリスクが高まります。対策としては、足を伸ばせるフラットな寝床を作ることが最も効果的です。また、こまめに足を動かしたり、水分を十分に摂取したりすることも大切です。マッサージやストレッチを行う習慣をつけるのもよいでしょう。
冬の車中泊で一酸化炭素中毒の危険はありますか?
エンジンをかけたまま就寝すると、排気ガスが車内に入り込み一酸化炭素中毒を起こす危険性があります。特に雪が降っている状況では、マフラーが雪で塞がれてしまうことがあるため非常に危険です。就寝時は必ずエンジンを停止し、電気毛布やシュラフなどエンジンに頼らない防寒対策を徹底してください。車内で火器を使用する場合も、必ず換気を行うことが鉄則です。
まとめ
オートキャンプ場での車中泊は、正しい知識とマナーを守れば、テント泊とは違った魅力を持つ素晴らしい体験になります。事前にキャンプ場へ問い合わせて車中泊の可否を確認し、寝床や目隠しなどの準備を整えたうえで出かけましょう。
「音」と「光」のマナーを意識し、周囲のキャンパーへの配慮を忘れなければ、快適な車中泊キャンプを楽しむことができます。RVパークやCarstayといった車中泊専用施設も充実してきているので、目的や好みに合わせて場所を選んでみてください。
2026年は各自動車メーカーが車中泊仕様車を続々と発表するなど、車中泊ブームはさらに加速しています。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたもオートキャンプ場での車中泊デビューをしてみませんか?きっと、新しい旅の楽しみ方が見つかるはずです。


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